歩夢「reflection」

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/03/24(金) 08:21:32.79

私は雨は嫌いじゃない。

みんなは疎ましく思っていると思う。

だけど、私は雨は嫌いじゃない。

だって・・・。

侑「お待たせ。雨だねー。ほら、入って」

歩夢「うん！」

侑ちゃんは大きな青色の傘を広げ私と侑ちゃんは相合傘。

雨が降ってるのに私の頭上は青空だ。

侑「歩夢、もっとこっち来ないと濡れるよ」

歩夢「う、うん」

磁石のように体をピッタリと寄せ合う。

私と侑ちゃんはニコリと笑う。

傘の下は私達だけの世界。

雑音も雨音が全て消してくれる。

だから。

私は雨が嫌いじゃない。

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/04/01(土) 05:44:11.23

嵐珠「はい、次！」

嵐珠ちゃんは大きく深呼吸をする。
結構掘り進めてくれたみたいだが、まだまだ掘らなきゃダメそう。

愛ちゃんは嵐珠ちゃんからスコップを受け取り、またザクッザクッと掘り進める。

ミア「はい、これ」

タオルと水を受けとり、汗を拭った後にぐびぐびと水を飲み始める嵐珠ちゃん。

嵐珠「ありがとう・・・」

ぐるぐるとぐるぐると思考が回る。嗚咽。目眩。心臓は暴れだす。
目の前でどんどん穴を掘り進む愛さんは見たことのない表情をしていた。

私達は今虹色の花を地面に植えてるだけ。
私達は今虹色の花を地面に植えてるだけ。

空想しよう想像しよう幻を作ろう。

それを超える現実が襲いかかるのなら更に強く自分の望む世界を作ろう。

**名無しで叶える物語**(茸) · 2023/04/01(土) 19:30:39.96

期待

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/02(日) 11:57:55.76

支援

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/04/02(日) 20:21:17.22

私達は遥か上空雲の上。

ふわふわとした地面、どこまでも広がる雲の海。

エマさんは、手に沢山の雲を持って頬張ってる。
甘くて美味しそうだ。

愛「はい、次は歩夢の番だよ」

大きなスプーンを受け取る。

雲の地面はあともう少しで虹色の花が植えられそうだ。

ふと、疑問に思う。
このままスプーンで掘り続けたら下にいるみんな見えるかなぁ？

もし見えたら手を振って自慢したい。
私達は今誰よりも高い所にいる事を・・・。

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/03(月) 08:12:23.95

支援

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/03(月) 23:16:50.08

ぽ

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/04(火) 09:26:42.29

む

**名無しで叶える物語**(おにぎり) · 2023/04/04(火) 21:27:42.79

待ってる

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/05(水) 12:50:33.85

支援

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/05(水) 23:29:06.31

期待

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/06(木) 09:53:47.63

支援

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/06(木) 23:49:30.98

期待

**名無しで叶える物語**(光) · 2023/04/07(金) 05:45:34.01

『reflection』

よく、穴に落ちる夢を見ます。

暗くて何も見えない穴の中にゆっくりと溶けるように。

はい、はい。
そうなんですか、深層心理って言うのがまだ上手く理解できていません。

はい。はい。
それは理解出来てます。
私は不安を抱えているって事ですよね？

あ、あの。
このままで大丈夫なんでしょうか？

私はいつからだっけ・・・そうだ。
人を殺した時から見える世界が一変するようになりました。

例えば、あの時。
私が人を殺した晩の日から見える世界は現実的ではなくなり、非現実になります。

死体が虹の花に見えたり、不安や罪悪感がまるで怪物のように見えたり。

あの。
私の・・・私の向かう所はどうなるんでしょうか？

死ぬ時、笑って死ねるのでしょうか？

バッドエンドで私の人生は終わるのでしょうか？

侑「ううん。ハッピーエンドだよ歩夢の物語はハッピーエンドで終わる。この物語はハッピーエンドでENDを迎える」

**名無しで叶える物語**(光) · 2023/04/07(金) 05:57:13.38

EP.2

昔の人はどうしていたんだろう？
考え込んでしまう。

私がいる喫茶店、今この店内に流れてる曲はとても良い曲だと思った。
歌詞は英語だ。
意味は分からないがいい事を言ってるの違いないと思った。

今は流れてる音楽をスマホのアプリに聴かせれば、スマホが勝手に考えて検索して教えてくれる。

昔の人は喫茶店や街中でこの曲いいなかっこいいなと思ってもそれを知る術がないなと思った。
洋楽なら尚更だ。
リズムやメロディーを覚えても歌詞が曖昧じゃ調べようがない。

店員さんに聴いても、その店員さんが分からなかったらせっかくいいと思った曲も五分かそこらでさようならだ。

それはとても勿体ないなと思った。

とにかく、今流れてるこの曲はビリージーンという曲名で誰かの名前のようなタイトルだなと思った。

調べてみたらビリージーンというのは架空の女性の名前らしい。

嵐珠ちゃんとミアちゃんを殺そう。

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/07(金) 08:28:20.33

！？

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/07(金) 09:00:12.55

ζノᴗ˘´Y ！？

**名無しで叶える物語**(はんぺん) · 2023/04/07(金) 12:41:30.19

！？

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2023/04/07(金) 14:27:37.39

！？

**名無しで叶える物語**(茸) · 2023/04/07(金) 15:03:19.62

何度読んでもその結論に至った経緯が分からねぇ…

**名無しで叶える物語**(おにぎり) · 2023/04/08(土) 09:44:44.47

ラァ…

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/08(土) 21:37:21.05

？！

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/04/09(日) 00:33:33.65

あの日から私達は壊れてしまった。
とても大きな歯車が外れてしまってそれでも無理に動こうとみんなするからとうとう壊れて分裂してしまった。

あの遺体を埋めてからは奇跡の連続だった。
まず、私達が殺したあの子は近くの村で奇跡的に誘拐された子で隙を見て逃げ出した。

そして、逃げてる途中で私達が運転する車を見て助けてもらおうと道路に飛び出したのだろう。
轢かれて死んでしまう。

で、私達が埋めたその後。
熊が地面を掘り返してその遺体を食べたらしい。

全てニュースでやっていた。

食べられてもう骨だけになってしまった身元不明の遺体を骨のDNAかなんかを調べて連れ去られた子だと分かったらしい。

結果、私達は怪しまれる事も無かった。

みんなは奇跡だと言っていた。

でも、あれだけ悪い事をやって何も反射せずに過ごせるだろうか？

事実、あの日から私達はギスギスしてしまい。
みんなとの関係は日にちが経つにつれてどんどん悪くなっていき、分裂してしまった。

私はと言うと。
ずっと付き纏われている。
埋めたあの子が今も机の下に怒りの表情でずっと。

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/09(日) 03:25:44.25

ヒェ

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/09(日) 22:17:52.02

怖すぎ

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/10(月) 10:14:19.94

😭

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/10(月) 18:42:28.58

😱

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/11(火) 10:40:34.14

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/12(水) 00:08:26.95

😭

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/12(水) 09:25:33.30

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/12(水) 22:22:39.52

期待

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/13(木) 13:23:41.10

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/04/13(木) 22:49:26.63

これは反射しているのだと私は思っている。
あの日、悪い事をしたその反射。

法にも裁かれない、何も最初から無かったかのように振る舞ってる私達に神様が与えた私への罰。

もう何年になるだろうか・・・。

ずっとずっと付き纏われている。

常に、常にだ。
常に私の側にいる。

お会計をする時には店員さんの後ろに、寝てる時は布団の中に。
食事中は机の下に、様々な場所で私を睨んでいる。
消える事は無い。

これは霊的な物なのかそれとも私の罪悪感が生み出した幻なのか・・・。

とにかく、四六時中消える事無く私を睨んで悩ませる。
どうすれば消えるのだろうか？と私は考えに考えた結果。
みんなに反射させればいいと思った。

悠々と暮らしている私達が憎いのだろう。悔しいのだろう。
法に裁かれず、何者にも恨まれず。
淡々と日々を過ごしている私達が許せないのだろう。

私も同じ立場なら絶対に許せない。

一度だけでいい。
安眠したい、安心したい、安静に生きたい。

この子はみんなに相応の罰が与えられる事を望んでいる。

だから私はみんなを殺すと決めた。

もう、私は罪悪感に付き纏われる日々に脳と精神が限界を迎え。

狂ってしまいました。

**名無しで叶える物語**(しまむら) · 2023/04/14(金) 03:01:35.88

狂っちゃった…

**名無しで叶える物語**(とばーがー) · 2023/04/14(金) 19:18:03.00

😄

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/15(土) 10:46:39.90

こわい

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/16(日) 00:43:03.37

支援

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/16(日) 10:33:10.70

期待

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/17(月) 00:26:09.16

ぽ

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/17(月) 14:24:35.37

期待

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2023/04/18(火) 10:56:56.80

たのしみ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/19(水) 01:28:34.81

ほしゅう

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2023/04/19(水) 02:42:23.26

人は自分で狂ってしまったと言ってる内はまだ正常なんだよ歩夢。
周りから言われたら狂っていると思うんだけど・・・。
歩夢は言われた事ある？

机の下のあの子が私に問いかける。

そんなの知らない。
でも、あなたが付き纏ってる幻覚を見てるって事は狂っているって事なんじゃないの？

私は問い返す。

まぁ、そうだね。と呟いて再び怖いお化けのように私を睨む。

なんなんだ一体。

こう言う事は頻繁にでは無いがある。

怖いしやばいしうざいきもい。

カランコロンカラン。
喫茶店の扉のベルが店内に響く。

嵐珠「你好！歩夢！」

実は私は待ち合わせをしていたんだ。
今から毒殺する人とね。

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2023/04/19(水) 03:23:01.66

嵐珠「久しぶりね。全然、変わってないからびっくりしちゃった」

歩夢「うん、久しぶり。嵐珠ちゃんも変わってないね」

嵐珠「あら、まだ子供っぽいって事かしら？」

歩夢「あ、ううん。あの頃と同じでかわいいって事だよ」

嵐珠「侑みたいな事言うのねー」

満更でもないようで、にやける口元を全然押さえられてない嵐珠ちゃんに萌えを感じた。

嵐珠「あれから何年かしら・・・」

ここで店員さんが来て嵐珠ちゃんはコーヒーを注文する。

嵐珠「色々あったわね。本当に、でもこうして歩夢と会えて嬉しいわ！」

歩夢「私もだよ！ところでさ・・」

店員さんがコーヒーを持ってくる。
去って行くのを確認して、私は続けて話す。
過去の事、これからの事。
私は私なりの考えを嵐珠ちゃんに言った。

嵐珠ちゃんは最初は戸惑っていたけれど、すぐに了承をしてくれた。

嵐珠「そう、寂しくなるわね。でも、それが歩夢にとってそうありたいのならあなたがやりたいようにやればいい。でも、頼りたくなったらいつでも私達を頼ってくれていいのよ。私はあなたの事好きだもの！」

歩夢「うん、ありがとう」

嵐珠「反射ね・・・。悪い事は自分に返ってくる。確かにそうかもしれないわ。でもね歩夢。私は悪い事をしたとしても幸せになれると思うわ。お手洗い行ってくる。これでいいのよね？」

歩夢「うん！」

嵐珠ちゃんはお手洗いに行った。
私はコーヒーに毒薬を入れる。
遅効性の毒薬だ。

**名無しで叶える物語**(おにぎり) · 2023/04/19(水) 14:57:28.42

ランジュ…

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2023/04/20(木) 00:01:02.41

つれぇラ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/20(木) 10:18:57.08

しえん

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2023/04/21(金) 00:22:23.81

期待

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/04/21(金) 04:22:39.45

嵐珠ちゃんがトイレへと行ってる間、私はまた店内の音楽に耳を傾ける。

特に心や魂が揺さぶられる事のないメロディと歌詞だった。

この曲はコンビニでもレストランでもとにかくどこでも流れていて、なんでも甘酸っぱい女子高生の失恋を歌った曲らしい。

私も普通に生きていればその他大勢のようにこの歌詞に感動して、泣いて次もがんばろ！って気になるのだろうか。
できればそうなりたかった。

今の私にその他大勢になる資格なんてもうないのだけど。

嵐珠ちゃんが帰ってくる。

嵐珠「おまたせ！」

席に座り、目の前のコーヒーを一口飲む。

嵐珠「・・・ふぅ。あ、ところでミアも来る予定だったのだけど。ごめんなさい。どうしても仕事の都合で・・・」

歩夢「ううん。それは仕方ないよ」

嵐珠「ミアにも言っておくわ。歩夢は元気そうだったって。それに、更に可愛くなったって！」

歩夢「もう」

嵐珠「歩夢の話、もっと聞きたいわ。よければだけど・・・話たくないのならいいわ」

歩夢「特に面白くもないと思うよ？」

嵐珠「それでも聞きたい」

私はわかったと呟いて、それから一時間程身の上話に花を咲かせた。

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/04/21(金) 04:36:52.00

ありがとうございましたー。
店員さんの元気な返事が聞こえ軽く私達は会釈して店を出た。

嵐珠「ありがとう歩夢。色々な話を聞かせてくれて」

歩夢「ううん。こちらこそ今日は来てくれてありがとう」

嵐珠「・・・また。また、会いたくなったらいつでも会いに行くわ！勿論、ミアも連れて！」

心臓がキュッと小さくなる。

歩夢「・・・・・・・・・うん」

嵐珠「歩夢が言う反射にね。私は否定するつもりはないの。でもそれじゃ寂しいかなって・・・」

歩夢「でも、決めた事だから・・・」

嵐珠「そう・・・。じゃあ行くわね」

歩夢「うん」

嵐珠「・・・またね」

またね。は無い。
これは私が決めた反射だ。
悪い事は全部自分に返ってくる。

あ、と思った。
最後に聞きたい事。

歩夢「あ、あの！嵐珠ちゃん！あのね！ずっと聞きたい事があって・・・。中々、聞けなかったから今聞いてもいい？」

嵐珠「・・・？いいわよ」

歩夢「怒らない？」

嵐珠「怒るような事なの？とにかく言ってみなさい」

歩夢「じ、じゃあ・・・えと。・・・中国人って犬食べるの？」

嵐珠「た、食べないわよ！少なくとも私は！日本とのハーフだし・・・お祝い事で食べる人もいるけれど。って何聞いてるのよ。すごく大事な事だと思ったじゃない！」

歩夢「ご、ごめん。でもずっと気になってて」

嵐珠「もう。まぁでも今度食べてみて感想聞かせてみるわ。・・・冗談よ」

歩夢「ははは。そうだよね。今日はありがとう嵐珠ちゃん。さようなら」

嵐珠「えぇ、またね歩夢」

嵐珠ちゃんは踵を返して歩きだす。
だから、また会う事は無いんだってば。

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/21(金) 09:28:06.20

確かに気になるけどなかなか訊けない笑

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/21(金) 22:08:56.86

つれぇラ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/22(土) 14:32:45.92

ぽむ

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/22(土) 22:58:45.43

ぽむ

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/04/23(日) 04:39:03.95

嵐珠ちゃんの姿が見えなくなった。

私はあの日から空想をしてしまう癖がついてしまっている。

現実から目を背けたい時。
私が悪事に手を染めた時。

私はよく空想する。

それは辛い現実から逃げる為、私がちゃんと地に足を付ける為に必要としている抵抗。

私は嵐珠ちゃんに毒を飲ませた。

もうしばらくで嵐珠ちゃんは死んでしまうだろう。

私は空想する。

ただの毒殺を嵐珠ちゃんやミアちゃんに相応しい最後にする為に。

ほら、街中はどろどろと水飴のように溶け始める。
行き交う人は、光の粒となって消えて雲になる。
太陽はただの光ってる球から日本の国旗のような赤い丸になる。

空は子供がクレヨンで塗りつぶしたように濃い青。

赤い太陽に私は黒いマジックで目と口を描く。
にこちゃんマークのような感じになった。

優しく私を見守っている。

ほら、世界は私の空想で一変する。

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/04/23(日) 04:56:31.30

いつの間にか私は木々に囲まれてる。

赤い葉っぱを毛皮のように纏った木々が遠くまで続いている。

ゆらゆらと揺れながら、小鳥の小気味良いさえずりでリズムを取っている。

動いて生きるのは私と二匹の狼のワンダーランド。
　
この森を抜けた狼は私の家になってるりんごをよく盗んで食べる。

りんごはみんなと過ごして余生を過ごしているのに、あの狼は自らのお腹を満たす為に私のりんごを獲った。
沢山実ってる他のりんごの家族はすごく悲しんでいる。

昨晩もどうやら狼がりんごを取ってしまったようで、りんごは断末魔をあげて食べられていた。

だから、私はあの狼におしおきをしなきゃと思い一番大きく美味しそうなりんごに毒を塗ったんだ。

本当はこんな事したくないのに・・・。

胸の奥に閉じ込めてた怒りが、隙間から漏れ出してしまって、まるで煙のようにスルスルと抜け出してしまって毒を塗ってしまった。

あの狼はそうとも知らずに毒を塗ったりんごを食べてしまった。

可哀想に沢山実っていたりんごの家族はもう残り少ない。
母と娘だけになってしまった。

いつだって狼は罰を受けるのだ。
だからニホンオオカミは絶滅した。

**名無しで叶える物語**(とばーがー) · 2023/04/23(日) 21:08:06.12

😄

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/23(日) 23:42:21.75

ぽむ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/24(月) 13:15:40.99

支援

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/25(火) 00:03:03.18

ぽ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/25(火) 09:05:41.79

ぽ

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/25(火) 19:00:12.93

ぽ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/26(水) 00:08:48.26

む

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/26(水) 13:23:10.67

支援

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/27(木) 00:11:42.30

はゆむ

**名無しで叶える物語**(たこやき) · 2023/04/27(木) 15:09:41.17

ぽむ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/28(金) 07:08:19.13

はゆむ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/28(金) 21:02:33.23

うむ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/04/29(土) 06:10:24.70

ぽむ

**名無しで叶える物語**(とばーがー) · 2023/04/29(土) 19:15:43.59

😄

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/04/30(日) 12:48:53.35

支援

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/04/30(日) 22:16:14.05

期待

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/01(月) 10:56:52.11

ぽ

**名無しで叶える物語**(茸) · 2023/05/01(月) 19:47:12.96

ぽ

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/05/02(火) 06:11:29.40

ミア「・・・？」

家に・・・いや。
私は自分達の巣に帰ると、おかしいなと思った。

扉を開けて、帰るといつもはハイテンションで出迎えてくれる筈の嵐珠がいつまで経っても来ないのだ。

今日はあの水々しく、大きな実をつけたリングが食べられると思いワクワクしながら帰ったところだった。

ミア「ら、嵐珠・・・？」

私達はオオカミだ。
尻尾があり、耳がある。
それ以外は普通の人間と姿は変わらない。
人間に耳も尻尾が生えたのが私達と言うのがわかりやすいか。

とにかく私は今のこの状況を不審に思いながら、思考する。

まだ、帰って来てないのかもとか。
もしかしたら寝ているのかもとか。

いつもの日常が起きないだけで私はこんなに不安になるのか、割と臆病な自分に少しガッカリする。
それに、なんだろう。
嫌な予感がしたんだ。

言葉では説明できない嫌な予感。
扉を開けて、感じた空気の重さと見慣れた光景が見慣れない光景に見えるようなそんなジャメヴ。

**名無しで叶える物語**(SB-iPhone) · 2023/05/02(火) 06:20:43.22

恐る恐る。一歩一歩。重い空気感の中、進む。

吸って吐く。吸って吐く。
空気はまるで、濃い霧の中で呼吸しているかのように湿気を感じる。

音も何も聞こえない。
誰かの気配すらもない。
まるで世界で私一人だけ残されたような気さえする。

嫌な予感は進むごとに感じる。

私達はオオカミ。
先程も言ったように、人に耳と尻尾が生えた存在。

何故、こんな姿になったのかは進化したと言うべきか。

私達は絶滅から逃れる為に、人の姿へと進化し人間社会に溶け込んで過ごしている。

私達は色々な事に敏感だ。
匂いや音そして危険にも。
そう、色々な事に関して直感がよく働く。

言い換えれば嫌な予感は大体当たる。

藁を高く積んで、白い布を被せた簡素なベット。
そこに、嵐珠は死ぬように眠っていた。

触れる。冷たい。
ハッと息を呑む。

眠るように死んでいた。

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/02(火) 11:34:14.59

🥲

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/02(火) 22:01:39.89

支援

**名無しで叶える物語**(もも) · 2023/05/03(水) 00:30:42.78

続き待ってた

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/03(水) 22:57:14.39

ぽ

**名無しで叶える物語**(SIM) · 2023/05/04(木) 10:20:58.14

む

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/04(木) 23:43:51.21

しえん

**名無しで叶える物語**(とばーがー) · 2023/05/05(金) 21:03:32.61

😄

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/06(土) 13:23:17.05

支援

**名無しで叶える物語**(おにぎり) · 2023/05/06(土) 23:24:58.98

ラァ…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/07(日) 11:23:33.54

😭

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/07(日) 22:45:31.87

支援

**名無しで叶える物語**(とばーがー) · 2023/05/08(月) 15:21:13.97

😄

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/09(火) 00:33:30.84

支援

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/09(火) 16:47:04.11

期待

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/10(水) 12:07:25.39

支援

**名無しで叶える物語**(しうまい) · 2023/05/10(水) 12:55:12.72

期待

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/11(木) 00:59:37.45

ぽ

**名無しで叶える物語**(とばーがー) · 2023/05/11(木) 18:20:51.45

😄

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/12(金) 10:23:11.62

む

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/13(土) 00:11:07.04

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**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/13(土) 21:00:14.69

ぽ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/14(日) 15:40:38.77

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**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2023/05/15(月) 13:07:10.67

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