かのん「雨の日のコーヒー」すみれ「三杯目」
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ーかのん家ー
すみれ「……」スヤー
かのん「…」ソーッ
すみれ「すぅ…」
かのん「すーみーれー……ちゃんっ!」ギュッ
すみれ「…あによ……」
かのん「寝起き悪いね、おはよ」
すみれ「おはよ……何よ、まだ9時じゃない…」
かのん「目覚めちゃったから起こした」
すみれ「勘弁して」バサッ
かのん「寝ようとするなー起きろー」ペシペシ
すみれ「やだったらやだ……」
かのん「……じゃあ、私もお邪魔しまーす」スッ
すみれ「……」 かのん「え、あ、良いの?入るよ?」
グイッ
かのん「ヴェ!?」
ギュー
かのん「!?///!?!?///」
すみれ「かのんって抱き心地良いのね……」
かのん「…あ、ありがとーございます……///」
すみれ「もう少し寝ましょ…ね……」
かのん「……ん」ウト… https://youtu.be/65CLaKQ6x18
<ポツポツ…
かのん「……んぅ」
<サーッ……
かのん「あめ……?」
かのん「…ありぇ……?すみれ、ちゃん……?」キョロ…
<ガチャッ
すみれ「……おはよ、キッチン借りたわ」
かのん「あ〜…すみれちゃんだ……」ウトウト
すみれ「結局、かのんの方が眠そうね」クスッ
<コトッ
かのん「…んむ……」
すみれ「ほら、コーヒーよ。起きて」
ムクッ
かのん「…ふぁ……いい匂いだね…」クシクシ すみれ「でしょ」スッ
チュッ
かのん「ん…」
すみれ「……」
スッ
かのん「……おはよっ」
すみれ「おはよ、もうお昼ね」
かのん「んっ、ふぁ〜あ……お互いよく寝たねぇ……」フーフー
すみれ「大寝坊よ、いつもだったら」ズズ…
かのん「冬休み様々だ……あちち」ゴクッ
すみれ「熱かった?」
かのん「だいじょぶ、猫舌だからさ…」
すみれ「そ」 かのん「すみれちゃんはいつものレシピ?」
すみれ「ええ。コーヒー粉多めの砂糖小さじ1杯。お湯で溶かしてそこに牛乳」
すみれ「それが私のギャラクシーコーヒーよ」
かのん「……ぷふっ」
すみれ「何笑ってんのー?」ムニムニ
かのん「ごめんなひゃい」
すみれ「……」モチモチ
かのん「……あの、ひゅみれひゃん?」
すみれ「いや、ほんとおもちみたいだなって……恋につねられてた時から思ってたのよ」パッ
かのん「何でだろ。あでも、ありあももちもちだよ」
すみれ「もちもち家族なのね」
かのん「もちもち家族って何?」
すみれ「しらなーい」ゴクッ
かのん「何さ……ふふ」ズズ…
<ザーッ… すみれ「……あ、かのんのレシピ合ってた?」
かのん「コーヒー粉6の砂糖4にホットミルク。ぴったし合ってます」
すみれ「私のは比率としては8:2ね。コーヒー粉多めの方が好きだし」
かのん「大人だね」
すみれ「とーうぜんでしょ、私を誰だと思ってるの?ショーウb」
かのん「ショウビジネス界ナンバーワンのスーパーアイドルで」
すみれ「ぅえ?!」
かのん「……私の大事な人」
すみれ「……」
かのん「…」ジー
すみれ「…………」ズズー
かのん「部屋、暑い?」ニヤニヤ
すみれ「お陰様で……」
かのん「……」
スッ
すみれ「え、何?」
かのん「お邪魔しまーす」グイグイ
すみれ「……何でわざわざ私の前に座ろうとするのよ。何か理由あるんでしょうね」
かのん「寒いから」 すみれ「……えいっ」ギュッ
かのん「ぐえっ!?急にお腹つまむのは違くない!?そういうんじゃなくないっ?!」
すみれ「……うん、変わってないわね」
かのん「そうそう太ったりしないよっ!」
パッ
すみれ「……懲りた?」
かのん「はいはい、ちゃんとあぐらになって。座りにくいし」
すみれ「懲りてなさそうね。もちもちの刑に処す」ムニムニ
かのん「ね〜のみにふい〜」モチモチ
<ザーッ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー すみれ「……今日、どうする?」
かのん「雨だしね……ゴロゴロしようよ」
すみれ「…ちょっと前の私なら考えられないかも。暇あったらどっか行くし」
かのん「アウトドアだもんね、すみれちゃんは」
すみれ「だってスカウトされたいもの。渋谷とか新宿とかもよく行ってたわ」
かのん「実際さ、0って事無かったでしょ?マジ、冗談抜きでさ」
すみれ「……まあ、そりゃあね」ゴクッ
かのん「何で事務所?だっけ?入らなかったの?」
すみれ「スカウトから名刺を貰って、後から調べたりして分かる事もあるのよ。大半はエキストラ事務所で、あとはヒットすらしない」
すみれ「別にエキストラから有名になる事もあるわよ。でも仕事を振るのは事務所ありきでしょ。こっちが本気でも、向こうにその気が無ければ一生通行人で終わり」
かのん「撮影現場で監督さんとか、それこそ俳優さんに見初められるとか……」
すみれ「正直そこで見初められるなら、ちゃんとしたとこにスカウトされても良い気がしない?」
かのん「……あー、それは確かに」 すみれ「…なんてね。高望みし過ぎなのよ、私は……」
かのん「……」
すみれ「あとエキストラは別に悪い意味じゃないけど、見向きもされないわよ。俳優部とカメラ調節で忙しいもの。監督直々に私達に話してくるのは最初の挨拶くらいで、あとは指示してくる事も無いし」
かのん「何か、夢が大きい程がっくりしそうだね……話だけ聞いてると」
すみれ「俳優志望ほどそうなるかもね。だってエキストラはぶっちゃけ、一般の人でもいいんだし」
かのん「心、折れたりしなかったの?」
すみれ「私は真逆ね。モノホンの俳優さん達を目の前で見るとやっぱ燃えるわ。しかもエキストラとはいえ一緒に演技するのよ?楽しいったらありゃしないわ」
かのん「流石だね。やっぱ諦めてない?」
すみれ「勿論Liellaにスカウトしてくれたかのんや、皆の為に途中で疎かにするつもりは毛頭ないわよ」
かのん「分かってる」 すみれ「……でもいつかは、やっぱりそっちにも行きたいわね」
かのん「……ずっと、応援してるから」
すみれ「………ありがと」ギュッ
<ザーッ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー すみれ「……そういう、あんたはどうするのよ」
かのん「え?何が?」
すみれ「……将来のことよ。音楽でやってくつもりなの?」
かのん「うーん出来れば……ってのは自分の力次第だしあんまり使いたくないけど、音楽からは離れたくないね」
すみれ「どんな風に活動するとか…」
かのん「決めてないね。漠然と、ギター1本でやってきたいってのはあるかなぁ」
すみれ「かのんの歌と詩なら、人気爆発必至ね」
かのん「でも今はSNSとかやんないと人気になんないでしょ」
すみれ「あ、そういうのあるわね」
かのん「ただ、音楽が良いってだけだとね……『それだけ』じゃ、聞いてくれない人って一定数いるし」
すみれ「正直そっちの方が多いかも」
かのん「私は考えられないけど『顔』とか、『性格』も見られるじゃんね。そういうとこをSNSで発信しなきゃなんでしょ?」
かのん「性格はまだ分かるかな、顔は全く分からないけど。だから余計な情報が纏わり付くなら、いっそ顔出し無しでやろうかなって」 すみれ「かのんの顔が悪いって訳じゃないけど」
かのん「はい!?」
すみれ「それは1つの戦略として考えた方が良いわよ。顔出さないである程度の人気を獲得して、然るべき時に出す。言っちゃうと、人気に陰りが見えて来た時とか」
かのん「……あー、そうすればLiellaの繋がりが出来るか」
すみれ「そ。あのアーティストは澁谷かのんだったってだけで、少しだけでも見る人が増えるでしょ。その後はもう完全にあなただけの力でどうにかしないと、だけど」
かのん「んー、そーいうやり方もあるかぁ。時代だねぇ」
すみれ「昔は派手な格好しないと、最初は見向きもされなかったって人たちもいるし……アフリカバンバータとか」
かのん「むずかしいよ〜……音楽だけしてたいよ」
すみれ「ほんとね。私もLiellaも、かのんの凄さは知ってるから余計やきもきするかも。何で人気出ないのよってね」
かのん「こうなったら本気で練習して、周りが文句言えない位に能力上げて、皆を私の培った音楽力でぶん殴ろ」
すみれ「ぶっちゃけそれが真理でしょうね。あんたなら出来るわよ。目の前で見てきたんだし、それ位」 かのん「えへへ」
すみれ「……それが出来ない人が沢山いる中でそれが出来れば、もう勝ちみたいなもんね」
かのん「がんばるぞー」
すみれ「おー」
かのん「……何から?」
すみれ「………分かんないけど」
かのん「取り敢えず、ギター弾こ…」
スッ
https://youtu.be/w05Q_aZKkFw
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー <ザーッ…
〜♪
「ふんふーん…♪」ジャン…♪
「映えるわよね……あんたがギター持つと」ゴクッ
「ありがと」
「やりたい曲はあるの?」
「その時々によって変わるね。今は……」
「今は?」 「……雨の日のコーヒーと」
「すみれちゃんに、向けてかな」
「……そういうとこよ、あんた」 「何が?」
「……いいや」
「だって」
「本心からだし」
「……」
スッ
ストンッ
「……特等席へようこそ、すみれちゃん」
「あんたの隣は私のものよ」
「おっ、問題発言だね」 「……」
〜♪
「……かのん」
「んー?」
「いつかあんたが人気になって」
「私が銀河一の大女優になっても」
「……」〜♪
「たまには、私の為に弾いてくれる?」
「……たまにじゃないかな」
「…」 「いつだって、すみれちゃんの為に弾くよ」
「……ありがとう」
「すみれちゃんも、以外と心配性だ」
「当たり前でしょ」
「こと、あんたに大してなら心配性にもなるわ」 「……」
<ポツポツ…
「……雨」
「止んで、来たわね」
…〜♪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーCASTー
澁谷かのん
平安名すみれ
ーMUSICー
https://youtu.be/65CLaKQ6x18
(Donnie & Joe Emerson - Baby)
https://youtu.be/w05Q_aZKkFw
(キリンジ - エイリアンズ)
ーBased On A Story Byー
ラブライブ!スーパースター!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ザーッ…
「……ねぇ、可可ちゃん」
「何デスか、千砂都?」
「……明日、一緒に遊ぼうよ」
「……」
「…ね」
「……ハイ、遊ぶデス」
「ありがと」 「……」
「雨が降ったら、どうしよっか」
「……良いんじゃないデスか?」
「…」
「別に」
「……雨が、降ってても」
「…そうだね」 あけましたおめでたい
短いね
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