侑「えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…」 侑「さあ何があった?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
歩夢「う~ん…『えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…』…」
歩夢「犬をひつよう以上によけた」
歩夢「そんなよけなくてもいいのに…」
https://i.imgur.com/FnYqlNQ.jpg 侑「えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…」
歩夢「…『えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…』…」
歩夢「スパゲッティたべるときスプーンもつかった」
歩夢「いままでフォークしかつかわなかったのに…」
歩夢「…こう、軟弱な感じがね」 侑「えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…」
歩夢「なんだろうなあ…『えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…』…チッ…『えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…』…」
歩夢「カーブが曲がらない」 侑「えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…」
歩夢「え~?『えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…』…」
歩夢「さいみん術でニワトリに」
歩夢「フフッ」 侑「えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…」
歩夢「チッ…なんだろうなあ…『えっウソー!あんなガンコだった栞子ちゃんが…』…」
歩夢「1オクターブあげた」
歩夢「ハハハ…」 侑「卒業証書をもらう瞬間、くちびるの皮が気になった天王寺璃奈ちゃんの顔」
歩夢「…はい」
ポク・ポク・ポク・ポク・チーン
歩夢「(上目づかいに下唇の右側をしきりにかじる)」
#そのままやん
歩夢「…ハハハ」 穂乃果「洗いたての真っ白いTシャツ着てるときに限って汁が跳んで服が汚れるのってさあ」
海未「はい」
穂乃果「わりとカレーうどんあるある的に語られがちだけど、あれってウソだよね」
海未「はあ」
穂乃果「だってさ、おかしいじゃん?じゃあふだんは汁跳ばさずに食べてるの?ふだんは跳んでないの?って、ソレ言ってる人に穂乃果問い詰めたいよ」
海未「何を言っているんですか?」 穂乃果「あれ?わかんないかなあ…洗い立てのTシャツ着てるときだけ汁が跳んでるんじゃないんだよ」
海未「はあ」
穂乃果「だってさ、そういう限られたシュチュエーションでしかカレーうどんの汁が跳ねないとか、絶対あり得ないわけじゃん?だからさ、洗い立てのTシャツ着てるときだけ汁が跳ねてるわけじゃないわけ」
海未「はぁ…」 穂乃果「カレーうどん食べる時は絶対、毎回毎回汁が跳んで服に着いてるんだよ、でもふだんはそれに気づかないだけ。白T着てる時は『汁跳ばしたくないな~』ってみんな意識するじゃない?だから『あ!汁跳んじゃってる!』って気づくわけ」
海未「つまり?」
穂乃果「白T着てるときだけカレーうどん汁が跳ぶんじゃないんだよ!跳んでいることに意識が向くか向かないかの違いだけで、汁自体は毎回必ず跳んでいるはずなんだよ!!」
海未「……………」
穂乃果「あれけっこう反応、微妙?」
海未「まあ…正直どうでもいいと言うか、そこまで力説するほどの話題なのかと疑問に思ったのは事実です」
穂乃果「ちょ海未ちゃあん!なんかさらっと酷いこと言ってない!?穂乃果の振った話題にもっと乗っかろうよ!」
海未「…ていうか」
穂乃果「(海未ちゃんが『ていうか』って言った!!!)」
海未「カレーうどんの汁というのはそんなに跳ねるものなのですか?」
穂乃果「…え?」 穂乃果「え海未ちゃん、カレーうどんだよ?カレーラスでもカレーライスでもマスカラスでもなくてカレーうどんだよ?」
海未「ドスカラスでもなくカレーうどんですよね」
穂乃果「プロレスの話にだけ乗っかる海未ちゃんとか穂乃果嫌だよ、しまいにカレーマンとか言い出しかねないよ!え?海未ちゃんカレーうどん知ってるよね?食べたことあるよね?」
海未「そこまで専門的な知識があるわけではありませんが…カレー味の汁にうどんを入れた日本の伝統的料理ですよね、私も日本の伝統には多少明るいつもりですが」
穂乃果「何か根本的に間違えている気がするよ、海未ちゃんコレだよ、カレーうどんってコレ、ほら!!」
海未「…?カレーうどんですね」
穂乃果「とりあえず海未ちゃんがカレーうどん知ってて安心してる穂乃果がいるよ…」 穂乃果「とにかくさあ」
海未「はい」
穂乃果「カレーうどん食べてる時は、白Tの有無に関わらず絶対汁って跳んでるはずなんだよ、これはもう結論でいいよね」
海未「話の流れがいまひとつ掴めていないのですが」
穂乃果「だからさあ、カレーうどん食べるときに、汁」
海未「跳びません…」
穂乃果「え?」
海未「跳びません!!!」
穂乃果「えぇえ」
海未「流行りに乗っかってみました」
穂乃果「海未ちゃんが何らかの努力をしていることは理解できたけど、周回遅れ感は否めないよね」
海未「すみません」 穂乃果「まあそれはいいとして、カレーうどn」
海未「跳びませんよ?」
穂乃果「ちょ被せるのやめようよ!バラエティー番組とかでいちばん共演者に嫌われるやつだよそれ!!」
海未「いえ他意はないんです、ただその、穂乃果の言う『カレーうどんの汁が跳ねて衣服に付く』という状況を経験したことがないもので」
穂乃果「ぇだってカレーうどんだよ?お約束のネタじゃん、汁が跳ねて白Tが汚れるって」
海未「そう言われても、一度として跳ねたことがないんです」
穂乃果「ウソだよ!!絶対跳ねてるって!!」
海未「跳ねてません」
穂乃果「カレーうd」
海未「跳ねません」
穂乃果「なにさ、海未ちゃんのわからず屋!!!!」 穂乃果「海未ちゃんはどうしていつもいつもそういうわけのわからないところ強情なの!?そんな意地張るような話題じゃないじゃん、『あるある』って話合わせてくれればいいだけじゃん!!」
海未「私はいま正に穂乃果が何故そこにそこまで意地を張るのかがわからなくて困惑しています」
穂乃果「海未ちゃんのバカ!海未ちゃんの石頭!海未ちゃんのひとでなし、桜内のクソモラシ!!」
海未「意味なく無関係の桜内をディスるのはやめなさい!!」
穂乃果「いやあ、一応ノルマかなあと…語呂も良かったし」
海未「何の話ですかそれは…」 穂乃果「穂乃果もう怒ったからね!こうなったら意地でも海未ちゃんにカレーうどんの汁は跳ねるって認めさせてみせるから、もしもし!」
海未「と、言いながら唐突にどこへ電話してるんですか」
穂乃果「あもしもし、まきちゃん?穂乃果カレーうどんの正しさを証明したいから、お店予約して!!」
『ヴェェエ』
海未「無茶振りすぎます!!」
穂乃果「うん、そう、伝統の…ん、銀座?うんオッケー、じゃあそこで…」
穂乃果「…………」
穂乃果「予約とれたからね?」
海未「…ひょっとして行くんですか、今から」
穂乃果「銀座!」
海未「(何故こんなことに…)」
ラブライブ!
~ 銀座 ~
海未「こちらのお店のようですね」
穂乃果「ぉお!ふいんきある!いかにも伝統ってかんじ!!」
海未「入って大丈夫なんですか?どう見てもお高いお寿司屋さんですし、一見さんお断りでは…」
穂乃果「まきちゃんのケツ、もといツケでとってるから大丈夫だよ」
海未「そのうち刺されますよ」
穂乃果「まあまあお堅いことは言わず、ご飯は楽しく食べようよ!レッツらゴー」
海未「(喧嘩してここに来たような気がするんですが)」
\ガララララッ/
从c*•ヮ•§ へいらっしゃい!!!
从c*•ヮ•§ こいつぁ綺麗なお嬢さんがただ!さぁさぁ何を握りやしょう!
穂乃果「綺麗なお嬢さんだって!」
海未「お上手な大将さんですね」
从c*•ヮ•§ な~にぃ?お上手ぅ?俺ァがお上手ぅ?
穂乃果「!」
海未「!」
从c*•ヮ•§ こちとらァ「インターネット」で38人くらいから「いいね」をもらってるベテランさんだ、その俺ァがお上手でなくていったい誰がお上手だってんだい!?
穂乃果「わっわっなんか怒らせちゃったみたいだよ海未ちゃん!」
海未「少々気難しいところのある大将さんみたいですね」
从c*•ヮ•#§ ムッスー
穂乃果「(ねえ海未ちゃん、穂乃果なんだか猛烈なデジャビュに襲われてるんだけど)」
海未「(穂乃果もですか…何故でしょう)」 从c*•ヮ•§ で!?
穂乃果「?」
海未「?」
从c*•ヮ•§ だから何が食いてえんだ!こちとらヒマじゃねえんだからさっさと注文しろい!!
穂乃果「えっと」
从c*•ヮ•§ あーあーあー!なんでえなんでえ自分の食いてえモンすらわからずに寿司屋に来てんのかい、俺ァの店も客の質が落ちたもんだなあまったく!!
穂乃果「(ムカつくんだけど)」
从c*•ヮ•§ 西木野のお嬢様の紹介だって言うから店ェ開けたらこのザマだ!厄日か今日は!やめだやめやめ、帰れえ帰れえ!!!
\ウィーン/
从c*•ヮ•§ ?
穂乃果「?」
海未「?」
マルガレーテ「澁谷かのん…」
从c*•ヮ•§ いねえから帰れ!!!
\ウィーン/
海未「…なんだったんでしょう今のは」
穂乃果「知らないうちに自動ドアになってたしね…」 从c*•ヮ•§ ムッスー
海未「(完全にご機嫌ななめですね)」
穂乃果「(垂直通り越してもう水平に近いよ、どうしよう海未ちゃん)」
从c*•ヮ•§ …で?
穂乃果「?」
从c*•ヮ•§ 注文!!!ダァン
穂乃果「!」ビクッ
从c*•ヮ•§ 何が食いたいのかァ…何が食いたいのか、紙面騒がせて、何が食いてんだコラァ!!!?
穂乃果「カレーうどん」
从c*•ヮ•§ このシュチュエーションでソレが出てくるお前がスゲーよ!!! 从c*•ヮ•§ ここは何屋だァ!?寿司屋にいらっしゃって開口一番、「カレーうどんください」ときたもんだ、みのもんた!こいつァお釈迦様だってたまげるぜ、老師も腰を抜かすぜ!パァ!
海未「ちょいちょい最新作のネタを挟んできますね」
穂乃果「ね、老舗のくせに情報収集しっかりしてるというか」
从c*•ヮ•§ だから気に入った
穂乃果「え?」
海未「?」
从c*•ヮ•§ だから惹かれたんだよ!このチカ五郎にカレーうどん作れなんて言った客は嬢ちゃんたちがはじめましてのご挨拶だァ…微妙にキャラが違うのはまだアニメ化前で設定が固まってないからなのでお許しください!!
穂乃果「えっと」
海未「流れ変わりましたね」
从c*•ヮ•§ ダイヤさんがチカのこと呼び捨てにしてたり、わたくしが美しい?当たり前ですけど?みたいなキャラクターでも笑ったらダメなんだぞ!!
穂乃果「花陽ちゃんのお兄さんも旅に出ちゃったしね」
海未「それはもう許してあげてください」 从c*•ヮ•§ いいじゃねえか、カレーうどん!作ってやるよ、寿司屋チカ吾郎渾身のカレーうどん腹一杯食らいやがれ!!
穂乃果「ぇ本当!?」パァア
海未「とにかく話が進みそうでなによりです」
穂乃果「そういえばこのお寿司屋さん、すっごいターメリックとガラムマサラの匂いがするね!」
海未「それはもうお寿司屋さんじゃないのではないでしょうか」
从c*•ヮ•§ へい!コンブ一丁お待ちィ!!
穂乃果「あれ」
海未「ええと…?」 从c*•ヮ•§ どうでえ嬢ちゃんチカ五郎特製コンブ握りの味は!ッハッハァ舌がとろけてほっぺたおっこちるだろ!!
穂乃果「うーん…?」
海未「たしかにとても美味しいですが」
穂乃果「そうじゃなくてカレーうどんだよ!穂乃果カレーうどん頼んだんだよ!?」
从c*•ヮ•§ おぅおぅ慌てるねい!次がカレーうどんだァ…
从c*•ヮ•§ へい!コンブ一丁お待ちィ!!
穂乃果「!」
海未「…!!」 穂乃果「(どうしよう海未ちゃん)」
海未「(そうですね…こういうのはどうでしょう)」
海未「ご主人」
从c*•ヮ•§ みかん!!
海未「(みかん?)『コンブ』握って頂けますか」
从c*•ヮ•§ ぉおーコンブな!お客さんツウだねえ~へいへいただいま握りやす、お待ちくだせい…
从c*•ヮ•§ か・ら・の!コンブ一丁お待ちィ!!
穂乃果「(駄目じゃん)」
海未「(むぅ…)」 穂乃果「大将さん!カレーうどn」
从c*•ヮ•§ ァアァ!?カレーうどんだァ!?
穂乃果「!!?」
从c*•ヮ•§ ここは何屋だ、カレー屋か?ファミリーレストランかァ!?
穂乃果「えっと」
从c*•ヮ•§ 寿司屋まで来てカレーうどん頼むなや!!!!!
穂乃果「(ぇえ…)」
海未「(ぐうの音も出ないほど正論ですね)」 穂乃果「カレーうどん作ってくれるっていったじゃん!!!」
从c*•ヮ•§ ほぉ~そいつぁ何年何月何日何曜日?地球が何回まわったトキですかァ?
穂乃果「この…あー!?さてはあなた、カレーうどん作れないんでしょ!?だからそうやって強引にごまかしてr」
从c*•ヮ•§ うっせーのだ!!そっちこそ答えられないくせに!?自分の言動には責任を持ってくださーい!!
穂乃果「あなたがそれを言う!?ブーメランじゃん、ぶっ刺さってるじゃん!!」
从c*•ヮ•§ 何こら!?むぴー!!むぴー!!むぴー!!
海未「昨日までの時点で99822人です」
从c*•ヮ•§!?
穂乃果「!!?」
海未「物事はエレガントに解決しましょう、ご主人…『カレーうどん』お願いします」
从c*•ヮ•§ アッハイ
穂乃果「(やっぱ海未ちゃんてすごいや)」 从c*•ヮ•§ ほらよ、カレーうどんだァ…これ食ったらさっさと帰ってくんな、いやわりとまじで
穂乃果「カレーうどんだ!海未ちゃんカレーうどん来たよ!!」
海未「なんていうかその…すいません」
从c*•ヮ•§ なんでェなんでェ、そっちの青のお嬢ちゃんのご注文だったのだ?俺ぃらァてっきりそっちの頭の弱そうなオレンジの方かと…
穂乃果「(頭の弱そうなオレンジ!!?)」
海未「すいませんご主人、これにはいろいろと訳がありまして」
穂乃果「(頭の弱そうなオレンジって言われたんだけど?)そっかうん、ちゃんと説明した方がいいよね…ごめんなさい」
从c*•ヮ•§ おぅ…寿司屋にきてカレーうどん頼む事情とか、俺ぃらァ気になりすぎて夜も眠れねえのだ…どんな訳ありなのか聞かせてもらおうじゃねえか
穂乃果「(自分だって頭おかしいオレンジのくせに)実はね、ほのほのしかじかで…」
海未「ほのうみしかじかなんです」
从c*•ヮ•§ ははァ…なるほどなるほど、ことほのしかじかでマスカラス兄弟とブロディの不仲に繋がるわけなのだ
穂乃果「………………」
海未「………………」
从c*•ヮ•§ ………………
穂乃果「頭の弱そうなオレンジってどういうこと!!!!??」
从c*•ヮ•§ えらい時間差でキレよったこいつ!!? ~~~~ほのうみ説明中~~~~~
从c*•ヮ•§ なるほど…そういうわけだったのかい
海未「はい…なにかすいません…」
从c*•ヮ•§ そりゃァ、なあ?
穂乃果「?」
从c*•ヮ•§ 青のお嬢ちゃんが悪いよなァ?
穂乃果「!!」
从c*•ヮ•§ 白Tでカレーうどん食ったら、そりゃあ跳ね返るのだ
穂乃果「そうだよね!?大将さんもそう思うよね!!?」
从c*•ヮ•§ ぁあスティーヴの言う通りさ!日本人白人の真似してロック歌ってGパンはいても、ダサい、短足、エロコミックアニマル!そいつは僕らが腹を抱えて笑うに十分な事柄だ!
穂乃果「おぅ言ってくれるじゃねえかこの野郎」スッ↑
海未「落ち着いてください」スッ↓
从c*•ヮ•§ カレーうどん跳ねさせずに食えるなら、食ってみなさいってぇんですよ!!|
穂乃果「そうですよ!つべこべ言ってないでさっさと食えってぇんですよ!!」
从c*•ヮ•§ 食ーえ!食ーえ!食ーえ!食ーえ!
穂乃果「 食ーえ!食ーえ!食ーえ!食ーえ!」
海未「…………………」
穂乃果「あ大将さん、こいつちょっとイラッときてますぜ」
从c*•ヮ•§ (この低能オレンジども)って心の中で思ってそうなのだ
海未「思ってません!!!!」 穂乃果「さァ…」
从c*•ヮ•§ さァ…
海未「まったくあなたたちは…そもそも私は穂乃果がここに来た本来の目的を忘れていなかったことに驚いていますよ」
海未「いただきます スッ↑」
穂乃果「!?」
从c*•ヮ•§ !!?
海未「?ふたりとも何を驚いて… スッ↑」
穂乃果「いやちょ、え!?」
从c*•ヮ•§ おまそれ、一体どうやって、ぇえ!?
海未「大袈裟ですよふたりとも、普通に食べているだけじゃないですか スッ↑」
穂乃果「ぜんぜん普通じゃないよ海未ちゃあん!!何それ!?なんで麺を持ち上げた瞬間に亜空間へ超光速でスッ↑って消えるの!?」
从c*•ヮ•§ 食ってるのだ!?それ食ってるのだ!!?なあ!!? 海未「良いですかふたりとも」
穂乃果「……」
从c*•ヮ•§ ………
海未「そもそも日本人の箸の使い方というものは、正しく習得すればそれ自体がまったく無駄のなく美しい動きになるものなのです スッ↑」
海未「そういったことが疎かになっているから日本の社会にも少しずつ節度がなくなってきている… スッ↑」
海未「私たち日本人はいま一度、こうした生活習慣の基本、躾というものを見直すべきではないでしょうか スッ↑ スッ↑」
穂乃果「もっともらしいこと言いながら狂った真似を平然とやるのやめてよ海未ちゃん!!」
从c*•ヮ•§ そんなモン見直されてたまるかってぇんですのだ!!「新手のスタンド使い」かテメーは!!? 海未「どうやら私の勝ちのようですね?」
从c*•ヮ•§ むゥ…
穂乃果「…りない」
海未「?」
穂乃果「緊張感が足りない!!!」
海未「!?」
穂乃果「海未ちゃんそれ制服のブラウスじゃん!!いつも着てるブラウスじゃん!!いつも着てる若干園田道場の防具置き場の匂いが香る制服のブラウスじゃん!!!」
海未「!!?ッ香りませんよ!!?」
穂乃果「制服のブラウスだし汚してもいっかー、みたいな心の余裕が絶対あるよね!?ずるいよmagnetic todayだよ、ワナなんだよ!!!」
海未「意味がわかりません!!!」
穂乃果「穂乃果の条件聴いてたよね!?『洗い立ての真っ白T』だよ、なに条件緩くしてるの?海未ちゃんの人生イージーモードなの!!?」
海未「穂乃果の条件は『カレーうどん食べてる時には常に汁が跳ねている』ことの検証だったでしょう!?」
穂乃果「ルール?ルールなんて穂乃果認めない」
穂乃果「ほのがルールだ!ガッチャメラエー!おらエー!パキパキエー!」
海未「…………!!!!」 从c*•ヮ•§ そういうことならお嬢ちゃん、ここに俺ぃらァの一張羅の、『アニメで東京行く時にいつも着てた胸の強調されるえろブラウス』がありますぜ!
穂乃果「ぉお!大将さん!!」
从c*•ヮ•§ さァ!そこまで言うならチカのえろブラウスを着て汚さないように食ってもらおうじゃねえか!!
穂乃果「そーだそーだ!食ってもらおうじゃねーか!!」
海未「ぇえ…」
从c*•ヮ•§ 脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!
穂乃果 「脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ!脱ーげ! 」
海未「趣旨が変わってきています!!!」
海未「まったくもぅ…着ました!これでいいんでしょう!!?」
穂乃果「…………!」
从c*•ヮ•§ …………!
海未「…なんですか」
穂乃果「(あわれにゃ)」
从c*•ヮ•§ (あわれにこ)
海未「言いたいことがあるならはっきり言えば良いでしょう!!?」 海未「まったくもぅ… スッ↑」
海未「そもそも前から思っていました、あなたたちは落ち着きがなさすぎます! スッ↑」
海未「着衣がえろブラウスに変わったくらいで… スッ↑ 平常心を乱してるようでは… スッ↑」
穂乃果「(まずいよ明完食されちゃうよ)」
从c*•ヮ•§ (歪みねえのだ)
{ あー!!有名なプロレスラーのダイナマイト淡島ずら!ダイナマイト淡島ずらぁ!!!サインください!!!
穂乃果「!?」
海未「!?」
{ いまプライベートなんだけどなぁん…1枚だけなぁん?いなぁん?
{ ありがとうずら!!ダイナマイト淡島ぁ、いつものやって欲しいずらぁ~!!
{ったくしょうがないなん…一回だけだぞ?
穂乃果「…………?」
海未「……………??」
{ イクゾー!3!2!1!
穂乃果「…………」
海未「……………」
{ ワッカメワッカメ!!ワッカメワッカメ!!
穂乃果「ブッフwww」
海未「ックww」
从c*•ヮ•§ ぶほwww 海未「ゴッホ ゲッホ グッホ」
海未「…………ギロ」
海未「…何っ…なんですか…今のは……?」
穂乃果「お、怒んないでよ海未ちゃあん!穂乃果知らないって!!」
从c*•ヮ•§ そんなブロリーみたいな言い方されてもチカ知らないのだ!無実なのだ!!
从c*•ヮ•§ 外の雑音が入らないようテレビでもつけるのだ… ポチ
📺{パパパパーン!!
穂乃果「ビクッ」
海未「ビクッ」
📺{ぼくらの街に有名なプロレスラー、ダイナマイト淡島がやってくる!さあ君も一緒にぃ~?
穂乃果「……………」
海未「…………………」
📺{ワッカメワッカメ!!ワッカメワッカメ!!ワッカメワッカメ!!ワッカメ!!
穂乃果「wwwwww」
从c*•ヮ•§ wwwwwwwww
海未「卑怯ですよ!!あなたたちは!!!」 海未「ムッスー スッ↑」
穂乃果「(あ これけっこうガチで怒ってるやつだ)」
从c*•ヮ•§ いや待ってまじチカ知らないのだ!わざとじゃないのだ!!
海未「………… スッ↑」
海未「…………スッ↑」
{ ♪テレテテテテテデンデケデン♪
海未「?」
穂乃果「?」
从c*•ヮ•§ ?
{ ♪ 今夜がダ~イ~ヤ~ ♪
海未「ック!?」
穂乃果「!?」
从c*•ヮ•§ !? !?
{ シ――――――――――――――――――――ン
穂乃果「…………」
海未「……………」
从c*•ヮ•§ …………
{ ♪ 今~夜~がダ~イヤ~ ♪
穂乃果「くっwww」
从c*•ヮ•§ぶぅふwwwwww
海未「ッ!!!」 { ♪ ダイヤ~イヤイヤイヤイ~ ♪
海未「…………ギロ」
从c*•ヮ•§ いやちょ待って?本当にチカじゃないし!!外野でAZALEAが勝手にボケてるだけだし!!!
穂乃果「穂乃果も知らないよ!!」
海未「…わかりました」
海未「あなたたちがそういう手段に出るのなら、私も明鏡止水のスーパーモードを発動します」
穂乃果「いや何それ!?」
海未「良いですか!今後!二度とあなたたちのボケには乗らないしツッコミも入れません!私はただ淡々と『カレーうどん』を完食してこの店を去ります、良いですね!!!」
穂乃果「…………」
从c*•ヮ•§…………
海未「良いですね!!!」
穂乃果「アッハイ」
从c*•ヮ•§ はい… 海未「スッ↑」
海未「スッ↑」
穂乃果「…………」
从c*•ヮ•§ …………
海未「…………スッ↑」
{ ♪ るぅ~ルルルルゥ~ルビィイ~ ♪
穂乃果「ブフォwww」
从c*•ヮ•§ブッハwww
海未「ブゥwwwゴホッ!?ゲフッガハッ!!?」ビチャビチャビチャビチャ 穂乃果「あー!!海未ちゃんがカレーうどんめっさ跳ねさせたぁ!!!」
海未「なっ違っ…これはっ、こっ」
穂乃果「『これは』ァ~?」
海未「いえ、その…」
海未「くっ…!」
穂乃果「ほらね?だから穂乃果言ったじゃん?完璧に平常心を保てる人なんていないんだよ、カレーうどん跳ねさせずに食べられる人なんていないんだよ!!」
海未「グッ、グムー」
穂乃果「明鏡止水;よく磨いた鏡のように静かな水面のごとく心が澄んで静かなことの例え、Wikipediaより…」ポチポチポチ
海未「穂乃果ッ!?」
穂乃果「ンんぅ~?」
海未「くッ!」
海未「…ぅう…………」 海未「………………」
海未「わ、私だって…」
海未「思いがけない不意討ちを受ければ狼狽えますし、作法が乱れる事もあります…」
海未「食事中に粗相をしてしまうことくらい、私にだって…あり、ます……」シュン
穂乃果「(かわいい…!!)」 引退したんじゃなかったのか>>1
このノリがまた読めて嬉しい 海未「フッ」
海未「そうですね、穂乃果の言う通りでした、完璧な人間なんてこの世にはいない…なにも最初から変に意地を張るようなところではありませんでした」
穂乃果「あっうん…穂乃果も変に突っ掛かってごめんね…ご飯は楽しく食べなきゃだよね!!」
海未「あなたらしい結論ですね」
穂乃果「あーっ!海未ちゃんなんか今馬鹿にしたでしょー!!」
海未「ほらほら、喧嘩しないで『ご飯は楽しく食べなきゃ』ですよ?」
穂乃果「もう!海未ちゃあん!!」
海未「ふふっ」
穂乃果「そういえば穂乃果もおなか空いちゃった…大将さん、カレーうどんもう1つ!」
海未「では私にももう1つ」
穂乃果「海未ちゃんまだ食べるの!?」
海未「あなたたちのせいでちっとも落ち着いて食べられなかったんですよ?せっかくおいしいカレーうどんなのに…」 穂乃果「あはは、じゃあ大将さんカレーうどん2つ!」
海未「お寿司屋さんですよ?ここ」
穂乃果「ぇえ~?今さらでしょ!」
海未「それもそうですね」
穂乃果「ふふっ!」
海未「ふふっ!」
从c*•ヮ•§ で、お前らァ…チカの一張羅をターメリックとガラムマサラで染め上げてくれた落とし前はどうつけてくれるんだ?
从c*•ヮ•§ おい
エンディングテーマ
『ハバ・ナギラ』
高坂穂乃果(新田恵美)
園田海未(三森すずこ)
穂乃果「♪ハーバーナギラ、ハバーナギラ、ハバーナギラレーエリスマンハー♪」
海未「♪ハーバーナギラ、ハバーナギラ、ハバーナギラレーエリスマンハー♪」
穂乃果「ハバーラレーネンナー♪」
海未「ハバーラレーネンナー♪」
穂乃果「♪ハーバーラレーネンナーレーエリスマンハー♪」
海未「♪ルゥー♪ルゥー♪ルゥールゥールゥールゥー♪」
おしまい いつものオチ
☎{ 从c*•ヮ•#§ qあbせふじこ@#!ふじこ#!ふじこ×◎##!!!
真姫「ヴェエエ」
真姫「はい…出禁?はあ…」
真姫「…………」チン
凛「デンワ誰からにゃ?」
真姫「寿司屋チカ吾郎」
凛「それで真姫ちゃんはなんでチカ吾郎出禁にされてるの?いじめ?」
真姫「ワカンナイ…」
凛「フーン」
凛「まあ凛は別にいいけどカレーうどんはやく食べよ?冷めるよ?」
真姫「ウン…」ズズッ↑
真姫「あっ」ビチャ
凛「……………」
真姫「…………」
凛「西木野ちゃんねる~真姫ちゃん白衣にカレーうどん跳ねさせたでござるの巻き~ジャカジャーン」
真姫「うpラナイデ!!」
― 完 ― ワルシャワミサイルとオバマは出なかったか乙
来年と言わずまた書いてくだちい |c||´.-`|| ヒマですわ…おビールでもいただきましょうか… |c||´.-`|| 新年明けて正月四日、三賀日の挨拶まわりも終わり世間様では仕事初めという今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょう、か
|c||´.-`|| わたくしはやっと落ち着きましてこれからやっと冬休み本番といったところ、嬉しくも世間の皆様に申し訳なく思っております…皆様お仕事お疲れ様で御座います、ありがてえことですありがてえ
|c||´.-`|| さてもさても、ようやく訪れましたる正月休み、どうしたものか、むしろどぅしたものか、考えるに至りここはおビール、おビールなぞでも頂こうかと
|c||´.-`|| 暮れに黒服さん達から差し入れで頂いたおビールが、まだ1缶ほど残っていたはずですわ…でわでわ失礼致しまして
|c||Φ .ᴗ Φ|| 黒澤ダイヤ・in・お風呂でおビール、いかせて頂きますですわ!ボンディ~ヤ~♪ \カポーン/ \コーン/
|c||´.-`|| ふぅ…
|c||´.-`|| 高橋留美子的な擬音の後に熱め43℃の湯船に浸かり、吾が手に在るは缶おビール!
|c||´.-`|| グィー
|c||´.-`|| ひょぉ~!くかァ!
|c||´.-`|| たまりませんわぁ… |c||´.-`|| ♪ダイヤ~イヤイヤイヤイヤイ~♪
|c||´.-`|| ふっふ…グィー
|c||´.-`|| くかァ!!
|c||´.-`|| ァあ~…ダイブンいい感じにグワングワンに回ってキマシタワァ…
|c||´.-`|| ♪ハーバー・ナギラ♪ハバー・ナギラ♪ハーバー・ナギラレーエリスマンハー↑♪
|c||´.-`|| ♪ハーバー・ナギラ♪ハバー・ナギラ♪ハーバー・ナギラレーエリスマンハー↓♪
|c||´.-`|| グィー
|c||Φ.- Φ|| ハバ・ナギラけんいち!!!クワァ
|c||´.-`|| クック…プッフフフ…クスクスクス
|c||´.-`|| グィー
|c||Φ .ᴗ Φ|| い~い感じにキマってキマシタワァ~? |c||Φ .ᴗ Φ|| さて!名残惜しいところですが上がるとしませう…あら!
|c||Φ .ᴗ Φ|| ンッマー!タオルがありませんわ!このわたくしとしたことがなんたる失態…
|c||Φ .ᴗ Φ|| ばあや!ばあやー!!
|c||Φ .ᴗ Φ|| プッフフ
|c||Φ .ᴗ Φ|| クス!
|c||Φ .ᴗ Φ|| アハハはは!この!黒澤家のどこに!『ばあや』がいるというのでしょう!?鞠莉さんの家じゃあるまいに!!プフフフフ!!
|c||Φ .ᴗ Φ|| 『ohマァ↑リィ↓のルーツはイタリア系アメリカ人デース!アルマーニ!』
|c||Φ .ᴗ Φ|| あはははははは!!!! |c||Φ .ᴗ Φ|| ハックセン!
|c||Φ .ᴗ Φ|| あぁ、いつまでも笑っていないではやくタオルを持ってこないと、風邪をひいてしまいますわ…タオルタオル、バスター・オール…
|c||Φ .ᴗ Φ|| わたくしたちは!ゼロを!イチにかえるために!!キリッ
((((((((( |c||Φ .ᴗ Φ||♪ゼーロートゥワンゼーロートゥワンゼーロートゥワン・ステップ!♪
ゼーロートゥワンステッインマイハー♪}
ハックセン!} ふぅ…タオルを無事ゲットいたしましたわ |c||Φ.ᴗ Φ||
まァ!廊下が水浸しじゃありませんの!
これはどうしたことでしょう!? |c||Φ.ᴗ Φ|| !
ばあや~!ばあや~!!|c||Φ.ᴗ Φ||
プフフフフ|c||Φ.ᴗ Φ||
仕方ありませんわね…床を拭きながら戻りませう… |c||Φ.ᴗ Φ||
♪ゼーロートゥワンゼーロートゥワンゼーロートゥワンステップ♪|c||Φ.ᴗ Φ|| )))))
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
|c||Φ.ᴗ Φ|| ))))))ビチャビチャビチャビチャ
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
Σ |c||Φ .ᴗ Φ||
|c||Φ .ᴗ Φ|| マァ!廊下が水浸しじゃありませんの!これはどうしたことでしょう!?
|c||Φ .ᴗ Φ|| ばあや~!!ばあや~!!
|c||Φ .ᴗ Φ|| あはははははははははは!! |c||Φ .ᴗ Φ|| ところで…先ほどからチラチラ視界に入る異様な物体が気になっていたのですが…
|c||Φ .ᴗ Φ|| あれはわたくしが冬休みに組み立てようと楽しみに取っておいたはずの(旧)1/60ゲルググキャノンではありませんか?何故あのように居間の卓袱台でプラゴミの塊と化しているのでしょう
|c||Φ .ᴗ Φ||
|c||Φ .ᴗ Φ|| 雑に切り取るだけ切り取って明らかに飽きて投げられたらしいパーツの数々
|c||Φ .ᴗ Φ|| スナップフィットではないことに気づいた時点で諦めれば良いものを、無駄に果敢にチャレンジして接着された両方とも外側の足首
|c||Φ .ᴗ Φ|| そして『詰んだ』ことに気づいてとりあえずフタだけはしめて『なかったこと』にする愚かなやりくち
|c||Φ .ᴗ Φ||
|c||Φ. - Φ|| 間違いなく『奴』の仕業ですわ !|c||Φ. - Φ||📱prrr…prrr…
|c||Φ .- Φ||📱ピッ おぅわたくしじゃァ
うゅうゅ!おねえちゃあ、おねえちゃあ、あけましておめでとう!んぴゅんぴゅ!}📱
|c||Φ .- Φ||📱
ドタッ バタッ 姉さま!お願いだから新年早々その変なルビィごっこやめて!姉さま!!}📱
|c||Φ. - Φ||📱
いいですか理亞、『ルビィさんごっこ』です!ひっぱたきますよ!?}📱
|c||Φ. - Φ|| 📱
わからない!わからない姉さま!!お願いだから正気に戻って!!!}📱
|c||##Φ. - Φ|| 📱 パーン!☆}📱
|c||##Φ. - Φ|| 📱
うっうっ…姉さま…姉さま…グスッグスッ}📱
|c||##Φ. - Φ||📱
おねえちゃあ!ダイヤおねえちゃあ、お待たせ!んぴゅんぴゅんぴゅ!}📱
|c||###Φ. - Φ||📱
…おねえちゃあ~?んぴゅ~?}📱
|c||###Φ. 皿Φ||📱 た わ け が ァ あ
ー ! ! ! ! ! !
ギャー!バターン↓ 姉さま!?しっかりして姉さま!?お願いそんな頭のおかしい格好で死なないで姉さまァ!!!}📱
|c||#Φ. - Φ||📱 まったく…プチ
|c||Φ .ᴗ Φ|| さて…愚か者も処したことですしこれからわたくしはどうしたものでしょう、むしろどぅしたもでしょう
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱 !
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱そうですわ!せっかくですから携帯電話にて皆さんに新年のごあいさつをしてみましょう |c||Φ .ᴗ Φ|| 📱まずはどなたにお電話してみましょうか…
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱鞠莉さん?ふむぅ…鞠莉さんは三賀日のご挨拶まわりで行く先々でお会いしましたし…
|c||Φ. - Φ|| 📱イヤになるほどお互いに何度も新年のごあいさつを交わしましたし、黒澤の縄張りにでしゃばり腐ってオハラコーポレイションあんちくしょう
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱となると…まずは、果南さん!
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ピポパポパピペ
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱prrrr…prrr… ガチャ もしもし?あれ?ダイヤ…?あけましておめでとう~} 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱いよーぅ水ゴリラァ!wwwあけおめずらぁ!!www
…??ダイヤだよね?新年早々なに狂ってんだ} 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱オッスオラ悟空!wwwオメーつっえーなあ!wwwオラこんなつええやつはじめましてのごあいさつずらぁ~?www
(飲んでんな)ダイヤ、もう遅いからね?
風呂あがりに全裸で飲んでないでちゃんとあったかくしてはやく寝な?} 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱水ゴリラァ~wwwお前よくみたらかわいいずらぁ~wwwオラの嫁になれずらぁ~www
はいはい、わかったからもう二人だけのAZALEAはおしまいにしよう?
また学校でね?おやすみなさん!} 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱{プチ
|c||Φ. - Φ|| 📱
|c||Φ. - Φ|| 📱チッ…何やら不満ですわ… |c||Φ. - Φ|| 📱脳筋のクセに余裕こきまろやがって果南さんあんちくしょう…
|c||Φ. - Φ|| 📱あまつさえやさしい言葉をかけて心配して頂ける屈辱!このうらみいかばかりか
|c||Φ. - Φ|| 📱仕方ありませんわね…もっと余裕のない連中にかけ直してリベンジですわ |c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ピポパポパピペ
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱prrr…prrr…
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ガチャ お~ぅぱいぱいでかみかん!新年明けましてでかみかん!今年もよろしくでかみかん~!www
ぁあア!?誰なのだテメー!!!从*•ヮ • ↄ#§} 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ピポパポパピペ
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱prrr…prrr…
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ガチャ ハッピーニューイヤーでちんぽバーン!!www
ころしゅぞ!!!!!⌒°(・ω ・# )°⌒ }📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱{プチ
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱フッフ…
|c||Φ .ᴗ Φ|| あーっはっはっはっはっはっはっは!!!!! |c||Φ .ᴗ Φ|| 📱いや~、やっぱり余裕のない連中をからかうのは面白いですわ!
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱調子が出てきました!どんどん参りましょう!!
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ピポパポパピペ
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱prrr…prrr…prrr…
ガチャ ヨーソロー!!(*> ᴗ •*)ゞ } 📱
ヨーソロ!ヨーソロ!ヨーソロー?ヨーソロー!!(*> ᴗ •*)ゞ } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱あけおめんこ ボソ
ヨ、ヨーソロー…??(*> ᴗ •*;)ゞ } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱あけおちんぽ ボソ
ヨーソロー…(*> ᴗ •*;)ゞ } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱♪せんのかーい♪せんのかーい♪アナルドリルせんのかーい♪
ヨー、ソロ…ソロ…ソロ…(*;ᴗ;*)ゞ グスッ グスッ } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱{プチ |c||Φ .ᴗ Φ|| 📱あっ
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱そういえばもっと余裕のない奴がいたのを忘れていましたわ…
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ピポパポパピペ
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱prrr…prrr…prrr…
ガチャ あらダイヤ?珍しいじゃない電話してくるなんt¶cリ˘ヮ˚)| }📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱おーいおいおいおい!おーいおいおいおい!www
!!? あんたなに号泣して…いや泣いてんの?笑ってんのそれ!?¶cリ˘ヮ˚)| }📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ごめんなさいサファイア!あなたにはつらいおもいばかりさせて、苦労をかけて…!!
サファ!?意味がわからないわよ!私はヨハネ!!¶cリ˘ヮ˚)| } 📱 |c||Φ .ᴗ Φ|| 📱家の為とはいえ!あなたを妹と呼んですらやれないわたくしを許してくださいまし!許してくださいまし!
いい加減にしなさいよあんた!!
酔ってるの?それとも売り物のヘンなクスリにでも手を出しちゃったの!?¶cリ˘ヮ˚)| } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱やはり許してくれないのですね…当たり前ですわ…おーいおいおいおい!おーいおいおいおい!おーいおいおいおい!
………………… ¶cリ˘ヮ˚)| } 📱 なんだかわからないけど、ダイヤはいつもよくやってくれていると思うわよ…
世話になってるし感謝してるわ!¶cリ˘ヮ˚)| } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱本当ですの!?
…本当よ、私…ちょっと尊敬してるんだから!! ¶cリ˘ヮ˚)| }📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱まあ!まあ!
だからなんだか知らないけどそんな自分を責めるのはよしなさいよ …
もっと自信をもっていいと思うわ! ¶cリ˘ヮ˚)| } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱まあ!まあ!
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱wwwwwwwww じゃあ切るわね?また学校で会いましょ? ¶cリ˘ヮ˚)| }📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱あ!待ってくださいまし!!
? ¶cリ˘ヮ˚)| }📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱最後にこのわたくしを、このわたくしを!
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱いちどでいいんです、このわたくしを!
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱『姉さん』、と…
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱『姉さん』と呼んで頂けませんか…?
!!!?!!!? ¶cリ˘ヮ˚)| } 📱 ちょっあんたさっきから何、『姉さん』!?はあ!?¶cリ˘ヮ˚)| } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱そう、ですわね…呼んでは頂けませんか…
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱おーいおいおいおい!おーいおいおいおい!おーいおいおいおい!
ちょっ待っ…いや本当に意味がわからな…ぁあ、もう!! ¶cリ˘ヮ˚)| }📱
『姉さん』!お願い、泣かないで、姉さん!!¶cリ˘ヮ˚)| } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱プッフフ
!!!? ¶cリ˘ヮ˚)| } 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱ぶはwwwぶふはwwwあはははははははwwwあははははははははははははははは!!www
qぁばせふじこ@□×dbw!ふじこ×◎!ふじこ▲☆☆☆!!!¶cリ˘ヮ˚#)| } 📱 |c||Φ .ᴗ Φ|| 📱{プチ
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱『姉さん』!泣かないで姉さん!
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱
|c||Φ .ᴗ Φ|| 📱なぞとその気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ
|c||Φ .ᴗ Φ|| いや~面白かったですわぁ!実に満足です!皆さんのおかげで充実したお冬休みを過ごせましたわ!持つべきものは仲間ですわね…
|c||Φ .ᴗ Φ|| あははははははは!!!! |c||Φ .ᴗ Φ|| ハックセン!
|c||Φ .ᴗ Φ|| さて…酔いもグワングワンに脳ミソにまわってきたことですし、そろそろ〆に冷蔵庫のお抹茶アイスでも頂いて今日はもう寝ましょう
|c||Φ .ᴗ Φ|| ♪ダイヤ~イヤイヤイヤイヤイ~♪
((((((( |c||Φ .ᴗ Φ||
|c||Φ. - Φ|| ⌒°( ・ ω・)°⌒ 🍨
\ぽかぽか/ \ピギィー/ \ぽかぽか/
― 完 ―
エンディングテーマ
『Butter-Fly』
黒澤ダイヤ(小宮有紗)
|c||Φ .ᴗ Φ|| ♪無限!大!なァ夢のあとのぉ!やるせない世の中じゃァ!そうさ常識、外れも悪くはないかなァ!♪
|c||Φ .ᴗ Φ|| ♪stay!しがちなイメージを染めたァ!ぎこちない翼でもォ!きっと飛べるぜぇ!オーマーィらぁー!♪
|c||Φ .ᴗ Φ|| 『ワンネス!みんな、ひとつになれた!!』
おしまい |c||´.-`|| 📱ピポパポパピペ
|c||´.-`|| 📱prrr…prrr…prrr…
|c||´.-`|| 📱あっ…聖良さん?あしたスタジオに来て頂けますの…?
いいとも~ } 📱
📱{ピロリロリーン
<メッセージ:一件>もうやめま…
理亞「…………………」 📱{ピロリロリーン
理亞「!」
<メッセージ:一件>あなたを遠くに感じました
理亞「…ッ」ギリッ
📱{ピロリロリーン
<メッセージ:一件>鼻クソ野郎に用はねえ
理亞「ッッ!!」
📱{ピロリロリーン
<メッセージ:一件>プッシーピエロ
理亞「!!!??」 理亞「この!!!」ポイッ!
\ガシャーン/
理亞「みんな勝手なことばっかり!誰もわかってくれない!!誰も一生懸命やってくれない!!!」
理亞「キライだ!キライだ!!キライだ!!!」
理亞「……………」グスッ グスッ
理亞「みんな…みんなキライだ…!!」
\ピロリロリーン/ 聖良さん「理亞~?ご飯が出来ましたよ、食べましょう~?」
理亞「あ!!」
聖良さん「理亞~?」ガチャ
理亞「あ、違っ!姉さま、べつっ、別にその、違っ!!」アタフタ
聖良さん「……………」
聖良さん「1日1回までにしておくんですよ」フッ
理亞「ちょ待って姉さま!?なんで『何か』を察して保護者としての理解を示してくれてるの!!?絶対誤解してる!!!」 聖良さん「?ルビィさんごっこをしていたのではないのですか?」
理亞「やらない!そんな変なごっこやらない!!」
聖良さん「理亞」
理亞「ダンスなぅ」
聖良さん「ルビィさんごっこは変なごっこではありませんよ?明るく楽しく日々の生活を充実した…」
理亞「やらないからルビィごっこじゃら離れてよ姉さま!!!」 聖良さん「理亞」
理亞「ダンスなぅ」
聖良さん「私にはあなたの事情はわかりません、しかし悩みがあるなら聴いてあげることはできますし、アドバイスをあげることもできるかもしれません」
理亞「姉さま…」
聖良さん「とりあえず『ルビィごっこ』ではありません、『ルビィさんごっこ』です」
理亞「姉さまのアドバイスってそれなの!?じゃあ相談するだけ時間が無駄!!」
聖良さん「…わかりましたね?」
理亞「!!」
聖良さん「返事」
理亞「だ…ダンスなぅ…」 聖良さん「いいでしょう…それで理亞、なんで泣いていたんですか」
理亞「気づいてたのならさっきの話の流れは何!?」
聖良さん「私たちセイントスノーはもう共にステージに立つことはありませんが、今でも理亞は私の大切なパートナーであることにかわりありません、遠慮せずに話してください」
理亞「こんないい姉さまなのに!!微妙におかしなところで狂ってるのが残念!!」
聖良さん「理亞」
理亞「……………」
聖良さん「さあ」フッ
理亞「だ…」
理亞「ダンスなぅ…↓」 ~~~~鹿角理亞 説明中~~~~
聖良さん「なるほど…ダイせいしかじかというわけだったんですね?」
理亞「そう…ルビりあしかじかというわけだった」
聖良さん「つまりチカせいしかじかで新しく入ってきたスクールアイドル陪の皆さんとうまくいっていない、と」
理亞「(陪?)うん…」
理亞「…みんな辞めるって言ってる、『厳しすぎる』って」
聖良さん「ほう」 理亞「そんなに難しいことなんてやってないのに!ちゃんと初心者向けに考えて、基礎トレからやってるのに!!みんな厳しいとか、つまんないとか、わがままばかり言う!!」
聖良さん「ほう」
理亞「まずはしっかり基礎体力をつけなくちゃダンスも歌もできないのに!みんなわかってくれない!わかってない!!」
聖良さん「ほう」
理亞「スクールアイドルは…スクールアイドルは遊びじゃないのに…遊びじゃないのに…!!」グスッ グスッ
聖良さん「ふむぅ」
理亞「姉さま…」グスッ グスッ
聖良さん「それはあなたが悪いと思いますよ?」
理亞「!!!??」 理亞「姉さま!?」
聖良さん「いいですか理亞」
理亞「ダンスなぅ」
聖良さん「小学生の頃からスクールアイドルに憧れて練習してきたあなたと違って、新しく入ってきた皆さんは『練習すること』自体が初めてなんです、初めましてのごあいさつなんです」
理亞「ダンスなぅ…」
聖良さん「理亞は覚えていますか?初めてスクールアイドルごっこに興じた幼きあの日のことを、ちっともうまくいかないのに、何もかもがたのしかったあの頃のことを」
理亞「忘れるわけない!!姉さまと二人でスクールアイドル目指して頑張ろうって約束したあの日、私のいちばん大切な思い出…!!」
『聖良さん「理亞~!フフフフ、さあ、そこで今度はトリプルアクセル入れてみましょう!」』
『理亞「おねえちゃあ!おねえちゃあ!ぅゆぅゆ!んぴゅんぴゅ!」』
理亞「やってない!変な回想入れてそれ引っ張るのやめて!!!」 聖良さん「理亞」
理亞「ダンスなぅ」
聖良さん「あなたがスクールアイドルの練習を初めた頃、それを続けていく原動力は何だったでしょう」
理亞「私の…原動力…?」
聖良さん「私は『楽しい』という気持ちでした、理亞と練習するのが最高言わせたい皆にねダンスなぅダンスなぅ、『楽しい』から続けられたんです」
理亞「…………」
聖良さん「出来ないことにも果敢にチャレンジして、今思えばぜんぜん効率的ではないこと、無駄なこともいっぱいやって」
聖良「それでも、それ自体が最高言わせたい皆にねダンスなぅダンスなぅに楽しかったからこそ、続けていけますた…理亞は違いますか?」
理亞「……………」
理亞「違く…ない」 聖良さん「いいですか理亞」
理亞「ダンスなぅ」
聖良さん「新しく入ってきた皆さんはみんな、スクールアイドルの練習をするの自体が初めてなんです、初めましてのごあいさつなんです」
聖良さん「出来ないこと、ぜんぜん効率的ではないこと、私たちから見たらどう見たって無駄なこと…そういうことがまだわからないのが当たり前なんです、まだキャラクターの設定が固まる前なんです」
聖良さん「登場人物同士の二人称が違ったり…しっかり者で世話焼きの真面目な生徒会長のはずが、高飛車な『わたくしが美しい?当たり前ですわァ』みたいなキャラクターだったりもするんです」
理亞「姉さま、途中からちょっとよくわからない」 聖良さん「理亞は何も知らない、何もわからない状態でとにかく頑張ってみようという時に、一方的に『それはまだやるな』『そんなのは無駄だ』『やる必要はない』…そんなことばかり言われて楽しいですか?」
理亞「!!」
聖良さん「既にステージに立ってパフォーマンスをしている者の立場から、効率のよいアドバイスをしてあげたい気持ちはわかります、それは決して間違いではありません」
理亞「……………」
聖良さん「ですが、まず大切なのは『楽しい』という気持ちを持たせてあげること、練習が『楽しい』と気づかせてあげること…それがスクールアイドルの先輩として理亞のやるべきことではないでしょうか」
理亞「……………」
聖良さん「理亞?」
理亞「…………ダンスなぅ…」 理亞「でも、でも姉さま…」
聖良さん「ダンスなぅ」
理亞「でも、姉さま!あいつらみんな何も知らない!何もできない!それなのにあれがやりたい、これがやりたいばかり言って!!できないのに、できもしないのに!!」
聖良さん「ほう」
理亞「できないからできるようにしてあげたいのに!教えてあげるのに!!なのに、わかってくれない!言うこときいてくれない!!」
聖良さん「理亞」
理亞「ダンスなぅ…」
聖良さん「理亞は新日本プロレスに前田日明が入門したての頃、藤原善明とドン荒川のホモ行為を目撃してしまった事件を知っていますか?」
理亞「完全に想定外のエピソード引っ張ってきた!!」 聖良さん「当時の新日本プロレスはようやく新人が入門してこられる体制が整った頃で、新弟子の前田が藤原はよほど可愛かったのでしょう、ある日前田を驚かせてやろうと、ドン荒川と共謀してドッキリを仕掛けました」
理亞「既にもういらない話だってわかる!姉さま、さっきまではすごい良いこと言ってた!話を元に戻して!!」
聖良さん「ある日前田がハッシュ所の部屋に戻ってくると、そのタイミングを見計らっていた藤原と荒川が裸で抱き合って愛の行為を繰り広げていました…純粋にプロレスラーを目指していた前田はよほどショックだったのでしょう、泣きながら合宿所を飛び出してしまいます」
理亞「姉さま!怒っちゃったの?姉さま!?口答えしたことなら謝るからさっきの話に戻してよ!!」
聖良さん「前田はそのまま団体の責任者であるアントニオ猪木のもとへ向かいます、何かを『察した』猪木はこう言いました…」
聖良さん「『俺たちプロレスラーは人前で毎日のように裸の取っ組み合いを見せる仕事なんだ、そんなことで驚いていたらやっていけないぞ』」←モノマネしてる
聖良さん「それを真に受けた前田は悩みに悩んだ末部屋に戻り、大真面目な顔で『藤原さんとならいいです』と言ってドン荒川を爆笑させたそうです…わかりますね?」
理亞「わからない!何一つ、ちっともわからない!!!」 理亞「どうして姉さまはいつも私を叱るときに昔のプロレスの『ちょっといい話』を引っ張ってくるの!?姉さまふだんプロレスなんてまったく観ないのに!!」
聖良さん「ほう」
理亞「いきなりプロレスの話されてもぜんぜんわからない!ちゃんとわかるように説明してよ!!」
聖良さん「つまりわからない…と」
理亞「ダンスなぅ!!」
聖良さん「『わからない』くせにわがままを言って、ああしろこうしろと私に口答えするんですか?」
理亞「何を言って…あっ!」ハッ
理亞「………………!!」
聖良「そういうことです」フッ
理亞「ッ……………」 聖良さん「わかりますね?」
理亞「…………」
聖良さん「理亞?」
理亞「………ダンス、なぅ…」
聖良さん「『理屈はわかるが承諾しかねる』といったところですか」
理亞「…だって」
理亞「私のほうがスクールアイドルよくわかってるのに!!私のほうがわかってるのに!!」
聖良さん「ほう」
聖良さん「つまり理亞はスクールアイドルのことなら何でも出来るし、何でもわかっている、と」
理亞「ッ!?…わかって…る…できる、あいつらより、は…」
聖良さん「ムーンサルト」
理亞「!?」
聖良さん「跳んでみてください、この場で…その姿勢からノーモーションで」
理亞「…!!?」 聖良さん「どうです?跳べるんですか、跳べないんですか」
理亞「跳べる…外でなら、ちゃんと助走つけてなら…」
聖良さん「ほう」
聖良さん「この場で、その姿勢から、ノーモーションでと言いましたが、聴こえませんでしたか?」
理亞「ッ!!」
理亞「…………きない」
理亞「でき…、ない…」
聖良さん「よく聴こえません」
理亞「できない!でもそれスクールアイドル関係ない、そんなことする必要ない!!今の話に関係あるの!?」
理亞「そういう姉さま出来るの!!?」
聖良さん「できません」
理亞「!!!?」
聖良さん「スクールアイドルにだって何の関係もありませんし、出来る必要はありませんね」
理亞「!?じゃあ、なんで…」
聖良さん「私がセイントスノーのリーダーだからです」
理亞「えっ!?」
聖良さん「理亞はどう思いますか?この場で今すぐノーモーションのムーンサルト、私なら跳べると思いますか?」
理亞「えぇと……」
聖良さん「理亞が『私ならそれを出来る』と思うのであれば、この場で今すぐにやって見せますよ?」
聖良さん「それがセイントスノーのリーダーです」
理亞「姉さま…」 聖良さん「いいですか理亞」
理亞「ダンスなぅ」
聖良さん「人に上からモノを言う以上、自分ならすべてやって見せられる、まずは自分自身がそのくらいの気持ちでいなくてはいけません、そうでなくては周りはついてきません」
聖良さん「ついてきてくれますCARは発車しません」
理亞「………ッ」
聖良さん「セイントスノーのリーダーなのであればそれは尚更です」
理亞「えっ…姉さま…?」
聖良さん「今はあなたがセイントスノーのリーダーなんですよ?」
理亞「!!」ハッ
聖良さん「セイントスノーのリーダーであるなら、まわりに示してあげなさい、出来ることを、やれることを!ついてきてくれるならこんな素晴らしいスクールアイドルになれるんだ、こんなすごいことが出来るんだ!それを見せつけてあげてください、鹿角理亞が!」
聖良さん「最高!言わせてあげてください、皆にね!」
理亞「ダンスなぅ!ダンスなぅ!」
聖良さん「できますね?」
理亞「できらぁ!!」
聖良さん「ほう」
聖良さん「じゃあ明日までにここでノーモーションのムーンサルトを見せてもらおうじゃないですか」
理亞「えっ…ノーモーションのムーンサルトを明日までにここで…?」
ラブライブ!サンシャイン!! 理亞「(ムーンサルト…ノーモーション…その場…)」カタカタカタカタ
理亞「(検索…ッ)」ッターン!
理亞「(あった…!)」
💻{ワー ワー ワー ワー
理亞「……………」
理亞「(『技術』としては実在するんだ…不可能ではないんだ、でも…!)」
理亞「(これやっぱり、スクールアイドルとぜんぜん関係ない、関係あるように思えない…!!)」 理亞「(姉さま、なんでこんなことやらせようと…)」
理亞「ハッ」
理亞「(まさか姉さま、私に言い負かされそうになって、でまかせを)」
理亞「だめ!!」ブンブンブン
理亞「そうやって悪く捉えてばかりいたらだめ、疑っていたらだめ、姉さまそういう意味のこと言ってた…」
理亞「わかりづらかったけどたぶん言ってた!」
理亞「私、リーダーだから」
理亞「『セイントスノーのリーダー』だから!!」 理亞「姉さま、私のこと信頼してくれてる、きっとできると信じてくれてる」
理亞「やってみる!!」
理亞「(…でもこの動画の人はヒザのバネ使ってる…姉さまノーモーションでやれっていってた…)」
理亞「ノーモーションで」
理亞「とぅ…」
理亞「ッ!!」
理亞「だめ!危うく騙されるところだった、これパフォーマンスじゃなくてダイナミックな自殺!!!」 理亞「無理!」ガシャーン!
理亞「やっぱり姉さま絶対なんか違う意図がある!今日の姉さまちょっとおかしかった!!」
理亞「このスレの姉さまはいつもおかしいけど今日は特におかしかった!!」
理亞「もっともらしい言葉に騙されたら、だめ…」
理亞「…………?」
💻{ ワーワー ワーワー
理亞「私のノート、さっきガシャーンしてよくわからない動画を流してる…」
理亞「何の動画?」ポチ
<【秘】スクールアイドル超絶テクニック・参考動画ファイル1 >
理亞「こんなファイル知らない、私作ってない…」ハッ
理亞「姉さま!?私にヒントをくれている!?!?」 💻{♪タララッ♪タ-♪
理亞「…………!!」
理亞「すごい動き、私とそんなに年の変わらないスクールアイドルなのに、ぜんぜん違う」
理亞「……………ッ」
理亞「私、いい気になってた」
理亞「傲ってた!傲慢だった!私まだぜんぜんだった、未熟ドリーマーだった!」
理亞「人に上からモノを言いたいなら、自分は全部できなきゃ、だめ」
理亞「それがセイントスノーのリーダーだから」
理亞「姉さまと私だけの、いちばん大切なセイントスノーのリーダーだから!!」
理亞「これはやらなきゃだめ、出来なきゃだめ!!!」
💻{タララー♪テンションアガッルニャー♪
/ドッタンバッタン!\
聖良さん「………………………」
/ギシギシ\ /アンアン\
聖良さん「………………」フッ
聖良さん「『これが若さ』…ですか」
/アヘアヘ\ /フンガーフンガー\
~~~~ 翌朝 ~~~~
聖良さん「理亞ー、ゴハン出来ましたよー?食べましょうー?」
聖良さん「理亞ー?」ガチャ
理亞「勇次郎…」クワ
聖良さん「!」
理亞「清玄の剣、見破り申した」
聖良さん「……………」
聖良さん「フッ」
聖良さん「いい顔になりましたね、昨日ベソをかいていた小娘とはまるで別人です」
聖良さん「『出来た』のですね?」
理亞「愚問」
聖良さん「ならば見せてもらいましょうか!セイントスノーの新たなリーダーの姿!鹿角理亞の本当の実力を!ここで!!」
理亞「ぅおおおおおおおおおお」 🎤{ディス・イズ・リア=カヅノ・ザ・フェイバリッツ!!
理亞「HA!」タッ!
🎤{ノーモーション・ムーンサルト・プレェス!!
\ ド ガ ァ ↓/
¶cリ˘ヮ˚)|ギャァ!!
理亞「ワン、ツー、スリー…」
🎤{カンカンカンカンミカン!
理亞「しゃー!!」バッ
理亞「しゃー!!!」バッ
理亞「しゃァーアアアアアアアッ!!!!!!」 理亞「姉さま!見てた?姉さま!!」
聖良さん「……………」
聖良「ええ、勿論です、理亞…素晴らしいパフォーマンスでした、百点満点で53万点です…!」
聖良「セイントスノーのリーダーとして何一つ恥じることない…」
理亞「姉さま!!!」
理亞「うわー!うわー!姉さま!姉さま!!!」
聖良さん「あらあら、『泣き虫』は変わらないのですね」フッ
理亞「ごめんなさい!姉さま!私の大好きな姉さま!!!」
聖良さん「……………」ヨシヨシ
聖良さん「(一応、『そっちのムーンサルトじゃないだろ』とツッコんだほうがいいのでしょうが)」
理亞「姉さまー!!!」
聖良さん「フッ」
聖良さん「(今日のところはよしとしましょう…)」ナデナデ
¶cリ˘ヮ˚)|{ゲロリ ピクピクピク ~~~ 学校 ~~~
理亞「あ…」
理亞「……………」ソソクサ
モブ生徒a松尾「待って!理亞ちゃん!!」
モブ生徒b田沢「私たち謝りたいの、理亞ちゃん!!」
モブ生徒c秀麿呂「私たちが悪かったわ!理亞ちゃん!!」
理亞「え…?」 モブ生徒a松尾「私たちよく話あったの、そして気づいた!」
モブ生徒b「理亞ちゃんは私たちのこと、一生懸命考えて言ってくれてたんだって!!」
モブ生徒c秀麿呂「私たちわがままだったんだって、勝手だったんだって!!」
「「「ごめんなさい!!!!」」」 理亞「………………」
理亞「いや」
理亞「悪かったの私のほう、言い方悪かった、一方的だった」
理亞「ごめんなさい」
モブ生徒a松尾「そんな!理亞ちゃんは悪くないよ!」
モブ生徒b田沢「悪かったのは私たちのほう!!」
モブ生徒c秀麿呂「酷いこと言ってごめんなさい!プッシーピエロとかちょっと面白いこと言ってごめんなさい!!」
「「「ごめんなさい!!!」」」 理亞「じゃ…じゃあ」
理亞「スクールアイドル、一緒に続けて、くれる…?」
モブ生徒a松尾「もちろん!!」
モブ生徒b田沢「私たちからお願いするよ!!」
モブ生徒c秀麿呂「一緒にスクールアイドル続けさせて!プッシーピエロ!」
理亞「………!!!」 理亞「…練習、厳しい」
モブ生徒a松尾「望むところだよ!!」
理亞「…きっとまた、厳しいこと言う」
モブ生徒b田沢「私たちのためでしょ!」
理亞「本当に、本当に続けてくれるの?」
モブ生徒c秀麿呂「プッシーピエロ!!」
理亞「ついてきてくれますCARー!!」
「「「おー!」」」
理亞「声が小さい!ついてきてくれますCARー!!!!」
「「「おー!!!!!!!!!」」」 モブ生徒a松尾「それで理亞ちゃん、今後の方向性なんだけど」
理亞「え?」
モブ生徒b田沢「この前3人で『すごい動画』見つけちゃって!こういうのやってみたいって話してたんだ!」
理亞「…?」
モブ生徒c秀麿呂「理亞ちゃんの意見も聴かせてほしくて、理亞ちゃん!」
理亞「……………???」 💻{ぅゆぅゆぅゆ、まだまだ入るぅゆ、白玉5個くらい余裕ぅゆ
理亞「!!!!???」
モブ生徒a松尾「ね、すごいでしょ!?」
モブ生徒b田沢「この人、このあともう10個くらい本当に入れちゃうんだよ!すごいよね!!」
モブ生徒c秀麿呂「『黒澤ルビィ』さんってスクールアイドルの人らしいんだけど…スクールアイドルならこのくらい出来て当たり前なんだよね!!?」
理亞「ッ!!!!?」
理亞「(意味…わからない!スクールアイドルまったく関係ない!!)」
理亞「(こんなことステージでやったらラブライブ永久追放…通報?逮捕!事案!!!)」
理亞「(止めなきゃ!リーダーとして止めなきゃ!!!)」
「「「もちろん理亞ちゃんも出来るよね!!?」」」
理亞「できらァー!!!!」クワァ
💻{ ⌒°(q|˘ ᴗ˘)°⌒ うゅうゅ、おねえちゃあ、ルビィ白玉15個も入ったぅゆ、んぴゅんぴゅんぴゅ
💻 ⌒°( ・ω・# )°⌒ |c||´.-`# ||
― 完 ―
エンディングテーマ
「最終鬼畜妹フランドール・S」
鹿角理亞(佐藤日向)
鹿角聖良(田野アサミ)
理亞「♪デッデッデッデデーレデレデッデ!デレステデーレレデッデデレデレデー!デッデッデッデデーレデレデッデ!デレステデーレレデッデッデー!♪」
理亞「♪デッデッデッデデーレデレデッデ!デレステデーレレデッデデレデレデー!デッデッデッデデーレデレデッデ!デレステデーレレデッデッデー!♪」
聖良さん「ダディスダディスダディダーゥダッダ!ダディスダディスダディダーゥダッダ!ダディスダディスダディダーゥダッダ!ダディスダディスダディダーゥダッダ!」
おしまい ¶cリ˘ヮ˚)| (あ…おばあちゃん…?ヨハネもそっちに行くね…?え、まだ来ちゃだめ…?)
サヨナラ
(q|˘ ᴗ˘)ʅʅ☎虹ヶ咲の眼鏡副会長さん、あしたスタジオに来てくれますCARー?
いいともー}☎ 副会長「『インターネット』で見つけた優木せつ菜ちゃんとお揃の髪飾り!まさか偶然同じ物が手に入るなんて!!」
副会長「(思ったより安かったですが)」
副会長「優木せつ菜ちゃんは案外庶民派なのかもしれません、逆に親近感が湧きました!これでン十万円とかだったらドン引きですし…」 副会長「では早速!」サッ
副会長「……………!」
副会長「い、いやいやいや!私はいま、さもさも当たり前のように何をしようと…!?わ、私が憧れの優木せつ菜ちゃんと同じ髪飾りなんて着けていいわけないじゃないですか!?」
副会長「私は優木せつ菜ちゃんと違ってぜんぜんかわいくないですし!眼鏡だってこーんなに眼鏡ですし!これを着けたって私が優木せつ菜ちゃんになれるわけじゃ」
副会長「!?」ハッ
副会長「これを着けたら優木せつ菜ちゃんになれる!!?」クワ 副会長「い、いやいやいや!そんなわけが!たかが同じ髪飾りをつけたくらいで、そんなわけが!!」
副会長「子どもじゃないんですから!!高校生にもなって同じ格好してなりきりゴッコなんて、人にみられたらどう思われるか…」
副会長「チラッ」
鏡←
副会長「……………」
副会長「つ、着けてみる、だけ、なら…………?」
副会長「せつ菜ちゃんの髪型は…こうして…こうやって…」
副会長「そしてこうして、こう…髪飾り強く結び直して…」
副会長「あとは眼鏡を外せば…」
副会長「!!!!」
鏡←
副会長「か、鏡にウインク…イェースきらきら」
鏡←
副会長「!!!!!」
副会長「……………か、」
副会長「鏡に映る私、かわいいかも…!!」 副会長「ハァハァハァ」
副会長「や、やばいですねこれ、ついつい二日間も鏡に見入ってしまいました」
副会長「……………」
副会長「フッ」
副会長「何をやっているんですか、私は」
副会長「だいたい私がせつ菜ちゃんになれるわけがないじゃないですか、私は憧れているだけでいいんです、せつ菜ちゃんになる必要なんてないんです」
副会長「憧れとは理解から最も遠い感情なんです」
副会長「短い夢でした、ジャスト48時間いい悪夢見れましたよ…もう外してしまいましょう」
副会長「チラッ」
鏡←
副会長「ちにゃー!!」 副会長「思った以上に優木せつ菜ちゃんで困惑している私がいます」
副会長「そもそも髪型以外お前らたいして変わらない顔やんけ!!」
副会長「とか、そういうメタなことを言いたいのではなく!!」
副会長「チラッ」
鏡←
副会長「ちにゃー」
副会長「いけません!このままでは私、学校に行けないどころか鏡の前から動けずに死ぬ、令和のナルシサスになってしまいます!『強い精神』でこの甘美な誘惑を断ち切らないと」
副会長「えぇい!!!」ブチッ
副会長「ハァハァハァ…」
副会長「チラッ」
鏡←
副会長「よ、よかった、『私』に戻れました…手遅れにならないうちに眼鏡も着けましょう」スチャ
副会長「『これ』は危険すぎますね…封印した方がいいでしょう…」 ~~~~ 学 校 ~~~~
\ワーワー/ \ワーワー/
副会長「ふぅ…」
副会長「迸る若さのパトスで溢れるハイスクールライフの喧騒、2日ぶりに『人間』の世界に戻ってきた身には少々こたえますね…しかし」
副会長「何故でしょう…?以前に比べて心に余裕があるような、自分に自信が持てているような…」
副会長「……………」
副会長「(その理由はたぶん、カバンの中の、『あれ』…)」
副会長「(『あれ』さえあれば私は優木せつ菜ちゃんになることが出来る、皆が憧れる優木せつ菜ちゃんでいられる!)」
副会長「(誰も知らない、私だけが知るその事実が、私の心に余裕をもたらし、私に自信を与えてくれてるんだ…!)」
副会長「(…なんとなく手放したくなくて、学校まで持ってきてしまったけど…これは誰も知らない私だけの秘密…?)」
副会長「(秘密…!?正体不明…の、スクールアイドル!?)」ハッ 副会長「まずいです!もし私が『これ』を持っていることを誰かに見られたら、誰かに知られたら!!」
副会長「虹ヶ咲の生徒で!同じ髪飾りを持ってて!私が…私がせつ菜ちゃんの正体だと思われてしまうんじゃ…私が、『優木せつ菜ちゃん』になってしまう!」
副会長「言い訳出来ません!『よく見たら顔のデザインたいして変わらんやんけ』とかメタいことを言われて、あっという間に『そういうこと』にされてしまいます!!」
副会長「それは…おいしい!!」
副会長「違う!!!!」
副会長「それだけは絶対に避けなくては!大好きな優木せつ菜ちゃんに迷惑がかかってしまいます!」
副会長「絶対に…!この秘密だけは死守しなくては…!!」 副会長「ギロ」
副会長「死んでも守る…このカバン…この秘密だけは…死んでも…」フーッ フーッ
菜々「(………………)」
菜々「えぇと…」
菜々「あれはうちの副会長さんですね?妙にふんぞりかえって自信満々にムフームフーと歩いていたかと思えば突然、『何か』に焦ってバカ騒ぎ」
菜々「かと思えば今度は一人でカバンをボールにラグビー始めたようです、2日ぶりにきた学校で何をやっているんでしょうあの人は」
菜々「真後ろにずっといる私にまったく気づかないうかつさにも関わらず、全周囲に敵意全開でガン飛ばしながらカバンを死守している彼女に、私はどう声をかけたらいいんでしょうか」
侑「おはよー!せつ菜ちゃん!!」
菜々「ひゃあ!?」
副会長「ひゃああ!!?」 菜々「ちちちちち違いますよ私は菜々!中川菜々ですほら、眼鏡だって掛けていますし!!」
副会長「そそそそうですよ!私は副会長ですがせつ菜ちゃんは実は私なんです!秘密ですけど!!」
歩夢「侑ちゃん!」
侑「あ…」
侑「ごめんごめんそっか!せつ菜ちゃんは秘密のスクールアイドルだから正体は秘密なんだよね!ごめんねせつ菜ちゃん!」
菜々「もぉ~困りますよ、侑さん!」
歩夢「侑ちゃんったら!」
副会長「そうですよ、だいたい会長がせつ菜ちゃんのわけないじゃないですか!!実は私がせつ菜ちゃんだったんですから!!」
侑「う~ん…じゃあ、せつ菜ちゃんのことは『菜々ちゃん』でいい?それとも…『生徒会長さん』?やっぱり私は『せつ菜ちゃん』がいいなあ…私にとって、『せつ菜ちゃん』は『せつ菜ちゃん』、他の人じゃない大切な人だから!」
菜々「え、ちょ、待っ、侑さん!?////」
歩夢「侑…ちゃん?」
副会長「実は私せつ菜ちゃんだったんですよ?すごくないですか?」 侑「じゃあまた放課後!部室でね~!」ズルズルズルズル
歩夢「……………」グイグイ
菜々「(すごい…片手で侑さんを引き摺って連れて行くのもすごいし引き摺られながら当たり前のように笑顔で手を振ってるのもすごい…)」
副会長「………………」
副会長「(え、何いまの流れ)」
副会長「(私、実はせつ菜ちゃんなのに、カバンの中の髪飾り着けたらせつ菜ちゃんなのに)」
副会長「(あのふたりは『せつ菜ちゃん』に用があったはずなのに…!!)」ギリィ 副会長「あの、会長」
菜々「………?あっ!あ、はい」
副会長「(今の『間』!私がここにいたこと自体を絶対忘れてた!?)」
菜々「何でしょう?」
副会長「…あの…私いま、なんか無視されてませんでしたか…?」
菜々「そうでしょうか…?う~ん、あぁ…えぇ、そうですね、大丈夫ですよ」
副会長「(何が大丈夫なんだろう)」
菜々「2日ぶりに学校に出てきて何か狂った行動をとっていても会話はできることはわかりましたから」
副会長「私は会長から見てそのレベルだったんですか!!?」 副会長「会長!」
菜々「はい」
副会長「会長は、『せつ菜ちゃん』なんですか!?」
菜々「違います、私は中川菜々です」
副会長「ですよね!会長がせつ菜ちゃんのわけがないです!」
菜々「そうですね、先ほどからそう言っていますが」
副会長「さっきの話の流れがちゃんと理解できていたのなら無視しないでください!つまり私が優木せつ菜ちゃんなんですよ!!」
菜々「意味がわかりません、あなたは名前のないモブの生徒会副会長です」
副会長「なっ…ちょっ…!?酷くないですか、言い方!!」 菜々「……………」
副会長「ちょ!?会長それやめてください!眼鏡を白く光らせて表情ふぁ読めない眼鏡キャラ特有の『冷たい視線』の表現!!私が『かわいそうな人』みたいじゃないですか!」
菜々「はやく良くなるといいですね」フッ
副会長「優しく微笑むのも逆に嫌です!」
副会長「会長!行かないでください会長!会長ー!!」
副会長「ああ…」
副会長「あぁああああぁぁぁ!!!」
副会長「(自信が…)」
副会長「(せっかく持てた『自信』が、木っ端微塵に………)」 副会長「酒ッ!飲まずにいられないッ!!」バッ
副会長「グイグイグイグイ↓」
副会長「プハー!!」ポイッ ガシャーン!
副会長「ゥイー…ハァハァハァ…」
副会長「う!?」
副会長「おぅっえ!げぇ!」ゲボボボボボボ↓
副会長「ぅえっ…ぅえっ…ぅえっ…」
副会長「…………………」
副会長「せつ菜ちゃん………」
副会長「だめだ、はやくせつ菜ちゃんにならないと……」フラ フラ フラ 副会長「ガサゴソ」
\テレテテーン/
副会長「せつ菜ちゃんの髪飾りぃ~」←のぶ代ドラの物真似してる
副会長「これさえあれば…これさえ着ければ…」
副会長「そうです!私だって『せつ菜ちゃん』になれるんです!私だって!!」
副会長「…………それなのにシカトしやがってあン畜生のメスガキどもが」ボソ
副会長「私がせつ菜ちゃんなのに!!!」
副会長「だいたい会長も会長です!名前がないモブとか言ってマウントとってないで、副会長の名前くらいいい加減覚えたらいいじゃないですか!!」
副会長「会長なんか案外ぽんこつのくせに、実務的にけっこう私がフォローしてあげてるのに!いっつもいっつも!!」
副会長「生徒会長の人でなし!生徒会長のろくでなし!生徒会長の甲斐性なし、桜内のクソモラシ!!!」
副会長「東京からきたクソモラシ梨子です!!!」テレレーン♪←桜内が教室に入ってくるときの音 副会長「いけない…」
副会長「いつまでもこんなところで『優木せつ菜ちゃん』が一人で騒いでいたら、頭のかわいそうな人だと思われれしまう、『せつ菜ちゃん』が…」
副会長「はやく『せつ菜ちゃん』にならないと…人目のないところで…はやく…」フラフラフラ
女子トイレ ←
栞子「(おや…頭のかわいそうな人が一人で廊下で飲んだくれた上に騒いでいると思ったら、あれは生徒会の副会長さんですね)」
栞子「(トイレに入っていきましたが、吐くんでしょうか)」
栞子「(…………………)」
栞子「(あの髪飾りは…確か……?)」
~女子トイレ~
副会長「鏡…鏡っ!!MIRROR ON THE WALL…!!」ハーッ ハーッ ハーッ ハーッ
副会長「努力しても追いつけないのかな?ううん! 弱気で凹んでちゃダメ…!!」ブツブツ ブツブツ
副会長「ガサゴソ」
副会長「スチャ」
副会長「Wow!」
副会長「(『せつ菜ちゃん』だ…鏡の中にいるのは名前のないモブの眼鏡副会長じゃなく、『せつ菜ちゃん』だ…!!)」
副会長「ふ、ふひふふふふふ…」
副会長「あははははははは!!!」
副会長「『せつ菜』じゃないですか!ちゃんとかわいいじゃないですか!!だって超絶イチバンじゃないですかァ!!!!」
副会長「ふっ…ふっ…ふっ…ふぅっ…!!」グスッ グスッ グスッ グスッ
副会長「やっぱり『せつ菜ちゃん』の正体は私だったじゃないかぁ…」グスッ グスッ 栞子「なるほど、『優木せつ菜』さんの正体は副会長さんだったんですね」
副会長「!!!!」
副会長「そそそそそそうですよ、私がせつ菜!優木せつ菜ちゃんだったんです!せつ菜ならここにいますよ?せつ菜スカーレットストーム!」ピヨーン
栞子「ええ、ですから優木せつ菜さんは副会長さんだったんですよね?」
副会長「悪気はなかったんです!!!」ガバッ
副会長「鏡の前でせつ菜ちゃんやってるうちになんか楽しくなってきて、わけわからくなってきて、それで…!!」
副会長「どうかこのことは内密に!!見なかったことに…!!」 栞子「言いませんよ」
副会長「え?」
栞子「副会長さんは生徒会の業務も支障なくこなしておられますし、スクールアイドルとしても活躍され、学校の皆を楽しませてくださっています、そういった適性があるのだと思います」
栞子「であれば…私がとやかく言うような問題ではありませんし、わざわざ他人に言いふらすことでもありません」
副会長「本当ですか!?」パァア↑
栞子「ええ」←棒読み
副会長「……………」
栞子「……………」←仏頂面
副会長「……………」
副会長「(ええと…この無表情でのしお対応はこれ、どういう感情だろう?信用していいのだろうか…?)」 ※栞子さんは感情がないのではなく、感情の現れかたがちょっと変なだけです 栞子「では」スタスタスクスタ
\パタン/
栞子「……………」スタスタスタスク
ランジュ「ハァイ?ニイハォ、栞子!」
栞子「………………」
栞子「あぁ、日本に来てたんでしたっけ、ランジュ」
ランジュ「そこから!!?」 ランジュ「LINEしたでしょ!?日本行くからって!栞子『それは…急ですね』ってかなりそっけない返信してたわ!というか日本に来てから何回か会ってるじゃない!?どうして私に対する記憶が常に二期1話冒頭までリセットされるの!?ランジュのこと嫌いなの!?」
栞子「あ、いえ…時系列的に今回のお話はどのへんなのかなあと、副会長さんが既にせつ菜さんのファンってことは確定で一期後半以降なんですが、歩夢さんと上原さんが仲睦まじく教室に向かって行ったり、せつ菜さんの正体はまだカミングアウトされていないようですし、いろいろと設定に齟齬があると思うんです」
ランジュ「このスレでそれはツッコむだけ野暮よ…まず最初にランジュのこときらいなのを否定してよ…」
栞子「何か用ですか?」
ランジュ「このしお!!そうよ、用があるのよ!!その優木せつ菜の正体について教えて欲しいのよ!!!」 ※栞子さんは別にランジュが嫌いなのではなく、ランジュの扱いが少し変なだけです 栞子「優木せつ菜さん…というと、『あの』優木せつ菜さん…ですか」
ランジュ「何ラ?もったいぶった言い方して、『その』優木せつ菜ラ!他に『どの』優木せつ菜がいるっていうの!?」
栞子「(廊下でブラックニッカをラッパ飲みしトイレの鏡の前で奇行に走っていた『優木せつ菜』さんのことで間違いないようですね)」
ランジュ「…何よ?いったい…ランジュはね、この学校でスクールアイドルをやるにあたって、お台場一帯のスクールアイドルを一通り調べたわ!虹ヶ咲、東雲、藤黄、プロレスリング・ノア…」
ランジュ「さすがスクールアイドルの本場、日本だけあってまあまあのレベルだったわ!でも、ランジュは負けるつもりなんてない、ランジュはイチバンじゃなきゃ嫌!」
ランジュ「そこでまず、イチバンが誰かをわかりやすく示すためにこの学校のイチバンのスクールアイドル、お台場一帯でも一目置かれている『優木せつ菜』に挑戦したいの!実力勝負で真っ向から叩き伏せてやるわ!ランジュのスクールアイドルデビューにこんな相応しい演出は他にないじゃない?」
栞子「(『せつ菜スカーレットストーム!ピヨーン』)」プス
ランジュ「なんで今微妙に笑ったの!?いつもランジュに笑顔見せてくれないのに!?ランジュなんかおかしいこと言ってた、ねえ!?」 栞子「副会長さんですよ」
ランジュ「えっ」
栞子「いえ…ですから、優木せつ菜さんの正体、生徒会の副会長さんです」
ランジュ「あっ…そう…?うん、なの…?」
栞子「意外でしたか?」
ランジュ「いや、うんその、意外といえば意外なんだけど」
ランジュ「…それ、そんなあっさりランジュにばらしちゃっていいことなの?いや…ランジュは別にいいんだけど、そもそもランジュから教えなさいって言ったんだけど」
栞子「だめなんですか?」
ランジュ「えだって栞子は同好会の味方だし、同好会の子たちと親しいし、生徒会にも義理があるし、」
ランジュ「(…ランジュのライブに一回も来てくれないし)」
栞子「私はランジュの味方ですよ?」
ランジュ「!」
栞子「ランジュにはスクールアイドルとして誰より輝いてゆける適正があると思います、私はランジュのやりたいことを出来る限りサポートしていくつもりです」
ランジュ「ホント?ホントに!?」パァア
栞子「頑張ってください、ランジュ」←仏頂面
ランジュ「謝謝栞子!その無表情のしお対応がどんな感情なのかよくわからないのが少し気になるけど頑張るわ!優木せつ菜をコテンのパーに叩き潰して格の違いを見せつけてあげる!!楽しみにしててね!!」
栞子「ぼんぼやーじゅ」←棒読み ※栞子さんは別に裏切り者なのではなく、あれじゃどうせすぐバレるだろうから特段隠すほどのことでもないのかな、という判断をしただけです 右月「…以上が今期予算案における問題点のピックアップと、その改善策となります…いかがでしょうか」
副会長「ふむ、アイデンティティがイノベイションでコンプライアンスの遵守と各個人のSOGIに対する寛容性の大幅な見直しが必要になるのですね、会長?」
菜々「ええ、いいと思います」
左月「続きましてゼーレ復活によるサードインパクトの発生と人類補完計画の進捗に関してですが」
副会長「それは確か腸炎ビブリオのコンスタンテヴィティがマクロな視点でユーザーフレンドリーなのではないか、ということでしたね、会長?」
菜々「そうですね、いいと思います」
副会長「それでは以上で本日の生徒会定例会議の議題はすべて終了となりますが、会長?」
菜々「はい、いいと思います」 副会長「(なんだろう…いつもより全然生き生きと、自分の意見をはっきり言えた気がする!人に認めてもらえるってこんなに自信が持てるものなんだ…ありがとう三船さん)」
副会長「(…それに比べてこのポンコツ会長ときたらチクショウ!会議の間『いいと思います』しか言ってないじゃないですか!全部私が喋ってたんですけど!?)」
菜々「もうすっかり正気に戻ったようですね、ぅえっと…」
菜々「『副会長』さん」
副会長「この腐れポンコツ眼鏡!!」 菜々「腐れポンコツ眼鏡?」
副会長「はっ!?」
副会長「しまった…つい『せつ菜ちゃん』になってるときのクセでハイテンションのツッコミを…」
菜々「『しまった…つい『せつ菜ちゃん』になってるときのクセでハイテンションのツッコミを』…?なんですか?」
副会長「!?心が読めるんですか!?まずい!!」
菜々「何が『まずい』んですか?言ってみてください」
副会長「……………ッ」ガタガタガタガタ
右月「(副会長さん、全部声に出して言ってますが)」
左月「(二人にしかわからない世界のやりとりなんでしょう、そっとしておきましょう)」 菜々「いま誰か、破廉恥ボディ腐れポンコツ変態オタク眼鏡クソ生徒会長と私に言いませんでしたか?」
副会長「いっ」
副会長「言って、ません」
副会長「(そこまでは言っていないのでウソではないです)」
菜々「ほう」
菜々「そうですか、それならばいいです」
菜々「では」スタスタスクスタ
\ バ タ ム /
副会長「……………ッ」
副会長「ぶはあっ!!」
副会長「ハーッ ハーッ ハーッ ハーッ」
副会長「あの『圧』…思わず気圧されてしまった…!!腐れポンコツ眼鏡のようでいて会長、やはり侮れない…」
副会長「……………」ギ リ ィ
副会長「『ホッとしている』んですか!私は!?」 副会長「こんなことで…クッ!」
副会長「こんなことで揺らぐほど、私の『自信』は脆いものだったんですか…?悔しい…!」
副会長「あの破廉恥ボディ腐れポンコツド変態オタ眼鏡クソ生徒会長ですらあんなに自信満々に生きているのに、私は…俺は…僕は…」
副会長「これがメインキャラクターとモブキャラの差なんですか!?所詮この世は設定ガチャなんですか!?令和の御代に下克上はもうないんですか!?」
副会長「こんなザマでは『せつ菜ちゃん』に相応しくない!むしろ万死に値します!!せつ菜ちゃん…」
副会長「…………?」
副会長「『せつ菜ちゃん』…?会長…」
副会長「…………?」
副会長「いまの会長の後ろ姿、何か違和感があった…ような…?」 副会長「そこ、今のところ時を真姫、いなあん、巻き戻してください」
左月「いまの『おそろしく速い手刀』のところですね」
副会長「はい」
\ゥィーン/
副会長「(マルガレーテ)」クスッ
副会長「(おそろしく速い手刀、私じゃなければ見逃しちゃいますね)」
副会長「もとい!」
副会長「いつもと同じ見慣れた会長の後ろ姿…そのどこに違和感があったのか…?私たち生徒会眼鏡三役が防犯カメラで解析します!デデーン」
右月「あぁ、この『優木せつ菜ちゃん』の髪飾りがついたままになってるところですかね」
副会長「そんなことではないはずです!!」
副会長「そう…もっと根元ティキな…私たちが見落としている『何か…』」 副会長「!」ハッ
副会長「会長…後頭部!これは…まさか、いや、そんな!?」
右月「!?」
左月「!?」
副会長「『せつ菜ちゃん』の髪飾り!会長が『せつ菜ちゃん』の髪飾りを着けています!!!」
右月「(…え?)」
左月「(………?)」
副会長「お二人にはわからないのも無理はありません、私じゃなければ見逃しちゃいます!でも!私にはわかるんです!間違いない!これは『せつ菜ちゃん』の髪飾りです!!」
右月「まあ…会長『せつ菜ちゃん』ですし」
左月「会長ああ見えて案外ポンコツですから…外すの忘れちゃったんじゃないですか?時々キャラ間違えて生徒会室に来ますし」
副会長「私はそんなことをいっているんじゃありません!!」
右月「!?」
左月「!?」
副会長「会長が『せつ菜ちゃん』の髪飾りを着けているんです!!!」クワ
右月「(ぇえ…?)」
左月「(………??)」 副会長「会長が…どうして『あれ』を…いや!そういわれてみれば思い当たるフシがあります、会長…いつも私が『優木せつ菜ちゃん』の話を振ると必要以上にキョドってましたし!」
副会長「思い返せば『優木せつ菜ちゃん』が現れるとき、いつも会長はいなかった!無許可で屋上でのゲリラライブ開催なんて、真っ先に駆けつけて止めなくてはいけないはずの会長が、あの時はどこにもいなかった!」
副会長「まさか…いや、でも、だとしたら…すべての辻褄が合う!会長の正体は、会長の正体は『せつ菜ちゃん』」
右月「うん、だから会長って『せつ菜ちゃん』ですよね?顔同じですし」
左月「なんならあの『放課後スクールアイドル』のお衣装のまま、『菜々』として生徒会室に来たことありますし」
副会長「会長正体は『せつ菜ちゃん』!!!」
副会長「………が、怖いんです!きっとそうなんです!!!」
右月「!?」
左月「!?」
副会長「ほら、会長って私たちには高圧的ですけど根本的に地味巨乳眼鏡じゃないですか!『陰キャ』じゃないですか!だから『せつ菜ちゃん』みたいにきらきら輝いてて派手な人を見るのが怖いんですよ!『イケてる陽キャ』が怖いんです、自分のアイデンティティが否定されてしまうから!!だからいつも『せつ菜ちゃん』から逃げ回っているんです!!」
副会長「見つけたぞ…アリの一穴!ふふ、なんだ…会長にだって怖いものあるんじゃないですか…揺らぎない自信なんてなかったんじゃないですか…私と一緒だ…ふっふふふ!」
副会長「ははははは!ヤツめ、この弱点!どうしてくれよう!!むしろ、ドゥしてくれよう!!!」
右月「(副会長さんって成績悪いんでしたっけ)」
左月「(たしか中の上くらいだったかと思います)」 副会長「(ふふん…そうですよ、結局『完全な人間』なんていないんです、『完璧で純粋な世界』が欲しくたって、ありえないありえないんです、みんな等しく弱いひとりの人間なんです)」
副会長「(あの会長だって裏ではこっそり『せつ菜ちゃん』の髪飾りを着けて、『せつ菜ちゃん』になりきって奇声をあげたり、みんな合いたかったよーとかひとりでやってるんです、親近感が湧くじゃないですか!)」
副会長「(ほら!こうして眼鏡の前にいたってもはや全然緊張しない…年相応にlのかわいい女の子にしか見えないじゃないですか!)」
副会長「フフーン」
せつ菜「……………」
副会長「ぅえ!!?」
せつ菜「……………」
副会長「せせせせつ菜ちゃん!?会長かと思ったら『せつ菜ちゃん』!?アィエエセツナチャンセツナチャンナンデナンデ」
せつ菜「いえ私は菜々ですが」スチャ←眼鏡かけた
副会長「!?あ、あぁ…なんだ!会長じゃないですか!びっくりさせないでくださいよ!あー、なんで間違えたんだろう??」
せつ菜「また微妙に頭が面白い状態に戻っているようですね…会議も終わったことですし今日は帰って早く寝てください」
副会長「アッハイ」
副会長「(ふふん!)」
副会長「(そんな白い眼鏡で見たってもう会長なんか全然怖くありませんよーだ!私ってば悪い女の子!!)」
せつ菜「ぼんぼやーじ」スタスタスクスタ
副会長「アッハイぼんぼやーじ」スタスタスクスタ
せつ菜「……………」ピタ
せつ菜「(ホームラン級のバカですね)」 副会長「(そんなわけで今私は下校途中ですよね)」
副会長「(いやなに考えてんだ私)」
副会長「名前のないモブの眼鏡副会長はさっさと帰って寝ろ言われたからおめおめ帰りよるでぇ~!┃」
副会長「ブッフwww」
副会長「さーて、今日も帰ったらたっぷり『せつ菜ちゃん』しなきゃ『せつ菜ちゃん』…」
\ワーワー/ \ワーワー/
副会長「…?なんの人だかりでしょう…?」
副会長「ハッ」
副会長「まさか…『せつ菜ちゃん』のライブ!!?」 副会長「通してください!すいません、ちょ、通して…」
副会長「(『せつ菜ちゃん』のライブ!『せつ菜ちゃん』のライブ!!本物の!!まあ、私が『せつ菜ちゃん』だから本物なんだけど…!?)」
ランジュ「ハァイ♪日本のミンナサンニイハオランジュよっ!ランジュのことがキライ?無問題ラ!一分後にはファンにしてあげるかラ!!」
副会長「…………ッ!!」
副会長「(なーんだ ハァ)」ガックリ↓
ランジュ「なんか誰かの『心の声』が聴こえたわよ!!?」
~♪~♪~♪~♪~♪~♪
\ワーワー/ \ワーワー/
ランジュ「ドヤッ」 ←キメ顔
ランジュ「ランジュのすごさ、理解できたかしラ?」
\ワーワー/ \ワーワー/
副会長「すいません、ちょ、通してください…帰りたいんで、すいません…」
ランジュ「イラッ」
ランジュ「そこのあなたに言ってるのよ!!ランジュのすごさは理解できたのかしラ!?名前のないモブの眼鏡副会長さん!!!」
副会長「……?なんでみんな、こっち見て…」
ランジュ「なに帰ろうとしてんのよ!!そうよそこの地味巨乳眼鏡のあなたよ!!!」
副会長「…?ぇ私!?」
副会長「(素で忘れてた…そういえば私は『せつ菜ちゃん』じゃなくて地味巨乳眼鏡の副会長なんだっけ)」 ランジュ「『優木せつ菜』!!」
\!!?/ \!!?/
副会長「ッ!!?」
ランジュ「ドヤッ」
ランジュ「優木せつ菜なんでしょ?うまく化けたものね…恐ろしく精度の高い擬態、地味巨乳眼鏡の名前のないモブ副会長にしかみえないわ!!」
副会長「(無惨様だ、無惨様がいる)」
ランジュ「ランジュじゃなければ見逃しちゃうわ!でも大丈夫!ランジュには全部お見通しだから!!こっちに来なさい、トップスクールアイドル同士語り合おうじゃない、『優木せつ菜』!!」
副会長「!!!」 ランジュ「ついに会えたわね!『優木せつ菜』!!」
副会長「わ…わ…わ…」
ランジュ「ランジュのすごいパフォーマンスに圧倒されて言葉も出ないのかしら?そんなに緊張しなくてもいいn」
副会長「わかってくれるんですか!!!?」ガバッ
ランジュ「!!?日本人なりの愛情表現!?」
副会長「そぉ~です♪私が『優木せつ菜』なんです!私が!『優木せつ菜』なんです!!!わかってもらえたのは初めてです!!!!」
ランジュ「いや、だから、『優木せつ菜』なんでしょ?さっきからランジュそういってるじゃない…正直思っていたのと大分キャラクターが違って困惑してるわ」
ランジュ「もとい!!」
ランジュ「『優木せつ菜』!!日中を代表するスクールアイドルが放課後アイスの石段にふたり、勝負でしょう?まさかランジュのパフォーマンスを目の前で見て、ただで帰るつもりじゃないでしょうね!!」
副会長「……?」
ランジュ「存分に『語り合おう』じゃない、スクールアイドルのやり方で!!さあ、ここで今すぐランジュと勝負なさい!どちらのパフォーマンスが上か、名前のないモブの皆に判断してもらおうじゃないの!!」
副会長「ぇえ……?」 ランジュ「『優木せつ菜』!よもやこの勝負、逃げるとは言わないわよね!!」
副会長「!!」
副会長「(私が…?歌うの?ここで?名前もないモブ巨乳眼鏡副会長の私が?)」
副会長「(無理…!!)」
ランジュ「臆したか藤原」フッ
副会長「!」
副会長「(そうだ!私は『優木せつ菜ちゃん』なんだ、私が逃げたら『優木せつ菜』ちゃんがドスケベボディクソチキン系スクールアイドルだと思われてしまう!逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ)」
ランジュ「どうなの?やるの?やらないの?『優木せつ菜』!!」
副会長「で…」
副会長「できらあ!!」
ランジュ「さすがね、『優木せつ菜』!じゃあここで今すぐ、パフォーマンスを披露してもらおうじゃない」
副会長「え…?パフォーマンスを…ここで…?」 ランジュ「みんな!今から『優木せつ菜』がここでパフォーマンスするそうよ!」
\ワーワー/ \ワーワー/
副会長「くっ…!」
副会長「(すごい人…盛り上がり…人前に立つってこんなに緊張するものなの?『せつ菜ちゃん』はいつもこんな…それに会長も…いつも生徒みんなの前で…)」
副会長「(やっぱりだめだ!いくらこえがついててキャラ濃いとか案外かわいいとか人気あっても、私はしょせん名前すらないモブの美人眼鏡巨乳副会長!あの人たちとは違うんだ…)」
副会長「(私は背景で微妙な作画でコマ数の少ない動きをしてるのがお似合いなんです!会長…『せつ菜ちゃん』…)」
副会長「『せつ菜ちゃん』…?」ハッ
ランジュ「みんな~!今から名前のないモブの美人眼鏡巨乳副会長がおもしろいこと言うらしいで~www」
ランジュ「ほらほらどうしたのかしラ?むしろどぅしたのかしラ?よもやよもや、ブルッて動けませぇんなんて情けないこと言わn」
副会長「キッ」
ランジュ「な、なによぅ」ドキッ
副会長「走り出した想いは通用する」
ランジュ「?」
副会長「(できる…私は、私は…『せつ菜ちゃん』なんだから!!)」 ランジュ「どうやらやる気になったようね!さすが『優木せつ菜』、その優木、もとい勇気だけは評価してあげる!」
ランジュ「いいわ!このままマイクも機材も貸してあげる!こういうの日本では『敵に栞子を贈る』って言うんでしょ?ランジュはフェアに対決したいの!」
副会長「不用」
ランジュ「え?」
副会長「私には『これ』があります」スッ↑
ランジュ「栞子のどこが気に入らないのよ!!!!!!!」ムガー!
副会長「!!?」 ランジュ「栞子はたしかに幼なじみに対する扱いが酷いときがあるわ!時々感情が死んでるような顔してるし!やんちゃキャラでも関西弁でもないのに八重歯がチャームポイントだし!」
副会長「あなたの中で八重歯はイコールで堺一馬の認識なんですか!?日本文化に馴染み過ぎです!!」
ランジュ「でも栞子は友達なの!ランジュの大切な、たったひとりの、いちばん大切な友達なの!!友達なの!!!」
副会長「そりゃあ、友達でしょうよ」
ミア「言えたじゃねえか」
栞子「聴けて良かった」
ランジュ「ハッ」
ランジュ「栞子は関係ないわ!!!」ムガー!!
副会長「それを言いたいのはこっちです!!!」ムガー!! 副会長「いいから!私の歌を聴けぇ!!!」スチャ↑
ランジュ「アコースティックギター!?あなたそれ、いま、どこから出し…」
副会長「♪ピザモツァレラ♪ピザモツァレラ♪レラレラレラレラレラレラレ~♪」
ランジュ「!!!??」
ランジュ「…あぁ~ヤバい!すごくいい!すごくいいラ!?耳につくのよ『レラレラ』の部分が!!」
副会長「ニョホ」
从c*•ヮ•§ NGなのだ!気にせず次へ進むのだー!!
副会長「いいから!私の歌を聴けぇ!!」スチャ↑
ランジュ「アコースティックギター?あなたそれ、いま、どこから出し…」
副会長「♪ぉいはいながのぷれすりぃ~ン百姓のぉせがれぇ~ン♪」ジャガジャガ
ランジュ「!!!??」
副会長「♪うまれ青森五所川原~ンいっぺんきてみながァ~ン♪」ジャガジャガ
ランジュ「……………?…………??」 副会長「HU!」ジャカジャーン!
副会長「(決まった…小さい頃から『カラオケ』でおじさんやおばさんに誉められた曲…持ち歌 、もっててよかった!!!)」
ランジュ「………………」
副会長「ドヤッ!」
ランジュ「いやドヤッてされても反応に困るわ!なによその曲!!」
副会長「…吉幾三さんをご存知ないんですか?」
ランジュ「知ってるわ!吉幾三、日本を代表するとってもステキなフォークシンガーよ!!『中国の方は知らなくてもしょうがないか』みたいな顔しないで、問題はそこじゃないから!!!」
副会長「………?」
ランジュ「選曲!!なんなのその選曲!?『優木せつ菜』はそんなキャラじゃないでしょ!!?おかしいでしょ!!!」
副会長「……………?」
ランジュ「ふざけてるの!?ランジュをナメてるの!?真面目にやりなさいよ!!!!」
副会長「…おめ青森に文句あるだか」
ランジュ「!?」
副会長「青森さいながだとバカにすっでねえぞ!!!!?」ムガー!
ランジュ「!!!??」 副会長「おめみてえな都会モンだべ!青森さいながだいながだバカにしょってが、はんなあ!!!」ムガー!
ランジュ「!?ち、違うわ?誤解ラ!あなたの出身をバカにしたんじゃなくて…『優木せつ菜』がこの場で出す曲としてその選曲はちょっと違うんじゃない…でしょう、か?、と…思って…思ったんですよ…?」ガタガタガタガタ
副会長「ほ、ほかァ…なんならぁ、てっきり青森さいながだバカにしたもんだど…」
副会長「すいません、つい感情的になってしまいました」
ランジュ「キャラ濃いわねあなた…『虹ヶ咲の副会長は青森出身』とかそういうのっていつの間にかなし崩し的に公式設定になっちゃうからやめなさいよ…」
ランジュ「しかしさすがね!『優木せつ菜』!!このランジュが思わず気圧されるなんて、やるじゃない!!さあ、お遊びはもういいでしょう?あなたの得意な曲を聴かせてちょうだい!!」
副会長「(…私の得意な曲…?)」
副会長「(アレかなあ)」
副会長「♪お前とあのとき♪出会ったあの日♪季節は春先♪ちっちゃな町で♪」ジャガジャガ
ランジュ「………?」
副会長「♪ンこのまちで、くらそぉ~♪ンきみの住む、ン町でぇ~♪」ジャガジャガ
ランジュ「……???」
副会長「♪ン行こうみんなでワークマン♪」ドヤッ
ランジュ「吉幾三から離れなさいよ!!!!!」 副会長「ぁあ!?なんがァおめ、幾三さんがァ文句あるっぺや!!?」
ランジュ「勢いで誤魔化されないわよ!?あなたひょっとしてソレしかないんじゃないでしょうね!!?」
副会長「何か問題あるんですか?」
ランジュ「大いにあるわよ!!みなさいこの冷えきった会場の空気を!!お通夜状態よ!!?」
\シ――――――――――――――ン/
副会長「う…?な…?」
副会長「(どうして!?私は精一杯やったのに、私はやっぱり『優木せつ菜』ちゃんじゃなかったの!?)」
ランジュ「能天気なあなたでもようやく状況が飲み込めたようね、走り出した想いが通用するなぞとその気になっていたあなたの姿はお笑いだったラ…」
ランジュ「さあ!?どうするの!!サムライなら潔く敗けを認めなさい?!」
副会長「いまコロナで…声だし禁止だもん…」
ランジュ「すっげえ潔くないラ!!?もう解禁されたわよ!!!?」 ランジュ「さあ!なんとか言ってみなさいよ!!敗けを認めるの!?それともまだなにかあるの!?」ズイ
副会長「ひっ」
副会長「(駄目…『逃げちゃダメだ』ってわかってるのに、身体が動かない、声が出ない、ダメなんだ私は、こうやって強く出られると昔から逆らえなくて…あの時も、あの時も、あの時も…!!)」
ポワポワポワーン←回想の音
从c*•ヮ•§あー!またとうほぐのいなかっぺが泣いてるのだ!!
⌒°( ・ω・)°⌒ 日本語しゃべれ!わーいわいわいわいわいわい!!
(*> ᴗ •*)ゞ ヨーソロ!ヨーソロヨーソロ!!
¶cリ˘ヮ˚)|あ、あなたたち!!いじめるのやめなさいよ!!
从c*•ヮ•§ ちッノリ悪くない?良い子ぶりっ子よしっこちゃん!
(*> ᴗ •*)ゞ ヨーソロ!ヨーソロ!!
⌒°( ・ω・)°⌒ つまんないからまたホテルオハラに石投げにいくビィ!
三从c*•ヮ•§三(*> ᴗ •*)ゞ 三⌒°( ・ω・)°⌒ ワー
¶cリ˘ヮ˚)|…まったくあのクソジャリども…あなた、大丈夫?
『…ほっといてけろ』
¶cリ˘ヮ˚)|!?
『どうせおめも!!とうほぐいながだっでばかにすてんだべ!!この都会っこが!!』ダッダー!!
¶cリ˘ヮ˚)| ぇ…ぇえ? ←生まれて初めて都会っこ扱いされた人
ポワポワポワーン←回想の音
副会長「(やっぱりダメなんだ、私…何をやってもどんなに頑張ってもいながモンの名前もないモブ眼鏡のままなんbだ…)」プチン
副会長「目標をセンターに入れてスイッチ」
ランジュ「?」
副会長「目標をセンターに入れてスイッチ、目標をセンターに入れてスイッチ」
ランジュ「ぇ、ちょ?なにいきなり面白おかしくブッ壊れ…?ちょ、電機屋さーん!!?」 副会長「ニイハオチイハオツンツクテン…オーゥ、ユウレイビル・ダイバクハー」ブツブツブツブツ
ランジュ「どうしちゃったの!?ねえ!?壊れちゃったの!!?ランジュが悪かったなら謝るわ、ごめんなさい!!?」
※横山三國志によると中国の方にとって自分から非を認めて謝罪するというのは相手に対して最大限に気を遣った行動なので、日本人の考えるソレとは意味の重さがすごく違うそうです※
副会長「ウーフフフフフフーゥ、えっちー、おにーちゃんのえっちー、えっちー」
ランジュ「(どうしよう…どうしよう…ランジュのせいで、どうしよう…)」ガタガタガタガタ
副会長「毎日毎日ミラクル♪やっぱりやっぱりミラクル♪」フンフーン♪
ランジュ「ダレカタスケテー!!!!!」
???『ともこと二人で暮らした頃ぉ、ハッピーでラブライブな日々ふぁったぁ…』
ランジュ「!!!?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています