恋「お母さまたちとはぐれてしまいました……」
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恋「うぅ……お母さま……サヤさん……」
恋(わたくしが走っていちごのあめを見に行ってしまったから……)グスン
恋(人が少ないところに来ましたが、見つけてくれるでしょうか……)
「あなた、こんなところでなにしてるの?」
恋「!」 スレタイでかのんやすみれを母親にしているssを想像してしまった 恋(このおようふく、みこさんの……でもわたくしと同じぐらいの子なのに……?)
恋「あなたは、みこさんですか?」
「わたしはここに住んでるの。みこさんはお手つだいよ」
恋(ここに住んでる……?お母さまはここが神さまのおうちだと言っていましたが)
恋「……!も、もしかして神さまですか!?」ハッ
「うぇっ!う、うーん……神さま……のつかい……かしら?」
恋「神さまのつかい……!」キラキラ 恋(すごいです!髪もきらきらしていて、きれい……)
恋「だ、だから髪が金色なのですか?」
「っ!……なによっ、わるい!?」
恋「えっ」
「べつに、好きでこの色なわけじゃないんだから!」フイッ
恋「あ……うぅ……」
恋(どうしよう、おこらせてしまいました)ジワ 「う……なんで泣くのよ……」オド
恋「ごめんなさい……」グス
「……お、おまいりするなら許してあげてもいいけど?」
恋「ほ、ほんとうですか?します!」
「じゃあ行きましょ、こっちよ!」グイ
恋「はいっ!」 〜〜〜〜〜〜
ガヤガヤ
「もうすぐわたしたちの番よ」
恋「いつもこんなにたくさん人がいるのですか?」
「今日はおまつりだからとくべつよ!一年に何回かはこんなかんじなの」
恋「そうなのですね……」
「あ、つぎよ!」
恋「は、はいっ」ドキドキ 「ここにおさいせん入れるの」
恋「おさいせん……」ゴソゴソ
「もしかしてお金ない?」
恋「あります、お母さまがくれました」
恋(なにかあったら使うのよと……どれにしましょう)ジャラ
恋(あっ、これが一番きれいです)スッ ¥500
「えっ!ま、待っ……」 恋「えいっ」チャリーン
「ああっ!ばかっ!」
恋「えっ」
「そんなにいらないのに……」
恋「でも、ぴかぴかできれいだったので……」
「……あんなにくれても、おねがい叶えてあげられるかわかんない」シュン
恋「そ、そんな、許してくれないのですか……?」 「え……もしかして、それがおねがい?」
恋「……」コクコク
「……し、しかたないわね!それならこのわたしが叶えてあげる!」
恋「!ありがとうございます!」パァァ
「でもまだだめだからね。これを鳴らして」
恋「は、はい」ガラガラ
「二回おじぎして」
恋「……」ペコッ ペコッ 「そのあとは二回はくしゅするの」
恋「こうですか?」パチパチ
「そうよ!そしたら神さまにごあいさつとおねがいができるわよ」
恋「神さま、こんばんは。神さまのつかいさんと仲なおりできますように……」
「ふふっ、もういいのに。さいごにもう一回おじぎして?」
恋「……」ペコッ
「これでおわりったらおわり!うしろがならんでるから、こっちに行きましょ」クイ 「そうよ、妹もわたしの弟子にするんだから!あなたにもみこふく着させてあげる」
恋「!着たいです!」
「あなた、髪が黒いからにあうと思うわ……わたしよりね」
恋「黒いほうがにあうのですか?金色、とってもきれいなのに」
「……!ほ、ほんと?」
恋「はい!夜の空のお星さまみたいです」
「ほ、星……えへへ、そっか……」 恋「わたくしも神さまのつかいになれるでしょうか?」
「ふふん、こんどおねがいすれば……って、やばっ!」
恋「どうされたのですか?」
「ごめん、わたしもうもどらないとおこられちゃう!」タタッ
恋「えっ……あ、そっちに行ってはいけないとお母さまが……!」
「わたしはいいのよ!またね!」タッタッ…
恋「あっ……ま、まってください……!」タタッ ガヤガヤ
恋(うう、人がたくさん……)ヨタヨタ
恋「はぁ、はぁ……あの子はこのおうちのうしろに……」チラッ
シーン…
恋「……いなくなってしまいました」シュン
「あっ、いた!恋ー!」
「お嬢様!!」
恋「!あ……お母さま!サヤさん!」 サヤ「お嬢様、ご無事でよかったです……!お二人とも、私がついていながら大変申し訳ございません」
恋「い、いえ!わたくしがかってに……!お母さま、サヤさんはなにも」
花「わかってるわ。恋はこれに釣られたのよね〜?」スッ
恋「!いちごあめ……!」
花「もう勝手にどこかに行ってはいけませんよ?」
恋「はい……ごめんなさい、もうしません」
花「それに、この辺りは神様の場所だから入ってはいけませんと言ったでしょう?」
恋「!あ、あの、髪が金色のみこさんがいたのです!わたくしと同じぐらいで、こっちに行ってしまって……」 サヤ「お嬢様と同じぐらいの金髪の巫女さん、ですか……?」
恋「あ……えっと、みこさんはお手つだいで、神さまのつかいだと言っていました」
花「……うーん、ここは稲荷神社ではないのだけれど……」
恋「いなり……?」
花「もしかしたら恋が会ったのは狐さんかもって」
恋「き、きつねさんですか!?」
サヤ「花様、あまりそのような……」 花「あら、いいじゃない。恋はその子とお友達になれたの?」
恋「あ……いえ、お名前もきけませんでした……」シュン
花「そう、それなら次に会ったときの楽しみができたわね」ニコ
恋「……!はい!」
サヤ「それではそろそろお参りしましょうか」
恋(おまいり……もう一回おねがいしてもいいのでしょうか?)
恋(それなら、こんど会ったらお友だちになれますように、と……) ーーーーーー
ーーー
「恋……恋ー?」
恋「はっ……!?」ガバッ
すみれ「珍しいわね、居眠りなんて」
恋「す、すみれさん!お恥ずかしいところを……」
すみれ「うどんの夢でも見てた?」ニヤ
恋「う、うどん?なぜですか?」
すみれ「きつね〜とかむにゃむにゃ言ってたから」
恋「……忘れてしまいました。なんだか懐かしい夢を見ていた気はするのですが」 すみれ「ふーん……?あ、そうだ、今日時間あったらうちに来なさいったら来なさい!」
恋「?大丈夫ですが……何かご用事ですか?」
すみれ「用事ってわけじゃないんだけど……よかったら巫女服着てみない?」
恋「え!?み、巫女服……ですか?」
すみれ「最初に会ったときから似合いそうって思ってたのよね、なんか寝顔見てたら思い出して」
すみれ「……ま、ギャラクシーなこの私ほどではないけどね!」ファサァ
恋「!……私も、そう思います」ニコ
完 >>14と>>15の間が抜けていました…↓の文が入ります
恋「は、はい!あの、わたくしはちゃんとできていましたか?」
「なかなか上手だったわよ!わたしの弟子にしてあげようかしら」
恋「弟子、ですか?」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています