果林「免許を取るわよ!」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
~次の日~
果林「ようやく見極めね」
果林「肌寒いわ。車の中で待ってましょう」
バタン
教官「コンコン」
教官「こんばんは」
果林「こんばんは。今日はよろしくお願いします」
教官「よろしく」
教官「あぁ、もう見極めかぁ」
教官「次卒検ね。うーん、どうしようかなぁ」
教官「朝香さんさ、地図得意だった?」
果林「少し苦手です」
教官「はい...オッケー。じゃあ今日は卒検のルート回ろう。本当はダメだけど、内緒ね」
果林「は、はい」 ブロロロ
果林「(こうやってみると、色々な事思い出すわね)」
果林「(交差点でエンスト6回起こして信号が2回変わったこととか)」
果林「(駐停車の練習で車体擦った事とか)」
果林「懐かしいわぁ」
教官「俺も~」
教官「朝香さんここの周りに住んでる人じゃないんでしょ?」
教官「通りが勝ったら、色んな事思い出してくれたら嬉しいな」
果林「そう、ですね」
ブロロロ 果林「(最初はギアって何?って感じだったけど、すっかり慣れてしまったわね)」
果林「(交差点に侵入、右折10秒前)」
果林「(ブレーキを軽く踏んで、速度を落とす)」
果林「(十分に落とせたら、ギアを2に入れる)」
ガチャガチャ
果林「(十分に曲がったら、またギアを入れて)」
果林「(今度はアクセルを踏みながら、3)」
果林「(ちょっと交通の流れが良いから、4でも良いかしらね?)」
果林「(ううん、やっぱりやめましょう)」
ブロロロ 教官「運転うまいねぇ」
果林「そうですか?ありがとうございます」
教官「実技は一発だと思う」
果林「筆記も一発ですよ」
教官「頑張ってね。応援してるよ」
果林「ありがとうございます」
教官「フロントで試験の予約はとった?」
果林「この後取ります」
教官「そっか。忘れないでね」
果林「はい」
教官「では、これで見極めを終了します」
教官「教習手帳と、はい、はんこ」
教官「ようやくコンプリートだね」
果林「長かったぁ...」
教官「試験では教習手帳を提出してもらいます。忘れないでね」
果林「はい!」 果林「ウキウキ」
果林「コンプリート、コンプリート♪」
果林「これで私も免許保持者~」
果林「国家資格取得者でもあるわ!」
果林「ウキウキ♪ワクワク♪」
果林「ただいまぁ~」
「やばっ、隠せ!」
ミア「な、なんだよそんなにウキウキして。らしくないじゃないか」
果林「そうかしら?」
ランジュ「明日卒検なんでしょ?」
ランジュ「実技はいいとして、筆記はどうなのよ?」
果林「もちろん大丈夫よ」
ランジュ「またカンペ的な物渡そうと思ってたんだけど、大丈夫そうね」
エマ「よかったぁ。後は朝早く起きられるかだけだね」
果林「1人でも大丈夫よ!」
エマ「本当かなぁ?」 果林「結局起きられなかったわ。卒検には間に合ったけど」ふわぁ
教官「基本的な流れは、仮免許試験の時と同じです」
教官「では、皆さんにナンバー入りの札を配ります。この数字があなたとペアで運転する人という事になります」
果林「ふうん、3ね」
果林「ここで待てばいいのね」
_________
_______
_____ 教官「番号札3番と4番の方~」
果林「はーい」
モブ「はい」
果林「あら、あなたが私とペア組んでくれる人ね」
果林「よろしく」
モブ「よ、よろしくっす」
教官「では乗ってください」
果林「はい」
教官「道はそれぞれ口頭で指示します。二つ先の角を右折、とか、車線変更してください、とか」
教官「準備して、馴らし走行を100mぐらいします。そのあと、試験を開始します」
教官「準備お願いします」
果林「はい」
果林「(まずは椅子に...)」
果林「(マニュアルは少し遠めに)」
果林「ミラーヨシ、ギアヨシ」
果林「前後左右ヨシ」
教官「では馴らし走行を開始してください。教習所を出て、横の道を角の突き当たりまで加速」
果林「はい!」 果林「(馴らし走行終わり)」
教官「それでは試験を開始します」
果林「(今からは私の時間よ!ぶっちぎるわ!」
教官「左出て、大通りに出てください」
果林「はい!」
教官「そのまま車線変更」
カチカチ 果林「(この道は少し狭いわ)」
果林「(おっと....あれは)」
果林「歩行者...って!?」
エマ・ミア・ランジュ「あっ」
果林「...///」
エマ・ミア・ランジュ「あれって果林ちゃんじゃない?」
エマ・ミア・ランジュ「果林(ちゃん)がんばれ~!」
果林「....////」
果林「...はい、頑張ります」 教官「では、路肩に停車してください」
果林「はい」
果林「(ウィンカー出して、後続車に意思を伝える)」
果林「(次にブレーキ、ギアを落として)」
果林「(最後はクラッチ操作で、停止)」
果林「最後にハザードを出して」
ピタっ
果林「停車出来ました」
教官「お疲れ様でした」
果林「ありがとうございました」
教官「次の人、変わって」
モブ「ウッス」 教官「試験結果は10分後に発表します」
教官「少しの間ですが、待っていてください」
モブs「はーい」
果林「(微妙な時間だわ)」
キョロキョロ
モブ「ねえ受かったかなぁ?」
果林「(ふふ、楽しいわよね、結果想像するの」 ピンポンパンポーン
受験生の皆さん、卒業検定の合否を発表するので、フロントのモニター前まで来てください。
朝渡した番号が受験番号になります。
果林「いよいよね」
受験生s「ゾロゾロ」
教官「皆さん、集まりましたか?」
教官「それでは発表します」
テテン!
1・2・3・4・5
6・7・8
教官「おめでとうございます」
教官「今回は全員合格です!」
果林「よしっ!やったわ!」
教官「このまま2階の教室まで来てください」
教官「卒業式があります」
受験生s「はーい」 校長「ベラベラキュウセンベラ」
校長「ドライバーとしてのマナーを忘れずに」
校長「それでは卒業証明書をお渡しします」
校長「朝香果林さん」
果林「へ?」
校長「こちらに」
校長「賞状 朝香果林様」
校長「右は、本ドライブスクールを優秀な成績で卒業したことをここに認めます」
校長「どうぞ」
果林「ど、どうも」
パチパチ👏
果林「えへへ...照れるわね///」 果林「という訳で、卒業したわよ」
果林「まだ免許センターの試験が残ってるけど」
エマ「おめでとう!」
ランジュ「おめでとう!」
ミア「おめでとう!」
果林「ありがとう!」
エマ「免許センターはいつ行くの?」
果林「明日の午後行ってくるわ。東京は良いわね。免許センターが沢山あって」
果林「確か島にいたときは出張試験とかで、受けられる日付けが決まっていたのよね」
ランジュ「へぇ。面白いわね離島部って」
ミア「果林、明日なんだけど、ついていって良い?」
果林「ついて行くって、免許センターに?」
果林「別に構わないけど、どうして?」
ミア「秘密~」
果林「?」 免許を取ろう!
5、免許センターについて
果林「早めに行けってドライブスクールの人が言ってたけど」
ごちゃごちゃ
果林「すごく並んでるわ」
エマ「小さなレストランが併設してあって、お店みたいな雰囲気だね」
ランジュ「会場が開くのはあと30分後見たいね」
果林「会場が開いてから、本人の身分確認・各種証明書、手数料納付...はぁ...すごく時間かかりそう」
果林「あれ?ミアは?」
ランジュ「トイレ行くって」
果林「そう」
スタッフ「もう少し時間かかりますが、時間短縮の為、ドアの前に整列お願いしまーす」
スタッフ「身分証明書・卒業証明書・手数料3800円・住民票の準備をしてください。運転免許申請書は中で書きます」
スタッフ「これより先、受験生しか入れません。ご注意ください!」
果林「ですって。行ってくるわ」
エマ・ランジュ「行ってらっしゃい~」 ぞろぞろ
果林「まずはカウンターで手数料の支払い。切手みたいなの(収入証紙)と交換してくれるのね」
果林「切手みたいなのを貰ったら申請書の記入」
果林「ここにさっきの切手を貼り付けて」
果林「各種項目を記入。国籍は日本、住所は、東京都品川区八丈島...」
果林「次に、本人確認と申請書・証明書・住民票の提出」
果林「うわぁ...すごい列」
果林「スマホでも見ながら待ちましょう」
ぞろぞろ スタッフ「朝香さんですね」
果林「はい」
スタッフ「本籍は離島部ですね?」
果林「はい」
スタッフ「住民票と確認します....はい。証明書も一緒」
スタッフ「こちらが受験票になります。無くさないでください」
スタッフ「次にそこの角を曲がって、適正検査を受けてください」
スタッフ「簡単な視力検査と色彩検査になります」
果林「ありがとうございました」 右見えますか~?
果林「見えます。上」
左は?
果林「右」
色は~?
果林「緑」
これは~?
果林「赤」
はいオッケーです。
戻って2階の教室に行ってください。
あなたの番号がある席に座ってください。
果林「はーい」テクテク
果林「長い、長かったわ」
果林「ここまで2時間ぐらいかかったわ」
果林「テキスト読んだってこれだけ時間があったら忘れちゃうわね」
果林「でも、次で決めるわ!」
果林「待ってなさいよ運転免許!」 職員「それでは皆さん、回答用紙と問題用紙は行き渡ったでしょうか?」
職員「良いですね。何度も言いますが、カンニングはしてはいけません。携帯電話を鳴らすのもダメです」
職員「時計の使用は認めますが、同様に音の出ないものにしてください」
職員「あと30秒後に始めます」
果林「ドキドキ」
職員「それでは、はじめ!」
ばっ!
果林「(えーっと、走行中、車の左前方に子供がいたが、路側帯の内だったので、そのままの速度で通行した)」
果林「(ばつ いつ何時・路側帯に関わらず、十分に感覚を開ける)」
______________
_________
_____ 果林「ドキドキ」
アナウンス「受験生の皆様、おつかれ様でした」
アナウンス「合否を発表します」
ばばん!
果林「63...63...あった!わーい!わーい!」
果林「やったわ!合格よ!」
果林「写真撮って送っておきましょう。お母さんとか、エマ達にも」ぽちぽち
スタッフ「はーい!盛り上がってる所悪いんですが!!」
スタッフ「免許交付の申請があるので、こちらへお並びください!!」
果林「へぇ...朝書いた紙とは別に必要なのね」
果林「...げ、うわぁ」
果林「沢山並びすぎてる。時間かかるわこれ」 職員「写真撮りまーす」
3 2 1
パシャリ
ウィーン
ウィーン
職員「はい奥に行って待っててね」
職員「そのうち名前呼ばれるから」
果林「はい」
果林「待つわね。これも待つわね」
果林「.....」
果林「.........」
果林「.............」
果林「暇だわ」 カウンタースタッフ「朝香さん」
果林「はい!」
カウンタースタッフ「免許を交付します。大切な物ですので、無くさないでください」
果林「はい!」
カウンタースタッフ「以上で免許交付は終わりです。お疲れ様でした!」
果林「ありがとうございました!!」
果林「やった!やった!」
果林「免許取ったわよ!」 果林「見て~見て見て!」
果林「免許取ったわよ!」
エマ「すご~い!」
ランジュ「おめでとう!」
果林「ミアにも見せてあげるわね...っていないじゃない。トイレ?」
果林「長す「果林!」」
果林「へ?」
「こっちだよ。前の道」バタン
果林「え?ミア、どうしてそんな高級そうな車から降りてきたの?」
ミア「この前新曲発表しただろ?」
ミア「買った」
ミア「で、果林にも乗せてあげようかなって」
ミア「てな訳で、帰りの運転頼むよ」
果林「まっかせなさい!」
エマ「乗っちゃえ乗っちゃえ」バタン
ランジュ「運転楽しみね!第一段階技能以来だわ!」バタン
果林「ガチャガチャ...良いマニュアル車ね」ガチャガチャ
果林「果林、行きまーす!」
ブロロロ 果林「パワフルね、半クラッチが少しだけでも繋がってくれるから楽ね」
ミア「まあね。ボクが選んだ車だもん」
ランジュ「ねえねえ果林、来週どこ行く?」
果林「そういえばどこ行くか決まって無かったわね」
エマ「ねえ、木更津って所に私行ってみたい!アクアライン?っていうの通ればすぐなんでしょ?」
エマ「それにね、私、シーフードあまり食べた事ないから」
エマ「木更津に行けば、美味しいシーフードたべれるんでしょ?」
ランジュ「もう、食いっぱりは一人前なんだから」
ランジュ「じゃあ木更津ね。2人は?」
ミア「異議なーし」
果林「私もよ」
エマ「ヤッタァ!」
果林「おっとっと、曲がる所間違える所だった」
ランジュ「間違えないでね」
果林「もう大丈夫よ。ここから大通りね」
果林「ぶっちぎるわ!」
ブオオン
ミア「って言ってる割には50kmじゃん」
果林「だって若葉マークですもの」
4人「あははは」
おしまい
長めに、と思ってたらすごく長くなってしまいました。
読んでいただきありがとうございます。 完結乙!
果林先輩の奮闘が微笑ましかったわ
免許取得1週間でアクアラインは…湖風に気を付けて 一年前に免許とったので
懐かしいところもたくさんあって楽しめました。
面白かったです。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています