歩夢「不満があります」せつ菜「はい」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
歩夢「正座して」
せつ菜「はい」
歩夢「最近、愛されている感じが足りません」
せつ菜「そんなことはないと思います」 歩夢「まあ。少しは……いや」
せつ菜「?」
歩夢「結構伝わってるけど」
せつ菜「それは良かったです」 歩夢「でも、せつ菜ちゃんならまだまだいけると思います」
せつ菜「そうでしょうか」
歩夢「うん」
せつ菜「過大評価では」 歩夢「せつ菜ちゃんのこと信じているので」
せつ菜「それは光栄ですね」
歩夢「えへへっ」
せつ菜「ふふふっ」 せつ菜「それで、不満についてですが」
歩夢「よくぞ聞いてくれました」
せつ菜「……はい」
歩夢「アニメとゲームは?」
せつ菜「大好きです」
歩夢「スクールアイドル」
せつ菜「大好きです」 歩夢「上原歩夢」
せつ菜「……」
歩夢「上原歩夢」
せつ菜「……」
歩夢「ほら」
せつ菜「いやこれはですね」 歩夢「おかしいよね」
歩夢「……おかしいよね?」
せつ菜「そうかもしれません」
歩夢「だよね」
せつ菜「歩夢さんを目の前にした私は、たしかにおかしいです」
歩夢「?」 せつ菜「胸がドキドキして、上手く話せなくなります」
せつ菜「時々、夢を見るんです。歩夢さんが遠くに行ってしまう夢を」
せつ菜「その度に、起きたら枕が濡れていて」
せつ菜「夢で良かったと。もう一度泣くのです」 歩夢「……」
せつ菜「歩夢さん?」
歩夢「なんですか」
せつ菜「こっちを向いてください」
歩夢「おことわりします」 せつ菜「どうしてですか」
歩夢「私も今、おかしいからです」
せつ菜「それなら仕方がありませんね」
歩夢「はい」 ~
せつ菜「歩夢さんは、私からの大好きが足りないと」
歩夢「そうです」
歩夢「いつもいつも色んなものに大好きを叫んでいるのにですよ」
歩夢「私には、付き合って最初の頃しか言ってくれていません」
歩夢「そこそこ……。とても、いたく不満です」
せつ菜「なるほど」 せつ菜「私も本当は言いたいです」
歩夢「本当ですか」
せつ菜「本当です」
歩夢「それならなぜ」 せつ菜「果たして、この気持ちを『大好き』で済ませて良いのかと」
せつ菜「ずっと、ずっと悩んでいるのです」
せつ菜「もちろん、お付き合いし始めた頃も大好きでした」
せつ菜「しかしですね」 せつ菜「毎日、大きくなっていくのです」
せつ菜「私のこの小さな身体には、もう収まりきらないほどに」
せつ菜「歩夢さんへの気持ちが、大きくなっていくのです」 歩夢「……」
せつ菜「歩夢さん?」
歩夢「なんですか」
せつ菜「こっちを向いてください」
歩夢「おことわりします」 せつ菜「どうしてですか」
歩夢「すでに、私の中には収まりきらなくなっているからです」
せつ菜「それなら仕方がありませんね」
歩夢「はい」 せつ菜「もう一つよろしいでしょうか」
歩夢「なんでしょうか」
せつ菜「足がしびれてきました。この後のデートに支障が出ます」
せつ菜「解いても良いでしょうか?」 歩夢「私がおんぶするから大丈夫です」
せつ菜「ありがとうございます」
歩夢「えへへっ」
せつ菜「ふふふっ」
完 一歩進んだら今度は反動で愛してるってずっと言い合ってそう 大好き合戦とまた違った方向でめんどくさくてかわいい またぽむせつを書く機会があれば「仲間だけどライバル」な二人が見てみたいです!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています