すみれ「そういえばそろそろかのんの誕生日じゃない、千砂都?」千砂都「……へ?」
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〜4月下旬〜
すみれ「もうすぐ5月ね」
可可「デスデス」
すみれ「5月と言えば〜……」
千砂都「はい!」
すみれ「はい千砂都!」ビシッ
千砂都「それはもちろん、ゴールデンウィーク!大型連休だよっ!」
千砂都「あのねあのね!なんと今年ね、10連休なんだよ!憲法記念日から子供の日が火曜から木曜の間に入ってるのと、休みの間の日はお休みになる理論で〜」
すみれ「いや5月と言えばかのんの誕生日でしょ。まずは」
千砂都「……へ?」 千砂都「……」ポカーン
可可「可可はてっきり千砂都が一番覚えているものだと思ってマシタ」
恋「幼馴染で大親友ですものね」
千砂都「あ、あぁ〜……そっか、かのんちゃんの誕生日かぁ……」
すみれ「……もしかして忘れてたとか?」
千砂都「うぐっ!?そ、そんなことないよ!もちろん覚えてたもん!ほんとのほんとだよ!」
くぅすみれん「……」
千砂都「あ、あははは……」 すみれ「で、かのんへの誕生日プレゼントを何にするか、なんだけど」
千砂都「う〜ん、プレゼントって何がいいんだろ?」
恋「そもそもかのんさんって何が欲しいとかあるのでしょうか……?」
可可「可可もさっぱり見当がつきマセン」
くぅちぃすみれん「う〜ん……」
ガラガラ
千砂都「……あ、かのんちゃ
かのん「ぐぇぇぇぇ、ぢぃちゃ〜ん!!」
千砂都「か、かのんちゃん!!?」 かのん「だぁぁぁ〜!!づ〜が〜れ〜だぁ〜!!もうやだ、死んじゃうよ〜!!」
かのん「助けてちぃちゃ〜ん!!」ムギュッ
千砂都「あ、うん。えっと……よしよ〜し。もう大丈夫だよ〜」ポンポン
かのん「ぐすっ……」
すみれ「何よ急に。部室入ってくるなり泣き言って」
可可「誰かにイジめられたのデスか?」
かのん「そうなんだよ〜!!もうさ、普通科のみんなの人使いが荒くってさ〜!!」
………
……
… 千砂都「……体験入部のお手伝い?」
恋「そういえばもうそんな季節なのですね」
可可「可可にも初めての後輩ができるかもデス」
すみれ「そうね。スクールアイドル部も何かやらなくちゃよね〜」
千砂都「それで……どうしてかのんちゃんが?」
かのん「あのさあのさ!もうっ!聞いてよちぃちゃん!!」
千砂都「?」
かのん「なんかね、どの部活も新入生の子にいいとこ見せようと頑張っちゃってさ!人が足りないから手伝ってくれ〜、とか!試合するためのの数合わせになってくれ〜、とか!」
かのん「あのさぁ!うちの学校、新設校でただでさえ人数少ないんだから!わざわざそーやって見栄張る必要とか
ここの「あーっ!かのんってばこんなところにいた!」
かのん「うぐっ!?」 やえ「次はソフトボール部の練習試合なんだけど……」
かのん「……」
ななこ「ごめんねー。ウチはどこも人手不足でさー」
かのん「あーはいはい働けばいいんでしょ、働けば!」
ここの「いや〜、助かっちゃうな〜」
かのん「はぁぁぁ……というわけで私、行って来なくちゃだから」
千砂都「あ、うん。お疲れ〜」
かのん「ほんっと疲れたぁ。あぁぁぁ………」トボトボ
ガチャリ
くぅちぃすみれん「……」 すみれ「……結局、かのんの欲しいもの聞きそびれちゃったわね」
千砂都「あ、うん……」
恋「かのんさんが、今一番必要としているもの。それは……」
4人「……」
可可「誰にも邪魔されない休みじゃないデスか?」
恋「ええ。ひどく疲れていたように見えました」
すみれ「つまりはゴールデンウィークってこと?」
可可「はいデス」
恋「やっぱり五月といえば真っ先に思いつくのがゴールデンウィークですし」
すみれ「最大のプレゼントは神様が既に用意してくれてた、ってわけね。じゃ、かいさ〜
千砂都「ま、待ってよ!じゃあ結局プレゼントは何も渡さないってこと!?」
可可「デス」
恋「考えてみたら、高校二年生にもなって他人からのプレゼントを期待するというのもいかがなものかと思いますし」
すみれ「連休以上のご褒美を私たちが用意できないのなら仕方ないでしょ?」
千砂都「で、でもっ!一年に一度きりの特別な日なんだから、ちょっとくらいお祝いの気持ちとかがあっても
可可「あっ!だったらかのんのプレゼントを千砂都に選んでもらうというのはどうデショウか!?」
千砂都「わ、わたし!?」 可可「はいデス。かのんの幼馴染の千砂都なら、きっと素敵なプレゼントを選ぶはずデス」
すみれ「そうね。なんてったって幼馴染だし」
恋「大親友ですものね」
千砂都「ふぇぇぇ!?」
すみれ「決まりね。じゃ、私も他の部活の助っ人に行ってこよーっと」
可可「可可は一年生ズの勧誘に行ってきマス」
恋「では私は少し音楽科の方に顔を出しに行ってきますね」
千砂都「ま、待ってよ〜!私に任せっきりにされても困るよ〜!」 * * *
〜次の日〜
千砂都「……」
千砂都(結局、昨日ずーっと考えててもいいプレゼントは見つからないままで……)
千砂都「はぁ……」
千砂都(うぅぅぅ〜!!かのんちゃんが喜びそうなものって言われても〜っ!!そんなの思いつく方が難しいよ〜!!)ポカポカ
千砂都(それに……)
千砂都「……」チラッ
かのん「はぁぁ……」
やえ「お疲れ〜」
かのん「ほんとだよー。筋肉痛で体バキバキだし。うぐぐ……」
ここの「まあまあ、若いんだから気にしない気にしない」
かのん「うぅぅ、ここのちゃんたちのせいなんだからね。あぁぁ……」グテーッ
千砂都「……」
千砂都(むぅぅ、かのんちゃんってば普通科のみんなと楽しそうにお話ばっかしてるし……)プクーッ 千砂都「……」
千砂都(えっと、とりあえず……さりげなく聞いてみちゃう?)
千砂都(さりげなく、さりげなく……)
かのん「……あ、そういえば部活と言えば
千砂都「あーっ!ぶ、部活と言えばかのんちゃん!」
かのん「わっ、ちぃちゃん!?」
千砂都「えっと、そのっ!部活……、部活と言えば用具……、と言えば!」
かのん「?」
千砂都「かのんちゃんって、最近欲しいものとかあったりするの?なんて……」
かのん「……はい?」
千砂都(って全然さりげなくになってないよ〜!!) かのん「欲しいもの、かぁ。う〜ん……」
ななみ「かのんちゃんって欲しいものとかあったりするの?」
ここの「欲しいもの全部持ってそうな勢いだけど」
やえ「普通科の首領(ドン)だもんね〜」
かのん「え゛!?私ってそんな風に思われてたの!?」
ななみ「うん」
ここの「だって普通科で一番の人望の持ち主だし、逆らったら村八分にでもされそうじゃん」
やえ「新入生の子たちにもちゃんと教えておいたよ〜」
かのん「ちょっと!?私が変な人だと思われちゃうじゃーん!!」
千砂都「……」 かのん「はぁ……あ〜あ、私ってホントは全然、人前に出るタイプじゃないんだけどなー」
ここの「そう?」
かのん「絶対そうだよー。ああ言うのは恋ちゃんみたいな優等生がやるものじゃん」
かのん「私なんて話が上手いわけでもないし、成績も良くなくて、昨日もお母さんにテストのことでグチグチ言われて、おまけにありあにだって……」
やえ「あっ、そうだ。ありあちゃんと言えばね〜。この前原宿でショッピングしてた時にばったり会っちゃってさ」
かのん「そうなの?」
やえ「うん。礼儀正しくってとってもいい子だったよ〜」
かのん「……え?ありあが?いい子??」
やえ「うん」
ななみ「そう言えば来年は結ヶ丘に入ってくるって言ってなかった?」
ここの「姉妹そろって結ヶ丘の権力者か〜」
やえ「来年が楽しみだね〜」
かのん「全然楽しみじゃないよー!!ありあが入って来ちゃったら、学校のみんなになんて言われることか……」
かのん「あーあ、せめても〜っと出来がいい妹が欲しかったな〜」
千砂都(……) * * *
可可「……で、かのんから欲しいものの情報は聞けマシタか?」
千砂都「あ、うん。一応聞けたは聞けたけど……」
すみれ「けど?」
可可「それで、かのんは何と言っていたのデス?」
千砂都「……妹」
すみれ「えっ?」
千砂都「出来の良い妹が欲しいんだって」
千砂都(さすがに私じゃかのんちゃんの妹は作れないよ〜……)
可可「妹、デスか。わかりマシタ。可可に一つ考えがありマス」
千砂都「ほんとに!?」
可可「はいデス。千砂都のスキルを上手く使えば……」
………
……
… ちさと『かのんおねーちゃん!』
ムギュッ
ちさと『おねーちゃん!いっしょにあそぼ!』
かのん『うん。何して遊ぼっか』
ちさと『おえかき!ちさとおえかきしたい!』
カキカキ
ちさと『できたー!みてみておねーちゃん!まるー!』
かのん『ふふっ、キレイに書けたね。じゃあ私から〜、ご褒美のぎゅ〜っ!』ムギュ
ちさと『わたしも!わたしもかのんおねーちゃんにぎゅ〜っ!』ムギュ
かのん『うぅ〜♡ちぃちゃんやっぱり可愛いね〜!』ナデナデ
可可「……と、千砂都なら上手く子供の役が務まるはずデス。見た目もほとんど園児
千砂都「幼稚園児じゃないですっ!私そこまで幼くないも〜ん!!」プクッ
すみれ(妹が欲しいって、そういう意味じゃないんじゃないの……?) 千砂都「うぅぅ……けど、このままじゃいつまで経ってもかのんちゃんへのプレゼント、決まんないままだし……」
くぅすみ「……」
千砂都「……よし、わかった!もう一回かのんちゃんに何が欲しいか聞いてくるっ!」クルッ
恋「きゃっ!」
千砂都「わわっ!?」
ドーン!!
恋「わっ!?いたたたた……」
千砂都「れ、恋ちゃん!?大丈夫?ごめんねぶつかっちゃって」
恋「いえ、こちらこそすみません。スマートフォンを見ながら歩いてしまっていましたので……」
可可「何を見ていたのデスか?」
恋「実は、サヤさんが、その……」
………
……
… ≪写真≫
すみれ「わっ!?ずいぶん大きなケーキね」
恋「はい。5月1日がかのんさんの誕生日だと伝えたら、どうにも張り切ってしまったみたいで……」
千砂都「それでこーんなに大きなケーキを……」
可可「ウエディングケーキみたいでとっても美味しそうデス!」
すみれ「じゃあ当日は恋の家でパーティーね」
恋「すみません。サヤさんが浮足立ってしまったばっかりに……」
千砂都「……」
千砂都(だったら……もしかして私からのプレゼントは、もう必要ないってこと?) * * *
かのん「ちぃちゃん、一緒に帰ろっ」
千砂都「うん」
千砂都(……)トボトボ
かのん「ん〜!!なんか今日は久しぶりにスクールアイドル出来た気がする〜……!!」
千砂都「うん」
千砂都(……あれから、さんざん思いを巡らせたけど、かのんちゃんの欲しそうなものなんて全然思い当たるものが見当たらなくて)
かのん「最近ずーっと他の部活の助っ人ばっかだったからさ〜」
千砂都「うん」
千砂都(それに、サヤさんがとびっきりのケーキ用意してくれるのなら、やっぱり私のプレゼントは必要ないんじゃないかなぁ……?)
千砂都(だって私、幼馴染失格だもん。かのんちゃんの、一番になれないのなんて) かのん「それに〜、ついに明日からは待ちに待ったゴールデンウィークだね〜!」
千砂都「うん」
千砂都(私は……大切な物は全部、かのんちゃんから教わりました)
千砂都(勉強も、運動も、友達の作り方も、夢も。全部)
千砂都(かのんちゃんがいたからここまで来れた。私、かのんちゃんがいなかったらスクールアイドル続けて来られなかったよ)
かのん「そうだ!久しぶりにさ、ちぃちゃん!ゴールデンウィークは二人で遊びに行かない?」
千砂都「うん」
千砂都(でも……私は?私はかのんちゃんに、何も返してあげられないのかな?)
かのん「ショッピングとか映画見に行くのもいいかな〜って思うんだけど……どこか遠くに出かけてみるのとかってどう?なんか高校生っぽくない!?」
千砂都「うん」
かのん「……ちぃちゃん?」
千砂都「……」
千砂都(……) ◇———◇
千砂都(入学式の日。小さな私の胸の中は、不安とドキドキでいっぱいでした)
千砂都「うぅぅぅ……どうしよ。友達ちゃんとできるかなぁ……」
ドキドキ
千砂都「……あ、かのんちゃんだ」
かのん「うぅ……」キョロキョロ
千砂都「かのんちゃ〜ん!……何やってるの?」
かのん「うわぁ!?ちぃちゃん!?」
千砂都「うぃっすー!」
<スバラシイコエノヒトー!
かのん「ひっ!?今向こうに変な子が……」
千砂都「えっ?誰もいないよ?」
かのん「ほっ、良かったぁ……」
千砂都(……) かのん「ちぃちゃん、音楽科の制服かっこいいね」
千砂都「えへへへ〜」
かのん「せっかく合格したんだから頑張らないとね、ダンス」
千砂都「うん。かのんちゃんは……」
千砂都(……もちろん、この時の私は知っていました。かのんちゃんが残念ながら、音楽科を受けて不合格になっちゃったこと)
千砂都(この時の私は、不安で、しょうがなくて。だってかのんちゃんが一緒じゃない入学式なんて、初めてだったから) 千砂都(私ね、聞いて欲しかったの。大切なかのんちゃんに、私の寂しさを、誰より一番に聞いて欲しかったの)
千砂都(けど……)
千砂都(……けど、音楽科に落っこちちゃったかのんちゃんの方が、ほんとはすっごく……ううん、数倍怖い思いをしていたんだと思う)
千砂都(ずっとごめんね、気づいてあげられなくって)
千砂都「えっと、かのんちゃんは……かのんちゃんも、歌。続けるんでしょ?」
かのん「私?私は……」
千砂都(……)
千砂都(そっか。私、かのんちゃんのこと、全然わかってあげられてないんだ……)
◇———◇ 千砂都「……」
かのん「……?」
千砂都「……」
かのん「……ちぃちゃん?」
千砂都「ひっ!?」
かのん「どうしたの?考え事?この前からずーっと話しかけても上の空なこと多かったし」
千砂都「えっ?あ、いや……」
かのん「隠してたって私にはわかるよ。幼馴染だもん」
千砂都「わか、る……」
かのん「うん。だからほら、話してごらん?もし私に力になれることがあるんだったら
千砂都「ぐすっ……」
かのん「!?」
千砂都「ふぇぇ、かのんちゃぁ……」ポロッ
かのん「ちぃちゃん!?」 〜間〜
かのん「誕生日プレゼント?」
千砂都「うん……」
かのん「あー、私の誕生日、そろそろだっけ」
千砂都「……」コクリ
かのん「そっか。だから私に、欲しいもの聞いてたんだ」
千砂都「うん……」
かのん「けど……私、ちぃちゃんからもらったものなら何でも嬉しいよ?」
かのん「小さいころからずーっともらってきたもの、今でも机の引き出しの中に大切に
千砂都「で、でもっ!それじゃ私はイヤなの!かのんちゃんに一番喜んでもらえなくっちゃ、私はイヤなのっ!!」
かのん「えっ?」 千砂都「私ね、かのんちゃんに誰よりも喜んで欲しかった。他の人からのプレゼントよりも、私が一番って言って欲しかったの」
千砂都「だけど、かのんちゃんが本当に欲しいもの、考えれば考えるほどわからなくなって……それで、私ってかのんちゃんのこと、全然なーんにもわかってないんだなーって……」
かのん「ちぃちゃん……」
千砂都「ぐすっ……ごめんね、かのんちゃん……」
かのん「ううん、大丈夫。やっぱりちぃちゃんは優しいね。ありがとう」
千砂都「うん……」
かのん「でも……友達ってさ、わかんないことがたくさんあるから一緒にいたいって思えるんじゃない?」
千砂都「えっ……?」 かのん「だって全部知ってたら、全部わかっちゃってたらつまんないじゃん。わからないことがあるからもっと知りたいって思えてくるし、一緒にいたいって思えるんじゃない?」
千砂都「一緒に……」
かのん「うん。私はちぃちゃんと一緒に結ヶ丘に入学して、スクールアイドル始めて、私が知らなかったたくさんのちぃちゃんに出会うことが出来て。毎日すっごく楽しいよ」
千砂都「かのんちゃん……」
かのん「うん。それと……あ、そうだちぃちゃん」
千砂都「?」
かのん「ちぃちゃんだって、私の全てを知ってるわけじゃないんじゃない?」
千砂都「えっ!?でも、かのんちゃんの幼馴染なんだよ!?ずーっと一緒にいたんだよ!?」
かのん「私だって秘密にしてきたことの一つや二つくらいあるんだからね。例えば〜……」
チョンチョン
千砂都「……?」
かのん「……」コショコショ
千砂都「……」
かのん「……/////」コショコショ
千砂都「……なっ!?///」 千砂都「かのんちゃん!?今の話、ほんとなの!?」
かのん「う、うん……////けどっ!恥ずかしいから内緒!内緒だからね!!」
千砂都「わ、わかっ
かのん「あっ、それとちぃちゃんの秘密も一つ教えてよー!」
千砂都「ふぇっ!?」
かのん「私は秘密一個打ち明けたもん!ちぃちゃんも言わなくっちゃ不公平じゃ〜ん!!」ゆさゆさ
千砂都(ふぇぇ〜!?かのんちゃんが自分から言ってきたのに〜!?)
かのん「お願い!ちぃちゃ〜ん!!」
千砂都「えぇ〜!?じゃ、じゃあ……////」
ソーッ
千砂都「……」コショコショ
かのん「ふむふむ……」
千砂都「……////」
かのん「……へっ!?///」 かのん「マ、マジ!?」
千砂都「う、うん」
かのん「うわぁー、あの純粋だったちぃちゃんが、まさかそんな大胆なことを
千砂都「わぁぁぁ〜!?ちょっとかのんちゃん!?/////」ガバッ
かのん「むがっ!?」
千砂都「恥ずかしいから絶対言っちゃダメっ!!内緒だも〜ん!!////」
かのん「わ、わかったわかった!内緒!私とちぃちゃんだけの約束だよ!!」
千砂都「むぅ。言いふらしたら怒るからね。かのんちゃんの秘密も言いふらしちゃうからね!」
かのん「ちぃちゃんこそ。私の秘密、みんなには絶対内緒だからね!」
千砂都「うん」
かのん「約束。私たち二人だけの約束だよ」
千砂都「うん!」 かのん「……」
千砂都「……」
かのん「……でも、ちぃちゃんって意外とおマセさんだったんだね」
千砂都「えっ?」
かのん「びっくりだよ。ちぃちゃんがそんなことしてたなんて」
千砂都「か、かのんちゃんこそ。私の知らないところでやることやってるんじゃん」
かのん「へぇ〜……」
千砂都「ふ〜ん……」
かのん「……」ジーッ
千砂都「……」ジーッ
かのん「……ぷっ!」
千砂都「あはははっ!」
千砂都(夕焼けに染まるいつもの公園。私はかのんちゃんと二人で、いつまでも二人で笑いあっていました)
千砂都(5月に入り、季節は夏に向かっていきます。空が茜色に染まるたびに、時間は終わりを告げるけど……)
千砂都(でも、それでもいいんだ。私たちずっと、大切な友達だもんね。今日もかのんちゃんにバイバイする時、そんな想いを込めながら、『また明日』って手を振るのでした)
千砂都「えへへ、明日もずっと、かのんちゃんと一緒にいれるといいな〜!」
千砂都(あ、もちろんかのんちゃんのお誕生日当日にはとびっきりのお祝いをして、かのんちゃんに一番のプレゼントを渡すことが出来ましたとさ。めでたしめでたし♪) 終わりです。お粗末様でした
かのんちゃん!お誕生日おめでとう!! 素晴らしい
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