曜「誕生日だからお願い一個だけ聞いてあげるね!」梨子「ほんとに?じゃあ……」
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梨子「……」ムギュッ
曜「……」
梨子「……」ムギュー
曜「……こんなのでいいの?」
梨子「うん」
曜「……」
曜(抱きしめて欲しいんじゃなくて抱きしめさせて欲しいだなんて、変なお願いだなー。まあいいけど)
梨子「……」ムギュー
曜(うわー、でもやっぱり梨子ちゃんめんどくさいなぁー)
梨子「〜♪」ナデナデ 曜「……」
梨子「〜♪」ムギュ
ガラガラ
梨子「?」
ルビィ「あ、曜ちゃんここにいた」
善子「ねえ、ちょっと重い物運ぶの手伝って欲しいんだけど」
花丸「マルたちの力だけじゃどうしようもないずら」
曜「あ、うん今行くー」
梨子(えっ?)
善子「そ。じゃあ体育館で待ってるわね」
花丸「よろしくずら〜」
曜「よろしく〜」
ガラガラ
梨子「……」
曜「ふぅ……ごめんね梨子ちゃん。そういうわけだから、私ちょっと体育館に
梨子「だめ」
曜「えっ?」 梨子「むぅ……」
曜「り、梨子ちゃん?」
梨子「さっき今日ずーっと曜ちゃんのことぎゅ〜ってさせてくれるって約束したじゃない」
曜「ちょ、ちょっと行って帰ってくるだけだよ。また帰ってきたら続きとか
梨子「ダメっ!!」
曜「うぇぇぇ!!?」
梨子「とか言いながらずーっといちゃいちゃしてくるつもりなんでしょ。曜ちゃんの天然女たらし」
曜(ううっ、そこまで言わなくてもぉ……) 梨子「でも昨日は一年生の子といちゃいちゃしてたでしょ?」
曜「えっ?」
梨子「水泳部。プールサイドで。二人っきりで。すっごく楽しそうだったけど」
曜「……」
梨子「……」ジーッ
曜「……ご、ごめん」
梨子「謝るってことは認めるってことでいいんだ。ふーん」
曜「うぅぅ……で、でもっ!!
梨子「一昨日は三年生に餌付けされてたし」
曜「うぐっ」
梨子「その前には音楽室でピアノ教わっていたことまでちゃーんと知ってるんだからね。私以外の子から」
曜「はうっ」
梨子「だからダメ。絶対ダメなのっ」ムギュ
曜(はぅぅ……) 梨子「むぅ……」ギュー
曜「ゆ、許してよ梨子ちゃん。今までのことぜーんぶ謝るから」
梨子「だめ」
曜「そんなぁ……」
梨子「……」ギュー
曜「せ、せめて、ちょーっとだけ用事済ませたら戻ってくるから
梨子「曜ちゃんが自分から一個だけ約束聞いてくれるって言いだしたんでしょ?」
曜「あ、うん……」
梨子「だったら約束くらい守ってよ。特別な日くらい、私を一番そばに居させてよ。私、これでも曜ちゃんの親友だもん」
梨子「それとも……曜ちゃんの中での私の優先度って、私の想像以上に低かったってこと?」
曜「……ひょっとして今日一日ずーっとこうしてようと思ってる?」
梨子「うん」
曜「もしかして日付変わるまで?」
梨子「うん」
曜(ふぇぇ、大変なことになっちゃったよぉ……) 曜「……」
梨子「……」ギュー
曜(うぅぅ、大変なことになっちゃった……早くよーしこーたちのところに向かわないと
梨子「いま曜ちゃん他の女の子のこと考えてたでしょ?」
曜「へっ?」
曜(なんでわかったのぉ!!?)
梨子「ダメ。私と一緒の時は他の子のこと考えるの禁止」
曜(そ、そんなぁ……)
梨子「むぅ……」ムギュー
曜(うぅぅぅ、やっぱりこれって私が悪いのかなぁ……) 梨子「……」ギュー
曜「り、梨子ちゃん怒ってる?」
梨子「うん」
曜「ふぇぇ……」
梨子「だってせっかく二人っきりでいい感じの雰囲気だと思ってたのに、曜ちゃんってば全然勇気出してくれないんだもん」ギュー
曜「はぅっ」
曜(うぅぅ、そっかぁ。やっぱり私が悪いのかぁ。私だって梨子ちゃんのこと、すっごく大切に想ってるんだけどなぁ……)
梨子「……」ムンムン
曜(けど、やっぱり……届いて欲しいよ。梨子ちゃんが私を大切にしてくれてるって気持ちも、私が梨子ちゃんを想う気持ちも、全部)
梨子「……」ジトーッ
曜「うぐっ」
曜(だから、わ、私が……、私が変わらなくちゃ!!)
梨子「……ねえ、曜ちゃ
曜「梨子ちゃんっ!!」ギュッ!
梨子「わっ!?」 曜「っ……!!」
梨子「曜ちゃん?」
曜「あ、あのさ……!!梨子ちゃんっ!!」
梨子「なあに?」
曜「そ、そのっ、私っ……!!やっぱり梨子ちゃんのこと、好きだからっ!!」
梨子「……えっ?」 曜「この前は他の子に餌付けなんてされちゃってごめん!水泳部の後輩の子たちにチヤホヤされたくらいでいい気になっていたのもほんとにごめん!」
曜「私、梨子ちゃんが嫌って思ってること知らなくて!他にも梨子ちゃんをいっぱい傷つけちゃったこと、全部謝るからっ!!」
梨子「曜ちゃん……」
曜「そのっ、だから……わ、私の方から約束のこと言い出したのにごめんなさい。でも私どうしても行かなくっちゃいけない用事があるの!」
曜「けど……そ、それは別に誕生日だからみんなにチヤホヤされたいとかって気持ちじゃ全然なくって!!だって、私!!やっぱり梨子ちゃんのことが、一番っ!!/////す、すっ……すきっ
梨子「よーちゃん♪」クルッ
曜「わっ!?」
梨子「ちゅっ♡」
曜「ひゃっ////」 梨子「はいっ♪」クルッ
曜「へっ////」
梨子「いいよ、わかった。花丸ちゃんたちのお手伝い行かなきゃなんでしょ?だったら今だけ、曜ちゃんのこと解放してあげる」
曜「ほ、ほんとに!?」
梨子「うん。ちゃ〜んと私のこと好きって言ってくれたもん。その言葉だけで十分よ。ありがとう、曜ちゃん。私も大好き」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「けど帰ってきたら続きだからね?それと私にはみんなよりもっとも〜っと優しくすること。わかった?」
曜「うん!約束する!梨子ちゃんのことぜぇ〜ったいに大切にするよ!」
梨子「ふふっ、そっか。嬉しい。じゃあ出来るだけ早く帰ってきてね♪」
曜「うん!」
梨子「あと寄り道も禁止だからね」
曜「了解であります!」
梨子「それと用事が長引きそうだったらちゃんと連絡すること」
曜「おっけー!」
梨子「あと必要以上に会話するのも禁止だからね」
曜「わ、わかっ
梨子「それからボディタッチも出来る限り禁止。体が触れちゃうのくらいはしょうがないけど頭をなでたりするのなんて絶対ダメ。そういう流れになってもちゃんと断ってよね。当たり前だけど他の子に好きなんて軽々しく言っちゃうのも論外だから。ちゃんと私だけを愛すること。お手伝いくらいならいいんだけど、世話を焼き過ぎちゃう必要はないんだからね。曜ちゃんが私以外の女の子にも優しくしてるのなんてちょっとヤキモチ焼いちゃうもん。い〜い、絶対帰ってきたら私にはもーっと優しくしてよね。ただおんなじことをするんじゃなくって、私にはもっと愛を込めて、ちょっとドキドキしちゃうようなシチュを味わわせてくれること。それからそれから……」ムギュ
曜「って何個あるのぉ!!?やっぱり梨子ちゃんめんどくさいよ〜!!」 終わりです。誕生日なのによくわからないSSになってしまった
曜ちゃん!お誕生日おめでとう!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています