【SS】せつ菜「私にも幼馴染がいました!」
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※過去捏造あり、アニメ一期と二期の間の設定
ある休日…
愛「今日は楽しかった〜!」
せつ菜「たまには同じ学年同士で交流を深めるのも良いですね!」ペカー
侑「うん!またいつか一緒に遊びに行こうよ!」
歩夢「そうだね!」
侑「あっ、歩夢!後で部屋に行ってもいい?ちょっと宿題見てもらいたくって〜」
歩夢「え〜?また〜?」
侑「えっと、最近作曲の勉強が忙しくってさ…」
歩夢「もう〜、そんなんじゃ転科した後が不安だよ〜」
侑「あはは…」
せつ菜「………」ジーッ
愛「ん?どしたのせっつー」 せつ菜「やはり、いいですね…」
愛「何が?」
せつ菜「侑さんと歩夢さんですよ!!あの幼馴染特有の気が置けない仲!!」
愛「あ〜!ゆうゆと歩夢、めっちゃ仲いいもんね〜!」
せつ菜「私の好きな今季アニメでも、推しカプが幼馴染なんですよ〜!!もう見るだけでキュンキュンしちゃうんです!!」
愛「へ〜!」(よくわかっていない)
せつ菜「羨ましいです…幼馴染…!!」ゾクゾク
愛「…そういえば、せっつーには幼馴染とかいないの?」
せつ菜「え?」
愛「ほら、中学まで一緒で、学校が別々になっちゃった友達とかさ…」
せつ菜「いないですよ〜!私、学校では基本的に勉強ばかりしていたので…」
愛「あ〜…そっか〜…」
侑「なになに?何の話?」
せつ菜「あっ!…な、なんでもありませんよっ!?」アセアセ せつ菜「……あっ、あの公園」
愛「あ〜!アタシ、小さい頃はこの辺でよく遊んだっけか!」
歩夢「私も!このあたりでよく遊んでた!ね、侑ちゃん!」
侑「え?そうだったかな〜…」ポカーン
歩夢「もうっ!忘れちゃったの?あれは小学生の時に…」
せつ菜「あーーーーーーーっ!!!」
侑「わぁっ!?」
歩夢「きゅ、急にどうしたの、せつ菜ちゃん?」
せつ菜「そうです!!思い出しました!!」
愛「何を?」
せつ菜「私にも幼馴染がいました!」
愛「え?」
侑・歩夢「ええ〜!?」 せつ菜「確かあれは、私がまだ小学校低学年だった頃です…」
〜〜〜〜〜〜
【公園】
菜々(このあたりなら、知り合いに見つからないですよね…)キョロキョロ
菜々(ふぅ…どうしても図書室で借りたこの本が気になっていたんですよね〜)ペカー
菜々(家族に見られるわけにはいきませんし、クラスメイトに見られるのも恥ずかしかったですが…ここなら大丈夫です!)
ワイワイ
キャーキャー
菜々(そういえば私には、あんな風に一緒に遊ぶ友達が一人もいませんね…)
菜々(ま、まぁ…こうやって一人で本を読む方が楽しいので、別にいいんですが…) ???「ねーねー!何読んでるの?」
菜々「えっ!?」(も、もしかしてクラスメイト!?)
???「私にも見せてー!」
菜々(あ、全然、知らない子でした…)ホッ
???「あー!このシリーズ、読んだことあるー!」
菜々「えっ…!?そ、そうなんですか!?」
???「うんっ!面白いよねー!」
菜々「………は、はい!!」
???「もう次の巻でてたんだ!私も一緒に読んでいい?」
菜々「えっ…」(一緒に!?)
???「あっ…ごめんごめん、一人で読みたいよね」エヘヘ
菜々「あっ…いえ…その…別にいいですよ」
???「本当!?ありがとー!!」ダキッ
菜々(ち、近いです…!!///) ・・・
それから公園に本を読みに行くたび、その子と会って、一緒に本を読んだり、たくさんお話しをしました。
菜々「それでその洞窟に入った主人公たちが一匹のドラゴンと出会うんです!!」ペカー
???「へぇー!面白そー!私も読みたい!」
菜々「わかりました!明日、学校の図書室から借りてきます!」ペカー
???「ありがとー!楽しみだなぁー!」ニコニコ
菜々「ふふっ」
その子と一緒にいる時間は、当時、友達のいなかった私にとって、幸せな時間でした。
でも、ある日…
菜々(今日はあの子が見たがってた本を借りてきました!)ペカー
菜々(まだ来てませんね…いつもの場所に座って待っていましょう!)
菜々(喜んで、くれるでしょうか…///)ソワソワ
・・・
その日いくら待っても、その子は来ませんでした。 もしかしたら、何かあったのではと心配しましたが、
当時の私は携帯電話を持っていなかったので、連絡先も知らず…
その子が通ってる学校も、ましてや名前さえも聞いていませんでした…
次の日も、その次の日も、一週間ほど、遅い時間までその子を待ち続けましたが、
その子は一度も公園へは、来ませんでした。
私は、もう会えないんだと諦めてしまい、家の門限が厳しくなってしまったこともあって、
それ以来、公園に通うことは、やめてしまいました…
それから、その子とは、一度も会えていません…
〜〜〜〜〜〜
歩夢「そんな…」
せつ菜「…なので、結局、幼馴染と呼んでいいかわからないですね」アハハ
侑「そ、そんなこと…」
せつ菜「幼い頃に名前さえも知らず、ただ数回一緒に遊んだだけですし、仕方ないですよ!」
愛「…」
せつ菜「暗い話をしてしまい、すみません!帰りましょうか!」
侑・歩夢「う、うん…」
愛「…」
愛(どうしよう…それ、愛さんだ…) _____________________________________________________________
【次の日の放課後】
侑「みんなぁー!同好会にいっぱいファンレターが届いたよ!」ドサッ
かすみ「本当ですかぁ〜!!」ワクワク
しずく「嬉しいです!!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『キラキラ』」
歩夢「こうして応援してもらえるのが実感できると、すごく嬉しいね!」ペラッ
せつ菜「はいっ!!モチベーションも上がります!!」
愛「………」
まさか、あの時一緒に遊んだのがせっつーだったとは…
なんとなく似てるとは思ってたけど、本人だったなんて…
思い返せば、確かあの時、おたふく風邪にかかって、一週間くらい公園に行けなかったんだっけか…
その後も公園には遊びに行ってたけど、せっつーと一度も会えなかったのは、愛さんのせいだったのか…
せつ菜「…?愛さん、どうかしましたか?」
愛「う、ううん!?な、なんでもないよ!?」アセアセ
うう〜………小さい頃のこととはいえ、なんだか罪悪感があって、
愛さんだとは、明かしづらい……… エマ「ほらっ!愛ちゃんの分も、ファンレターがいっぱい届いてるよ!」ドサッ
愛「あ、ありがとう、エマっち…」ペラッ
ファンレターか…
こうやって愛トモからファンレターをいっぱい貰えるのは、嬉しいなぁ…
ファンレター……愛トモ……友達……
愛「あっ!!」ガタッ
彼方「はっ……!!愛ちゃん、どうかした?」オメメパッチリ
愛「あ……ご、ごめん、カナちゃん…起こしちゃって…」
果林「……愛、さっきから心ここにあらずって感じね?何かあったの?」
愛「えへへ…ちょっと…いろいろ考え事してて…」
そうだ!ファンレター!
匿名でせっつーに、ファンレターを送ればいいんだ!! せつ菜は有明で愛さんは門仲だから健康でも小学生が毎日会うのは厳しいw >>28
マジですか…
お台場の地理もキャラクターの住所も知らなすぎでした…
無知で本当に申し訳ないです…
小学生から高校生の間で、どちらかが引っ越したことで脳内保管してください!(雑) 【愛宅】
さて…なんて書こっかな〜………
愛さんだってことは隠すけど、どうせなら、せっつーのライブを見て感じたことを素直に書くのが良いよね……
そういえば、愛さんが同好会に入ったのって、りなりーと一緒にせっつーのライブを見たことがきっかけだったなぁ…
あの時のせっつー、かっこよかったなぁ〜…
…よし!その時に感じた気持ちをそのまま、ファンレターとして書こう!!
愛「………」カキカキ
・・・
愛「あ、書けた」
意外にすんなりと、せっつーに対して感じてる気持ちを書くことができた
本人に直接言うのは、さすがに恥ずいけど、手紙なら素直な気持ちが書けるもんだね
よーし!あとは、このファンレターを届けるだけ!
えへへ、せっつー、喜んでくれるかな? 【次の日・同好会】
侑「みんなー!またファンレター来てたよー!」ドサッ
せつ菜「本当ですか!?嬉しいです〜!!」ペカー
愛「………」ドキドキ
お、おかしいな…書いてるときは、全然恥ずくなかったけど…
いざ、目の前で読まれるって考えると…うわっ…なんかめっちゃ緊張してきた…///
あう、うう…/// ああ〜、だ、駄目だ〜!!なんか居たたまれないっ!!///
侑「ほら、今日も愛ちゃんにもファンレター、いっぱい来てるよ!」
愛「あ、あ〜!///今日はこんなに『晴れた』なら今すぐ走りたい気分!『ファンレター』だけに!」
侑「ぷっ…www」
愛「ってことでアタシ、ちょっと走ってる〜!」ピュー
果林「愛ってば、今日も落ち着きがないわね…」
璃奈「うん、昨日から、ずっと変…璃奈ちゃんボード『ジー』」 こんなに期待しているあいせつはうまれてはじめてです! _____________________________________________________________
せつ菜(毎日、たくさんファンレターが貰えて、嬉しいです!!)ペラッ
せつ菜(ん…?こ、これは……!!)
『優木せつ菜さんへ あなたの幼馴染より』
せつ菜(お、幼馴染…!?…いや、まさか、そんな…私に幼馴染なんて…)
『せつ菜ちゃん、私のこと、覚えてる?
私、小学生の頃、公園で少しだけ一緒に遊んだことがあるんだけど…その時は、お互い名前も知らなかったよね』
せつ菜「!!!!」
歩夢「せつ菜ちゃん、どうしたの?」
せつ菜「………」ウルウル
歩夢「!!…せ、せつ菜ちゃん!?」
しずく「どうしたんですか、せつ菜さん!?」
エマ「まさか…酷いことが書かれてたの!?」
侑「えっ、嘘!?ご、ごめんせつ菜ちゃん!!ちゃんとチェックしてなくて!!」バッ
せつ菜「ち、違うんですっ!…歩夢さん、侑さん、これ…」スッ
歩夢「え?………あっ!!」
侑「せつ菜ちゃん!これって…!」
せつ菜「はいっ………!!私の幼馴染からの、お手紙ですっ……!!」ウルウル
かすみ「って…ええ〜!?せつ菜先輩の幼馴染ですか!?」 せつ菜「う、嬉しいです………っ……無事でいてくれて………っそれに…っ…私のこと、知っててくれたなんて…っ…」グスン
侑「良かったね…せつ菜ちゃん…」ウルウル
歩夢「もう〜、侑ちゃん、泣き虫なんだから…」ウルウル
果林「そう言う歩夢も泣いてるわよ?」クスッ
璃奈「……………私も、内容、気になる」
彼方「せつ菜ちゃん〜、続き読んで読んで〜」
せつ菜「は、はい…っ」ズピー
『まずは、謝らなきゃだよね、公園で一緒に本を読むって約束、破ってごめんなさい。
あの時、病気にかかっちゃって、そのせいで公園にしばらく行けなくなっちゃって…
結局、せつ菜ちゃんと一緒に遊ぶのは、それっきりになっちゃって…私、ずっと後悔してたんだ…
本当にごめんなさい。』
せつ菜「そうだったんですか………」
『でも、高校生になった時、屋上で元気にライブをしてるせつ菜ちゃんを見ることができて、凄く嬉しかった!
せつ菜ちゃん、すごくカッコよくて、心がドキドキして、感動しちゃった!
スクールアイドルの力って、こんなに凄いんだって!
せつ菜ちゃんの歌に力を貰ったおかげで、私は今、新しい夢に向かって、頑張っています!
だから、優木せつ菜ちゃん、私に新しい夢を与えてくれて、ありがとう!
大好きだよ!』
せつ菜「ありがとう…ございます………嬉しいです………」ジワァ 歩夢「本当に良かったね!せつ菜ちゃん!」
せつ菜「はいっ!!」
侑「それにしても、せつ菜ちゃんのライブを見てくれたってことは、フェスティバルに来てくれたのかな?」
エマ「ということは、もしかしたら近くに住んでるのかも!!」
せつ菜「ああ…会ってまたお話したいですっ………」
しずく「でもこのお手紙、住所どころか、名前も書いてないですね…」
せつ菜「そんな……どうしてでしょう……私は、こんなにも会いたいのにっ……」
彼方「う〜ん、昔の事もあって、恥ずかしかったのかな〜?」
果林「ふふっ、どうやらそうみたいね………それと、多分だけど………」
かすみ「え?」
果林「虹ヶ咲学園の生徒なんじゃないかしら?」クスッ
せつ菜「って、えええええええええ!?」 これは素敵なお姉さん朝香果林
あとりなりーもある程度察してそう エマ「どうしてそう思うの!?果林ちゃん!?」
果林「ここ、『屋上で元気にライブをしてるせつ菜ちゃん』って書いてるじゃない?」
せつ菜「はい…屋上で………あっ!!」
果林「そう、この子が見たのは、フェスティバルのライブじゃなくて、虹ヶ咲内での屋上ライブよ!」
彼方「そっか〜、あの時せつ菜ちゃんが屋上でライブを披露したのは、虹ヶ咲の生徒しか知らない情報だね」
かすみ「でも、せつ菜先輩のライブ映像は、動画サイトに上げてるので、それで見た可能性も……」
璃奈「いや、あの映像は、私が背景を編集してるから、屋上だとは断定できないと思う」
しずく「ということは………せつ菜さんの幼馴染は、虹ヶ咲の生徒ってことに…!」
侑「虹ヶ咲って…」
侑・歩夢「「うちの高校だ〜!!」」 せつ菜「あ、あの子が…虹ヶ咲の生徒…!!///」
果林「あと、それだけじゃなくて、せつ菜の事が、生徒会長の中川菜々だってことも気付いてる可能性、ないかしら?」
せつ菜「ってええっ………!?」
璃奈「せつ菜さん、小学生の時って、どんな感じだったの?」
せつ菜「私は…その、教室の隅で本を読んでるような…あまり元気な感じではなかったですね…」
侑「!!…そっか、高校で久々に見たっていうなら、せつ菜ちゃんじゃなくて、生徒会長である菜々ちゃんを見て、あの時の子だってなるはずじゃない!?」
歩夢「うん!菜々ちゃん、全校集会でも顔を出してるもんね!」
せつ菜「……た、確かに……」
かすみ「せつ菜先輩の正体も知ってるって…凄い大ファンじゃないですか!!」
せつ菜「そこまで、私の事を知ってくれてるのに…どうして…会ってくれないんでしょう…」 幼少期に引っ越したとしたらせつ菜の方かな
もんじゃ屋ごと移転より無理がない 歩夢「やっぱり、昔の約束の事を気にしてて、合わせる顔がないって、思ってるのかな…」
せつ菜「そんな……!!私は、全然気にしていないのに………」
侑「せつ菜ちゃん自身に会いたいって気持ちがあるなら、なんとかその子に想いを伝えられればいいんだけど………」
エマ「いっそのこと、虹ヶ咲の全校生徒に放送して、『ファンレターくれた人、会ってください!』っていうのはどうかな?」
かすみ「ええっ!?アイドルがそんなことしたら、絶対騒ぎになりますよ!?」
璃奈「………いや、エマさんのアイデア、とっても良い」
果林「…そうね!今だからこそ、できるんじゃないかしら?」
せつ菜「えっ?」 _____________________________________________________________
【翌日・朝】
愛「はぁ〜…」
あの後、すぐに部室に戻るのも恥ずくて、
そのままバスケ部の助っ人に行っちゃったから
まだせっつーとは顔を合わせられてない…
………せっつー、手紙、呼んでくれたかな?
………うう〜、やっぱ恥ずいっ!!///
っていかんいかん、いつまでもこんなんじゃ!!
今日はなんとか平常心で同好会に行かないと…
璃奈「愛さん」
愛「おっ、りなりー!おはよー!」
璃奈「おはよう………えっと、今日の昼休み…」
愛「昼休み?…あー!今日は、りなりー達がやってるお昼休みラジオの放送日だっけ?」
璃奈「うん、だから、今日のお昼休み放送は、絶対に聴いてほしい」
愛「もちろんだよ!りなりーが出るんだから、聴くにきまってんじゃん!」ナデナデ
璃奈「絶対、絶対だからね」
愛「も〜!愛さんってば信用ないなぁ〜!」
お昼休みラジオって、確か、りなりーとカリンと、せ、せっつーが放送してるんだよね…
う…今の愛さん、せっつーの声聴くだけで、緊張しちゃうかも… 【昼休み】
せつ菜・果林・璃奈『スクールアイドル同好会!虹ヶ咲学園!お昼休み放送室!』
愛「お、始まった」モグモグ
お昼休み、いつもは友達だれか誘って食べてるけど、放送に集中したいし、今日は放送がよく聴こえる場所で一人でじっくり聴くことにした
りなりーがあそこまで念押ししてたんだから、ちゃんと聴いてあげないとね…
・・・
いつものように、いろんなコーナーが進んでいく
りなりー、最初の頃に比べたら、最近は緊張せずに喋れてる…ほんとに成長したなぁ〜…
果林『じゃあ、今日のトークテーマは【嬉しかったこと】だけど、璃奈ちゃんは何かある?』
璃奈『そうだなぁ…苦手だった国語の点数が上がったことかな』
せつ菜『おおっ!おめでとうございます!』
璃奈『実は、愛さんのおかげなんだ…ここのところ、愛さんに何度も勉強を教わってたから…』
果林『へぇ〜、勉強熱心で偉いわね、璃奈ちゃん』
璃奈『それだけじゃなくて、字も綺麗になったの!愛さんの書く文字がとっても綺麗でね、それを真似して書いてたら、私もだんだんと綺麗な字、書けるようになった』
せつ菜『なるほど!愛さんに勉強を教えてもらえば、一石二鳥ですね!』
璃奈『うん!だから、愛さん、いつも勉強教えてくれて、ありがとう!』
愛「りなりー…///」ジーン
そっか、放送でこの話をするから、聴いてほしかったんだね!
まったく照れるなぁ、りなりーったら/// 果林『じゃあせつ菜は【嬉しかったこと】、何かあるかしら?』
せつ菜『私はですね、長い間会えなかった幼馴染から、お手紙を貰えたことです!』
愛「えっ…」
あ、あれ…?今、幼馴染って…言った…?
果林『あら、良かったじゃない』
せつ菜『はいっ!幼い頃に、些細なことですれ違ってしまい、ずっと会えなかった方なので、とても嬉しかったです!!』
愛「!!………///」
や、やっぱり私のファンレターのことじゃん!!///
せっつーってば!そのことを校内放送で………!
ああ…またまた恥ずくなってきた…///
璃奈『その人とは、会えたの?』
せつ菜『いえ…手紙を貰っただけで、まだお会いできていません…』
果林『あら、どうして?』
せつ菜『多分、私とすれ違った時のことを、だいぶ気にしているそうだったので、もう私とは会い辛いと、そう思っているのかもしれません…』
愛「………!」
実際、そうだ…
アタシが病気にかかったせいで、約束を破ったせいで、せっつーに嫌われたって思って
当時、アタシは、凄く自分を責めて落ち込んでたっけ…
時間が経って、せっつーだとわかった今でも、その時の罪悪感は消えないまま…
だから、愛さんは、このまま、正体を明かさずにいるしか… せつ菜『でも私は、そんなことよりも、その子の身に何かあったんじゃないか…そう考えて、ずっと心配だったんです』
愛「えっ…?」
果林『そうよね…急にいなくなっちゃったんだものね…』
せつ菜『はい…ですが、こうやってお手紙を貰えたことで、今も元気に過ごしていることがわかって、私は、凄く嬉しかったです!』
愛「せっつー…」
せつ菜『だから、私は、また、昔みたいに、一緒に本を読んだり、お話ししたり、したいです…!』
璃奈『また、会えるといいね…』
せつ菜『はい!…また、会いたいです…!』
愛「………!!」ダッ
気が付いたら、アタシは放送室に向かって、全速力で走っていた
………何やってたんだ、アタシは!!
せっつーがアタシのこと、こんなに心配してくれてたのに、こんなにまたアタシと会いたがってたのに…!
なんとなく気まずいからって、そんな理由で、コソコソして、こんなの全然、愛さんらしくない!!
愛さんは、まっすぐ、大好きを全力で叫ぶ、そんなせっつーに憧れて、スクールアイドルになったんだ!!
それなのに…!!アタシ、本当に大馬鹿だ!! _____________________________________________________________
【放送室】
璃奈「お昼休み放送室をお聞きいただき、ありがとうございました」
せつ菜・果林「ありがとうございまし…」
ガラガラ
愛「せっつー!!」ハァハァ
璃奈・果林「!?」
せつ菜「あ、愛さん!?どうしたんですか?何か急用でも…」
愛「せっつー、ごめん!!」
せつ菜「えっ…?」
愛「実は…せっつーの、幼馴染は……愛さんなんだ!!」
璃奈「…」
果林「…」
せつ菜「……………えええええええええええええ!?」 愛「せっつーが幼馴染だって気が付いた時、愛さん、どうしても、気まずくてさ…騙すような真似して本当にごめん!」
せつ菜「え…?あ…愛さんが…!?私の…幼馴染…!?え…?」
璃奈(せつ菜さん、すごく混乱してる…)
果林(まぁ、無理もないわね…)
愛「でも、手紙に書いたことは、嘘じゃない!!アタシの本心だから!!」
せつ菜「え?」
愛「せっつーがスクールアイドルっていう未知なる道を示してくれたおかげで、今もせっつーと同じ道を歩んでいけてるんだ!!」
せつ菜「愛…さん…」
愛「だから、アタシ、せっつーが大好き!!これからもアタシの幼馴染でいて欲しい!!」
せつ菜「愛さん……愛さああああああん!!」ダキッ
愛「うわっ…!!」
せつ菜「嬉しいですっ!!私達、会えていたんですね!!愛さん!!」ギュッ
愛「うん、今までごめんね、せっつー…」ギュッ 果林「…良かったわね、せつ菜、愛」フフッ
璃奈「………あ」
果林「ん?璃奈ちゃん、どうしたの?」
璃奈「マイク…切り忘れてた…」ガクガク
果林「えっ…?」
せつ菜「と、いうことは……///」
愛「い、今の全部、みんなに聞かれてたってこと!?///」 【放課後】
彼方「それにしても、せつ菜ちゃんの幼馴染が愛ちゃんだったなんて〜」
エマ「放送で聴いた時はビックリしたよ〜」
かすみ「っていうか、りな子も果林先輩も、愛先輩だって勘づいてたんですね…!」
璃奈「手紙の筆跡が見慣れた筆跡だったから、そうだと思った、璃奈ちゃんボード『ドヤ』」
果林「確信はなかったけど、あまりにも愛の様子がおかしかったからね」
しずく「それにしても、こんな形で幼馴染が再開できるなんて…私、感動しました!」
侑「うん!私もときめいちゃった!!」
愛「あはは〜…友達みんなも、感動したって、メッセくれたよ〜………うおおおおおおおお恥ずかしい///」ブンブン
歩夢「あ、愛ちゃん…ドンマイだよ…つい勢いで恥ずかしいことしちゃったりするよね?」 せつ菜「あ、愛さんっ!!」
愛「せ、せっつー///え、えっと…///」
せつ菜「あ、あのっ…!私、この本を、いつも持ち歩いていまして、ですね…//」モジモジ
愛「えっ……?あっ……!!この本……!!」
せつ菜「…はい!!洞窟に入った主人公たちが一匹のドラゴンと出会うお話です!!」
愛「………ふふっ、やっぱり、面白そう!」
せつ菜「その、よろしければこの後、あの公園で、一緒に、読みませんか…?///」
愛「うんっ!!もちろん!!」
完 読んでいただいた方、本当にありがとうございました。 これは素晴らしいあいせつ
鋭くて頭のキレるかっこいい果林さんも見られたし大満足でしたわ乙 乙でした
リアタイで呼んでる内に寝落ちしてしまったw はい、最高でした。
璃奈ちゃんはやっぱり有能なんだってさ 最高のあいせつをありがとう……
聡明な果林さんや筆跡で見破るりなりーも良かった 乙!最高でした
2期でせつあいの絡み増えてほしいなあ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています