かのん「可可ちゃんは花ざかり」
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可可「ああっ!?トーストが焦げマシター!」
かのん「ありゃー、裏も表も真っ黒コゲだね」
可可「うぅ、なんてこと…トーストと紅茶で美味しい朝ごはんのハズだったのに…」
かのん「だからトースターから目を離しちゃダメだよって言ったのに。可可ちゃん、ずっとくっついてくるんだもん」 可可「か、かのんだって、満更でも無いって顔してました!」
かのん「そりゃあ嬉しいし。嬉しいもん」
可可「えへへっ、ならよかったデス」
かのん「焦がしちゃったのは少しもったいないけど、幸いパンはまだあるし、もう一回焼けば大丈夫だよ」 可可「そうデスね。では、パンが焼けるまでの間は〜」
かのん「こらこら、油断してたらまた焦がしちゃうよ」
可可「今度はタイマーを短くしましたから、同じ過ちは繰り返しマセン!」
かのん「んー、なら大丈夫かな。おいで」 可可「かのーん♪」
かのん「あははっ、くっつきすぎだよー」
―数分後―
可可「またしても焦がしマシター!!」
かのん「あー、今日は軽く食べに行こうか」 ……………………………………
可可「はあああああっ!凄いことに気が付きマシタ!」
すみれ「ちょっと、いきなりエキサイトするのやめてくれる?」
可可「うるさいデス!可可は気付いてしまったのデス!」
すみれ「うるさいのはそっちでしょうよ。気付いたって、何に気付いたのよ」 可可「よく聞くデス。かのんの好きなものは、トマト」
すみれ「ええ」
可可「可可の好きなものは、ナポリタン」
すみれ「はぁ、それが?」 可可「わからないのデスか!?ナポリタンに使うものと言えば、そう!トマトケチャップ!」
すみれ「…つまり?」
可可「可可とかのんを結ぶトマトつながり!二人の共通点がこんなところにも!くぅ〜、運命的な何かを感じちゃいマス〜!」
すみれ「…なんていうか、よかったわね。あと、体をくねくねするのやめた方が良いわよ、変だから」 ……………………………………
可可「かのん、かのん」
かのん「んー?」
可可「可可、ミルクティーが飲みたいデス」
かのん「ああ、お湯なら沸いてるよー」 可可「かのんが淹れてくれたミルクティーが飲みたいのデス」
かのん「うーん、あいにく今は取り込み中ー」
可可「漫画を読んでいるだけじゃないデスか」
かのん「そう、だから目と手が離せないんだー」 可可「ひどい!かのんは可可のお願いより漫画の方が大切だと言うのデスね!」
かのん「そういうわけじゃないけどー」
可可「かのん、かのんってばー」
かのん「淹れてもいいけど、お代は高いよー」 可可「対価を要求するなんて!」
かのん「楽しみを中断するんだから、いただくものはいただかなくちゃねー」
可可「ううっ、なら後で可可がいっぱいぎゅってしてあげマスから!ミルクティー、ミルクティーが飲みたいデスー!」
かのん「ん、交渉成立だね。待ってて、美味しいの淹れてくるから!」 ……………………………………
かのん「うー、夜は冷えるなぁ。これだけ寒いとお布団も冷たくなってるだろうし…」
可可「かのん!」
かのん「く、可可ちゃん!?どうして私のベッドの中に!?」
可可「こんなこともあろうかと、可可がお布団をあたためておきました!」 かのん「わっ、本当だ。可可ちゃんのおかげで寒くない!」
可可「こうやって寄り添えば、もっとあったかデス!」
かのん「ぽかぽかだね!ありがとう、可可ちゃん」
可可「かのん、かのんっ」 かのん「そんなにくっついたらくすぐったいってば。ふふっ」
――――――――
かのん「くへへ、可可ちゃん…」
ありあ「お姉ちゃん、起きてよお姉ちゃん!もう、時間だって言ってるのにー!」 ……………………………………
かのん「本日のおやつは…プリンだよ!」
可可「わーい!可可、プリン大好き!」
かのん「ふっふっふっ。うちのプリンは普通のとは一味違うよ!まずはお皿に乗せたプリンに、生クリームをもりもりデコレーション!」
可可「わあ、生クリームがまるで山のように!」 かのん「これでもかってくらいクリームを乗っけたら、ここにスライスしたバナナを添えて、チョコソースを回しかける!」
可可「チョコとバナナ!可可の大好物!」
かのん「仕上げにチョコスプレーを振りかけて、美味しさと彩りをプラスすれば…私特性、気まぐれプリンの完成だよ!」
可可「な、なんという贅沢…!見るもの全てが輝いていマス、夢のようデス!」 かのん「プリンはコーヒーにベストマッチなんだ!もちろんミルクティーにもね!」
可可「至れり尽くせりデス〜!」
かのん「準備はオーケー!食べよう食べよう!」
可可「ハイ!」 かのくぅ「「いただきま〜す!」」
かのん「あむっ」
可可「もぐもぐ」
かのくぅ「「ん〜♪幸せ〜♪」」 ――――――――
可可「はぁぁ、至福のひとときでした…!」
かのん「大満足だよ、やっぱりプリンはスイーツの王様だね!」
可可「最高の味わいでしたが、特別に美味しく感じたのは、かのんと一緒だったからだと思いマス!」
かのん「そうだね、可可ちゃんの言うとおりかも!」 ありあ「あのー、お姉ちゃんたち」
かのん「おっ、ありあ。やっほー」
可可「お邪魔してマース!」
ありあ「いえ、どうも…」 かのん「ちょうどいい時に来たね。プリン食べてたんだけど、もう一つあるからありあもどう?」
ありあ「えっと、実はそのことなんだけどさ」
かのん「ん?」
ありあ「お母さんがね、使おうと思ってた食材が無くなってるーって怒ってたよ」 かのくぅ「「えっ」」
ありあ「お楽しみ中のところ恐縮だけど、早く謝っといた方がいいんじゃないかなーって…」
かのん「そ、そんな…」
可可「か、かのん…」
かのん「だ、大丈夫、私が話をつけてくるから!」 ――――――――
可可「かのんは大丈夫でしょうか…やはり可可も一緒に謝りに行った方が」
ありあ「いえ、悪いのは確認しないで色々使っちゃったお姉ちゃんですし。むしろ、巻き込んでしまってすみません」
可可「そんなことは…」
ありあ「可可さんはお姉ちゃんを信じて待っていてあげてください。ああ言って出て行ったからには、どうにかこうにかして、なんとかしてくるでしょうから」 可可「ううっ、かのん…」
かのん「呼んだ?」
可可「かのん!」
ありあ「お姉ちゃん、大丈夫だったの?」 かのん「しっかり怒られちゃった」
可可「えっ…」
かのん「なーんてね。嘘嘘、大丈夫だった」
可可「もうっ!何で嘘言うのデス!」 かのん「ちょっとした緊張ほぐし?」
可可「かーのーんー!」
かのん「ごめんって、空気読めてなかったね」
ありあ「真面目に答えなって。可可さん、ずっと心配してたんだから」 可可「本当に大丈夫なのですか?」
かのん「うん、許してもらえたよ」
ありあ「お小遣い、減らされなくてよかったね」
かのん「本当にね。その代わり、お店のお手伝いの割り当ては増えちゃいそうだけど」 可可「それなら、可可もお手伝いしマス!」
かのん「いいんだよ、可可ちゃんは悪くないんだから」
可可「そうはいきません。可可もプリンを食べたことに変わりはないのですから、責任を取らせてもらいマス!」
かのん「うーん、けど…」 可可「それに、前から思っていたのデス。かのんと一緒にお仕事をしてみたい、と!」
かのん「可可ちゃん…」
可可「だから、可可もぜひ一緒に!」
ありあ「お姉ちゃん、どうする?」 かのん「…うん、わかった!そこまで言ってくれるのなら、二人で頑張ろう!」
可可「ハイです!ありあちゃんも、よろしくご指導お願いしマス!」
ありあ「ふふっ、お店がますます賑やかになりそうだね!」
終わり かのくぅの華やかな日常の詰め合わせでした。
宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。
かのん「可可ちゃんはお願い上手」
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ありがとうございました。 いつもありがとうございますデス。やっぱりクーカーは最高デス6cƠᴗƠ∂ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています