海未「雨、止みませんね」 真姫「そうね」
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ザァァァァァァァァ……
海未「凄い降りですね、窓から外が見えません」
真姫「予報だと夕方は晴れだったはずよね? 何なのよもう、ゲリラ豪雨ってやつ?」
海未「とにかく、雨が止むまで帰るのは少し待った方が良さそうですね」
真姫「そうね、今外でたらびしょびしょになっちゃうわ」 海未「真姫は何故音楽室に?」
真姫「別に。今日練習休みでしょ? まっすぐ帰っても暇だし、ピアノでも弾いていこうかと思って」
海未「花陽や凛とは一緒に帰らなかったんですか?」
真姫「一人になりたい時くらい誰にでもあるでしょ。そう言う海未は?」
海未「私は弓道部の方が練習がありましたので」
真姫「ああ、そういえばそうね」 真姫「でも何で音楽室に?」
海未「え?……ま、真姫がいるかと思いまして」
真姫「は、はぁ!? どういう意味よ?」
海未「あ、えーと、すいません。冗談です」
真姫「え、あ……ああ、冗談なの?」
海未「はい、その……私ってどちらかと言うといじられるタイプじゃないですか」
真姫「いや、知らないけど……まぁ、言われてみればそう、なの?」
海未「そうなんです。穂乃果やことりといても、いつも私がいじられるんですよ」 真姫「そうなの。で、それが今の冗談と何の関係があるの?」
海未「その……たまには私もいじる側に回ってみたかったんです」
真姫「え、それだけ?」
海未「はい、それだけです」
真姫「……ふぅん。私ならいじっても大丈夫ってことね」
海未「え? あ、違うんですよ!? 真姫とは曲のことでよく話したりもしますし、気心が知れているというか…」
真姫「ふーん。だったら冗談で思わせぶりな事言ってもいいってことね」 海未「いやあの、うぅ、そういうことではなくて…」
真姫「……」
海未「うぅ……」
真姫「……ぷっ。冗談よ冗談」
海未「え?」
真姫「あなたねぇ、自分から振っておいて折れるの早すぎでしょ」
海未「お、怒ってないんですか?」
真姫「はぁ……海未、いじる側は絶対向いてないから止めた方がいいわよ」 ザァァァァァァァァ……
海未「やっぱりそうなんでしょうか…」
真姫「何よ、そんなにいじる側に回りたいの?」
海未「回りたい、といいますか……いつもいじられる側だと何だか損してる気がしないですか?」
真姫「損て……ていうか私はいじられる側確定なの?」
海未「はい」
真姫「はいじゃないわよ」
海未「でもそうですよね?」
真姫「……」 真姫「まぁそれは置いておくとして、損はしてないんじゃないの?」
海未「真姫、よく思い返してみて下さい」
真姫「何をよ」
海未「日頃、凛にどんな風にいじられているかを」
真姫「何で凛限定なのよ…」
海未「あ、希でもいいですよ」
真姫「何でのぞ…ああ、Lilly whiteね」
海未「その通りです」 真姫「なに、ユニット練の時ってそんなにいじられてるの?」
海未「ええ! あの二人が組むとすごいですよ!?」
真姫「何がどうすごいのよ…」
海未「とにかくもうハチャメチャですから!」
真姫「ああそう、語彙力を失うほどってことね」
海未「真姫にも一度リリホワ体験をして欲しいくらいですよ」
真姫「変な言葉作ってるんじゃないわよ」 海未「真姫はどうですか、ユニットの方は」
真姫「別に普通よ。にこちゃんが騒がしいくらい」
海未「なるほど、BIBIだとにこがいじる側ですか」
真姫「まだそれ続くの? いじる側っていうか、まぁどっちかというとにこちゃんはSよね」
海未「ぶふっ!?」
真姫「うわっ!?」
海未「急に何を言い出すんですか! ハレンチです!」 真姫「ハレンチって…性格を表す言葉でしょ? SとかMって」
海未「え?……そうなんですか?」
真姫「え、ええ。能動的な方がSで、受動的な方がMでしょ? 私も最初は知らなかったけど」←花陽からの受け売り
海未「……」←自分で詳しく調べた
真姫「え? 何か別の意味があるの?」
海未「話を進めましょう」
真姫「海未!?」 ザァァァァァァァァ……
海未「確かに、にこはSな気がしますね」
真姫「そうよね。行動力あるし、自分からグイグイいくタイプでしょ」
海未「そうなるといじられる側の私達はMですか」
真姫「二択だったらそうなるんじゃない?」
海未「それなら穂乃果はとことんSですね」
真姫「とことんて…まぁ私も穂乃果はSだとは思うわ」
海未「何ですかね、行動力があるとSになるんでしょうか」
真姫「うーん…どうかしら。行動力だけって訳でもない気がするけど」 海未「何でですか?」
真姫「例えばほら、ことりはどう?」
海未「ことりは…………」
海未「…………うーん…」
真姫「ね? 引っ張るタイプではないけど、Mかと言われれば…」
海未「ええ。何だかことりにはS的な面があるような気がします」
真姫「意外と綺麗に二つには分けられないんじゃない? これって」 海未「ではユニット繋がりで花陽は?」
真姫「花陽は…Mじゃない?」
海未「Mですか」
真姫「いや、アイドル関連の時だけS…?」
海未「部分的なSということですか」
真姫「これがOKならSとMで二分は出来なくなる気はするけど」
海未「とりあえず全員決めてみましょう。絵里はどうです?」 真姫「絵里は、えーと……」
真姫「…………ぎりぎりM?」
海未「ぎりぎり……言い得て妙ですね」
真姫「海未もそう思う?」
海未「何となく、ですが。SというよりはM、くらいに思います」
真姫「会ったばかりの頃の印象ならSって気がしない?」
海未「あ、それも思います」 真姫「じゃ、最後。希は?」
海未「希はS……いや…うーん」
真姫「希も結構難しいわよね。どっちの気質もあるような感じ」
海未「こんなのはどうでしょう。表面上はSで、内面はM」
真姫「……なんか納得したかも。言い得て妙ね」
海未「ふふ。それから、個人的には凛も同じように思います」
真姫「あー……ちょっと分かるような。いや、どうかしら…」
海未「まぁ、正解があるわけでもないですからね」 ザァァァァァァ……
真姫「……ていうか、何でこんな話してるのよ私達」
海未「え? えーと…なんででしょう」
真姫「海未が言い出したんじゃない。いじる側がなんだのいじられる側がなんだの」
海未「す、すいません。何だか話があらぬ方向に行ってしまってましたね」
真姫「元々何の話だっけ。ああそうそう、毎度毎度いじられる側だと損してるような気がする、だっけ?」
海未「あ、それですそれです」 真姫「さっきも言ったけど、別に損はしてないんじゃない? そもそもなんで損してるって思うのよ」
海未「うーん…なんといいますか、主導権を握られっぱなしなのがこう…振り回されるだけなのは悔しいというか…」
真姫「ふーん」
海未「な、なんですか」
真姫「海未って負けず嫌いよね」
海未「ヴっ……それは否定できないですね」 他はすぐにイジりイジられでやり取りがワンパになるからでは ことぱな以外で唯一海未ちゃんが絶対叩かなさそうなのが真姫ちゃん 真姫「ていうか勝ち負けの問題でもない気がするし、悔しさとか感じる必要ないわよ」
海未「そう、ですかね」
真姫「そうよ。単に性格の違いってだけでしょ」
海未「性格……確かに皆バラバラですね」
真姫「でしょ。メンバー全員穂乃果みたいな性格だったらμ‘sはどうなると思う?」
海未「……ブレーキのついていない機関車みたいになりそうですね」
真姫「ふふ、海未も穂乃果に関しては結構言うわよね」 海未「ええ、長い付き合いですからね」
真姫「……」
海未「? 真姫?」
真姫「……正直、羨ましい」
海未「え?」
真姫「海未が。ううん、穂乃果とことりも」
海未「私達が? 何でです」
真姫「子供の頃から今までずっと一緒にいたんでしょ?」
海未「そうなりますね。学校でも、遊ぶ時もほとんど二人と一緒にいました」
真姫「私にはいないもの。そういう友達」 海未「真姫には花陽や凛がいるじゃないですか」
真姫「あの二人と私の関係性は、海未達とは違うでしょ? 小さい頃からずっと一緒だった二人と、私は高1で知り合ったんだから」
海未「それは…そうですが。でも、三人ともすごく仲は良いでしょう? 羨ましがることなんてありませんよ」
真姫「私と、凛と花陽は過ごした時間の長さが違うの。その違いはね、海未が思ってるよりもっとずっと大きな違いなの」
海未「気にする必要はありませんよ。実際、凛と花陽もそんな事は気にしなーー」
真姫「二人は気にしなくても私は気にするのよ!」 ザァァァァァァ……
海未「……」
真姫「……ごめん。気にしないで」
海未「真姫、もしかしてなんですが…」
真姫「なによ」
海未「二人とケンカでもしたんですか?」
真姫「……」
海未「……」
真姫「……ケンカじゃないわよ。ちょっと言い争いしただけ」
海未「それは恐らくケンカでは…?」 >>26
なんかカタカナになってますが
海未「ヴっ……それは否定できないですね」
↓
海未「ヴっ……それは否定できないですね」
です あれぇ……?
正しくは『う』に濁点です、脳内補完をお願いします >>44
これですこれです、何で書き込むとカタカナになるんだろ…
まぁいいか、続き投下します 真姫「しつこいわね、ケンカじゃないったら」
海未「そうですか。それならいいですが」
真姫「……」
海未「とにかく、真姫が引け目に感じることなんてないですよ」
真姫「何も聞かないのね」
海未「はい?」
真姫「凛と花陽と何があったのか」
海未「話したいのであれば聞きますよ。雨もまだ上がりそうにありませんので」 真姫「……」
海未「無理にとは言いませんが、力になれることもあると思いますよ?」
真姫「……」
海未「真姫?」
真姫「なんか今イラッとしたわ」
海未「ええー…」 真姫「海未のドヤ顔が鼻についたわ」
海未「顔が鼻についたんですか。というかしてませんよドヤ顔は」
真姫「してたわよ。とにかく、イラッとしたから話さない」
海未「完全に話す流れだったじゃないですか」
真姫「海未には話さないっ」
海未「いや、何でですか」 真姫「知ってる? 私と海未って実質ほとんど同学年なのよ?」
海未「? ああ、真姫は4月の遅生まれでしたね。私は3月の早生まれ……で、それがなにか?」
真姫「実質同級生の海未が偉そうにしてて腹が立ったから話さないっ」
海未「真姫。いよいよ意味が分かりません」
真姫「ふんっ」
海未「まったく、気難しいですねあなたも」
真姫「悪かったわね」 ちょっとの差で同学年だったかもしれないしあるいは先輩後輩が逆だったかもしれないの好き 眠いので今日はここまでで。
レス下さる方ありがとうございますm(_ _)m 真姫は海未以外の上級生にも、呼び捨てでタメ聞いてるよね ザァァァァァ……
海未「……」
真姫「……」
海未「雨、少し弱まりましたかね」
真姫「そうね」
海未「でも、もう少し待った方が良さそうですね」
真姫「ええ」
海未「では、何か話しましょう」
真姫「……私はないわよ、話したいことなんて。さっきので終わり」
海未「そうですか。では、私が何か話しましょう」 真姫「どうせまた変な話するんでしょ? いいわよ、私はピアノでも弾いてるから」
海未「ちょ……変な話はひどくないですか」
真姫「だってホントじゃない」
海未「むぅ…分かりました。では今から独り言を言います」
真姫「宣言してから独り言いう人なんて初めて見たわ」
海未「こほん。先ほど言った通り、私と穂乃果とことりは出会ってから今まで、ほとんどの時間を共有して過ごしてきました」
真姫「どんな独り言よ…」 海未「二人と一緒にいるのは、とても楽しくて、とても大切な時間です。二人と出会わなかった人生など、想像することもできません」
真姫「あなた…それ、言ってて恥ずかしくならないの?」
海未「ふふ、これ、独り言ですから」
真姫「あっそ」
海未「さて…ですが、三人で過ごす時間の中で、衝突することがなかったわけではありません」
真姫「……」
海未「いくら仲が良くても別の人間です。当然のことですよね」
真姫「独り言なんでしょ。知らないわよそんなの」 海未「きっと花陽と凛にも同じようなことがあったでしょうね。付き合いが長いからこそ、相手の事をよく知っているからこそ、ぶつかってしまう時が」
真姫「……!」
海未「お互いのことをよく知らないのなら、そういうぶつかり合いは起こらない……私はそう思います」
真姫「……」
海未「独り言終わり、です」
真姫「長い独り言ね」
海未「仕方ないでしょう。真姫が話してくれないんですから」
真姫「……ねぇ、私も独り言言っていい?」
海未「ふふ、どうぞ」 真姫「花陽と凛は私の親友。かけがえのない存在よ」
海未「ふふ」
真姫「独りごとだから!」
海未「はいはい、分かってますよ」
真姫「それで…初めてなのよ、それだけ親しい人とケ……言い争いしたことなんて。だから、どうしたらいいのか全然わからなくて」
海未「……」
真姫「で、そのまま音楽室に逃げてきちゃった。……我ながら臆病者よね」
海未「おや、言い争いの詳細は話さないのですか」
か
真姫「そんなことまで話さないわよ。私と二人の問題だもの」
海未「まぁ、そうですね。あくまで真姫の独り言ですからね」
真姫「そうよ。ただ私が一人で喋ってるだけよ」 真姫ちゃんめんどくさいまみむめも
真姫ちゃんかわいいかきくけこ ザァァァァ……
海未「では、たまたま今の独り言が聞こえてしまいましたので、私から一言だけよろしいでしょうか」
真姫「聞こえなかったふりしてくれてもいいのよ?」
海未「そういう訳にもいきません。大事な後輩が悩んでいるのですから」
真姫「それも独り言?」
海未「いえいえ、真姫に向けての言葉ですよ」
真姫「……それで、一言って?」
海未「はい。真姫、大丈夫ですよ。あなたは凛と花陽と、きちんと仲直りできます」
真姫「なによ、あらたまって言うことがそれ?」
海未「ええ。これで後はもう平気なはずです」 真姫「てっきり具体的な解決策でも教えてくれるのかと思ったけど」
海未「必要ありませんよ。ケンカの内容について詳しく話さないということは、あなたの中で既に答えは出ているはずです」
真姫「何でそう思うのよ」
海未「真姫は頭が良いですから。何かを解決する方法で悩むことなんてそうそうないでしょう」
真姫「私を何だと思ってるのよ…」
海未「でも、自分から一歩踏み出すのは苦手ですよね」
真姫「ふん、決めつけないでよね」
海未「だから後に必要なのはーー大丈夫です、と。私が真姫にそう伝えることだけです」 真姫「……やっぱりちょっとイラッとするわ」
海未「もう、まだ言いますか。私の方がお姉さんなんですから、仕方ないでしょう」
真姫「一ヶ月ちょっとね」
海未「私達くらいの年で一ヶ月ちょっとの差は大きいと思いますよ」
真姫「むぅ……ならもうちょっと励ましてよ」
海未「はい?」
真姫「お姉さんなんでしょ? それくらいいいでしょ」
海未「急に子供みたいなこと言いますね」
真姫「いいじゃない、子どもだもん」
海未「開き直るのはずるくないですか」
真姫「は・げ・ま・し・て」 海未「はいはい。大丈夫大丈夫」
真姫「なんかテキトーじゃない?」
海未「これ以上どうしろと言うんですか…」
真姫「だってーー」
海未「真姫、そんなに怖がることありませんよ」
真姫「! こ、怖がってなんか……」
海未「凛も花陽も同じ気持ちですよ。仲直りしたいと思ってるに決まってます」
真姫「ほ、本当? 本当にそう思う?」 海未「ええ。それに、たった一回のケンカで関係が崩れるのなら、私と穂乃果なんて今頃は絶縁状態ですよ」
真姫「……ぷっ。それはそうかもね」
海未「そうでしょう。って、そこで笑われるのも釈然としないんですが」
真姫「ふふ、だっておかしかったんだもん」
海未「まぁ、元気が出たようなら何よりです」
真姫「海未」
海未「はい?」
真姫「ありがと」
海未「どういたしまして」 ピチョン……ピチョン……
真姫「ーーあ。雨止んだ?」
海未「そのようですね。結構話してましたし」
真姫「それじゃあそろそろ帰りましょ」
海未「ええ」
真姫「音楽室に来たのに、全然ピアノ弾かなかったのなんて初めてかも」
海未「私も珍しく作詞をしなかったですね」
真姫「……そういえばなんだけど」
海未「何でしょう」
真姫「海未、結局なんで音楽室に来たの?」 海未「音楽室に来た理由、ですか」
真姫「普通、雨宿りするなら教室とかで待たない?…それとも、ホントに私に会いに来たとか?」
海未「ふふ、気になりますか」
真姫「別に、それほどじゃないけど」
海未「まぁ、その通りですよ。真姫に会いに来たんです」
真姫「え?」
海未「おまたせしました、二人とも」
ガラッ
花陽「え、えっと…」
凛「や、やっほー真姫ちゃん…なんちゃって」
真姫「……え?」 海未「では私はお先に帰りますので」
真姫「ちょっと!! 説明しなさいよ海未!!」
海未「練習終わりに落ち込んでいる二人を見かけまして、話を聞いてから音楽室に来ました。凛と花陽には外で私達の会話を聞いていて貰いました。以上です」
真姫「そんなんで納得できるかぁ! 許さないわよ!? 許さないわよぉ!?」
海未「ここまで追い込まれればいくらあなたでも素直になれるでしょう。では」
真姫「はめやがったわね!? この人でなしぃぃぃ!」 真姫「はー……はー……」
花陽「ま、真姫ちゃん! えっと、その…」
真姫「! 花陽…」
凛「あ、あはは…えーっと、うぅ〜…」
真姫「凛…」
海未『ケンカの内容について詳しく話さないということは、あなたの中で既に答えは出ているはずです』
海未『凛も花陽も同じ気持ちですよ。仲直りしたいと思ってるに決まってます』
真姫「……」 真姫「ねぇ、二人とも」
真姫「一緒に、せーの、で言わない?」
花陽・凛「!」
真姫「ね、いいでしょ?」
花陽・凛「……うん!」
真姫(やり方はともかく、一応、感謝はしておこうかしら)
真姫(でも、やっぱりーーふふ、イラッとするわよ、海未)
真姫「じゃあ……
せー、の……」 パシャ……パシャ……
海未「ふぅ、雨上がりの地面は歩きづらいです」
穂乃果「あれ、海未ちゃんだ。おーい海未ちゃーん!」
海未「おや、穂乃果、ことり。帰っていなかったのですか?」
ことり「えっと、途中まで一緒に帰ってたんだけど」
海未「? 何かあったんですか?」 穂乃果「い、いやー、それよりさ! 海未ちゃんこそどうしたの? こんな時間まで何してたの?」
海未「私は真姫と音楽室にいましたが」
穂乃果「へー、真姫ちゃんと! なになに、何話してたの〜?」
海未「……ことり、何があったんですか?」
ことり「ひぃっ! え、え〜っと…」
穂乃果「だ、ダメ! 言っちゃダメだよことりちゃん! 数学の課題やるの忘れててことりちゃんに手伝って貰ってたなんて…」 海未「ほぉ」
穂乃果「あ」
海未「常日頃から課題はしっかりやるようにと何度も注意しているというのにあなたという人は……穂乃果!」
穂乃果「わーごめん、ごめんって海未ちゃん! もう次は絶対忘れないなら許してー!」
海未「……」
穂乃果「ごめん、このとーり!」
海未「……ふふ」
穂乃果「え?」
海未「ふっ、ぷふふ…何でもありません」
穂乃果「こ、ことりちゃん、海未ちゃんが笑ってるよぉ…怖いよぉ…」
ことり「よ、よしよし。大丈夫だよ穂乃果ちゃん」 海未「やれやれ。真姫も穂乃果くらい素直になれれば良いんですがね」
穂乃果「? どういうこと?」
海未「ケンカをした時は素直に謝るのが一番大切だということです」
穂乃果「……んんん? そりゃ大事だけど、どういうことー!?」
ことり「何だか私も気になるなぁ。海未ちゃん、真姫ちゃんと一緒に何してたの?」
海未「そうですね、独り言を言い合ったりしていました」
穂乃果「今日の海未ちゃんは謎だよ、ことりちゃん!」
ことり「うん、謎だね穂乃果ちゃん!」 海未「すいません。会話の内容は言えないんです」
穂乃果「うぅ、隠されると気になる〜」
ことり「大事な話なんだ?」
海未「ええ。とても、とても大事な話ですから」
おしまい 素晴らしい…うみまきのこういうやりとりめっちゃ好きだからたすかった
是非また書いてくれ 進路の関係で真姫がμ'sを辞めようとするのを海未が助ける話を思い出したわ、確か何かの漫画だったよなあれ、、、 >>85
良い話だった。また書いてくれ。
>>90
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