穂乃果「学校の怪談」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
これは、私が高校2年生の頃に体験した話です 。
私の学校は歴史が古く少し前までは廃校になる寸前でした。
そんな古い学校には必ずと言っていいほど怖い噂が付き物で
「ねえ、皆知ってる?」
「なによ?」
「うちの学校ってなんでも病院の跡地に建てたらしいんよ」
「初めて聞いたんだけど」
「本当やって。戦時中は軍の専用病棟やったんやけど戦時中やからそこで大虐殺とかあったんだって」 「そ、それが何なのよ?」
「そこで殺された看護婦の怨念が夜な夜なこの学校をさ迷っているんだって」
「こ、怖いにゃ〜」
「ど、どどどうせ嘘に決まってるわ。全然怖くないんですけど」
「い、イミワカンナイ」
「と、言うことで今日の夜ちょっと確かめて見ない?」
「ダメよ」
「えりち、怖いの?」
「そ、そんなんじゃないわ」
「…」
「穂乃果ちゃん?どしたん?行くよね?」
「あ、う、うん」
私は何故か嫌な予感がしましたが友達の意見に流されて行くことにしました。
今思えばその時やめておけば良かったのに。 「夜の学校って雰囲気あるね」
「でも、勝手に入ったら怒られるんじゃないかな?」
「大丈夫よ。学校には身内もいるし」
「それはあまり関係ないかな」
「まあ、こんな事出来るのも学生のうちだけやし」
「わ、私は生徒会長なのよ?あなただって副会長でしょ?」
「でも、しっかりきてるやん?怖がりの癖に」
「だって放っておけないでしょ」
「絵里は責任感が強いからね」
「とかいってぇ〜真姫ちゃんも怖いんじゃないのぉ?」
「はあ?にこちゃんに言われたくないし」 こうして私達は夜学校の前に集まったのです。
「ねえ、鍵はあいてるの?」
「大丈夫!昼間のうちに一階の教室の窓の鍵を開けといたんよ」
「準備いいね」
「まあね、さて行こうか!」
ガサガサ
「なに?」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「ダレカタスケテー」
にゃー
「な、なんだ。凛ちゃんか」
「猫よ」
「凛はこっちだよ」 「絵里の悲鳴にびっくりしたわ」
「大丈夫?絵里ちゃん?」
「へ、平気よ。こ、ことりと花陽こそ大丈夫かしら?」
「…絵里ちゃんよりは、ね?」
「うん」
「そ、そっか」
「さあ、気を取り直して行こうか?」
ガラガラ
「窓から侵入するのってワクワクするね」
「穂乃果ちゃん昔から好きだよね。こういうの」 「…教室、真っ暗ね。よく見えないにゃ〜」
「当たり前じゃないですか。もう、夜ですよ?」
「でも、何もいないね?」
「まだ、教室に入ったばっかりだけど」
「ばあ」
「きゃぁぁぁ」
「何騒いでるのよ」
「絵里ちゃん一番楽しんでるね」
「楽しくなんか無いわよ」
キィーキィーキィー
「なんか聞こえない?」
「本当だ。何の音だろう?」
「ほ、穂乃果がおならでもしたんじゃない?」
「私も女の子だよ?っていうかこんな音しないよ。もっとこう可愛い…」
キィーキィーキィー
「廊下の方から聞こえますね」
「ち、ちょっとウチが見てくる」
「待ちなさいよ」
キィーキィーキィー 「どれどれ?」ひょこっ
キィーキィーキィー
「き、きゃぁぁぁぁぁ」
「の、希?」
「何か居たの?」
「く、車椅子…看護…」
「の、希?」
「きゃぁぁぁぁぁ」
「真姫、どうしたの?」
「あ、あれ…と、扉の…窓…」
きゃぁぁぁぁぁ
「こ、こっちを見てる」
「に、逃げるのよ」 ガタガタガタ
「きゃあああああ」
「早く教室からでましょう」
「で、でも今廊下にでたら」
「いずれこの教室にも入って来ますよ。反対の扉から出ましょう」
「い、行こう。みんな」
「ほ、穂乃果ちゃ〜ん」
ガララ
「さあ、皆走って」
バタバタ
キィーキィーキィー
「こ、こっちに来る」
「ふたてにわかれましょう」
「でも…」
「いいから」 何者かに追われた私達は二手に分かれて逃げました。
ダッダッダ
「絵里ちゃん、ことりちゃん、花陽ちゃん。上に逃げたら逃げ場が」
「穂乃果、私達も行くわよ」
凛「あっ…」ドタッ
「凛ちゃん」
キィーキィーキィー
「穂乃果、真姫、希先に行きなさい。凛は私が連れてくから」
「にこちゃん、でも」
「ウチも残る」
「希、行きなさいよ」 「言い出したのはウチやし。こうなったのもウチのせいやから」
「くっ…凛、立てる?穂乃果、真姫ボケッとしてないで早く逃げなさい」
「で、でも」
キィーキィーキィー
「私達は別に逃げるから。早く!!!」
「真姫ちゃん…行くよ」
「そ、そんな」
「真姫ちゃん早く」 それから、私達は必死に逃げました。
「こ、ここまで来れば…」
「皆、大丈夫かしら?」
キィーキィーキィー
「う、嘘」
「な、なんでこんなに早く…」
「…あそこに隠れよう」
「…トイレ」
「真姫ちゃん、はやく。奴が来る前に」 私達はトイレの個室に隠れました。
「トイレの個室に二人って窮屈だね」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ。もういや、私帰りたい。パパ、ママ。うぅ」
「真姫ちゃん、大丈夫だから。ね?泣かないで」
「穂乃果ぁ」
「私がついてるから」
キィーキィーキィー
「嘘…」
「きゃあ」むぐ
「真姫ちゃん、大声はダメだよ。見つかっちゃう」 キィィィィ ガチャ
バタン
キィィィィ ガチャ
バタン
「し、調べてるの?」
「そ、そんなぁ」
キィィィィ ガチャ
バタン
「と、隣だよ」
キィーキィーキィー
「へ?」
「もしかして…行った?」
「た、助かったぁ」
「は、は、アハハハハ。た、助かった。助かったぁ」
「き、きゃぁぁぁぁぁ」
「真姫ちゃん?」
「う、上」
穂乃果「え?」
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ 「穂乃果、真姫、起きてください」
「ん、うんん…海未ちゃん?」
「全く、何をしてるのですか?」
「う、海未?」
「あなた達は。本当に深夜の学校に浸入する者がありますか!あれほど止めたのに」
「ご、ごめんなさい」
「わ、私達助かったの?」
「なにかあったのですか?」
「私達…助かったのね。穂乃果ぁ、海未ぃ」
「わ、ちょ、真姫。どうしたのですか?離れて下さい」
「嫌」ギュウ 「…海未ちゃん、皆は?」
「職員室でお説教を受けてます。特に希とにこはこっぴどく怒られていますよ」
「絵里ちゃんは?」
「絵里も気絶している所を発見されたので休んでいます。あなた達と一緒です」
「凛も無事よね?」
「はい。一体なにがあったのですか?」
「ごめん。まだ、話したくない」
「…海未ちゃんは来なくて正解だったよ」
「全く。あなた達は後で私からお説教ですからね」
「う、うん」 個室を上から覗き込んで来たアレは一体何だったのでしょうか? そして私達はなぜ助かったのでしょう?
「皆、本当にごめんなさい」
「希、反省するんですよ?」
「海未ちゃん…」
「ん?なんですか?」
そう言えば、もう一つ気になる事が…。 これは私が中学3年生の頃に体験したお話しです。
「今日は私もお父さんも帰りが遅いですから戸締まりには気をつけて下さいね?」
海未「はい!おば様によろしくお伝えください」
その日は両親が親戚の家に行っていた為、私は家に一人で留守番をしていました。
海未「たまには一人で息抜きを…最高ですね」
日舞の家元の跡取りとして普段から気を張っているせいか家に一人だと思うとその日は心が軽やかになるのですが… 。
突然の来客。こんな時間に私は不審に思いましたが
ピンポーン
海未「はい!ただいま」
ピンポーン
海未「今でます」
ピンポーン
海未「今行きますので」
ピンポーンピンポーンピンポーン 海未「ちょっと」
ピンポーンピンポーンピンポーン
ガチャ
海未「あれ?誰も…いない」
玄関の扉を開けたのですが誰もいないのです 。
海未「どういうこと…」
「こんばんは」
海未「え?」
気がつくと横に見知らぬお婆さんが座っていました。
海未「あ、こ、こんばんは」
「こんばんは」
海未「あ、はい」
こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは こんばんは 穂乃果「で、気がついたら布団の上で朝だったの?」
海未「はい」
穂乃果「海未ちゃん疲れてるんだよ。朝からお稽古して勉強して私の受験の面倒まで見てさ」
海未「なら、少しは自分でやってください」
穂乃果「アハハ」
ことり「穂乃果ちゃんの勉強なら私が見るから海未ちゃん少しお休みしよ?」
海未「ええ、頼みます。ことり」 海未「私はこっちに用事があるので」
穂乃果「付き合うよ?」
海未「あなたは受験勉強してください。一人だけ落ちますよ?」
穂乃果「はーい、わかりましたー」
ことり「じゃあね、海未ちゃん」
海未「はい、また明日」
私はその日用事があったので二人と別れたのです。
海未「さて、行くとしましょう」
グイ
海未「え?」
何かに腕を引っ張られました。
「こんにちは」
それは昨晩のお婆さんでした。
海未「ちょ…」
「こんにちは」
海未「こ、こんにちは」 グイッ
海未「あの、離して」
お婆さんは私をご老体とは思えない力で私を引っ張るのでした。
海未「ちょっと」
「こんにちは」「こんにちは」「こんにちは」
海未「やめて」
「こんにちは」
あれ?このお婆さん…どこかで
ガチャーん
海未「え?」
「トラックが突っ込んだぞ」
「怪我人は?」
海未「うそ…」チラッ
気がつくとお婆さんは居ませんでした。
海未「もしかして助けてくれた?」 私達が幼い頃、近所にお婆さんが住んでいました。子供達が悪さをする度によく怒鳴っていたので意地悪おばさんなんて呼ばれていましたし、穂乃果なんかはしょっちゅう怒られていました。
しかし、いつも学校に登校するときは
「こんにちは」「いってらっしゃい」
と声をかけてくるのです。
子供達が可愛い故に怒っていたのです。
「お婆さん…私を助けてくれた」 お婆さんは私が小学校高学年に上がる頃亡くなってしまったのですがきっと私を助けるために天国から来てくれたのでしょうか?
海未「急に押し掛けて申し訳ありません」
「いいえ。おばあちゃんもきっと喜んでますよ。あなた達がおばあちゃんが昔言ってた子達なのね。もう、中学生?」
海未「来年高校生になります」
「そう、早いわね。穂乃果ちゃんはよくおばあちゃんに怒られてたって聞いてるわよ」
「アハハ、まあその節は…」
「これね、おばあちゃんがあなた達に手紙書いてたみたいだけど…特にあなた達3人には思い入れが強いみたいで。孫の私が遠くに住んでたからあなた達を孫の様に思ってたみたい」 「穂乃果ちゃん 海未ちゃん ことりちゃんへ
しんあいなる3人へ。あなた達3人は私
にとって孫のような存在でした。
たくましく元気に育っていますか?
くじけたりへこんだりしていませんか?
ないたりしていませんか?
いつでも笑顔でいてください。
たからもののようにあなた達の事を思ってます。
すっかりわたしはやつれてしまいました
けれど、私はあなた達3人の事をいつまでも
てんごくで見守っています。どうかお元気で」 穂乃果「おばあちゃん…」
海未「穂乃果…泣いていたらお婆さんに笑われますよ」
穂乃果「海未ちゃんだって…」
「最後の方はボケちゃって文章も上手く思い浮かなかったみたい」
海未「そうだったんですか」
お婆さん、助けてくれてありがとうございます。
これからも、私達を天国で見守っていて下さい。 1個目は海未ちゃんがいないはずなのに海未ちゃんっぽい台詞がある
2個目は縦読みのしにたくないたすけてってことから家族に弱らされた
ってことでいいのかな? ンミチャの腕を掴んだのは助けたかったんじゃなくて自分を助けてほしかったからじゃないの 海未ちゃんが居ないのに海未ちゃんと同じ口調の誰かが居たってやつ前にも読んだ気がするんだけど再放送だったりするこれ?
ネタ被っただけかな? 9人の中で特徴的かつ一般的でもある口調だと海未ちゃんが適任だからね
このネタ扱う限りは被っても仕方ない もうちょっとわかりやすいと助かる
少し読み手の解釈に幅がありすぎる 「ふたてにわかれましょう」
が平仮名オンリーなのが怖い わかる
ふたてにわかれましょう は気になった
あとは漢字とかひらがなとかちょいちょい意図的になのかただの誤字なのかわからん所が結構あって気になる
読み返そ 海未ちゃんが「あれほど注意したのに」って言ってるけど注意してる描写ないの怖いな
あと >>26 の「アハハ まあその節は」って誰のセリフだろう?
「あなた達3人は」って言われてるけど訪問したのは穂乃果と海未の2人? >>41
前後の内容から穂乃果っぽいけど、単純に名前つけ忘れたのか意図があるのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています