希 「真剣な相談なんだけども」 真姫 「どうしたの?」
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希 「ウチ、巫女さんやってるやん?」
真姫 「そうね」
希 「ある日神社の奥で変なお札を見つけてな、ついつい触っちゃったんよ」
真姫 (もしかしてこれ怖い話……?)
希 「それが呪いの札だったらしくて」
真姫 「えっ!? 大丈夫なの!?」
希 「ウチ、呪いかかっちゃったんよ」
真姫 「ど、どんな呪いのなの!?」 希 「通称……『ドレミファソラシの呪い』」
真姫 「……」
希 「深刻なんよ……」
真姫 「バカらしい」 ハァ
希 「いやほんとなんやって!!」
真姫 「なによ、そのドレミファソラシの呪いって。イミワカンナイ」
希 「これがな、思ったよりも深刻な呪いで……しかもスクールアイドル活動にまで影響を及ぼすかもしれなくて」
真姫 「スクールアイドル活動にまで? まあ一応聞いてあげるわよ、その呪いの内容」 希 「これがな、ピアノの白鍵の音に反応して様々なことがおきる呪いで」
真姫 「ピアノの音に?」
希 「ほら、μ'sの楽曲でもピアノの音入ってるやろ? その呪いがライブをするたびに発動したら大変なことに……」
真姫 「例えばドの音だとどうなるの?」
希 「ドーナツが異様に食べたくなる」
真姫 ポローン
希 「めっちゃドーナツが食べたくなってきたんやけど……」 グゥゥー
真姫 「どうやら本当みたいね」 希 「って真姫ちゃん!? ウチで実験しないでよ!?」
真姫 「ちなみにレは?」
希 「しりとりをしても、無理矢理レモンに持っていってしまい確実に負ける」
真姫 ポローン
真姫 「しりとり」
希 「リス」
真姫 (寿司、にしときましょうか)
真姫 「すみれ」
真姫 「!?」
希 「レモン」 真姫 「……」
希 「……」
真姫 「なんか私まで影響受けてるんだけど」
希 「レで終わらせてくれないとウチもレモンって言えないからね」
真姫 「しょうもないとはいえ、周りにも影響を与えるなんて恐ろしい呪いね」
希 「それよりドーナツをウチにプリーズ……!」 グゥゥー
真姫 「それでミは?」
真姫 (ドはドーナツのド、レはレモンのレ。ならミはみんなのミってことだけど)
希 「ミドリムシを顕微鏡で観察したい衝動に駆られる」
真姫 「なんでミは変化球なのよ!? まあ試してみましょう」
真姫 ポローン
希 「……ちなみにウチ以外の誰かが」
真姫 「えっ?」
…
…
… 絵里 「おおっーーーーーーーーー! なんか急にミドリムシを観察したい衝動にぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーー!!」 ドタバタ
穂乃果 「どうしたの!? 絵里ちゃん!?」
絵里 「ミドリムシをぉぉぉお! ミドリムシを私に見せてぇぇぇ!」
穂乃果 「なに!? ミドリムシってなんなの!?」
絵里 「理科でやったでしょぉぉぉぉぉぉ穂乃果ぁぁぁぁ!?」
穂乃果 「覚えてないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
絵里・穂乃果 「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!」」 ドタバタ
…
…
… ウワァァァァーーーー
真姫 「なんか叫び声が聞こえるわね」
希 「どこかの誰かさん、南無阿弥陀仏……」
真姫 「じゃあ実k……相談続けましょうか」
希 「今実験って言いかけたよね?」
真姫 「ファの音は何が起きるの?」
希 「ファイトが起きる」
真姫 「? ファイトってあのファイト?」
希 「そう。『ファイトだよ!』じゃなくて喧嘩の方のファイト」
真姫 「ふーん。ところで今のって穂乃果の真似?」
希 「え、そうやけど」 真姫 (可愛かったからもう一回やってほしい……」
希 「いや声に出てるし……」
真姫 ポローン
希 「ってなんで鳴らすの!? 喧嘩しちゃうんよ!?」
真姫 「喧嘩してからが真の愛よね」
希 「何言うとるん!?」
真姫 「……」
希 「……」
真姫 「何も起きないじゃない!」
希 「……これもウチら以外なんよ」
真姫 「えっ?」
…
…
… にこ 「おおっーーーーーーーーーーー! 星空ぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!! ワレ表出ろやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ドタバタ
凛 「ぁあっ!? 矢澤、てめぇ、ついに凛と本気でやろうってのかぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!? 凛ちゃんラーメンと同じ結末にさせてやるよぉぉぉぉぉぉ??」 ドタバタ
花陽 「二人ともドウシチャッタノォ!? 喧嘩はやめてぇ!」
にこ 「あんた毎度毎度寒いにゃーって煽ってくんのムカつくのよーーーー!!!!」
凛 「本当に寒いんだから仕方ないにゃ〜。地球温暖化を止めてくれてありがとう!」 にこ 「この野郎ぉぉぉぉぉぉっーーーーーーーーーー!!」 ムカッ
凛 「ボコボコにRing a bell(ゴングの鐘)してやるにゃぁぁぁぁぁぁーーーーー!!」 ムカッ
花陽 「二人とも喧嘩は良くないよぉ!」
ワーワー!
花陽 「仲直りしてぇ!」 ウルウル
ワーワー!
花陽 「お願いだからぁ……」
ワーワー!
花陽 「……いい加減に仲直りしてよ」 ピキッ
にこ・凛 「「へ?」」
花陽 「仲直りしない二人にはおしおきです……!」 ゴゴゴゴゴ
にこ 「ひぃぃぃ!」
凛 「あはは……凛はこっちのかよちんも好きにゃ……」
…
…
… ウワァァァァーーーー
真姫 「また叫び声が聞こえるわね」
希 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……!」
真姫 「じゃあ実験続けましょうか」
希 「ついに実験って言っちゃったよ、真姫ちゃん」
真姫 「ソの音は何なのかしら?」
希 「ソは……」 海未 「……」 ドキドキ
海未 (二人が喋ってるのでつい入れませんでしたが……ドレミファソラシの呪いなんて。恐ろしいです)
海未 「しかも希だけではなく、周りの人にまで影響を及ぼすなんて……」
海未 「! も、もしかして! 次のソの呪いは、園田海未のソなのでは!?」 ガクガク
海未 (園田海未、つまり私に何か恐ろしいことが起こる……! た、たとえば……) 海未 『穂乃果ぁぁぁぁ! また勉強してないのですか!?』
穂乃果 『うぅ……ごめんなさい、海未ちゃん……』
ことり 『海未ちゃん! 穂乃果ちゃんも反省してるみたいだし……』
海未 『ことりはいつも穂乃果に甘いんです!! もう少しくらい穂乃果に厳しくしてください!』
ことり 『……なら海未ちゃんにも厳しくしないとね♪』
海未 『はい?』 ことり 『ここに海未ちゃんが部室でこっそりラブアローシュートの練習をしていた動画があります』 スッ
海未 『!!?!!?』
穂乃果 『あ、本当だ! 海未ちゃん可愛いなぁ』
ことり 『で、今はその動画を全世界に発信する準備ができてるところです♪』
海未 『や、やめるのです……ことり。そ、それは絶対にやっては……!』 ガクガク
ことり 『ポチッとな』 ポチッ
ラブアローシュュューーート
海未 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!?!!!」 ウワァァァァーーーー
真姫 「まだ何もしてないのに誰かの叫び声が聞こえるんだけど」
希 「思春期って急に叫びたくなる情緒やからね」
真姫 「それでソは何なのよ」
希 「ソは青い空、ってことで空が少しの間だけ晴れる」
真姫 「まるで穂乃果みたいね……でも」
ピカーーン
真姫 「今日は晴れだから関係ないわね」
希 「そうやね」 真姫 「で、次はどんな効果なの?」
希 「ラはね、少し恥ずかしいんやけど……」
真姫 「恥ずかしい?」
希 「ラはLOVEのラ。普段は言えない好きな気持ちが正直に言えるようになる呪いだって」
真姫 「!」
真姫 (正直に言えるようになる呪い……) 真姫 『希!』
希 『真姫ちゃん、どうしたん?』
真姫 『じ、実は私、あなたのことが』
真姫 (ちゃんと伝えるのよ、優秀真姫ちゃん!)
真姫 『す、す、す、す、す……!』
希 『?』
真姫 『スキーに誘いたかったのよ!!!!!』 真姫 (なんて、今までも何回も、失敗した告白だけど……でも、そう、今度こそ)
真姫 ポローン
希 「真姫ちゃん?」
真姫 「……希、私あなたのことが」
真姫 「好きなの」
希 「? ウチだって真姫ちゃんのこと」
真姫 (勇気を出すなら今っ!)
真姫 「違う! 私はLOVEの方であなたのことが好きなの!」
希 「へっ?」 真姫 「……」
希 「……」
希 「ええっ!?///」 カァァ
真姫 「……返事は次のライブの後に聞くわ。じゃあね」 タタタッ
希 「ちょ! 待ってよ真姫ちゃん!」
シーン
希 「……」
希 「ウチ、真姫ちゃんに告白されたんや……真姫ちゃんに……」
希 「……」
希 「あかん、胸の鼓動が止まらんよ……」 ドキドキ
…
…
… ポローン
希 「へっ!?」
ことり 「わっ!? ごめん、びっくりさせちゃったかな」
希 「ことりちゃん!? いつからそこに!?」
ことり 「真姫ちゃんが扉から出てきて少し経った頃くらいからかな……? ついピアノを触ってみたくて……えへへ///」
希 「えっと? 今の音は?」
ことり 「えっと、シだったかな」 希 『願掛けで素敵な願いを込めた札でも作ろうかな』 シュッシュッ
希 『ってあれ……変な効果もいくつかついちゃった。目的の願いも合わせて全部で七つも』
希 『……あ、そうだ! せっかくならドレミファソラシって音階の呪いってことにして、ピアノを弾く真姫ちゃんと話す口実にしよう』 ニシシ
希 『ふふ、真姫ちゃんと話すの楽しみやなぁ♪』
希 『でもこの札の一番の目的はやっぱり、あの効果。シは幸せのシ』
希 『μ'sみんな幸せになりますようにっ!』 ニコッ
おわり おまけ
希 (このライブの後に、ウチは真姫ちゃんの告白に返事する……緊張するなぁ) ドキドキ
穂乃果 「じゃあみんな行くよっ!」
ポローン
希 「あ、ピアノ」
希 「めっちゃドーナツ食べたくなってきた……!」 グゥゥー
花陽 「しりとり!」
ことり 「理事長!」
海未 「ウクレレ!」
希 「レモン!」
絵里 「はらしょぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーー!!!! なぜか分からないけどミドリムシが見たい! 顕微鏡で見たいわっ!!」 ドタバタ にこ 「このまな板野郎っ!!!」 ドタバタ
凛 「ブーメランオブブーメランにゃ!!!」 ドタバタ
客 「なんか曇ってた空が晴れたぞー!?」
客 「さすが穂乃果神だーーーー!!!」
海未 「穂乃果、結婚しましょう」
穂乃果 「!!?!!?」
ことり 「穂乃果ちゃんと結婚するのは私だよ!?」
穂乃果 「!!?!!?」
ワイワイ!
ワーワー!
希 (なんだか騒がしいけど……)
希 (ウチ、すっごく幸せやね♪)
おまけ おわり ありがとうございました。
のぞまきです。μ’sのわちゃわちゃ感はギャグもほのぼのも書けて楽しいですね。
その後の、のぞまきを楽しみにしてくださった方には申し訳ないのですが、今の所この続きは書いてないので、想像に任せるということになります。
のぞまき過去作も載せておきますので良ければ是非。 のぞまき過去作
希 「真姫ちゃんと部室で二人っきりは」【SS速報にて執筆】
希 「しりとり」
希 「わしわしー!!」 真姫 「きゃああああ」 弁護士 「」
希 「真姫ちゃんにちょっかいをかけるの巻」
前作
恋 「チビ、どうしてそんなに大きくなっちゃったんですか?」
前々作
【ss】穂乃果 「μ's四コマ!」 1〜15 >>47
このssを書かせてもらったやわ銀です。
感想はありがたく読ませていただいています。本当に嬉しくて元気が出ます。
数日も前に書いたssのスレが、こうして感想をいただきまだ残ってることに驚くとともに、読んでくださってる皆様にとても感謝しています。
これからも頑張らせてもらいますね! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています