梨子「曜ちゃんがピアノコンクールで優勝した」
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真姫「さすが曜ね、物凄い上達ぶりだわ」
曜「真姫ちゃんが教えるの上手だからだよー!」
真姫「曜の飲み込みが早過ぎるのよ」
真姫「もう私が教えることは何もないわ」
曜(真姫ちゃんに勧められるがままに始めたピアノだったけど、やっぱりできるようになると楽しいな)
曜(上手くなれば梨子ちゃんとももっと仲良くなれるかも!)エヘヘ
真姫「せっかくこんなに上手く弾けるようになったんだから、今度このコンクールに出てみない?」
曜「コンクール!? 無理無理! 私なんかがコンクールなんて出られるわけないよ!」
真姫「まあもうエントリーしといたんだけど」
曜「ええっ!? そんな勝手に!」
真姫「いい、曜? あなたにはピアノの才能がある。このコンクール、曜なら優勝できると思うわ」
真姫「自分の力、試してみない?」
曜「……」
曜(まあ師匠の真姫ちゃんがそこまで言ってくれるなら……)
曜「わかった! 試しに出てみるよ!」 梨子「え、曜ちゃんもコンクールに!?」
曜「うん、真姫ちゃんに出てみないかって言われてさ」アハハ
梨子「そうだったの。なら私のライバルね!」フフッ
曜「いや、私なんかが出ていいのかなってまだ思ってるんだよね」ポリポリ
梨子「でもいろんな人に聴いてもらえるいいチャンスじゃない」
梨子「私も曜ちゃんのピアノ楽しみにしてるね!」ニコッ
曜(梨子ちゃん……!)パアア 単発スレあったな
よーちゃんがあっさり二位になったってレスしたわ コンクール当日
女の子「梨子ちゃん、お疲れ様! 相変わらず上手ね!」
梨子「ふふっ、ありがとう」
女の子「今日も優勝は梨子ちゃんで決まりね!」
梨子「それはどうかしらね」アハハ
曜「梨子ちゃん!」
梨子「あ、曜ちゃん!」
曜「演奏すっごく良かったよ!」
曜「やっばり私、梨子ちゃんのピアノ好きだな♪」
梨子「ありがと! 曜ちゃんも頑張ってね!」ニコッ
曜「うん!」
◆
梨子(あ、次は曜ちゃんの番ね)
梨子(曜ちゃんったら本当に凄い)
梨子(ついこの間ピアノを始めたばかりだっていうのに、もうコンクールに出場しちゃうなんて)
梨子(その前向きな姿勢は見習わないとね)
曜「……」テクテク
曜「……」ペコリ
梨子(ふふっ、曜ちゃん可愛い)
曜「……」スッ
ポロロン、ポロロン♪
梨子「……」
梨子「え……?」 【優勝は渡辺曜さん!】
偉い人「おめでとう!」ハイ、トロフィー
曜「ヨ、ヨーソロー……」
パチパチパチパチ
真姫「やっぱり私の見込んだ通りね」フッ
梨子「……」 表彰式後
曜「あ、梨子ちゃん……!」タタッ
梨子「……」
曜「な、なんでだろ……なんかたまたま、優勝できちゃった……」アハハ
曜「梨子ちゃんの方がうんと上手いのにね……」
梨子「そんなわけないじゃない」
梨子「曜ちゃん、あんなに弾けたんだ」
梨子「凄い才能ね」
曜「私っていうか、真姫ちゃんの教え方が上手くてさ……」
梨子「私の演奏見て、すごいとか好きって言ってくれたの、あれ全部嘘だったのね」
曜「え……」
梨子「本当はずっとやってたくせに下手だなって、笑ってたんでしょ!?」
曜「……っ!」
曜「そ、そんな! そんなわけないよ!」
梨子「今日出場したみんな、これまでどれだけ練習してきたかわかる?」
梨子「小さい頃からピアノと真剣に向き合って、一生懸命努力してきた子ばかりなの!」
梨子「遊び半分の曜ちゃんとは違うの!!」
曜「……!」ビクッ
曜「わ、私は……」フルフル
梨子「そんなんだから、千歌ちゃんにも嫌われるのよ!!」
曜「!!」ズキッ
梨子「……」スタスタ 真姫「何、今の。コンクールなんだから実力が全てじゃない」
曜「……」
真姫「曜……?」
真姫「ちょっと曜、顔真っ青よ!? 大丈夫……?」
曜「……」カタカタ
曜(私、大変なこと……)
◆
千歌「あ、梨子ちゃん、お帰り!」
千歌「コンクールどうだったー?」ニカッ
梨子「……」
梨子「曜ちゃんが優勝した……」
千歌「……ぁ」
梨子「千歌ちゃんの気持ち、よくわかった」
スタスタスタ
千歌「……」
千歌(梨子ちゃん……) ここまで才能差あったらもはやなんも感じなさそう
ちょっとの練習期間で2位とかになられた方がきつい ◆
千歌「そっか、そうだったんだ……」
曜「うん」
曜「私、軽い気持ちだったんだ。弾けるようになったから、たくさんの人に聴いてもらえるコンクールに挑戦してみようって」
曜「馬鹿だよね。梨子ちゃんのこと傷付けることになるなんて、ほんの少しも考えなかった」
曜「応援してくれた真姫ちゃんにも申し訳なかったし……」
曜「調子乗ってたんだね、私……」
千歌「曜ちゃん……」
千歌「でも、コンクールで優勝できたのは、曜ちゃんだって頑張ったからだし、本当に凄いことだよ!」
千歌「おめでとう、曜ちゃん!」
曜「……」
千歌「梨子ちゃんも今は落ち込んでるみたいだけど、ちゃんと結果を受け入れて前に進めると思う」
千歌「それが梨子ちゃんでしょ?」
曜「私もそう思うけど……」
曜「でも、あんな梨子ちゃん初めて見たから、どうしていいかわからないんだ……」
曜「梨子ちゃんとちゃんと話して謝りたいけど、今の梨子ちゃん、私の顔なんて見たくないだろうし……」ギュッ
曜「私……」ジワッ
千歌(曜ちゃん……)
千歌「じゃあ、私が梨子ちゃんの様子見てこようか?」
曜「千歌ちゃんが?」
千歌「うん。曜ちゃんが今梨子ちゃんに会いづらいなら、私が梨子ちゃんと話して、一緒に梨子ちゃんの心の整理ができたらって思ったんだけど……」
曜「そうだよね……」
曜(本当はすぐに梨子ちゃんに謝りたいけど、今は私が行くより千歌ちゃんに行ってもらった方がいいのかな……?)
曜(どうしよう……)
1 千歌ちゃんに任せる(千歌→梨子 慰めルート)
2 自分で謝りに行く(梨子→曜 陵辱ルート)
3 この場で思いの丈をぶち撒ける(曜→千歌 本音ルート) 皆さんありがとうございます
2からいきます
1と3もレスいただいので後で載せます 2 自分で謝りに行く
曜「やっぱり私、梨子ちゃんに謝りに行く……!」
曜「私が無神経だったこと、すぐにでも謝りたい……」
千歌「曜ちゃん……」
曜「千歌ちゃん、行ってくるね」
千歌「うん」
◆
ピンポーン
ガチャッ
梨子「曜ちゃん……」
曜「梨子ちゃん……」
曜「ちょっと話せないかな……?」
梨子「……」
梨子「入って」 梨子の部屋
曜「梨子ちゃん、本当にごめんっ!!」バッ
曜「ちょっと弾けるようになった私なんかがコンクール出るなんて、こんなの、真剣にやってきた人たちに失礼だよね」
曜「私もよく考えてみたんだ。逆の立場だったらどう思うかって……」
曜「梨子ちゃんに本当に嫌な思いさせちゃった……」
曜「ピアノはもう辞める。本当にごめん……」
梨子「……」
梨子「別に曜ちゃんが辞める必要ないんじゃない?」
梨子「辞めた方がいいのは下手な私の方」
曜「梨子ちゃん……!」
曜「言ったよね? 私、梨子ちゃんのピアノが好きだって。あれは嘘じゃ……」
梨子「嘘に決まってるじゃない!!」
曜「……っ!」ビクッ
梨子「今の曜ちゃんが、人のピアノの実力わからないわけないでしょ?」
梨子「好きだとか、そんな言葉、いらないわよ」
曜「……」グッ
曜「どうしたら……許してくれる……?」
曜「私、ピアノ弾けるようになれば、梨子ちゃんともっと仲良くなれるかなって思いながら、練習してたんだよ?」
曜「それなのに……私……」フルフル
曜「私、梨子ちゃんが許してくれるなら、何でもするから!」
曜「このことで、梨子ちゃんに嫌われたくないよ……!」ジワッ
梨子「…………」
梨子「じゃあ、ヤラせてよ」
曜「…………」
曜「へ……?」
梨子「じゃあヤラせてよ。何でもするんでしょ?」 曜「梨子ちゃん……急にどうしたの……?」
梨子「曜ちゃんがヤラせてくれたら許してあげるって言ってるの」ズイッ
曜「そ、そんなの……」
曜「ダメ……だよ……」
梨子「ダメ? 自分よりピアノ下手な人とはしたくない?」
曜「何言ってるの、梨子ちゃん……? どうしちゃったの……?」
梨子「私ね、曜ちゃんのことずっと狙ってたんだよ?」ピトッ
曜「……っ!」ビクッ
梨子「曜ちゃんの顔が好きなの」
梨子「身体も好き」
梨子「いつかしたいなってずっと思ってた」
曜「え……」
梨子「曜ちゃん、私ともっと仲良くなりたかったんでしょ?」
梨子「いいよ、もっと仲良くなろ」ガバッ
曜「!!」バサッ
曜「梨子ちゃ……こんなの絶対ダメだよ……!」
梨子「ねぇ曜ちゃん、私がどんな思いしたかわかる?」
梨子「逃げたら絶対許さないから」コソッ
曜「ぇ……」 梨子「ほら、大人しくしててね」ガバッ
曜「ま、待って……」ビクッ
梨子「……?」
曜「……」プルプル
梨子「……」
梨子「あれ、曜ちゃん……」
曜「……」プルプル
梨子「もしかして初めて?」
曜「……っ!!」プルプル
梨子「あら、そうだったのね」
梨子「曜ちゃんモテモテだから、とっくに経験してると思ってたけど、私のために残しておいてくれたんだ」
梨子「ふふっ、すごく嬉しい」
梨子「じゃあ、曜ちゃんの初めて、いただきます♪」
曜「く……うぅ……」ポロポロ どうして桜内が調子に乗ってるんですか?🤔
全て桜内一人の責任であり控えめに言って人間のクズですよね?🤔🤔🤔 涙を流す曜ちゃんに構わず、私は彼女の唇に口付ける。
曜ちゃんの身体がビクリと揺れる。
私はそれを両手でベッドに抑えつけ、唇を強く強く押し付けた。
柔らかい感触をたっぷりと堪能する。
そして曜ちゃんの唇を舌で割り、その中に侵入していく。
曜ちゃんのもっと深くを味わうために。
「んんっ!?」
曜ちゃんはそんなことをされるとは思ってもみなかったのか、ひどく驚いた様子で、身体をバタバタと動かして抵抗した。
私は曜ちゃんへの侵入を続けながら、抑えつける両腕の力を強くする。
ベッドの軋む音が響く。
曜ちゃんの口内の奥へ行くほど、抵抗する力が弱まっていくのがわかる。
私が曜ちゃんの口内を舐め回し、その唾液をじゅるじゅると吸って楽しんでいる頃には、曜ちゃんの身体はほとんど動かなくなっていた。
1度目のキスだったのに、随分と長く交わっていた。
しばらくぶりに唇を離すと、曜ちゃんの綺麗な眼が私を見ていた。散々涙を流したはずなのに、尚もその瞳は潤んでいる。
「服脱がすね」
言いながら、了解を得ずに、服に手をかけていく。
曜ちゃんは少し抵抗する素振りを見せたけど、もうほとんど力が入らないみたいだった。
露わになる白い肌。女の子の甘い香り。
カチッとブラのホックも外せば、豊かな膨らみが現れる。
夢にまで見た光景だったけど、こんなかたちで実現するなんてね。
両手で2つの膨らみを掴み、揉み、むにゅむにゅと感触を味わう。
柔らかい。
当たり前だよね。曜ちゃんは身体までいいんだから。 >>38
女の人っていつもそうですね…!私たちのことなんだと思ってるんですか!? 「ぁ……」
曜ちゃんの胸を堪能し、その蕾を指の先でコリコリと弄ると、曜ちゃんは微かに声を漏らした。
聞いたことのない曜ちゃんの甘い声。
「気持ちいい?」
「……」
私は可愛らしいその蕾を舐め取り、口に含んだ。
舌で刺激してやれば、それはもっともっと硬くなって。
「ぅ……ふぁ……ぁ……」
曜ちゃんは必死に声を押し殺そうとしてたけど、それが返って私の嗜虐心を昂らせていく。
舌に力を込めながらぐりぐりと蕾を愛撫し、もう片方の乳房も手で揉みしだき、その中心の突起を刺激していく。
曜ちゃんの息は明らかに荒くなっていった。
もう我慢できなくなってきてる頃かな?
あの曜ちゃんがね。
湧き上がる征服感に頬が緩んでしまう。
虚しいことをしてるのは自分でもわかってる。
ピアノの実力で圧倒され、何も悪くない曜ちゃんに苛立ちをぶつけた挙句、こんな事にまで及んでしまった。
でも、曜ちゃんのあのピアノを聴いた瞬間、私の中の何かが音を立てて壊れてしまったのだ。これまで大切に守ってきた何かが。
そして、私の中で生まれた、嫉妬や怒り、絶望、羨望、羞恥の混ざり合った感情が、私を行き場のない暗闇に引き摺り込む。
この感情をどうにかしないと、おかしくなりそうだった。
だから、今の私にはそれを性欲として発散するしかなかった。
類稀な才能を持つ曜ちゃんを犯すというかたちで。 手を曜ちゃんの下半身に伸ばす。
下着は意味をなさないくらいグチョグチョに濡れていた。
曜ちゃんに抵抗する間も与えずスルリと脱がせば、そこは糸を引いて私の愛撫を待っていた。
美しいピンク色に、思わず喉が鳴る。
むしゃぶりつきたい衝動を必死に抑えながら、ゆっくりとそこに顔を近づけ、舌をつける。
「ぁ……」
ビクンと跳ねる曜ちゃんの身体。漏れる声はより一層色づいていて。
割れ目から突起にかけて、ゆっくりゆっくりと舌を這わせる。
くちゅりと粘着質な音がして、愛液が舌先に絡みつく。
これが曜ちゃんの味なんだ。
じっくりと愛撫する。
「はぁ……ぁぁっ……んぁ……ぁ……」
曜ちゃんは嫌がっているはずなのに、漏れる声は甘く、よがる身体は妖艶だった。
普段元気でボーイッシュな曜ちゃんの女の姿。
もっとそれを引き出したくて、次第に舌の動きを速くしていく。
「ああっ……ふぁ………ん……んあっ!」
声が抑えられなくなってきたのか、曜ちゃんの喘ぎは少しずつ大きく、激しくなっていく。
誰も知らない、千歌ちゃんですら知らない、曜ちゃんの秘密の声。
それを聞けば、甘美な興奮と得体の知れない満足感に心が満たされていく。
曜ちゃんの大切なその場所を、欲望のままに攻めたてる。 何でも涼しい顔でこなせちゃう曜ちゃん。
私のピアノを軽々と超えてしまった曜ちゃん。
そんな凄いあなたを私の手でもっと犯したい。
メチャクチャにしたい。
「あっあっ……んああっ……ああっ!!」
曜ちゃんは一際大きな声を上げ、身体を捩らせた。
愛液が私の口の中に溢れる。
イッちゃったみたい。 「曜ちゃん、初めてはどうだった?」
ぐったりと横になる全裸の曜ちゃんに声をかける。
そこから少しの沈黙があって。
「これで……許してくれる……?」
消え入りそうな、あまりにか細い声だった。
そんな曜ちゃんが可愛くて堪らなかった。
涙で湿ったその表情も格別に美しく感じた。
「曜ちゃん、可愛いよ」
「…………」
私も裸で曜ちゃんをぎゅっと抱きしめる。
柔らかな抱き心地。気持ち良かった。
でも、キスも愛撫もまだまだ足りない。今日は気が済むまで、曜ちゃんの身体を味わい尽くすんだ。
曜ちゃんの表情には明らかに怯えがあったけど、それでも、整った綺麗な顔立ちだなって思う。
「やっぱり私、曜ちゃんの顔、大好き」
またまさぐるように乳房に触れる。
静かに啜り泣く声だけが部屋に響いていた。
ルート2 おわり 1と3は後日やってきます。
ハッピーエンド的な感じのを最後にします。
というわけで続きます! 曜「勝ってごめんって梨子ちゃんに謝らなきゃ!」
この無神経さじゃちかりこやむなしですわ 曜ちゃんかわいそう…
でもこれは曜ちゃんが悪いんだから仕方ないよね? ルート2終わったと見せかけて少しだけ続きやります! 1ヶ月後
曜「さすが、μ'sのみんなも頑張ってるんだね!」
真姫「まあ本番近いからね」
曜「お互い本戦行けるといいね」
真姫「もちろんそのつもりよ」
曜「みんなのステージ観るのも楽しみだなぁ!」アハハ
真姫「……」
真姫「ねぇ曜」
真姫「またピアノ、やってみない……?」
曜「……」
曜「真姫ちゃん、言ったでしょ。私ピアノ辞めたんだよ」
曜「私には合わなかったみたい」
真姫「そんなわけない! 曜にはもの凄いピアノの才能があるの!」
真姫「もっと練習すればさらに上に行けるし、きっと凄いピアニストになれる!」
曜「別にピアニストになりたいわけじゃないしさ」
真姫「あのコンクールまでは、あんなに楽しそうにピアノ弾いてたじゃない」
真姫「梨子に言われたこと気にしてるの?」
曜「梨子ちゃんは関係ないよ……」
曜「ただ、なんかピアノは違うなって思っただけ」
真姫「ねぇ、せめてもう1回……」
曜「ごめん真姫ちゃん、私もう行かなきゃっ!」ガタッ
曜「お互い練習頑張ろうね! それじゃ、ヨーソロー!」スタスタ
真姫「あ、ちょっと曜……!」
真姫「……」
真姫「なにそれ意味わかんない……」 練習中
果南「少し休憩しよっか!」
ダイヤ「休憩の後はまた特訓ですわ!」
本番も迫る中、私たちの練習にも熱が入っていた。
千歌「疲れた〜」
曜「千歌ちゃん、大丈夫?」
梨子「ふふっ、千歌ちゃん頑張ってたね」
あのコンクールの後、曜ちゃんと梨子ちゃんは無事仲直りできた。
少なくとも私はそう聞いていた。
曜ちゃんはピアノを辞めちゃったけど、それに何の未練もないみたいだった。
でも……
私にはどうしても気がかりなことがある。
初めは小さな違和感だった。
それは日に日に大きくなり、1ヶ月ほど過ぎた今では、私の心の中で強く引っかかっていた。
それは曜ちゃんの異変だ。
今まで通り明るく振る舞う曜ちゃんだったけど、この1ヶ月のいくつかの変化は気のせいでは済ませられなかった。 まず1つ目は……
梨子「はい曜ちゃん、お水」サッ
曜「あ、ありがと……」ササッ
千歌「……」
本当に2人の近くにいないと気づかないような小さなものだけど、曜ちゃんが梨子ちゃんを避けているような、怯えているような気配があった。
あの曜ちゃんが、梨子ちゃんとあまり目を合わせようとしなかった。
千歌「何かあったの?」
どうしても気になって、曜ちゃんに聞いてみても、はぐらかされて答えは得られなかった。
そして何より1番変わったことは…… ダイヤ「あの、曜さん……」
果南「うん、そこのステップが……」
曜「あはは、ここなかなか上手くできないんだよね」
何でもそつなくこなせる曜ちゃんが、得意だったはずのダンスで時々苦戦するようになった。
これまで他のメンバーを引っ張ってくれていた存在なだけに、最初は曜ちゃんのミスを誰もが指摘しづらかった。
でも曜ちゃんだけができていない時や、他の皆と息が合わない場面が度々あって……
こうやって、誰かにダンスのダメ出しをされる曜ちゃんを見るのなんて、少し前までは考えられなかった。
ダンスだけじゃない。
他のいろんなことで、何でもできた曜ちゃんが、そうではなくなってしまった。
最初は調子が悪いだけかと思った。
でもこれまで曜ちゃんとずっと一緒にいた私は気付き始める。
曜ちゃんは本気を出さなくなったんだ。
なんでも全力だった曜ちゃんが、手を抜くようになったんだ。
そしてそこには、私には想像もつかない、とてつもない理由があるように感じられた。
善子「曜ったら、しっかりしてよ!」
曜「ごめんごめん!」
変わり果てた幼馴染を見ていられなかった。
顔を背けた私に、曜ちゃんが駆け寄ってきた。
曜「新しい振り付け難しいね! 千歌ちゃんも教えてよ!」
その痛々しい笑顔を見た時、私の頬を不意の涙が伝った。
ルート2 おわり 梨子ちゃんを悪く書くな😠
と言いたいけど、こういうのって誰も悪くないよな…
梨子ちゃんは悔しい〜!!って言いつつ、ちゃんと祝福してくれそうだけど ちゃんと祝福したとしても隠れて血がでるくらい唇噛み締めてるだろうな
梨子がどんなにいい子でも そらそうや
ただ、表向きには絶対出さないだろうなって 真姫ちゃんの立場はどんななんだ
まだ曜ちゃんより上だから余裕なのか
越されてるけどとにかく曜ちゃんの行く末をみたいだけなのか 曜ちゃんなら取り返しのつかない結果出る前に察して手を引くでしょ。 1 千歌ちゃんに任せる
曜「千歌ちゃん、お願いしてもいい……?」
千歌「うん」
千歌「梨子ちゃんが1人でいたいって言うなら帰ってくるけど、私も梨子ちゃんに助けてもらったみたいに、梨子ちゃんが落ち込んでる時は励ましたいから……」
曜「うん……」
千歌「それじゃ、行ってくるね!」
◆
ピンポーン
ガチャッ
梨子「千歌ちゃん……」
千歌「ふふっ、梨子ちゃん! 遊びに来ちゃった!」ニコッ 梨子の部屋
梨子「曜ちゃんからも聞いた?」
梨子「凄いよね、曜ちゃん」
梨子「たった数ヶ月でコンクール優勝なんて聞いたことないよ」
千歌「うん……」
千歌「あのね、曜ちゃん言ってたよ、梨子ちゃんに謝りたいって」
千歌「調子乗っちゃってたって……」
梨子「ふふっ、謝るって、もう、曜ちゃんなんなの?」フフッ
梨子「私より上手いから優勝しただけなのに、謝る必要なんてないじゃない」
千歌「……」
梨子「本当……」ポロッ
梨子「本当、情けないよ……私……」ポロポロ
千歌「梨子ちゃん……」
梨子「始めたばかりの曜ちゃんにあっという間に追い抜かれて、嫉妬して、腹いせに大声で怒って……」
梨子「何してるんだろうね、私……」
梨子「情けないよ……」ポロポロ
千歌「梨子ちゃんっ!」ギュッ
梨子「……!」
梨子「千歌ちゃん……?」
千歌「梨子ちゃんは情けなくなんかないよ」
千歌「梨子ちゃん言ったよね。私の気持ちがわかったって」
千歌「今ね、私わかるよ。梨子ちゃんの気持ち」
梨子「……」
千歌「ずるいよね、曜ちゃんって」 千歌「曜ちゃん、昔から何でもできて、みんなにチヤホヤされて」
千歌「ちょっとだけ、ずるいなって、思ったことあるんだ」
梨子「できすぎよ」
千歌「そうだね」
千歌「だから同じ部活入ったり、同じことするの避けてきたんだ」
千歌「だって私は普通なんだもん」ヘニャッ
千歌「もちろん今は一緒にスクールアイドルできて嬉しいけど……」
梨子「……」
梨子「何してても、曜ちゃんに悪気はない……」
梨子「それなのに、私は曜ちゃんに怒って、曜ちゃんはそんな私に謝ろうとしてくれてる」
梨子「人としても曜ちゃんと私には差があるみたい……」
梨子「私はダメな人間なんだって、叩きつけられてるみたい」ポロッ
千歌「うん……」ナデナデ
梨子「私だってピアノ頑張ってきたのに……」ポロポロ
梨子「私だって優しくなりたいのに……」ポロポロ
千歌「うん……」ナデナデ
千歌「やだよね、曜ちゃん。ずるいよね」
千歌「梨子ちゃんは頑張ったよ」ナデナデ
梨子「う……く……うぅ……」グスン
千歌「今日は私が慰めてあげる」 この夜、私は身体中に千歌ちゃんから接吻を受けた。
唇同士はもちろん、頬に、首筋に、肩に、胸に、千歌ちゃんは何度も口づけを落としてくれた。
私の涙を吸い上げるように。私の悲しみを癒すように。
ずっとされるがままだったけど、深い絶望の中にいた私には抗う選択肢なんてなかった。
今はこの快感に身を任せることにした。
「可哀想な梨子ちゃん……」
そう零した千歌ちゃんは、時折私の頭を撫でながら、丁寧に愛撫を深めてくれた。
何度も「梨子ちゃん、痛くない?」って聞きながら、ゆっくり優しく私の身体に触れてくれた。 すっかり衣類を脱がされた私を、千歌ちゃんが後ろからぎゅっと抱きしめてくれる。
そして私の胸に触れ、すでに痛いほどに尖っていた突起を指先で撫でる。
コリコリと転がされる。
千歌ちゃんのそれとは思えないくらい、その手つきは官能的で厭らしかった。
「あっ……ち、ちかちゃ……ああっ……」
声が漏れる。身体が火照る。
千歌ちゃんは、そんな私の首筋にまた口づけてくれた。
もうダメだった。
全身の力が限りなく抜けていく。
「千歌ちゃん……も、もう、私……」
「うん? 梨子ちゃん、ここがまだでしょ?」
千歌ちゃんは片方の手を私の下半身に伸ばしていく。
秘部に触れ、ほんの僅かな力で刺激される。
「ああっ!」
全身を電気が駆け抜ける。
微かな力のはずなのに、とてつもなく鋭い快感が私を襲った。
「大丈夫? 梨子ちゃん」
ふふって笑いながら、千歌ちゃんは私の頭を撫でてくれる。
私が小さく頷くと、下半部にある指を優しく動かし始めた。 曜ちゃんのことで、千歌ちゃんと同じ思いを知った。
そんな私だからこそ、千歌ちゃんが慈愛に満ちた心で接してくれているのがわかる。
それなら、荒んだ私は千歌ちゃんに溺れるしかなかった。
それが暗く深い沼の中だとしても。
今、私と千歌ちゃんの気持ちは確かに一つになっているのだから。
「ち、ちかちゃ……はぁ……ああっ……」
下半部への刺激が徐々に強まると、無意識に発せられてしまう声も止められない。
膝がガクガクと震える。
身体の中心がジンと熱い。
千歌ちゃんはそんな私の様子を伺いながら、ゆっくり愛撫を続けてくれた。
万に一つも、私が不快な思いをしないように、気をつけて触ってくれていることがわかる。
そして快感に悶え、よがる私を、ずっと優しい眼差しで見守ってくれていた。
「だ、だめっ……ちかちゃ……イ、イっちゃう……!!」
「いいよ、イっちゃって」
「で、でも……!」
イっちゃったら、この時間が終わっちゃう。
この優しいひとときが終わっちゃう。
そしたら、また現実に……絶望に戻るのだろう。
そんな恐怖を感じ、思わず千歌ちゃんの腕をぎゅっと掴む。
「大丈夫だよ、梨子ちゃん」
千歌ちゃんの温かな声。
まるで私の心情を何もかも察して、包み込んでくれるかのような優しい声だった。
「私がそばにいるから。絶対梨子ちゃんの味方だから」 「だめ、あっ……ちかちゃ、んん、はぁ……」
「梨子ちゃん、大好きだよ」
「あ、あっ……ああっ、ああああああああああああ!!!!」
絶頂が襲いかかる。
全身を貫く快感に、絶叫にも近い声を上げてしまう。
視界がぐらりと回転し、身体が反り返る。
跳ね上がる私の身体を千歌ちゃんはしっかりと抱きかかえ、支えてくれた。
「はぁ……ぁ、はぁ……はぁ……」
千歌ちゃんの腕の中。
荒い呼吸と激しい鼓動は続き、ピクピクと身体は痙攣する。
千歌ちゃんは私の頭を撫でながら、それらがおさまるのをずっと待ってくれていた。
「梨子ちゃんの頑張ってるところ、いつだって私が見てるからね」
千歌ちゃんの甘い匂いと温もりに包まれながら、私は瞼を閉じた。 1ヶ月後
ぽろろん、ぽろろん♪
真姫「やっぱり上手いわね、曜は」
曜「だから真姫ちゃんのおかげだって!」
曜「あとは、いつも真姫ちゃんに言われてる……」
真姫「ああ、あのこと」
真姫「そうね、そればっかりは私も教えられないし……例えば曜は目標にしてるピアニストとかいないの?」
曜「目標としてるピアニストかぁ……」
曜「梨子ちゃん……かな?」
真姫「ふーん」
曜「あ! もちろん真姫ちゃんも目標だよ!?」
真姫「いやそういうのいいから」
曜「……」
真姫「ねぇ曜……」
曜「うん?」
真姫「……」
曜「どうしたの?」
真姫「あ、いや……」
真姫「ラブライブ、本戦で必ず会いましょうね」
曜「うん!」 Aqours 練習後
曜「だいぶ形になってきたね!」
梨子「なんとか間に合いそうね」
千歌「曜ちゃん、もうダンスバッチリじゃん!」
いつも通りの練習の帰り。
ピアノコンクールから1ヶ月が過ぎていた。
あのことは、梨子ちゃんに、意外にもすんなりと許してもらえた。
無事仲直りできて、当時の私は心底ホッとした。
そして、私たちはこれまで通りの日常を送っていた。
曜「千歌ちゃん、梨子ちゃん、また明日ねー!」
千歌「うん、またね曜ちゃん!」
梨子「気をつけてね!」
梨子「……」チラッ
千歌「……」ニコッ
曜「……」
梨子ちゃんも千歌ちゃんも変わらず優しいし、仲良くしてくれる。
でもなぜか、2人との間に見えない壁を感じてしまう私がいた。
この2人だけが共有する何かがあって、それは私には決して通じない、そんな雰囲気を感じるんだ。
何も変わらないはずなのに。
元通りのはずなのに。
千歌「お腹空いたなぁ」
梨子「さっきみかん食べてたじゃない」
笑い合う2人の笑顔を見るたび、深い孤独感を感じずにはいられなかった。 梨子「入って」
千歌「お邪魔しまーす」
曜ちゃんと別れた後、千歌ちゃんと2人で私の家に帰った。
他の家族は外出中だ。
階段を上る。
私の部屋に入り、扉を閉めると、私たちはなだれ落ちるようにベッドに倒れ、抱きしめ合った。
「千歌ちゃん……ちゅ……私ずっと我慢してたの……んん……」
「んちゅっ……私もだよ、梨子ちゃん……」
何度も唇を重ね合う。
まだ制服を着たままなのに、激しく身体をまさぐり合った。
「梨子ちゃん……はぁ……大好きだよ……」
「私も……ちゅるっ……一緒に気持ちよくなろ……?」
コンクールの件で千歌ちゃんに慰めてもらったあの日から、私たちはこうして身体を重ねるようになった。
互いの身体を貪り、愛撫し、慰め合う。
甘美で濃厚なひとときをともに過ごす。
「千歌ちゃん……もう、我慢できない……」
「いいよ、梨子ちゃん……来て……」
千歌ちゃんの制服をめくり上げ、その肌に思いきりしゃぶりつく。
嬌声を上げる千歌ちゃん。
夢中で吸い続けていると、今度は千歌ちゃんが上になって攻めてきて、また私がやり返して……
汗みどろになりながら、いつまでも互いを求め合った。
ぐちょぐちょに溶け合って、激しく交わっていく。
千歌ちゃんとなら、どこまでも快楽の底に落ちていける。
だって私たちの想いはひとつなのだから。
ルート1 おわり コンプレックスの共有って恋愛のスパイスになるんだね >>109
あれモーツァルトもかわいそうなんだよね… 秋葉流まみれ
てかてりとりーにずずっと入ってきて自分のポリシーを奪う人って嫌だ
もしこれで性格悪かったらやばいにこね。 まぁ曜ちゃんは曜ちゃんでそんなつもりじゃなかったでは許されないことしてると見ることもできるな 3 この場で思いの丈をぶち撒ける
曜(でも、梨子ちゃんに会って、なんて謝ればいいの?)
曜(なんて声をかければいいの?)
(梨子『そんなんだから、千歌ちゃんにも嫌われるのよ!!』)
曜「……」ギュッ
曜(きっと今の梨子ちゃんと同じ思いを、千歌ちゃんも……)
曜(それなら、私は……私は……)
曜「うっ……くふっ……ふぇん……」ポロッ
千歌「曜ちゃん……!?」
曜「ふぇっ……うぅ、うえええええん」ポロポロ
千歌「どうしたの、曜ちゃん、どうしたよ」ギュッ
曜「ふええん……ぐすっ……えええん」ポロポロ
千歌「大丈夫だよー、曜ちゃん」ナデナデ
曜「千歌ちゃんも……ぐすっ……同じだったんでしょ?」
千歌「えっ?」
曜「私がいつも要領いいって言われるから……」
曜「全然そんなことないのに……ピアノだって、全部真姫ちゃんのお陰なのに……」グスッ
曜「だから、千歌ちゃんも私と同じことやりたくなかったんだよね……」ポロポロ
千歌「……っ!」ドクッ
曜「ごめんね、ずるいよね私……」
曜「やだよね……」ポロポロ
千歌「曜ちゃん!!」ギュッ
千歌「何言ってるの、曜ちゃん。そんなわけないじゃん!」ギュウウウ
千歌「本当にそんなこと思ってたら、こんなにずっと一緒にいないよ!」
曜「でも……だって……」グスッ
千歌「……」 千歌「曜ちゃん、思ってたこと話してくれてありがとう」
千歌「だから私も正直に話すね」
曜「……」
千歌「本当言うとね、曜ちゃんと同じことすると、私って普通なんだなって思っちゃったことはあるの」
曜「……」
千歌「でもね、それ以上に、曜ちゃんと何か一緒にやりたいってずっと思ってた」
千歌「だから曜ちゃんとスクールアイドルできて、今本当に楽しいの!」
曜「……!」
千歌「それに今の私はね、曜ちゃんが何でもできること、自慢なんだ!」
千歌「曜ちゃんが褒められると私も嬉しくなるんだ。私の幼馴染は凄いんだぞって!」フフッ
千歌「だからね、大好きだよ! 曜ちゃんっ!」ギュッ
曜「ち、千歌ちゃん……!」ポロポロ
千歌「梨子ちゃんもきっと同じだよ」
千歌「今はショックかもしれないけど、梨子ちゃんだって曜ちゃんのこと大好きなんだから」
千歌「だから梨子ちゃんにも、曜ちゃんの本当の気持ち、話してみたら?」
曜(私の、本当の気持ち……)
曜「うん……」グスン
曜「千歌ちゃん、ありがとう!」ニコッ 校舎内 廊下
曜「……」テクテク
曜(本当の気持ちを話す、か……)
曜(梨子ちゃんにどう伝えたらいいんだろう)
曜「……」テクテク
曜(あ、音楽室……)
曜(まだ練習まで少し時間あるし……)
曜(ちょっとだけ……)
ぽろろん、ぽろろん♪
曜「〜♪」ニコッ ぽろろん、ぽろろん♪
梨子「……?」
梨子(あれ、ピアノの音……)
梨子(そこの音楽室から? しかもこの音……)
梨子「……」ソロリ
曜「〜♪」ニコニコ
梨子「……!」
梨子(曜ちゃんがピアノ弾いてる……)
梨子(しかもこれ、私の曲……) 梨子「曜……ちゃん……」
曜「!?」ビクッ
曜「あ、り、梨子ちゃん!?」
曜「よ、ヨーソロー……」アハハ
梨子「……」
梨子「その、ピアノの音が聞こえたから……」
曜「うん、まだ時間あるからちょっと弾こうかなって」
梨子「どうして……」
梨子「どうして、その曲……」
曜「え、ああ……」
曜「言ったでしょ、私、梨子ちゃんのピアノが好きだって」
曜「梨子ちゃんの曲、大好きなんだ」
梨子「いいよ、そういうの……」
曜「……」グッ
曜(やっぱり、私が梨子ちゃんに何を言っても……)
曜(いや、ダメ……!)
曜(ここでちゃんと本音を言わないと。千歌ちゃんに言われた通り、本当の気持ち、伝えないと!)
曜「梨子ちゃん」
曜「本当に、嘘じゃないんだよ?」
梨子「……?」
曜「ピアノ弾けるようになって、改めて梨子ちゃんの凄さを知ったんだ」
曜「改めて梨子ちゃんのピアノ大好きだなって、わかったんだ」
梨子「……」 曜「私ね、真姫ちゃんに鍛えてもらって、曲を譜面通りに弾くことはできるようになったの」
曜「でも自分でメロディを考えたり、曲を作ったりっていうのは全然できなくて」
曜「真姫ちゃんにいつも言われるんだ。もっと自分らしさを出しなさい、アンタは引き出しが少な過ぎるって」フフッ
梨子「……」
曜「だから、あんな良い曲をたくさん作れる梨子ちゃんって、やっぱり凄いんだなって!」
曜「私、梨子ちゃんのピアノがずっと目標なんだ!」
曜「梨子ちゃんの音楽、大好き!」ニコッ
梨子「……!!」 梨子「……」ポロッ
曜「り、梨子ちゃん!?」
梨子「ごめん、そんなこと言ってもらえるなんて思ってなかったから……」
梨子「私、曜ちゃんにひどいこと言ったのに……」ポロポロ
梨子「ごめんね、曜ちゃん、本当にこめん……」ポロポロ
曜「梨子ちゃん……」
梨子「私、曜ちゃんがピアノ始めたって聞いて、一緒のコンクール出るって聞いて、本当に嬉しかったんだよ……?」
梨子「まさか優勝するなんて思わなかったから、驚いちゃったけど、でも……」
梨子「もし曜ちゃんが私のこと許してくれるなら……」
梨子「これから一緒にピアノできたら嬉しいな」ニコッ
曜「梨子ちゃん……!」パアアア
曜「うん! もちろんだよ!」ニコッ 1ヶ月後
真姫「曜、結構自分らしく弾けるようになってきたんじゃない?」
曜「そうかなー?」
真姫「新しい先生が良かったのかしら?」チクリ
曜「え、えっと……」アセアセ
真姫「まあいいけど」
真姫「曲作りにも挑戦してみたら?」
曜「いやー、曲作りはちょっと……やっぱり、真姫ちゃんや梨子ちゃんみたいには、なかなかいかないよね」アハハ
真姫「……」フーン
真姫「まあでも、曜が楽しくピアノ続けられてるみたいで良かったわよ」
曜「え?」
真姫「この前のコンクールの後、曜ったら、顔真っ青で震えてたんだから」
曜「あはは、そうだったねー」アハハ
真姫「……」フッ
曜「真姫ちゃん!」
真姫「うん?」
曜「私にピアノ教えてくれて、ありがとう!」ニコッ 帰り道
千歌「あー、私も行きたかったなー、梨子ちゃんち! ウチの手伝いがなければなぁ……」
梨子「ふふっ、お手伝い終わったら遊びに来てよ」
曜「待ってるよ、千歌ちゃん!」
千歌「終わるのかなぁー?」
千歌「あ……」
千歌「曜ちゃん、頑張ってね」コソッ
曜「……っ!」ドキッ
千歌「じゃあね、2人ともー!」ニカッ
梨子「……?」
曜「じゃ、じゃあね、千歌ちゃん」 梨子の部屋
梨子「へぇー、こんな制服もあるんだ!」
曜「可愛いでしょー? 次の衣装のデザインにどうかなって!」
梨子「すごく可愛くていいと思う! でも、作るのすごく大変そう……」
曜「大丈夫! 私に任せといてよ!」
梨子「ふふっ、さすが曜ちゃんね。頼りにしてるよ!」ニコッ
曜「……!」
要領が良い。
昔から私はよくそう思われる。
確かに、物事のコツを掴むのはちょっとだけ得意かもしれない。
でも、私の本質は全然そんなことなくて、想いを伝えるのだって苦手だし、ここ一番って時に勇気が出なかったりする。
千歌ちゃんみたいに、真っ直ぐに自分を出したい。
梨子ちゃんみたいに、もっと自分に正直になりたい。
そう思うことだってある。
でも、それでも……
曜「あ、あの……梨子ちゃん……!」
梨子「うん?」
曜「そ、その……聞いて欲しいことが、その、あるんだけど……」
梨子「なあに、曜ちゃん?」
曜「あのさ……わ、私さ……」
声や身体は震え、まったく緊張を隠せない。
でも。
どんなに不器用でもいい。不恰好でもいい。
すがるようにこの想いを伝えるんだ。
「私ね、梨子ちゃんのこと……!!」
ルート3 おわり 以上で全ルート完結です。
ありがとうございました! 乙です
面白かった
このSSでは曜→梨子の好感度が一貫して高かったけどもし敵意があって自分の才能を利用したらえげつないことになりそうだな まあそれが出来たら曜ちゃんじゃないだろ
相手を責めるより自分を責めるのが曜ちゃんなんだから
何はともあれ文句なしのハッピーエンドで良かった 曜ちゃんは神様が注入する才能の分量を間違っただけの優しい子だから 器用だけど不器用な曜ちゃんらしさがすごく出ててよかった おつ
ハッピーエンドもいいけど個人的にはルート1、2の陰惨な雰囲気が刺さったのでちゃんと全部書いてくれて助かったわ
またこういうの書いてくれたら嬉しい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています