千砂都「ごめん! かのんちゃん! 今日も部活休むね!」かのん「あ・・・ うん、そうなんだ・・・・・・」
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〜放課後〜
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
かのん「やっと授業終わったね! さーて!練習練習!」
千砂都「・・・・・・・・・・・・」
千砂都「ごめん! かのんちゃん! 今日も部活休むね!」
かのん「あ・・・ うん、そうなんだ・・・・・・」
千砂都「じゃ! お疲れ〜!」
テク テク テク・・・
────
──
テク テク テク・・・
恋「あ、千砂都さん」
千砂都「恋ちゃん!」
恋「わたくし、今日も部活動休ませていただきますね」
千砂都「あ、うん・・・ 私もだけど」 千砂都「また恋ちゃんパパの借金??」
恋「そんなところです・・・・・・」 シュン
千砂都「今日は車で登校してないから何もあげられないけど、頑張ってね」 ニコッ
恋「はい、タコ美味しかったです。ごちそうさまでした」 ペコッ
千砂都「いえいえ」 ────
──
〜自動車整備工場〜
千砂都「ういっす〜!」
千砂都「タイヤの新品交換は終わってますか〜??」 ワクワク
サヤ「終わってますよ」
サヤ「まったく・・・ ワイヤーが剥き出しになるくらい坊主になるまで履き潰して・・・・・・」 ハァ 千砂都「Sタイヤにしてくれましたか??」
サヤ「はぁ・・・ お金もないのにそんなタイヤ履けるわけないでしょう・・・・・・ あなたはエコタイヤで十分です」
千砂都「ええ!? こんなの普通のタイヤじゃん!」
千砂都「これじゃあもんじゃ屋のハイエースに勝てないよ!」 サヤ「弘法筆を選ばずですよ」
千砂都「え?」
サヤ「真の走り屋ならばタイヤの良し悪しに関わらず足と腕でコントロールするものです」
千砂都「そ、そうなんだ・・・・・・」 サヤ「はい、請求書」 スッ
千砂都「げっ! このタイヤもこんなにするの??」
サヤ「当然です」
千砂都「はぁ・・・ 頑張ってたこ焼き売らないとなぁ・・・・・・」 シュン サヤ「では、私はこれからメイドの仕事がありますので工場は閉めますからさっさと帰ってください」
千砂都「はーい」
キョカカッ
ブゥゥゥゥゥン・・・・・・ ブ ブ ブ・・・
千砂都「じゃ、近いうち払いにくるから!」
サヤ「月跨いだら利息取りますからね」
カコッ
ブォオオオオオオ・・・・・・ パシュウウウ・・・
────
──
ブォオオオオオオ・・・・・・
千砂都(タイヤ代稼ぐとなると、たくさんたこ焼き捌かないとなぁ・・・・・・)
千砂都(もしくは単価を高くするか・・・・・・)
千砂都「!?」
千砂都(あっ! そうだ! こないだ行ったお台場のボンボン学校の生徒達に売りつけるか!)
千砂都(そうと決まれば・・・・・・)
ガンッ
キュオオオアアアアア・・・・・・
ブォオオオオオオ・・・・・・・・・・・・
────
──
〜虹ヶ咲学園前〜
ブゥゥゥゥゥン・・・・・・
キキーッ
千砂都(よし、丁度生徒がゾロゾロ下校するタイミングだぞ)
千砂都(急いで準備して・・・・・・) ────
──
千砂都「らっしゃーせ〜・・・・・・ たこ焼きだよ〜」
千砂都「美味しいたこ焼きだよ〜・・・・・・」
歩夢「あっ! 侑ちゃん! こないだのボッタクリたこ焼き屋がまたいるよ!」
侑「ホントだ! 近寄らないようにしよ? 歩夢」
歩夢「うん、そうだね」 千砂都(あっ! こないだの・・・・・・) チッ
ヒソヒソ・・・・・・
千砂都(余計なこと言うから周りの人達が怪しんでるし!)
ボッタクリダッテ・・・ カウノヤメヨウ・・・・・・
ヒソヒソ・・・・・・
千砂都(うっ・・・ タイヤ代稼がないといけないのに・・・・・・) せつ菜「あ! 先日のたこ焼き屋さんじゃないですか!」 ペカー
千砂都「あ、こないだの!」
せつ菜「先日は10000円のたこ焼きを2000円で売って頂きありがとうございました」 ペコッ
千砂都「いえいえ〜 あはは・・・・・・」 せつ菜「帰って食べたら凄く美味しかったんですよ!」
千砂都「そ、それは良かった・・・・・・」
せつ菜「今日も売って頂けますか??」 ワクワク
千砂都「しょ、しょうがないなぁ〜」 ニチャア 千砂都「こないだも言ったけど、マヨネーズと青のりと鰹節通常の5倍使うから大変なんだよ??」
せつ菜「そうなんですね」
千砂都「ま、キミには特別に売ってあげるけど・・・・・・」 チラッ
せつ菜「ほんとですか! ありがとうございます!」 ペカー 千砂都「でも、今材料不足だから2000円じゃなくて3000円ね」 スッ
せつ菜「はい! ありがとうございます!」 ペカー
千砂都「まいどあり〜」 ニコニコ
千砂都(へへっ! この調子でタイヤ代稼ぐぞ・・・・・・) 愛「随分とアコギな商売してるなぁ〜」
千砂都「え!?」
愛「見たことある車がいると思ったら、随分と酷いことしてるじゃん」 ハァ
千砂都「き、キミは!」
愛「今朝も会ったよね」 ニカッ 千砂都「もんじゃ屋の!」
愛「そうだよ〜」
千砂都「今朝はすみませんでした!」 ペコッ
愛「いやいや、巻き込まれて事故ったわけじゃないし平気だよ」
千砂都「ううっ・・・・・・」 愛「それより、タイヤは替えたの?」 チラッ
愛「お、新品のタイヤになってる!」
千砂都「はい、今日交換しました・・・・・・」
愛「しかし、こんな普通のタイヤでよく攻めるねぇ・・・・・・」
愛「テクは私より上かなぁ!?」 千砂都「いや、そんなことないですよ」 アハハ
愛「タイヤ代稼がないといけないんでしょ? 愛さんが校内で売って来てあげるから焼き上げてる分全部寄越して?」
千砂都「え!? そういうわけには・・・・・・」
愛「いいからいいから!」 ニカッ ────
──
〜1時間後〜
愛「はい! ひとつ1500で100パック売って来たよ!」 ニカッ
千砂都「ええ!! ホントですか!?」
愛「はい、お金」 スッ
千砂都「じゅ、15万も・・・・・・」 ピラッ ピラッ ピラッ・・・ 愛「タイヤ代払ってもたくさん余るだろうから、何かパーツでも買えば??」
千砂都「す、すみません・・・・・・」
愛「じゃ、またね〜!」
千砂都「・・・・・・・・・・・・」
千砂都(はぁ・・・ 何から何まで完敗だ・・・・・・)
千砂都(ていうかあの人、車で登校してないのかな・・・・・・)
〜おしまい〜 さくらんぼ、千砂都主役、やけに車に詳しい
既視感が 政治屋のパー券みたいなもんでしょ
愛トモであるという証明が1500円とか安い安い ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています