可可「ドッキリをしかけマス!」
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可可「昨日ドッキリ番組を見かけてやりたくなりまシタ!」
可可「Liella!のミナサンにドッキリをしかけマス!」
可可「まずはかのんから!」
可可「かのんの驚く顔が目に浮かびマスね」クスクス ――
かのん「ただいまー」
かのんママ「おかえりなさい」
かのん「マンマルもただいまー」
かのん「ってなにこれ!」
ありあ「き、気付いたらマンマルが進化してて」
かのん「進化っていうか、グソクムシの形の帽子被ってるだけだよね?」
かのん「こんなのあるの?」ジーッ
マンマル「ホー?」
かのん「かわいい……」 かのん「これどこで買ったの!?」
ありあ「だから買ったんじゃなくてマンマルが進化して……」
かのん「ありあもそういう冗談言うんだ」クスクス
ありあ「!」カアアアアアアア
かのん「マンマル、お部屋行こっか」
マンマル「……」
かのん「行きたくないって? かわいいから部屋で写真撮ってちぃちゃんに送ってあげようと思ったのに」
かのん「んー、まあ、ここでいっか」
かのんママ「写真撮る前に部屋に荷物置いてきちゃいなさい」
かのん「はーい……」
かのん「荷物置いたら写真撮りにくるからね!」タタタッ かのん「マンマル、おまたせ」
マンマル?「ほーほー」
かのん「ってでかっ!?」
ありあ「お姉ちゃんがいないうちにまた進化して……」プルプル
かのん「っていうかこれ可可ちゃんじゃん!」
可可「可可じゃないデス、マンマルデス」ウラゴエ
かのん「喋ってるし!」
かのんママ「進化して喋れるようになったのね」
ありあ「ぶふっ」
かのん「ありあ笑ってるじゃん!」 かのん「これなに!?」
可可「てってれー!」
可可「ドッキリ大成功デス!」
かのん「なんのドッキリ!?」
可可「もしマンマルが進化したらドッキリデス」
かのん「だからありあマンマルが進化したとか言ってたの?」
ありあ「進化って言い張るの恥ずかしかった……」
可可「おふたりには協力していただきマシタ!」 かのん「じゃあもしかしてマンマルのグソクムシ帽子って可可ちゃんが?」
可可「ハイ! 可可が作りマシタ!」
かのん「かわいい!」
かのん「あとで他にも作ってよ! あ、可可ちゃんが前つけてたたこ帽子とか!」
可可「お任せクダサイ!」
かのん「ちぃちゃんにも写真送ってあげよう!」パシャパシャ
マンマル「ホー?」
かのん「あ、ちぃちゃん今から見にくるって」
可可「! では、次のドッキリの準備デス!」 ――
千砂都「ういっすー!」
かのん「ちぃちゃんいらっしゃい!」
千砂都「マンマルがグソクムシになったんだって!?」
マンマル「きゅぅ!?」
千砂都「グソクムシになってもまんまるだねぇ」ウットリ
かのん「今コーヒー入れるね」
千砂都「ありがとう、かのんちゃん」
千砂都「はぁ……マンマル、あなたはどうして完璧な丸なの?」
マンマル「きゅぅ……」アセアセ かのん「ちぃちゃん、おまたせ」コトッ
かのん「ちーちゃーん?」フリフリ
千砂都「あっ、ごめん、ありがとう」
かのん「もう、マンマルに夢中になりすぎだよ」クスクス
千砂都「この帽子どうしたの?」
かのん「可可ちゃんが作ってくれたの」
千砂都「さすが可可ちゃん、器用だね」ゴクッ
千砂都「んっ?」 かのん「どうしたの、ちぃちゃん?」
千砂都「コーヒー、豆変えた?」
かのん「え? 変えてないけど?」
千砂都「あれ、気のせいかな、いつもと味が違う気がして……」
かのん「おいしくなかった?」アセアセ
千砂都「ううん、おいしいよ!」
千砂都「ただちょっと違うかなって」
可可「ドッキリ大成功デス!」
千砂都「うわっ!?」 千砂都「何それ、マンマルの着ぐるみ!?」
可可「可可が作りマシタ」エヘン
可可「って、そうではなく! ドッキリデス!」
千砂都「ドッキリってなんの?」
かのん「ちぃちゃん、コーヒーの味が違うって言ってたよね?」
千砂都「え、もしかしてこのコーヒーなにか入ってるの?」
可可「そのコーヒーは可可が入れたコーヒーデス!」
千砂都「えぇっ!?」 かのん「可可ちゃんにミルで豆を挽いてもらって、可可ちゃんがドリップしたの」
可可「かのんに教えてもらいマシタ」
かのん「味の違いに気付くなんて、ちぃちゃんってば通だね」
千砂都「かのんちゃんのいつも飲んでるからなんか違うな、って思って」
千砂都「っていうか今度その着ぐるみでライブしようよ!」
かのん「えぇっ!? これでライブ!?」
可可「そっちの方がドッキリデス……」
千砂都「あはは」クスクス ――
恋「ただいま帰りました」
チビ「わふ!」
恋「……」ナデナデ
チビ「もっと撫でて!」
恋「もう、チビは欲しがりですね」ナデナデ
恋「……えっ!?」
チビ「?」
恋「い、今チビ喋って……?」
チビ「恋ちゃん!」
恋「き、聞き間違いじゃありませんでした……」 恋「チビ、どうして喋れるように……?」
チビ「恋ちゃんお話したいなって思ったら喋れるようになってたんだ」
恋「そ、そうなんですね……」
恋「事実は小説より奇なりとは言いますが、これは本当に現実なのでしょうか……」
チビ「ねえ恋ちゃん!」
恋「は、はい!」 チビ「きっと恋ちゃんは寂しいかもだけど、そんな時はいっぱい甘えてほしいな」
恋「チビ……!」
チビ「大好きな恋ちゃんと一緒にいられて幸せなんだ」
チビ「これからも一緒にいようね」
恋「わたくしも大好きです!」ギュウ
チビ「わふ!」
恋「チビ!」ナデナデ サヤ「……あのお嬢様」
恋「サヤさん、聞いてください! チビが喋れるように!」
サヤ「……」スッ
恋「なんですか、その札?」
チビ「ドッキリ大成功デス!」
恋「へ?」
恋「ち、チビから可可さんの声が!?」
サヤ「首元のスカーフの後ろにスマホが隠してあるんですよ」
恋「えっ、確かにありますね……」 恋「しかし、チビの気持ちわかったと思ったのに、残念です……」
サヤ「きっとチビも同じようにお嬢様に感謝していますよ」
恋「そうでしょうか?」
チビ「わふ!」スリスリ
恋「どうやらそのようですね」クスクス
チビ「わふわふ」
恋「ふふ、チビくすぐったいです!」 ――
すみれ「……こんなところに呼び出してなんの用ったら、なんの用よ?」
可可「ここに来てもらったのは他でもありマセン」
可可「すみれ……」ズイッ
すみれ「な、なによ? やる気!?」
可可「すみれ!」ギュッ
すみれ「!?」
可可「今までひどいこと言ってごめんなさい!」
すみれ「え?」 可可「可可、すみれの前だと素直になれなくて」
可可「きつい言い方になっちゃうこともありマシタ……」
可可「ごめんなさい、すみれ」ギュッ
すみれ「……らしくないわね」
すみれ「そんなことを伝えるために呼んだの?」
可可「だって、すみれのこと本当は大切な仲間だって思ってるのに勘違いされてるかもと思って……」
すみれ「心配することないわよ」
すみれ「私だって可可のこと大切な仲間だって思ってるから」ギュッ
可可「すみれ……!」 可可「……もうひとつ伝えたいことがありマス」
すみれ「もうひとつ?」
可可「実は、その……」モジモジ
すみれ「……っ!」ドキッ
可可「すみれ……」
すみれ「な、なによ?」ドキドキ
可可「てってれー! ドッキリ大成功デス!」
すみれ「……は?」
可可「全部嘘デス!」
すみれ「可可、あなたね……」ワナワナ 可可「騙される方が悪いんデス!」ベー
かのん「可可ちゃん、本当の気持ち伝えられた?」
すみれ「ん?」
可可「わっ! 違いマス! 本当の気持ちとかじゃなくてドッキリデス!」アセアセ
千砂都「えー、でもこれ『普段は言えない素直な気持ちを伝えてみたらドッキリ』でしょ?」
可可「ち、違いマス……!」
恋「ふふ、可可さんのドッキリは優しいものばかりですね」クスクス
すみれ「恥ずかしくなってまたドッキリってことにして誤魔化そうとしたわけ?」クスクス
可可「うぅ……/////」
可可「可可はすみれのことなんてちっとも好きじゃないデス! アンポンタン!」
すみれ「言ったわね!」
かのん「まあ、普段から仲良しなんだけどね」クスクス
おわり 全然ドッキリじゃないけど可可ちゃんらしくてかわいい 焼却炉に放り込まれて骨になるまで焼かれるドッキリ💀 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています