可可「練習が終わったら家に来やがれデス」すみれ「はあ?」
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可可「話がありマス」
すみれ「なに? またスクールアイドルを侮辱したとかそういう話?」
すみれ「それならあなたの家じゃなくても」
可可「いいから来やがれデス!」
すみれ「はいはい」ハァ
可可「絶対に絶対デスよ!」
すみれ「行くったら、行くわよ! 行けばいいんでしょ!?」
可可「では、可可はちょっと用事があるので」タタッ
すみれ「はあ!? 練習は!?」
可可「可可はおやすみデス!」
すみれ「……どういうこと?」 ――
練習後
千砂都「すみれちゃん」
すみれ「どうしたの?」
かのん「誕生日おめでとう!」
すみれ「え? 知ってたの?」
恋「メンバーの誕生日くらい把握していますよ」
千砂都「これ、みんなからのプレゼント」
かのん「可可ちゃんもお金出してくれたんだけど、なんか今日は用事があるからって帰っちゃって」
すみれ「ありがとう、開けてもいい?」
恋「どうぞ!」 すみれ「これ、ランプ?」
恋「アロマランプというらしいです」
すみれ「あぁ、ランプの形のディフューザーね」
かのん「オシャレなすみれちゃんが好きそうなのってよくわからなくて……」
千砂都「アロマだったらオシャレかなって思ったんだ」
すみれ「インテリアにもいいデザインだし、部屋でアロマを焚くのも興味あったのよね」
すみれ「ありがとう、大事に使うわ」
かのん「気に入ってもらえたみたいでよかったー」
千砂都「そのデザイン、可可ちゃんが見つけてきてくれたんだよ」
すみれ「道理でデザインがかわいすぎると思ったわ」クスクス すみれ「あ、これから可可の家に来るように言われてるからそろそろ行くわね」
かのん「え、そうなの?」
恋「もしかして個人でお祝いを……?」ドキドキ
すみれ「あの子がそんなことするわけないでしょ」
すみれ「どうせ誕生日なんて忘れててまたスクールアイドルを侮辱しただのなんだのとお説教よ」ハァ
千砂都「えー、そうかな?」
すみれ「それじゃ、ありがとうね」フリフリ ――
すみれ「……」ピンポーン
可可「……はい」
すみれ「来てあげたったら、来てあげたわよ」
可可「……帰ってクダサイ」
すみれ「はあ? あなたが呼んだんでしょ!?」
可可「やっぱり今日はダメデス」
すみれ「なんで――ん?」
すみれ(エプロンしてて焦げ臭い匂い……) すみれ「可可」
可可「なんデスか?」ムスッ
すみれ「ありがとう」
可可「あなたにお礼を言われる理由なんてありマセン」
すみれ「勘違いだったら恥ずかしいけど、誕生日お祝いしてくれようとしてたんでしょ?」
すみれ「料理も作ってくれてたみたいだし」
可可「そ、そそ、そんなことありマセン!」アセアセ
可可「可可は、ただちょっとお料理がしたくて……」
可可「だからすみれの誕生日なんて全く関係ありマセン!」
すみれ「味見してもいい?」
可可「だ、ダメデス! 焦げちゃったから――」
可可「あ、でもケーキ……」
すみれ「ケーキ?」
可可「……ケーキだけ食べていってクダサイ」 すみれ(なんか異常にカーテンが多いわね……)
すみれ(前来た時こんなだったかしら……)
可可「はい、ケーキデス」
可可「な、なんとなく買ったのデスが、食べきれなかったので!」
すみれ「……HappyBirthdayってプレート乗ってるけど?」
可可「唉呀!? そ、それは違くて――」ズリズリ
可可「わっ」ステン
すみれ「ちょ、ちょっと大丈夫?」
すみれ「カーテン取れて……」
すみれ「『すみれ お誕生日おめでとう』……?」
すみれ「すごい凝った飾りつけね」
可可「み、みみ、見ないでクダサイ!」アセアセ すみれ「やっぱりお祝いしてくれようとしてたんじゃない」
すみれ「どうして隠すの?」
可可「……料理失敗しマシタ」
すみれ「まああなた料理下手だしね」
可可「下手ではありマセン! 失敗しただけデス!」
すみれ「失敗した料理見せてみなさいよ」
可可「……」 すみれ「結構な量あるわね」
可可「すみれが好きなものがわからなくて……」
すみれ「いただきます」パクッ
可可「あっ! ダメデス! おいしくないデスよ!」
すみれ「まずっ……」
可可「だから食べないでクダサイ!」
すみれ「でも、おいしい」
可可「え?」
すみれ「可可が私のために作ってくれたんでしょ?」
すみれ「おいしくないわけないじゃない」
可可「すみれ……!」 すみれ「っていうか、これは一体どういう風の吹き回し?」
可可「可可、本当はすみれに感謝してマス」
すみれ「へ?」
可可「スクールアイドルに入ってくれたことも、いつも可可を支えてくれてることも」
すみれ「べ、別に支えてなんてないわよ」アセアセ
可可「2人きりだったら素直に感謝を伝えられると思ったのデスが」
可可「こんな始末デス……」ジワッ すみれ「なに泣いてるのよ」
可可「泣いてなんかいないデス!」ウルウル
すみれ「ほら、あーん」
可可「? あーん」パクッ
可可「っ! まずいデス!」ペッペッ
すみれ「笑えるでしょ?」クスクス
可可「人の作った料理をなんだと思ってるんデスか!?」
すみれ「可可が私のために一生懸命作ってくれた愛情たっぷりの料理」
可可「あ、愛情なんて入ってマセン!」 すみれ「いっぱい用意してくれてありがとう」
可可「……こちらこそいつもありがとうデス」
すみれ「あなたが私のこと大好きなことくらい気付いてるわよ」
可可「別に好きじゃないデス。勘違いもハナハダシイ」
すみれ「これだけ用意してくれてるのに?」
すみれ「飾り付けまでこんなにあって」クスクス
可可「っ!」
可可「これはただ普段の感謝を伝えてるだけデス!」
可可「えいっ!」パァンパァンパァン
すみれ「な、なな、なに!?」
すみれ「四方八方からクラッカー!?」 可可「……」スッ
すみれ「今度は何? 手紙?」
すみれ「すみれへ
お誕生日おめでとうございます
いつも可可と遊んでくれてありがとう
素直になれなくてつっかかっちゃうけど本当はすみれが大好きです
歌もダンスも上手なすみれは可可の憧れです
これからもよろしくです」
可可「音読するなデス!」カアアアアアアアアア
すみれ「可可……!」ジーン
すみれ「ありがとう、可可……!」ギュッ
可可「あ、暑いデス! 離れろデス、グソクムシ!」
すみれ「ふふ」ナデナデ
可可「……反論してこないすみれ、気持ち悪いデス」
すみれ「き、気持ち悪いってなによ!?」 可可「最後にこれどうぞ」
すみれ「えっ、プレゼント?」
すみれ「みんなからもらったけど?」
可可「あれはLiella!から、これは可可からデス」
すみれ「そんな、いいのに……」
すみれ「でも折角用意してくれたんだから、もらうわね」
すみれ「中見てみてもいい?」
可可「はい」 すみれ「……なにこれ」
可可「グソクムシ寝袋デス」
可可「可可が作りマシタ!」
可可「グソクムシにはグソクムシがお似合いデス」クスクス
すみれ「あなたね……」ワナワナ
すみれ「かわいいったら、かわいいじゃないこれ!」
可可「えっ」
すみれ「ここの触覚とかいい感じだし」
可可「アリェ? 怒らないデスか?」
すみれ「怒る? なんで?」 可可「だって、グソクムシって呼ぶなって」
すみれ「そりゃグソクムシって呼ばれたら怒るでしょ?」
可可「グソクムシは黒歴史なんじゃ……」
すみれ「あー、まあそうだけど、グソクムシ自体は好きだし」
可可「……」ムーッ
すみれ「なに、怒られたかったの?」
可可「最後にいつもの感じに戻そうと思ってたのに……」
すみれ「なるほどね」クスクス ――
すみれ「じゃあ私はそろそろ帰るから」
可可「えっ」
すみれ「なに?」
可可「泊まっていかないんデスか?」
すみれ「はあ?」
可可「泊まっていくと思ってマシタ……」シュン
すみれ「……まあ、グソクムシ寝袋ももらったことだし折角だから泊まっていくわ」
可可「それじゃあ部屋の片付け手伝ってクダサイ」
すみれ「もしかしてそのために!?」 可可「張り切って飾り付けしすぎてどうしようかと思いマシタ」
すみれ「あなたね……」
可可「すみれがいれば楽しく片付けられマスね!」
すみれ「!」
すみれ「……」ナデナデ
可可「急に撫でないでクダサイ! グソクムシ!」
すみれ「グソクムシ言うな!」ワシャワシャ
可可「あー! 髪の毛が傷んだらどうするつもりデスか!」
すみれ「あんたを一瞬でもかわいいと思った私がバカだったわ!」
クゥすみ「ふふ」
翌日同伴登校して少し噂になるのは別の話
おわり こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」 恋ちゃん「私はお金がないので、手編みの手袋ですいません。」🧤 クゥすみSSって毎回アニメへの呪詛に溢れるから笑うわ >>39
可可「レンレンにはレミゼラブルのフォンティーヌ役をやってもらいまショウ! キットお似合いデス!」 こういうのでいいんだよ…
いやこういうのがいいんだよ!!!
宇都宮にふるさと納税してやるから定期的に書け!!! いや、本当にこういうので良いんだけどさ
良質なクゥすみが二次創作でしか摂取出来ないのがやっぱつれぇわ
公式君も見習って、どうぞ クゥすみアンチだったけどこのSSのおかげでクゥすみファンになりました 可ぁさんは、アニメ版じゃウンコ帽子でも渡しそうだけどw💩 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています