SS「ほのかとえり」
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海未「待ちなさい穂乃果〜」
穂乃果「そんな顔で待てと言われて待つ訳ないでしょ」
希「で〜そん時な〜」
絵里「へ〜そうなの。あら?」
海未「穂乃果!」
穂乃果「しつこいなぁもう」
海未「前!!!前みなさい!!!」
穂乃果「え?あ〜危ない」
絵里「ちょっ、穂乃果ぁ」
穂乃果「わ〜」
ズドーーーン!!!
穂乃果「いたた…」
絵里「も〜…」 希「大丈夫?」
絵里「なんとか」
海未「もう!廊下を走るから」
穂乃果「本当よ」
海未「あなたに言ってるんです。全く。ごめんなさい絵里。穂乃果にはキツく言っておきますから」
穂乃果「いや…」
海未「さあ穂乃果。教室に戻りますよ」グイッ
穂乃果「え、ちょっと」
絵里「え?あれ?」
希「どうしたん?」
絵里「あれ…私?」
希「は?」 海未「ほら!自分で歩きなさい。昼休み終わっちゃいますよ」
穂乃果「いやちょっと待って」
海未「待ちません。今日と言う今日は許しません」
穂乃果「そうじゃなくて」
海未「じゃあ何です?」
穂乃果「いや…私、絵里よ?」
海未「は?」
穂乃果「だから…私は絵里だって」 海未「はいはい。そう言うのはいいですから」
穂乃果「いや本当に…」
海未「いい加減にしなさい!!!!!」
穂乃果「ひいっ」
海未「人の分までメロンパン食べておいて!!!」
穂乃果「へ?そんな事で怒ってるの?」
海未「そんな事?人の分食べておいてそんな事?」
穂乃果「あの…そうじゃなくて…」
海未「もう許しません!!!!」
穂乃果「ちょ…待ってよぉ」 海未「全くあなたと言う人は!!!」ガミガミ
穂乃果(えぇ…どうなってるの?なんで私が海未に怒られてるの?何が怒ってるの?)
海未「聞いているのですか?」
穂乃果「あっ…えっ!!!?」
海未「どうしました?外に何かありますか?」
穂乃果「いや……えぇ…窓…私…穂乃果に?」
海未「は?」
穂乃果「なんで窓に穂乃果が映ってるのよ!!!?」
海未「大丈夫ですか?」 希「どうしたん?」
絵里「……なんで私が海未ちゃんに引きづられてるの?」
希「ん?何それ?新しいギャグか何か?」
絵里「あの…手鏡か何か持ってない?」
希「え?手鏡?今そんなん持ってないよ。教室戻ればあるけど。それかトイレ行ってくれば?」
絵里「そうだね。トイレ行ってくる!!!!」タタッ
希「…うん」 わぁぁぁぁぁぁ!!!!!?
希「えりち!!?どうしたん!!!!!?」
絵里「あっ…あぁ…わ、私…絵里ちゃんに…私絵里ちゃんになってるよぉ。希ちゃん」
希「はあ?」
絵里「通りで胸の辺りに違和感あると思った」
希「……さっき頭打ったんかな?」 キーンコーンカーンコーン
ことり「あっ、お帰り!」
海未「ただいま戻りました」
ことり「穂乃果ちゃん大丈夫だった?」
穂乃果「大丈夫じゃない」
海未「なんか様子が変なんです」
ことり「あはは…大変だったんだね」
穂乃果「あの…えっと…二人とも話を聞いて」
海未「もう授業始まりますから」
穂乃果「いやでも」
ことり「授業の後じゃダメなの?もう先生来ちゃうよ?」
穂乃果「あっ、じゃあ…そうね」
ことり「そうね?」 教師「であるからして〜」
穂乃果(どう言う事?私、穂乃果と入れ替わっちゃったの?衝突した時に?そんな映画みたいな事ってある?まあ現実問題こうなってるんだから…)
教師「おい高坂!聞いてるのか?」
穂乃果「え?あっ、はい」
教師「じゃあこの問題答えてみろ」
穂乃果「……m=−7、M=8です」
教師「お前せめてもうちょっと考えてから答え…あっ…正解だ」
えー穂乃果ちゃんどうしちゃったの?
あの穂乃果が数学の問題を即答するなんて。
海未「嘘みたい…」
ことり「凄い…」 一方
絵里(えへへ〜私絵里ちゃんと入れ替わっちゃたんだなぁ。こんな事あるんだね〜いや〜自分以外の体って初めてだよぉ〜)
教師「絢瀬…?大丈夫か?」
絵里「え?」
教師「物凄い顔してたけど…」
絵里「物凄い顔?どう言う顔?」
教師「なんと言うか…間の抜けたと言うか…締まりの無い顔と言うか…らしくない」
絵里「あ〜…そんな顔してました?」
教師「うん」
絵里「えへへ〜すいません」
教師「大丈夫か?保健室行くか?」
絵里「え?あっ、大丈夫です!ちょっとお腹空いてただけなんで」
教師「さっきお昼終わったばかりだろ…」
絵里「あはは。そうでした〜」
希「……えりち?」
教師「本当に大丈夫か?」 キーンコーンカーンコーン
穂乃果「穂乃果を探さなきゃ。穂乃果を」
海未「穂乃果はあなたでしょう…」
ことり「部室に行けば会えるよ〜」
絵里「絵里ちゃん居るかなぁ」
希「何言ってるん?」
穂乃果「あっ!居た!」
絵里「あっ!私だ!お〜い」 穂乃果「ちょっと!!!どうなってるの?」
絵里「え〜私に聞かれても知らないよぉ。って言うか…私ってこんななんだね」
穂乃果「そんな事はどうでもいいから!」
希「ちょっとちょっと。え?何?どう言う事?」
絵里「いやだから〜さっきも言ったじゃん。私と絵里ちゃんの中身が入れ替わってるんだよ」
海未「穂乃果と…」
ことり「絵里ちゃんが…」
希「入れ替わってる?」 穂乃果「何度も言ったじゃない」
海未「……え?入れ替わってる?そんな事ある訳…」
ことり「でも…今日の穂乃果ちゃん、数学の問題正解してたよ」
海未「確かに。普段の穂乃果の学力なら正解なんてしないはず」
ことり「うん」
絵里「二人とも酷い事言ってる自覚ある?」
希「そう言えば、えりちの方も今日一日締まりの無い顔してたわ」
絵里「え?何?希ちゃんもそっち側?私しか酷い事言われてないよ?普通半々だよね?」
ことり「本当に穂乃果と絵里は入れ替わってるの?」
海未「そう考えると辻褄が合います」
絵里「なんか納得いかないんだけど」 〜部室〜
にこ「はあ?入れ替わってる?」
絵里「うん。この身体めっちゃいいよ!足長い!でもおっぱいデカくてちょっと疲れる」
にこ「え?羨まし…じゃなくてあり得ないでしょ!そんな事」
穂乃果「人の声で変な事言わないでくれない?」
真姫「にわかには信じ難いけど…冗談でも絵里がそんなバカな事言うとは思えないわよね」
花陽「そうだねぇ」
絵里「真姫ちゃんはともかく…花陽ちゃん…そんな風に思ってたんだね」
花陽「あっ、違うの…つい…」
穂乃果「本音が出ちゃったのね」
絵里「皆んな酷いよ」 凛「本当の本当に入れ替わってるの?激突して?」
穂乃果「そうよ。本当よ」
ことり「じゃあもう一回激突すれば戻るのかな?」
絵里「かなぁ?やってみる?」
穂乃果「そうね」
凛「じゃあ、心の準備はいい?」
希「怪我しない様にな?」
穂乃果「えぇ」
絵里「行くよ〜絵里ちゃん」ダッ
穂乃果「ちょ…そんなに速く走らなくても…」
ズドーーーーン!!!
穂乃果「いたた…」
絵里「いったぁ…」
凛「大丈夫?」
絵里「大丈夫じゃないよぉ」
希「11×11は?」
絵里「え?1…22?」
希「失敗みたいやね」
絵里「こんなの急に聞かれても答えられないよ!!!失敗だけども」 穂乃果「どうして戻れないのかしら…」
真姫「何か条件があるとか?」
穂乃果「条件って何よ…」
絵里「もしかしてずっとこのままだったりしてね?あはは」
穂乃果「嫌よそんなの」
絵里「そんな嫌がらなくても…」
にこ「そりゃあ絵里からしたら何の得もないものね」
穂乃果「そう言う事じゃなくて。誰だって生まれ育った自分の身体が一番良いに決まってるでしょ!」
絵里「あ〜そう言う事ね。良かった〜私の身体嫌なのかと思ったよぉ」 にこ「で?今日はどうするの?それぞれ自分の家に帰るの?」
絵里「うん。説明すれば納得してくれるでしょ!ね?」
穂乃果「いや…そんな簡単に…」
絵里「だって皆んな信じてくれたじゃん」
穂乃果「それは…まあ。そうだけど。普通は悪戯だと思われるわよ。だから原因が分かるまで少しやり過ごした方がいいんじゃないかしら?」
絵里「そうかぁ」
穂乃果「そうよ。今日はお互いの家に帰りましょう」
絵里「そうだね。面白そうだし」
穂乃果「変な事しないでね」
絵里「しないよ。私をなんだと思ってるの?」 〜絢瀬家〜
絵里「ただいま〜」
亜里沙「お帰り〜」
絵里「わ〜亜里沙ちゃん!わざわざ出迎えてくれるんだねぇ。絵里ちゃんは良い妹を持ったんだ」
亜里沙「え?」
絵里「いや…何でもないよ…じゃない。何でもないわよ、亜里沙」
亜里沙「うん…」 絵里「…どうしたの?」
亜里沙「なんか…今日のお姉ちゃんいつもとちょっと違う感じがする」
絵里「そ、そうかしら?何か変な物でも食べたかなぁ?」
亜里沙「変な物?大丈夫?」
絵里「大丈夫大丈夫。冗談だから」
亜里沙「やっぱりお姉ちゃん変だよ」
絵里「変じゃないよ。ほら!お腹空いたしご飯にしようよ」
亜里沙「うん」
絵里「で?今日の夕飯は何かな〜」 亜里沙「今日、お姉ちゃんが作る番だよ?」
絵里「え?」
亜里沙「お姉ちゃんの当番」
絵里「そうなの?」
亜里沙「うん。だから帰ってくるの遅いなーと思ってたの」
絵里「そ、そっか。どうしよう……出前でも取る?」
亜里沙「出前?」 絵里「うん。うちの近所の蕎麦屋さん美味しいからさ」
亜里沙「うちの近所にお蕎麦屋そんなんてあったっけ?」
絵里「え?あ〜…うちの近所じゃなくて穂乃果ん家の近くにあるの」
亜里沙「そうなんだ。食べに行くの?」
絵里「だから出前を頼もうよ」
亜里沙「出前って何?」
絵里「出前知らないんだ…ん〜…えっと………デリバリー?」
亜里沙「ピザ!」
絵里「いや蕎麦!」 〜高坂家〜
絵里「ただいま帰りました」
雪穂「お帰り〜遅かったね〜」
穂乃果「え、ええ」
雪穂「お母さん回覧板置きに行ってるよ。多分お喋りしてくるんだろうなぁ。ご飯はそれからだね」
穂乃果「そう。ちょっと部屋に鞄置いてくるわね」
雪穂「うん…珍しいね。言われる前に」
穂乃果「そう?」
雪穂「いつも居間に置きっ放しにして怒られるじゃん」
穂乃果「あ〜まあ…そろそろしっかりしなきゃと思ってね」
雪穂「へ〜そう」
穂乃果「うん。じゃあ、部屋に置いてくるね」
雪穂「別にわざわざ言わなくても。変なお姉ちゃん」 穂乃果「はあ。なんか疲れるわ。ん?」
ガサガサ
穂乃果「きゃぁぁぁぁぁぁあ」
ドタバタ ドタバタ
雪穂「え?何?どうしたの?」ガチャ
穂乃果「ご、ごご、ゴキ…」
雪穂「ゴキ?あ〜」
穂乃果「ゴキブリ〜…」
雪穂「あのさぁ…ゴキブリくらいで何騒いでるの?食べ物扱ってるんだからお母さんがいる時に騒いだらまた怒られるよ?」
穂乃果「いやだって…」
雪穂「部屋でお菓子の食べかすこぼすから出るんだよ。だいたい、いつも退治してるじゃん。何を今更ビビってるの?」
穂乃果「だって…」 雪穂「も〜どいてよ」
穂乃果「やっつけてくれるの?」
雪穂「だって放って置く訳にはいかないでしょ?」
穂乃果「ありがとう雪穂ちゃん」
雪穂「こういう時ばっかり調子良いんだから」 〜再び絢瀬家〜
亜里沙「ハラショー。お蕎麦美味しいね」
絵里「でしょう?ここのお蕎麦は絶品なんだよ」
亜里沙「食べた事あったの?」
絵里「え?いや…って穂乃果が言ってた」
亜里沙「そうなんだ」
絵里「あっ!そう言えば今日、心霊番組やるんだよね?一緒にみない?」
亜里沙「え?怖いやつ?」
絵里「そうそう」
亜里沙「見ていいの?」
絵里「なんで?」
亜里沙「だっていつも呪われるから見たらダメだって言ってたじゃない」
絵里「心霊番組見たくらいで呪われてちゃ日本は今頃壊滅してるよ」
亜里沙「そうなの?」
絵里「そうなの」 亜里沙「じゃあ今日は怖いテレビ見るのね?」
絵里「見るよ〜。アイスでも食べながら見ようか!」
亜里沙「アイス!やったーなんか今日は特別な日みたいだね!」
絵里「そう?」
亜里沙「うん」
絵里「じゃあ近くのコンビニまでアイス買いに行こうか」
亜里沙「はーい」
絵里「絵里ちゃんご馳走様です。私の家のプリン食べて良いからね」
亜里沙「え?何?」
絵里「何でもないよー」 〜再び高坂家〜
穂乃果「ご馳走様でした」スクッ
高坂ママ「あら?珍しいわね〜食べ終わってすぐに動くなんて」
雪穂「お姉ちゃんが自ら食器を片付けるなんて…明日は雨が降るよ」
穂乃果(あの子…普段どんだけ自堕落な生活してるのかしら…)
穂乃果ママ「あっ、食器片付けるついでに冷蔵庫の中にアイス入ってるから持って来てちょうだい」
穂乃果「あっ、はい」
雪穂「アイス買って来たの?」
穂乃果ママ「回覧板置きに行った時に頂いたのよ。ほら、あそこのお宅はもう子供が皆んな自立して出て行っちゃったからアイスとか貰っても食べないんですって」
雪穂「へ〜そうなんだ」 穂乃果「これですか?」
穂乃果ママ「そうそう。穂乃果はチョコチップでしょ?」
雪穂「好きだよね〜お姉ちゃん。チョコチップ」
穂乃果「あの…良いんですか?こんな高価なアイスを…」
雪穂「いらないなら私が貰うけど。てか何でちょくちょく敬語なの?」
穂乃果「え?いや…その…」 穂乃果(どうしよう。穂乃果らしくしなきゃ)
穂乃果「あ〜やっぱり全種類食べたいな〜あはは」
雪穂「……全種類?」
穂乃果(しまった。やり過ぎたかしら?)
雪穂「いつも言うよね」
穂乃果(正解だったのね。まあ穂乃果だもんね)
雪穂「お姉ちゃんと半分こにするとどっちが多いとかで騒ぐから嫌なんだよなぁ」
穂乃果(穂乃果って家だとそんな事で騒ぐの?)
穂乃果ママ「あげくの果には定規持ってくるしね?」
雪穂「ね!」
穂乃果(穂乃果…あなたって…)
穂乃果「そ、そんな事はしないわよ…」
雪穂「わよ?」
穂乃果「いや…しないよ」 雪穂「って言うか早く食べないと溶けちゃうよ?」
穂乃果「え?確かに。じゃあ…頂きます」
雪穂「……」
穂乃果「な、何?」
雪穂「やっぱりお姉ちゃん今日変だよ?」
穂乃果「え?そう?」
穂乃果ママ「そうね。様子がおかしいわよね」
穂乃果「そんな事は…」
雪穂「だってアイスの蓋舐めないし」
穂乃果「あ、あれは下品だからやめたのよ」
雪穂「へ〜あれだけ注意してもこれが美味しんだーってやめなかった癖にね」 穂乃果「え?そうなの?私ってそんなになの?」
雪穂「そうじゃん。最近はマシになったけどさ〜ちょっと前までは鼻はほじるしオナラはするしだったじゃん」
穂乃果「えぇ…嘘…」
雪穂「嘘じゃないよ。外でやってないか心配だったんだから。ね?」
穂乃果ママ「ね!」
穂乃果「えぇ…」 あの頃からずっとμs書いてくれてありがとう
おバカ穂乃果かわいい ありのままの穂乃果が、綾瀬家でも発揮されてるのかなw お分かり頂けただろうか?それではもう一度ご覧下さい。
絵里「あははは〜あ〜はは…ゴホッ…ゲホッ…」
亜里沙「お姉ちゃん笑い過ぎ。雰囲気ぶち壊しだわ」
絵里「ごめんごめん。だってさ〜あれいくら何でも作り物でしょ。露骨過ぎ、笑うよ」
亜里沙「そんなに笑う程面白いかなぁ」
絵里「面白いよぉ。さあコマーシャルだしアイス食べようか〜」
亜里沙「うん。持ってくるね」 絵里「いえーい。アイスアイス〜」
亜里沙「はいお姉ちゃん」
絵里「ありがと〜亜里沙ちゃん。では…」
ペロリ
亜里沙「……」
絵里「どうしたの?」
亜里沙「どうして蓋を舐めたの?」
絵里「蓋にアイスが付いてるからだよ。普通やるでしょ?」
亜里沙「私はそんな事した事ないわ。はしたないよ」
絵里「なっ!!?はしたない?」
亜里沙「うん。やめた方がいいよ」
絵里「そ、そっか〜…」 〜またまた高坂家〜
穂乃果「………人の部屋で寝るのって落ち着かないわ」
ピキッ
穂乃果「ひいっ!!?な、なに?」
パチン
穂乃果「………大丈夫。これは家鳴りと言って決して心霊現象とかではないから。そう!昔の人は原因不明な出来事を幽霊や妖怪のせいにしていただけ!心霊現象なんて蓋を開ければそんなものよ」
ガチャ
穂乃果「ひいっ。な、なに?」
雪穂「お姉ちゃんうるさい。私の部屋まで聞こえてくるんだけど。何ブツブツ言ってんの?」
穂乃果 穂乃果「いえ…ごめんなさい」
雪穂「早く寝なよ。寝坊するんだから」
穂乃果「あっ、待って」
雪穂「何?」
穂乃果「トイレ言ったりする?」
雪穂「は?」
穂乃果「ずっと我慢してて」
雪穂「……はあ?」 ちゅん ちゅん
穂乃果「ふぁ〜。おはようございます」
穂乃果ママ「あら?おはよう。随分と早いじゃない?まだ5時前よ?」
穂乃果「ちょっと…眠れなくて……マ…お母さんの方こそ早いですね」
穂乃果ママ「いつもこの時間に起きてるわよ。家の事やってお店の準備しなきゃいけないんだから」
穂乃果「あの…じゃあ、朝食は私が作りましょうか?」
穂乃果ママ「え?穂乃果が?」
穂乃果「たまにはゆっくりして」
穂乃果ママ「ん〜…じゃあ、お願いしようかな」 トントントントントン
雪穂「ふぁ〜…おはよう…なんか良い匂い…」
穂乃果「おはよう。ふんふんふ〜ん」
雪穂「うん……え?お姉ちゃん何してるの?」
穂乃果「何って…朝食の準備よ」
雪穂「お姉ちゃんが?だって今何時?」
穂乃果「6時よ?出来たからお父さんとお母さん呼んできて?」
雪穂「…今日雪降るな」 μ'sのSS書いてくれるのホントにありがてぇ
穂乃果ちゃんは確かに鼻くそほじってそう 穂乃果「じゃあ行ってきます」
穂乃果ママ「いってらっしゃい…なんか変な感じね」
雪穂「だね…私もそろそろ行かなきゃ」 穂乃果「いつもここで待ち合わせしるのね。あっ!」
海未「おはようございます。早いですね」
穂乃果「おはよう」
海未「やっぱり…本当に絵里なんですね」
穂乃果「どうして?」
海未「だってこんなに早く…」
穂乃果「あはは…ほんとあれなのね」
海未「ほんとあれなんです」 ことり「おはよう〜!」
穂乃果「おはよう、ことり」
海未「おはようございます」
ことり「早いね…やっぱり絵里ちゃんなんだ…」
穂乃果「どれだけ信用ないのよ…あの子…」 海未「で、肝心の穂乃果は来ませんね。一度ここに来る様にと昨日行ったのに」
穂乃果「本当ね…」
ことり「あっ、ね!」
絵里「おはよう…」
穂乃果「うっ…」
海未「おはようございます」
ことり「おはよう〜」
絵里「うぃ…」
穂乃果「私の身体でそんなだらし無い顔しないで」
海未「人生で初めて聞きました。そんなセリフ」
ことり「ありないもんね、普通」 穂乃果「ちょっと穂乃果!こっち来なさい」
絵里「え?何?」
穂乃果「いいから!」
絵里「はい…」
海未「なんでしょう?」
ことり「さあ?」
絵里「あなたね!普段どれだけ自堕落な生活してるの?」
穂乃果「え?そんな事ないよ。普通だよ」
絵里「……まあいいけど」
穂乃果「え?何?気になるんだけど」 訂正
穂乃果「あなたね!普段どれだけ自堕落な生活してるの?」
絵里「え?そんな事ないよ。普通だよ」
穂乃果「……まあいいけど」
絵里「え?何?気になるんだけど」 穂乃果「もういいから。それより!私の身体で変な事してないでしょうね?」
絵里「変な事?ん〜…別に…まあ、おっぱいくらいは揉んだけど…でも、流石に人ん家でそんないやらしい事はしないから安心して〜」
穂乃果「人の身体で何やってんのよ!!!!」
絵里「いや、やるでしょ?」
穂乃果「やらないわよ!!!エロガキじゃないんだから!!!」
絵里「怖っ…エロガキって…」
穂乃果「全く…信じられない。あぁ…早く自分の身体に戻りたい…」 そして放課後
にこ「で?何か分かったの?」
穂乃果「分かってたら今頃元に戻ってるわよ」
絵里「そうだよ。もう身体疲れたよ〜」
真姫「なに?絵里ってそんなに体力ないの?」
絵里「いや…体力自体は真姫ちゃんより余裕であるんだろうけどね」
真姫「は?」
穂乃果「真姫、私の身体ぶたないでね」
真姫「そんな事しないわよ!」 絵里「この身体さ〜ほんっと肩こるんだよ。巨乳って結構大変だよ、にこちゃん」
にこ「なんで私に言うのよ!!!」
絵里「あはは」
にこ「あははじゃないわよ!!!」 凛「なんか絵里ちゃんの身体で絵里ちゃんの声なんだけど、ちゃんと穂乃果ちゃんに見えて来たにゃ」
花陽「そうだね。やっぱり中身って重要なんだね」
絵里「え?」
花陽「あっ、いや穂乃果ちゃんがどうとかじゃなくてね」
真姫「心身共に揃って初めてその人になるって言いたいんでしょ?」
花陽「うん。そう!それを言いたかったの」 にこ「それなら穂乃果に見えるのおかしいでしょ。心身共に揃ってないんだから」
花陽「あっ、そうだね」
真姫「え?」
にこ「上手い事言ったつもりでアホね〜全く」
真姫「くっ…にこちゃんに言われたくない…」 絵里「あの二人も入れ替わればいいのにね」
穂乃果「本当ね」
にこまき「嫌よ絶対に」
ことり「息ピッタリ…」 二人が元に戻る事もなく一週間が過ぎた。
穂乃果「はあ…どんどんこの身体に慣れていく気がする…」
雪穂「ん?何?」
穂乃果「いや…何でもないわ」
雪穂「そう」
穂乃果ー、ちょっといいかしら?
雪穂「お母さん呼んでるよ」
穂乃果「うん。はーい」 穂乃果「何でしょう?」
穂乃果ママ「ふふっ、ちょっと夕飯作るの手伝ってくれる?」
穂乃果「はい。何をすれば良いでしょうか?」
穂乃果ママ「ジャガイモの皮剥いてくれる?」
穂乃果「はい」
穂乃果ママ「久しぶりね」
穂乃果「何がですか?」 穂乃果ママ「穂乃果とこうして料理するの」
穂乃果「……そうで…そうだ…ね」
穂乃果ママ「ふふっ。最近は家の事はメッキリだったもんね〜子供の頃は何でもやらせろって騒いでたくせにね」
穂乃果「そ、そう?」
穂乃果ママ「そうよ。あなた好奇心旺盛だから。おままごとじゃ物足りなかったんじゃない?」
穂乃果「なるほど。ごめんなさい、これからはもう少し手伝う様にします」 穂乃果ママ「無理しなくていいわよ。部活頑張ってるんでしょ?」
穂乃果「…うん」
穂乃果ママ「どうなの?」
穂乃果「何が?」
穂乃果ママ「学校での穂乃果の様子。ほら、今じゃ生徒会長もやってるし」
穂乃果「うん。楽しくやってるよ。最近じゃμ'sのリーダーの自覚も出て来たし。生徒会の仕事も不安はあったけど少しずつ仕事も覚えて来た。仲の良い友達もいっぱい居て毎日楽しいよ」
穂乃果ママ「そう。良かった」
穂乃果「うん」
穂乃果ママ「ありがとうね。教えてくれて」
穂乃果「え?」
穂乃果ママ「ほら!手止まってる」
穂乃果「あっ、うん」 〜穂乃果の部屋〜
絵里『へ〜お母さんそんな事言ってたんだ〜』
穂乃果「うん。あなた幸せね」
絵里『へ?そう?』
穂乃果「うん。私も会いたくなっちゃったな」
絵里『そっか』
穂乃果「じゃあ、明日も早いからもう寝ましょ。」
絵里『そうだね。おやすみ〜』
穂乃果「おやすみなさい」 〜翌日〜
真姫「もう一週間経つわね」
穂乃果「そんなに経つのね」
にこ「もういっそこのままでも良いんじゃない?」
穂乃果「そんな訳ないでしょ!!!」
にこ「冗談よ」 海未「穂乃果ーーーー!!!!!」
絵里「ごめんてばぁ」
真姫「なんか慣れたわね。絵里が海未に怒られてる光景も。まあ、怒られてるの穂乃果なんだけど」
希「そうやねぇ」
穂乃果「慣れないでよ」
海未「穂乃果ーーーー!!!」
絵里「わぁ。ごめんてばぁ。来ないでよ〜」
真姫「ちょっと!こんな狭い所で騒がないでよ」
にこ「本当よ」
絵里「そんなの海未ちゃんに言ってよ〜ってうわぁぁぁぁ」
穂乃果「え…ちょっ…何でこっちに」
海未「穂乃果!!!?」 ドンガラガッシャン
穂乃果「いてて…」
絵里「うぅ…」
海未「大丈夫ですか?」
真姫「だから言ったのに」
穂乃果「も〜海未ちゃんが追いかけるからぁ」
海未「それはあなたが…え?今なんて?」
穂乃果「だからぁ…海未ちゃんが追いかけて来るから…ん?」
絵里「……穂乃果?」
穂乃果「え?絵里ちゃん…」
真姫「二人とも…もしかして?」 ほのえり「元に戻ってるーーー!!!!!!」
真姫「良かったわね二人とも!!!」
穂乃果「身体が軽い…胸が小さい…私の身体だ」
絵里「なんか身体の節々が痛い…何したのよ?」
穂乃果「あ〜ごめん。結構転んだ。慣れなくてさ〜えへへ」
ことり「大変なんだね。身体が違うと」
絵里「文句言いたい所だけど…今日は戻れた感動の方がデカイわ」
ガチャ
凛「雨降って来たにゃ〜」
花陽「今日はもう練習出来ないかなぁ」
穂乃果「花陽ちゃん!凛ちゃん!」
凛「穂乃果ちゃんどうしたの?え?穂乃果ちゃん?」 穂乃果「戻ったよ!!!!」
凛「え?本当!絵里ちゃんは?」
絵里「もちろん!」
にこ「そりゃあそうでしょ。穂乃果が戻ってるんだから」
花陽「どうやって戻ったの?」
穂乃果「海未ちゃんから逃げる時に絵里ちゃんと激突したんだよ」
花陽「やっぱりぶつかった衝撃で戻ったんだ」
穂乃果「かな?」
絵里「でもおかしいわよね?前に試した時はダメだったのに」 穂乃果「そうだよね」
希「ふと思ったんやけど最初に入れ替わった時と今。そして試しに激突した時の違いと共通点…」
にこ「違いと共通点?ワザとぶつかったか偶然かじゃない?」
穂乃果「故意だったからダメって事?」
希「他にないかな?例えば」
ことり「入れ替わった時は海未ちゃんに追いかけられてた!」
海未「え?」 真姫「海未がトリガーって事?」
凛「海未ちゃんにそんな力が?」
穂乃果「そうなの?」
海未「いや…私、知りませんよ。そんな事出来ませんて」
希「海未ちゃんに追いかけられてる時、穂乃果ちゃんは何を考えてた?」
穂乃果「え?逃げる事しか考えてなかったよ」 希「それや!」
絵里「どう言う事?」
希「逃げたいと思う穂乃果ちゃんの気持ちがトリガーだったんじゃない?」
にこ「絵里の身体に入れ替わって逃げたって事?」
真姫「いやいやそんな荒唐無稽な話…」
希「実際の所は分からんよ?けど、こうやって辻褄合わせていくしかないやろ?」
真姫「まあ…それもそうね。何にしろ戻れて良かったわね」
絵里「本当にね」 〜高坂家〜
穂乃果「ただいま〜」
雪穂「おかえり〜」
穂乃果「いや〜久しぶりだ〜」ドサッ
雪穂「……」
穂乃果「何?」
雪穂「カバン片付けないの?」
穂乃果「後で上行く時やるよ」
雪穂「やっぱり長続きしないか」
穂乃果「え?」
雪穂「何でもない」 穂乃果「そう言えばお母さんは?」
雪穂「回覧板置きに行った」
穂乃果「ふ〜ん。お菓子貰ってくるかな?いつもくれるもんね。あそこのお宅は」
雪穂「先週もアイス貰ったばっかりじゃん」
穂乃果「え?そうなの?」
雪穂「食べたじゃん」 穂乃果「あっ…うん。そうだね」
ただいま〜
穂乃果「あっ、お母さんだ」
穂乃果ママ「ただいま」
穂乃果「あっ、お母さん!ただいま!」
穂乃果ママ「穂乃果…」
穂乃果「ん?」
穂乃果ママ「ううん。お帰りなさい、穂乃果」 穂乃果ママ「大学受験の時だけ入れ替われば……!」ハッ おもしろいだけじゃくて、ほのママの最後の発言に安堵の気持ちを見れる 穂乃果が好奇心のままにエリチの身体で色々試してみるシーンが欲しかった 辛辣なかよちんも好き
翌日、絵里ちに怒られる穂乃果も見たかった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています