曜「梨子ちゃんどうぞ!ハロウィンのお菓子だよ!」梨子「……」
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〜10月上旬〜
曜「梨子ちゃん梨子ちゃん!」
梨子「なあに、曜ちゃん?」
曜「えへへ、もうちょっとでハロウィンの季節だよね!」
梨子「ハロウィン……」
曜「うん!今年は手作りのお菓子用意しようと思ってるんだけどさ!梨子ちゃんはどんなお菓子が好き?」
梨子「えっ?そうね、とびっきりに甘いのだったらなんでも……」
曜「ん〜、甘いものかぁ……」
梨子「……」
梨子(そっか、もうすぐそんな季節なのね……) 梨子「……」
梨子(ハロウィン……あれよね?トリックorトリート!って言うやつよね?)
梨子(ということは、つまり……)
梨子「……」
◇………◇
曜『梨子ちゃん!捕まえたっ!』ガシッ!
梨子『きゃっ!//』
曜『えへへ、お菓子をくれるまで放してあげないぞーっ!』
梨子『ふぇぇっ!!?///け、けど、私、お菓子なんて持ってない……///』
曜『そっか。じゃあ……』
ギュッ!
梨子『きゃあっ!//』
曜『もう一生私のものなんだからね、梨子』クイッ
梨子『よ、曜ちゃん……///』ドキドキ
◇………◇
梨子(な、なんて……///) 梨子「……」
梨子(う、うぅぅ〜!///そうよね、やっぱりハロウィンってそういうイベントなのよね……///)
梨子(ちょっぴり恥ずかしいけど、曜ちゃんの方から提案してくれるだなんて、今から当日が楽しみすぎるよぉ……///)
曜「梨子ちゃん梨子ちゃん!じゃあさ、お菓子交換会とかしてみない?」
梨子「う、うん。わかった。私も何か用意しとく、ね………///」
曜「うん!」
梨子「……///」キュンキュン♪
梨子(きゅぅぅ〜!早く当日にならないかなぁ〜……!///)
曜「〜♪」 〜そして当日〜
曜「梨子ちゃん梨子ちゃん!」
曜「見て見て!これ、梨子ちゃんのために作ったんだ!」
梨子「私のため……?」
曜「うん!梨子ちゃんに喜んでもらいたくて!」
梨子「そっか。ふ〜ん……///」
梨子(曜ちゃん、私のこと考えながら作ってくれてたのかなぁ?おいしくなあれ、おいしくなあれって……)
曜「どうどう?手作りカップケーキ!梨子ちゃんほどってわけにはいかないかもだけど、結構上手く作れてない?」
梨子「う、うん……///」
梨子(うぅぅ、なんか両想いみたいで結構嬉しいかも……///)キュンッ! 梨子「……///」
梨子(ど、どうしよ?食べちゃった方がいいのかな?けど、曜ちゃんが想いを込めて作ってくれたものなんて、そんな簡単には食べるわけにはいかないし、なによりちょっぴりもったいないし……)
梨子(あ〜あ、毎日ハロウィンだったらいいのになぁ……///)
曜「梨子ちゃん梨子ちゃん!」ユサユサ
梨子「えっ?」
曜「ん!」
梨子「……?」
曜「梨子ちゃんのお菓子もちょーだいっ!」
梨子「お菓子……?あっ、けどその前に曜ちゃん、一つだけ
曜「あ、こんなところにあるじゃん!いただきっ!」ガサガサ
梨子「あっ!」
パクッ!
曜「ん〜、おいし〜♡」モグモグ
梨子「……」 曜「もぐもぐ……ごっくん!ごちそうさま!」
曜「梨子ちゃん梨子ちゃん、ひょっとしてこれ手作り?すっごく美味しかったよ!」
梨子「……」
曜「えへへ、梨子ちゃんってやっぱりお料理上手だね!いいなぁ〜、私も梨子ちゃんみたいに
梨子「ふんっ!!」
曜「えっ?」
梨子「……」プイッ!
曜(梨子ちゃん……?) 〜お昼休み〜
曜「……」モグモグ
梨子「……」プイッ!
曜「……」
千歌「え〜?なになに、またケンカ?」
曜「いや、そういうわけじゃ……」
千歌「でも梨子ちゃん、機嫌すっごく悪そうだけど?」
梨子「……」プイッ!
千歌「ほら」
曜(あぅぅ……) 千歌「もーっ!曜ちゃんってばいっつも梨子ちゃんの嫌がることばっかするから!」
曜「私のせいって決めつけないでよっ!」
千歌「でもどーせ曜ちゃんのせいなんでしょ?ねっ、梨子ちゃん?」
梨子「……」
コクン
千歌「ほらやっぱり」
曜(ううう〜っ!!どうしていっつも私のせいなのーっ!!)
千歌「曜ちゃんに意地悪されちゃったの?」
梨子「……」コクリ
千歌「ほら。もう二度と顔も見たくないって」
曜「絶対そこまで酷いことは言ってないよね!!?」 曜「……」ジーッ
梨子「……」プイッ!
曜「うぅぅ……」
曜(はぁ、けどやっぱり私が悪いんだろうなぁ……今回も例に漏れずまたいつも通り)
曜「り、梨子ちゃん……あ、あのさ。機嫌直して
梨子「ふん!」プイッ!
曜(ううっ、そうだよね。ちゃんと心から反省しないと許してもらえないよね……)
曜「……」
曜(反省かぁ……なんで梨子ちゃんが怒っているかって言うと、心当たりがあるのはやっぱり朝のお菓子の一件で……)
曜「……」
………
……
… ◇———◇
善子「そりゃ誰でも怒るでしょ」
曜「だよね……」ガクリ
ルビィ「他人の物を勝手に食べるのは良くないと思うなぁ」
花丸「親しき仲にも礼儀ありって言葉もあるずら」
曜「そうだよね……」ガックシ
善子「というわけでその件については100%曜が悪いわね」
ルビィ「曜ちゃんが悪いと思うよ」
花丸「曜ちゃんが悪いずら」
曜「だよね、あぅぅ……」
曜(そっかぁ、やっぱり私が悪いのかぁ……) 曜「ね、ねえ、えっとさ……わ、私はさ、どうしたらいいのかな?」
善子「知らないわよ。とりあえず素直に謝れば?」
曜「けどっ!梨子ちゃんってばすっごく怖いんだよ!!何考えてるかわかんないし!!絶対生半可な言葉だったらますます怒らせちゃうだけだって!!」
善子「そんなこと私に言われても困るんだけど」
ルビィ「だったら曜ちゃんが自分で考えなよ」
花丸「下級生に頼るなんて情けないずら」
曜「うぐっ!」グサッ!
曜(ど、どうして私だけこんな酷いこと言われなくちゃいけないんだろう……?)ピクピク
善子「はぁ……ま、誠意を込めれば許してもらえるんじゃない?知らないけど」
曜「えぇぇ、そんなぁ……」
善子(けど、私たちから一つだけアドバイス出来ることがあるとすれば……)
よしまるびぃ「……」チラリ
梨子「……」ジーッ
よしまるびぃ「はぁ……」
善子(……リリーに監視され続けてることくらい気づきなさいよ。この距離なんだから)
ルビィ(どうして曜ちゃんって自分のことになるとおバカになっちゃうんだろう……?)
花丸(こうしてマルたちに相談してる時点で逆効果だと思うずら)
曜「うぅぅ……」 ◇———◇
曜「り、梨子ちゃん……」
梨子「……」
曜「ふぇぇ、そろそろ機嫌直してよぉ……」
梨子「……」プイッ!
曜「むぅぅ……」
曜(どうしたらいんだろう?えっと、梨子ちゃんに機嫌を直してもらうには……)
曜(……そうだ!)テテッ!
ピューッ!
梨子「……?」 〜間〜
曜「梨子ちゃん!」ガラガラッ!
曜「はい、これ!つまらないものだけど!!」
梨子「……」
曜「この前、梨子ちゃんと購買行った時に気になってるって言ってたやつ……ほ、ほらっ!今日ってハロウィンだしっ!お菓子いっぱい食べたくなっちゃう日かなーって!あはははは……」
梨子「……」ジトーッ
曜「ち、違うってばぁ!!ふざけてるわけじゃなくて!!え、えっと、その……ごめん!!梨子ちゃん!!」
曜「朝、勝手に梨子ちゃんのお菓子食べちゃってごめん!!私、勘違いしちゃってて!!てっきり梨子ちゃんが私のために作って来てくれたのかなって……だからほんとにごめっ
梨子「……」ギュッ!
曜「わっ!?」
梨子「……」コチョコチョッ!!
曜「わひゃひゃひゃひゃあ〜!?」 梨子「……」コチョコチョ
曜「ちょっ、あはははっ!!梨子ちゃん!!くすぐったいよ〜っ!!」
梨子「……」コチョコチョ
曜「やめてっ!お腹壊れちゃうっ!!あははははっ!!ひぃ、ひぃ……」
梨子「……反省した?」
曜「えっ?何が……?」
梨子「むぅっ!」
コチョコチョ!!
曜「あははっ!!ごめんね梨子ちゃん!!私が悪かったってばぁ〜!!」 ………
……
…
曜「はぁっ、はぁっ……」
梨子「……ねえ、曜ちゃん?」
曜「?」
梨子「今日って何の日か知ってる?」
曜「えっ?ハロウィンだよね?」
梨子「うん」
曜「……」
梨子「……」
曜「……それが?」 梨子「もうっ!!曜ちゃんってば魔法の言葉言ってくれなかったじゃない!!せっかくのハロウィンなのにっ!!」
曜「魔法の言葉……?もしかしてトリックオアトリート!ってやつ?」
梨子「うん」
曜「……もしかしてそれで今日ずーっと機嫌悪かったの?」
梨子「……」
曜「なーんだ、そんなことだったのかぁ……」
梨子「むうっ!!そんなことじゃないっ!!ずーっと楽しみだったんだからね!!曜ちゃんと二人っきりでイベントっぽいことするの!!」
梨子「私の気持ちくらい察しなさいよね!!ばかばか!!ばか曜ちゃん!!」ポカポカ
曜「わああああっ!!ごっ、ごめん!!ごめんね梨子ちゃん!!」
曜(そっ、そうだよねー!!梨子ちゃんってば案外子供っぽいとこもあるもんね!!) 梨子「むぅ……」プクーッ!
曜「じゃ、じゃあ、改めて……こほん。梨子ちゃん!ハッピーハロウィン!えへへ、お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞーっ!」
梨子「……」
曜「ど、どう……?」
梨子「……」
ギュッ!
梨子「……それで?」チラリ
曜「えっ?」 梨子「残念ながら曜ちゃんにお菓子はあげられません。誰かさんが勝手に用意した分食べちゃったから」
曜「うぐっ!?そ、それは、すっごくごめん……」
梨子「うん。だから、さ」
曜「う、うん……」
梨子「……」
曜「……?」
梨子「イタズラ……しないの?」
曜「えっ?」 梨子「曜ちゃんが言ったんでしょ。お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうって」
梨子「だからちゃんとイタズラしないとダメ。私に意地悪しないとダメなの」
曜「ふえっ!?」
梨子「言い出したのは曜ちゃんなんだからね」
曜(言わせたのは梨子ちゃんの方だよ!!?)
梨子「……」ギュッ!
曜「わっ!?//ちょ、ちょっと梨子ちゃん!!離れ……」
梨子「……むぅ」
曜「ごっ、ごめん!!そのままでいいけどっ!!けどっ!!///」
梨子「……」ムギュッ!!
曜(ふぇぇ〜!!?やわらかい甘いくすぐったいよーっ!!梨子ちゃんわざとやってるでしょ!!絶対いつものハグより密着度高いってこれぇ!!)ドキドキ!! 曜「……///」
梨子「……」
曜「っ……///」
梨子「……イタズラされるまで放さないもん」ギュウウ!!
曜「ふぇっ!?えええーっ!!?うぅぅ………もうっ!」
ダンッ!!
梨子「きゃっ!///」
曜「こらーっ!ちゃんと曜ちゃんの言うこと聞きなさいっ!言うこと聞かないと食べちゃうぞーっ!」
曜「な、なんて、えへっ……///」
梨子「……」 曜「はぁ、はぁ……っ///は、はいっ!!このお話はおしまいっ!!!///梨子ちゃん!!そろそろ部室行かないと
梨子「曜ちゃん」
トンッ!
曜「わひゃっ!///」
梨子「……」ムギュッ!!
曜「り、梨子ちゃん……?///」
梨子「……いいよ」
曜「ふぇっ!?」
梨子「ほら、ここ」トントン
曜「!!?///」 梨子「曜ちゃんにだったら食べられたっていい。めちゃくちゃにされたっていいんだから」ギュッ
梨子「だから……ほら、私のこと好きにして?」
曜「きゃっ!//梨子ちゃんっ!!何言ってるの!!?//」
梨子「曜ちゃん……」スーッ
曜(へっ!?ふぇぇぇ〜っ!?//)
梨子「……」サワッ
曜(わああああっ!!近い近い顔近いまつ毛も近い前髪当たってるっ!!//あと息も近くて梨子ちゃんのいい匂いがすっごくするってばぁ!!)
梨子「……」
曜「っ……!!///」
曜(う、嘘でしょ!!?だってこれ、これぇーっ!!そういう感じの流れだよねーっ!!?)
梨子「……」
プニッ
曜「んっ///」
曜(わああああっ!!唇当たってる〜っ!!柔らかくて、梨子ちゃんの甘い味がする……////)
曜(……あ〜もう知らないっ!!///知らない知らない知らないっ!!////)ドキドキ!!
梨子「曜ちゃん……」
曜「んっ……」プルプル
………
……
…
この後甘々なキスをした 終わりです。梨子ちゃんお誕生日おめでとう!
思いついたのがこれだけだったからちょっと季節を先取りしすぎたのとかは許して これはすばらしいようりこ
今回も彼女内さんいいぞ〜 乙です
この関係性好きだなー
鈍感な曜ちゃんとめんどくさい梨子ちゃん
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