かのん「神津島から帰ってきたら大変なことになってた」
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かのん「悠奈さんが急に押しかけてきて神津島に連れていかれたから何かと思えば、次のライブの打ち合わせだなんて……」
かのん「それならそうと一言言ってくれればみんな連れていったのに」
かのん「まあ、サニパの2人と練習できたっていうのは大きいけど」
かのん「とりあえず可可ちゃんに連絡はしたけど、その後スマホ壊れちゃってみんなに連絡取れてないし、大丈夫だったかな……」
かのん「それにしても1週間もかかるなんてびっくりした……」
かのん「久し振りの練習だしなんだかちょっと緊張するなあ」
かのん「みんな怒ってないといいけど……」
かのん「あ、もう誰か部室にいるみたい」 かのん「おはよー! ごめんね、急に1週間もいなくなって」
千砂都「か、かのんちゃん!?」
かのん「あ、ちぃちゃん」
かのん「ちぃちゃんとこんなに会わなかったの夏休み以来かもね」エヘヘ
千砂都「かのんちゃぁん!」ダキッ
かのん「ちょ、ちょっとちぃちゃん!?」
千砂都「あっ」スッ
千砂都「ごめんね、馴れ馴れしくして」
かのん「え? 別にいいけど……」 千砂都「……」
かのん「ちぃちゃん?」
千砂都「っ!」メソラシ
かのん「怒ってる?」
千砂都「お、怒ってないよ」メソラシ
かのん「ごめんね、ちぃちゃんに連絡しなくて」
かのん「これ、お土産のパッションフルーツパイ」
千砂都「ありがとう……」
かのん「……? もっと近付かなきゃあげられないよ?」ズイッ
千砂都「っ!」ササッ かのん「やっぱり怒ってる?」
千砂都「お、怒ってはいないんだけど」
かのん「嘘! じゃあなんで目を合わせてくれないし逃げるの!?」
千砂都「だ、だって、かのんちゃんが怒ってたんじゃん!」
千砂都「私の距離が近すぎたから怒ってサニパさんと同じ高校に転校しようとしてたんでしょ!?」
かのん「……え?」
千砂都「……ん?」 千砂都「可可ちゃん宛に『神津島に行きます』ってメッセージが届いて」
かのん「うん、悠奈さんに連れていかれちゃって船の中で送ったよ」
千砂都「その後可可ちゃんが理由を聞いても既読にならなくて」
千砂都「みんなで連絡しても全然既読にならないからきっとブロックされてるんだって」
かのん「スマホ壊れちゃって、っていうかブロックするわけないじゃん」
千砂都「可可ちゃんがかのんちゃんは何かが嫌になって転校したんだって言い出して」
千砂都「それで、みんなで色々考えた結果ここが嫌だったんじゃないかってところ直したんだけど……」
かのん「いやいや、みんなのこと嫌だなんて思ったことないし……」 千砂都「じゃあ転校しないの……?」
かのん「する気もないよ」
千砂都「私の距離感が嫌だったわけでもないの?」
かのん「そんなこと考えたこともなかったよ」
かのん「ちぃちゃんは大事な幼馴染なんだから全然嫌じゃないし」
千砂都「よかった……」ギュッ
かのん「……近くない?」
千砂都「もうかのんちゃんの近くにいられないんだって思ってたからちょっと反動で」
かのん「ふふ、変なちぃちゃん」クスクス かのん「っていうか、みんなで話し合ったってことは他のみんなも変になってるの?」
千砂都「まあ、そうだね」
千砂都「みんなかのんちゃんに帰ってきてほしくて必死だったから」
恋「はよーっす!」
かのん「!?」
千砂都「恋ちゃんおはよう!」
恋「って、かのんさん!? じゃなくて……」
恋「ちゃんかのおひさしぶりーちwwww」
かのん「!?!?」 かのん「な、なな、なにあの恋ちゃん」
かのん「制服気崩してるしなんかチャラチャラしてるし……」
千砂都「恋ちゃんの真面目すぎるところが嫌なんだろうってことになってイメチェン」
かのん「イメチェンどころじゃないよね!?」
恋「ってかなんでちゃんちぃくっついてんの?」
恋「それじゃ意味なくない……?」モジモジ
かのん(ちょっと恥ずかしがってる、かわいい) 千砂都「実はかのんちゃんって転校するわけじゃなかったらしくて……」
恋「えっ」
恋「あーしの性格が嫌だったわけじゃない感じ?」
かのん「恋ちゃんがあーしってかわいい」クスクス
恋「っ!」カアアアアアアアア
恋「い、今のは忘れてください!」
かのん「ね、これからもちゃんかのって呼んでよ」
恋「絶対に嫌です!」 恋「でも、かのんさんが転校するわけではなくてよかったです……」
かのん「その時は可可ちゃんだけじゃなくてみんなに連絡するよ」
かのん「あ、これ神津島のお土産のパッションフルーツパイね」
恋「ありがとうございます!」
かのん「サヤさんの分と、チビの分もあげる」
恋「し、しかし、チビは食べないかと……」
かのん「いいから、チビが食べなかったら恋ちゃんが食べて」
恋「! ありがとうございます」 すみれ「ごきげんよう」
すみれ「あれ、かのんさんお帰りになっていたんですの?」
かのん「!?」
かのん「待って、新入部員!?」
恋「? すみれさんですよ」
かのん「で、でもすみれちゃんってギャラクシーギャラクシーうるさい子じゃ……」
すみれ「うるさいってなによ!?」
すみれ「……ですわ」
かのん「ぶふっ……」 かのん「すみれちゃんはどう変わったの?」コソコソ
千砂都「確かあの尊大な性格が嫌になったんじゃないかってことでお嬢様みたいなってるはずだよ」コソコソ
かのん「だからですわ口調なんだ」クスクス
すみれ「なにかありまして?」
かのん「う、ううんなんでもなくってよ」
ちされん「ぷっ……」クスクス
すみれ「それならばよろしいのだけれど」
すみれ「ところでかのんさんは転校はおやめになって?」
かのん「転校するなんて事実はなくってよ」クスクス
すみれ「はあ!?」 かのん「ごめんね、悠奈さんに神津島に連れていかれちゃっただけなんだ」
すみれ「それならそうと早く言ってったら、言いなさいよ!」
かのん「おもしろくってつい」クスクス
すみれ「全く、可可が深刻そうに言うから本当だと思ったじゃない……」
かのん「タイミング悪くスマホ壊れちゃったせいで連絡も取れなくて」
すみれ「みんな未読スルーされてたから相当怒ってると思ってたんだからね!」
かのん「ごめんね、あ、これお土産のパッションフルーツパイね」
すみれ「あ、ありがとう」 かのん「残りは可可ちゃんだけど可可ちゃんはどうなってるの?」
すみれ「っ! 逃げなきゃ!」
かのん「なんで?」
可可「すみれ!」ダキッ
すみれ「ちょ、離れてったら、離れなさい!」
可可「なんでデスか! 可可はもっとすみれとくっついてたいデス!」
かのん「えっ、もしかして可可ちゃん素直になったの?」
千砂都「っていうより、可可ちゃんとすみれちゃんが喧嘩ばっかりだからかのんちゃんが嫌気がさしたって思ったみたいで」 可可「すみれ! 今日もストレッチ一緒に組みマショウね!」
すみれ「く、可可、あっち」
可可「アッチ?」
かのん「た、ただいまー」
可可「……」
可可「早く離れろデス」
すみれ「切り替えはやっ!?」
可可「かのん、帰ってくるならくるって言ってくれれば迎えにいきマシタのに!」
かのん「あれ、すみれちゃんと仲良くなったんじゃないの?」
可可「!」 可可「す、すみれと可可は仲良しデスよ?」カタクミ
すみれ「……」
可可「すみれも楽しそうにしないとダメデスよ!」
すみれ「かのん帰ってきたからいいじゃない」
可可「お嬢様口調忘れてマス!」
すみれ「いいのよ、それが理由じゃなかったから」
可可「万が一かのんがまた転校するって言ったらどうするんデスか!?」 かのん「あれー? 可可ちゃんとすみれちゃん仲良くないの?」
かのん「神津島に行っちゃおうかなあ」ニヤニヤ
恋「かのんさんって意外と……」コソコソ
千砂都「まあ、そういうところもかのんちゃんらしいといえばらしいかな」コソコソ
かのん「まあ、可可ちゃんのすみれちゃんへの当たりの強さって結構目に余るものがあったからいい機会かなって」コソコソ
可可「あー、もうすみれ大好きデス!」スリスリ
すみれ「鬱陶しいったら鬱陶しいわね!」
可可「すみれは素晴らしい女性デスー!」
おわり 今回は誰が騙してたとかじゃなくてただの勘違いなんだな
おもしろかった 段々かのんの脅しがなくなっても念のためイチャイチャするようになるやつじゃん ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています