真姫「バイト」
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キーンコーンカーンコーン
穂乃果「あ〜今日からテスト期間か〜。部活がないなんてつまらないなぁ」
凛「ね〜」
絵里「じゃあ勉強すれば?」
にこ「本当よね。急に暇になっちゃうから何しようかなって感じよ」
絵里「勉強すればいいじゃない」
穂乃果「するよ!学校で散々勉強してたんだから少し息抜きしたいだけよ」
海未「授業中も散々息抜きしてるじゃないですか」
真姫「困るのは自分達なんだし。好きにすればいいんじゃないの?」
絵里「そうはいかないでしょ。もう」 希「あはは。えりちはお母さんみたいやね」
絵里「何言ってるのよ。はあ、じゃあもう帰るから。希、行きましょう」
穂乃果「え?もう帰るの?なんで?」
絵里「勉強するからよ」
にこ「なに?これ以上良い点取りたいんだ?」
絵里「維持する為にやるの!行くわよ希!」
希「はいはい。じゃあね」
穂乃果「ばいば〜い…」 海未「さて、私達も帰りましょう」
穂乃果「え?帰るの?」
海未「当たり前です」
穂乃果「ことりちゃんも?」
ことり「え?うん。だって勉強しなきゃだし。ね?」
花陽「うん」
穂乃果「え〜…あっ!じゃあさ〜この間新しく出来た喫茶店あるじゃん?駅前の!」
ことり「あ〜出来たね」
穂乃果「うん。そこで勉強しようよ!ね?ならいいでしょ?」
にこ「私はいいけど」
凛「かよちんが行くなら凛も行くよ」
海未「それなら…まあ…」 穂乃果「じゃあ決定!」
真姫「待って!」
穂乃果「何?」
真姫「あそこはやめた方が良いと思うな〜」
穂乃果「なんで?」
真姫「あのお店は…ほら!めちゃくちゃ不味いって話なのよ!」
穂乃果「え〜?美味しいって聞いたけどなぁ」
真姫「いや本当に。凄い不味いって聞いたから。他のお店にした方がいいって!いつものハンバーガーショップでいいじゃない」 穂乃果「いつもの?」
海未「私はどこでも構いませんが
ことり「うん。勉強するのが目的だしね」
真姫「でしょ!」
穂乃果「そうしようか。じゃあ、早速…」
真姫「あっ、ごめん。私今日用事あるからもう帰るわね」
穂乃果「え?用事?そうなの?」
真姫「そうなのよ。もう行かなきゃ。じゃあね」
穂乃果「ばいばい…」
凛「行っちゃったね」 にこ「怪しいわね。凄く怪しい」
花陽「え?」
にこ「あれ、何か隠してるわよ」
海未「疑い過ぎでは?」
にこ「いや絶対に隠してる。だって変だったもん」
穂乃果「まあ…確かにね」 ーーーーーーーー
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ー
真姫「……」
穂乃果「という事で真姫ちゃんを尾行する事になったけど。海未ちゃんとことりちゃん帰っちゃうし」
にこ「ちょうどいいわよ」
凛「何がちょうどいいの?」
花陽「あの…真姫ちゃん。お店の中に入って行ったけど…」 にこ「え?どこ?」
花陽「あのお店に」
穂乃果「あっ、あのお店って」
花陽「だよね?新しく出来た喫茶店ってあのお店だよね?」
穂乃果「そうそう!なんで真姫ちゃんがあそこに?あんなに全否定してたのに」
にこ「怪しいわね。怪しいにおいがプンプンする」
穂乃果「え?そうかな?」
にこ「私達も行くわよ」
穂乃果「あっ、ちょっと待って」 にこ「じゃあ、開けるわよ」
凛「本当に入るの?」
にこ「当たり前」
ガチャ カランコロンカラン
真姫「いらっしゃいませ〜」
にこ「あっ…」
穂乃果「なるほど…」
凛「そう言う事だったんだ」
真姫「え…な…まさか…」
花陽「あはは…真姫ちゃん…」 真姫「…ん、ごほん。えっと…四名様ですね?お席へご案内致します。どうぞ」
穂乃果「あ、はい」
凛「バイトしてたんだね」コソコソ
にこ「だから来てほしくなかったのね」コソコソ
花陽「でもなんでバイトなんてしてるんだろう」コソコソ
穂乃果「欲しい物があるとか?」コソコソ
にこ「真姫ならお小遣いで事足りるでしょ?」コソコソ
真姫「こちらです。ごゆっくり…」ギロッ
穂乃果「あ、ども」 凛「どうする?」
穂乃果「取り敢えず何か頼む?。お腹すいちゃって」
花陽「私も…お腹…」
にこ「え?ガッツリ食べるの?」
穂乃果「せっかくだしさ。何食べようかなぁ。あっ、オムライスいいな〜」
花陽「私もそれにしようかなぁ」
凛「凄いね二人とも。またダイエットするハメにならなきゃいいね」
花陽「怖い事言わないで、凛ちゃん」
穂乃果「すいませーん」 真姫「はい」
穂乃果「真姫ちゃん。オムライス二つ〜」
真姫「……」
穂乃果「真姫ちゃん?」
真姫「……」
穂乃果「あの真姫ちゃん」
真姫「……」
穂乃果「店員さ〜ん」
真姫「オムライス二つですね」 穂乃果「あくまで他人で通すのかな?」
にこ「別にいいじゃないね」
凛「きっと恥ずかしいんだよ。真姫ちゃんだもん」
穂乃果「だね〜」
真姫「オムライスお客様。お待たせしました」
穂乃果「あっ!来た!オムライスだ〜」
花陽「お腹ぺこぺこだよ〜」
穂乃果「あれ?ケチャップは?」
真姫「お待ち下さい」
穂乃果「あ、真姫ちゃん持ってるじゃん」
凛「何か描いてくれるんじゃないの?メイド喫茶みたいに」
穂乃果「なるほど!じゃあ…」 ズバボボ
穂乃果「え?まだ何も言って…」
『さっさとカエレ』
穂乃果「ええ…やっぱりめっちゃ怒ってる」
凛「こんな怒りのこもったオムライス初めて見たにゃ」
穂乃果「えぇ…って言うか真姫ちゃん。なんでそこまで怒ってるの?」
真姫「コソコソ後をつけて来たからに決まってるでしょ」
穂乃果「いや…それを言われたら…。でも、そんなに怒る?」 にこ「って言うか何でバイトしてるのよ?テスト期間中なのよ?」
花陽「あはは…そうだよね。テスト期間中なのよね」
真姫「別にいいじゃない。関係ないでしょ」
にこ「いや…ツケて来たのは謝るわよ。けど、理由くらい聞いたっていいじゃない」
穂乃果「社会経験とか?」
真姫「……お金が必要なのよ」
穂乃果「え?お金?お小遣いじゃ足りないの?」
にこ「沢山貰ったんじゃないの?」
真姫「……親から貰ったお金じゃダメなのよ」 にこ「え?何で?」
真姫「……」
凛「自分で稼いだお金で何か欲しい物があるんだ!」
花陽「自分で稼いだ…プレゼントとか?」
真姫「……もうすぐパパとママの結婚記念日なのよ。だから…」
にこ「え?それでバイトを?」
真姫「悪い?」 にこ「……全然悪くないわよ。なによあんた。隠す様な事じゃないじゃない」
穂乃果「本当だよ!真姫ちゃん立派だよ!」
真姫「だって…私がバイトなんて…笑うでしょ?」
凛「笑わないよ」
花陽「うん。むしろ応援する!」
穂乃果「うん。うん」
真姫「皆んな…」
穂乃果「まあでも、このオムライスはどうかと思うけどね〜あはは」 真姫「いいわよ。それは私の奢りよ」
穂乃果「え?いいの?」
真姫「そのかわり他の皆んなには内緒よ」
にこ「じゃ、私ショートケーキ頼む!」
凛「え!じゃあ、凛はラーメン!」
真姫「なによそれ。って言うかラーメンなんてないから」 カランコロンカラ〜ン
真姫「あっ、いらっしゃいませ」
絵里「あっ」
穂乃果「あっ」
真姫「……」
希「何やってるの?」
真姫「これはやっぱり奢りは無しね」
穂乃果「え〜なんでぇ」
終わり さっさとカエレw
漢字は書きにくいだろうという所まで想定されててリアルだな
絵が浮かぶ良い演出だわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています