かのん「可可ちゃん日和」
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かのん「はい、お待ちどおさま」
可可「わあ、いただきまーす!んー、美味しい!」
かのん「すっかり気に入ってくれたみたいだね」
可可「それはもう!ああ、かのんさん家でご馳走になるココア…甘くてあったかくて、心まで蕩けてしまいそうデス」 かのん「ふふっ、可可ちゃんは大袈裟なんだから」
可可「そんなことはありません、本当のことデス」
かのん「はいはい」
かのん(そういや、可可はココアって意味なんだっけ)
可可「とってもとっても美味しいデス〜♪」
かのん(二杯目は私もココアにしよっかな、なんて) ……………………………………
英語の勉強中
かのん「うーん…」
かのん「このChinese charactersってところがわからないなぁ。意味は…漢字?」
かのん「ふむふむ、charactersは文字の意味。中国の文字だから、つまりは漢字ってわけなんだ」 可可『かのんさーん!』
可可『見てください。この服、きっとかのんさんに似合うと思うんデス!』
可可『一緒だと、楽しいですね!』
かのん「ふふっ。そうじゃないってわかっちゃいるけど、可可ちゃんのことばかりが頭に浮かんじゃうのは、なんでだろうね」 ……………………………………
可可「ねえねえ、かのんさん!これ、なんのことかわかりマスか?」
『可口可乐』
かのん「見た感じ中国語だよね。うーん、なんだろう」
可可「ヒントは世界中で大人気!皆様ご存知のあの飲み物!」 ……………………………………
可可「ねえねえ、かのんさん!これ、なんのことかわかりマスか?」
『可口可楽』
かのん「見た感じ中国語だよね。うーん、なんだろう」
可可「ヒントは世界中で大人気!皆様ご存知のあの飲み物!」 かのん「飲み物…あ、もしかして、コカコーラ?」
可可「正解!クゥコォウクゥルゥと読みまして、美味しくて楽しいという意味なんデス!」
かのん「へえ、読みも近いし、漢字からもイメージが伝わってくるの面白いね!」
可可「ですです!」
かのん(それに、可可ちゃんの可、だね) ……………………………………
可可「かのんさん、かのんさん!」
かのん「可可ちゃん、どうかした?」
可可「本日はおりいってお願いがあります」
かのん「お願い?なにかな」 可可「実は、前から気になっているクレープ屋さんがありまして。このお店なのですが」
かのん「ああ、ここ知ってる。有名だよね」
可可「それなら話が早いです!今度食べに行こうと思っているんですが、何を頼もうか迷ってしまって」
かのん「そこは大好物のチョコバナナ一択じゃないの?」 可可「いつもならそうするところなのデスが、このお店はいちごホイップがイチ押しとのことで、どちらも捨てがたく」
かのん「なるほどね。要するに、二人で食べに行ってシェアしたいってこと?」
可可「流石かのんさん!付き合ってくれますか?」
かのん「もちろん!私でよければよろこんで!」
可可「やったー!かのんさん、大好きです!」
この後めちゃくちゃ食べさせあった。 ……………………………………
可可「それじゃ、また明日デス!」
かのん「うん、また明日」
可可「かのんさん」
かのん「ん?」 可可「再見!」
かのん「さ、再見っ」
可可「うふふっ、またお会いしまショウ!」
かのん「あ…うんっ!」 可可「〜♪」
かのん「行っちゃった。ふふっ、可可ちゃん、今日も元気いっぱいだった」
可可『再見!』
かのん「そう言えば、私、可可ちゃんと初めて会ったとき、咄嗟すぎてわけわかんないこと言ってたような――」 かのん『ニーハオ!謝謝!小籠包!再見〜!』
かのん「あっはは、はたから見たら完全に変な人だったよね。再見、かぁ」
かのん「お父さんが言ってたっけ。中国語でさようならは、再び会おう、see you againって意味だって」
可可『またお会いしまショウ!』
かのん「…うん、また会おうね!」 ……………………………………
可可「はぁっ、はぁっ…」
かのん「お疲れ様、今の走り込み、いい動きだったね」
可可「ぜぇ、ぜぇ…駄目、デス…」
かのん「可可ちゃん?」 可可「走りすぎて、はぁ、はぁ、可可、もう一歩も動けマセン…」
かのん「ずいぶん頑張ったし、今日の練習はここまでにしておこうか」
可可「す、すみません…」 かのん「謝らないで。でも、そうだね。この後は可可ちゃんが用意してくれた衣装をいくつか着てみようと思ってたんだけど、それはまた今度に――」
可可「本当ですかっ!?」
かのん「わわっ!?」
可可「本当に本当に、着てくれるのですか!?」 かのん「ち、近い近い近い!顔の圧がすごいから!それより、大丈夫なの?さっきまであんなに疲れ切ってたのに」
可可「俄然ファイトが湧いてきマシタ!こうしてはいられません、早く部屋に戻りましょう!」
かのん「で、でもでも、よく考えたらお互いすっかり汗かいちゃってるし」
可可「なら、まずはお風呂デスね!」 かのん「うええっ、お、お風呂!?そんな、いきなり!?」
可可「心配ご無用デス!こんなこともあろうかと、お風呂の準備は済ませてありマス!」
かのん「そ、そういうことじゃなくて、えっとほら、私、着替えとかも持ってきてないし!」
可可「それも大丈夫!可可のをお貸しします!」 かのん「いや、いやいやいや!大丈夫じゃないよ、色々と、本当に!」
可可「かのんさん、なにをそんなに慌ててるんデスか?」
かのん「あ、慌ててるっていうか、そ、その…くしゅん」
可可「あっ、いけません!このままでは体が冷えてしまいます!急いでお風呂へ向かわねば!」 かのん「だからその、心の準備が…くしゅっ」
可可「さあさあ、あったかいお風呂に入って、ぽっかぽかにあたたまりましょー!」
かのん「えっ、ちょ、待ってよ、可可ちゃーん!」 ……………………………………
かのん「スクールアイドル、か」
まさかこういう形で人前に立って、歌うことになるなんて。
かのん「少し前の私なら、想像もしなかったよね。可可ちゃんの熱意と行動力には、いつも驚かされるよ」
そう、前の私とは違う。可可ちゃんの真っ直ぐで、ひたむきで、夢を信じる熱い気持ち。
心の奥底に押し込めようとしていた、私の歌うことに対する想いを再び突き動かしてくれた。
可可ちゃんがいてくれたから―― かのん「可可ちゃん」
可可「はい?」
かのん「ありがとう」
だからね、私も飛び出せそうな気がするんだ。未知の先に、願いの先へと。
可可ちゃんは「んー?」と小首をかしげて。
可可「よくわかりマセンが、どういたしまして!」
咲き誇るようなスマイルが、私の心を吹き抜けていった。
終わり かのくぅが可愛くて書いてしまいました。
ありがとうございました。 かのクゥとクゥすみの覇権戦争が始まるのかそれとも別カプの戦いが始まるのか ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています