曜「千歌ちゃんが不登校になった」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
梨子「心配し過ぎよ。一週間くらいなら重めの風邪って可能性もあるし」
曜「重すぎるよ! もはや風邪じゃないよそれは!」
梨子「ラインだって返ってきてるし、本当に大事なら志満さんか美渡さんから何か連絡あるわよ」
曜「いや大事になってからじゃ遅いんだってば!」
梨子「それはまあたしかに」
曜「私放課後千歌ちゃん家行ってみる」
梨子「そう」
曜「そう、て。梨子ちゃんも行くんだよ」
梨子「えぇ〜遠い」
曜「隣だよね!? ていうかどこだろうと普通行くよね友達でしょ!」
梨子「冗談よ。じゃあ授業終わったら一緒に行きましょ」
曜(最近妙にボケるんだよなぁこの人) 〜バス〜
曜「あ〜早く着いて〜」ソワソワ
梨子「落ち着いて。まだしばらくかかるわ」
曜「こんなときに限って渋滞なんて」
梨子「私たちが騒いでも仕方ないわよ」
曜「これなら走った方がよかったかも」
梨子「それもそうね。次で降りる?」
曜「……」ジトッ 曜「梨子ちゃんさ」
梨子「ん?」
曜「なんか最近キャラ変してない?」
梨子「してないよ」
曜「いやしてるよ! 昔は東京風ツッコミしかしてなかったじゃん!」
梨子「東京風ツッコミとは」
曜「特にウケを狙うでも上手い言い回しをするでもない常識的なツッコミのことだよ」
梨子「失礼な」
曜「ましてやボケにボケで返す高等テクニックなんて去年の梨子ちゃんには皆無だったはず」
梨子「あの頃は若かったからね……」ポケーッ
曜「ほらそれ! 隙あらばボケようとしてる!」 梨子「やっぱり変?」
曜「変とまでは言わないけど……まあ気にはなる」
梨子「……実は最近芸人さんのユーチューブにハマってるの」
曜「えー! 意外!」
梨子「そ、そう?」
曜「いや自分でも思うでしょ」
梨子「まあたしかに……音ノ木坂にいる頃じゃ考えられなかったかも」
曜「普通の女の子だったもんね」
梨子「だった……?」 曜「まあでもすごい納得。好きな芸能人の話し方とか真似しちゃうよね」
梨子「そうそう」
曜「例えば誰の動画見てるの?」
梨子「んー、最近はかま○たちさんとか霜降り○星さんとかかなぁ」
曜「王道だね」
梨子「王道なんだけどね、テレビ用じゃないっていうか、大ウケを狙ってないふとしたボケとかぼそっとしたツッコミが好きなの」
曜「あー、ユーチューブならではだね」
梨子「曜ちゃんはハマってるユウテュウバェアとかいる?」
曜「急に発音がネイティブ」 曜「私は元々ユーチューブあんまり見ないけど……筋トレとかお料理の動画とかたまに見るよ」
梨子「うわぁ」
曜「え、なに」
梨子「イケメン力と女子力同時に上げてきてるやん……」ドンビキ
曜「……山内が言いそうな嫌味?」
梨子「そう! わかる?」
曜「私はわかるけど絶対ルビィちゃんとか花丸ちゃんにはそのノリで話さない方がいいと思う」 曜「あ、ついたみたい」トマリマスピンポーン
梨子「どこに?」
曜「千歌ちゃん家だよ! 目的忘れたの!?」
梨子「ユーチューブ鑑賞会するんだっけ」
曜「千歌ちゃんのお見舞いだよ!」
梨子「あぁ〜……。いやまあ、そもそも私はここで降りるんだけどね」
曜「それはそれで『どこに?』って言ったのおかしいけどね」
梨子「……」
曜「……ご、ごめん」
梨子「いいの。私のボケが洗練されてなかっただけだから」グスッ
曜「梨子ちゃんは何を目指してるの?」 〜高海家〜
曜「千歌ちゃん!」ガラガラッ
千歌「あれ、曜ちゃん?」ケロッ
梨子「お邪魔しマンモ……え、千歌ちゃん?」
千歌「あ、梨子ちゃんも。どしたの?」
曜「どしたのって……休んでなくていいの?」
千歌「ほえ? なにが?」キョトン
梨子「千歌ちゃんもう一週間も学校欠席してるじゃない。私も曜ちゃんも私も心配してたのよ?」
千歌「今梨子ちゃん二人いなかった……?」 曜「そんなことより! 千歌ちゃん風邪とかひいてるんじゃないの?」
千歌「私風邪なんかひいてないよ?」
曜「そ、そうなの?」
千歌「なんならここでロンダートバク転もできるよ」ムンッ
曜「うん、べつに止めないけど……」
梨子「千歌ちゃんが怒られるだけだしね」
千歌「……たしかに」スンッ 曜「じゃなくて! なんで風邪もひいてないのに学校休んでるの? 何かあった……?」
梨子「新しいクラスでバチボコにイ○メられたの?」
曜「梨子ちゃん今はボケないで! ていうかあながちボケにもならないからこの状況!」ギロッ
千歌「やだなぁ二人とも。たしかに二人とはクラス別れちゃったけど、私これでも人気者なんだから」エッヘン
梨子「旅館が忙しいとか? 志満さんの体調が悪いとか?」
千歌「いやいや全然。志満ねえもお父さんもお母さんも元気いっぱいだよ。ついでに美渡ねえも」
曜「じゃあなんで……」
千歌「うーん……なんかね」
曜梨「…………」
千歌「学校って行く意味あるのかなって」 曜「……は?」ポカン
千歌「いや、最近けっこう考えちゃうんだよね。なんで私たち毎日学校通ってるんだろって」
曜「ち、千歌ちゃん……?」
千歌「今どき働き方って多種多様でしょ? なのに学校っていう場所で全員がおんなじ教育を受ける日本の仕組みってどうなのかなって思わない?」
曜「ちょちょ、ちょっと待って。千歌ちゃん本気で言ってるの?」アセアセ
梨子「これで冗談だったら見てるお客さんに100万払いなさいよ。あとネットに親の顔を晒す」
曜「桜内っ!!」ギロッ 梨子「そう呼ばれて気づいたけど私と山内さんって『内』仲間なのよね」
曜「あぁ、もう……お願いだからちょっと黙ってて」
梨子「ごめんごめん」
千歌「……とりあえず玄関じゃなんだし、私の部屋で落ち着いて話さない?」
曜「そ、そうだね……」
千歌「じゃ私飲み物とってくるねー」スタスタ 千歌「はいどうぞっ」コトン
曜「ありがとう……」ズズッ
梨子「いただきます」ゴクッ
千歌「急に変な話しちゃってごめんね? でも二人には、いや、二人だからこそちゃんと聞いてほしいの」
曜「…………」
梨子「千歌ちゃん……なにか、わけがあるのね?」
千歌「うん。まずは、黙ってこの動画を見てほしい」スッ
曜(動画……?) 〜動画視聴中〜
曜「…………」
梨子「…………」
千歌「……ど、どうだった?」ソワソワ
曜「いや、うん」
梨子「その……」
曜梨(ゆた○んだったぁー!!!)バーン 千歌「先週の土曜日だったかな、私これ見たとき衝撃で! μ'sのPV見たときに勝るとも劣らない輝きを感じちゃったんだよ!」
梨子(ダメえええええ! いやダメって言うと失礼になっちゃうけどとにかくダメえええええ)
曜(どっちが上とか下とか良い悪いの問題じゃないけど千歌ちゃんはダメだよ! だって私たち『スクール』アイドルだよ!?)
千歌「義務教育なんて無駄なんだって! 私たちにはそれぞれに合った正しい努力と成長のための選択肢があるんだ!」
梨子(義務教育は終わってるのよ! そういう意味ではたしかに千歌ちゃんは学校に行かなくてもいいんだけど義務教育が中学校までってことすらわかってない子はやっぱり学校には行ったほうがいいと思うの!)
曜(正しい努力と成長ってなに? この部屋見た感じお菓子の袋と空のペットボトルしか広がってないんだけど!? まさかとは思うけどこの一週間ユーチューブ見てただけとか言わないよね?)
千歌「二人には私なんかよりももっとすごい才能があるから……。学校に行くよりもそれを輝かせられる道があるってことだけでも今日は知ってほしいんだ」ウルッ
曜梨「…………」 〜翌日〜
梨子「お邪魔しマンモス」ペコリ
曜「……いらっしゃい」
梨子「すごいクマね。もしかして寝てないの?」
曜「寝ようにも寝られないよ」
梨子「あまり根を詰めすぎたらダメよ。せっかくこうして二人で協力しようって話になってるんだから」
曜「そうだね……。とりあえず、私の部屋行こっか」
梨子「お邪魔しマンドリル」ペコリ
曜「……」イラッ 曜「色々調べたけどやっぱりあれはどうにかしなきゃだと思う」
梨子「まあ正しいか間違いかはともかく、一般的ではないわね」
曜「うん。千歌ちゃんが真剣に考えて決めたことなら否定したくないけど、10分かそこらの動画を見ただけでなんとなく影響されるのは良くないよ」
梨子(学校休んでガッツリ一週間見ちゃってるのよね……)
曜「Aqoursの活動にも支障が出るし、そもそも千歌ちゃんの頭の出来じゃ今から社会人としてやっていくのはどう考えても無理だもん」
梨子(千歌ちゃん大好きなくせにナチュラルにディスってるのおもろいなぁ。参考にしよ)
曜「ひとまずあの状態から脱却、とまではいかなくても、一度考え直すきっかけを作ってあげる方向性でいいよね?」
梨子「ああうん、いいと思う」アグリー
曜「なんかめっちゃ返事適当じゃない?」 義務教育ではない高校を不登校してと体制への反逆にならないのでは? 梨子「そんなことないわ。あの状態の千歌ちゃんはたしかに面白いけど、」
曜「おい」
梨子「Aqoursでの面白ポジションは私だけのものにしていたいもの」
曜「真面目にやってる?」
梨子「しっかり風ポンコツのダイヤさんと脳筋破壊神果南ちゃん、そしてこれだから金持ちはの鞠莉ちゃんが抜けた今、ライバルは素でポンコツの不登校千歌ちゃんとイキリ堕天使()の善子ちゃんだけ」キリッ
曜「ねえ、なんで窓の外見てるの?」
梨子「まずは千歌ちゃんをギリ健に戻し、ラスボスの善子ちゃんをただの陰キャに成り下がらせればR-1グランプリは私のものよ」グッ
曜「私はゆくゆくは梨子ちゃんも正気に戻したいと考えてるよ?」 〜作戦会議中〜
曜「やっぱり難しいかなぁ」ウーン
梨子「そうね。あれっていわば一種の洗脳状態だもの。物事の判断を無理やり自分じゃない人の観点から行っている状態よ」
曜「まあ、千歌ちゃん本人の観点がそもそもまともだったかどうかはともかく。少なくとも『学校に行かない』というスタンスに固執してるのはたしかだよね」
梨子「ああなったらちょっとやそっとじゃ千歌ちゃんの心を動かすことはできないわ。そもそも、私たちが動かすべきは千歌ちゃんの心じゃないのよ」
曜「というと?」チラッ
梨子「曜ちゃんの作戦は正攻法すぎるのよ。あの状態の千歌ちゃん本人を私たちが説得し続けたところで成果は得られないわ」
曜「じゃあどうするのさ」
梨子「私たちが今相手にしているのは千歌ちゃんじゃない」
曜「……」ゴクッ
梨子「千歌ちゃんの向こう側にいる、ゆた○んよ」ドンッ 曜「ゆ、ゆた○ん!?」ビクッ
梨子「そう。千歌ちゃんを通して、千歌ちゃんの心の奥に根を張っているゆた○んを倒すのが最も成功率の高い作戦よ」
曜「でも、そんなことどうやって……」
梨子「そもそも、千歌ちゃんはどうしてああなったのかしら?」
曜「それこそゆた○んの影響だよ」
梨子「そう、ゆた○んの動画、つまりユウテュウブを見て千歌ちゃんは変わった」
曜「しばらくなりを潜めておいて急にネイティブ発音ボケするのやめて?」
梨子「ちょっと我慢できなくて」コホン 梨子「ユーチューブによって起こった変化は、ユーチューブを以て戻すしかないということよ」
曜「な、なるほど」ハッ
梨子「千歌ちゃんの目と耳を通して、ゆた○んを鮮やかに論破し否定する動画……それを探して千歌ちゃんに見せることが唯一の解決策よ」
曜「……たしかに筋は通ってる。脳みそまでボケたわけじゃなかったんだね、梨子ちゃん……!」
梨子「芸人って頭良いのよ?」
曜「梨子ちゃんは芸人さんじゃないよ?」 梨子「私たちの世代は良くも悪くも多感で色んなものに影響されやすい。今回の事件はそれが発端だけど、逆手に取って解決に導くこともできる」
曜「とんでもないブーメランだね」
梨子「曜ちゃんも気に入った同じ人の動画を見続ければこうなるわよ」
曜「べつに筋トレもお料理も今までと変らないけどなぁ」
梨子「それは元々狂ったようにハマってただけよ」
曜「私そんな風に思われてたの?」
梨子「とにかく、決行は明日の夕方。それまでにゆた○んを倒すことのできる動画を探し出すのよ」
曜「了解であります! 絶対、月曜日からはまた3人でお昼食べようね!」ユビキリゲンマン
梨子「うん、約束だよ……!」コユビニトンガリコーン
曜「…………」 〜さらに翌々日〜
千歌「それってあなたの感想ですよね?」ペラペラ
梨子「なんかそういうデータあるんですか?」ドヤァ
曜「なんだろう、ウソつくのやめてもらっていいですか?」クイクイ
曜千梨「……wwwwww」ドッ
ルビィ「……なにあれ」
善子「見ちゃダメ。知識の海に潜りすぎて戻って来れなくなった者たちの末路よ」
花丸「インターネット怖いずら」 しばらくしたら淫夢に染まってゆうせつと一緒にホモガキやってそう >>29
>>30
知り合いが真似してるのとか見るとうわぁってなります笑 >>31
淫夢あんまり詳しくないですけど余裕があったら3年生でそういうの書いてみたいです ひろゆきは今若者から支持されてるインフルエンサー一位で使いやすい語録も持ってるから中高生の間でモノマネ流行ってそうだな正直かなり悪影響だと思うが… >>34
ネタにするくらいならちょうどいいですけど信頼できるランキングみたいなので1位とってるの沼ですよね >>35
初SSなので草生やしてもらえると嬉しいです! 結論
「ひろゆき」は、
# 頻繁に議題のすり替えを試み、
# 自分が無知なくせに
# 他者を「勉強不足」呼ばわりし、
# 人格攻撃を好み、
# 何が若者言葉であるかも知らず、
# 映画を観る時には悪罵の出現回数を指折り数えることに集中し、
# 高齢者差別をし、
# 何が人種差別であるかも知らず、
# 自分が差別されていることにも気が付かず、
# 44歳にもなって未だに「若者」のつもりでいます。
素性を隠していない人物からこれほど愚かな言いがかりをネット空間に撒き散らされたのは初めてです。
F爺は、慎(つつし)みというものがあるので、「ひろゆき」を形容するのに恥知らずだとかおめでたい奴だとか軽薄そのものだとか卑怯者だとか嘘吐きだとかは事実だから何度でも繰り返しますが、個人的な印象に過ぎない「糞野郎」だの「ケツの青い餓鬼」だの「足が生え始めたばかりの御玉杓子」だのというはしたない悪罵は致しません。 ひろ○きはゆた○んに倒されたから
千歌の目を覚まさせることはできないと思います 面白かった!
確かに千歌ちゃんは影響されやすそうw >>40
べつに実際どっちが勝ったとかはどうでもいいのでそのへんは適当にスルーしてください笑 >>42
ありがとうございます!
千歌ちゃんは色んな意味でチョロそう >>44
ありがとうございます!
口調に違和感さえなければ自分は改変そこそこ好きです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています