穂乃果「母親」
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穂乃果「う〜重い。重いよぉ」
穂乃果母「ほらしっかり」
穂乃果「ねえ。どこかで休憩して行こうよ」
穂乃果母「だめよ。そしたらお金違うでしょ」
穂乃果「ケチ〜」
「あれ、穂乃果?」
穂乃果「ん?あっ!」
穂乃果母「あら」 真姫「こんな所で奇遇ね」
穂乃果「真姫ちゃん!」
真姫母「あら。こんにちは」
穂乃果「と真姫ちゃんのお母さん!こんにちは」
穂乃果母「こんにちは〜」
真姫「穂乃果もお買い物?」
穂乃果「うん。真姫ちゃんも?」
真姫「うん」 穂乃果「いまちょうど喫茶店かどこかで休憩しようって言ってた所なんだ。ね〜」
穂乃果母「え?」
真姫「へ〜そうなの」
穂乃果「あっ!そうだ!真姫ちゃんも一緒にどう?」
真姫「え…でも…」
真姫母「時間なら大丈夫よ。ご一緒してもいいんですか?」
穂乃果母「へ?あ、全然。ね、せっかくの機会ですからね」
真姫母「じゃあお言葉に甘えてご一緒させて貰いましょうか?」
真姫「うん」 〜喫茶店〜
穂乃果「え〜どれにしようかな〜」
真姫「私、アメリカン」
穂乃果「……私もコーヒーにしようかな」
穂乃果母「やめときなさい。また眠れなくなるわよ」
穂乃果「え?」
真姫「何?そんな事あったの?」
穂乃果母「そうなのよ〜。海未ちゃんがコーヒー飲んでるの見てマネして飲んで眠れなくなっちゃってね」
真姫「へ〜。普段居眠りばかりしてるのにね」
穂乃果「ち、ちょっとお母さん。余計な事言わないでよ」カァァァァ 真姫「ふふっ。穂乃果らしいわね」
穂乃果「だ、だからぁ」
真姫母「あら、でも真姫ちゃんだってコーヒー飲める様になったのは最近じゃない」
真姫「なっ!!?」
穂乃果「そうなんですか?」
真姫母「高校生になったからジュースはもう卒業するって言ってね。ほら、あの〜花陽ちゃんと凛ちゃん?あの子達の前でカッコつける為に」
穂乃果「へ〜可愛い所あるね〜」
真姫「ち、違うから!!!!」カァァァァ 真姫母「それまでずっとトマトジュースだったじゃない」
穂乃果「好きだね、トマト」
真姫「それはいいじゃない」
穂乃果母「でも、真姫ちゃんは苦手な物を頑張って克服したんでしょ?立派じゃない」
真姫「いや、えっと…」
穂乃果母「穂乃果なんて高校生になっても好き嫌いが激しくて。この間もピーマンを雪穂のお皿にこっそり移してお父さんに怒られてたもんね?」
穂乃果「ち、ちょっと」
真姫「そうなんですか?」
穂乃果母「そうなのよ〜その後半べそかきながらピーマン食べてたのよ」
真姫「へ〜そうなんだぁ」
穂乃果「ち、違うんだって」 穂乃果母「違くないじゃない」
穂乃果「そうだけど。友達に言う話じゃないでしょ!!」
真姫「大丈夫よ。イメージ通りだから」
穂乃果「半べそはかいてないから」
穂乃果母「そうだっけ〜?」
穂乃果「そうだよ!!」 真姫母「でも真姫ちゃんだって」
真姫「待って。私は半べそなんてかいてないわよ」
真姫母「パパが研修で一週間帰ってこなかった時泣いてたじゃない」
真姫「いつの話をしてるのよ!!!」
真姫母「いつだったかしら?」
穂乃果「先月とか?」
真姫「小学生の頃の話よ!!!」 真姫母「別に恥ずかしがる事ないじゃない」
真姫「恥ずかしいに決まってるでしょ」
穂乃果母「ふふっ、真姫ちゃんはお父さん大好きなのね」
真姫母「そうなんですよ。今だってしょっちゅう行ってきますのチュー…」
真姫「わーーーわーーーー」
穂乃果「な、なに?」
穂乃果母「えっと…大丈夫?」
真姫「はあ…はあ…大丈夫です」 穂乃果「真姫ちゃんがあんなに大声出すなんて…よっぽど恥ずかしい事なんだ…」
真姫「なんでもないから」
真姫母「うふふ」
真姫「うふふじゃないって」
穂乃果母「穂乃果は小さい頃お父さんにわがまま言う子はうちの子じゃないって怒られて泣いてたわよね」
穂乃果「なんで対抗する様に私のエピソードを言うの!!?」 穂乃果母「そんなつもりはないけど」
穂乃果「って言うか真姫ちゃんのエピソードとベクトルが違うし」
穂乃果母「そうね。基本怒られてばかりね」
穂乃果「そうねじゃなくてさ」
穂乃果母「怒られる様な事ばかりするからいけないのよ」
真姫「学校でもしょっちゅう海未に怒られてるわよね」 穂乃果母「私よりも厳しいものね〜海未ちゃんって」
穂乃果「確かに。それは言えてる」
真姫母「海未ちゃんって道場の子よね?」
真姫「そうよ」
真姫母「海未ちゃんは穂乃果ちゃんと幼馴染なのよね?」
穂乃果「はい。あと、ことりちゃんって子が居て3人で」
真姫母「ことりちゃんって南ことりちゃんでしょ?ことりちゃんのお母さんと私がお友達なの」
穂乃果「え?」
真姫「え?」
穂乃果母「そうなんですか?」 真姫母「そうなんですよ。真姫ちゃんから話を聞いてもしかしてって思ってたんだけどね。この間偶然会って」
穂乃果「へ〜世の中狭いなぁ」
真姫「って言うか何で言わないの?」
真姫母「そうね〜言われてみれば確かにそうね」 穂乃果「真姫ちゃんって家でμ'sの話とかするんですか?」
真姫母「μ'sの?」
真姫「あ、ちょ」
真姫母「毎日聞くわよ〜」
穂乃果「へ〜」 真姫母「穂乃果ちゃんの話も良く聞くし」
穂乃果「そうなんですか?どんな話を?」
真姫母「……あはは」
穂乃果「え?」
穂乃果母「穂乃果。あなた学校で何してるの」
真姫「ふぅ」
真姫母「でも、真姫ちゃんは穂乃果ちゃんの事を凄い慕ってるんだな〜って伝わってくるわ。リーダーシップがあって穂乃果ちゃんがいなきゃμ'sは成り立たないっていつも言ってるもの。ね?」 真姫「違っ」
穂乃果母「へ〜」
穂乃果「なんか照れるな」
真姫「照れなくていいから。そんな事言ってないから」
穂乃果「別に…否定しなくてもいいじゃん…」 真姫母「あと、あの子!矢澤にこちゃん?」
真姫「ちょ、にこにゃんの話なんて…してない」
穂乃果「にこにゃんって…焦りすぎ…」
真姫「言わなくてもいいから!にこちゃんの話なんて」
真姫母「そう?」 真姫「そうよ。そんな事より穂乃果は普段家でどんな話をするんですか?」
穂乃果母「穂乃果?ん〜………」
穂乃果「変な事言わないでよ」
穂乃果母「………」
穂乃果「え?ないの?」 穂乃果母「えっと…」
穂乃果「無いのはそれで嫌だな」
穂乃果母「毎日、今日はなんのパンを食べたかって話は必ずするわよね」
穂乃果「まあ…それはしてるけど」 穂乃果母「それでお父さんに和菓子屋の娘がパンの話ばっかりすんじゃねぇって言われて喧嘩になるのよね」
真姫「へ〜喧嘩するんだ」
穂乃果「別に喧嘩って程じゃないけど」
穂乃果母「思春期だもんね」
穂乃果「だとしたら親と買い物なんて来ないけど」 真姫母「あはは」
穂乃果「え?なんか可笑しいですか?」
真姫「ううん。ごめんなさい。穂乃果ちゃんとお母さんの会話が漫才みたいで」
穂乃果「漫才…」 穂乃果母「あらやだ。漫才コンテストに応募しちゃう?」
穂乃果「絶対に恥をかくよ」
穂乃果母「そう?」
穂乃果「そうだよ」
真姫「穂乃果って家だとそんな感じなのね」
穂乃果「え?真姫ちゃんだっていつもと感じ違うじゃん」
真姫「は?私はいつも通りじゃない」
穂乃果「どこが?」
真姫「全部よ!」 真姫母「うふふ」
真姫「笑わないでよママ」
真姫母「ごめんね。真姫ちゃん」
ピロリン
穂乃果「ん?私?」
真姫「あれ?私も…希からだ」
穂乃果「これから皆んなで集まろうだって」 穂乃果母「何?出かけるの?」
穂乃果「う〜ん…どうする?」
真姫「え〜…」
真姫母「行ってきたら?」
真姫「うん」
穂乃果「じゃあこのまま行く?」
穂乃果母「え?何?もう行くの?」
穂乃果「うん。その方がいいかな」
穂乃果母「そう。夕飯は?」
穂乃果「多分いらないかなぁ」 真姫「私も」
真姫母「はいはい」
穂乃果「じゃあ行こうか」
真姫「そうね。じゃあ、ご馳走様でした」
穂乃果「ご馳走様〜」
穂乃果母「あっ、穂乃果!……行っちゃった」
真姫「うふふ」
穂乃果母「全くいくつになってもせっかちなのは直らないわね」 真姫母「でも、穂乃果ちゃん生徒会長をやっているんでしょう?」
穂乃果母「ねえ、ちゃんと務まってるのかしら。本当ビックリ」
真姫母「本当ビックリですよね。ついこの前まであんなに小さかったのに」
穂乃果母「気がついたら高校生ですもんね」
真姫母「本当にあんなに大きくなっちゃって。友達にも恵まれて。もうすぐに大人になっちゃうんでしょうね」
穂乃果母「そうですね。どおりで歳をとるわけだ」
真姫母「ですね」
あははははは 穂乃果「何笑ってるの?」
穂乃果母「え?あれ?行ったんじゃなかったの?」
穂乃果「財布を忘れたみたいで」
穂乃果母「え?あ、これ?」
穂乃果「うん。ありがとー」
穂乃果母「まだまだ手掛かりそうですね」
真姫母「ですね」 すごく良かったです。照れるまきちゃんが最高でした。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています