海未「ラブレター」
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海未「その…ラブレターを貰ったのですが…」
にこ「誰が?」
海未「私が」
希「どこで?」
海未「通学中に声を掛けられて。読んでくださいと」
絵里「へ〜海未って後輩からモテるものね」
海未「どうやら同級生みたいで」
にこ「ふ〜ん。同じクラスの子?」
海未「いえ。○○高校って言ってました」
希「○○高校って男子校やけど?」 絵里「なるほど、それで私達に。けど…その…力になれないかも」
海未「え?」
希「えりちって男の子から全く声掛けられないんだって」
絵里「もう半年以上経つのに…」
にこ「ふっ」
絵里「何笑ってんのよ」
にこ「別に〜」 絵里「そんな感じなんだけど…それでも良ければ相談には乗るわ」
海未「…はい」
希「でも本当に穂乃果ちゃん達に先に言わなくて良いの?」
海未「穂乃果には受験に集中して欲しいので。ことりも留学の準備で忙しいはずですし」
絵里「なるほど」 海未「なんて言って断ればいいと思いますか?」
絵里「ん〜そうね………断るの?」
海未「だって…よく知らない相手ですし」
希「そんなのこれから知っていけばいいんやない?」
海未「そうですけど…」
絵里「タイプじゃないとか?」
海未「そう言う訳でも…」
絵里「じゃあ断る前に少しお話でもしてみればいいじゃない。向こうだって頑張って声を掛けたんだろうし」 海未「でも…受験生が恋愛なんてしていていいのでしょうか?」
にこ「うわっ…堅っ…」
絵里「節度さえしっかりしてれば良いんじゃない?」
海未「節度…」
にこ「海未って相変わらず堅いと言うか…ねえ?」
希「真実は一つしか無いと思い込んでしまうタイプなんよね。本当の事なんてこの世にはいくつもあるのに」 絵里「そりゃあね恋にかまけて受験失敗しましたなんてのはダメよ?けど、恋をしてるから頑張れるって事だってあると思うの」
海未「でも…私は恋愛経験もないですし…まだ早い様な気もして…」
にこ「じゃあ一生早いんじゃない?ずっと無理でしょ」
海未「うっ…それは…」
にこ「誰だって最初は初めてなんだから」
希「そりゃあそうやろ」
絵里「日本語おかしいわよ」
希「さすが名前を書けば受かる大学に行ってるだけはあるな」
にこ「うるさいわね!いいのよ!にこはアイドル活動があるんだから!!!」
希「じゃあ恋愛ダメやん」 にこ「うるさいわね。とにかく海未!」
海未「はい」
にこ「受験だ恋愛経験がなんだと言い訳して本当はあんた怖いだけなんでしょ?」
海未「怖い…?」
にこ「恋をして変わってしまうのが怖いんじゃないの?違う?」
海未「それは…」 絵里「海未。本音を言いなさい。どうなの?」
海未「にこの言う通りかもしれません」
希「にこっちの言う通り…今日は雪か…」
にこ「何でよ!!!」
海未「怖いんです。私には未知の世界だから…だからずっと興味の無いふりをしてきました」 絵里「やっと素直になったわね」
海未「おかげさまで…けど…いきなり付き合って上手く行くでしょうか…?」
にこ「いやだから…付き合えと言ってる訳じゃないのよ。少し話をしてみたらと言ってるのよ」
海未「会話は…した事があるんです」
にこ「………え?」
絵里「さっきと言ってる事が違くない?」 希「それはラブレター貰った時の話?」
海未「いえ…彼は書店でバイトしていて…」
にこ「彼って言った!今彼って言ったわよ!え?何?素直になった途端もう彼氏ヅラな訳?」
海未「違います!!!」
希「で?」
海未「登山が趣味の様で…登山雑誌を買った時に声を掛けられて会話したんです……数回」
にこ「数回?」 絵里「じゃあ何?顔見知りなのね?」
海未「はい…」
絵里「趣味も合うんだ?」
海未「はい…」
希「バイトもしてるなんてしっかりしてるね」
にこ「どうかしらね?バイト中に声を掛けるなんて職務怠慢じゃない?」
絵里「なんで急に辛辣になったの?」 にこ「急にムカついて来たから。あんた最初から相談するふりして自慢しに来たんでしょ!!!」
海未「違います。そんな事しません」
にこ「だって好きなんでしょ?趣味も合うし憎からず思ってるんでしょ?」
海未「それは分かりません」 にこ「分からないって…好きじゃないフリして愛され様なんてのはムシが良すぎるわ」
海未「仕方ないじゃないですか。誰かと付き合うなんて初めてなんですから」
にこ「ほら!もう付き合う前提で話してるじゃない。もう解散よ!解散!って言うかアイドルが恋愛してるんじゃないわよ!!!」
海未「今は受験中ですから活動はしていません」
にこ「私達は受験だろうがなんだろうが勉強しないで活動してたけどね!!」
絵里「いや…勉強はちゃんとしてたわよ」
希「ウチも」 にこ「え?そうなの?」
絵里「そりゃあそうでしょ。普通…」
にこ「先に言ってよ…それ…」
希「普通言われなくてもわかるやろ」 海未「絵里、希」
にこ「にこの名前も呼びなさいよ」
海未「私、彼ともっと話してみようと思います」
絵里「うん。それがいいんじゃない」
希「そうやねぇ」 海未「でも…何を話しましょう」
絵里「それは登山の話で良いんじゃない?」
希「きっかけそれやしな?」
海未「ですが…もっと大事な事も。将来どんな職に付きたいのかとか子供は何人欲しいのかとか…」
にこ「飛躍し過ぎよ!!!あんた0か100しかないの?」 えりち生徒会長モードだとオーラ出まくってる金髪碧眼のスタイル抜群超美人さんで高嶺のFlowerだから声掛けられんのやろなぁ
後、同性にガードされてそう 海未ちゃんはいざ付き合うとなったら一生添い遂げるところまで考えてそうでかわいい >>15
ラブライブの世界だしな
てか美人過ぎて既に相応のレベルの男がいると思われて
かえって声をかけられないってのは現実にも割とある話 もしことりちゃんがいたら誰も声なんてかけられないだろう 海未「でも大事な事でしょう?」
にこ「引かれるわよ。てか重い」
海未「重い…私が…重い?」
絵里「まあ…でも嬉しいんじゃない?男の子からしたら」
にこ「いや〜重いでしょ。重い女は引かれるわよ」
絵里「そんな事ないわよ。二人の未来を想って何が悪いの?」
にこ「そう言うのが重いって言うの。愛なんてちょっとずつ育めばいいんだから。いきなりズッシリと来たら潰れるわっ」
絵里「そうやってズルズル長引かせて枯れていくのよ」
にこ「なんですって」 希「面白いやろ?二人とも恋愛未経験やからね」
海未「あ……そうなんですか…」
にこ「うるさいわね!!!」
絵里「余計なお世話よ」
希「怒られちった」
海未「まあ…あの…きっと二人にも良い出会いが…」
にこ「ついに先輩ヅラですか…?さっきまで相談してたくせに」 海未「参考にさせて頂きます」
にこ「いや、そう言うコトを言いたいんじゃなくて。え?皮肉なんだけど」
海未「私もです」
にこ「……」
絵里「まあ…そこら辺の話は置いといて。前向きに検討するって事ね」
海未「はい。この後、会いに行こうと思います」
絵里「このあと?」 にこ「ほんと…火がついたら一直線なのね」
希「よくよく考えたら昔からその気はあったよね」
絵里「とりあえず…頑張ってね」
海未「はい。ありがとうございました。それじゃあ行ってきます」
絵里「行ってらっしゃい」 にこ「……どう思う?」
絵里「どう思うって。付き合うんでしょうね」
にこ「まさか…私らの中で一番最初に彼氏が出来るのが海未だなんてね」
絵里「そうね」
希「ん?」
絵里「どうしたの?」
希「海未ちゃんこれ。忘れていった」 にこ「ラブレターじゃない…」
希「うん」
にこ「って言うか中身なんて書いてあるの?」
希「んーと」
絵里「いや…勝手に読んじゃダメでしょ」
希「これ…海未ちゃん…」
絵里「何?」
希「登山に付き合ってくれって書いてあるんやけど…」
にこ「は?恋愛とかじゃなくて?」
希「うん」
絵里「海未が早とちりしたって事?」
にこ「なによ。そんなこったろうと思ったわ」
絵里「海未…もう完全にその気だったけど…」
希「これはもしかすると…相手が一枚上手てだったのかもね」
絵里「確かに」 大学生年代なら相手もその気あるだろうから上手いこと誘ったな でもそのあと普通に付き合うでしょうね
やりとりが自然でおもろかったよ 面白かった。
いつもSS書いてるしうまい氏かな?
のぞにこえりのやり取りが好き。 海未ちゃんは突っ走りそうだなぁ
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