絵里「穂乃果、家出をする」
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ピンポーン
絵里「あら?こんな時間に誰かしら?」
亜里沙「私出てくる」
絵里「ちゃんと確認してから扉開けるのよー」
亜里沙「はーい」
絵里「さてと…」
亜里沙「お姉ちゃーん」
絵里「何かしら?」
亜里沙「穂乃果さんが来たよ」
絵里「へ?」
穂乃果「……お邪魔します」 絵里「ど、どうしたの?目…腫れてるじゃない?」
穂乃果「何だと思う?」
絵里「………結構余裕そうね。亜里沙、お引き取り頂いて」
亜里沙「え…」
穂乃果「うそうそ。うそだよー。余裕なんてないの。家出して来たんだよぉ」
絵里「家出?どうして?」
穂乃果「お父さんと…喧嘩して……」
絵里「そ、そうなの」
穂乃果「家出してやるって言ったらお前なんてもう娘でも息子でもないって」
絵里「あ〜……そうなんだ」 穂乃果「酷いでしょ?」
絵里「あはは…えっと…どうしてうちに?穂乃果ならてっきり海未の家とか…」
穂乃果「海未ちゃん家には…何回も家出してるから…すぐにバレるから…」
絵里「は〜…それでうちに」
穂乃果「うん」 絵里「まあ…うちに泊まるのは構わないんだけどご両親が心配すると思うし…」
穂乃果「心配させたいんだからいいの」
絵里「え〜…」
亜里沙「雪穂は知ってるんですか?」
穂乃果「うん。お願い絵里ちゃん。子猫を拾ったと思って私を泊めて」
絵里「子猫を…新しいお願いの仕方ね。いや別にいいけど」
穂乃果「やったー」 絵里「あはは…」
穂乃果「亜里沙ちゃん。急にごめんね」
亜里沙「大丈夫です!お泊まり会大好きですし、子猫飼ってみたかったし」
穂乃果「あ〜…そっか」
絵里「随分とデカい子猫ね…」 亜里沙「穂乃果さんお腹は空いてないですか?」
穂乃果「あ、ご飯はちゃんと食べから出て来たから」
絵里「やっぱり余裕じゃない…」
亜里沙「何食べて来たんですか?」
穂乃果「ステーキだよ」
絵里「ステーキ…」
穂乃果「え?」 絵里「いや…別に」
穂乃果「え?」
亜里沙「お風呂は入りましたか?」
穂乃果「うん。入って来たよ」
絵里「え?入って来たの?」 穂乃果「そうだよ」
絵里「あっそう」
穂乃果「うん」
絵里「えっと…何しに来たの?」
穂乃果「だから…家出に…」
絵里「うん。どのタイミングでお父さんと喧嘩したの?」 穂乃果「タイミング?」
絵里「そうそう。タイミング」
穂乃果「居間でドラマ観てたら…野球中継に回されちゃって。7回裏のタイミングで喧嘩に…」
絵里「あっそう」
穂乃果「うん」 絵里「それは…ご飯食べながらとか」
穂乃果「ううん。ご飯は食べる前…」
絵里「え?何?じゃあ…喧嘩した後にしっかり食事してお風呂に入ってから家でして来たの?」
穂乃果「………うん」
絵里「あ〜…そう。うん。それでよく目を腫らして来たわね」 穂乃果「ごめん…」
絵里「いや、いいけど」
亜里沙「じゃあ今日はうちでは寝るだけですか?」
穂乃果「ううん。一緒にやろうと思ってUNO持って来たよ」
亜里沙「UNO?」
穂乃果「うん」
絵里「やっぱり穂乃果…余裕あるでしょ?」 穂乃果「うん。UNO得意だから」
絵里「そう言う事じゃなくて。たまらず飛び出して来た感じじゃないでしょって」
穂乃果「たまらず飛び出して?」
絵里「うん」 穂乃果「たまらず…飛び出して来たよ」
絵里「それ…持ってるの着替え?鞄の中」
穂乃果「うん。それとUNO」
絵里「ちゃんと身支度して出て来たんじゃない。やっぱり結構余裕あるんじゃない」 穂乃果「……もう家出も何回目かになるので」
絵里「いや…まあ…じゃあ家族も慣れたもんでしょうね」
穂乃果「だから絵里ちゃん家に来たんだよ」
絵里「海未ん家じゃマンネリだからね」
穂乃果「いや…そう言う事じゃ…」 絵里「もう何でもいいけど…亜里沙。雪穂ちゃんに連絡しておいて」
亜里沙「はーい」
穂乃果「え?雪穂に連絡するの?」
絵里「当然」
ピロリン
亜里沙「あっ…雪穂からだ」
穂乃果「え?」
絵里「ほら心配してるんじゃない?」 亜里沙「………プリンの画像」
絵里「プリン?」
亜里沙「うん。プリンの食べてるんだって」
穂乃果「プリン…え…プリン?」
亜里沙「はい」 穂乃果「え…私の分あるのかな?」
亜里沙「聞きますか?」
穂乃果「いや…大丈夫」
亜里沙「取り敢えず穂乃果さんの事言っておきますね」 穂乃果「あ…いや…」
亜里沙「えい。送信」
穂乃果「あ…」
ピロリン
穂乃果「早い…」
絵里「なんだって?」
亜里沙「……違う友達だった」 穂乃果「あっ…そっか…」
ピロリン
亜里沙「あっ!雪穂から来ましたよ」
穂乃果「え?本当?」
亜里沙「お腹出して寝るなよーって来てます」
穂乃果「…それだけ?」
亜里沙「はい」
絵里「心配してくれて良かったじゃない」
穂乃果「違くない?もっと家出の心配しない?え?何?心配じゃないのかな?」
絵里「慣れてるんでしょうね」 穂乃果「うぅ…悔しいよぉ」
絵里「ああそう」
穂乃果「もう今日は絶対に帰らないんだから。と言う事で改めてお世話になります」
絵里「うん」
穂乃果「恩に着るよぉウノちゃん…じゃなかった絵里ちゃん」
絵里「……うん」 絵里「じゃあ布団敷いたから穂乃果は」
穂乃果「え…一緒のベットで寝るんじゃないの?」
絵里「一緒に寝るの?」
穂乃果「嫌?」
絵里「だって寝相悪いじゃない」
穂乃果「そんな事ないよ」
絵里「そんな事あるのよ」 穂乃果「そっか」
絵里「じゃあ明かり消すわよ?」
穂乃果「え?もう寝るの?」
絵里「夜だからね」
穂乃果「え〜」
絵里「家出しに来たのよね?」
穂乃果「うん」
絵里「じゃあ大人しく寝たら?」
穂乃果「……はい」 絵里「じゃあ消すから」
穂乃果「うん」
カチャ
絵里「おやすみ」
穂乃果「おやすみなさい」
穂乃果「え?本当に寝ちゃうの?」
絵里「本当に寝ちゃうわよ」
穂乃果「あ、そう」 穂乃果「……な〜絢瀬〜」
絵里「……」
穂乃果「絢瀬ってさ〜気になる子とかいんの?」
絵里「……」
穂乃果「B組の南の事が気になってんだよね」
絵里「……」
穂乃果「絢瀬、南と仲が良いだろ?」 >>42
海未ちゃん相手ならともかくエリチにウノちゃんかよw 穂乃果「南と付き合いたいんだ。放課後デートしたりUNOしたり。そんな仲になりたいんだ」
絵里「……」
穂乃果「だから俺、南に想いを伝えるよ」
絵里「……」
穂乃果「後悔しても遅いからな」
絵里「満足した?」
穂乃果「うん」
絵里「じゃあ寝なさい」 穂乃果「眠れるかな…」
絵里「得意でしょ」
穂乃果「…今日コーヒー飲んじゃったんだよね」
絵里「…穂乃果が?」
穂乃果「うん。正確にはココアなんだけど」
絵里「………全然別物よ。ココアとコーヒーは」
穂乃果「え?そうなの?」
絵里「そうでしょ」 穂乃果「じゃあなんで眠れないの?」
絵里「寝る気がないからよ」
穂乃果「授業中は寝る気がなくても眠れるのに」
絵里「それはやる気がないからよ」 穂乃果「返す言葉もないとはこの事だなぁ」
絵里「……」
穂乃果「……眠れないならUNOでもする?」
絵里「眠れないのは穂乃果だけでしょ」
穂乃果「そうなんだけどさ」
絵里「じゃあおやすみ」
穂乃果「……なんでおやすみって言うのかな?親は住みだから?なんでだ?」
絵里「いや…普通に休むからでしょう…」
穂乃果「あ〜そっちか」 絵里「馬鹿な事言ってないで寝なさい」
穂乃果「…はい」
絵里「よろしい」
穂乃果「……」
絵里「……」
穂乃果「…そう言えば…今日ってあの日だっけ?」
絵里「……あの日?」
穂乃果「……」
絵里「あの日って何よ?」
穂乃果「……」 絵里「穂乃果?」
穂乃果「スゥ…スゥ…」
絵里「え?寝たの?」
穂乃果「スゥ…スゥ…」
絵里「嘘でしょ?穂乃果?」
穂乃果「ん…」 絵里「気になる事言っておいて…熟睡まで早いわね…」
穂乃果「んん…ん…来る…」
絵里「は?」
穂乃果「貞子が……来る…」
絵里「えぇ…」 穂乃果「……」
絵里「え…穂乃果?」
穂乃果「……」
絵里「ちょ…ちょっと…ねえ!穂乃果!!!一回起きて?家出にしに来てなに熟睡してるのよ!!!」
穂乃果「……」
絵里「ねえってば」
穂乃果「……フゴッ…ンガッ」
絵里「えぇ…」 穂乃果「ん〜…」ボリボリ
絵里「…お腹出して寝るなって言われてたのに」
穂乃果「お父さん…むにゃむにゃ…」
絵里「あら。ふふっ、喧嘩する程仲が良いって言うものね」
穂乃果「お父さん…私…結婚します」
絵里「え!!?」 チュン チュン
穂乃果「ん〜よく寝た…」
絵里「……ほんとよく寝てたわね」
穂乃果「ん?絵里ちゃんなんで居るの?」
絵里「なんで?何でだと思う?それはここが私の家だからよ」
穂乃果「あ…あ〜…そうだった」
絵里「気はすんだ?」
穂乃果「ん?うん。すんだすんだ」
絵里「一つ分かった事があるわ」
穂乃果「え?何?」
絵里「穂乃果とは一緒に暮らせないわ…私…」
穂乃果「え?なんで?」 乙
見てる人にトッリが紛れ込んでてssも面白かったし外野の空気も良かったわ お父さんとしょうもない喧嘩してて草
雪歩からチョロ姉ちゃんと思われてるんだろう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています