しずく「私は、菜々さんに想われたい・・・」
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〜月曜日・虹ヶ咲学園〜
菜々(月曜日、学校生活において週の始まりの日・・・)
菜々(土日の休みは各生徒がそれぞれの形でリフレッシュして新しい1週間に臨む)
菜々(私も勉強、スクールアイドル、生徒会活動、どれも新たな仕切り直しの日と捉えて大切にしている日だ) 「おはようございます」
菜々「!?」
菜々「お、おはようございます・・・」
菜々(不意に後ろから掛けられた挨拶に驚かされる) 菜々(生徒会長という立場上、様々な人から挨拶を頂戴するが今日は普通に挨拶をお返しすることができなかった・・・)
菜々(それは、その声があの子の声にどこか似ていたから・・・) ―――
〜放課後・生徒会室〜
菜々(今日は同好会の練習に向かう前に生徒会の仕事を終わらせる必要があったため生徒会室に来た)
菜々(クラスの教室や同好会の部室、もしかするとそれ以上に私にとって馴染みの強い部屋・・・)
菜々(でも、この部屋来たら一昨日のことが思い出されて胸が締め付けられるような気持ちになった・・・) 菜々(他人にあのように触れられて・・・)
菜々(くちづけまで交わして・・・)
菜々(一方的にされて最初は怖くて何も出来なかった・・・)
菜々(でも、心の奥底で受け入れている自分に気付いた・・・) 菜々(しずくさん・・・)
菜々(今あなたにお会いしたら私はどういう感情を抱くのでしょうか・・・)
菜々(それが少しこわい・・・)
菜々(!?)
菜々(そのようなことが頭の中をぐるぐると回っていると、折角やるために来た仕事に全く手が付いていないことに気付く・・・)
菜々(こうしてはいられない・・・)
菜々(まずは仕事を終わらせましょう・・・) ―――
菜々「ふぅっ・・・」
菜々(溜まってしまっていた書類の処理)
菜々(やり慣れた仕事なのでその気になれば一気に片付けられる)
菜々(無事に今日終わらせたかった分を仕上げ、生徒会室のドアを施錠し同好会の部室へ向かう・・・) 菜々(同好会の部室が近づくにつれて、私の心拍が上がっていくのが分かる・・・)
菜々(着いた・・・)
菜々(いつも何気なく開けている部室のドア・・・)
菜々(ひと呼吸してからドアに手を掛ける・・・) 菜々(目を瞑り一気にドアを引く・・・)
菜々「お、お疲れ様です!」
菜々(部室内にいるメンバーを一人一人無意識に確かめながら入室しドアを閉める)
菜々(皆が私に笑顔で声を掛けくれる)
しずく「お疲れ様です」
菜々(しずくさんもいつもと同じように笑顔で私に声を掛けてくれる・・・)
菜々(私はこんなにも動揺しているのに、しずくさんは何とも思っていないのですか・・・) 菜々(上品な顔立ちで普段から気品のあるしずくさん・・・)
菜々(そのしずくさんが乱れて感情的に私を抱きしめた・・・)
菜々(その時の声、その時の感触、その時の吐息・・・)
菜々(私は頭からそれらが離れない・・・) 菜々(ふと、侑さんから指摘されて気付く)
菜々(その気持ちに頭が一杯のまま部室に来たせいで中川菜々の制服姿のままだった・・・)
菜々(これは恥ずかしい・・・)
菜々(みんな笑っている・・・)
しずく「ふふふっ!」
菜々(しずくさんも笑っている) 菜々(一度慌てて退室し、更衣室に向かう)
菜々(他の生徒にバレないよう、細心の注意を払って着替える・・・)
菜々(髪を解いて眼鏡を外し、練習着に着替え終える)
菜々(脱いだ制服を畳んでロッカーにしまっていると更衣室のドアが開いた)
菜々(誰だろう・・・・・・) しずく「菜々さん?」
菜々「し、しずくさん!?」
菜々(入室して来たのはしずくさんだった・・・) 菜々「ど、どうされましたか?」
しずく「菜々さんに逢いたくて・・・」
菜々「部室に行けばお逢いできますよ・・・」
しずく「いえ、2人きりでお逢いしたかったんです」
菜々(しずくさんは笑みを浮かべる・・・) 菜々「それなら部活が終わったあととか、お昼休みとかあるじゃないですか?」
しずく「今すぐ逢いたかった・・・ ではだめですか?」
菜々「・・・・・・」
菜々(だめではない・・・) 菜々「いえ・・・ そういうわけでは・・・」
菜々「でも、私は着替えましたし部室に行きますよ?」
菜々(平然を装い答える裏で、目の前にしずくさんがいる事に動揺している私がいる・・・) しずく「少しだけ、数分だけで良いのでここに一緒にいませんか?」
菜々「ど、どうして・・・」
菜々(私は目を逸らしながら答える・・・)
しずく「菜々さんが好きだから・・・ ではだめですか?」
菜々「・・・・・・」
菜々(だめではない・・・) 菜々(驚いたが、その言葉を聞いて一昨日の出来事と私に芽生えた感情が間違ったものではなかったと思えた)
しずく「今日はSEXしませんかとは言いません」
菜々(・・・・・・)
しずく「キスだけさせて下さい・・・」 菜々(突然の申し出に私は一昨日のことをまた鮮明に思い出す・・・)
菜々「し、しずくさん・・・ ここは生徒なら誰でも利用する可能性がある更衣室ですよ?」
しずく「でも、私・・・ 一昨日のことが忘れられなくて・・・」
菜々「!?」
菜々「きゃっ! あぶないっ!」 菜々(しずくさんは私をすぐそばにあるロッカーに押し付けると抱きしめてきた)
しずく「私・・・ もう菜々さんのことしか考えられないんです・・・」
しずく「あんなことして・・・ 身勝手な事を言っているのは分かっています・・・」
菜々(そうするとしずくさんは徐々に顔を近づけて来た・・・)
菜々(少し潤んだ瞳・・・ 私はその瞳に飲まれそうになる・・・) 菜々「ここではだめですよ!」
菜々「や、やめて!」
菜々(私の言葉を無視し、しずくさんは私にキスをする)
菜々(しずくさん・・・)
菜々「んっ・・・ っ・・・・・・」 菜々(舌を絡み合わせていると頭が真っ白になってゆくような感覚・・・)
菜々(私はやめてと言ったのに・・・)
菜々(一昨日はしなかった舌を絡めたキス・・・)
菜々(しずくさんは無心に舌を絡めて私の唾液を舐めつくすかのように舌を動かしてくる・・・) 菜々(私も気が付いたらしずくさんの唾液と私の唾液が混ざり合うようにしずくさんの舌に私の舌を絡めてゆく・・・)
しずく「あ・・・ はっ・・・」
菜々「んっ・・・・・・」
菜々(舌を絡め合っていると呼吸が苦しくなってくる・・・)
菜々(でも、苦しいということも忘れてひたすら舌を絡め合う・・・) しずく「はっ・・・ はぁ・・・、はぁっ・・・」
菜々(しずくさんが苦しさに耐えかねて重ねていた唇を離した)
しずく「すみません・・・ 苦しくなってしまって・・・」
菜々「い、いえ・・・」 しずく「でも・・・ 菜々さんの方からも私に舌を絡めて下さいましたよね?」
菜々「そうですね・・・」
しずく「どうしてでしょうか・・・」
菜々「そ、それは・・・」
しずく「・・・・・・」
しずく「私は、菜々さんに想われたい・・・」 菜々(その言葉にハッとする・・・)
菜々(私は一昨日の事以来、しずくさんの事ばかり考えていた・・・)
菜々(それはしずくさんを想ってしまったから?)
菜々(しずくさんとの行為がきっかけでしずくさんに恋愛感情を抱くようになった??) 菜々「私はしずくさんの事を想っているかもしれません・・・」
しずく「え?」
菜々「あれからです・・・」
しずく「そうでしたか・・・」
しずく「えっ?」
菜々(そうしたら今度私がいつの間にしずくさんを抱きしめてキスをしていた・・・) しずく「あっ・・・・・・」
菜々(舌を絡め合って脳の中から溶けていくような感覚に溺れていたい・・・)
菜々「・・・んっ・・・・・・」
菜々(もう唇と舌にしか感覚がない・・・)
菜々(しずくさんもおそらくそう・・・) 菜々(真っ白な快楽の海を漂っているとまたもしずくさんが重ねた唇を離した・・・)
しずく「菜々さん・・・ そろそろ部室戻らないと・・・」
菜々「そ、そうですね・・・」
しずく「あ、今はせつ菜さんですね・・・ 失礼しました」
菜々「いえ・・・ しずくさんは私がどういう格好であれ、2人でいる時は菜々と読んで下さい・・・」
しずく「は、はい」
菜々「では戻りましょうか」
しずく「ありがとうございます・・・菜々さん・・・」
――終―― しずく「っはぁ・・・ ん・・・」
しずく(舌に唾液をたっぷり溜めながら私は舐める・・・)
しずく(菜々さんは首と背をのけぞらせながら息を乱している・・・)
しずく(言葉ではダメと言っても菜々さんの体は嘘をつかない・・・)
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to be continued ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています