穂乃果「心霊スポット」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
穂乃果「実はさ…この間、見ちゃったんだよ」
海未「何をですか?」
穂乃果「ほら!近所に幽霊が出るって噂の廃墟があるでしょ?」
海未「そんな所ありました?聞いた事ありませんけど…」
穂乃果「とにかくあるんだよ」
海未「そうですか…あるんですね。どこにあるんですか?」
穂乃果「そんな事はどうでもよくって」
海未「いや、この話の信憑性に関わってきますよ?」 穂乃果「そこはね、昔学校だったんだけどね生徒が集まらなくて 廃校になっちゃっだってさ」
海未「なんだか他人事とは思えませんね」
穂乃果「昔は生徒で賑わっていたらしいけどね」
海未「寂しいですが少子化の影響でしょうか」 穂乃果「いや先生が生徒にセクハラしたとかで騒ぎになったんだって」
海未「恐怖のハードルが駄々下がりですね」
穂乃果「でも事実だから」
海未「しかし、こう言ってはなんですが…それだけで廃校になってしまうものなんですかね」
穂乃果「予備校なんて替えはいくらでもあるからね」
海未「予備校?え、予備校なんですか?あなたは予備校を学校と言うんですか?」 穂乃果「別に高校や中学校なんて一言も言ってないよ」
海未「いや、もう一気にイメージが変わりました」
穂乃果「それでもほぼ廃墟だからね。雰囲気あるからね。」
海未「ほぼ?ほぼってなんですか?本当に廃墟なんですか?」
穂乃果「廃墟だよ。雰囲気は」
海未「雰囲気は?いや、もうそれだと全然話が変わってきますからね」 穂乃果「も〜、話が進まないよ」
海未「私が悪いのですか?」
穂乃果「とりあえず、穂乃果はその噂を聞いて気になって行くことにしたんだよ」
海未「よく行きますね」
穂乃果「も〜これがさ〜入口からして雰囲気あるの」
海未「あなた、雰囲気で誤魔化そうとしてません?」 穂乃果「してないよ。も〜いちいち茶々いれないでよ …ん?ちゃち?ちゃちゃ?どっちだっけ?」
海未「穂乃果こそ先程から話を進める気ないでしょう?」
穂乃果「そんな事ないよ〜。とにかくね、勇気を出して入口のドアを開けたんだよ。けど、なかなか開かなくて」
海未「やっと、それっぽくなってきましたね」
穂乃果「そりゃそうなんだよね。その扉ね引戸じゃなくて押戸のドアだったの。珍しいよね。普通入口は引戸だよね」 海未「いや、もうそういうどうでもいい情報はいらないですから」
穂乃果「そうかな〜?とりあえず幽霊が出るって噂は3階だから上がろうと思って。そしたらね、何か聞こえるの」
海未「幽霊の声ですかね?怖くなってきました」
穂乃果「よく耳を澄ませてみるとね…にゃ〜って」
海未「………猫だったんですか」 穂乃果「私、無駄にビックリしちゃってさ〜だから言ったの。凜ちゃん、脅かさないでって」
海未「えっ?凜?猫じゃなくて?」
穂乃果「うん。凜ちゃんも一緒に行ったからね」
海未「何でそれを先に言わないのですか」
穂乃果「心霊スポットに一人で行く訳ないじゃん。とりあえず、私達は三階まで行こうと思ったんだけどエレベーター壊れてるから階段で行ったの」 穂乃果「一歩ずつ一歩ずつ怖いな〜と思う気持ちを押し殺して 上がってったの。そしたらね、段々と足が重くなってきて」
海未「まさか…霊にとり憑かれたんじゃ?」
穂乃果「だからねもう自分で歩いてよって絵里ちゃんに言ったの」
海未「絵里!!?」
穂乃果「絵里ちゃんは入口の段階でビビって気絶してたから私が肩を貸してたんだよ」 海未「また、このパターンですか?まさか、他にもいたんじゃ?」
穂乃果「あと、ことりちゃんと花陽ちゃんと真姫ちゃんと希ちゃんとにこちゃん!」
海未「私以外全員じゃないですか。えっ…私は仲間はずれですか?」
穂乃果「違うよ。海未ちゃんの誕生日プレゼントを内緒で買いに行った帰りだから…あっ!」
海未「言っちゃったじゃいですか!と言うかなぜプレゼント買いに行った帰りに心霊スポットなんか行くんですか?」 穂乃果「ま〜あの〜お誕生おめでとう!!」
海未「この流れで?」
穂乃果「とりあえずそんな事はどうでもよくって」
海未「そんな事?誕生日をそんな事?」
穂乃果「また後で祝うから」
海未「いや、もういいです…」
穂乃果「拗ねないでよ〜話が進まないよ」 海未「なぜ私が責められるのです?腑に落ちないのですが」
穂乃果「とりあえず絵里ちゃんを置いてきぼりにして3階まで行ったんだけど」
海未「置いて行ったのですか?酷いですね。目が覚めたら大変ですよ?」
穂乃果「大丈夫。置き手紙してったから。たまたま色紙があったからさ」
海未「その色紙って…」
穂乃果「いや、何でもないよ」
海未「悲しくなって来ました…」 穂乃果「とりあえず3階に上がったら扉があってね横に○○組って表札が掲げてあったの」
海未「クラス分けでしょうか?それにしても○○組って講師の名前?」
穂乃果「凄い緊張したんだ。ドクッドクって」
海未「鼓動が高鳴っているんですね」
穂乃果「そしたら、ことりちゃんがもしもしって」 海未「え?このタイミングで」
穂乃果「ドクドクって言うのはことりちゃんの携帯の着信音だよ」
海未「そんな着信音がありますか!」
穂乃果「実際あったんだよ。とりあえず、ことりちゃんが電話終わったてから扉を開けたの。そしたらね…」
海未「何かあったんですね?」 穂乃果「いかついおじさん達が数人いてねこっちを恨めしそうに睨むの 」
海未「いかついおじさんに○○組って完全にそっちの人じゃないですか。完全にその人たちの事務所じゃないですか。廃墟じゃないじゃないですか」
穂乃果「だから、ほぼって言ったじゃん。とりあえずね、そのおじさん達が私達に対しておんどりゃ〜て言うからさそこはウラメシヤでしょって言ってやったんだ」
海未「いや、おんどりゃ〜で合ってますから。凄いですね。あなた、勇気ありますね」
穂乃果「いや〜、なにごともファイトだよ!!」 穂乃果「それでね、その人達を良くみたらねないんだ」
海未「え?…やっぱり幽霊だったのですか?」
穂乃果「指が…」
海未「怖い怖い。もう別の意味で怖いです」
穂乃果「もう私達怖くなっちゃって一階まで急いで逃げたの」 海未「はい」
穂乃果「もう追っかけて来たらどうしようって思いながらね。そしたら、なかなか玄関のドアが開かないし」
海未「押し引き逆ですからね。学習能力ないのですか」
穂乃果「やっと開いたと思って逃げ切ったの」
海未「危うくあなた達が幽霊になるところでしたね」 穂乃果「でも逃げきったら笑えてきちゃって皆で笑ったの」
海未「よく笑えますね。私なら絶対に無理です」
穂乃果「そしたらさ誰かが…何かおかしくない…って言い出して」
海未「まさか、ここにきて幽霊が…」 穂乃果「人数が少ないと」
海未「えっ!!?」
穂乃果「それが絵里ちゃんを置いて来ちゃったんだよね。あはは」
海未「いや、笑い事じゃないですから」
穂乃果「絵里ちゃんも無事一人で帰って来たよ」
海未「そうですか。よかったです」
穂乃果「しばらくの間ハラショーしか言えてなかったけどね」
海未「可哀想に…怖かったでしょうね。絵里…」 海未「…それで、穂乃果は結局何をみたんですか?」
穂乃果「うん。絵里ちゃんが鬼に変わるところだよ」
海未「…それで、今正座してるのですね」
穂乃果「うん」
海未「まったく、反省中なのにベラベラと。しかし何事もなくて良かったです」
穂乃果「うん。でもね、あれから希ちゃんがねたまに誰もいないのに一人で会話してるんだ。帰れとかなんとかブツブツと」
海未「…完全に連れて来ちゃってるじゃないですか」
穂乃果「スピリチュアルだね!」
海未「もういいです!」 絵里ちゃんと口喧嘩したみたいな導入のヤツもあったよね
このシリーズすき 真姫「まったく、たまったもんじゃないわ」
海未「どうしたのですか?」
真姫「別に…大した事じゃ無いんだけど…」
海未「私で良かったら聞きますよ」 真姫「こないだね、海未の誕生…はっ!!?」
海未「私の?」
真姫「あ、あなたじゃないわよ。seaよ。青い海の海よ。 」
海未「はあ…そうですか」
真姫「そうよ」
海未「はい、それで?」 「見ちゃったんだけど」みたいなタイトルの奴だよね
このシリーズ大好きだったな 真姫「えっと…だから…その……皆で海に行ったの!そう!海に!」
海未「私は誘われてないのですが…」
真姫「海未はその〜電波が悪くて」
海未「携帯のですか?」
真姫「そ、そうよ。皆ね。穂乃果もことりもよ。携帯の調子が悪かったのよ」
海未「無理があるような」
真姫「ないわよ」 海未「それで?」
真姫「で、ちょっと疲れてたからカフェで休憩してたの」
海未「はい」
真姫「そしたら希が近くに心霊スポットがあるって言い出すから」
海未「…なるほど」
真姫「何がなるほどなのよ?」
海未「いえ、こっちの話です」 真姫「そしたら、穂乃果も知ってるって言い出して。今から行こうって。私は反対したのよ。絵里も花陽も
反対してたし」
海未「でも行ったんでしょう?」
真姫「凛に怖いのかってバカにされたから…」
海未「チョロすぎです…」 真姫「穂乃果が案内するからっていうから行ったのよ。絵里は最後まで反対してたけどね」
海未「さすが元生徒会長です」
真姫「いや、ただ怖かったんでしょ。絵里って暗いのとか苦手だから」
海未「そうなんですか」 真姫「だいたい東京のど真ん中に廃墟があるなんて聞いたこと無かったのよね」
海未「そうでしょう?」
真姫「穂乃果に案内されて行った場所は廃墟と言うより寂れたビルって感じ。しかも廃校になった学校って聞いてたのに蓋をあければ元予備校なのよ?全然話が違うじゃない?」 海未「しかも講師がセクハラして廃校になったのでしょう?」
真姫「有名なの?」
海未「いえ、ちょっと」
真姫「まあ雰囲気は確かに幽霊が出てもおかしくはないのよ。だから、行こうかって事になったんだけど」
真姫「いざ、入ろうとしたら穂乃果が玄関の扉が開かないって。そりゃそうよ。明らかに押戸なのに引いてるんだもの。作りをよく見ればわかるのにね」
海未「まあ、そうですね」 真姫「それを、希がふざけて心霊現象だって言うから絵里がパニックになっちゃって」
海未「…絵里が」
真姫「もう、心霊現象じゃないって事を確かめるために勢いよくドアを開けるものだから転んで頭を打ったのよ」
海未「それで、気を失ってたのですか?」
真姫「何で知ってるの?」 海未「いえ…てっきり、怖くてかと。ですが、真姫!頭を打ったのなら危険でしょう?あなたは医者の娘
なのに…何も言わなかったのですか?」
真姫「大丈夫よ。気絶したふりだから」
海未「…意外な一面ですね」 真姫「まあ、穂乃果が絵里を引っ張って行くって言うから」
海未「その時点で引き返そうと思わないあたり穂乃果らしいですね」
真姫「本当よね。絵里も怖いなら怖いって言えばいいのに強がっちゃって。私は引き返そうと言ったのよ」
海未「聞き入れて貰えなかったのですか?」
真姫「にこちゃんと希が怖がってるって言うから…」
海未「本当、チョロい」
真姫「イミワカンナイ」
海未「そうですね」 真姫「だから私と穂乃果が先頭で行ったのよ。そしたら急におどろおどろしい声でにゃーって」
海未「凛ですね」
真姫「そうなのよ。私を脅かそうとしてるのよ。けど普通にゃーなんて言わないわよね」
海未「まあ、凛の口癖ですから」
真姫「しかも、それに穂乃果は引っかかるし」 海未「まったく穂乃果は」
真姫「それで、噂だと3階に霊が出るって言うのよ。エレベータは壊れてるから階段で行ったのよ」
海未「引き返せば良いものを」
真姫「で、穂乃果は絵里に肩を貸してるでしょ?もう、重いって言うのよ。どうせ、絵里も寝たふりだから下ろせば自分で歩くと思ったから穂乃果に言ったのね」 海未「真姫は優しいのか厳しいのか…」
真姫「でも、絵里も引くに引けないからなかなか起きないの。そしたら、にこがまた悪ふざけで置いていこうって」
海未「μ'sって大丈夫なんですかね?まともなのが花陽とことりしか。絵里が機能しないと壊滅的ですね」
真姫「私もいるじゃない」
海未「あ〜はい」 真姫「からかわないで。それで、穂乃果は絵里の寝たふりに気づいてないから置いてくなら置き手紙をして行こうって」
海未「…後でにこにはきつく言わなければ」
真姫「…ん?で、たまたま色紙があったのよ。穂乃果がそれに書いちゃって」
海未「フフッ、何故海に行って色紙があったのですかね?」 真姫「そ、それは…えっとにこちゃん!にこちゃんが…ほら、アイドルはいつでもサイン出来るようにって」
海未「フフッ、そうですか」
真姫「何で嬉しそうなのよ」
海未「いえ、別に」
真姫「それで、一応穂乃果は叱ったんだけど。まあ、書いちゃったものは仕方ないものね。後でまた用意すればいいし」
海未「はい」ニコッ
真姫「それで、絵里は置いてったのね。それで3階に上がったら部屋が1つあって表札に◯◯組って書いてあるの。物凄く嫌な予感したわよ」 海未「冗談じゃすまないですよ」
真姫「流石に引き返そうとしたらことりの電話がなりだして」
海未「あれ?携帯の調子が悪かったのでは?」
真姫「へ?あっ…な、直ったのよ。電波が届いたんでしょ!!」
海未「フフっ、そうですか」 真姫「で、電話が終わったら穂乃果が扉を開けちゃって。流石に希や凛も顔がひきつってたわ」
海未「でしょうね」
真姫「もう、中見たら予感的中よ。もう、急に中のその人達に怒鳴られるし。何故か穂乃果は怒鳴り返すし」
海未「…あの子は」
真姫「怖い人達にウラメシヤーて言えって。穂乃果は幽霊と勘違いしてるのよ」 海未「天然ここに極まりですね」
真姫「天然じゃすまないわよ。もう、必死で逃げたわ。幽霊の方が全然マシ。まあ流石に私達一般人だから追っかけて来なかったけど」
海未「良かったですね」
真姫「それで外に逃げるときまた穂乃果がドアが開かないって。もう、バカよ。ちょっと前の事忘れてるの」 海未「幼馴染みとしてかわりに謝ります」
真姫「外に出たら凛がなんか足りなくないって言うのよ」
海未「絵里ですか」
真姫「そうなの。絵里を忘れてたのよ。でも、私達が逃げたのに気づいたのね。泣きながら走って来たわ」
海未「絵里も悪いですけどね」 真姫「まったく何が心霊スポットよ。その後調べたら全然違う所の建物の話だったのよ」
海未「ほんと…穂乃果はしょうがないですね」
真姫「しかも希は最初から気づいてたのよ」
海未「言い出しっぺですものね」
真姫「しかも、その後も霊が着いてきちゃったふりをして絵里を怖がらせているのよ」
海未「そう言う事だったのですね?」
真姫「なにがよ?」
海未「実は穂乃果にもこの話を聞いていたのです」 真姫「な、先に言ってよ」
海未「しかし、穂乃果と違って話がわかりやすいです」
真姫「当たり前でしょ」
海未「それで?何故、その話しを部室の前でわざわざするのですか?私は部室に入りたいのですが」
真姫「そ、それは…」
プルルル
真姫「もしもし…うん。…うん。わかったわ」
海未「電話ですか?」
真姫「海未。部室に入りましょ?」
海未「ん?なんなのですか?」
真姫「いいから」
ガチャ 穂乃果「イェーイ!海未ちゃん!」
8人「お誕生日おめでとう。」
海未「………はっ!ありがとうございます!」 2人の視点から書かれてるのが面白い。海未誕おめでとう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています