【異文化コミュニケーション系SS】果林「エマに切腹をどうぞ」
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〜学生寮・果林の部屋〜
浅野内匠頭『〽風さそふ〜〜、花よりもなほ、我はまた……』
エマ「わぁっ、素敵ぃ〜〜」😀
「桜の木の下で俳句を詠むだなんて、風流だねぇ〜〜」
果林「よくもまぁ、ポテチを食べながら呑気に見てられるわねぇ」😒
「これから何が起きるかも知らずに……」
(ふたりが何気なく見ていたテレビには、刃傷沙汰を起こした浅野内匠頭の切腹シーンが映っている) エマ「あ……」
「なんか、ナイフみたいなのを手に取ったよ?」
「リンゴでも食べるのかなぁ?」
果林「見てれば分かるわよ……」
(と––––)
浅野内匠頭『ムッ!!!!!!!!』
(内匠頭が詰め腹を切った瞬間、白装束が赤く染まる!!)
介錯人『ヤァッ!!』
_人人人人人人人人人人人人人_
> ドバッ!!!!!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ エマ「」😶
「」
「」
果林「ちょ……」💦
エマ「…………」
「え……」😳
「死んじゃったよ?この人……」
果林「そうよ、これが切腹よ」
「昔の日本人は、こうやって自分の非を詫びたの」
エマ「え?え?え?」
「冗談だよねぇ……?果林ちゃん……」
「またいつもの、>>1の時代錯誤なギャグに決まって……」
果林「👁👁」真実を伝える目 エマ「……ハァ????」😵
「刑務所とかないの????いきなり死刑なの????」
「昔の日本って、このドラマみたいにバチで野蛮だったの?」
果林「この時代の人達はねぇ……」
「とにかく、殿様の言う事が絶対で……」
「殿様の気分次第で……善人が処刑されたり、悪人が無罪放免になる世の中だったのよ」
エマ「そ、そんなぁ……!!」😫
「いくらなんでも無茶苦茶すぎるよぉ!!」
「第一、そんなに人を死なせてばっかりじゃあ、優秀な人材がいなくなっちゃわない!?」
果林「それを実際にやっちゃったから、徳川幕府や旧日本軍は滅んだのよ」
エマ「…………」 (と––––)
エマ「あ〜〜……」
「そっかぁ〜〜……」
果林「?」
エマ「果林ちゃんや、同好会のみんなも……」
「今こうやって生きてるのは、ご先祖様がミスらなかったからなんだね……」🤔
果林「はぁ??」
エマ「日本人が、消極的な思考を持った人種になった理由が、なんとなく解った気がするよ」
(その翌日––––)
(同好会の面々に『ご先祖様に感謝しようね』と触れて回り、気味悪がられるエマの姿が異彩を放っていた)
,," ̄''`ヽ
@。八ゞ、) ふふっ……
ノcイˆᴗˆハ それから?
と) 芥)つ
く/_i_i_>
し'ノ 〜都内某所・撮影スタジオ〜
📸
シャッターパシャッ!!
スタッフ「ハーーイ、OKで〜〜す!!」
果林「お疲れ様で〜す」
(果林先輩、今日は読モの撮影日––––)
(いつもの果林だったら、このあと道に迷わず帰宅できるかどうかを憂えるのだが––––)
果林(ウフフフッ……)🥴
(今日はなにやら、不敵な笑みを浮かべてるご様子……) 果林(思えば都会に出てから、早数年……)
(これまで散々、方向音痴に泣かされ続けてきたけれど……)
(そんな日々とも、今日でサヨナラだわ!!)
(かすみちゃんがくれたコッペパンが、私にヒントをもたらしたのよ!!)
(神田の赤毛ピアノ少女の0.000001倍を誇る、果林の頭脳が弾き出した妙案とは––––)
果林(そう……)😁
(もう二度と、帰り道に困らないように……)
(かすみちゃんのコッペパンを……) ‐ . |電|::| | |
. ‐|柱|::| | /|
|ー┘| | ../ |
__| .::::|___|/ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ..:::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
""""
,´" ̄`ヽ
l" _li」!リ!i_)
ヽル^ᴗ ゚イ
(つ🥖と)
/_il_i_iゝ
(_ハ_) ◦ ◦ ◦ ◦
果林(スタジオに来る最中に、ちぎっては道に置いてきたからね!!) 果林(落としたパンの後を追っていけば、迷うことなく寮に帰れる……)
(て……天才だわ、わたし)身震い
(ひょっとしたら、いま東大を受験したら合格できるかもしれない……)
(よ〜〜しっ!!決めたわっ!!)🤩
(今日から私のキャッチフレーズは、『かしこい・セクシー・果林さん』よ!!)
(と、不遜が最高潮に達した果林が、私服に着替えてスタジオの外へ出ると––––) _____
/::::::、::゛ヽ
/::´::::::ヽ:::ヽ
. /:::ノヽ:ゝノ`:ゝ:::ヽ
. l::l ○ ,,, ○ l:::::l
. ヽ:ノ "" 〜 """ノ/ヽ:/ もぐもぐ……
. (:人________人l_/人
. (::)/:::::::{>0<}::::::::::ヽ´(:::)
. (::)l::::l:::ノ:| ヽ:::ヽ:::l (:::)
. ヽj:::j :| j::::::l:ノ ´`
/#/#il#l#iヽヽゝ
. ヽ_l__/
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`-`-´ エマ「もぐもぐ……」
「…………ごっくん」😊
果林「」😬
エマ「あれぇ?」
「どうして果林ちゃんがここに……」
果林「……エマ」
「それはこっちが聞きたいわよ……」
エマ「それがさぁ〜〜、実に不思議な事なんだけど……」
「練習が終わって、寮に帰るときに……」 ‐ . |電|::| | |
. ‐|柱|::| | /|
|ー┘| | ../ |
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""""
,´" ̄`ヽ
lミ {_ノjjヽ_} !!
8ヽj ゚ヮ゚イ8
''と}:>o<:{)''
/_il_i_iゝ
(_ハ_) ◦ ◦ ◦ ◦
エマ「パンの欠片が、道端に点々と落ちてるのを発見したの」 エマ「激しい練習の後で、もうお腹ペコペコだったからさぁ……」
「思わず口にしたら、もうすっっっっっっっっごく美味しくって〜〜〜〜♥」😇
果林「」
(『天才少女』から一気に、『先の展開が読めない馬鹿女』に転落したショックで、果林の目が曇る)
エマ「そこからはもう、ほら……」
「日本で言うところの、『やめられない・とまらない』って奴で……」
「拾い喰いし続けてたら、ここまで来ちゃったんだ〜〜」
果林「…………」 エマ「あ……」😅
「ごめ〜〜ん、果林ちゃんの分は残ってないんだ」
「ここに落ちてたのが、最後だったから……」
果林「…………」
「どうして……」
「どうして食べちゃったのよ……」😠
エマ「????」
(いつものクールな伊達女の面影も、何処へやら––––) 果林「あれはねぇ!!私が落とした奴だったの!!」
「帰り道が分かるようにっ!!目印代わりに落としたのっ!!」🤬
エマ「えぇ……」
果林「せっかくの私のナイスアイデアを、よくもぶち壊してくれたわねぇ!!!!」
(頭ごなしに怒鳴り散らす親友を前に、エマの頭が力なく垂れ下がる)
(やがて––––)
エマ「ごめん……」
「ごめんなさい……果林ちゃん」😥
「まさか、果林ちゃんのだとは思わなかったから……」 果林「あ〜〜もうっ!!最悪っ!!!!」
(苛立ちのあまり、頭をボリボリ掻きむしる!!)
果林「意地汚い友達のせいで、帰り道が分からなくなっちゃったわ!!!!」🤯
エマ「ごめん……ホントに……」
果林「謝れば許されると思ってるの!?おめでたい人ねぇ!!」
「スイスだったらそれで済んだでしょうけど、ここは日本だから!!」
「断じて許し難し!!万死に値するって奴よ!!」
エマ「…………」
「…………グスッ」
「……ヒック……ごめんなさぁい……」😢
「食べたパンは、弁償して返すからぁ……許してぇ……」 果林「そんな涙で水に流すほど、朝香果林は安い女じゃないわよ!!」
「どうせ謝るぐらいなら、切腹……」
「そうよ!!切腹よ!!切腹!!」😤
エマ「!?」
果林「この間のテレビみたいに、腹のひとつでも切ってみなさいよ!!」
エマ「」
果林「それぐらいしてくれなきゃ、とうてい腹の虫が治まらなぁぁぁぁいっ!!!!」🌋😡🌋
エマ「…………」
(ついに––––) エマ「う」
「うわああぁ……」😭
「あああぁぁぁぁあああん……」
(打ちのめされたエマが、ひとり夕暮れの街の中へ消えていった)
果林「はぁ……はぁ……」💦
「こんなに人に怒りをぶつけたのは、久しぶりね……」
「今日は最悪の一日だわ……」
(結局––––)
(帰り道が分からなくなった果林は、大枚はたいてタクシーに乗り、学生寮まで戻ってきた) ⊂二⊃ ⊂二⊃
⊂⊃ ⊂⊃
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_|田|_|ロロ|_| ロロ|_|田|.|ロロ|_| ロロ|__|田|_|ロロ|_
,´" ̄`ヽ
@ 八ゞ、)
ノ从ˆᴗˆハ それから?
.( O┬O
◎-ヽJ┴◎
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-ー'''''' '''''ー-- 〜学生寮・果林の部屋〜
部屋の扉バタン……
果林「…………」
(余計な出費がかさみ、弱り目に祟り目な果林––––)
(室内に立てかけてある鏡には、不自然に顔の筋肉が揺れ動く果林の姿が––––)
果林「あ〜〜〜〜っ……」
「くそっ……くそっ……」😠
「まさか自分にも、こんな低レベルな感情が備わってたなんて……」
「それもこれも、全部エマのせい……」 (留まる事のないエマへの怨念をブツブツ呟きつつ、苛立ち紛れに室内を歩き回る)
(と––––)
果林「いだっ!!」
(なにかを踏んづけ、目から火花!!)
果林「っつ〜〜〜〜!!」😖💦
「ほんと何なの!?今日という日は!?」
「仏滅と天中殺が、いっぺんに来たのかしら!?」
(その場にしゃがみ込み、痛みを和らげようと必死に足の裏を揉んでいると––––) 果林「…………」
(この事態の原因である、蒼色のスーパーボールが果林の元に転がってきた)
果林「これって……」😯
「たしか、夏祭りの時の……」 〜果林の回想・夏祭り〜
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て_γ⌒ヽ:;.:,:;.:,:;.:,;';';乂__ノ;';';/;'∧i:i∨/i:i:i:i:i:i:i|爻Y⌒'く狄爻爻;';';';';'爻爻狄狄|_, - ¨ ヘ
__ γ⌒ヽ ̄ 乂__ノ:;.:,:;.:,;';';';';':;.:,:;.:,;';';';';'/:;.:,\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|ン込、:::::::Ymミ;ミ;爻爻淡淡rニ¨ /〉 | 〉00
 ̄γ⌒ヽ 乂__ノ `""⌒⌒^ヽ;';';';';';';';'ミ;ミ;ミ;ミ;ハi:i:i:i::::::::::|爻ンヘ:::::::|i::::::爪ミ;ミ;ミ;ン⌒ | // | |
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_ :- ,_ 从ヾ;:ミ:ヾ;ミ:ミ;ミ;ミ从::::::::::::: ヤ淡爻!|:::::::::_,Lミ;ミ;{ __, -| \込、__
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==i| _ =┓ - .._ 。。。o ・゚゚|三三|゚゚・ o。。 ヾ;:ミ:ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;)i, ::,. ´ タコ焼き 「  ̄| ̄__,,,....、、、
_!|  ̄ =┫ _: :::| `丶、。。o・゚| ̄|゚・o。。 ⌒'_,,r──────| __ ┤ 丁 ̄||: : : : :
 ̄ -=ニ’  ̄: : :|:射的:| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_r-‐f´ | 大判焼き |-‐ "~ ̄\ :| | ||: : : : :
| ⌒ニ=-r |‐- .,_|二二二二二|_|_,,..|-‐ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|`ヽ、: : :.: : :.:\ :|三二ニ=-‐…¬'゚| ||: : : : :
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| _- ./: : : . .. l: :|‐_‐_‐_‐_‐_ ‐ ‐ \ . . . . . :| (屋台で買った焼きそばを、ズルズルと口にかっこむ……)
エマ「もぐもぐもぐ……」
「う〜〜〜〜ん♥ボーノだよぉ♥」🥰
(薄暮にきらめく屋台の明かりと、夥しい人の群れ––––)
(祭りに酔いしれてる雑踏の中に、小粋な浴衣姿で身を固めた、背丈の高い2人の少女の姿がある)
果林「ったく……花火を見に来たというのに……」😒
「さっきからずっと、ボーノbotになっちゃって……」
「そんなに暴飲暴食してたら、後で体重計に乗るのが怖くなるわよ?」 (たこ焼き、お好み焼き、大判焼き、焼きそば……)
(これらの屋台を、片っ端から制覇していくエマを見ていれば、果林でなくとも呆れかえるハズだ)
エマ「無理無理無理ぃ〜〜〜〜!!」😆
「こんなにお店がいっぱいあるのに、我慢しろって言う方が残酷だよぉ〜〜!!」
(暖簾に腕押し、糠に釘––––)
果林「じゃあせめて、口の周りについてるソースを何とかしなさい」
「せっかくの和風美人が台無しよ?」
(さすがに恥じらいを覚えたエマが、あわてて口元を拭う) (と––––)
エマ「!!」
「うわぁ〜〜、綺麗〜〜♥」😊
(エマの目を引きつけたのは、大量の色とりどりなスーパーボールが水槽の中を流れる光景であった)
エマ「へぇ〜〜、『スーパーボールすくい』って言うのかぁ〜〜」
「この蒼くてキラキラ光ってる奴とか、果林ちゃんにお似合いだと思わない?」
(『まるで子供だましね』と、喉まで出かかった果林であったが––––)
(純真無垢にはしゃぐエマの姿に、なんだか心をほだされてしまい––––) 果林「そんなに気に入ったのなら、やってみたら?」
「花火が打ち上がるまで、まだ時間もあるし……」
エマ「うんっ!!やってみるね!!」
(意気揚々と屋台の店主にお金を払い、お椀とポイを受け取る)
エマ「見ててね、果林ちゃん」😤
「あのボールをすくってみせるから!!」
(お目当てのボールに狙いを定め、水槽の中にポイを沈め……)
エマ「えいっ!!」
(ボールの底からすくい上げるように、ポイを勢いよく引き上げる!!)
(が––––) エマ「あ……」
(当然うまくいくワケがなく、ポイが破ける)
エマ「う〜〜ん、これは一筋縄ではいかないなぁ……」
果林「ちょっと厳しいんじゃない?素人目に見ても」
「そんな薄っぺらい紙で、あんな大きな玉を取れるワケが……」
エマ「まだだよ!!勝負はこれからだもん!!」😠
(是が非でもボールをゲットしようと、財布の紐を緩めてチャレンジし続けるエマであったが––––) エマ「むぅ〜〜〜〜っ……」
「おかしい……」
「2000円も使ったのに、取れないだなんて……」
果林「いい加減にギブしたら?」
「人間、諦めが肝心ってよく言うじゃない」
エマ「このボール……意地っ張りな所まで、果林ちゃんみたいだね」😠
果林「馬鹿な事を言ってないで、はやく花火大会の会場へ行くわよ」💢
(と––––)
エマ(……はっ!!)
(そういえば前に、しずくちゃんが言ってたっけ……)
(こういう射幸心を煽る店は、じつは裏で……) 〜地下・コントロール室〜
(お祭り会場の地下50メートル深くに、大型コンピューターが完備された個室がある)
構成員「うゆゆゆゆゆゆゆwwwwww」😆
「あのお姉さん、カモられてる事に全然気づいてなくて草」 _ -= ̄ ||
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|// |l= = #, #=- = === # ||_ .. -=====  ̄ ̄
∨/ |{ 「| ̄||叮| ̄l, |[]| ̄| ̄| ̄| l|百「|朋| ̄| |[]| ̄| ̄| ̄| 「| ̄||叮| ̄|
∨/ |{ j | ||昨| 冂|o| |Ξ|旦| l|日l |朋| | |o| |Ξ|┌┐|:| ||昨| 冂
(数多ある監視モニターのひとつに、エキサイトしてるエマの姿が––––) 構成員「まさか夢にも思わないだろうね」😏
「ここから遠隔して、景品を取れないようにしてるだなんて……」
(彼女の役目は、お祭り会場に点在してるテキ屋の景品を遠隔操作して、客が儲かりすぎないようにする事である)
構成員「あ〜〜っ、はやくお家に帰りたいなぁ〜〜」
「これだけシノギを稼げれば、お姉ちゃんにいっぱい誉められるだろうし……」
(と––––)
構成員「……うゆ?」
(モニター内で、エマが果林に向かって何やら話し込んでいる) そのままエマに連れて帰ってもらえばよかったのでは?
…とこの人のSSに突っ込むのは野暮なんやろな
そっかー祭りのテキ屋だもんな。ヤーさんが仕切ってるわな 構成員「まだやる気かなぁ?この人」
「よ〜〜し……もっと水槽内に重力をかけて、絶対取れないようにしよっと」
(構成員がほくそ笑みながら、重力コントロールのボタンを押そうとしたところ––––)
構成員「あれれぇ?」😕
「どっかに行っちゃった……」
(件のエマが、果林をひとり置いて人混みの中へと消えていく) 構成員「諦めた……のかなぁ?」🤔
「それともお金が無くなって、コンビニのATMへ行ったとか……」
「ま……どっちにしろ、いい社会勉強になったと思うよ?」
「ダイスキだけのお祭りなんて、この世には存在しないんだって……」
_人人人人人人人人人人人人人_
> 扉バァァァァン!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
構成員「!!!!????」😳 エマ「あ〜〜〜〜っ!!やっぱり!!」😡
「しずくちゃんの言った通りだ〜〜!!」
「あなた……私にボールを取らせないよう、ここから遠隔してたんでしょ!?」
構成員「な……」
(突然の闖入者に面食らったものの、そこはヤクザの家の娘––––)
構成員「フ……フンだっ!!」😬💦
「世の中だまされる方が悪いんだもんっ!!」
「うまい話と降旗愛の公式サイトには気をつけろって、ママから教わらなかったのぉ!?」
エマ「ああいえば上祐……」
「もぉ〜〜っ!!絶対に許さないんだからぁ!!」 / _ `ヽ `ヽ
. /、 ゞ≧ r==、', ∨
/  ̄ ̄`ヽ、__,〉ト{_jヘ/ゞヽ, ∨
/. < ̄'=-彡イ丶\ム ∨
/ ヽ( )〃 <\.\\ ∨
.. / ハ {{ ト、 \, イ\\ ∨
.. / 、 ', ゝ ゝ \.〃゙i 〃'\\ ' ,
. / . ヽ .', \ \〉>=〉ゝ{{. \\ \
. /ヘ ゝ ハ. ハミ、 ,\i、ゞ/、 / \ \\ >
. /. ハ `ヽ ' , ヘ_i `´\イ \ \ \\ ,イ: : \
. / ',`ゝ、 ゝ、ヘ. ',⌒>、 /´ |. \ \ \>、 _, -‐'": : : : : :/\
. /. ト、 ミ 、 ,二∨ .ハイ `〈_,ノ ∨\,ィ\ >ニ{ _, . -‐'"´ハ: : : : : : : :/ i`ゝ、
. / `>、 ィ"´ ∨ ゙} ∨: :` ̄ \〃ミ)) '"´ ̄: : : : : : : : : :',: : : : / |///ミ>、
. / `´ _∨ ゝ': : : :.ゞ='' : : : : : : : : : : : : : : ,ム>'" i///////
./ >"´ ∨γミ: :〃⌒>=- 、: : : : : :〃ニミ、. |///////
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,彡'"´ '., ∨: : : : : : : ,: : : : : :!: : : :ハ ム
`ゝ、__彡'"´ , ∨: : : : : : : : : : : : : : : : / / .{
' , ゝ、 _: : : : : : : : : : : : :ゞ、、__, <" : : i
v‐-- 、_ミ: : : : : : : : : : : : ヘ0ヽ: : : : : :j
∨: : : : i0 Y: : : : : : : : : : :.ヘ ',: : :/ |
∨: : : | ヘ: : : : : : : : : : : :〉0〉'" i
' ,ミ、}.0 ゝ、: : : : : : : : ノ/ |
(太ももに巻き付けてるホルスターから、拳銃を取り出す!!) 構成員「ちょっ……!!なにする気なのぉ!?」
エマ「これだね?遠隔するのに使う機械は……」
「こんな機械なんか……え〜〜いっ!!」 _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 拳銃パンパンパンパンパンパンッッッッ!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
.ィ≦,
i .イl ∧
\ .|! .i } l ∧
\ 、 \ .|l .| -= l l ̄l ∧
\`''<_)'" ̄ ̄ ̄\ |.! | ,, '" 7 .l l_l ∧
ヽ \j l、Y ,,'  ̄}. .l ∧
} | ,, ' -=≦ .l 「 ̄∧
、_ __ | / -≧,l l ∧
__}  ̄ ̄ / , ≧《∧ l l ∧
\ / ≧=- / V∧ l l ∧
-== [〕 ⊆二二 ̄ ,l V∧ l l ∧
} , 〈〉 ( ̄ ̄ ̄ j V∧ l l ∧
-―  ̄\ i rュ \ r'" V∧ l l ∧
) l 「y7 --く ̄ ̄ . イ V∧ l l ∧
_≠---ァ ` 、 \ \ .ノ V∧ l l___∧
/ /`勺\. ,| V∧ l |l |l ∧
 ̄ ̄ ̄〕 イ / 、 }`ヾ l |l 斗'”
 ̄`'つ_,,'" Λ ,ノ斗'"
 ̄ / ‘、 {
/ /ヽ l
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ヽ ‘、
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‘. ‘、 「l ̄!i| |! i! |
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i!| _ _ __|i|! __i| ̄|i_ |!´i!゙`|
 ̄ ̄`゙!|i i! i!| ̄ ̄ _ ̄L__!i__i|
/`゙≫|i! !|<´\  ̄`゙i!| |i ̄i! !|i!
< / |i!_i| ヾ__≫ i  ̄ ̄ |i! i|
! |i! |  ̄
' |::i i!|
iヽ _ _ノ从メ#ヾ'人ヾ:;:ー- ...、
\ ヽ __ノ;;;ヾ=二三 :;:;: :;:;:;;・ ,`゙ヾ:;:;:;:;::;:;:ヾ
`丶 》:;:;;#ノ彡三二三 」── 二=≡≡=ヾ:;:;:.,ゝ ── ─ i!二二二`7
\丶 ヾ,:;'゙´'人i从'※'iミ彡∠゙´ `ヾ:;:; ;:;:レ' /7∠/
\ヾ人'゙´;:'´川彡/r-三゙´ `゙ヾ;:; ;:/ 〈_/
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i|#i///`゙ |《巛<´ ゙
川//` ゙!|i!i|ヾゝi!二二二`7
─ = 二 て:.》 |i:;:#i!`i'|!i /7∠/
!i゙´i!| \' 人゙-─∠ ゙` 〈_/
\ `i!゙´ .,人-ーノ:;i|!ヾ >ヾ'゙´ ::::::::::::;;;:#i|! i|ヾ
ヾ、 ゞ'゙´ `゙ ::;:;´ ヾ》:: ::;:;ヾ .r'゙´;;;;;;《'ミ゙´i三二=ヾ ゙ヾ
\\ ,:;'゙´:;:;:.、`・/;;;;;;彡三三三ヾ 丶i|!# i!i゙´ `゙ヾ:; :;て
\ヾミミi!#゙─<#i!`|゙´三二=─-.,.、\ ;:;!ii .::'゙` ゙::.、 i|!ミ /
ヾ:;i!i゙´'゙´:::;;;:》i|!i゙` ヾ;:そi|:;:;., : : ヾ:;.、て
─=二て 人从#ヾ|\/人从/ / \ヾ // #i∧ノ/《ヾノ! ノ/人从/ 構成員「ピギャアアアアアア!!!!」😭
「三億兆円もする遠隔装置がぁぁ!!!!」
「お姉ちゃんに誉められるどころか、ルビィの小指が吹っ飛んじゃうぅぅぅぅ!!!!」
エマ「ハァ……ハァ……」💦
「日本のアイドルは、こういう時にはこう呟くって、かすみちゃんが言ってたっけ……」
エマ「……快感!!」🤩
(その後––––)
(果林の待つスーパーボールすくいの屋台に戻ってきたエマが、お目当ての蒼色のスーパーボールを、いとも簡単にすくい上げたのは言うまでもない) . -‐- .
/ \
. , ' .丶
/ ':,
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. ,' ',
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. ':, /
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` .. __ .. "
それからどうしたの? 〜夏祭り・花火大会会場〜
エマ「はいっ♥果林ちゃん」☺
「取るのに2000円も掛かったんだから、大事にしてよね」
(スーパーボールが入った水袋を、果林に差し出す)
果林「ちょっ……待ってよぉ」💦
「そんな風に言われたら、気軽に受け取れないわよぉ」
エマ「水くさい事は言いっこなしだよ?」
「さっきも言ったけど、これは果林ちゃんが持ってる方が相応しいもん」
(場内アナウンスで、花火打ち上げまでのカウントダウンが始まる)
(その最中––––) エマ「それに……」
果林「??」
エマ「私をお祭りに誘ってくれた、お礼もしたいしね」
果林「お礼……?」😮
エマ「ほら、果林ちゃんって人気者だからさぁ……」
「他の子からも、お祭りに行こうってお誘いが来てたんじゃないの?」
「まさか果林ちゃんが、私を選んでくれるとは思わなかったから……」😔
果林「…………」
「バカねぇ……エマ」
「もっと自分に、自信を持ちなさいよ」
「私は最初から、あなたを誘うつもりで……」
(その時––––) ;:ミx_ こ三三三ミxノ〆【0{iIIIi}0】圭圭ミミx゚ '_‰.,_ ;| |
; ;: ミx, 三彡'"ミxヘヘメ州iIi州Xx三三三ミミx,_ ,| |
;;: ;; ;;ミx,_ ,,。o "// rュ川川川ヾx oヾミミx、 o゚ i=| |
; ;:; ;:; ;:; ;ミx、 ''" ''" ''" 。o 〃0 /゚|||||ヾx 0 c ミx、 o゚ | |
;:; ;:; ;:; ;:; ;:;;:゙ミ ''" ''" .o 〃 〃 ||ト、ヾx、 ヾ ○。 | |
;:;;: ;:; ;:; ;:;; ;:;;:;シ \!:i/ ○ 。o.゚.ii ヾ。 ヾo ゚ o | |
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; ;: ;: ;:; ;:;:; ;:;;: ;:; ;:;;i! /ii:ii\ ┃ _| |
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三ミx; ;:;;: ;:;; ;:;; ; ;:; ;:;:;:;r''`'" | | _,,.、,、_ | |
川川ミ;:;; ;:; ;:; ;:;:;:; ;r'"~|\\__,,,...、、,,,_ | | _,、..ィ、 イ;::::::::.:.ヽ ,| |
川川||~{|ii|`"`|i|`~|,,.,.,,| | || \ | | ,f::::::::::::ミ; i!;:.:.:.:.:.:.:.i! [i{| |
川川||"~"`"''"'"~"~"~"'''-、||,.,_,.,_ | | | n ミ;:::::::::::::;i! ゞ;:;:;:;:;:;ミ | |
川川リ_;:; ;:;; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:;:;:;"'''-、| ̄ii| |,、-'"゙ヽ、. _ゞ==ミシ _rノ::l::!イ、_ | |
り / ヽ;: ;:; ;:; ;:;:;:; ;:;:;:;: ;:; ;:; ;:;:; ;:; ;:; ;;:;:~"'-、|,_ / \ー-.、/ \ ⊆⊇i| | __r─────
/ , - |;:;: ;:; ;:;:; ; ;:;ィィィォx、; ;; ;:;: ;:; ;:;:; ;:; ;:; ;:; ;:"'-、/ 〆 r多ヽ:;::/ 、 | \ :| |/__|,.,_,._,.,,.,,,.,_,.,_,.
,/ |; ;:; ;:; ;: ;:;:;i!川川lリ;: ;:; ;:; ;:;; ;:;;: ;:; ;:; ;:; ;:; :/ / 〃 |;:;| | _/ |____0=x_| |/三三i!x升卅从从≦x、
i| i|;: ;:;; ;:; ;:; ;:;リlil!l||liリ;:; ;:;; ;:; :;:;; ;:;;: ;:;;:;: ;:;_ノ |___|! ..:|;:;|__|__/爪| |三三三ミ> || |三三,;xミ从dx_爻dx_x、
|____);: ;:; ;:; ;:;: ;:}刈i!fリ、l;; ; ;; ;:; ;:;:; ;:;;:; ; / .:|包包包|__,|;:/__|三彡リ川! /[] []_ | ;i| |;:; ;:;:;x_恋dx_dx_恋dx
| |;: ;:;:; ;:; ;:;ノ \; ;:; ;:; ;:;:; ;; ;:;| rっ .|包包包| |/ |三彡シ川| ヽ f:::i!..| ;i| |;:; ;:_恋dx_dx_恋dx_メ
| |;:;; ;:;:; ;:;/ r |ヽ;:; ;:; ;: ;: ;:; ヽ. レ' } ̄ ̄ ̄\f三i! / ̄ ̄ ̄ ̄:|__) /, ̄\ ..:::| |;:;x_恋dx_dx_恋dx_爻メ
 ̄::| | ̄[] ̄:| ト、___r─イ |; ;: ;:; ;:;:; ;:;: ;:| :| | |7 :| :| |_| |_| ..::| |;_恋dx_dx_恋dx_恋x刈メ
| | [] :| |青春謳歌|_ノ;:; ;:; ;:; ; ;: ;;: ;| :| | |ヽ_ノ! :|ィ窄ィ窄!.|  ̄|,! :| |メ恋dx_dx_恋dx_恋d_爻x
(祭りのフィナーレを飾る花火が、夜空に花開いた) エマ「た〜〜まや〜〜〜〜!!」😄
「って言うんだっけ?日本の場合……」
果林「…………」
エマ「スイスでもね、8月の建国記念日の時には、盛大に各地で花火が上がるんだよ」
「果林ちゃんが住んでた八丈島でも、花火ってあった?」
果林「え……あぁ」
「八丈島も、8月に大きな花火大会があるわよ」
「中学の時から都会住まいだから、長いこと行ってないけど……」
エマ「そっか……」😌
「なんだか私達、変なトコまで同じだね」
(2人がしんみりとなってるのを余所に、花火が二発三発と打ち上がり––––) エマ「ねぇ、果林ちゃん……」
果林「??」
エマ「私達、これから大人になってもさぁ……」
「こうやって、同じ空の下で、同じ花火を一緒に見れる……」
「そんな仲でいられたらいいよね……」🙂
果林「…………」 / /
/ /
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\_ `ー- 、/ /
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\ ヽ / |
`ヽ \_ / /
\ ヽ_ /
`v-、 / /
〈 〉__ /ヽ /
 ̄〈 `ヽ | ,イ
`ー--く ゝ一' ノ
( ヽ---――ー'´
ヽ-'
(花火に見とれてるエマの左手を握りしめ––––) エマ「果林……ちゃん?」
果林「約束よ?エマ」
「来年の今日も、こうして2人で花火を見るって……」😉
エマ「…………」
「うんっ!!」
「ずっとずっと、私たちの青春は終わらないよっ!!」😄 〜再び、果林の部屋〜
果林「そうよ……思い出したわ」😞
「このスーパーボールに誓ったんだっけ……」
「ふたりの友情は、不変だって……」
(だが今となっては、なんだかボールに対して申し訳が無く––––)
(胸の奥底が、ただただ焼け付くようで––––)
果林「はぁ……」
「なんで私、あんなにムキになって怒ったりしたんだろう……」😥 (その時だった––––)
(果林のスマホが、ピローンと鳴ったのは)
果林「……?」
「え……」😳
__________
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││il|.iiiiiiiiiiiiiii凹iiiiiiiiii=││
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││ 通知 ││
││QU4RTZが配信を ││
││始めました ││
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││[ ⇒ ] ロック解除 凸││
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` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
果林「な、なんで??」💦
「きょう生放送があるって、聞いてないわよ?」
(あわてて動画配信アプリを起動する果林)
(彼女が見た光景は––––) 〜学生寮・エマの部屋〜
,´" ̄`ヽ
lミ {_ノjjヽ_}
8ヽj´ - `イ8
/|| `′ ||\
/ヽ || || ´\
〈 \||=====|| / )
\_|ろ===E|_/
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;:'",:;;:';' ( ( ( | | | | | ) ) )).;:'";:'".,
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;' ;'. | ̄ ̄ ̄ ̄|;.;:',;'.;:'",:;'.
".,:;';:',:;'., ̄| ̄ ̄| ̄;' .;:'",:;'.;:':;'.;:'"
. : .,:;. ̄ ̄;:'",:;'.;:';'. エマ「みなさん、こんばんは」😞
「QU4RTZのエマ・ヴェルデです」
「私のこの恰好をみて、みなさん驚かれてると思いますが……」
「実はついさっき……」
「…………」
(思うように言葉を紡ぎ出せず、エマの唇がモゴモゴ彷徨う)
エマ「あの……」😓
「私にとって、かけがえのない親友に……」
「そのぉ……」
「…………」💦
「取り返しの……」
「取り返しの付かない過ちを犯してしまいました」
(マイナスイオンの固まりのような彼女の声が、ひどく震えて聞こえる) エマ「この放送を、彼女が見てくれてるかどうかはわかりませんが……」
「私の誠意を見てほしいと思い、この放送を決めました」
「これが私にできる、彼女への最大級の謝罪だと信じてます」
「題して……」
「『QU4RTZ緊急生放送……エマ・ヴェルデ、はじめての切腹』です」☹ 〜果林の部屋〜
果林「」😨
「な」
「なんですって……」
(動揺を隠せない果林を余所に、生放送では––––)
彼方『それはちょっと変じゃない?エマちゃん』
『一回こっきりしか出来ないのに、はじめてって……』
エマ『それもそうだね……』 〜エマの部屋〜
(死に装束で畏まってるエマの周りに、QU4RTZの面々が神妙そうに佇む)
かすみ「エマ先輩……」😢
「まさかこんな形で、エマ先輩とお別れになるなんて……」
「かすみん、もっとエマ先輩の膝枕でお昼寝したかったですぅ……」
エマ「泣かないで……かすみちゃん」😌
「私は天国からずっと、かすみちゃん達を見守ってるから……」
「だからかすみちゃんは、私の分までスクールアイドルを頑張ってね」
かすみ「ううっ……」
「私、絶対絶対ぜ〜〜ったいにNo.1のスクールアイドルになってみせますぅ……」
エマ「うんうん……」☺
「やっぱかすみちゃんは、そうでなくっちゃ……」 璃奈「エマさん……」😑
「たった今、入場者数が10万人を超えたよ」
「Twitterでも、トレンド第1位……」
「みな口々に、エマさんの早すぎる死を悼んでくれてる」
エマ「そっか……」
「ビリスタ常連だった私が、まさかこんな形で1位になるなんてね……」
璃奈「あ、さっそく侑さんが呟いてる……」😐
「歩夢さんと自宅で一緒に見てるって」 〜果林の部屋〜
果林「ハハッ……」
「ハハハハ……」😅
「何この放送……センスないわねぇ」
「どうせまた、じゅんぺいのクソみたいな台本通りに演じてるだけでしょ?」
「そうでければ、あの時の罵声を本気にするだなんて……」💦
「……ハァ」
(強がってみせる果林ではあったが、呼吸の乱れは隠しようがない)
(と––––)
彼方『ところでエマちゃん……』
『ちゃんと、辞世の句は考えてあるの?』 〜エマの部屋〜
エマ「あ、うん……」
「今から発表しようと思ってたんだ……」
(懐からメモを取り出す……)
エマ「じゃ、詠み上げるね」
3人「…………」
エマ「え〜〜、ごほんっ……」
〽道まよう〜〜
〽君のパンを、食べたから〜〜
〽4月29日は切腹記念日〜〜 エマ「……どうかなぁ?」
彼方「いいよいいよぉ〜〜」👏
「記念日に例えるだなんて、斬新な句だと思うぜぇ〜〜」
かすみ「これほどの逸材を死なすなんて、返す返す惜しいです……」
(と、ここで突如カメラを睨みつけ––––)
かすみ「いったい誰ですか……」😠
「エマ先輩を、ここまで追い込んだ大バカ野郎は……」 〜果林の部屋〜
璃奈『私、ちょっとその人が許せない……』
『この放送を見てたら、エマさんに謝って欲しい』
(カメラ目線で非難してくる出演者に対して––––)
果林「や……やめてよ……」😰
「そんな目で私を見ないでよ……」
「これは私とエマの問題なのに……」
「揃いも揃って、利いた風な口を……」
(と––––) エマ『それじゃあ、みんな……』😞
『私はこれから切腹するけど……』
『みんなも、大事な人を怒らせないようにね』
『どうか私を、反面教師にしてね』
(そう湿っぽく語ったのちに、目の前の三方に乗せられたナイフを手に取る)
果林「!!!!!!!!」😳
エマ『いざ……』
果林「ばっ、バカッッッッ!!!!」😫💦
「そんな事されたって、私はちっとも嬉しく無いわよ!!!!」 エマ『彼方ちゃん……』
『私が切腹した後の、介錯はまかせたよ』
彼方『まかせといて〜〜』👌
『銃刀同好会から借りてきた、この同田貫で苦しまずに西国浄土へ送ってあげるからぁ〜〜』
字幕『※新型コロナウィルス感染防止の一環で、ソーシャルディスタンスを守って介錯します。』
(と––––)
かすみ『……え?』
(ここでスタッフが、かすみに何やら原稿を手渡す) かすみ『あ〜〜、ちょっとエマ先輩』😅
『このタイミングで、視聴者からのメールが届いたんですけど……』
エマ『えぇっ……?』
かすみ『切腹の前に、読んでやれとのお達しが……』
彼方『んも〜〜、雰囲気が崩れるなぁ〜〜』🤨
『ちゃちゃっと読んでよ?ちゃちゃっと……』
璃奈『誰だろう……こんな短時間で書いてくるなんて……』
かすみ『じゃ、読みますね』
『ハラキリネーム『QU4RTZのロードローラー』さんからのお便りです』
彼方『またおま〜〜』 かすみ『え〜〜……』
『『QU4RTZのみなさん、こんばんは』……』
4人『こんばんは〜〜』😦😦😦😦
かすみ『『エマさんが切腹すると聞き、矢も楯もたまらずペンを取りました』……』
(かすみが嫌々ながらメールを音読している間に––––)
果林「……」
「……させない」
「切腹なんか、絶対にさせない……」😠
「わたし……まだエマに言いたい事が、山ほどあるのに……」
「それを聞かずに死ぬだなんて、絶対に許さないっ!!」
(メールが読み終わるのを待たずに、果林は部屋から飛び出し、一路エマの部屋へと駆けだした) 〜エマの部屋〜
かすみ「『あまりにも突然すぎるエマさんの切腹宣言の前に、夕食が喉を通りませんでした』」
「『今もこうしてメールを打ってる最中にも、惜別の涙が一向に止まりません……』」
エマ「ねぇ〜〜、まだ読み終わらないのぉ〜〜?」
「あんまし長いと、こっちの決心が鈍っちゃうんだけど〜〜」😩
\アッハッハッハッ……/
↑じゅんぺいの笑い声
かすみ「『今夜はエマさんの歌を聴きながら、喪に服そうと思います』」
「『さようならエマさん––––空気に溶け込むような貴女の歌声は、絶対に忘れません』」
「……以上です」 璃奈「最近多いよね、こういう長文系のヤツ」😑
彼方「こんどから番組へのメールには、文字数制限を設けようかなぁ……」🤔
エマ「ったく、人の気も知らずに……」
「時間も押してきてるし、もう切るね」
(手に持ったナイフの刃を、腹に向ける)
(そして、カメラに向かって––––) エマ「…………」
「さようなら……」
「さようなら……果林ちゃん」
_人人人人人人人人人人人人人_
> 扉バァァァァン!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
果林「エマ!!!!」 ,i、、
i.ー'''; .,, ゝ、, ゙,!
l . l i,゙ `'''ッ ゛ _,,,,.. -一''''"ヽ
! . ! .`''''" T^゙´ _,,,,.. - ./
! .l,,、 ゙‐'''"´ ./ /
! `゙'''ー ,,_ / /
l r‐- ..,,_ ./ / /
! .l ´ / ,,, ゙ヘ、,
! .! ,i′ / .`''-、、 `'''i
l ,,,,,,〉 / / ゙''-ヾ._、ィ'''、 ,,
`″ ヽ.゙l..゙‐' ! フ
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]{三三三三三三三三! }三| i| ̄ ̄ :.. |:i:i:i:i:i:i
]{三三三三三三三三 : }三| i|__________[ |:i:i:i:i:i:i:i
]{三三三三三三三三 {三| i|__________[______________________|:i:i:i:i:i:i
]{三三三三三三三三 i} {三| i|_________________________________|:i:i:i:i:i
_]{三三三三三三三三/ }三| i|_________________________________|:i:i:i:i
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Y :: @ 果林「」😨
「あ……」
彼方「え……」
「か、果林ちゃん……??」💦
果林「え、エマ……」
かすみ「一足遅かったですね……果林先輩」😕
「エマ先輩なら、たった今……」
エマ「」
(腹にナイフを突き刺したまま、ものも言わずにエマがうなだれている) 果林「」
「…………い」
「いやぁ……」🥶
「いやぁぁぁぁ……」
(果林の顔色が、リトマス試験紙のごとく青く染まり––––)
果林「いやああああああああ!!!!!!」😱
「エマアアアアアアアア!!!!!!」
(我を忘れて、エマにすがりつく!!) 果林「なんて事をしちゃったのぉぉぉぉ!!??」
「どうして早まった事をしたのぉぉ!!??」
「お願いだから答えて!!エマァ!!!!」
(エマを強く揺さぶるものの、応答が全くない)
エマ「」
果林「うああああぁぁぁぁああああ!!!!」😭
「こんなのって……!!!!」
「こんな幕切れってないわよぉぉぉぉ!!!!」
璃奈「あ……」
「あのぉ……果林さん……」💦
「エマさんなら……」 果林「ごめんなさぁい!!エマァ!!!!」
「わたしが悪かったのよぉぉぉぉ!!!!」
「わたしのせいで、エマがこんな事をするハメに……!!!!」
(と––––)
果林「彼方!!!!」😠
「あなたのその刀、私に貸して!!!!」
彼方「……えっ??」
果林「なにボーーッとしてるのよ!!!!」
「刀を貸してって言ってるのよ!!!!」
彼方「……借りた刀で、どうする気?」
果林「そんなの決まってるじゃない!!!!」
「エマの後を追って、私も死ぬの!!!!」😫
彼方「ひいぃっ!!」😖 果林「エマ……!!」
「あなたひとりだけで、あの世に行かせるモンですかっ……!!」
(果林の双眸から、とめどなく涙が流れ––––)
果林「また2人で夏祭りに行こうって、誓い合ったじゃない……!!」
「わたしたちの青春は、ここで終わるには早すぎるわよぉ〜〜!!」
「うああああぁぁぁぁ〜〜!!!!」😭
(人目を憚らずに号泣する果林の姿が、全世界に配信され––––)
(生放送のコメント欄が、夥しい数の『エマかり』の四文字で高速スクロールしつづける) 果林「エマァァァァ……」
「ああおおおおぉぉぉぉ……」
エマ「」
果林「誰か、誰か私を死なせてよぉぉぉぉ……」
「私もエマと一緒に死なせてよぉぉぉぉ……」
エマ「」
果林「うああぁぁぁ……」😭
エマ「…………」
「……本気なの?」
「本気で謝ってるの?果林ちゃん……」
果林「あったりまえでしょ……」😢
「あなたのいない朝香果林なんて、抜け殻も同然……」
「…………」
「え……」😳 エマ「…………フフッ」
「ウフフフフフフ……」
「……バァ〜〜〜〜ッ!!」😜
果林「」
エマ「もぉ〜〜っ、果林ちゃんってばぁ〜〜……」
「だめだよぉ〜〜?冗談でも『切腹しろ』だなんて言ったりしたらぁ〜〜」
(指切りげんまんの小指を差し出し……)
エマ「ハイ、私との約束だよ♥」😊
「もうあんな暴言は、二度と使わないって……」 果林「……」
「どういう事??これって……」💦
「あなた、切腹したんじゃ……」
エマ「あ、コレ?」
「やだなぁ〜〜……自分で買っておいて、忘れちゃったの?」
(これ見よがしに、ナイフを見せつけ……)
エマ「ほらぁ……コレだよ、コレェ」😁
「夏祭りの時に、果林ちゃんが屋台で買ってくれた、おもちゃのナイフだよぉ」
(そう言いながら、エマが刃の先端を人差し指で押すと、ヒョコッと刃が引っ込む……) 果林「」😶
エマ「アハハハハ……!!」😆
「どっきり大成功だよぉ〜〜♥みんな〜〜」
かすみ「ヒューーヒューー♥果林せんぱ〜〜い」
「クールな果林先輩もぉ、愛しのエマ先輩の前では形無しなんですねぇ〜〜」😙
果林「」
彼方「エマちゃんから聞いたよぉ〜〜」😏
「いくらエマちゃんの過失とは言え、切腹とはいただけないなぁ〜〜」
璃奈「このまま黙ってる私達じゃない……」
「果林さんをギャフンと言わせるために、このドッキリ生放送を画策したの」😐
果林「」 かすみ「(果林の声真似で)ごめんなさぁ〜〜い!!エマァ〜〜!!」😂
「すべてわたしが悪かったのよぉ〜〜!!」
エマ「くくっ……」
「やめてあげなよぉ〜〜、かすみちゃん」
「果林ちゃん、顔を真っ赤にしてるじゃん」
彼方「ホントに切腹すると思ってたのかい?」
「コンプラが厳しいこのご時世に、マジでやるわけないじゃ〜〜ん」
果林「」
(目にも止まらぬ早さで、果林が彼方の手から同田貫を奪う!!)
彼方「あっ!!」🙄
(恐ろしく柔和な表情で、カメラの前に立ち––––) エマ「果林ちゃん、どうしたの……」
果林「え〜〜、この放送を見ているみなさ〜ん」😊
「たった今から、この番組は朝香果林がジャックしたわよぉ〜〜」
かすみ「へ」
果林「題して、『朝香果林緊急生放送、クサレ外道4人衆打ち首式』よ」
「人の純情を踏みにじった悪童どもの首が、宙高く舞い飛ぶ光景を期待しててねぇ〜〜♥」😉
4人「」😨😨😨😨
果林「いざ……」👹 〜高咲家・侑の部屋〜
(ノートPCの前で、膝を合わせて生放送を視聴している2人)
歩夢「すごいねぇ〜〜、果林さん」😀
「あんな大きな刀を振り回してるのに、体軸が全然ぶれてないよ」
「エマさん達、抵抗できずに部屋中を逃げ回ってばっかり……」
「私があの中にいたら、たぶん一分と持たないよぉ」
侑「そ、そうだね……」😅
「果林さんを怒らせないように、私達も気をつけなきゃね……」
「あはは……」 歩夢「あ、そうそう侑ちゃん……」
「今日の午後、学校の廊下でせつ菜ちゃんと何か話してたよね?」
侑「え」😕
歩夢「私に内緒で、なに話してたのかなぁ〜〜?」😊
侑「いや……別に……」
「とりとめのない、ただの世間話で……」😓
歩夢「あ、危ないっ!!」😳
「あと2・3cmちょっとで、かすみちゃんの首が落ちてたトコだったよ〜〜」
侑「うへぇ……」 歩夢「楽しそうだなぁ〜〜、あの5人」☺
「でもさぁ……あの中にせつ菜ちゃんもいれば、もっと盛り上がると思うんだけどなぁ〜〜」
侑「」😨
歩夢「ねぇ……」
「まさか侑ちゃんも、せつ菜ちゃんと一緒に逃げ回りたいとか思ってないよねぇ……」@cメ*◉ _ ◉リ
〜おわり〜 キチっぷり控えめだったがキレがあって面白かったぞ乙 狂気をしっかりとコントロールした読みやすい良作です
読み終えた後は2人の友情に涙が止まりませんでした 落ちてるパン食ったせいでこんなことになってるんだからやっぱおかしい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています