しずく「とある金曜日に」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
♪〜
「しずくちゃんいる?」
「あれ、侑さん?お疲れ様です。どうかしましたか?」
「ごめんしずくちゃん、今ちょっと聞いてた感じだけど調子悪そうだけど、もしかして何かあった?」
「お気遣いありがとうございます、調子悪そうに見えますか?」
「そうだなぁ、音程がいつものしずくちゃんにしては大分ブレてる?」
「え……」 「本当に自覚なかったんだ……」
「本当に意識していませんでしたね…すみません。改善しますので今からもう1回聞いてもらってもいいですか?」
「んーん、今日はもう終わりにしよっか」
「どうしてですか?」
「もうこんな時間だよ?」
「あ…」 「それにこんな時間じゃなくても今のしずくちゃんは休んだ方が良いかな〜、だって無理しちゃってるように見えるもん」
「もし本当に何かあったなら話は聞くよ?」
「いえ、大丈夫です。特に何かあったわけではありませんから」
「そっか。そういう日もたまにあるよね」
「せっかくだし気分転換に今から甘いものでも食べに行かない?糖分補給は大切だからさ」
「他の皆さんはいいんですか?」
「他のみんなはもう帰ったよ?」 「えっ?」
「しずくちゃんだけ部室に戻って来る気配がないから見に来たわけだしね」
「お手を煩わせてすみません……」
「ううん、大丈夫だよ!気にしないで」
「それと、どうする?」
「ではお言葉に甘えて……」 「それじゃあしずくちゃん、何が食べたいとかってある?」
「え?誘ったのは侑さんからですし、侑さんにお任せしますよ?」
「いや〜、実はしずくちゃんの好みってあまり知らなくてさ」(アハハ
「だからしずくちゃんの好きなモノを知るって意味でもしずくちゃんの行きたい所についてくよ?」
「なら…」 〜間〜
「ここって、甘味処?」
「鎌倉に住んでいるのでどうしても馴染みが深いんですよ」
「ってことは抹茶とか和菓子とかが好きだったり?」
「そうですね、ケーキに紅茶やコーヒーも好きですけど私はそっちの方が好きです」
「しずくちゃんらしいなぁ」
「え?」 「しずくちゃんってまさにザ・清楚みたいな外見してるでしょ?」
「自分ではそう思ったことはないのでわかりませんが…果林さんと一緒に服を見に行った時はそう言われたことありますね」
「だから落ち着いた場所で抹茶を啜るしずくちゃんって、なんか凄くピンと来たんだよね」
「ときめいちゃった〜!っていうか?」
「それって褒めてます?」
「すっごく褒めてるよ?」
「…変じゃありませんか?」 「ううん、素敵だと思うよ!」
「でもなんでそんなことを気にするの?」
「いえ、侑先輩がそう思ってくれるなら良いんです」
「強いて言えば、好きなものが他の人とは違うことに悩んできたので」
「ねぇしずくちゃん」
「はい」
「私はしずくちゃんのことはあまり良く知らない」
「だから、しずくちゃんの話、聞かせてくれないかな?どんなことだとしても引いたり落胆したりは絶対にしないからさ」 「良いんですか?でも何から話せば良いんですかね…?やっぱり今日の事ですか?」
「んーん、調子悪い理由なんて聞いてもしょうがなくない?」
「だから、今日はしずくちゃんの好きな事を聞かせてくれないかな?スクールアイドルの活動にも役に立つかもしれないしね!」
「私は……」 〜間〜
そろそろ閉店のお時間ですので…
「すみません」
「しずくちゃん、閉店だって」
「えっ!?もうそんな時間…?」
「またやっちゃったぁ…侑さんすみません…」
「えっと…?」
「好きな事になるとつい周りが見えなくなってしまうんです、やっぱり結構な時間話し続けてましたよね?」 「そうだね〜」
「でも演劇の事について目をキラキラさせて話すしずくちゃん、凄くかわいかったよ?」
「うぅ…忘れてください…///」
「それに、しずくちゃんってあんな風に笑うんだなぁって」
「しずくちゃんってどうしても彼方さんを起こしに行ったり、かすみちゃんによしよししてたりでどうしても大人っぽいイメージがあったから、こういう一面が見られて良かったよ」
「///」 「そうだ!これからしずくちゃんうちに泊まりに来ない?せっかくだしもっとたくさんお話したい!」
「え?流石にそれは…申し訳ないって言うか…」
「良いの良いの!それともしずくちゃんがダメだったり…?」
「…両親に確認して来るんで電話してきますね」
「いってらっしゃ〜い♪」(フリフリ 〜5分後〜
「少し怒られちゃいましたけど大丈夫ってことだそうです」
「そりゃこんな時間まで連絡しなかったわけだしそうなっちゃうよね〜…なんかごめんね?」
「いえ、私がもっと早く気付いていれば良かっただけの話ですし侑さんが気にすることでは…」
「あ…侑さん、歩夢さんの事は大丈夫でしょうか?」
「歩夢のことなら大丈夫だと思うよ?」 「いえ、そういうことではなくて…」
「きっと心配しているんじゃないですか?私と同じように連絡してないでしょうし…」
「あ〜、そういう事かぁ〜。お母さんには遅くなることと夕飯はいらないことは伝えたけど歩夢には何にも言ってないや」(スマホスッ
「でも大丈b………」
上原歩夢から2件の不在着信
「ちょっと行ってくるね?」
「わかりました」 〜5分後〜
「すっごく怒られちゃった」
「お疲れ様です?」
「まぁ何も言わなかったから仕方ないよね〜」
「でも侑さんと歩夢さんって本当に仲良いですよね、なんというか夫婦っぽいっていうか」
「そうかな?大切な幼馴染だからね〜」 「そうかな?大切な幼馴染だからね〜」
「ここまで距離感が近いとそう見えてしまうってことですよ」
「あれ、もしかして実は本当に付き合っていたりとか…?」
「ないない!歩夢の事は大切だと思うけど、そういう風には見たことないからね〜」
「そういうものなんですか?」
「んー、多分?」 「あ、その前に何か買っていかないとね。閉店まで話し続けちゃったからお腹ペコペコだぁ〜」
「お母さんにも夕飯はいらないって言っちゃったしね〜」
「そうですね、私も無心で話してたのでお腹が凄く減りました…」
♪〜
「ん?ラーメン屋の屋台かな?」 「侑さん、食べていきませんか?」
「決まりだね!」
──
「担担麺をお願いします」
「しょうゆラーメンをお願いします!」
へい! 「しずくちゃんって担担麺好きなの?」
「私、辛い物全般好きなんです!」
「え!?そうなの!?なんだか意外だね」
「ふふっ、よく言われます」
「辛さのなかにあるいろんな味が好きなんですよ!たまに食べ歩いたりもしますよ」
「侑さんも今度ご一緒にいかがですか?」 「うーん私は遠慮しておこうかな?辛いのはあんまり得意じゃないんだ、ごめんね」
「そうですか、残念です」(フフッ
「あ、もうすぐ出来るみたいですよ?」
「あ!本当だ!」
しょうゆラーメンお待ち!
「しずくちゃん先にいただくね〜、いただきます」
チュルチュル
「ん〜美味しい〜♪」 (パアァ 担々麺もお待ち!
「お〜、しずくちゃんのは見た目からして辛そうだね〜」
「意外とそう見えるだけかもしれませんよ?」」
「では私も、いただきます!」
ズゾゾゾゾゾ!!!!!!
〜10分後〜
「「ごちそうさまでした!!」」 ──
「しずくちゃんがさっき言ってたことがわかった気がする」
「といいますと……?」
「しずくちゃんから担々麺のスープ少し貰ったでしょ?」
「辛さのなかにある旨味ってそういうことなんだなあって」
「わかりますか!?!?」
「彼方さんとかみたいに普段から料理とかに触れてる訳じゃないからそこまで明確なことは言えないんだけどね?」 「旨味とか美味しさって漠然とした言葉ですし、良いんじゃないでしょうか?」
「でも、しずくちゃんがこういうのが好きな理由、なんとなくだけどわかった気がするよ」
「さっきは辛いものは苦手だからごめんねって言っちゃったけど、取り消してもいいかな?今度、一緒に行きたいな」
「!」
「私で良ければぜひ……!」 「思い立ったら行動ってことでいっそ明日行っちゃう?」
「それもいいかもしれませんね!」
「その後は何か劇でも見に行きませんか?本当は明日一人で見に行くはずだったんですけど、せっかくなので侑さんも是非!」
「お?良いね!行こう行こう!」
「あ!もうこんな時間!流石にそろそろ帰らないとホントにまずい!」
「行くよしずくちゃん!」
「はい♪」 以上です。
読んでくださった方ありがとうございました
それにしてもゆうしずの絡みが本当に欲しい 乙!
しずくちゃんと絡む侑ちゃんってちょっとカッコよくなりがちで良いね 乙!
こんな感じでゆうしずにはどんどん仲良くなっていってもらいたいなと思えるお話で良かった! まあ真面目にゆうしず成立させるには侑ちゃんの脳味噌開いて歩夢への想いと記憶とアニメの史実を改変する大手術をしなくちゃいけないからね
そりゃ後遺症で多少人格にも影響は出る ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています