果林「これを付けてほしいの」 歩夢「いやです」
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遡ること数分前
果林「〜♪」
歩夢「あ、果林さん!こんにちは〜」
果林「こんにちは、歩夢♪」
歩夢「随分ご機嫌ですね その手に持ってる紙袋と関係あったり」
果林「鋭いわね!その通りよ!」
歩夢「何かお買い物でもしたんですか?」
果林「実はね…」ガサガサ 果林「じゃん!」
歩夢「…??」
果林「あ、まだ袋に入ってたわね」ベリベリ
果林「今度こそ!」ドン
歩夢「うわあ〜!可愛いパンダの付け耳!」
果林「そうでしょ〜?つい店頭に置いてあるの見て買っちゃったのよ〜」
歩夢「一目惚れってやつですね」
果林「そうね♪」
歩夢「でも意外です 果林さんってパンダ好きなんですか?」
果林「あら、言ってなかったっけ?わたし、パンダが大好きなのよ!」 歩夢「そうだったんですね!」
果林「…何かにやけてない?」
歩夢「いやぁ、果林さんにも可愛いところあるんだな〜って♪」
果林「照れるじゃないの…//」
歩夢「ふふっ♪」
果林「もう」
歩夢「でもそれどうするんですか?まさか、果林さんが付けたり…」
果林「まさか」
歩夢「え?果林さんが付けないんですか?」
果林「わたしそんなガラじゃないし」 歩夢「そうですか?似合うと思いますけど」
果林「嬉しいこと言ってくれるじゃない〜♡」ツンツン
歩夢「やめふぇふははい〜」
果林「ふふ♡ でもわたしは付ける気はないわよ」
歩夢「そうですか…じゃあ寮の部屋に飾るとか?」
果林「それはあとでね」
歩夢「あとで?」
果林「ええ」
歩夢「???」
果林「実はね、これを付けてほしい人がいるのよ」 歩夢「エマさんとか彼方さんとかですか?」
果林「違うわ」
歩夢「ええ?!じゃあ誰に…」
果林「歩夢よ」
歩夢「?!」
果林「歩夢にこれを付けてほしいの」
歩夢「え、いやです」 時は戻って
果林「ええ?!」
歩夢「いやです」
果林「いや、これを付けて」
歩夢「いやです」
果林「ちょ、ちょっとだけ」
歩夢「いやです」
果林「お願い!」
歩夢「いやです!!」
果林「なんでよ!」
歩夢「いやだからです!!」 果林「何が嫌なのよ!」
歩夢「恥ずかしいからです!!」
果林「何が恥ずかしいのよ!」
歩夢「わたし高校2年生ですよ!?付け耳なんてするの、ディ〇ニーランド行った時くらいですよ!!!」
果林「……わたし3年生なのにこれをお店で買ったわ…」シュン
歩夢「あっ」
果林「…」ショボン
歩夢「あ、あの…」
果林「…」プイ 歩夢「か、果林さん…ごめんなさい…」
果林「許さないわ」
歩夢「そんな…」
果林「…」
歩夢「うう…」
果林「…許してほしい?」
歩夢「はい…」
果林「じゃあこれ付けて♡」
歩夢「いやです」
果林「ええ?!そこは、わかりましたって付けるところでしょう?!」
歩夢「それとこれとは話が別なんですぅ!」 果林「許してあげないわよ!」
歩夢「別のことで許しを乞います!」
果林「だめよ!これを付けなさい!」
歩夢「いーやーでーすー!」
果林「強情ね!」
歩夢「ふん!わたしは絶対付けません!」
果林「くっ…」
歩夢「大体、果林さんだってそんなガラじゃないって付けるのを拒否してるじゃないですか!」
果林「わたしはそういうガラじゃないじゃない!」
歩夢「それが通るならわたしだってそんなガラじゃないですよ!」 果林「何よ!歩夢この前、侑にせがまれてうさ耳付けてたじゃない!!」
歩夢「え?!見てたんですか!?」
果林「あ」
歩夢「見てたんですね?!」
果林「し…知らないわ」
歩夢「見てたんですね!!!」ユサユサ
果林「揺らさないで〜!!」
歩夢「果林さん〜!!!」
果林「ああもう!直接見たわけじゃないのよ!」
歩夢「じゃあ何で知ってるんですか!」
果林「……」 歩夢「果林さん?」ゴゴゴ
果林「………侑に見せてもらったのよ…」
歩夢「はあ?!」
果林「侑が撮った写真よ!」
歩夢「侑ちゃん〜!!誰にも見せないって約束で撮らせてあげたのにぃー!!!!」
果林「それだけじゃないわ」
歩夢「え?」
果林「LINEで写真を送ってもらったわ」
歩夢「は?」
果林「それに、ほら」スッ
歩夢「!」 果林「ロック画面にもしてるの♡」
歩夢「今すぐ消せええええええ!!!!」ユサユサユサユサ
果林「うああああああ〜!!!!揺らさないで!!!!!」
歩夢「消してくださいいいいいい!!!!!」バシバシバシバシバシバシ
果林「いたっ!ちょ、いたい!!」
歩夢「うわあああああああああ!!!!!!!!!!」
果林「落ち着いて!」
───────────── 果林「落ち着いた?」
歩夢「落ち着くわけないでしょうが!!!」
果林「…ねえ歩夢」
歩夢「なんですか?!」
果林「これ付けて♡」
歩夢「よくこの流れで言えましたねぇ?!!」
果林「だ、だって…」
歩夢「KYですよ!果林さんすごいKYですよ!!!」
果林「お願い!」
歩夢「いやです!」
果林「お願いよ歩夢!」
歩夢「わたしじゃなくて他の人に付けてもらえばいいじゃないですか!!」
果林「歩夢じゃなきゃ嫌なの!!」
歩夢「!」 果林「…」
歩夢「…」
果林「……わかったわ ならこうしましょう」
歩夢「なんですか…?」
果林「歩夢がこれを付けてくれたら、うさ耳の写真は消すわ」
歩夢「…」
果林「…」
歩夢「…ほんとですか…?」
果林「ええ」
歩夢「…」
果林「……付けてくれなかったら、この写真をかすみちゃんに送る」
歩夢「ちょ、脅しですか!?」 果林「冗談よ!」
歩夢「はぁ…」
果林「歩夢…お願い…」
歩夢「……本当にうさ耳の写真は消してくれるんですね…?」
果林「消すわ」
果林(消す気はないけどね)
歩夢「……本当にわたしに付けてほしいんですか?」
果林「!」
歩夢「エマさんや彼方さんとかじゃなくて、わたしに付けてほしいんですか…?」
果林「ええ 歩夢に付けてもらいたいわ!」 歩夢「…」
果林「…」
歩夢「わかりましたよ…」
果林「…!」パアア
歩夢「ちょっとだけですからね!」
果林「歩夢ぅ〜♡♡」ガバッ
歩夢「うわあ!?やめてください〜!!」
───────────── 歩夢「ほんとにちょっとだけですからね」
果林「ええ!」ワクワク
歩夢「まったく…」スッ
果林「…」ドキドキ
歩夢「………」スチャ
果林「!」
歩夢「これで…いいですか……?//」
果林「」パシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャ
歩夢「は?」
果林「ふう…」 歩夢「果林さん!!??何撮ってるんですか!!!???!!」
果林「あら、何で付け耳外してるのかしら?」
歩夢「ちょっとだけって言いましたよね!」
果林「…今の写真…ばらまいちゃおうかしら」
歩夢「!」
果林「まずは侑に送って、次にかすみちゃんかしら?」
歩夢「…すっごい悪い顔してますよ」
果林「ちょっとした冗談だから安心して」
歩夢「もう信じられませんよ…」
果林「そんなこと言わないで」
歩夢「はぁ…」 果林「とにかく、もう少しだけ付けて」
歩夢「わかりましたよ…」
果林「え?」
歩夢「抵抗するのも疲れましたし、ひと段落ついたらめちゃくちゃパンチしますので」
果林「ええ…」
歩夢「ほら、これでいいんですよね?」スチャ
果林「…そんなに拗ねないで」
歩夢「拗ねてません」プク
果林「拗ねてるじゃない…ま、そんな歩夢も可愛いけど」
歩夢「っ……果林さんきらいです」プクプク
果林「ふふ、可愛いわよ♡」
歩夢「もう」 果林「…歩夢」ダキ
歩夢「!」
果林「付けてくれてありがとう」
歩夢「か、果林さん…?!」
果林「大人気ないこと言ってごめんね?でも、どうしても歩夢に付けてもらいたかったの」
歩夢「…」
果林「写真もちゃんと消すわ?だから今だけは…」
歩夢「いいですよ」
果林「え?」
歩夢「消さなくていいです」
果林「ど、どうして?!」 歩夢「いやその…果林さんに求められるのは嫌いじゃないので…」
果林「歩夢…」
歩夢「とにかく!消さなくていいですかr」
果林「愛してるわ!歩夢!」ガバッ
歩夢「ぎゃあああっ!!」ペシーン
果林「へぶっ」
───────────── 歩夢「まったく果林さんは!」
果林「」ヒリヒリ
歩夢「…」
果林「…」ヒリヒリ
歩夢「…」サスサス
果林「!」
歩夢「ごめんなさい」サスサス
果林「……歩夢のそういうとこ、好きよ」
歩夢「……//」
果林「でも、パンダの付け耳して怒ったりしてる姿はとってもシュールね」
歩夢「またそういう事言う!」
果林「ふふ♡」 歩夢「もう…果林さんと話してると、調子狂います」
果林「わたしもよ?」
歩夢「え?」
果林「今歩夢の目にわたしがどう映ってるのかわからないけど、内心ドキドキしっぱなしよ」
歩夢「ど、どうしてですか?」
果林「歩夢が可愛いからに決まってるじゃない」
歩夢「/////」 果林「…」
歩夢「どうしたんですか?」
果林「最後にお願いがあるの」
歩夢「…もう何でも言ってください」
果林「え?」
歩夢「ここまで来たなら、最後までとことん付き合います」
果林「歩夢…」
歩夢「あ、抱き着くのは禁止で」
果林「気付かれてたのね」
歩夢「だんだん果林さんのことがわかってきましたよ」
果林「それは嬉しいわ♡」
歩夢「っ……も、もう!はやく果林さんの最後のお願いを言ってください!」 果林「ふふ、最後に一緒に写真撮ってほしいの」
歩夢「いいですよ」
果林「ありがとう♡」
果林「じゃあわたしの隣に来て♡」
歩夢「はい」スッ
果林「それじゃ撮るわね?」
歩夢「…あ!ちょっと待ってください」
果林「?」
歩夢「ふふ、こうすれば」スイッ
果林「!」
歩夢「わたしの手で果林さんにもお耳を作りました♪」
果林「っ……」 歩夢「はやく撮りましょ♪」
果林(まったく……歩夢って子は…)
歩夢「果林さん?」
果林「え?あ、ああ!そうね!撮りましょう!」
歩夢「はいっ」
果林「それじゃ、行くわよ?しっかり笑ってね?」
歩夢「笑ってますよ〜」ニコッ
果林「ふふ♪ はい、チーズ♡」
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