曜「ほっぺをくっつけると幸せになれるのかぁ……」
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〜朝〜
曜「ふわぁ〜……」
ピッ!
テレビ『今日のラッキーポイントは〜……じゃじゃ〜ん!好きな人とほっぺたをくっつけてみること!二人の距離もグッと縮まり、幸せになれること間違いなし!』
曜「……」
曜ママ「なになに?今日の占いなんだって?」
曜「別に、大した内容じゃなかったよ」ピッ!
曜ママ「あら、いつもになく冷静ね」
曜「だって所詮占いだよ?朝のテレビ番組の。熱心に見る方がおかしいじゃん」
曜「それにママ知ってる?こういうのってバーナム効果って言うんだって。誰にでも当てはまるようなこと言って信じ込ませようとしてるんだよ」
曜(そう、占いなんて適当なんだよ。それっぽいこと言ってるだけ。しかも朝の情報番組の。だからね、こんな占いなんかに騙されて、幸せになろうだなんて私は絶対にしない……)
………
……
… 千歌「ま〜りちゃん!ぎゅ〜っ!!」
鞠莉「ワォ!チカッチ、どうしたの?」
千歌「えへへ〜、幸せになれるおまじない♪」
曜(千歌ちゃんもあの番組見てたんだ……)
鞠莉「どうしたの?ほっぺたなんかくっつけちゃって」
千歌「朝の占いで言ってた!こうすると幸せになれるんだって!」
鞠莉「幸せに?」
千歌「うん!あっ、曜ちゃんも曜ちゃんも!ぎゅ〜っ!」
曜「わっ!?」
ピトッ♡
千歌「えへへ、ぎゅ〜っ♡」
曜「ぎゅ、ぎゅぅ……//」 ダイヤ「ふわぁ〜……こんにちは。みなさんもうおそろいですか?」
千歌「あっ、ダイヤさん!ダイヤさんも、ぎゅ〜っ!!」
ダイヤ「わっ!?ちょっ、離れてください!暑苦しいですわ!!」
千歌「えへへ〜」
ダイヤ「だいたい千歌さん、占いの内容をこうも簡単に信じるなんて!!ばかばかしいにも程がありますわよ!!//」
鞠莉「ねえ、さっきから占い占いって何かあったの?」
千歌「好きな人とほっぺたとくっつけると幸せになれるんだって!朝の占いで言ってた!」
鞠莉「なるほど〜、だからさっきあんな大胆なことをしてきてたのね」
千歌「えへへ〜」
ルビィ「お姉ちゃんも朝の占いだけはいっつも欠かさずにチェックしてるもんね」
ダイヤ「ちょっ、余計なことは言わないで結構ですわ!!//」 善子「テレビの言うことを真似して幸せになろうだなんて、ずいぶんおめでたい頭をしてるのね」
花丸「お部屋の中を真っ黒にしちゃう善子ちゃんよりはよっぽど有意義だと思うずら」
鞠莉「でもチカッチ?『好きな人』って言われてるんだから、ちゃんと好きな人と二人でやらなきゃダメよ?」
千歌「だいじょーぶ!私ここにいるみ〜んなのことが大好きだから!」
千歌「それに幸せって増えることはあっても減ることはないんだって!なんかの歌で言ってた!」
果南「おっ、いいねその歌詞」
千歌「だから果南ちゃんも!ぎゅ〜っ!」
果南「ぎゅ〜っ!私からもお礼に、ハグ〜♡」
曜「……」 千歌「ぎゅ〜っ!」
果南「ぎゅ〜っ!」
曜「……」
果南「……あっ、ごめん曜。曜もやりたかった?だったら
曜「ううん、大丈夫果南ちゃん」
果南「へ?……あぁ。じゃあ千歌とってことか。今場所代わる
曜「あっ、それも大丈夫。千歌ちゃんとはさっきやったから」
果南「へ?じゃあ……」
曜「……」
曜(なんかなー。遠目で見るとちょっとバカップルっぽいなーって思っちゃっただけ) 曜(だってほっぺた突き合わせて幸せを確認するだなんていかにもって感じじゃん。幸せのためにやっちゃうんじゃなくてやっちゃうほどに幸せなんでしょ、好きすぎて)
曜(それに元が占いっていうのが胡散臭いよねー。それ言っておけば許されるでしょ感っていうか。占いなんて関係なしに好きなんだったらほっぺたくらい突き合わせればいいのに。別に犯罪じゃないし)
曜「……」
曜(百歩譲って千歌ちゃんたちの行為が占いの効果を確かめるためだったとしても、それなら鞠莉ちゃんの言う通り本当に好きな人とだけやれがいいよねーって話だし)
曜(まあ私は占いなんて信じないから、本当に好きな人かどうかなんて、関係な……)
曜「……」キョロキョロ
曜「……梨子ちゃんは?」 ダイヤ「梨子さんですか?そういえば……」
千歌「教室で課題ちょこっとやってから部活くるってー!」
ダイヤ「はい、承知いたしましたわ」
果南「……だって、曜」
曜「ふーん……」
曜(……)
曜「……あ、じゃあ私教室に様子見に行ってくるね!」
ダイヤ「はい、よろしくお願いいたしますわ」
テテッ! 〜教室〜
曜「り〜こちゃ……」
梨子「すぅ……」
曜(あ、梨子ちゃん寝てる。お疲れだってのかな?)
曜「……」
テクテク
曜「ふぅ……」
曜(……)
曜「……」
曜(……)
曜「……//」キュン
曜(梨子ちゃんの寝顔、すっごくカワイイ……//) 梨子「すぅ、すぅ……」
曜(梨子ちゃんって髪キレイで長いし、お肌白いし……眠りの森のお姫様みたい)
梨子「すぅ……」
曜(それに唇ちっちゃく動いてるし、ぷにっとしてて柔らかそうだし……///)
曜「……」
曜(ヤバ、なんでだろ。急にイケないもの見てるような気分になっちゃたよぉ……///)
ドキドキ
曜「……///」カァァァッ!! 曜「……////」ドキドキ
曜(ね、寝てる、よね……?私が今ここで梨子ちゃんのことじっくり観察してるってこと、梨子ちゃんにはばれてない……よね?)
ドキドキ!!
曜(う、うん!大丈夫!!だって寝息ちゃんと聞こえるもん!)
梨子「すぅ……」
曜「……///」
曜(それに唇も息を吸うように動いていて!ほっぺたもゆっくり動いていて!どこからどう見ても寝てるようにしか見えないであります!!//)
曜(だからだいじょーぶ!ゆっくり!私のほうが騒がないで!ぜったいに梨子ちゃんのことを起こさないように!!)
曜「すぅ、はぁ〜………!!すぅ、はぁ〜……!!」
梨子「すぅ……すぅ……」
曜「……///」チラチラ
曜(梨子ちゃんのほっぺた、カワイイ……//触ったら絶対柔らかいよね?梨子ちゃんの頬っぺたって……//) 曜「……//」バクバク
曜(どうしよ!?そんなこと考えてたらますます触りたくなってきちゃったよ!!?//)
曜「……///」ドキドキ!!
曜(ってか絶対狙ってるよねコレ!!?//だってわざわざほっぺた片っぽだけ無防備にして寝ちゃってるし!!幸せになって下さいって言ってるようなもんでしょ!!?//)
梨子「すぅ、すぅ……」
曜(絶対幸せに決まってるじゃん!!//梨子ちゃんのほっぺたなんて触れちゃったら!!朝の占いにも思いっきりラッキーアイテムは梨子ちゃんのほっぺたですって書いてあったし!!) 曜「……」
曜(しょ、しょうがない……よね!だって全部朝の占いが悪いんだもん!!千歌ちゃんも果南ちゃんも占いの結果信じちゃってるから私だけ信じないって方がそもそもおかしいし!!//)
曜(それに占いの結果ってのは神様が決めたもんだし!!だからここで私が梨子ちゃんとほっぺたくっつけちゃうのも運命だし!きっとそれなら梨子ちゃんだって、許して……)
梨子「……」
曜「……///」
ドキドキ!!ドキドキ!!
曜「りこ、ちゃ……」
曜(許して……)
スーッ…
曜(…………ってだめええええぇっ!!!///) 曜(だめだめだめだめ!!占いなんかに身を任せるのなんて絶対だめぇ!!そんなの梨子ちゃんになんて説明すればいいかわかんないし!!)
曜「……//」
曜(だいたい私もう高校二年生だし?十七歳だし!占いなんて信じてる方がおかしい年齢だし!!)
曜(だから梨子ちゃんとほっぺたをくっつけるだけで幸せになれるだなんて絶対にない!!そんなんで梨子ちゃんと付き合えるだとか、二人は結ばれてハッピーエンドとか絶対にない!!あり得ない!!//)
曜(禁止!!占いなんて信じるの禁止!!梨子ちゃんに手を出すのなんてもってのほか!!)
曜(いくら梨子ちゃんが可愛くてキレイで憧れで好きで大好きでハグとか頭ぽんぽんとかしてみたくてソフトクリーム分け合いっことかで意識してちょっぴり気まずくなってクラスの娘たちにからかわれるのが恥ずかしくても離れられないようなちょっぴり甘酸っぱい関係になりたかったとしても絶対だめ!!だめなんだからね!!)
梨子「すぅ、すぅ……」
曜「う、ううっ……///」
曜(梨子ちゃんがどんなに誘ってきても絶対ダメ!!ほっぺた片方だけ無防備だけど絶対ダメ!マシュマロみたいで柔らかそうでも絶対ダメ!!可愛くてぷにっとしててもぜったい、だ、め……)
スーッ…
曜(ヤバ、梨子ちゃん、かわいすぎるよぉ……//)
………
……
…
ピトッ♡
曜「……//」 曜「……」
梨子「すぅ……」
スリスリ
曜「……!!!!!!!!//」
曜(や、やってしまったああああああ!!?) 曜(や、やっちゃった!!!//今!!私の顔のすぐ隣には梨子ちゃんのかわいくてちっちゃいお顔があって!!)
梨子「すぅ……」
曜(梨子ちゃんの寝息がすごくいい香りなことだけじゃなくて!!梨子ちゃんのほっぺたの柔らかさが私のほっぺたを通して直に流れ込んでくるから……ああああああ!!だめ!!言葉にしようとしただけでほんとにヤバい!!頭の中梨子ちゃんだらけだよぉ!!!!)
曜「!!!?///」ドキドキドキドキ!!
曜(あわわわわ!!?梨子ちゃん、梨子ちゃん……///)
曜(幸せ!!幸せ過ぎるよぉ〜)ギューッ♡ 曜「……」
梨子「……」
曜「……//」
曜(だ、大丈夫かな?梨子ちゃん、急に起きたりしないかなぁ……?)
ギューッ
曜(梨子ちゃん絶対怒るよね、びっくりするよね。起きたら急に真横に私がいたら)
梨子「すぅ……すぅ……」
曜(だから絶対に起きて欲しくないな、なんて思ってはいるんだけど……でも、もしも、もしもだよ?)
曜(もしも、さ。私がこうやって梨子ちゃんとほっぺた合わせしてたことが梨子ちゃんにバレちゃったりしたら、さ。そしたらもう失うものなんてないわけじゃん)
曜(で、その勢いのまま告白しちゃって、勇気を出して。そしたらこの恋も、報われたり、するのかな、なんて……)
曜「……」
梨子「……」
曜(……)
曜「……ね、ねえ、梨子ちゃん」
曜「す、す………///」
善子「……なにしてんの?」
曜「どわああああああ!!!?」 曜「よ、善子ちゃん!!?」
善子「あ、やっぱりリリーここにいたのね。曜もいたのは想定外だったけど」
曜「あ、うん、えっと……」
善子「あなたと同じよ、リリーを迎えに来たの。ってかあんたの方こそなにやってんのよ。とっくに部活、はじま
曜「そっ、そうだよね〜!!!!部活、行かないとだよね〜!!!///」
曜「よっ、よ〜し!!よ〜しこ〜!!はやくはやく!!部活に行かないとでありますよ〜!!!」
善子「ちょっ、引っ張らな……」ズルズル
曜「梨子ちゃんを起こしちゃわないように〜、全速前進!!ヨーソロー!!!///」
グイグイ
梨子「……」
梨子「……!!!!?///」 梨子(え!?な、何いまの!!?曜ちゃん!!?曜ちゃんよね!!///)
梨子(ええっ!!?う、嘘!!?///よ、曜ちゃん!!?)
梨子「!!?////」
ドキドキドキドキ!!
梨子(うう〜っ!!よ、良かったぁ〜!!廊下に急に曜ちゃんの足音聞こえたから、思わず寝たふりなんてしちゃって!!ほんとは二人っきりになるのがちょっぴり怖かっただけなんだけど……)
梨子(大丈夫、よね……バレてないわよね?実は寝たふりだったってこと)
梨子「はぁっ、はぁ……///ううぅ〜っ!!!///」
ドキドキ!!ドキドキ!!
梨子(で、でも曜ちゃん、私のこと優しく見守っててくれてたし、それに少しだけかもしれないけど、私のこと嫌いじゃないんだってこと再確認できただけでも、良かったぁ……)
梨子「……」
梨子「……曜ちゃんのほっぺた、すっごくやわらかかったなぁ」 梨子(前に曜ちゃんにほっぺた触らせてってお願いしたとき断られちゃったことあるけど、あんなにふにふにしてたのなら触らせてくれても良かったのになぁ……曜ちゃんにはもっと、自分のこと自信もってもらいたいよ……)
梨子「……」
梨子(あと……さっきの曜ちゃん、頬っぺたくっつけてきてくれてたってことは……)
梨子「も、もし仮にだよ?曜ちゃんがあの朝の占い見てたとしたら、それって曜ちゃんは私のこと『好きな人』って思ってくれてるってことになるわけで……」
梨子「……///」キュン
梨子(ってないないないない!!曜ちゃんが占いみてるかどうかなんてわかんないし!!妄想はダメ!!妄想でかってに決めつけるのは絶対ダメなんだからね私!!だから曜ちゃんが私のことほんとは好きかもなんて考えちゃ絶対だめ!!うぬぼれるな私!!)
梨子「……」
梨子(曜ちゃんがほんとは、私のこと好きかもなんて……)
梨子「……くぅ〜!!」パタパタ
梨子(幸せ!!そんなの幸せ過ぎるに決まってるよぉ〜!!) ようりこ乙!
このあとの梨子ちゃんが気になりすぎる 部室に戻ったら梨子ちゃんからのお返しですよね??? でんきタイプの技にほっぺすりすりというものがありまして ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています