副会長「私はせつ菜ちゃんに逢いたい」
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副会長「私も、、参加してみたくなりました・・・」
かすみ「それって?・・・」
副会長「実はあの後、スクールアイドルについて勉強したんです、それで・・」
侑「わかります!見ると好きになっちゃうよね!!」バッ
侑「ちなみに誰が好きなの!?」ジー
副会長「ゆ、優木せつ菜ちゃん・・・」
侑「え!?」
副会長「でも私、好きになったばかりで、好きというのもおこがましいというか・・・」
侑「そんなことないよ!好きに早いも遅いも無いって!!」
菜々「そうです!」バンッ
菜々「ゆ、優木さんも、好きだって言われたら喜びます・・絶対、、」アセアセ
副会長「もしかして会長!?」
副会長「せつ菜ちゃんのファンですか!?」
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ー 副会長(私はあるきっかけてスクールアイドルに興味を持ち、それについて勉強しているうちにスクールアイドルが好きになった)
副会長(特に好きなのが同じ学校の優木せつ菜ちゃん)
副会長(SIFではせつ菜ちゃんの役に立てればと思い、運営の仕事にも参加した)
副会長(あ!もちろん、虹ヶ咲のスクールアイドル同好会のみなさん全員にも協力してますよ!)
副会長(生徒会の副会長としては特定の1人に肩入れするわけにはいきませんから)
副会長(でも、滅多に校内では見かけないことで有名なせつ菜ちゃんとSIFの仕事を通じて直接話すこともできた)
副会長(正直なところ、個人的にはそれがSIFを通じて一番嬉しいことだった) 副会長(SIF終了後もせつ菜ちゃんが好きでライブには予定が合う限り参加するようにしている)
副会長(ますます、せつ菜ちゃんが好きになっている自分がいる)
副会長(せつ菜ちゃんファンはかなり多いと思う。校内にも校外にもたくさん居ると思う)
副会長(でも私は、ただのファンではなく、SIFという大イベントでせつ菜ちゃんと一緒に仕事をしたことがあるので普通のファンよりはせつ菜に近い存在なんじゃないかと思うようになっている)
副会長(好きになってからの期間は短い方なのでこんなこと思うのはおこがましいとは思うけど、心の底ではそう思う自分がいる事は事実だと思う)
副会長(でも、SIF以降はせつ菜ちゃんと接する機会はない)
副会長(校内ではまず会うことは出来ない。だからと言ってスクールアイドル同好会の部室に押し掛けるとかファンにあるまじき行為なのでする訳には行かない)
副会長(せつ菜ちゃんに、会いたい・・・)
副会長(私のせつ菜ちゃんに対する"好き"は、日増しに重い意味の"好き"に変わっている) 副会長(どうしても会いたくて、中川会長に生徒名簿をお借りしようと思ったこともある、でも、個人情報保護の観点からお貸し頂くことは出来なかった)
副会長(ちょっとくらいなら見せてくれてもいいのに!なんて思うけど、会長を責めるわけにはいきませんね)
副会長(でも、名簿は見れなくても、中川会長はせつ菜ちゃんと連絡を取る手段を持っているはず・・・)(羨ましい・・・)
副会長(私は、中川会長にせつ菜ちゃんに会わせては頂けないかなと思うようになった)
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ー 〜生徒会室〜
副会長「会長、溜まってた書類の仕事やっておきましたから」
菜々「副会長、ありがとうございます」
菜々「副会長は頼りになりますね」ニコッ
副会長「いえ、会長だけに任せるわけには行きませんから、これも私の仕事ですよ」ニコッ
副会長「ところで、会長はせつ菜ちゃんの連絡先はご存知なのですか?」
菜々(ギクッ)
菜々「あっ、あ、ええ、そそそそ、そうですね」アセアセ
菜々「でも、お教えすることは出来ませんよ」
菜々「これは優木さんに限ったことではありません。生徒名簿を預かる身としてはむやみに情報を漏らすようなことはできませんからね」
副会長「会長、私がせつ菜ちゃんファンなのは重々承知だと思いますけれど、もし宜しければ、会長同伴の上で会わせて頂くことは出来ませんでしょうか?」
菜々(ハゥッ)
菜々「いいいいっ、一応、、聞いてみますね」ヒヤアセ
菜々「優木さんは忙しい方なので厳しいとは思いますけどね」アセアセ
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ー 副会長(あやしい。)
副会長(私はSIFの運営協力をしている頃から、実はあやしいと思っていることがある)
副会長(それは、中川会長とせつ菜ちゃんの関係だ)
副会長(会長はせつ菜ちゃんのこととなると、急によそよそしくなるのだ)
副会長(なにか秘密があるに違いない・・・)
副会長(まさか、付き合っているとか!?)
副会長(そうなれば、私は胸が張り裂けそうになる思いをするに違いない)
副会長(私は、それくらいせつ菜ちゃんに想いを寄せているから)
副会長(中川会長は同じ生徒会のメンバーとして尊敬しているが、せつ菜ちゃんのこととなると、疎ましく思ってしまう)
副会長(そんな自分がいやだ)
副会長(だからこそ、真実を突き止めたい)
副会長(例えそれが私が望まぬ形の答えが出て来ることになろうとも・・・)
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ー 〜生徒会室〜
副会長「会長、どうしてもお願いがあります」
菜々「どうしましたか?副会長」
副会長「全くお恥ずかしい話ですが、スクールアイドル同好会の練習を見学したいので、私と同行しては頂けませんか?」
副会長「1人で行くのはどうも恥ずかしくて・・・」
副会長「会長と同伴で伺えば生徒会の活動の一環ということにできます」
副会長「もちろん、、私情が絡んでいる卑怯なお願いであることは分かっています」
副会長「それでも、一度私の無茶なお願いに目を瞑って頂けないでしょうか?」
菜々「優木さんは幸せな人ですね。」
菜々「副会長のような素晴らしい方にこんなにも好かれて羨ましいです」
菜々「でも、それは1人で行かれてはいかがですか?」
菜々「スクールアイドル同好会は見学自由だと優木さんからお聞きしています」
菜々「何も問題ないですから、恥ずかしいなんておっしゃらないで行ってみてはいかがですか?」
菜々「優木さんには私から話を通しておきますから」ニコッ
副会長「そうですね、会長ありがとうございます」ペコ
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副会長(やっぱりだ)
副会長(同伴は断られ、会長からせつ菜ちゃんに話を通しておく、そして1人で行くよう促される)
副会長(完全に予想通りの答えが返ってきた)
副会長(いつものパターンだ)
副会長(優木せつ菜は校内で見かけないというのはファンの間で有名な話)
副会長(それは誰もが疑うことがない)
副会長(それは、虹ヶ咲が大規模な高校だから同学年であっても知らない人の方が圧倒的に多いからだ)
副会長(でも、そんな馬鹿な話は無い)
副会長(少なからず目撃の噂があってもおかしくないからだ)
副会長(優木せつ菜がどのクラスに所属しているかということすら誰も知らないというのはおかしすぎる)
副会長(そして、それを知っている人がただ1人だけいる)
副会長(これはもう、私が以前から頭の中に描いている仮説の答えだと言っているようなものだ)
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ー 〜虹ヶ咲学園 校庭〜
副会長(私は放課後、校庭に1人で来た)
副会長(昼休みに会長に優木せつ菜へ同好会の見学に本日伺うことを伝達して頂くことをお願いした上で)
副会長(本日は、スクールアイドル同好会のみなさんは体力作りのために長距離走を行っている) 侑「あっ、副会長!久しぶりだね」
副会長「お久しぶりです、高咲さん」ニコッ
侑「せつ菜ちゃん見に来たんでしょ?」ニヤニヤ
侑「わかるよ〜!せつ菜ちゃん可愛いからね」
副会長「ふふふ、その通りです」ニコッ
副会長「大ファンですから」
副会長(マネージャーの高咲さんと話しつつ、視線は大好きなせつ菜ちゃんを追う)
副会長(長距離走でゴールする人が出始めれば高咲さんはケアの為にみなさんのもとへ行く)
副会長(私はそれについて行く)
副会長(あることを確かめに) 侑「みんなお疲れ〜!」
侑「はい!ドリンクだよ〜」
侑「副会長、、せつ菜ちゃんには副会長がドリンク渡しなよ」ヒソヒソ
副会長「あ!ありがとう、高咲さん」
副会長(思わぬ好機を貰えた)
副会長(堂々と優木せつ菜に近づける)
副会長(ここまで間近に優木せつ菜と顔を合わせるのは、SIF以来だ)
副会長「あ、あの!せつ菜ちゃん!これどうぞ!」
せつ菜「ありがとうございます!」
せつ菜「中川さんから聞いてますよ!いつも応援ありがとうございます!」ペカー
副会長(SIFの時は気にしなかったが、ある点に注目する)
副会長(やっぱりね)
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ー ⁄/*イ`^ᗜ^リバレてしまいましたか!!!!???? 〜ある日の生徒会室〜
菜々「今日も生徒会のお仕事お疲れ様でした」
副会長「お疲れ様でした」
菜々「少し遅くなってしまいましたね」
副会長「あの、会長、良かったら私と寄り道で一緒に買い物にでも行きませんか?」
菜々「副会長がそんなお誘いをされるとは珍しいですね」
菜々「いいですよ、副会長と一緒に帰るのも新鮮で楽しそうです」
副会長「ありがとうございます!」
副会長「じゃあ、○×ショップに行きたいので付き合って下さいね」ニコッ
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ー 副会長(一通り買い物に付き合って貰い、会長と公園のベンチに座り少し休みながら話したいと提案する)
副会長(会長はもちろん付き合ってくれた) 副会長「会長?」
菜々「どうしました?副会長?」
副会長「私、優木せつ菜ちゃんが好きなんですよ」
菜々「??」「もちろん知ってますよ!」
菜々「熱心ですもんね!」
副会長「いえ、そういう意味の好きじゃないんです」
副会長「いや、最初はそういう好きだったのですが、今は違うんです」
菜々「え?」 副会長(私は会長と肩が付くぐらいまでの距離まで詰め寄り、こう言う、しっかり目を見ながら)
副会長「愛している の好きです」
菜々「え!?何を言っているのです!?」
菜々「あ!それは優木さんに伝えておきますよ」アセアセ
副会長「会長?それは必要ないでしょう?」
副会長(会長の眼鏡をそっと私が外す、しっかりと見つめながら)
副会長「ほら、せつ菜ちゃんと同じところに鼻あての跡がありますよ」
副会長「もう隠さないで下さい」
副会長(驚いて真っ白になった中川菜々の唇を私は奪った)
副会長(こんなことをして、もう応援できなくなることくらいわかっている)
副会長(もしかしたら、2度と話すこともできなくなることも有り得るということもわかっている)
副会長(でも、私は私の大好きを止められなかったんだ) ⁄/*イ`^ᗜ^リ 肝心な所が書かれていませんよ!!!!!! ふと思いついて、一気にメモに書き殴って、一気に投下した短編です
明るい話期待した人には申し訳ない 菜々副いいですよね
めちゃくちゃ可能性の塊です
2期アニメでは是非掘り下げて欲しい
出来れば副会長をネームドにしてもらいたい 自分もネームド期待してるけど、逆に名前がないからいいというレスも見て、それも一理あると思った。でもやっぱり付けて欲しい たしかに、副会長というだけで分からないところが多いから魅力を感じるというのもあるよなぁ 俺の心の⁄/*イ`^ᗜ^リがもっと続きを見たいと言っているわけだが その後どうなったかは不明……妄想の余地あり、ですね……!
おつです!!!!! 意外と続編希望多いね
夜まで待って貰えれば書いてみます
案が無いわけではないので
スレ落ちたら同じスレタイで立てます ウオオオオオ!!!!
続きを…続きをォォォォォー!!!!! 副会長(もう何も考えてなかった)
副会長(気持ちが昂って勢いのままキスをした)
副会長(20秒くらいだったと思う)
副会長(頭のてっぺんから足の先まで、上から下まで溶けてゆくような感覚・・・)
副会長(自分でしておいて、自分に酔った) 副会長(自分に酔っていると、会長が私を振りほどき私に背を向けた)
菜々「私、門限がありますので先に失礼しますね」
副会長(会長は私に背を向けてまま、カバンを抱えて走って行った)
副会長(私が外した眼鏡を残して・・・) 〜帰宅後〜
副会長(私は会長のメガネを机の上に置き、ただただ眺めている)
副会長(キスをした後の会長の反応・・・私は間違いなく嫌われただろう)
副会長(そりゃそうだ、恋人でもない人から突然あんなことされたら誰だって怒るだろう・・・)
副会長(あの時は理性も何もなく、気持ちが抑え切れずに後先なく体が動いた)
副会長(私はあの人が好きだ。恋をしている)
副会長(高望みせず、それだけで良かったのに、"菜々さん=せつ菜ちゃん"が確信に変わった時、何かを勘違いしてしまったのかもしれない)
副会長(ただの馬鹿だ)
副会長(眼鏡、どうやって返そう)
副会長(いや、どうやって会えばいい・・・)
副会長(そもそも会ってくれるのだろうか・・・)
副会長(頭の中がめちゃくちゃで、何も考えられなくなった)
副会長(眠って忘れようとしたが、出来なかった) 〜翌日〜
副会長(生徒会メンバー用のグループLINEが鳴った)
菜々[昼休みに緊急の生徒会役員会議を行います。重要な用件が無い方はご参加願います]
副会長(眼鏡を返す方法に悩んでいると、まさかこんなにすぐに会長と会うタイミングがやってくるとは思わなかった)
副会長(運が良いのか悪いのか分からない)
副会長(どのような顔で会えば良いのだろう)
副会長(どのように眼鏡を返せばいいのだろう)
副会長(自業自得とはいえ、こわい・・・) 〜昼休み〜
副会長(ハンカチで包んだ会長の眼鏡をカバンに入れ、生徒会室に向かう)
副会長(生徒会室に行くのがこんなにこわいと思ったことはない)
副会長(感情とは全く関係なく足だけは生徒会室に向かう。そして目の前まで来てしまった)
ガチャ
副会長「お疲れ様です」
副会長(なるべくいつもと変わらぬよう意識し部屋に入る)
菜々「お疲れ様です」
副会長(いつもなら私を見て目を合わせて笑顔を向けてくれる会長が私から目を逸らした)
副会長(会長は眼鏡を掛けていた)
副会長(おそらく予備のものだろう)
副会長(どのような思いで予備の眼鏡を掛けて来たのだろう・・・) 副会長(いつもの定位置に腰掛け、緊急の会議が始まる)
副会長(会長が議題を説明し、皆に意見を求める)
副会長(私は目の前に会長がいるだけで冷静さを保てないので、考えているふりだけをして何も答えなかった)
副会長(早く終わってほしい、それだけを思っていた) 副会長(会議が終わり、皆が退席する)
副会長(その時が眼鏡を返すチャンスだ)
副会長(正直こわいがそれは自分のせい)
副会長「あの、会長。眼鏡お返しせずにすみません」
副会長(私は下を向き、目線も逸らしたまま会長に眼鏡を差し出した)
会長「ありがとうございます」
会長「予備の眼鏡は度が合わないので助かりました」
副会長「いえ、ごめんなさい・・・」
副会長(それ以上何も言えず、私は去った)
副会長(私に眼鏡を取られたせいで朝から度が合わない眼鏡を掛ける苦痛、その要員を作ったのは私だ)
副会長(私がしたことがあらゆる面で会長に迷惑を掛けたのだ・・・) 〜放課後〜
副会長(生徒会の仕事もとりあえずはないので帰宅してもいいのだが、帰って1人で部屋にいると自分の負の感情に押し潰されそうになる気がしたので校内を歩き回る)
副会長(生徒会の腕章を着けて歩いていれば見回りをしているとしか思われない)
副会長(見回りするつもりはないが、見回りをしてる振りをしながら校内を歩く)
副会長(こうしていると、少しは逃げられるような気がしたからだ) 副会長(ふと、校庭に目線が行くとスクールアイドル同好会のみなさんが以前と同じく長距離走をしている様子が伺えた)
副会長(無意識に優木せつ菜を探す)
副会長(そんな自分が嫌で無理矢理目を逸らす)
副会長(そしてまた逃げ歩く・・・) 副会長(それからどれだけ無駄に歩き回っただろう)
副会長(いい加減帰ろう、そう思った時、聞いた事がある声が耳に入った)
副会長(声の主は高咲侑さんだ)
副会長(挨拶だけしておこうか・・・)
副会長(声を掛けようと近づいてゆく)
副会長(もう1人の声が聞こえた、何と会話している相手は優木せつ菜だった)
副会長(私の足が止まる) 副会長(ああ、そうだった)
副会長(優木せつ菜は、いや、中川菜々さんは高咲侑さんと話している時だけはいつもと違う目をするのだ)
副会長(今まで気づいていたけど気づいていないことにしていたことを思い出してしまった)
副会長(菜々さんはおそらく高咲侑さんが好きなのだろう)
副会長(それなのに、私に突然唇を奪われた)
副会長(本当は高咲さんに捧げたい初めてだっただろうに・・・)
副会長(自分の愚かさと申し訳なさが込み上げてきて涙が堪えられなくなった)
副会長(2人に気付かれぬよう、なるべく音を立てずに走り去った)
副会長(その時、菜々さんが私の方を見たような気がした)
副会長(気のせいだ)
副会長(私が意識し過ぎてるだけ) 副会長(それからしばらくの日時が経過した)
副会長(その間に何度か生徒会の仕事で会長と行動を共にしているが最低限の会話しかしなかった)
副会長(いや、出来なかった)
副会長(会長も目を合わせてくれなかった)
副会長(任期満了までずっとこのままなのだろう)
副会長(私の高校生活の中心になるはずの生徒会活動は嫌な思い出になるだろう)
副会長(それは会長も同じ)
副会長(いや、会長にはスクールアイドルもあるから違うが、生徒会についての思い出は嫌なものになるだろう)
副会長(私のせいで) このつらくなる感じめっちゃすき
続きが楽しみです……! 副会長(あれからモノクロームのような学校生活は続き、今期生徒会の最後の仕事となる、任期満了による来期生徒会選挙の時期が来た)
副会長(私達今期生徒会役員はこの選挙の運営の仕事を最後に引退し、来期の生徒会にバトンを渡す)
副会長(私は2年だが来期は受験に備えるため立候補するつもりはない)
副会長(そういう事情があるため、慣例として生徒会役員は自然と2年生中心となる)
副会長(つまり、立候補者の大半は今の1年生が中心だ)
副会長(数年に一度は物好きな2年生も出てくるらしいが今年はそういうことはないようだ) 副会長(仕事の中で立候補者の動機や公約に目を通す)
副会長(会長候補者の内の半分は現会長の仕事振りに憧れ、同じような仕事をして学校の役に立ちたいという事を書いている)
副会長(当然の動機だ)
副会長(去年の選挙の際、私は本当は会長に立候補するつもりだった)
副会長(でも、会長候補者の中にいた中川菜々さんを一目見た時に勝てないと思ったのだ)
副会長(その勘は当たり、この1年の会長の働き振りは諸先生方からも絶賛されている)
副会長(副会長として隣にいた私も誇らしく思う)
副会長(あくまでも副会長としての立場でだけども) 副会長(その上、中川菜々さんは謎のスクールアイドル優木せつ菜としても活躍している)
副会長(こんな凄い人に惚れ、ずっと隣に居れる立場だったのに、一度の軽率な行動が有意義になるはずの時間を無駄にした)
副会長(私は人としても副会長としても最低だ)
副会長(副会長候補者の動機や公約にも目を通す)
副会長(この人達の中から選ばれる副会長には私のようにはなって欲しくないと切に思う) 副会長(あれ以来、私と会長だけが居る生徒会室にはアナログ時計の秒針の音だけが響くだけの空間だった)
副会長(任期満了間近の今もその中で黙々と仕事をする)
副会長(思考も感情もない、ただ仕事をするだけ)
副会長(その時、会長が沈黙を破った) 菜々「いよいよ、今期の生徒会も最後ですね」
副会長(当たり障りの無い定型分だ)
副会長(でも、大人の対応だ)
副会長「あ、はい。そうですね」
副会長(簡素な返事を返す)
菜々「生徒会楽しかったですか?」
副会長(私は答えられなかった) 副会長(無事に来期選挙も終え、当選者も決まった)
副会長(あとは任期満了日をもって私の虹ヶ咲学園生徒会副会長としての日々は終わる)
副会長(思えば、SIFに参加した時は最高に充実していた)
副会長(その頃に、当時はまだ正体を知らなかったが優木せつ菜に憧れて夢中になった)
副会長(思い返すと、私は中川菜々さんを初めて見て、勝てないと感じた時から中川菜々さんが好きだったのかもしれない)
副会長(優木せつ菜の存在を知った時、どこか何かに似ているというような雰囲気を感じたのを覚えている)
副会長(私は、中川菜々の分身である優木せつ菜により、本心に気付かされたのだ)
副会長(つまり、私のこの一年の全ては中川菜々だったのだ)
副会長(その結論が出たとき、ここ近年では覚えていないくらい涙が出た) 副会長(生徒会引退後は、受験に向けてひたすら勉強だけしようと思う)
副会長(実は受験したい大学は決まっていない)
副会長(どこに行きたいのかも自分でわからない)
副会長(だからひたすら勉強しようと思う) 副会長(満了日も近くなり生徒会室から自分の私物を片付けようと思い、放課後、生徒会に向かった)
ガチャ
副会長(一年間、楽しいこともつらいこともあった部屋)
副会長(つらいことって自分のせいじゃん!って柄にもなく突っ込んでみる)
副会長(ああ、少しは自分に余裕が出て来たのかな)
副会長(しょうもない事を考えて少しにやけてしまう)
副会長(意外にも生徒会室に置いていた私物の量は多く、片付けには苦労した)
その時、
ガチャ 菜々「あなたもでしたか、副会長」
副会長(ああ、スクールアイドル同好会の活動日を狙って来たのに)
副会長「意外と私物の量が多くて片付けに苦労しますよ」
菜々「あなたがそのように普通の会話をしてくれたのはいつ以来ですかね」
菜々「少しホッとしました」
副会長(何を言っているのか・・・ホント出来た人だ)
副会長(でも私は返す言葉がない)
菜々「あの時、私が逃げたから怒っているのですか?」
副会長(?)(ホントに大人だこの人は・・・)
菜々「私はあの時、どうして良いか分からず、逃げるしかありませんでした」
菜々「本当に申し訳ありませんでした」
副会長(菜々さんの真意が分からない、それ故か、はたまた自分の身勝手かわからないが怒りとも違う、それに似た我儘な感情か込み上げてくる) 副会長「どうしてあなたが謝るのです?」
副会長「謝らなきゃいけないのは私でしょう?」
副会長「でも私は今日まであの時の事を結局謝りもしなかった・・・」
副会長「最低なのは私です。やめて下さい」
副会長(菜々さんが近づいてくる)
副会長(私は後ずさりしてしまう)
菜々「私が謝ることであなたを追い詰めしまうのならば謝るのはやめておきましょうか」
副会長(?) 菜々「あの時、あなたが言ってくれた言葉
覚えてますか?」
副会長(胸の奥に閉まった想いを抉るのだけはやめて・・・)
副会長「さぁ・・・どうだったでしょう・・・」
副会長(もうやめて!遅いけど謝罪ならあなたの気が済むまでします!)
菜々「もう隠さないで下さい」
菜々「この言葉にどれだけ私が救われたか分かりますか?」 菜々「私は、自分に嘘をついて生きてきました」
菜々「その嘘から逃げて、作り上げた虚像が優木せつ菜」
菜々「最初は楽しかった」
菜々「たくさん褒めて貰えて、喜んで貰えて、応援して貰えて・・・」
菜々「でもそれは自分ではなく優木せつ菜」
菜々「この解けない知恵の輪のような葛藤を抱えて限界だった時に、あなたが言ってくれた言葉です」
菜々「本当の私に気付いてくれて、解放してくれて」
菜々「どれだけ嬉しかったか・・・」
菜々「キ、ス・・・も嬉しかったです・・」
菜々「でも私は逃げました」
菜々「だから謝らないといけないと思っていたんです」 副会長「やめて下さい」
副会長「私、そんなこと言われたら泣いてしまいます」
菜々「お返事遅くなりすみませんでした」
菜々「あの時のお言葉、お受け致します」
副会長(私は泣いた)
副会長(全て枯れるくらい泣いた)
副会長(菜々さんも泣いていた)
副会長(多分、生徒会室前の廊下を通った人がいるならば聞こえていただろう) 副会長(私の生徒会の思い出はつらいものしかなくて嫌な思い出のまま終わるはずだった)
副会長(最初から最後まで、ホント私の憧れ人だ)
副会長(最後に救いに来てくれた)
副会長(でも、あの人は自分が救われたという)
副会長(そうか、あなたを見て生徒会長を諦めて副会長になると思った時から私達はこういう関係だったんだ)
副会長(一年も掛かったなぁ)
副会長(でもありがとう)
副会長(大学もあなたも同じところに行きます)
副会長(そこでも同じように支え合って行けたらと想います)
副会長(残りの高校生活、よろしくお願い致します) 〜エピローグ〜
菜々「あの時以降、私のライブに一度も来てくれませんでしたよね」
副会長「行けませんよ、あの状況では」
菜々「毎回探していたんですよ?」
菜々「見つからなくてどれだけつらかったか」
副会長「それは失礼しました!」
菜々「スクールアイドルはもう辞めます」
菜々「嘘つく必要なくなりましたので」
副会長「ご自由に」 仲が進展しても、なかなか敬語は抜けなさそう感がある 0時までに終わらせたくて途中から突貫工事になりました
誤字脱字の確認や文章の整合性の確認も怠ってますが大丈夫ですかね
副菜のこういう話はアニメ放映時からあってやっと作ってみたのですが、書いてて辛いです
自分はアホな話書いてた方が精神的に楽だな ひゃー読み返したら誤字脱字だらけでさーせん
脳内補正お願いしますm(_ _)m 素晴らしかったです!!!!!
また何か書いてくださいね!!!!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています