>>107
由緒正しい家柄の子たち特有の
学園にいる間がいわゆるモラトリアム的な期間であって
その限られた時間の中で恋愛する
という構造は古典的な百合における一大テーマといった感じですが
静馬はその枠には当てはまらないかなと思います
むしろそれから脱却する者…というか

私個人の感想ですと渚砂を連れ去る際の不敵な笑みは
「私の姿をよく見てなさい」という意味にも思えるかなと

婚約者の存在や花織の死もあって、恋愛に生きるという道を選ばなかった
(ないしは選べなかった)深雪に対し、「私はこうやって生きるわ」という
メッセージ性を含んでいるという解釈です

深雪が「ええ、でも…あれが…静馬なの」と言った時の晴れ晴れとした表情も
良家のご令嬢という運命の輪から抜け出せなかった自分とは違い
『自分の道を歩むことを選んだ』静馬を祝福し、送り出しているんじゃないかな…と

私もこうして話せて嬉しいです
ぜひ他の方の解釈等も聞いてみたいな…と思いました