侑「歩夢が告白されてた」
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歩夢が告白されてた。
放課後、一緒に同好会へ行こうと思ったら、今日はなんだか違くて、ソワソワしてて。
歩夢は少し遅れるから先に行ってって言って。
ソワソワしながら部室とは違う方向に向かってった。
私は物凄く後が気になりこっそりとついていった。
遠目でも話し込んでるのがよくわかる。
本当は良くない事だけど、死角になるように陣取って、聞き耳立てちゃったんだ。
モブ女「あ、歩夢先輩、その...好き、なんです!」
モブ女「スクールアイドルの姿をはじめて見た時から...む、胸のドキドキが止まらないで...」
モブ女「これっ、私からの気持ちです!あ、歩夢先輩!」
歩夢「...///」 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ侑ちゃんが嫉妬してくれるところが見られたら嬉しいな
|| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| キキーッ
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 ̄ ̄`ー' ̄ `ー' `ー' `ー' 歩夢「ありがとうね。あなたが、私を思う気持ちはよくわかる」
歩夢「でもね...わたしには...」
歩夢「付き合うとかそういうのはちょっとダメだけど、あなたとはお友達からはじめたいな...」ギュッ
そう言ってやんわり歩夢は断った。
誰だかわからないけど、告白してきた人の手を握って。ぎゅーっと。
モブ女「わ、私も先輩と付き合えるとか、そんな事毛頭思ってもなかったです...」
モブ女「ただ、ただ先輩に想いを伝えたくて...」
歩夢「ふふっ、それだけでも嬉しいな」
歩夢が二言、三言と言葉を重ねていくうちに、私の心もぎゅーってなってきた。
こ、告白なんて...
私だって、告白したことあるし、された事もある。
ああ、青春だなって、若いっていいなって、そういう歯の浮く様なシチュエーションにぎゅーっとなってるんじゃない。
歩夢を見てると、なんだか心がぎゅーっとするんだ。 >私だって、告白したことあるし、された事もある。
@cメ*◉ _ ◉リは?誰に? モブ女「せ、先輩、今度のライブはいつですか?」
歩夢「今度かぁ...えーっと、再来週の金曜日だったかも」
歩夢「ちょっと待ってね、スケジュール確認するね...」
ペラペラとスケジュール帳を確認する歩夢。
一緒になって横に引っ付いて眺める名前も知らない子。
私はそこまで見て、心臓がドクドクと跳ね上がった。
その場にぺたんと尻込みしちゃうぐらいに、一瞬力が抜けた。
ソワソワしてるって、そういう事だったんだ。
後をついてこなければよかった。
嫌、あの子が歩夢に告白なんてしなければ。
自己嫌悪が段々とあの名前も知らない子への憎悪に変わった頃、ピロンとスマホが鳴る。
メッセ:先輩、練習今日は遅くなりますか?
それを見た瞬間、なんだか急速に血が通うのが感じられて、世界に戻ってこれた。 >>11
@cメ*◉ _ ◉リ 侑ちゃんが告白した事があるって、私知らない・・・ すぅ、はぁ...
大きく息を吸って、吐いて...
名前も知らない子はまだ歩夢と話し込んでる。
私は頭がくらくらしながら、廊下を戻り始めた。
部室に向かう道、足がとっても重い。
今日はなんだっけ、どんな練習があるんだっけ。
遅くなった理由どうしよっか、音楽科の先生に呼び出されたって言えばいいかな?
身の保身に走る様な言葉が沢山浮かぶ。
単純に動揺しすぎてたんだと思う。
侑「みんな〜、遅くなってごめんね」
いつもより、笑顔120%増し増し。
不自然じゃないよね、自然に笑えてたよね。 愛「ゆうゆ遅かったじゃん、やっぱり音楽科の先生とかに呼ばれたの?」
侑「う、うん、プリント提出するの忘れててさ」
ちょうど幸い、愛ちゃんがそんな話で濁してくれた。
歩夢はまだやってこない。
せつ菜「そういえば歩夢さんはまだ来ませんね」
侑「...!」
かすみ「あれぇ〜?せつ菜先輩は知らないんですかぁ?」
せつ菜「何がですか?」
かすみ「うちのクラスの子が、歩夢先輩に想いを伝えるらしいんです!」
かすみ「前々から歩夢先輩の事気になってたみたいで、今日歩夢先輩を呼び出すの手伝ってほしいって」
かすみ「これで成功したら、かすみん恋のキューピッドです!やぁ〜ん」
侑「...」
果林「あら、そんな事があったのね、青春よね」
彼方「彼方ちゃんもよくファンレター受け取るからなぁ...」 告白断ってるの見たのにこれだけ動揺してるのは今まで当たり前と思ってたものが
実は簡単に崩れるかもとわかってしまったからか 侑「...」
侑「で、でもスクールアイドルだよ!?恋人なんて...」
しずく「確かに、恋人だってとやかく言う人もいますが...部内とかで秘密に付き合ってる人も見ますし、こそは個人に寄るんじゃないでしょうか?」
璃奈「ほら、六本木のスクールアイドルは公表してる子だっているし...」
侑「...そうだよね...あはは」
ちょっとだけオーバーにリアクションを返す。
歩夢が付き合う?誰と?あの子と?
でも、あなたとはお友達から始めたいって言ってたじゃん。
お友達って、どこまでお友達なの?
近くであんなにキャッキャして、本当にお友達なの?
エマ「おーい、侑ちゃん...?」
侑「...ん?」
エマ「ちょっとだけ上の空だったけど、大丈夫?」
侑「...う、うん、大丈夫だよ!」
エマ「それならよかった」 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 嫉妬してくれてるなら嬉しいな あの世界ならスクールアイドル同好会は告白めっちゃ受けてそう せつ菜「侑さん、今日の練習ですが...」
侑「うん、ドリンク作っとくから先に行ってて」
歩夢はすぐ帰ってくると思ってた。
スケジュール確認して、練習があるからって、すぐに別れて。
時計を確認する。
あれから1時間経ったけど、まだ戻ってこない。
気になるけど、やらなきゃいけない仕事もあるわけで。
重たいスポーツドリンクをえっちらおっちら運んで行く時、それは見えた。
歩夢「それじゃあね」
モブ女「...はい!」
歩夢「バイバイ!」ギュッ
モブ女「はぁん、幸せですぅ!」 歩夢がまたあの子の手をギュッと握っていた。
あの子も名残惜しい様で、その場から動かない。
時が止まると、物凄く寒くなって誰も動けなくなるって、科学検証していた動画がある。
それと同じ様に、私の中の時だけ止まって、寒くなって。
10秒ぐらいしたかな、ようやく動ける様になって、私は下を見ながら歩き始めた。
なるべく歩夢に気づかれない様に。見つからない様に。
侑「...」ささっ
侑(これじゃあ忍者みたいだ...)
忍者がかっこいいのは夜中に忍ぶからで、まだまだ日の高い今にやっても当然目立つ。
段々周囲の目が気になり出して、十分距離も取れたので止めた。
すっごく恥ずかしかった。 1時間はやきもきするわな。脳内の侑も辛そうにしてる @嫉妬する侑ちゃん概念はもっと流行ってもいいと思うの 私はT-shirtと羽織ったジャージに身を固めたスパイ >>5
歩夢は侑の気を引きたくて他の女の子と付き合って嫉妬してもらうのかな? 歩夢「みんな〜お待たせ!」
せつ菜「遅かったですね、歩夢さん!」
かすみ「えへへ、先輩どうだったんですかぁ?」
歩夢「えっと...そういう仲にならないけど、お友達ならいいよって言って帰ってきちゃった」
かすみ「それでも遅くないですかぁ?」
歩夢「お話が弾んじゃって。私の好きなブランドの話でちょっとね」
愛「おっ、歩夢じゃん。かすかすから聞いたよ」
愛「ひゅーひゅー!歩夢もやるじゃん!」
歩夢「だからそういうのじゃないってば!」
愛「そういえばゆうゆは?」
せつ菜「先程スポーツドリンク作ってましたし、まだ作ってるんじゃないでしょうかね?」
歩夢「そっかぁ、早く侑ちゃんにも伝えないとね」
歩夢「見て、さっきの子からタオル貰ったの!」
歩夢「今日から使わせて貰おうかな!」 侑「はぁ...早く行かないと...」
侑「ちょっとだけ足が重いや...」
とぼとぼと歩き出す。さっきよりもスポーツドリンクの樽が重い様な気がした。
侑「...」トボトボ
侑「...あっ、さっき、歩夢に告白してた子だっ」
侑「お友達と話してるのかな?」
よくわからないけど、また姿を隠してしまった。
あの子は私の事知らないだろうから、何も姿隠さなくてもいいのに。
本当は良くないけど、また聞き耳を立てちゃう...
モブ女「あはは、歩夢さんに告白したけどダメだったよ...」
モブ女2「しゃーない、そんな時もあるよ」
モブ女「でもね、歩夢さんと好きなブランドについて盛り上がって...」
モブ女「元々用意してたタオルは渡せた。思い切ってするもんだね」
侑「...」
侑「...タオル?」 歩夢「あっ、侑ちゃん、おかえり」
侑「う、うん、ただいま。これドリンク作ってきたからみんな飲んで」
璃奈「くぅ〜!美味しい!」
しずく「今日もいい汗かきました!」
歩夢「はぁ...」フキフキ
侑(あっ、私が知らないタオル...)
侑(タオル、貰ったの使ってるんだ...)
マネージャーだもん。みんなが使ってるタオル知ってるもん。
歩夢のタオルはパステルカラーのピンクのタオル。でも今使ってるのは、ふわふわな水色タオル。
渡したって、この事だったんだ... @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ でも歩夢ちゃん よくこのSSが読めたね
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ううん、まだ殆ど解読できてないんだ
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ? じゃあなんでゆうぽむスレだってわかったの?
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ? そんなことすぐわかるよね?
✊🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ なぜなら私は侑ちゃんを信じている!! 私達は選ばれし上原の子!! 高咲の幼馴染だ!!
お お お お ぉ お お お
✊@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ✊@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ✊@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
✊@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ✊@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
✊@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ✊@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ✊@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ただのファンじゃなくで告白してきた子からのプレゼントだからもやるのも仕方ないか 待ってる間に寝落ちした歩夢を起こした時の侑ちゃんの顔好き
慈愛に満ちてる 侑「あっ、みんなタオル使い終わったら、このかごに入れといてね」
しずく「はい、先輩よろしくお願いします」
みんなぽいぽいってタオルを入れてく。
カゴがすぐにいっぱいになった。
でも歩夢は...
歩夢「まだこのタオルおろしたばかりだから、大丈夫だよ、侑ちゃん」
そんな事言わないで。
侑「嫌、絶対洗った方がいいよ!」
顔に笑顔を貼り付ける。
なるべく本心は気づかれない様に。笑顔で、笑顔で。
歩夢「そうかな...じゃあやっぱり洗って貰おうかな?」
侑「うん、絶対そっちの方がいい」 みんなのタオルが集まった。
足早に洗濯室へ向かう。
いつもなら、ちょっと躊躇っちゃう作業なのに、今日は違った。
侑「...」
侑「...っ!」
歩夢のタオルを引き抜く。
洗剤を山盛り一杯、二杯、三杯...
もう何杯入れたかな?
あの子の匂いを消したい一心で、沢山入れて、沢山ゴシゴシする。
侑「....!」
まだだ。まだ足りない。
何度も何度も何度も。
手が赤く擦り切れるまで。
あの子の事も、こうやって水に流せればいいのに。 そうやってタオルを何度も何度も洗って、一つだけ脱水にかける。
ようやく正気に戻った頃には、少しタオルが伸びて、手が冷たさで赤くなってた。
侑「...」
その場にぺたんと座り込む。
侑「....」
侑「......」
侑「.........」
侑「他のタオルも洗わないと...」
侑「...」シャバシャバ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ いいよいいよ〜いい脚本書くねぇキミ 侑「はぁ...」
脱水が終わったら、部室のベランダで干さなきゃいけない。
ぱんぱん、と叩いてシワを伸ばす。
遠くで練習をしてるみんなが視界の端にチラリと映った。
でもそんなの、関係ないんだ、今は。
侑「...」
さっき歩夢に向けた笑顔とは全然違う、真顔で歩夢のタオルを見つめた。
そのまま鼻に持っていく。
侑「...」スゥ
侑「...よし」
あの子の匂いは完全に消し去った。
本当はこのタオル自体を消し去りたいけど、そしたら歩夢が悲しんじゃう。
なんだか矛盾してるよね。こんなの。 @cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ 嫉妬する侑ちゃんもかわいいよ♡ 歩夢ちゃんが人気出てファンが増えてきたらこういうことが増えていきそう。耐えられるのかな 侑「...はぁ〜っ!」
大きく息を吐き出してその場に座り込む。
自己嫌悪の感情が大きくなりすぎた。
本当は私だって、歩夢とずっと、ずーっと“仲良く”してたいんだ。大学生になっても、大人になっても、その先もずーっと。
自分でもちょっと重たいのはわかってる。
歩夢の一番になりたいけど、それは....
ちょっとだけ、空を見つめた。
上空は風が強く吹いてるみたいで、雲がとっても早く流れている。
大きな雲が、右から左に流れ始めたと思ったら、二つに分裂した。
侑「...はぁ」
また大きくため息を吐く。
だけども、今度は自分の気持ちを入れ替える為で、すぐにすくっと立ち上がる。 歩夢は自分に自信がないところがあるからあの子は私より可愛いし侑ちゃんはあの子の方好きになっちゃうかも知れないみたいな考えを起こしそう
だから変な話こういうことも耐性ありそう
逆に侑ちゃんは歩夢は自分のことが一番だって言うところに自信を持ってそうでこういうのに耐性なさそう 結ばれる前の曇らせはどれだけあってもよいとゆうぽむ古事記にも書かれている おーい!おーい!
下から声がした。
覗いてみたら、歩夢が下にいるみたい。
歩夢「侑ちゃーん!」
歩夢「お疲れ様ー!」
歩夢は屈託のない笑顔をこちらに向けている。
侑「...眩しいな」
歩夢の笑顔はいつだって眩しい。
侑「歩夢ー!がんばれー!」
こっちも、なるべく朗らかな笑顔を返す。
歩夢って、素敵だな。
そんな笑顔を向けられたら、誰だって笑顔で返すと思うの。好き。
ずーっと隣で笑顔を見てたら、それで本当は十分なの。 >>72
小さなころから歩夢があんな風だとしたら侑ちゃんが自然とそうなっちゃっても仕方ないね 愛「あー、振った人数の方が多いかも...」
侑「ただいま」
しずく「先輩、おかえりなさい♪」
侑「ただいま。なんの話してるの?」
かすみ「恋バナです!みんなどれぐらい告白された事あるのかな〜って!」
侑「へぇ...そっかぁ」
せつ菜「ゆ、侑さんも私と同じでそういうのは...」
ちょっと記憶を掘り起こす。
はじめにそういうのにあったのは、えーっと小学生の頃。
あの時は付き合うってよくわかんなくて、告白はされたけど、みんな振ってたな。 告白した記憶は...
歩夢には、中学の頃告白した事がある。
そういう雰囲気を出して、校舎裏で。
でも歩夢は、ただの冗談だと思ってたらしくて、そのままはぐらかされちゃった。
いつまでも友達で居ようねって。
その時ちょっとだけ思っちゃった。
私は歩夢の1番にはなれないのかな...
高校に入って、スクールアイドルを始めて...
その頃から、歩夢は告白される事が多くなったって笑って言ってた。
告白ってのは大袈裟で、ファンからのお手紙の中に好きです、とか、頑張ってくださいって入ってるだけだって言ってたけど...
それを聞くたびに私、ちょっと心がズキズキしてたの。
でも今回は... ここで引っ張るのか。どうなるかわからなくなってきたけど楽しみ @cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ 重い侑ちゃんもかわいいよ 女の子に告白されて友達からって答えてるから、女の子同士の恋愛に抵抗があるわけじゃないんだね >>85
私の時は冗談扱いだったのに…!ってなるやつだ 侑ちゃんと同じくらいこのぽむの気持ちも重いと良いな 12話のあの一言で重い侑ちゃんという無限の可能性を生まれた
重い侑ちゃん大好きです >>86
シンプルなのから拗らせたのまで色んな理由が思い浮かんだけど万が一SSとかぶったら迷惑なので脳内にとどめておく 侑さんが脳破壊されてるのに@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ さんたちはニッコニコでちょっとどうかと思いますね!!!!! 「お友達から始めようね」
お友達って、本当になんなんだろう。
あんなに近くて、歩夢に笑顔を簡単に向けられて。
あの子は私が数年かけて築いたものを軽々と飛び越えていった。
侑「...」じわっ
いかん。ちょっと泣けてきた。
泣いちゃいけない。いけないんだけど...
せつ菜「あっ、侑さん、すみません、聞いちゃいけなかったみたいです」
侑「えっ...?顔に出てた?」
せつ菜「はい、すっごく悲しそうな顔してたので...」
ここは適当に誤魔化しておこう。
知らない人には何言ったって、言った事が本当の物として受け取られる。
嘘は吐きようだな。
ちょっと便利だ。 私がちょっと曇った顔を見せちゃったその日。
ほんのちょっとだけの嘘だったはずなのに...
歩夢「...うん、うん」
歩夢「そうなんだ。あなたは最近どうなの?」
モブ女「...最近はテストの点数が低くて...」
モブ女2「コイツ、この前テスト8点だったんです!低いどころじゃないですよ!」
また歩夢の後をつけてしまった。それに聞き耳までたててる。
あの名前も知らない子に会う何分も前から、ソワソワして。どうしたのって聞いても全部秘密だって言って。
どうして私には本当の事を言ってくれないのかな?
私を一瞬で超えてったあの子は、他の事まで抜き去って行った...
歩夢、いかないで。私を置いていかないで。
侑「...」ぐすっ 侑「...ぐすっ」
涙が出てきたけど、声は抑える。
気づかれない様に、ゆっくり、ゆっくりと歩いてその場を後にした。
侑「...歩夢の事は、誰よりも知ってる筈なのに...」
そばにいれればいいって思ってたけど、本当は違うみたい。やっぱり1番になりたいんだ。
侑「...ぐすっ」
気づいたら掃除用具入れが目の前にあった。
侑「...こんなもん!」ドガっ
侑「...つぅ!」
思いっきり蹴飛ばしたつもりでも、私の方が非力でだから、用具入れが曲がるどころかこっちの骨が折れそうだ。
私はこんなに心にダメージを負ってるのに!なんで更に負わなきゃいけないの?
よくわかんない理屈で更に泣き始めた。
もう顔はぐちゃぐちゃだ。 告白してきた子と仲良くしてたら、その子と脈ありだって思っちゃうよね 侑「...うっ」
侑「...ぐすっ」
授業なんて戻りたくない。
こんなぐちゃぐちゃな顔を誰にも見られたくない。
侑「...もうどこにも行けないよぉ...」
侑「...ぐすっ」
侑「...」
侑「.....」
侑「.......」
???「侑ちゃん...?」
侑「...!?」 @>>1さんはぽむの優しい所を上手く表現出来てるね!ぽむぽむマスターの称号を与えるよ!
でもどんな事があっても侑ちゃんが一番だよ!だからね侑ちゃん、心配しなくても良いんだよ
P.S重い侑ちゃんも可愛いな♪ 歩夢「...侑ちゃん、どうしたの?」
歩夢「どうして泣いてるの...?」
名前を呼ばれて振り向いたら歩夢が立っていた。
大好きだけど、でも、今は一番会いたくない人。
ちょっと驚いたけど、すぐに背を向ける。
侑「....!」
歩夢の所為で泣いてるんだよ、そういう言葉が喉まで出かかって辞める。
侑「...!!」ぐすっ
金魚みたいにパクパクって口だけ開けたり閉じたり。
もう声も出ないみたい。
人魚姫みたい。恋愛したら声出なくなっちゃったんだっけ?恋人に嘘ついたから声取られたんだっけ?
歩夢「侑ちゃん、なんだかわかんないけど...」
歩夢「泣きたい時はいっぱい泣こうね」
侑「...」こくり
歩夢「私の胸でいっぱい泣けばいいから」
侑「...ぐすっ」
歩夢に胸を貸してもらいながら、そりゃもうワンワン泣いた。 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ おやすみ
ノ∩ U
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@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
(つ⌒Y^()
/ゝヘ,_,ノ,_,ノ ────────────────
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/ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
(( ( つ ヽ、
〉 とノ )))
_(__ノ^(_),,_ ぽむぁえら待てよ!!こんなことをやるから、みんな死んじゃうんだろーー!!
けど重い侑ちゃん路線いいぞ!|.-^|| / /
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@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
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(_______________________) 侑ちゃん、可愛い侑ちゃん。
子供の頃から、歩夢、歩夢っていつでも後をついてくる侑ちゃん。
侑ちゃんは子犬みたい。なんでもついてきて、尻尾振って。
守ってあげたい。
侑ちゃんにはノミの1匹も付けちゃいけないんだから。
その為にも、私に依存させないと...♡
一生懸命な所も、思った事には一直線な所もみんな好き。
だけどね、一番好きな顔は...♡ ふふっ、ねえ覚えてる?
幼稚園の時、みよちゃんにおもちゃ取られて泣いてたよね。
大好きなメガトロンのおもちゃを取られてワンワン泣いてたよね。
その時、私思っちゃったの。
侑ちゃんの泣いてる姿って可愛いなって。
覚えてる?
年中さんの時、上履きが無くなった事あったよね?
あれ全部私の仕業なの。
私が隠したって少しも疑わないで、ねえ誰がやったのって泣き叫んでだよね。可愛かった。
そのあとの小学校の頃、えんぴつ隠したりしたんだけど、それは気づいてなかったね。
もう、大雑把なんだから。 小学校の時だったかな、侑ちゃん告白される様になったよね。戸惑ってて可愛かったよ。
ちょっと大人ぶって、みんなの前で好きじゃないって振ったり、ロマンチックに校舎裏で振ったり。
ぜーんぶ見てたもん。だから知ってるもん。
だけどね、侑ちゃんに告白した人、みんなあのあとどうなったか知ってる?
そっかぁ、知らないかぁ。
えっ、教えて欲しい?
でもだーめ。やっぱり教えてあげない。 侑ちゃんに嫉妬を覚えさせる為にはどうしたらいいのかなって、ずーっと考えてた。
私だけを見てて欲しいんだもん。
そんな時だよね、侑ちゃんが告白してきたの。
6月1日の午後4時31分。授業が早く終わったあの日、校舎裏で。
私歩夢の1番になりたい。付き合ってくださいって、そう言われた時、心臓が張り裂けそうなぐらいにドキドキしてた。
はいって言葉が喉まで出かかったんだけどね...
ちょっと待って、ここで“いいえ”って言ったらどうなるんだろう...
考えただけでドキドキしちゃう♡ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
/ ヽ@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
_|| | | / ヽ
\ ̄ ̄ ̄ ̄ (⌒\_ / |
‖\  ̄\_ノ |
‖ \ \
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ \ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
`/ ヽ \ / ヽ
| ∧ ⌒) (⌒\_ / |
| ヽ ̄\  ̄\_ノ | @cメ*´•̥ _ •̥ リ ……
@cメ*˶- ᴗ -˵リ ま、たまにはこういうのも悪くないよね! 歩夢「ううん、ごめんね、侑ちゃんとは友達のままでいたいから...」
口から簡単にその言葉が出た。スルッと、本当は嘘じゃないみたいに。
侑「....」じわっ
侑「....そ、そうだよね」
泣いて。やっぱり泣かないで。
この一瞬を切り取って、額縁に入れて、一人だけの美術館でずーっと眺めてたい。
それくらい魅力的だったの♡
可愛い、可愛い侑ちゃん。
曇ってる時も、晴れてる時も、雨の時もみーんな大好き。
侑「やっぱり、そうだよね。お友達だよね...」
強がってるのがよーくわかる。
スカートの端、腕がプルプル震えるぐらいまで強く握ってるんだもん。
澄ました顔して、私はそう言うのじゃないって上部だけを取り繕って。
私が冷静な態度を取れば取るほど侑ちゃんは平常じゃ無くなってく。
ねえ。
もし私に彼女ができたら、侑ちゃん、どんな顔を見せてくれるの? @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ泣いてる侑ちゃんは可愛いからね仕方ないね もし侑ちゃんが心折れて他の子にいったらどうなってしまうんや 炎は最大限に燃え上がってる時が美しい。
だからまずは薪を調達する。
薪にも色々組み方があるんだよ。
今回は長く続いて尚且つたくさん燃え上がるのを。
スクールアイドル始めてから応援のメッセージがたくさん届く様になったんだ。
初めは本当にただの応援のメッセージ。
そこから何度も何度も文通を重ねて、普通じゃない応援メッセージに仕上げるの。
好きです。付き合ってください。
そんな言葉が次第に手紙に踊る様になる。
一番下の薪は、手紙の内容を侑ちゃんに見せることから。
靴箱開けたら入ってた、とか、部室にお手紙届いてました、とか、自然体を装って。
一緒にお手紙読んでる時間は楽しいな。
ほら、侑ちゃんも顔だけだったら笑顔になってる。
唇の端をギュッて噛みながらお手紙読む姿は本当に可愛いなぁ。 お手紙が届けば届くほど侑ちゃんは曇ってく。
わかってるよ。侑ちゃん、最近リップクリーム厚く塗る様になったよね。
歩夢「それで次のお手紙は...」
歩夢「あっ、またこの子からだ」
歩夢「見てみて、好きです、応援してますだって」
歩夢「...好きって、そういう好き、なのかな?」
侑「え〜!?違うんじゃない?応援してますって意味でしょ」
そうやって小さな薪をたくさん、たくさん積み重ねていく。もちろん文通も忘れずに。
自分でも初めはそんな事思ってなかったけど、案外友達が増えるのもいいかもしれない。
まあ侑ちゃんが一番なんだけど。 そうやって文通を続けてたら、かすみちゃんからメッセージが届いた。
かすみ:先輩、明日の放課後空いてますか?
歩夢:もちろん空いてるよ
心あたりはいくらでも。
こんにちは。新しいお友達。顔を合わせるのは今日が初めてだね。
いつもだったら、告白される事を事前に言っちゃうけど今日は違う。
隠すふりをしよう。そしたら侑ちゃん気になってついてきちゃうもんね♡
いつも以上にソワソワしたフリをして、放課後まで待つ。
歩夢「先行ってて、私後から行くから」
侑「う、うん」
侑ちゃんならぜーったいついてくる。絶対。
侑「...」ささっ
ほら付いてきた。侑ちゃんのことはなんでもお見通しだからね。まんまるなお目目で私の事よーくみててね。 モブ女「あ、歩夢先輩、その...好き、なんです!」
モブ女「スクールアイドルの姿をはじめて見た時から...む、胸のドキドキが止まらないで...」
モブ女「これっ、私からの気持ちです!あ、歩夢先輩!」
ねえ侑ちゃん見てる?
見てるよね。私の後ろに隠れてるの知ってるもん。
今どんなお顔してるのかな?
どんな気持ちなのかな?
侑ちゃんの事、本当に大好きだから、この子は断るね。
でも侑ちゃんの曇る顔が見たいから、ちょっとだけ...
歩夢「まずは友達から始めよう」ギュッ
思いっきり手を握る。
勘違いしてくれる様に、笑顔を添えて。 タッタタッタ
遠くから駆け出す音が聞こえた。
侑ちゃん...侑ちゃん....
でも意外だったな。あの子もあのブランド好きだなんて。
おかげで沢山話し込んじゃったよ。故意じゃないよ?本心からだよ?
タオルも貰っちゃった。ラッキー。
ねえ、これ侑ちゃんの目の前で使ったらどうなるかな?
どんな顔してくれるのかな? サイコパスやん
愛、しずくと肩を並べられるくらいのサイコパスやん @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リこの歩夢ちゃんは侑ちゃんが心折れて別の人のところに行っちゃったらどうなるのかな……? 最近ご無沙汰だったサイコぽむが見れて幸せ
こういうぽむ割と好き ⎛(cV„・ ᴗ ・V⎞ あまりにも辛すぎるトキメキ… 着替えてみんなと合流する。
今日はワクワクが止まらないからかな?体がとっても軽いの。
いちにさんし!いちにさんし!
あっ、侑ちゃん帰ってきた。
ちょっと曇ってる♡
どうしたのかな?何があったのかな?
侑「み、みんな、ドリンク作ってきたから飲んで」
さりげない風を装って。
でも見せつける様に気をつけて...
歩夢「...はぁ」
侑「...!!」
あの子も結構センスがいいな。
ふわふわで結構気持ちがいいかも。
侑「...」
さっきから唇を噛み締めてる。
笑顔を貼り付けたって、心の奥はよくわかるよ♡
もっと見て、私を見て♡ 歩夢「まだこのタオルおろしたばかりだから、大丈夫だよ、侑ちゃん」
侑「いやっ、絶対洗った方がいいよ!」
そう言いながら私の手を掴む。
侑「...」
ぎゅーっと。
いつもは非力なのに今日は後がついちゃうぐらいに強い。
歩夢「そうかな...じゃあやっぱり洗って貰おうかな?」
侑「うん、絶対そっちの方がいい」
落ち着いた顔しなくてもいいんだよ。
もっと乱れてる侑ちゃんの顔が見たいな♡ 侑ちゃんはタオルを洗うためにその場を後にした。
明日からどうしようかな、あの子、友達としてはうまくやってけそうだし、侑ちゃんにあの子に会ってるのを見せつけるのもいいね。
かすみ「先輩先輩、先輩って今まで恋愛どうしてたんですかぁ!?」
歩夢「ん?あー、いつもそういうのは断ってたな」
侑ちゃん以外は眼中にないんだもん。めんどくさいしね。
今侑ちゃん何してるんだろう。タオルに向かって八つ当たりとかしてるのかな?
嬉しいな。私をそんなに思っててくれるって意味だもん♡ 次の日、やっぱりあの子から連絡があった。
そうだよね。そんな気分にもなるよね。
ハローマイフレンド。今日もよろしくね。
私は露骨にソワソワする。
ちょっと上の空っていうか、話を聞いてないっていうか。
どんどん侑ちゃんが曇っていく。
ギュッとスカートの端を握る癖も、唇を噛む癖も良くないよ。
シワになっちゃうし、傷ができちゃうから。
侑ちゃんのモヤモヤが頂点に達した時、それは炎が美しく舞い上がる時。
ねえ、どんな反応見せてくれるの?
ねえ、どんな声を上げてくれるの? 歩夢「...うん、うん」
歩夢「そうなんだ。あなたは最近どうなの?」
モブ女「...最近はテストの点数が低くて...」
モブ女2「コイツ、この前テスト8点だったんです!低いどころじゃないですよ!」
やっぱりついてきてる。
気づかないって思ってるの?
バレバレだよ。そういう所可愛いなぁ。
侑「...ぐすっ」
あっ、泣いちゃった。
ちらっと侑ちゃんいるであろう方向を見やる。
あぁ、やっぱり。
下を向きながら、スカートの端をギュッて握ってる。
ちょっとだけ静止してたと思ったら、そのまま歩いてっちゃった。
確か掃除用具入れのある方向だよね。
後ついていってみよう。 侑「...うっ」
侑「...ぐすっ」
侑「...もうどこにも行けないよぉ...」
侑「...ぐすっ」
あっ、やっぱりいた。
侑ちゃんはこっちに顔を向けてないけど、表情はきっとこんな顔してるんだろうなってよくわかる。
歩夢「...侑ちゃん?」
ここはちょっと優しく。
いつも突き放してたら、侑ちゃんどこかにいっちゃうから。あげて落とす。これは基本だよね。
歩夢「侑ちゃん、なんだかわかんないけど...」
歩夢「泣きたい時はいっぱい泣こうね」
侑「...」こくり
歩夢「私の胸でいっぱい泣けばいいから」
侑「...ぐすっ」
あっ、この感覚。侑ちゃんを抱きしめて、一人占めしてるこの感覚大好き。
昔の人は、美しいあなたをずーっと見つめていたいから時を止めたって聞いたよ。
侑ちゃん、綺麗だね、可愛いね、ずーっと一緒にいたいよ。時間が止まって欲しいよ。
歩夢「...」ギュッ おしまいです
歩夢のモテモテに嫉妬して歩夢との関係を見せつける侑ちゃん書きたかったのにどうしてこうなった!?
またゆうぽむはリベンジしたいです 発 争
生 い
し は、
な
い
! ! @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
/ 、 ヽ
(,l (,,,)
゙、 イ
l,,, l,,,, | @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ お互いに気持ちが重たい所がよく分かる神SSだよ
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ また書いてね @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ あなたは素晴らしいゆうぽむ作家だよ!これからもゆうぽむを書いてね 最近激重ゆうぽむ路線多すぎィ!!
やめろぉ!(建前)ナイスゥ!(本音) 続編たのむ
歩夢に翻弄されるのに疲れた侑が菜々と付き合うパターンで宜しく >>164
ゆうぽむ書きにこんな内容をリクエストするクソ民度
さすがゆうせつ厨ですわ >>159
おつでした。全部読んでたわ。初めに書こうとしてた内容のも読んでみたいから、いつか気が向いたらぜひ 過去作わりとほんわかなのにどうしてこうなった
こういうのも悪くないな? @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ......
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 侑ちゃんが疲れてモブ女2あたりに靡いて歩夢が慌てるまで行って欲しい ちょっとやりすぎな気もするけど13話の曇り侑ちゃんかわいかったから仕方ないね
おつです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています