【果南誕SS】花丸「セミを掘り起こして、果南ちゃんにプレゼントするずら!!」
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〜2月上旬、国木田家〜
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(北風ぴぃぷぅ吹きすさぶ、寺の境内––––)
(立派な大木の下に、念入りに重ね着をした
少女の姿がある) 花丸「ううっ……」
「身に染みる寒さずらぁ……」🥶
(白い吐息を吐きつつ、寒さで身が縮み上がる国木田花丸であったが––––)
花丸「はぁ……」
「なんでまた、こんな寒い時期に生まれたんだろうなぁ〜〜」😥
「どう考えても、夏とかの方が果南ちゃんにはお似合いなのに」
(そうなのだ––––)
(花丸が右手にスコップを持ち、木の根本にしゃがみ込んだのには、ちゃんとしたワケがある) 花丸「さて……っと」
「確か、木の根っこあたりに生息してるんだっけ」
(華奢な力で、スコップを地面に刺し込み––––)
花丸「よっ……と」😠
(ザック……ザック……)
花丸「うんしょっ……と」
(何ともいじらしい掛け声と共に、土が掘り起こされていく)
(そして––––)
花丸「!!」
「いたっ!!」
「さっそくいたずら!!」🤩 ,.、.,ri‐ty-‐‐====‐-、_
,、-‐‐´i .!i !ト-i'´ ̄ ̄ ̄ ̄``!`ヽ、
,ィ'´ヽ i、 〉'‐'´ _,.r--、__,.r'´ i! !ヽ.
,.イ .ヽ、ヽ. ! / _,.、‐'-、‐-‐-y'´ !i t i_!r-、
/i、 ヽ. ヽ、i、 ('´ },.r‐'´ __ノ_! Vr-、!
!、ヽ、ヽ、ヽ.ヽ、 >tπ‐-,‐ヘy'ニ二/__),ヽ.,____ノ ノy、
./`ヽ、ヽ `ヽ,_>‐ニ二ノ〈/´ 〉!へ--‐///'´``У`ー'´ン、ミ、
iヽ、_,.>、>='‐´'ー‐┴‐'!ヽ/ノ レ-、/(イ ,t´.,__`'"´
``´ // ,.rィ-‐‐='ン i`〈 !ヽ∠.,__,r、!
// ./.r-'‐‐''"´ ゝ.ヽヽ.!、.,__ `ヽ,
,! i /./ ト-) ) 二X´ヽ
/ヘ! /./ ./,r' レ'´`' ̄!´.i
ゞ' // ,r',r' ノン
〈_! /'´ ー'´
!.i !j´
t_j
(白日の元に晒された土の中から
セミの幼虫が姿を現したのだ) しまむらか…スレタイ楽しみだったけど読めなくて残念だ… 花丸「ふふんっ……」😏
「マルの感に、狂いはなかったずら〜〜♥」
(服のポケットから小瓶を取り出した花丸は、出土した幼虫を瓶の中に放り込んだ)
☆ ☆ ☆ ☆
花丸「フッフッフッ……」
「果南ちゃんの事だから、セミとかカブトムシとか大好きだろうし……」
「果南ちゃんが感涙にむせぶ姿が、目に浮かんでくるよぉ〜〜」
「いまから果南ちゃんの誕生日パーティーが、待ち遠しいずらぁ〜〜♥」🤗
(大小色取り取りなセミの幼虫が充満する瓶を見つめながら、ひとり悦に入る花丸であった) __
'´ 、`ヽ
i 人ヽリ)
イw(´ヮ`ハ それから?
と) 芥)つ
く/_i_i_>
し'ノ 〜2月10日、部室にて〜
🎉(クラッカーパァン!!パァン!!)🎉
千歌「果南ちゃんっ!!」😆
メンバー達「お誕生日おめでと〜〜〜〜う!!!!」
(テーブルに並べられた、ホテルオハラ提供の誕生日ケーキ––––)
(みんなから果南へのメッセージで、カラフルに彩られたホワイトボード––––)
(これらをみて、この日の主役である果南が––––) >:.:.:.:.:.:.ヽ......__
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Y:.:.:./:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.ヽ
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果南「みんな……」
「ホント、ありがとね」🥰
(メンバー達からの祝福に、すこし照れつつも胸を熱くさせていた) 果南「いやぁ〜〜、私も遂に18かぁ〜〜」
「これでもう、鞠莉から年上マウントでイジられる事もないんだね」😁
千歌「『私の方がエルダーなんだからね!!かなぁん!!』」🤪
曜「似てる似てるぅ〜〜!!」
(室内を沸かせた千歌のものまねは、真面目な梨子でさえクスリとさせるほど堂に入っていた)
鞠莉「…………」😒
ダイヤ「残念ですわねぇ……鞠莉さん」
「果南さんを困らす鞠莉さんの屁理屈こそ、かなまりの様式美だったというのに……」😏 果南「いやぁ〜〜、私も遂に18かぁ〜〜」
「これでもう、鞠莉から年上マウントでイジられる事もないんだね」😁
千歌「『私の方がエルダーなんだからね!!かなぁん!!』」🤪
曜「似てる似てるぅ〜〜!!」
(室内を沸かせた千歌のものまねは、真面目な梨子でさえクスリとさせるほど堂に入っていた)
鞠莉「…………」😒
ダイヤ「残念ですわねぇ……鞠莉さん」
「果南さんを困らす鞠莉さんの屁理屈こそ、かなまりの様式美だったというのに……」😏 鞠莉「ふんだっ、いいわよ」
「身長だったら、私の方が果南より1センチ高いんだから!!」😬
果南「どっちかというと、背の低い方がタイプなんだよなぁ〜〜♬わたし」😛
鞠莉「」😨
\アハハハハハハハ……/
(いよいよ本日のメインイベントである、メンバーからのプレゼント受け渡しの時間となった)
花丸(どんなプレゼントを持ってきたんだろう……みんな)
(万が一、誰かビックリするようなのを持ってきて、マルのプレゼントが霞んだりしたら……)😓
(生きた心地のしない花丸が、メンバー達のプレゼントの値踏みに耽る) 花丸(千歌ちゃんのミカンは……まぁお約束として……)😕
(梨子ちゃんは、ピアノの演奏を録音したCD……)
(これも予想出来た範囲ずらね)😗
(あ……)
(新しいランニングシューズとは……やるなぁ、曜ちゃん)
(でもまぁ……エモさではマルの方が勝ってるずらよね?)😅
(ダイヤさんセンス良いなぁ〜〜、金平糖だなんて)
(今度のマルの誕生日に、リクエストしようかなぁ〜〜)🤤 花丸(うわぁ……)
(ニューカドレアの海岸の砂ですかぁ……)😰
(果南ちゃんったら、子供のようにはしゃいじゃって……)
(まぁ大正義鞠莉さんには、花を持たせてあげてもノーダメだよね……)😓
(手作りのイルカのぬいぐるみとは、さすがルビィちゃんずらぁ)
(『実物そのもの』なマルのプレゼントには幾分劣るけど、見ているこっちも心がポカポカしてきたよ)😊
(善子ちゃんは……どうでもいいや)😒
(そして、満を持して––––) 花丸「エヘヘ……」☺
「やっと、マルの番だね」
果南「おっ?含み笑いなんかしちゃってぇ〜〜」
「これは大トリに相応しいプレゼントを、期待していいのかなん?」😋
(スクールバッグから、ファンシーな包装紙で包んだ小ぶりの物体を取り出し––––)
花丸「果南ちゃん!!」
「マルからのプレゼント、受け取って欲しいずらぁ!!」☀😆☀
(満面の笑みで、どうとう例のブツを果南に手渡したのである) 果南「へぇ〜〜……」🙂
「マルの事だから、もっと和風な奴かと予想してたけど……」
「結構乙女チックな所があるじゃん、マル」👍
花丸「果南ちゃんのおだて上手っ!!」
「いくら誉めたところで、追加のプレゼントはないずらよ?」😁
果南「なんだか手に持ってるだけで、マルの温もりが伝わってくるよ」😊
花丸(温もりも何も……)
(掘り起こされるまでは、実際生きてたからねぇ……)
果南「じゃあ、中を見るよ」
(はやる気持ちで、包装紙をほどく果南––––) . _____
r'=-=-=-=-=-=',
戈______ム
/ _____ ∧
. l ( ) :!
マヘ`ー ― ― './ /
. \`ー=====-.'’/
. \ ____./
果南「おっ!?」😳
「鞠莉と同じで、瓶詰めかぁ〜〜」
「中身は……」
「…………」
「」👁👁
果南「ぎ」 i ┌─┐ .| |. |. 7
l | └―‐┘└┘ {
l 仁二_ r―‐┐ r┐ '
l | {__| |.| ./
l 仁二二 └┘/
\ l 、 .r―キ⌒i{
\、_ \ー ' 、 .|
\  ̄ ト、 、 |
\ i \ \| 「 i 「 i
\ \ \ 厂 ̄ ¨ ¨¨¨
ヽ ー =--L. ィ .i rミ
} /7 .| .|i / Lノ
\ー _ノ 仁 二ニ=- { |{
\ } L_ /
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\ L__ ○ く 〜十千万〜
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しいたけ「…………わぉん?」 〜再び、部室〜
果南「ななななななななな……」🥶
「なんなのぉ!?ソレェ!!!!」😱
(青ざめた果南が、部室の壁にへばりつく!!)
花丸「え……」
「何って、コレ……」😅
(果南の手を離れた小瓶が、床を転がり花丸の足下へと帰還する)
花丸「セミの幼虫の詰め合わせだけど」
果南「せ、セミィ!!??」😨
(降って湧いた爆弾により、室内がざわつき始める)
花丸「家の境内にあった木の根本から、掘り起こしたんだよ」🙂
果南「…………」 花丸「か、果南ちゃん??」
(思い描いていたのとは真逆のリアクションを取る果南を見て、花丸の顔が強ばる)
果南「なんで……」
「なんで、そんな罰当たりな事をしたの?マル」😠
花丸「なんでって……」
「果南ちゃんが喜ぶと思って……」😟
果南「イヤイヤイヤイヤ!!!!」👋💦
「そんな酔狂な女じゃないから!!私は!!」
(萎縮する花丸を見かねた鞠莉が、仲裁に入る) 鞠莉「大人げないわよぉ!!果南!!」😒
「いくらキモいプレゼントだからって、花丸がギフトしてくれたのよ!?」
果南「そんなの関係ないよっ!!」😫
「気持ち悪いモノは、気持ち悪いんだよっ!!」
「こういうのを一般常識で『ダブルスタンダード』っていうんだよ!!覚えておきなよ!!」
花丸「」😨 ,. . . . . ―. . . . . .
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、: : :ハ z芥三 ィ气芥=マ: : : : |: : : : : : : |
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(圧倒される花丸の唇が、色を失い震えている) 果南「それに……」
「この事を凛ちゃんが知ったら、なんて思うかな?」
花丸「」😶
(り……凛ちゃんが知ったら……?)
果南「マルが小さな命を玩具にしてるって事を、凛ちゃんが知ったら……」
「きっと、ドン引きされて疎遠になるだろうね!!」😤
花丸「」🥺
(花丸にとって、まさにトドメの一撃であった)
ダイヤ「ちょっと、果南さん……」😓
「相手はまだ1年生ですのよ?」
「もう少し、手心というものを……」 花丸「…………」
果南「あ〜〜あっ!!」😩
「せっかくのお祝いムードが、これで全部台無しだよっ!!」
「マル!!早くそれを持って帰ってよ!!」
花丸「…………」
(と––––)
花丸「…………」
「グスッ……」😢
メンバー達(あ……) 花丸「…………ヒック」
「……な」
「なにさ……」
「果南ちゃんなんか……」
「凛ちゃんを引き合いに出せば、マルを黙らせられると思っちゃって……」
果南「…………」
花丸「マルがせっかく、慣れない力仕事で集めてきたというのに……」
「寒い空の下で、手にあかぎれをこさえて掘ったというのに……」😖
「それもこれも、果南ちゃんの誕生日だから……」
果南「…………」
花丸「…………」
「バカ」
果南「」😳 花丸「バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ!!!!!!!!」
(喉が焼け付くまで、果南を罵倒した末に––––)
花丸「なにさっ!!こんなもんっ!!」
(せっかく苦心して集めた小瓶を、ゴミ箱へぶち込んだ)
花丸「果南ちゃんなんか、大っ嫌い!!!!」😭
「もう顔も見たくないずらぁぁぁぁ!!!!」
(ダッ!!!!)
果南「あっ!!!!マルッ!!!!」
(泣き顔を両手で覆いつつ、花丸が部室から飛び出していった) 果南「そんな……」
「マル……」😥
(マルに、ああまで言わせてしまったとは––––)
(行き過ぎた自分の言動で、激しい自己嫌悪の波がさかまく果南であった)
果南「…………」😰
(たちまち室内は、火が消えたように静まり返る)
(と––––)
鞠莉「ヘイ、果南……」
「いつまで落ち込んでる場合?」🖐😏
(果南の背中に、鞠莉がパァンッと活を入れる) 果南「うっ……」😣
鞠莉「あなたがいま取るべき行動なんて、ひとつしかないじゃない」😉
「このまま可愛い後輩を、涙で曇らせたくないのなら……」
ダイヤ「そうですわよ!!果南さん」😃
「花丸さんだって、本当はあなたが謝ってくるのを期待して……」
果南「み……」
「みんなぁ……」😢
梨子「早く行ってあげなよ、果南ちゃん」☺
ルビィ「花丸ちゃんを連れて帰るまで、みんなでここで待ってるから!!」😄
善子「(略)」
(みんなからの後押しを受け––––)
果南「…………」
「悪いね……みんな」 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:N \\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:.:.:.', マ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.}} } \\:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:l マ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
/ :.:.:.:.:.:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:/ }:} /` \:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.l :.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:
l:.:.:.:.:',:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:./ }:} `ー--- ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l⌒ヽ:.:,' /:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:
l:.:.:.:.:.',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ :リ -―-、 ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l V/ /イ:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.
| l:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:/ / 彡==ミs、 ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l ) // }:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.
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| l、:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:./〃 )o心 `¨¨¨´ }:.:.:.:/:.:.:.: l / / / //:.:.:.:.:.:.:.:.:.j
| l マ:.:.:.:.:.',:.:.:./ム 弋辷ン /// }:.:./:.:.:.:.:.:l/ / / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/
lY:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:ヽ メ:/:.:.:.:.:.:.:l:.⌒ / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/}
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ヽ }:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.∧ / / /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j V: ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.://
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{ /:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.l > 、 __, ':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./: : : : : : : : : : : : : `. ー.、 果南「誕生日ケーキ……ちゃんと二人分残しておいてよね」😃
メンバー達「がんばれぇ〜〜!!果南ちゃん!!」
(ゴミ箱から小瓶を拾い上げ、果南が部室を後にした)
(掛け替えのない、最愛の後輩に詫びを入れるべく––––) ‐=≡
‐=≡
‐=≡ 从*´ ヮ`ル それから
‐=≡_____/ /_ それから?
‐=≡ / .__ ゛ \ .∩
‐=≡ / / / /\ \//
‐=≡ ⊂_/ / / .\_/
‐=≡ / /
‐=≡ | _|__
‐=≡ \__ \
‐=≡ / / /
``) ‐=≡ // /
`)⌒`) ‐=≡ / | /
;;;⌒`) ‐=≡ / /レ
;;⌒`)⌒`)‐=≡ (  ̄)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 〜学校前の坂道〜
::::::::: " `) "⌒ 、 ^ヽ) ` ` ________ _「'、..:::ノ」
ヽ r ー-, f ..::...._,.イ ノ゛ ` ` | ||j ̄ ̄ ̄ ̄|
"⌒ヽ )、"⌒ヘ:::::... .)ー'’ ` | {[二i二i二i二]] ||j [/_li/_] |
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iiiy/::..ノ"::...` ..:、_ノ” ` ┌‐ー―‐`| {[二i二i二i二]] ||j [/_li/_] |
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" ⌒) " ) '', " ⌒) " ) , " (⌒i) ") ⌒` ''(" 、(__ 、_ノ` ⌒) ``'_,...-・'"~Π_...-・'"~|」_...-・'"~
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` (__ 、_` ⌒" ) 、 `(__ 、_` ⌒")(__,,,、_ノ||⌒~) トノ/"、_ノ''_...-・'"~Π_...-・'"~|」_...-・'"~´_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
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wノ:/:i:ヘノv_w,,.. ..'+キ-ー ''''_..-‐ |〈_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~_/~ (後先考えずに校外へ飛び出し、坂道を駆け下りる花丸––––)
花丸(グスッ……)😢
(バカ……)
(バカバカバカバカ……)
(果南ちゃんのバカ……)
(…………)
(……でも)
(みんなの前で、あんな醜態をさらしたマルは、もっと大馬鹿野郎だよぉ……)😣
(急激な疾走による荒々しい吐息が、2月の透き通った大気と混じり合う)
(と––––) 果南「おぉ〜〜〜〜い!!!!」
「マルゥ〜〜〜〜ッ!!!!」
花丸「」😳
(背後から、いま一番会いたくない人物の叫び声が––––)
花丸(か、果南ちゃん!?)
果南「さっきは悪かったよぉ〜〜〜〜!!!!」
「大人げなかった!!!!ほんっとゴメンッ!!!!」
「よく見れば、マルが取ってきてくれたセミ……カッコよくて素敵だよぉ〜〜〜〜!!!!」
「お願いだから、部室に戻って……」😅 花丸(そ……そんなぁ!!)🥺
(こんな泣きはらして、赤く腫れ上がった顔を……)
(果南ちゃんには、見られたくない……!!)
(ダダダダッ!!!!)
果南「あっ!!」
(ますます果南に会いづらくなった花丸が、ギアを上げて逃亡体勢に入る)
果南「まっ!!待って!!!!」
「どうして逃げるのぉぉぉぉ!!??」😫
(そうはさせないと、果南も急発進した) 花丸(ひぃっっっっ!!!!)😖
(どうして……どうして放っておいてくれないずらかぁぁぁぁ!!!!)
果南「待ちなさぁぁぁぁい!!マルゥゥゥゥ!!」
(ドドドドドドドド……)
(ドドドドドドドド……)
(夕暮れにそまる内浦の街中で、ふたりの少女が追いつ追われつのデッドヒートを繰り広げる) 〜30分経過〜
果南「はぁ……はぁ……」
「…………くっ」
「一向に距離が縮まらない……」
「よもやマルに、ここまで体力があっただなんて……」😥💦
(花丸もダテに、普段から果南式トレーニングを受けてたわけではない)
(花丸の体力は、Aqours加入前とは見違えるほどのバイタリティーを備えるに至ったのである)
花丸「ぜぇ……ぜぇ……」
「」後ろチラッ
「まだ追っかけてくるずら……」😰💦 i: ーミ込xr}、、'、ィ爻ミ爻爻爻ミミミミ
丶 、 ` fr'、 、x、メミミ爻シメ爻爻ミ爻爻爻ミ
`丶 、 .||,, 丶 メ爻爻ミ爻爻ミミxメ爻爻爻爻爻
`丶、 オ}‐ `i!、 ,、xィ'⌒ヾ爻爻ミミ爻爻爻爻爻ミ
_ _ 、xメ `|ト 、 .i! }、 ィヌト、,__,ノ|爻爻爻爻爻爻爻必
l | 、!彡爻、 ,、__,x . || `:i!、!`i ,ム爻||  ̄ ||爻爻爻爻必必必必
__ | ,,, ,」,爻; __ 彡彡爻,|.| |爻、||,! :i!_j`:||! .xメ爻j|| // ||ェェェ王ェェェェェェ]王ェェェ
公、、合且、、、卅<尖┘…゙'''゙'''''゙宀宀べ丐丐¬冖'''''`^´`,,.. -‐:'.: iキキキ|| // ||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : ,, ,, xx _,-==冖'''''""゙゙゙´ ,, :;' " . 寸ヨ|| // ||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
: : : : : : : : ,, ,, 、、 ィィ_,,.llll!!!!-‐…'''' "´ ,.:',:ノ! .:.:.:.:.:.:.:.:`:|| // ||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
;,;,;,jjjjllllll!!!!!-‐''''"´ , :',:/;:′ : .:.:.:.:.:||___||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
'''""´ , ',.:/;:.' |l ||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
, ' ./7::;.' . . : .:.:.::::|l:::::::::||`守ヌ|圭圭圭圭|圭圭
, ' /_,/:' || .:.::||::::::`守}ヨ圭圭圭|圭圭
, ′ .: |Kニ>!! .. `守}ヨ圭圭|圭圭
, ' .: :::{ }::::::::::::::::`守ヌ圭|圭圭
, ' /´ア'‐ァ' ...........:.:.:.:::::::::::.....:::::::::::::.:.:`守}|圭圭
, ' ∠ /::::;::' .. ::::::........:::::::::::::::::::::::::::::::`寺圭ヨ
, ' / ./:l:::;:' ..... :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`守ヨ
, ' ∠ /::::::;::' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` (すでに、夕日は海の彼方へと帰還し––––)
(暗がりの車道では、行き交う車のヘッドライトのみが頼りである)
果南「まずいなぁ……コレ」
「なんとしても、夜になる前にマルを捕まえないと……」💦
(タッタッタッタッ……)
花丸「いやずらぁ……」
「もしここで、果南ちゃんに捕まったら……」
「おら……どんな態度で接していいのか分からないずらぁ……」
「本当にマルの事を思ってるのなら、1人にしてほしいずらぁ〜〜〜〜」💦
(タッタッタッタッ……) 〜2時間経過〜
花丸「はぁ……はぁ……」
果南「すっすっ、はっはっ……」
花丸「はぁ……はぁ……」
果南「すっすっ、はっはっ……」
花丸「果南ちゃん……」
果南「どしたの?マル」
花丸「こんな夜遅くに、外で走ってるだなんて……」
「なんだか悪い子になったみたいで、ドキドキするずらぁ」😁
果南「まさかマルとこうして、2人で走る事になるなんてね……」
「ちょっと前までの私には、想像もできなかったよ」😏
(と––––) 通行人「花丸ちゃ〜〜〜〜ん!!」
花丸「!!」
通行人「がんばって〜〜!!花丸ちゃ〜〜ん!!」👋
花丸「あ……」
「ありがとずらぁ」👋😄
. \ \
`、
. ∧ `、 ___
. / ∧ `、 , . :´ : : : : : : : -ミ`丶、
/ ∧ /: /: : : : : : : : : : : \: :\
. / ∧ ∨: :, '/.: :/: : : :.:.トミ: : : : : : ‘,`、
/ ∧ / : /:/ : : /| / : : / \\: : :.‘,:.:
\ : : |/ : //イ :/ / --ミヽ : : : : i: i
| |: : :|_/⌒/ィ/ ',|: : : |: |
. , |: : :|  ̄ _ |: : : |: |
|: : :' ,x≠ミ '^⌒ヾ |: : :/: |
|: : :.', ‘ ': :./: :;′
', |/ : ハ r' ⌒ ヽ /: :/ }:/
. ∨ : /圦 V  ̄ ノ /: :/イ/
': : :| ,へ、 ー‐ /: :/: : ;′
|: : :.レ / l> .,_,. ィ': :/: : : |
|: : :l|イ ト:ノ /: / / / |
〈八 从 |ト、 |: :|\/ : |
∨\{ / ', } / l:从/ `7 ‐-ミ
∨// 人 \ ⊆>{ |
}/ \「 | ヽ\ヽ.⊥ _ }
′ } /__  ̄|
/ { / /  ̄ノ ̄|
| 八 〈 j_彡'´ |
| ∧ `< --――-ミ、
八 , \ ̄ ̄ |\|
l\ ∧ ヽ 厂
| / ∧ ',
| / ∧ /
(沿道から声援を送る人々に向けて
花丸が手を振って答えてみせる) 通行人「果南ちゃ〜〜〜〜ん!!」
「テレビの前で、家族みんなで応援してるよ〜〜!!」👋
果南「へへっ……」
「なんとも恥ずかしいね……」☺💦
.。・:.:.:.:.:,;,;.:∧ _
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;,;,;ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:. .、
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;,;,:.:.;,;,;,;,/ ;,;,;,;,;.:.;,;,;,:.:.:.:.:/- "_\ ,:./|:.:.:.:;
{:.:.:,;,;,;,/ 、;,;/ V:.:.:.:.{ ≪笊)气 ` /x" |:.:.:/
{:.:,;,;,;,; V、 }:.:.:.:.{ , , ,弋ソ / =-、}:.:/
{;,;,;,;,;,( V、_ {:.:.:.:.| ヒリ}ノ:/
{;,;,;,;,:,;ヽ _V}{:.:.:.:|、 `";,;,:.{
{:.|、;,;,;,;,;,\ (⌒, {:.:.:.:| ヽ { \ ´ ''/ {;,;,:∧
`、冫;,;,;,;,;,;,;\r‐‐ {;,;,;:.: 、 `ー ´ ノ 、;,;,;,∧
/〈⌒ 、 {: ;,;,:ヘ 〉、_ < V:.:.:、ヽ
/ /ヽ ヘ 、 ヽ;,;、 \ ` --、.. v;,;,、 )
, ./ h., " ヘ ` 、 `、..、、} , }-\ Vy
 ̄⌒`ー―--h ヘ ` ) } ., ∧ ノ
/ /ユ、ヽ ヘ\ } リ ',
,' --}' \ ヘ `:.⌒} リ ., .,、
i 二}ニニヘ ヘ :..:リ λ , , ヽ
>-} /ニニニ\ ヘ リ /ニ ., ヽ
-‐{ ∧ ノ三三;,ニニニ、ヘ /,z"ニニリ ., ヽ
∧ 〉三三三三Ξニニニ}{ニニ三ニY )
_ ., x " {三三三三三三Ξ/三三三;;/ 人 ノ∧
{三三三三三三;/三三三;;/ `ー、 ノ、
Y三===ニニニ ||ニニ三ニ `ー ,
,三;;ニニニニニニニ|ニニニニニ} ∧ .,
/三;;ニニニニニニニニ|ニニニニV ∧ .,
/三三;;ニニニニニニニ||ニニニニニ ∧ 、
三三;;ニニニニニニニ||ニニニニニニ、 〉 \
三三ニニニニニニニニ||ニニニニニニ、 , 、 、〉
/: : : : `ー- ニニニニニ|ニニ=-: : : : ::〉 ヽ_}μ
(見かけによらず、ウブな所がある
果南であった) 〜深夜2時〜
(さすがにこの時間ともなると、応援に駆けつける人影もなく––––)
花丸「ふぅ〜〜っ……」😦💦
「東京まで、あとどのくらいかなぁ?」
(ミニストップの駐車場に設けられた休憩場にて、スタッフが用意した椅子に腰掛ける花丸)
(そこへ––––)
果南「マ〜〜ルッ♪」😆
(背後から、花丸の首すじに冷えたスポーツドリンクを押し当てっ!!)
花丸「きゃあっ!!!!」😳💥 果南「アッハハハ……」
「ほら……スポドリ貰ってきてあげたよ」
(ペットボトルを差し出しながら、無邪気そうに果南が白い歯を覗かせる)
___
≠ : : : : : : : : : : : : : へ
/ / : : : : : : : : : : : : : : : : \
〃/: : : :/: : : : : : : : : : :\: : : :ヽ
/ /: : : : //: : : : : : : :ヽ: : : : ヽ: : : :ヽ
,: :,': : : : /: : : : : : 八: : : :',\ : : ヽ: : : ハ
,: :l : : : /: : : : : / }: : : : } \: :ヽ: : : }
: :|: : : :{: : : :< } }: : :} 入:} : : :}
|: : : : : :{='" `*、 ノノ:/}/ / }: : : l
|: : l: : : | z=テニミ〃 / ニテニミ|: : j:l
、: ::l: : : | ヽ 込ン ` 込ン 〉|: :j::l
、: :l: : : | |: :j::l
/: :', : : l ''' ' ''' j: :j: :{
〃: : :',: : ハ /: :l: : ヽ
/: : :z==}: : :}へ ´ ` ,イ: : l--、:ヽ
/: >´\ }: : } >、 イ |: : | ` 、
{: {/\ \: : :} ヽ >ー< / |: : |/ / /ヽ
花丸「も〜〜うっ!!」😠
「余計な体力を、消耗させないでくれるかなぁ!?」 果南「ごめんごめんって……」😅
(立腹したものの、喉が渇ききっていた花丸には嬉しい不意打ちであった)
(ゴクゴクと水分補給をする花丸を見ながら––––)
果南「まだまだ、先は長いからね……」
「ちゃんと自分の身体と相談して、無理のないペースで走るんだよ?マル」😉
花丸「果南ちゃんこそ……」
「自分の体力に過信してたら、思わぬ落とし穴に会うかもよ」😬
果南「うむっ!!それだけ言い返せれば大丈夫!!」
(この日は夜明けの4時頃まで走った後に、やはり沿道の駐車場に設営された休憩場にて、仮眠を取った) |\ \
〈 ..\______''ヽ
それから? .〉 .〉 U ''ヽ
.〈 .〈 U .|
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 〉 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 从*´ ヮ`ル |.〈 U | |
\________| 〉 |__________/
〉 〈 U |
\ 〉 U |
\|______,,,ノ 〜早朝・7時〜
_ ,, -――-
/: : : : : : : : :\: : : : : :\
>: : : : : : : :ヽ: : : : :ヽ: : : : : : :ヽ
/: : : : : : ヽ: : : : ヽ: : : : ヽ: : : : : : :ヽ
/: : : :}: : : : } \: : :ヽ: : : : }: : : : : : : :ヽ
, : {: : /: : :}: }_ \: :ヽ: : : }: : : : : : : : :
{: :{: / }:/:/:/_ ヽ:}: : : }: : :|: : : : : :|
{: :|⌒:/:/:/ ィ示ミ } : : |: : :|: : : :|: :|
、:λィ示 花ソ≫ |: : :|⌒ヽ: : : }: :|
、: :代リ |: : :| }:、: : :}: :|
、 }} 、 |: : | ノ: :、: : }: :|
、}} 。 : : :}彳: : : 、: :|: ハ
|:ヘ 〜' ゚ : : | |: : : : : 、:|: : へ
|: : |\ |: : :| 、: : : : : :、: : ヽ ヽ
|: : | `ー―<: : : :| \: : : : : 、: : }: :ヽ
|: : V {: : : : : :{: : :| // ̄ ̄ \}
V: : _ V: ://{: : :{ / / ___ヽ
V ヽ/ / / 、: : ヽ__}>  ̄ __ }
/z=====}`ー――\: :\/ ̄ }
/; ; ; ;>-<___/ / ヽ }
/ニつ >-―- ヽ { ヽ i
/ _つ {ニニ` V {___ }
{ _つo`ー 、 ` V {z===-_ }
{ /_z==、; ; }/ ', 、○.::::::::::::::.... | |_>
ヽ{ `ー" }{:::::ヽ \:::::::::::::::::::::i |
| の ` 八:○ {\ \:::::::::::::i /|
,' っ }ヽ ヽ:::ヽ;;;;;\ ` 、/ / |
/ ぽ } ヽ 入 ヽ;;;;;;\ ` / |
花丸「もぐもぐもぐ……」🥖
果南「いい加減その辺にしときなよぉ、マル」
「そんなに食べて、後でへばりでもしたら……」
(朝食に用意されたのっぽパンを
花丸は1人で3本も平らげてしまったのだ) 花丸「昨日は、いっぱいエネルギーを消費したからね……」
「たくさん食べろって、身体が要求してくるんだぁ〜〜♥」🥰
「ほら、『腹が減っては戦はできぬ』って言うし……」
果南「『お腹いっぱいで走れないずらぁ〜〜』とか言い出して、あとで私に泣きつかないでよね」☹
(朝食を済ませた2人が、休憩場のテントから出てくる)
果南「じゃ……」
「そろそろ再開と行こうか、マル」😏
花丸「…………あれ?」👁👁 |::::::::::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::::::|
ノ:::::::::┌─┐::::i i:::::┌─┐::::::::ヽ
/::::::::::::| .|::::::| |::::::|. |::::::::::::|
l /二i ̄ ̄iミヽi .ir'ミi ̄ ̄i二\ l
iシ ̄ .i iヽヽi i,r',ri i.  ̄シi
. / ! | ヽi i,r' | ! ゙i ( ⌒ヽ
/ | | i i. | | ゙i ( )
丿 | | i i | | \ ) )
r´ ! ! } { ! ! `ヽ ノ ノノ
ト-‐ '´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄7 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`' ‐イ ∠ノ ゞ゙´、
`────────';.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.'────────´
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;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
(果南が履いてる靴が、昨日までとは違う事に気づいた花丸が––––) 花丸「果南ちゃん、その靴……」
果南「あぁ、コレ?」
「どうもさぁ〜〜、今まで履いてた奴がボロボロになっちゃって……」
「スタッフに頼んで、新しいのを用意してもらったんだ」
花丸「さっすが果南ちゃん!!」😁
「素人なマルとは、取り組む姿勢が全然違うずらぁ〜〜」
果南「フフンッ♬」🤥
(花丸から尊敬の眼差しを向けられ、上機嫌になる果南であった)
(が––––)
(結果的にこの判断が、果南に地獄のような苦しみを与える事になろうとは––––) 〜朝8時すぎ〜
i / / | \|/
| / \/
/ / ,へ _-- (
\ / Υ -─  ̄ (´~
ヽ -‐  ̄ (´⌒´"
. | ── ──── ─ ─── ‐‐ ‐ ゝ-'´⌒´ ( (,,,,,
/ へ、 (´⌒''´`´ (,,,,,´(⌒ヽ
/ ゝ ヽ ヘ (´~' (´( (⌒` (´⌒´
*\ \ ヾ ヘ  ̄ ̄`ー─── ─- - ---
ヾ * \ ヽ ヘ
l \ △ \ ヽ ヘ
| 、 .,へ ヽ 丶
t Υ \ \ 丶
.| ヽ .,ゝ、 \ ゝへ、
.| \ l l \ \ l l
| \ ` ´ /\\ ヽヽ /
| | / |\\ 丶 /\ /\
| \ \|/ | \ / /\ \
| \ ヾ \ / \ | | | |
| \ `´ \ \ ! !
(東の空に、夏の太陽がギラギラと輝いている) 花丸「はぁ……はぁ……」🥵💦
果南「すっすっ、はっはっ……」🥵💦
(再び走り始めてから、1時間弱––––)
(すでに2人の顔には、猛暑を伺わせる大量の汗が––––)
果南「くっそぉ〜〜っ」💦💦💦💦
「拭いても拭いても、次から次へと汗が……」
(陽炎揺らめくアスファルトに、ふたりの汗がこぼれ落ちては、ジュッと儚げに音を立てる)
(首に巻かれたAqoursカラーの水色タオルも、すでに大量の汗でズッシリ重くなっていた) 花丸「あつい……」🥵💦💦
「もう、8月も終わりだというのに……」
「神様はどうして、マル達に試練を与えるずらか……」
(焼け付くような、真夏の日差し––––)
(舗道からの、強い照り返し––––)
(この日に備えて、入念に暑さ対策をしてきたとはいえ、10代の未成熟な体には、やはり真夏に100キロ走るというのは酷なのであろうか) 〜午前11時20分〜
沿道のギャラリー「果南ちゃん!!花丸ちゃん!!」
「ファイトだよ〜〜!!」
(太陽が完全に昇りきる頃になると、再び沿道からの激励が飛ぶようになった)
花丸「へへっ……」😅💦💦
「いつ聞いても、応援されるってのはいい気持ちずらね」
果南「そ、そうだね……」😓
(上辺では、花丸相手に余裕を見せる果南であったが––––) / ハ
/ ハ
,' 、 _ ト、.∧
レ-―-=ニ二三. ___________ ..三二ニノ: :V_,〉
〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : li
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l , '´ \ :, '
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果南(いたっ……)
(いたたっ……)
(さっきから、足の裏が……)😰💦
(果南の足に、異変が生じはじめていた矢先––––) かなまる「!!!!」😳😳
(待ち焦がれていた看板が、2人の目の前に姿を見せた)
花丸「ついに……」
「ついに東京まで来たずらよ……果南ちゃん……」
果南「うん……」
(『東京都』と書かれてあるだけの質素な看板が、どれだけ2人を元気づけたか––––)
果南「ここまで来たら、もう後には引けないね」😬
「武道館では、千歌たちが待ってるだろうし……」
花丸「この身が燃え尽きてでも、ゴールまで走りきってみせようね!!果南ちゃん」😄 〜午後1時〜
果南「…………」
花丸「はぁ……はぁ……」💦💦
「東京に入ったのはいいけれど……」
「郊外だから、静岡とあんまり景色が変わらないずらね」
果南「…………」
花丸「いつになったら、これが花の都会になるんだろう……」
「…………??」
「か、果南ちゃん!?」👁👁
果南「…………」 _ ― 、
/: : : 、: :ヽ . . : :´ : : : : : : : : : : :―. 、
/o : : : : : : : ≫:./: : : : : :>: : : : : : : : : : : :o :、
, : : : : : : :/彡:/: : : : :/ : : : : : : : : /: :/ i: : : : : :ヽ
, : : : : : , 'o : : :/: : : : :// : : : : : : /: ノ|: :|、 : : : : : ヽ
{: : : : : / : : : : :i : : : : :,: : :゚ : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : ヽ
i: : : : /: :、 : : : :i : : : : ; : : : : : : :_: : : : : : : : : : : : : : : : : :}
、: : : i : : : 、: : : i: : : : :|; ; ; ;: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }
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|: : : ヽ: : :{ |: :。: i ' ' ' 、  ̄ ',': : : |
|: : : : : ヽ: 、 i: : : : 、 ' ' ', : : : |
|: : : : : : : : |ヽ、: : : : 、 | : : : |
|: : : : : : : : | 》: : : 、:、 ー ノ: : : : |
i : : : : : : : : | / V: :|ヘ、 / | : : |
i : : : : : : : :/ V: | ヘ >、 / |: : : 、
: : : : : : : :// _ 》: :、 >-< |: : /|
/: : : : : : :// <⌒ヽ、ヘ | リ: / リ
/ : : ≧´ ミ、、 ヽ` |、 ノノ '
; : / へ 、、ミ 、、 ヽ `、 へ、
(ついに、果南の足が……止まった) 花丸「どうしたの!?果南ちゃん!!」😫💦
果南「…………」
「何してるの?マル」😠
「私なんかに構ってないで、はやく先に……」
(果南の右足は、激痛のあまりに摺り足状態に陥っていた)
花丸「あ、足……?」
「果南ちゃん、まさか足を……??」😳
果南「…………」
(と––––) 果南「ホント……」
「ホント情けないよ……」
「せっかく新しい靴で、気分も新たにと意気込んでたのにさぁ……」
「どうも、靴擦れを起こしちゃったらしくて……」
花丸「!!!!」🤭
(全国テレビ中継という大舞台が、果南の判断を誤らせたのか––––)
(慣れないニューシューズを選んだ事が、ここにきて裏目となったのである)
果南「一歩でも足を踏み込むと、もう痛くて痛くて……」😣
花丸「…………」
果南「わたし……これ以上は走れるかどうか……」
(花丸の前で、はじめて弱音を吐く果南––––)
(すると––––) どうでもいいけど地の文は(付けない方が読みやすいんじゃない) 花丸「果南ちゃん、ほら……」🤨
「遠慮しないで、マルの肩を借りるずらよ」
果南「マ、マル……」
「まさか私が、マルの足を引っ張る事になるとはね……」😓
花丸「フフッ……」
「水くさいずらよ〜〜♪果南ちゃん」😚
(先輩と後輩という、垣根を乗り越え––––)
(2人で寄り沿いながら走るその姿は、全国の視聴者達に感動の渦を巻き起こした)
(間違いなく、これから先も長く語り継がれるであろう名シーンの誕生であった) 〜午後2時〜
(果南の身に降りかかったアクシデントを考慮した結果––––)
(番組スタッフは、昭和53年の放送開始以来から番組スポンサーである日産の販売店にて、急遽メディカルチェックを行う決断を下した)
花丸「はぁ……はぁ……」
「果南ちゃん……」😥
(ひとり座椅子に腰掛けながら、大勢のスタッフ達に囲まれてる果南を、心配そうに眺める花丸––––)
果南「ぜぇ……ぜぇ……」😰💦
スタッフ「応急処置をするから、靴下を脱いで」 果南「ん……」
(青息吐息の果南が、靴下を脱ぐ)
果南「ぐぅ……」🥺💦
スタッフ「」
(これは……これはひどい)😨
(こんな状態で、どうしてここまで走って来れたのか……)
(スタッフ達が、一様に驚愕したのも無理はない)
(なにしろ果南の右足は、足裏の皮がベロベロに剥けただれ、原形をとどめていなかったのだから––––) _
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果南(足が……足が……)😢
(足が焼け付くように痛い……)
(グループ一のフィジカル持ちが、聞いて呆れるよ……) (はたしてこの状態で、武道館のゴールテープを切る事が出来るのだろうか––––)
(どうする?松浦果南)
(どうする?国木田花丸)
(今年の24時間テレビの成功は、君たちの双肩に懸かっているのだ––––)
花丸「果南ちゃんっ!!」
「この程度のケガなんかに、負けちゃダメだよ!!」😠
果南「…………」
花丸「不可能を可能にする奇跡を起こすのが、Aqoursの十八番だったハズずらよ!!」😤
「さぁ!!再びその両足で、大地を踏んで……」 果南「あのさぁ……マル」
「ふと思ったんだけどさぁ……」
「どうして私たち……」😑
花丸「千歌ちゃん達や徳光さんが待つ、武道館へ……」
果南「」キッ
(花丸の耳を、遠慮無しに引っ張り!!)
花丸「いだっ!!!!」💦 _人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> どうして24時間テレビのマラソンなんかしてるのさぁ〜〜〜〜!!!!!!!! <
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/:.:.:.:.:.:.:./ ',:.:.ヽ:.:.:.:.ヽへ イ }:.:.:.:.:ハ
/:.:.:.:.: / ヽ:ヽ\:.:.:ヽ >ー< }:.:.:.}:.ハ のさぁーーーー……
のさぁーー……
さぁーー……
ーー……
……
(店内、シーーンと静まりかえり……) , -―― - 、
, ´ > 、
/ ... ヽ 、 \
/ / i ヽ \ ヽ
/ / / | ヽ ヽ ヽ
/ / / | | |、 ヽ ハ
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( --、 ヽ }} ヽ -―- 、 / / / _ ヽ/ V
{ ヽ V/ ヽ´ / {/ / \ ヽ }
花丸「き……」
「気づいてしまったずらね……果南ちゃん」
「マルの領域展開に……」😅
果南「だまし通せると思ったか!?」😡
(花丸が残念そうに手を叩きながら––––) 花丸「あ〜〜、スタッフの皆さ〜〜ん」😮
「ご覧の通り……果南ちゃんにバレちゃったので、もう帰っていいですよ〜〜」
「はい、解散解散ずらっ」👏
(そう花丸が言うや、スタッフ達が潮が引いたように散会していった)
果南「バカな事をやってないで!!マル……」
「はやくパーティー会場の部室へ戻るよ!!」
(花丸の右腕を、力尽くで引っ張る果南––––) 花丸「い〜〜や〜〜ず〜〜らぁ〜〜っ!!」😫
「もっとカオスな展開にして、ラ板民を唖然とさせたいずらぁ〜〜〜〜っ!!!!」
「チャリティー大喜利に参加した千歌ちゃんが、たい平と一緒に山田アタックを喰らって、脳震盪を起こす展開とかやりたいずらぁ〜〜〜〜っ!!!!」
果南「せっかくの私の誕生日SSを、変な展開で汚さないでくれるかなぁ〜〜!!」🤬
(果南がそう、窘めてみたところ––––) 花丸「だって……」
「だって……」
「…………」
果南「??」
花丸「それぐらい突き抜けないと、鮒寿司のSSには勝てないんだも〜〜〜ん!!!!」😵
「果南ちゃんはカオスSSの盟主の座を、鮒寿司に奪われて悔しくないの!?」😢 果南「余所は余所、ウチはウチだよ!!」
「私のSSは、私のやりたいようにやらせてもらうから!!」
花丸「『さかなかなんだか』程度でドヤ顔してる果南ちゃんのギャグセンじゃあ、鮒寿司の足元にも及ばないよ!!」
果南「言ったなぁ〜〜!?この糖尿病予備群め!!」
花丸「マルが糖尿病なら、果南ちゃんは脳みそワカメスープずらぁ!!」 \ギャーーギャーー ギャーーギャーー /
. ,.-、
. ,.'" ̄`ヽ .,'" ̄`ヽi
jl !fノリヾ) fノ八リシ)|
八|.`□イ=っ=っc=.l|□´|八l
\ ((っ =っ=っc=c= c)リ /
\\ (_/-u' シュバババ `u-ヽ.) // (こうして––––)
(松浦果南の18の誕生日は、支離滅裂に取り散らかったまま暮れようとしているのであった)
果南(覚えてなよぉ〜〜、マルぅ……)
果南(来月のあんたの誕生日……何をプレゼントしてあげようか……)
〜おわり〜 今回、連投規制がめちゃくちゃ辛かったです……
途中で二重投稿があったことをお詫びします。 ぼくはしまむらさんのSSが最高だと思っています
ところでAAって自作ですか? 鮒寿司のふたなりSSは俺は苦手だわ
しまむらのSSはめいっぱい笑えるから好きだぞ
今回のはそれほどでもないが カオスはカオスでも方向性違うしな
何よりしまむらは二年近く書き続けてるのが凄い
鮒寿司はひと月で行き着く所まで行き着いてあれ以上のネタ出し苦しそうだったし 新しい靴とやらが曜に貰ったランニングシューズかと思いきや別にそんな事はないの草 鱒寿司なんてビュルルルルルルルルルルルルッッッッッッってしてるだけじゃん 読者としては競うな持ち味を生かせと言いたい
色んな楽しみがあるのはいいことだ
これからもよろしく いつ季節変わったんだよwww
なんか頭混乱して不思議な気分になるわ 俺は前からずっとしまむらを応援してるぞ
今後も狂ったSSを書き続けてくれよな! 休憩所のテントから出てくるまで2人の鬼ごっこから24時間テレビにすり変わってることに気づかなかった…してやられた… 乙
鱒寿司は多分ジャンル被ってるようで被ってないから安心しろ しまむらには鮒寿司にないAA がある
あと、ジャンルの豊富さなら圧倒的にしまむらよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています