歩夢「ゆうちゃんにあいたいよ」
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ID変わってると思いますが>>1です
歩夢「んっ...んぅ......、今日何日だろう...今、何時だろう...」
歩夢「......」
歩夢「どうでもいいか」
あんなに充実してたのに全てが灰色に見える 侑ちゃんはもういない
あの赤い姿だけが目に焼き付いている
歩夢「侑ちゃん...」
フェスの前に貰ったローダンセ
不安だった私にくれた、変わらぬ印 支援。侑ちゃんが死んじゃうのは久しぶりに見る気がする あのときのことを思い出す
2人で買い物に行った日の帰り道
侑「あれっ、スマホないかも」
歩夢「うーん、さっきのカフェに忘れてきたのかな?」
侑「そうかも...、ちょっと取りに行ってくるね。」
歩夢「じゃあわたしもっ...」 侑「いいよ、疲れたでしょ。歩夢は少し休んでてよ。少し先に公園あるしさ。」
歩夢「でも...」
侑「大丈夫だって、そんなにかからないよ。でさ!追いついたら、帰りにどこかお店寄ろうよ。お腹もすいたしさ。」
歩夢「うーん...わかった。少し疲れたし休んでるね。」
もう少し一緒にいたかったから、嬉しいな 侑「じゃあ、行ってくる!いい子で待ってるんだよっ。」
歩夢「もう///そんな歳じゃないよ!」
侑「えへへっ、冗談だって。じゃあまた。」
歩夢「うん!」
その時はまだ侑ちゃんと晩御飯どこで食べようかななんて気楽なことを考えてた ここからさっきの場所まではせいぜい10分ぐらいのはずだけど、まだ戻ってこない
歩夢「電話かけてみようかな...迷う訳ないと思うんだけど」
歩夢「......」
歩夢「でないなゆうちゃん」
歩夢「迎えにいこう。」
自分でも心配症なのはわかってる
でも侑ちゃん相手だとどうしてもそうなってしまう 心なしか忙しなく動いてる人が多いか気がする
公園からそこまでの間にある大きな交差点
人だかりが見えて嫌な胸騒ぎがする
デジャヴのようなものが見えた
近づいたらきっと後悔するって本能が告げている
歩夢「少しぐらいならすれ違ったりはしないよね。」
人混みをかきわける
その中心に停車していたトラックにちゃんと気づくべきだったのかもしれない 赤色だった、道路とトラックの前部分、倒れてる女の子が
出血量が多く素人目でもわかるほど凄惨な有様
息が止まった
事故をみたことがないわけじゃない
ニュースでも特に珍しいわけではない
ただ、それが知っている人だっただけ 歩夢が死ぬのは時々見るけど侑が死ぬのは初めて見るかも その時自分がどういう反応をしたのか覚えてない
泣き叫んだのか気を失ったのか狂乱したのか
ただわかるのは侑ちゃんがいなくなったってことだけ
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あれから何度もあの日の夢を見る
いつも同じように倒れてる姿を目撃したところで目が覚める
今日も同じだった それと同時に頭をよぎるのはローダンセをくれたあの日のこと
歩夢「侑ちゃん...」
名前を呼ぶと目が潤んでくる
歩夢「ずっと見てくれるって言ってたじゃん...どうして...」
こんなこと何回も言って何回も泣いた、なのに
歩夢「侑ちゃんがいなくなっちゃったら何の意味もないんだよ....うっ...うぅ...」 一度出してしまうとどんどん溢れ出してくる
歩夢「言いたかったこと...あったんだよ....ずっと」
昔から伝えられなかった想いがある
いつからかなんてもう覚えていない
でも私は1人の女の子として侑ちゃんが好きだった 侑ちゃんが先に進むこと、侑ちゃん以外に大切なものができて侑ちゃんの存在が薄れることが怖かった
でもあの時の感情はそれだけじゃない
嫉妬や独占欲もあった
歩夢「ファンのみんなが大切なのは本当だけどね......私...私はね...何より好きなのは...大事なのは侑ちゃんなんだよっ...他とは比べられないぐらい......」 侑ちゃんは優しいから私がこんなに悲しんでると安心できないと思う
そんなことはわかってるのに
歩夢「侑ちゃん...ううっ...わたしゆうちゃんが好きなのっ...好きっ、大好きなのっ。ねぇゆうちゃん...手を繋いでデートもしたいしキスだってしたいよ......かわいいゆうちゃん...ゆうちゃん...」
心残りが押し寄せてくる 歩夢「ねぇ...ゆうちゃん......私寂しいよ...あいたいよ......会ってね...好きって言いたい...やっぱり歩夢はかわいいよって...いつもみたいに笑いかけてほしいの......頭を撫でたり...大丈夫だよって抱きしめてほしいの......それだけでね...わたし...すごくどきどきするんだよ...ゆうちゃん...」
歩夢「ゆうちゃんがいないと...わたし...あるけないよ......ゆうちゃんがいないせかいなんていやだよ......」 ,,__△_
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ゴーストタイプだよ侑ちゃん!
/ ∪ ∪
( ノ
)ノ どれぐらい泣いていたのだろうか
ようやく落ち着いて涙を拭った
歩夢「でもね...ゆうちゃん...もう大丈夫だから...」
私はこの状況を打開できる方法を知っている
そのためにこれまで準備してきた
今の私の願いはただ一つ。もう一度侑ちゃんに、大好きな幼馴染に会いたい >>31
こうなったら生きてるのが正義なんて言えんだろう... ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目が覚めた、いつものように日付も時間もわからない
今日はあの夢を見なかった
鏡の前で身だしなみを整える
いつもの髪型にするのも何日ぶりだろう
とびきり可愛い服を着て、用意した花を持って家を出る
なんだか体が軽くて少し気分もいい
まるでデートに行くみたい 駅に着く、まだ早朝だった
改札を通り、ホームに立つ
珍しく人が少ない
他の人たちは仕事や学校に行こうとしてるのだろうか
それともお出かけするのを楽しみにしてるのだろうか
歩夢「......」
電光掲示板を見上げる
歩夢「......」 丁度この駅を通過する特急が来るらしい
あの日出かけるのが電車だったらこんなことにはなってなかったのかな...
私が付いて行ってたら...
明日にしようって言ってたら...
出かけなかったら...
いくつものifを考える
だけど、もしそうして結果が変わっていたのだとしても今の私にはどうすることもできない
時間を操れたり、それこそ人を生き返らせることができない限り。
私は魔法使いじゃない 色んな方法を考えた
ありふれたもの、苦しまないもの、目立たないもの
でも私にもできて確実なのを考えるとこれになった
歩夢「何回も悩んだんだけどね...やっぱりこれしかないんだよ...耐えられないの...」
そのまま侑ちゃんのいない世界を生きることも考えた
侑ちゃんもそれを望んでくれてるだろうし、同好会のみんなやファンの子達だっている フィクションならそうして前に進めるようになってハッピーエンドなのだろう
それでも、私はどうしてももう一度前のように笑えるようになるビジョンは浮かばなかった
あの頃から何も変わってないのかもしれない
だけどそんな自分にどこか納得する
これは侑ちゃんのためでも、他のみんなのためでもない
ただの自己満足 もうすぐ列車が来るであろう線路を見下ろす
不思議と怖さは感じない
歩夢「会える気がするんだ、侑ちゃんに。バカだよね私。根拠も何もないんだけど...でもね、その根拠のない希望が今の私の原動力なの」
そんなこと事故が起きる前の私に言ったら笑われてたかな
神様とかあの世とか転生とか信じてるわけじゃないのに... きっと想像を絶するほどの痛みで、迷惑もかけるんだと思う
それでも私は
歩夢「侑ちゃんにね、もう一度会うためならなんだってできるの。もう一度あの笑顔を見られて声を聞くことができるなら私は...」
その日をずっと待ち続ける
やがて、アナウンスが鳴り少し奥にはこちらへ向かってくる列車が見えた 歩夢「この花はね...お返しのつもりだったの......ローダンセ...本当に嬉しかったから...あれで私は...救われたから......」
変わらぬ想いなんて
まるでプロポーズみたいだったって言ったら彼女はどういう反応をするのだろう
えへへって笑ってくれる?
返事はないのってからかってくれる?
そのつもりだよ!って肯定してくれる?
もうっ...て顔を赤くして恥ずかしがってくれる? 奥に見えた列車はもう、すぐそこで
ついに待ち望んでいた瞬間がやってくる
手には彼女からもらったローダンセと、用意した白い彼岸花
歩夢「また幼馴染になれるといいな...」
魔法を使えない私は、ただそう願って前へ一歩踏み出した
歩夢「大好き」
その伝えられなかった言葉は衝突音と混ざって消えていった ねぇ、侑ちゃん知ってるかな...
白い彼岸花の花言葉は、思うはあなたひとり
それともう一つはね
また会う日を楽しみに 無理だったか。侑ちゃん死んじゃったら実際こうなっちゃう可能性も結構ありそうだね xxxx年○月 ???
家の前で彼女を待つ
??「はー、ごめんね!準備に手間取っちゃってさ。」
少し急ぎながらこっちに向かって走ってくる
???「もう、何度も起こしに行ったのに」
??「ごめんごめんっ、あっ今日の髪型かわいいね!似合ってるよお団子。」 . __________
/ 二二二二二二二二二二 \
|┃ || ゆ__う ┃|
|┃ ̄ ̄|| ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄┃|
|┃ || // ┃|
|┃ ||// /┃| /
|┃ /||/ _//┃| プアァァァァァァァァァンッ!!
|┃. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ JR  ̄ ┃| \
| 二二二二二二二二二二二二.|
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| ○ ○ |
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| 三三三三.二二二.三三三三 |
| | | [><] | | |
!二二二二___二二二二!
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―//―― ――\\―
―//―― @cメ*◉ _ ◉リ――\\―
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―//―――――‐ ―――――\\―
―//――――――― ――――――\\―
―//――――――――――――――――――\\― そう微笑む彼女を見てドキッとする
???「えっ///...って髪型はずっとこれだよ!誤魔化されないからっ」
??「あはは、ばれちゃったか。でも可愛いのは本当だよっ!昔からずっと。」
???「なっ///...恥ずかしいからやめてよ...///」
??「えへへっ、照れてるところもかわいいよー!」
そう言って、頭を撫でられる これは生まれ変われたのか、過去なのか。幸せな方がいいから生まれ変わっても一緒だったと思っておこう ???「もうっ///」
怒ってるふりをしても、嬉しくてつい頬がゆるんでしまう
??「私も髪型変えてみようかなぁ〜?」
彼女は自分のツインテールを揺らしながらそう呟く
???「うさぎみたいでかわいいと思うよ」
??「うさぎ...か......うん!まあいいや、今はこのままで。可愛い子に褒めてもらったことだし〜?」
???「も〜っ///やめて...///」 なんて、いつものように他愛もない話をしながら学校へ向かう
彼女が私にこうやって笑いかけてくれて、可愛いっていってくれて、一緒に過ごしてくれるだけでどうしようもなく幸せに感じてしまう
だけどたまにどうしてか、彼女の顔を見ると涙が出そうになる時がある
懐かしいような、不思議な気持ち
??「そろそろいこぉー!おくれちゃうよっ!」 ???「準備が遅いからでしょ、行こう...っと...わっ...!」
??「危ない!っとと...」
彼女に引っ張られてそのまま抱き留められる
普段は私より小さくて可愛いのにこういうかっこいいところもあるのが本当にずるい
??「もうっ、気をつけてね!」
???「あ、うん///...ごめんね、ありがとう///」 ??「ほらっ、手」
???「え?///」
彼女の小さい手に指を絡められる
多分私の顔は真っ赤になっている、さっきから心臓もうるさい
??「私がついてないとダメなんだからっ」///
上目遣いのその瞳に魅入られる
彼女の耳も少し赤くなってるように見えるのは気のせいかな ???「こんなのっ...ずるすぎるよ...///」ボソッ
彼女の全てが愛おしい
もう私を離さないでね
??「なんかいった?」
???「な、なんでもないっ!///」
??「じゃあ改めて行こっか!」
???「うん!」 私のなにより大切な幼馴染
今はまだ恥ずかしくて勇気が出ないけど、いつか...
いつかこの胸の想いを伝えられるといいな
「大好き」って
こんどはちゃんと... 以上で終わりです。
ゆうぽむというかほぼぽむでしたけど見てくれた方ありがとうございました。 おつでした。立ち直れずにこうなっちゃう展開もありそうだね。こんどはってほんのりと記憶が残ってるのか おつおつ 泣いたわ
ゆうぽむなら生まれ変わっても一緒って信じられる 乙。来世でもう一度大切な人と出会う系の奴に弱いもんで泣けてきたわ。次こそはずっと二人一緒にいて欲しい キャラの死ネタ書いていた人の家族が、突然事故死してそのシーンが過去に書いたSSにそっくりだったので、それが元で精神がおかしくなった人を知っている。 特に有名な人でもなく極々一般人でリアルな知り合いです。なんか死ネタが好きな方でたま〜に掲示板に投稿していました。
そのシーンは今の時代特定されると困るので伏せますが、あまりにも状況が似ていたので、ショックを受けたのでしょう。まあタダの偶然だと思いますが、こういう事があるので、死ネタはあまり好きではありません。 わざわざここで言うことか
死ネタ嫌いなら見に来るなよ 侑ちゃん側が死ぬ侑ぽむSS本当珍しいよね
他にあったっけ? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています