侑「歩夢のいない世界」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
侑「…………………………」
ヒソヒソ… タカサキサン、キョウハガッコウキテルネ…
コラッ、メアワセタラナニサレルカ… コワイヨォ ダレカタスケテ~…
侑「……………………チッ」
侑「何見てんの?」ギロ
ザワザワ… ヒィィ…
侑「…………はぁ、もういいや」
侑「授業ダルいし帰ろ」ガタン 菜々「あ! 待ちなさい! 今はまだお昼休みですよ! なんで帰ろうとしてるんですかっ!」
侑「……生徒会長さぁ、いつもいつも鬱陶しいんだよ。なんでそんなに私につっかかってくるの?もしかして私のストーカー?」
菜々「そんな事はありません。生徒の問題行動を正すのも生徒会長の務め。貴女が問題ばかり起こすから、必然的に声をかけることが多くなるんです」
菜々「学校一の問題児、お台場の女帝、グリーンデビル、虹ヶ咲の一匹狼……その他異名の数々を冠する超高校級の問題児! 高咲侑さんっ!」
侑「はぁ……なにそれ? ウザいからなんとでも呼べばいいよ、もう」スタスタ
菜々「なっ、なにがウザいですか……! 待ってください! まだ話は終わってませんよ!」
侑「来んなって言ってんだよ。さもないとそのメガネ、叩き割るよ」ギロ
菜々「や、やれるものなら!」
侑「」ズガン!
菜々「ひっ」 侑「生徒会長のくせに学習しないよね。私はやるって言ったらやるんだよ。次はないから」
菜々(わわ……ゴミ箱が一蹴りで凹んじゃいました! って、誰が替えを用意する思ってるんですか!)
侑「じゃあね」
せつ菜「ま、待ってください! なんでそうやって、フラフラ現れたり消えたりするんですかっ!?」
侑「決まってるじゃん。学校がつまんないからだよ」
侑「あ、そうだ。生徒会長さんがもうちょっと面白くしてくれるなら、喜んで登校するかもよ?」
菜々「な、なら……私が……!」
菜々「──────っ、い、いえ……」ズキン
菜々「はっ!? いない!?」 そういやクソザコじゃなくなってる
@強い侑ちゃんもイイね 【放課後】
侑「ここらのゲーセンで時間潰すのも、いい加減飽き飽きしてきたなあ」
侑「今日はあのピンク髪いなかったし。アイツ滅茶苦茶強いから対戦しがいあるのに」
侑「はぁ。なんか面白いこと、あればいいんだけど」
侑「……面白いこと、か。そんなもの……最近はずっと見つけられてないのに、馬鹿馬鹿しい」
侑「あんま早い時間に家帰りたくないし……いつもの公園で夜までゴロゴロして……」
侑「ん? なんだ、あいつ」
かすみ「スクールアイドル同好会の〜、中須かすみです♡ みんなー♡ かわいいかすみんをよろしくお願いしますねぇ〜♡」フリフリ
侑(一人でスマホに向かって色々話してる? 制服同じだしウチの生徒だろうけど……何か撮影でもしてんのかな?) かすみ「うぅん、ちょっと違うかなあ。もっとこう、角度をつけて……」
侑「ねえ」ガサ
かすみ「はいいっ!? だ、誰ですかかすみんを覗き見するなんて! というか……見てたんです……か……」
侑「お前、ここで何してんの?」ギロ
かすみ「ひっ……ひいいいいい〜〜っ!?!?」
かすみ(な……な、なな、な! この重苦しい威圧感! 恐ろしくやさぐれた目! そして特徴的な緑のメッシュ! 間違いありません! あ、あの"グリーンデビル"高咲侑先輩!?)
かすみ(なんでこんなところで例の悪魔とエンカウントしなきゃいけないんですか〜っ!! かすみんは何も悪いことしてないのにぃ!!)ガクブル
侑「あのさ、そこ……私のお気に入りの特等席、兼お昼寝スペースだから。どいてくれる?」
かすみ「すっ、すっ、すいませんでしだぁっ! かすみんここが侑先輩のテリトリーだとは知りませんでしたぁ! 今すぐどきますっ!」ワタワタ 歩夢がいなくなったことで侑ちゃんがスクドルに出会ってないから、同好会がそのまま潰れてるせいで菜々ちゃんも心に傷が… 侑「急いで」イライラ
かすみ「はひっ、あっ、えっ、ああっ!」カラカラ
かすみ(うぎゃ〜〜〜〜っ!! か、かすみんのスマホが手から滑り落ちて侑先輩のスカートの下に〜〜っ!?)
侑「……はぁ、どんくさいな。ほら、」
『────走り出した 想いは強くするよ』
侑「!!」ピク
『悩んだら 君の手を握ろう────』
かすみ「あ、あわわっ、すみ、すみません! 操作間違いましたっ! うるさかったですよね、はい、今止めるのでっ!」
侑「………………待った!」 かすみ「へ?」
侑「今の曲。今踊ってたの、誰?」ドクン ドクン
かすみ「え、えっと……優木せつ菜っていう、虹ヶ咲学園の……"スクールアイドル"です……」
侑「スクール……アイドル」
侑「ゴメン、ちょっとコレ借りる。どこかのライブの映像だよね? 最後まで見たい」ガバッ
かすみ「え……ええっ!?」
────────────────────
『夢はいつか ほら輝きだすんだ────‼』
かすみ「……あ、はい、これで終わりです……」
侑「……………………」
かすみ「あ、あの? 先輩? どうしました?」
侑「……………………」 かすみ「も、もしかして目を開けたまま寝ちゃった感じですか? そういうことなら、かすみん逃亡を図らせていただきま」
侑「……………………」ガシッ
かすみ「ひいぃ!? ごめんなさいごめんなさい逃げませんだからどうかカツアゲは勘弁して下さいぃ! こ、このコッペパンでどうかぁ!」
侑「……"スクールアイドル"って言ったっけ」
かすみ「は、はい?」
侑「久々に、ほんっとうに久しぶりに─────」
侑「……ちょっとだけ、ワクワクした」
かすみ「は……はぁ、そうですか。それは……その、良かった……? んですよね?」 侑「あんた、名前は?」
かすみ「かすみんですかぁ? かすみんは〜、かすみんっていう名前で」
侑「は?」ギロ
かすみ「はいぃ!! 中須かすみと言いますぅ!一年生です! すみませんでしたぁ!!」ガクブル
侑「よし、中須。その"スクールアイドル"とやらについて教えてほしい」
かすみ「んえ゛えぇ!?」
侑「あ、別に酷い事はしないから。というか、元からするつもりもないんだけどさ」
かすみ「え……えっと、これ拒否権とかは……ある感じですか?」
侑「それは無い」
かすみ「あ、はい、ですよねー……うん、うん、分かりました……じゃあ、かすみんが説明させていただきます……」 侑「……なるほどね。ラブライブに、スクールアイドル。虹ヶ咲にもスクールアイドル同好会はあるのか」
侑「でも、それはつい先日廃部になって、中須は一人で生徒会長に反抗して活動を続けてると。こんなとこを仮の部室にしてまで」
かすみ「まあ……かすみんだけでどうにかなるかと言えば、難しいとは思うんですけど……」アハハ
かすみ「でも、かすみんは諦めません。みんなが帰ってくる時まで……生徒会を敵に回しても、あの場所を守り抜く覚悟です!」
侑「………ふっ、ふ。はは、ははははははは!」
侑「中須! あんた、面白いよ!」
かすみ「え゛ええ!?」
かすみ(ゆ、侑先輩が……あの凶悪無比で知られるグリーンデビルが、大声で笑っているぅ!? かすみんは幻覚を見てるんでしょうか!?) 侑「いやー……一年ぶりくらいに笑った。気に入ったよ。何よりあのいけすかない生徒会長に反抗してるっていうのが良い!」バシバシ
かすみ「おごふっ、いだ、痛いです先輩」
侑「あー……よし、中須! 私、決めたよ!」
侑「私はスクールアイドル同好会に入る!」ドドン
かすみ「え〜っ、本当ですかぁ? 嬉しい〜っ♡かすみん一人だと心細かったのでぇ、それはとってもとっても助かりま……」
かすみ「ンええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ〜〜〜〜!?!?!?!?」ガビビン
侑「うるさっ。中須、ちょっとうるさいよ」
かすみ「いやいやいやいやいやいや! 聞き間違いじゃないですよね!? 侑先輩が!? 同好会に入るんですか!?」
侑「うん。といっても、別に私がアイドルになりたいわけじゃない。マネージャー業務とか雑用とか、そういうのでいいから」 侑ちゃんちっこいし手乗りタイガーみたいな感じなのかな かすみ(どんな心境の変化ですか……!? あの虹ヶ咲の一匹狼が、なぜ……!?)
かすみ(い、いやでも……落ち着くんです中須かすみ!)
かすみ(侑先輩は確かに凶暴凶悪で知られる不良生徒ではありますが……同時に、大きな「力」を有していることも事実! 侑先輩の威光を盾にすれば、生徒会の圧力を跳ね除けることも可能なのでは!?)
かすみ(むふふ……かすみん賢い! これはスクールアイドル同好会も逆転間違いなしです!)
侑「ねえ、どう思う? 今の部長はあんたなんでしょ?」
かすみ「はい! いいと思います!」
侑「本当にそう思ってんの?」
かすみ「かすみん心の底から侑先輩がマネージャーに向いてると思います!」ボウヨミ
侑「なーんかひっかかるけど……まあいいや。じゃ、私も同好会の一員ってことで。よろしく」ニコ この侑ちゃんはアイマスのマスクつけてるギザ歯の人みたいなビジュアルイメージ かすみ(────それに、話してみて分かりました)
かすみ(高咲侑先輩。この人、案外普通に笑いますし、目つきと態度が怖いだけで……根っこの部分は、言われているほど悪い人じゃないのかもしれません)
かすみ「……それはそうと、「中須」呼びは流石にやめてもらえませんか?」
侑「じゃあなんで呼べば?」
かすみ「えぇっ? そんなの決まってるじゃないですかぁ♡ かすみんは、か・す・み・ん……」
侑「あー、面倒くさいから「かすみ」で」
かすみ「え゛ぇ〜〜!! あと一文字つけてくださいよぅ、お願いですよぉ〜!!」グイグイ
侑「うわっ……あんた、いきなりグイグイ距離詰めてくるな……」
かすみ「えへへ。かすみん分かっちゃいましたから! 侑先輩のこと、まだちょっぴりだけですけどね!」 "グリーンデビル"高咲侑が同好会に所属した。
そのニュースは一躍学園中を駆け巡り、生徒たちは彼女の噂でもちきりだった。
そして、彼女の加入から数日が経ち────、
侑「…………………………〜♪」
菜々「見つけましたよ! 高咲さん!」バァン
侑「ゲッ、生徒会長……」
菜々「姿が見えないと教師から連絡を受けて探してみれば! 屋上に隠れてたんですね!」
侑「はあ、ほんと面倒臭い……」
菜々「意味が分かりません! 今日こそは……」
『走り出した 想いは強くするよ』
『悩んだら 君の手を握ろう──────』
菜々「!」 菜々「なんで貴女が……その曲を」
侑「ああ、これ? スクールアイドルの『優木せつ菜』って子が歌ってる曲。生徒会長も知ってんの?」
菜々「……………まあ、ええ」
侑「ふーん……あんたも聞いてるよね? 私がスクールアイドル同好会に入ったこと。マネージャーになったんだし、こうして色々とオベンキョーしないといけないわけ」
侑「だから帰った帰った。しっし、あんたみたいな堅物に付き合ってる暇はないの」
菜々「同好会に入ったのも……私への当て付けですか」
侑「よく分かってるじゃん。そういう事だよ。理解が早くて助かるね、生徒会長」
菜々「……ふざけないでください……!」ギリ 侑「……へぇ。あんた、そんな目も出来たんだ」
菜々「かすみさんは真面目にスクールアイドルをしているんですっ! 貴女なんかが……そんなふざけ半分で踏み入れていいような場所ではありません!」
侑「やけに詳しいね。でもさ、生徒会長がそれ言うの? 廃部を決定したのは自分のくせに」
菜々「そ…………それは、」
侑「私は本気だよ」
菜々「!」
侑「……面白そうなことを、ようやく見つけたんだ。あんたに無理に分かってもらう必要はない。私はやりたいことをやる」ザッ
侑「別に、廃部になった同好会をまた始めちゃいけないなんて決まりはないよね」
菜々「……そうですね。5人いれば、同好会の再スタートを断る理由はありません」 侑「言ったね。じゃあ、まずは人を集めるところから始めるかあ」
侑「やっぱり第一候補としては、あの"優木せつ菜"かな。かすみもどこの誰か知らないらしいけど」
菜々「────彼女はもう、戻りませんよ」
侑「へぇ。なんで生徒会長がそう言えるの?」
菜々「彼女が同好会を終わらせた原因だと、私は知っているからです」
菜々「優木せつ菜の人よがりな「大好き」が、同好会に亀裂を入れたんです。他の四人が集まることはあっても、せつ菜はもう戻ってこないでしょうね」
侑「……大好き、ね」
菜々「そういうことです。ほら、もう授業が始まりますよ──────」 不良と生徒会長といつ定番カップリング
愛さんとの絡みも気になるな 【放課後】
かすみ「……え゛ぇ!? いじわる生徒会長がせつ菜先輩だった〜!?」
果林「いいリアクションする子ね。私としては貴女が同好会に入った、ということも驚きだけど」
果林「悪名は聞いているわよ? 高咲侑ちゃん。実物は意外と小さくて可愛いのね」
侑「なにか文句あんの?」ジロ
果林「あら怖い。文句とかそういうのじゃないわよ、私はそもそも部外者なんだし」
彼方「彼方ちゃんは別に構わないけどねぇ、色々やってくれるみたいだし」スヤピ
しずく「わ……私は……まだちょっと怖いような気もしますけど……」
エマ「でも、かすみちゃんが懐いてるってことは悪い人じゃないよね〜?」ニコニコ 侑(もっと面倒なことになると思ったけど、意外とあっさり受け入れられたな……)
かすみ「そうですぅ! かすみんの目に間違いはありません! 侑先輩はこう見えて〜」ペラペラ
侑(……かすみのお陰か。そこは感謝しておこうかな)
侑「余計なことは喋らなくていい」チョップ
かすみ「いだぁ!」
侑「今の問題は"優木せつ菜"でしょ。スクールアイドル同好会をやるうえで、あの生徒会長を再び迎え入れるのかどうか」
エマ「私たちも説得しようとしたんだけど……とりつく島もなくて……」 彼方「でも、だからって諦められないよ。せつ菜ちゃんは絶対に必要だと思う」
しずく「私も同意見です。せつ菜先輩を諦めることはできません」
エマ「せつ菜ちゃんのエネルギーは、私たちを引っ張ってくれる大切な動力源だからね〜」
かすみ「…………………」
侑「かすみ?」
かすみ「あ、えと、そうですね。私も……」
果林「でも、結局は彼女の気持ち次第よね」
かすみ「最後まで言わせてくださいYO!」 侑「……そういうことなら、私が話す」
一同「「「えぇっ!?」」」
かすみ「ちょちょちょ、ちょっとぉ! 侑先輩はいつも生徒会長と喧嘩してて犬猿の仲じゃないですか! 言っちゃ悪いですけど一番向いてませんよ!」
侑「ずいぶん言うようになったね、かすみ」ギロ
かすみ「ぴぃぃ! すみませんすみません!!」
侑「……まあ、それは事実だよ。でもその分、私はあいつのことをよく知ってる。つまんない遠慮で身を引いてるんだろうなってことも分かる」
侑「だから私が行く」
侑「それに、加入するって言っても何か一つくらいは実績を作っとかないと、皆の信頼を勝ち取るのは難しそうだからね」 【放課後】
侑「かすみ。ちょっとツラ貸して」
かすみ「どえ゛ぇ!? 後ろから話しかけないでくださいよぉ! 怖いんですよお!」
侑「生徒会長を説得する前に、話があるから」
────────────────────
かすみ「うぅ……こんなところに連れ出して、何をする気ですかぁ……」
侑「こんなところって、別に普通の喫茶店じゃん」ハァ
侑「かすみ。直球に聞くけど、あんたはまだ迷ってるんだよね?」
かすみ「う゛……」
侑「他の三人はそんな事ないみたいだけど。でもさ、あんただけはまだ生徒会長を迎えるべきか悩んでる」 >>54
でも同じように話が進んでキャラの位置が少し変わるだけなら
歩夢は別にいらんかったなってなるだけな気もする 侑「ま、そりゃそうだよね。元はと言えばかすみと生徒会長が喧嘩したことが原因なんだし」
かすみ「し……仕方ないじゃないですか! せつ菜先輩のやりたいことと私のやりたいことは、全然違うんですよ……」
侑「ふぅん……」
侑「まあ、そうだよね。同じスクールアイドルでも、一人一人、大切にしてることは全然違う」
侑「でもそれってさ、悪いことじゃないよね?」
かすみ「へっ?」
侑「失敗した原因は明らかじゃん。それぞれの大切なことを、無理に合わせようとしたから失敗したんだよ」
侑「なら、別々に……あー、難しいな、言語化するのが。頭使うのめんどくさいし、もういっか」
かすみ「ちょ、ちょっとお! そこは頑張ってくださいよぉ!」 侑「たく……つまり、今度は……何か一つに合わせたり、誰かと同じことをしたり、そういうのをやめればいいわけだ」
侑「かすみはかすみの、生徒会長は生徒会長の目指す「スクールアイドル」を目指せばいい。そう思わない?」
侑「皆が皆、好きなことを好きなように出来る場所。虹ヶ咲スクールアイドル同好会を、そういう場所にしていければ──────」
かすみ「さ、最高ですぅ!」
侑「ぅわ!? ちょっと、近い!」チョップ!
かすみ「いたた……でも侑先輩、それですぅ! かすみんのお悩みをズバッと解決する方法は!」
かすみ「かすみん達は、そもそもの前提を間違えていたのかもしれません。スクールアイドルはグループで活動するから、皆の気持ちを合わせなくちゃって」
かすみ「でも……侑先輩が言うような、新しい同好会を作れるのなら……!」
侑「うん。あの堅物にぶつけてみる価値はありそうだね」 【翌日・放課後 生徒会室】
菜々「……おほん。以上で、定例報告を終わりにしま……」
『あー、テステス。こちらマイクのチェック中。よし、大丈夫かな』ガガッ
菜々「!?」
『すぅ……普通科二年!! 中川菜々!!!! 優木せつ菜!!!! ──────今すぐ屋上まで来おおおいっ!!!!」キィィィン!
副会長「うきゃあ!?」
書記「う、うるさいです〜! この声は!?」
菜々「……ッ」ガタン
副会長「会長、呼ばれてるみたいですが……」
菜々「そのようですね。すみません、席を外します。今日はお疲れ様でした」ガタッ
菜々(全く、何を考えてるんですかあの人は!!) ちんちくりんの侑ちゃんがこれ言ってると思うとなんか可愛いな この侑ちゃんは放送部の子に協力()してもらってそう 【屋上】
菜々「高咲さん! いるんでしょう!?」バタン
侑「来たね。生徒会長……いや」
侑「スクールアイドル"優木せつ菜"。まあ、薄々そうじゃないかと思ってたけど」
菜々「……はぁ。やはり貴女も聞いたんですね、私の正体について」
侑「驚いたなあ、まさかあのど真面目で口うるさい生徒会長が裏じゃスクールアイドルやってたなんて。人は見かけによらないって、ほんとだね」ニヤニヤ
菜々「訂正してください。もう、スクールアイドルはやっていません」
侑「どうだか……あー、おほん。話が長くなるのも面倒だし直球で言うよ」
侑「優木せつ菜、あんたに虹ヶ咲スクールアイドル同好会に戻って欲しい」
菜々「!」 菜々「それは、……無理ですよ」
侑「どうして」
菜々「全部聞いてるでしょう!? 私が独りよがりな「大好き」を押し付けたせいで、同好会は壊れてしまったんですっ!」
菜々「私が同好会にいたら! みんなのためにならないんですよっ!!」
侑「……………………」ジッ
菜々「私が……こんな私がいたら……っ、皆はラブライブに出られないんですよ!?」
侑「────────じゃあ、出なきゃいいよ」
菜々「!?」 菜々「私、が……?」
侑「あんたのライブを見たよ。……正直、衝撃だった。こんな歌を唄う人がいるなんて思わなかったから。心が動かされた、って言うのかな」
侑「それくらい、あんたの歌は……その、魅力的だったんだ」
菜々「な、なにを……言ってるんですか!?///」
侑「はっ、恥ずかしがらないでよ! 私だってこんな事言うのはハズいんだ! でも、そう思ってしまったのはしょうがないでしょうが! クソッ!」ガン!
菜々「なに逆ギレしてるんですか! 腹いせに手すりを蹴らないで下さい!」
侑「私はあんたの歌に一目惚れしたの!こんなつまらない人間の心を動かしてしまうくらい、あんたの歌は、優木せつ菜は魅力的なんだ!」
侑「だから────私はあんたに歌って欲しい! その輝きを手伝いたい!」 いいねやっぱり歩夢いないほうが物語としてずっといい なるほど侑のカプで歩夢がチラつく問題はこれで解決するのか 菜々「………………………っ」ギュウ
菜々「……………本当に、良いんですか?」
菜々「私の「大好き」を……こんな私のわがままを、貫いてもいいんですか?」
侑「勿論。だって……」
侑「私は、そんなあんたの歌……好きだよ」
菜々「──────────」
菜々「ふふ……ふふふっ。あはははははははははははっ!」
侑「なッ……何笑ってんの、こらっ! こっちは珍しく真剣にやってんのに!」カァ 菜々「いいえ。私はちゃんと真剣です。貴女のほうこそ……自分が思っている以上に凄いことを言ったんだって、分かってるんですか?」シュル…
侑「!」
せつ菜「そこまで直球に言われては、応えないわけにはいきません」パサ
せつ菜「貴女が大好きな"優木せつ菜"を! 私の全力で! 包み隠さず見せてあげます!!」
侑(……ああ。なんだ、いつも怒るか騒ぐかしてたくせに)
侑(生徒会長、そんな顔も出来るんじゃん)
せつ菜「いきましょう! これは……始まりの曲ですっ!!」 そうして────────。
侑をマネージャーに加えた6人で再スタートを切った虹ヶ咲スクールアイドル同好会は、愛、璃奈、果林の3人を新たなメンバーに迎え入れる。
幾つかの困難を乗り越え、ライブを行い、知名度と人気を着実に獲得していった虹ヶ咲学園の面々。
そして────ついに高咲侑発案のもと、"スクールアイドルフェスティバル"なる一大プロジェクトが動き出そうとしていた。 ,,__△_
@cメ*◉ _ ◉リ
/ ∪ ∪
( ノ
)ノ 邪魔な存在を開幕から殺すムーブ強すぎて草 それが主題でもないし死ネタというか死亡IFやな 侑(ああ……くそ、頭痛い)
こんな暑い日は、思い出してしまう。
思い出、なんて呼べないモノ。
歩夢『侑ちゃん────夏休みは────色んなところに────』
侑『いや────宿題────だしな────ピンチになったら歩夢を────』
歩夢『────ダメだよ────宿題は自分で────いけません────』
侑『そんなぁ────歩夢────むよ────』
今では痛みしか遺さない、古傷の類。
歩夢『侑────ちゃ────────』
二度と思い出したくないのに浮かび上がる、心に突き刺さったままのそれの名は────、
せつ菜「侑さん?」
侑「……っ、ああ、ちょっとぼーっとしてた」
せつ菜「こんな暑さですから、熱中症などには気をつけて下さいね? 水分はとってますか?」
侑「とってるよ……これ飲んでるんだから」 この期に及んでカプばかりを気にしてるのは如何なもんか せつ菜「スクールアイドルフェスティバルの企画の方ですけど……侑さんの方は進んでます?」
侑「あー、まー、うん。ぼちぼち」
せつ菜「それじゃ分かりません」
侑「ぼちぼちとしか言いようがないんだよ。皆にも手伝ってもらってるし、なんとかなる範疇」
侑「そっちは?」
せつ菜「順調です! このままいけば、すごい一大イベントになりますよー!」ワクワク
侑「そ。ならいいけど」
侑「私が校外の人間と話すと怖がられるし、引き続きそういう役回りはよろしく。私は部室で面倒な雑務とかこなしておくからさ」
せつ菜「………………………」 そうかゆうぽむ以外の侑カプを描く上で最大の邪魔となる歩夢は殺しちゃえば解決するのか… この内容で先にゆうせつ推しがキレ出すの流石に笑う 人が死んでるんですよ!? この板の唯一の存在価値がssなのに最近荒らされてるssよくみる せつ菜「侑さんって、意外と賢いし優しいですよね」
侑「はあ? 馬鹿にしてんの?」ギロ
せつ菜「いや、だって自分と他人の得意不得意を見分けるのが上手ですし、決して一人に負荷がかかり過ぎないよう色々調整してくれるじゃないですか。さりげない気配りも出来て」
侑「いや、それが私の役割だからでしょうが」
せつ菜「それに、なんといってもこのせつ菜! 一度も侑さんに暴力を振るわれたことがありません! あんなにいつも喧嘩していたのに!」
侑「こっちの話も聞きなよ……ああ、うん、そうだっけ? かすみとかにはよくビシバシするけどね」
せつ菜「それはスキンシップの一環みたいなものじゃないですか、別に本気じゃないんですし。侑さんはやっぱり優しいですよ」
侑「はいはい、じゃあ優しいで良いよ、もう。私は別にそうは思わないけど」ハァ 侑「スクールアイドルフェスティバル、かあ」
侑「私が、いいのかな──────」ボソッ
せつ菜「どうしたんですか?」
侑「いや、なんでもないよ」
侑「……うん、本当になんでもない」
せつ菜「…………………」
侑「ん、バス来たね。行こう」
せつ菜(気温が高くなってきたこの頃、侑さんの調子がおかしい)
せつ菜(時折、遠いどこかを見ているような顔で考え込んでいる。侑さんに、いったい何があったのでしょうか……) かすみ「侑先輩がなにかおかしい?」キョトン
せつ菜「はい……あともう少しで本番当日だというのに、どこか上の空なことが多く……。いえ、侑さんはとても頑張ってくれているんですが」
彼方「眠いだけじゃないの〜?」
エマ「もう、眠くてうつらうつらするのは彼方ちゃんだけだよ〜」
愛「アタシにもゆうゆはいつも通りに見えるけどなぁ。りなりーはどう思う?」
璃奈「なんとも言えない」
しずく「そういえば最近、侑先輩が台本の読み合わせに付き合ってくれたんですよ〜」ニコニコ
かすみ「しず子、そういうこと聞かれてるんじゃないと思うよ」 果林「今や侑はこの同好会に欠かせない存在だけど……確かに、知らないことも多いわよね」
エマ「分かっていることもウワサとかで、本当かどうか怪しいものも多いし……」
愛「小学生の時から持ってる釘バットが愛用品って、本当なのかなぁ? 持ってるとこ見たことないけど」
しずく「やっぱり不穏な噂が多いですからね。話してみると、ツンケンしてるだけで優しい先輩なんですけど」
璃奈「よくゲームセンターで遊んでくれるよ。でも、他のことに関してはあんまり知らないかも」
せつ菜「自分のことを話したがらないところがありますからね。侑さんが、どういう人間なのか……それを知って、もっと仲良くなるべき時が来ているのかもしれません」
彼方「せつ菜ちゃんがそう感じるなら、そうなんだと思うよ〜。侑ちゃんと一番仲がいいのはせつ菜ちゃんだしねぇ」
せつ菜「といっても、中々あれで難しい人ですから……どうすればいいんでしょう……」 【その頃 どこかの廃墟】
──────ドギャッ! バキィッ! ゴトン! ……ドガァン!
侑「………………………」ガコン
侑「で? こんだけ数揃えて呼び出して、わざわざ痛めつけられに来たの?」ギロ
ウウウ… ウアァァ… イタイヨォ…チクショウ…
不良子「ひっ……こ、この野郎っ……こっちは30人なのに、手も足も……!」ガタガタ
侑「私はさぁ。こういう暑い日機嫌悪いんだよ」
侑「私はどうでもいいの。グループの縄張り争いとか、どっちが強いかとか、そんなくだらないことは全部どうでもいい」
侑「いい加減に学習しろよ。メンツだのなんだの知らないけど、私は自由にしてるだけなんだから放っておいて」
侑「まあ、言ってもわかんないよね。あんた達バカだから」ガリガリ… この板の他のスレだと30人侑ちゃんいてもボコボコにされそう 侑「ふんっ!」フルスイング!
不良子「ぎゃッ!?」
不良子「」ドサッ…
侑「はぁ……これで全員。なんでこうなったんだっけ。考えるのも面倒くさい」
侑(そうだ。こんな暑い夜は、思い出してしまうから無性に腹が立つんだ)
侑(私の親友だった子。なによりも大切だった人)
侑(──────もういない、上原歩夢のことを)
侑「帰ろう。寝て忘れるしかないし。多少はストレス発散できたかな……」 不良子「ぐぐ……ぐぐぐぐ………あいつ……!」
不良子(あ、あれ……あいつ、何か落とし……)
不良子「スクールアイドル……フェスティバル、企画書?」ピラ
不良子「……企画…………高咲侑……スクールアイドルのお祭り……ライブ…………」
不良子「ふふっ……ふふふふふふ、くはっ、あはははははははははははははははは!」
不良子「……なぁんだ。あの悪魔にもちゃんとあるんじゃん」
不良子「…………弱点、みっけ♡」 歩夢がいないから10話以降の部分は完全にオリジナルになるんだよな >>6
ランジュが言ってた冴えないキャラとはほど遠いキャラになったな もし元々は本編の侑ちゃんと同じ性格だったのが歩夢との死別で今みたいにやさぐれた性格になってるんだとしたら辛すぎるな… 鬱展開みたいなのが目に見えててツラいな、その分それだけ楽しみなわけだけど
雰囲気はダイちかの「普通ですらないんだ」みたいなssを思い出す 面白いけど死ネタというか言ってしまうと単純に舞台設定のために死んでる歩夢若干かわいそうだなw 【翌日 放課後 音楽室】
侑「……♪ …………♫」ポロン
ガラガラ…
せつ菜「侑さん、音楽室の使用許可は取ったんですか? 最終下校時刻はもうとっくに過ぎてますよ」
侑「……別にいいじゃん。あんただって残ってるんだし」
せつ菜「私は同好会の活動の後、生徒会の業務がありましたので。生徒会長権限ですっ!」
侑「じゃあ私だって一緒。帰る前に、ピアノ触っておきたかったの」
せつ菜「侑さんは生徒会長ではありません」
侑「いいんだよ、細かいことは……」ハァ せつ菜「いつのまにか上手くなりましたね、ピアノ。侑さんがピアノを弾いているとまだ違和感がありますが」
侑「微妙に腹立つ発言だな」ジロ
せつ菜「あはは……」
せつ菜「侑さん、ありがとうございます」
侑「?」
せつ菜「スクールアイドルフェスティバルまであと五日。今まで色んなライブを成功させて、ついにここまで来れました」
せつ菜「そこに私が立ち会えているのは、侑さんが率直に気持ちを伝えてくれたおかげです」
せつ菜「私の大好きを認めてくれて……ありがとう」
侑「な、なに言ってんの、今更……別に私は」 せつ菜「──────侑さん。お話があります」
せつ菜「私ではなく、あなたのことについて」
侑「……なんで、私のこと?」
せつ菜「あなたは、ここまで私を支えてくれましたね。中川菜々と優木せつ菜の二人を知って、迷う私の背中を押してくれた」
せつ菜「だから今度は、私の番です」
せつ菜「私はもっと、侑さんのことを知りたい。あなたが何故、浮かない顔をしているのか理解したい。……その上で、私もあなたを支えたいんです」
せつ菜「話してくれませんか。なんで、あなたは今も迷っているのか」
侑「…………「嫌だ」って言ったら?」
せつ菜「ならこっちが勝手に話すまでです。申し訳ありませんが、侑さんについて色々と調べさせて頂きました。生徒会長権限を使って」
侑「チッ。独裁者め」 せつ菜「……"悪魔"の噂が流れるようになったのは、去年の今頃だそうですね」
せつ菜「それまではそんな噂は聞かれなかった。そもそも、侑さんのような問題児の入学を虹ヶ咲学園は許さないでしょう。それこそ、入学試験や面接の時点で弾いているはずです」
侑「うわ、酷い言いよう」
せつ菜「つまり、侑さんは元々荒れていたわけではなかった。一年生の夏を契機に、あなたは変わってしまった」
せつ菜「その理由を調べました。調べる中で、生徒名簿に一つ気になる点を見つけたんです」
せつ菜「──────────"上原歩夢"さん」
侑「……………………」ピク せつ菜「一年前。夏休みに入る直前、上原歩夢さんは交通事故で他界しています」
せつ菜「そしてあなたもその事故に巻き込まれ、大怪我を負った……ここまではニュースでも報道されていますね」
せつ菜「そして夏休みが明け、二学期が始まったあたりから、ぽつぽつとあなたの噂がささやかれるようになった」
せつ菜「……歩夢さんの死が、あなたを変えた原因ですね?」
侑「だとしたら、なんだって言うの?」ガタッ
せつ菜「侑さんは時折、どこか寂しそうな目をします。自分がここにいていいのか、そんなことを考えている目です」
侑「違う……」 せつ菜「もしかして……あなたは迷っているんじゃないですか? 親友を失ったのに、それでも自分だけが楽しんでいる今の状況を、心のどこかで歩夢さんに悪いと思っているのでは?」
侑「違うっ……違う! 違う違う違うっ!! それ以上口を開くなぁっ!!!」バン!
せつ菜「……やっぱり侑さんは優しいですね」
せつ菜「こうやって壁に追い詰めても、本当に手を出すことはしないじゃないですか。それに、」
侑「黙って」ギロ
侑「せつ菜、私はあんたのことを応援するし、できることならなんだってするよ。あんたの歌に惚れたんだから」
侑「でも、私の中に勝手に踏み入るのだけは許さない。そんなこと、誰にも許すつもりはない!」 鬱展開言うてもこの世界の侑ちゃんアホほど強いし歩夢の死もなんなら乗り越えて他と絆深めるためのものだろうし大丈夫じゃないかね むしろ既に乗り越えて強くなってるな
時期的に思い出してちょっと悲しくなってるだけ せつ菜「侑さん……それでも、私は」
侑「スクールアイドルフェスティバルまでもう時間はない。こんなつまらないことで揉めている場合じゃないでしょうが」
侑「……帰るね。せつ菜、もう二度と歩夢の話はしないで」
侑「次そんなことしたら、どうなるか分からないよ」バタン!
せつ菜「……原因は分かりました」
せつ菜「あなたが何を抱えているのか、ようやく知ることができました」
せつ菜「…………侑さん。分かっていますか?」
せつ菜「あなたの悩み……それは、私の……」 暑い日は思い出すっていうからもう何年も引きずって人格変わっちゃったのかと思ったら去年か そう思うとだいぶ心強い 今でも、夢の中であの光景を見る。
歩夢『侑ちゃん、高校生最初の夏休みはもうすぐだよ! 色んなところに行きたいね!』
侑『いやぁ〜、でも宿題多そうだしなあ。ピンチになったら歩夢頼るからね〜?』
歩夢『えーっ、ダメだよそれはー! 宿題は自分でやらないといけません!』
侑『そんなぁ……歩夢〜! 頼むよぉ〜!」
キキィィィィ────────ッ!
侑『え』
最後に聞こえたのは、つんざくようなブレーキの音。
振り返った瞬間、そこには巨大な鉄の塊があって。
────どん、と体に強い衝撃を受けた。
最後に見たのは、私を突き飛ばした歩夢の姿。
危ない。そう声を上げるよりも早く、さっき味わった何倍もの衝撃が、意識ごと身体を吹き飛ばした。 侑『────────────────』
目を覚ました時には、病院だった。
事後報告みたいに、歩夢が死んだことを告げられた。
侑『────────────────』
私はギリギリ生きながらえたけど、私を庇った歩夢は即死だった。
歩夢に会いたいと伝えたものの、断られた。
トラックに真正面から轢かれた歩夢は、もう、元の歩夢のカタチを保っていないから、と。
侑『…………………………んで、』
脳が理解を拒んでいるはずなのに、涙は勝手にこぼれてきた。
何故私と歩夢だったのかという疑問と怒りだけが、私の中でぐるぐると渦巻いていて、何も考えられなかった。
侑『なんで……歩夢が……死なないといけないの……?』ポロポロ >>95
なぜ30人揃えても勝てない奴の逆鱗に触れようとするのか
侑ちゃんの言う通り学習能力ゼロやん 侑『…………………………』
私たちを置き去りにして時間は流れる。いつの間にか夏が終わり、学校が始まる。
歩夢と一緒に受けていた授業。
歩夢と一緒に歩いた廊下。
歩夢と一緒に乗ったバス。
世界の全てが、私の心をズタズタにした。
侑『……もう、いい。何もかも、どうでもいい。こんなところには……いたくない』
私を傷つけるものから逃げて、逃げて、
侑『……誰だよお前。気安く喋りかけるな。こっちは機嫌悪いんだよ』
人と関わることから逃げて、逃げて、 俺だったらこんなデリケートな部分に踏み込まれたら泣いちゃう 侑『あははははは!! げふっ、ごほっ! ははははははは!!! おらおらおら!! どうしたの!? 私が気に食わないんだろ!? じゃあもっと本気でやってみろ!!!』バキッ! ドスッ!
侑『なんで!! なんで歩夢が死んで!! お前達みたいな奴が!!!! 私なんかが生きてるんだよ!! 答えろよっ!! なあ!!! 誰か私に教えてよっ!!! 教えろおおおおおおおお!!!!』ゴスッ! バキィッ!
誰かを傷つけることで、その痛みからも逃げようとして、
侑『────────────はは、は』ポタ…ポタ…
結局、なにもかも失くしてしまった。 そんな失くしてたっけ。同好会も順調で普通に充実してたように見える 侑ちゃんも大概歩夢に対して重い感情持ってるからこれくらい壊れてもおかしくないんだよね... 同好会前も退学になるほどでもなくちょっと荒れてたくらいなような 逆にいうと歩夢が死にでもしない限りゆうせつは成り立たないってことなんだよね
それくらいゆうぽむは絶対 どう考えても言い過ぎだろアニメはともかく…と思ったけどスクスタだとまず侑じゃないのか 【スクールアイドルフェスティバル 当日】
……プルルルルル! プルルルルル!
侑「ふわぁ……もう朝か……」
侑「嫌な夢見た。最悪」
侑「ん……電話? せつ菜か。こんな朝っぱらから……全くもう、元気が有り余ってるんだから」
侑「はい、もしもし……」ムニャムニャ
せつ菜『侑さんっ……!! 大変です……! ステージが、私たちのステージがっ……!!』
侑「……え?」
────────────────────
侑「はぁっ、はぁっ……! せつ菜!? いる!?」
せつ菜「ゆ……侑、さん……」 侑「っ!」
虹ヶ咲学園の前に設置された、今日のフィナーレを飾るはずだった仮設ステージ。
侑の目に飛び込んできたのは、無惨に破壊されたそれの残骸と、愕然とする虹ヶ咲スクールアイドル同好会の面々だった。
侑「これ……は………………」
かすみ「ゆ……侑せんぱぁい゛……」ウルウル
せつ菜「私が来た時には、こうなっていました。幸い、他の個別会場は無事のようですが……」
エマ「ひどいよ……ひどすぎる……」
愛「大トリで使う予定のここをこんなんにされたんじゃあ……」
果林「ふざけたことを……!」ギリ
侑「……………………私の、せいだ」
璃奈「侑さん……?」 侑「この跡、素人によるものじゃない……多分、私を敵視してた連中が……」
しずく「ゆ、侑先輩! 不用意に近づいたら危ないですよ!」
侑「ごめん……夜までに必ず直すから…………」フラフラ
彼方「一度落ち着きなよ〜……一人で全部っていうのは、ちょっと……」
侑「急いで工具探してくる!」ダッ
璃奈「あ、侑さん……!」
せつ菜「……残念ですが、あまり時間がありません。私たちもそろそろ出演の準備に取り掛からないと」ギュウ
かすみ「で……でも、これでスクールアイドルフェスティバルを最後まで出来るんですか……?」
せつ菜「こうしている今も、どんどんお客さんやファンの皆さんは集まってきます。私たちは私たちがやるべきことをしましょう」
せつ菜「このステージについては……幸い、まだ時間があります。侑さんを信じるしか……」ギュウ 果林「……そうね。私達には、スクールアイドルとしてステージに立つ義務がある」
愛「やめるなんてこと、出来るわけないよね」
しずく「そうですね。たとえどんな困難が立ち塞がっても、私たちはすべきことをするしかない」
エマ「……うん、そうだよね。ファンのみんなにこんなところを見せたら、それこそみんなアンハッピーになっちゃう」
璃奈「……うん、やろう。私たちならきっとできるよ」
彼方「遥ちゃんも待ってるしねぇ」
かすみ「……っ、そうですよね、かすみん達はスクールアイドルですもんね! こんなところでへこたれてられません!」ゴシゴシ
せつ菜「行きましょう。私たちのステージに! スクールアイドルフェスティバルを、絶対に成功させるんですっ!」
一同「「「「おーーーーーっ!!!!!」」」」 【用具倉庫】
侑「…………はぁ、はぁっ、はぁっ!」ガランガラン
侑「くそっ……くそくそくそくそ、くそぉっ!」
侑「私のせいで……私のせいで、みんなが……ファンのみんなも、スクールアイドルのみんなも……全部……っ!」
侑「う゛っ……ぐぅぅぅ………………」ギュウ
侑「ちくしょうッ!」ガァン!
侑「…………はぁ、は………はぁ、はぁ……」
侑「時間がない……あのステージを、なんとか使えるくらいには直さないと……直さなくちゃ…」
侑「っ!」ダッ 愛「────どんなもんじゃ〜! もんじゃだけに!んははははははっ!」
彼方「みんなでおやすみしよっかあ…………じゃあ、おやすみぃ…………」スヤピ
璃奈「AABAB↓↓A↑B。はい、対戦ありがとうございました」カタカタッターン
果林「案内してもらったのに道に迷ったわ……」
エマ「みんなで手を繋いで踊ろうねぇ〜」ニコニコ
かすみ「うぎゃああああ〜!! どこでもかすみんBOXが〜っ!!!!」
しずく「はっはっはっは!! 吹き飛びなさい!! かすみさん!!」
せつ菜「二人の合体技です! せつ菜・しずく……スカーレットタイフーン!!」ビュゴォォォ
ンギャアアアアア… カスミンハフメツデスゥ…‼ 侑「……時間が足りない」トンテンカン
侑「……まずいな、誰か応援を……いや、皆それぞれの役割で手一杯か……」
侑「……よいしょ、っと」ドサッ
侑「………………はぁ、ふぅ」
侑「…………っ」ジワ…
侑「泣くな……泣くな…………っ」ギュウ
侑「…………………」トンテンカン
カン コン… ガコン… カン… カン…
侑「!」ポツ
侑「雨……か………………」
ザァァァ… 落とし所によってはただのキャラアンチSSになりそうだがさて 【仮設本部】
せつ菜「……みなさん! ステージは!?」ダッ
姫乃「せつ菜さん!」
璃奈「ううん。今のところ、全部中断してる」
遥「他学園とのコラボステージも、中止するしかありませんね……」
かすみ「す、ステージが使えるのは、19時までですよね……!? もしかしてフィナーレも中止ですかぁ……っ!?」
果林「そもそも、ステージの問題も残ってるわ。あの状態から持ち直すのは至難の業よ……雨が上がったとしても、使えるかどうか」
愛「運が悪いね……雨にも降られて、ステージまでこんな状況で……」
せつ菜「まだ……だからといって、諦めきれません。この雨が早く止んでくれることを祈りましょう」
せつ菜「────────────侑さん」
ザァァァァァ…
侑「…………………………」カン… カン… というかこのスレ普通にキャラ死んで喜んでる奴が多いの異常だよな
あのようちかりこでも死ネタで死んだキャラ指差して喜ぶようなレスは流石に無かったぞ しずく「──────────雨、上がりましたね」
エマ「でも、もう時間が……19時を過ぎてるよ」
彼方「集まってくれたお客さんも……もう……」
せつ菜「……これで、終わりなんですか……?」
プルルルルル! プルルルルル!
かすみ「あれ、電話だ……コペ子?」ピッ
コペ子『かすみん! 今どこにいるの!?』
かすみ「へぇ?」
コペ子『雨も止んだし、フィナーレをするんでしょう!? お客さんみんな待ってるよ! ほら!』ビデオツウワ
かすみ「え゛ぇ!? ほんとにみんなが待ってるぅ!?」ガビン
コペ子『ステージ、副会長がもう一回だけ使えるよう学校に掛け合ってくれたんだって!』
せつ菜「……………!」パァ 愛「ゆうゆ、やってくれたんだ……!」
エマ「走れば間に合うかも!」
果林「……ふ。ええ、まだ足掻けるみたいね」
璃奈「うん。やるしかない」
せつ菜「皆さん、行きましょう! ファンの皆さんが、侑さんがステージで待っています!」
──────────────────────
せつ菜「はぁっ、はぁ、はぁっ……! 侑さん!侑さんっ!」
侑「…………せつ菜……」フラフラ
かすみ「なんとか間に合い……って、侑先輩びしょ濡れじゃないですかぁ!? 何があったんですか!?」
彼方「まさか……あの雨の中、ずっと……?」 最近キャラ殺したり虐めたりして快感得てる異常者多すぎ 侑「……………………………ごめん」
侑「頑張ったんだけど……やっぱり、一人じゃ時間が足りなくて……あれ……」
せつ菜「!」
侑「なんとか使えるように、足場と照明だけはなんとかしたけど……ステージの飾り付けとかは、全部ボロボロのままで……」
侑「大事な最後のステージなのにっ……本当に……うぐっ……こんな…………こんな結果で……」
侑「……っ!」ダダッ
しずく「侑先輩っ!?」
かすみ「ど、どこ行くんですかぁ!」
せつ菜「私が追いかけます! 皆さん、急いでフィナーレの準備を! まだ……まだ、終わってません!」 シェイクスピアとかを嫌ってそうなやつがレスつけてるの面白いな? あぁ分かった
このSSは歩夢がいなくてもアニガサキは成り立つ、そうすればゆうせつになるって言いたいわけだ
キャラ殺したいほど嫌いとか流石に怖いわ
あ、ネタバレだったら申し訳ない!w 好き嫌いも何も大半のラ板住人はシェークスピアは名前しか知らんだろ。多分>>1も 璃奈「……うん。そうだね。まだ終わってない」
エマ「うんうん、任せてよ〜。侑ちゃんのこと、せつ菜ちゃんにお願いするね?」
果林「あの子のあんな顔は初めて見たわ。確かにせつ菜が適任ね」
かすみ「かすみんもついて行きたいところですが……仕方ありません、侑先輩を慰めてあげてくださいっ!」
しずく「せつ菜先輩が戻り次第始められるよう、準備は終わらせておきます」
愛「うんうん、全部ゆうゆのおかげで開催できたんだもん。一番の功労者がいないのにフィナーレを始めるのもつまらないよ」
彼方「……ということで、あとは任せたよ?」
せつ菜「はい! 行ってきますっ!」ダッ ようちかりこの死ネタでも荒れる荒れないあったから内容次第やろ 【校舎内 音楽室】
せつ菜「……はぁ、はぁっ! ここですか!? 侑さん!!」
侑「っ……」カーテンクルマリ
せつ菜「いましたね……! もう時間がありません! 大人しく一緒に来てもらいますよっ!」
侑「嫌だ……」ギュウ
せつ菜「な、なんで嫌なんですか! みんな、あなたが戻ってくるのを待ってるんですよ!?」
侑「嫌に決まってるじゃん! 私のせいだ! 私のせいで全部全部壊れちゃったんだよ!」
侑「私みたいなのがいるせいで、集まってくれたファンのみんなにも、スクールアイドルのみんなにも迷惑をかけて!」 侑「いないほうがよかったんだよ! 最初から!私みたいなろくでなしが同好会にいたせいで! 大事な時にこういう結果を引き寄せたんだ!」
せつ菜「────────────」
侑「出てってよ! 私のことなんて放っておけばいい! 同好会もやめる! こんなお荷物を抱えてたんじゃ、またきっと同じことが起きる!」
侑「もう私なんかに構うな! せつ菜は私がいなくたって歌えるんだから! あとは自由にしてくれればいい!」
せつ菜「………………………い、」ギリ
侑「だからもう、こんな疫病神を──────」
せつ菜「こっちを向きなさい!! 高咲侑!!」
侑「っ」ビクッ せつ菜「……やっと目を合わせてくれましたね」
せつ菜「何度も言ってきましたが、あなたは優しい。いえ、優しすぎるんです」
せつ菜「亡くなってしまった歩夢さんのことを想い、楽しむという行為から一歩身を退いてきたこと。いたずらに責任を抱え込んでしまうこと」
せつ菜「優しすぎるがゆえに、あなたは傷ついてきたんですよね」
せつ菜「覚えていますか? 私の「大好き」を貫いていいと、あなたが言ってくれた時のことを」
せつ菜「その時の言葉をそっくりお返しします。────侑さんは、本当にアタマが硬いですね」
侑「な……」
せつ菜「だってそうじゃないですか。必要以上に何かを気にして、自分さえ我慢すれば、自分さえいなければうまくいくと思い込んで。まるでちょっと前の私を見ているみたいです」 二次創作で殺そうが何しようが自由だろ
ただ他のカプをやるためにキャラ死なせておくのを死ネタっていうのは初めて見たかもしれない ただ単に荒らしたいだけの人間が何人かいて、荒らしやすそうなSSに目をつけて荒らしてるだけだと思ってる SSスレ増えて見る人も増えたから構ってちゃんがんほぉしてるだけ オチ次第かなぁ
不当に殺されたならそりゃ文句が出ても仕方ないような まあ実際死ネタは難しいよ
キャラ死なせる訳だから
納得させられる理由や展開がないと キャラ殺したら荒れやすいのは別に今に始まったことじゃないよ
そういえば昔はそういうネタを埋め立てる茸とかいたな 恋愛的な感情の動きが全く現れてないのに他のカプ書きたいからどうのこうのって言うのは論外だわアンチだろ 見たくない人は見なくていいじゃない?
いちいち通報とかめんどくさくない? 歩夢なしでどうやって夢ここ歌うんだろ
それとも夢ここも殺すんかな いや別にカプは関係性とかルートに言い換えてもいいよ、単純に死ネタって大抵はその死んだ奴にフォーカスした話を指すよなと
せつ菜とパラレル自体は好きだから追ってるけどスレタイと1で予想した方向性とはだいぶ違ったわ 単純にいなくしてほぼ同じルート辿ってるだけだからなw まあ最初に一言ゆうせつ表記は必要だったかもね
愛璃奈飛ばしたとこでん?てなった 文句あるなら全部書き終わってからして欲しいわ
これでエタったら元も子もないやろ、ちゃんとこのSS読んでる人もいるのに 同じルートたどるにしても加入とか愛達はなんやかんやで済まされてるからなあ
まあ明確にこれが書きたいってものがあるのはいいとは思うけど 喧嘩強いのにボロボロで泣きそうな侑ちゃんちょっと興奮する ちょっと前のSS議論スレで「ゆうせつは長編が書けない」って話題あったけど
このSSと感想レス見てると確かに無理なんだなぁって実感するわ ゆうせつは障害が多いからね
なぜか荒らされやすい歩夢が絡むと
ゆうせつ二人だけのSSだと平和なんだが…歩夢推しでもない荒らしたい奴が歩夢を理由に荒らしてんのムカつくわ どっちにしろクソザコにされがちな侑ちゃんが不良なのはなかった発想だから楽しい これも一つのゆうぽむでしょ
ぽむが死んで塞ぎ込んでるか時間が経って乗り越えようとしてるかの違いだけで >>191
この流れから何を感じ取ったのかわからんけど
これらの感想は別にゆうせつだからどうこうって問題ではないと思うぞ 二次創作にわがまま言うのはおかしいと分かってるが歩夢を死なせた意味がもうちょっと欲しい まあどうせ歩夢の死に意味なんてなくて(強いて言うならゆうせつのハードル)忘れないとか言いながらせつ菜とくっつくよ
見とけって このタイトルと書き込みで歩夢要素薄い状態だから指摘入るだけでゆうせつだからは全く関係ない話
シリアスゆうぽむ見に来たら全然違って死んだ意味あったのかなと感じてしまうのがね 完結する前にあーだこーだ言うやつ多過ぎるだろ
更新楽しみにしてるからがんばやで 正直面白いから読んでるけど言われてみりゃ確かに死んでる挙句乗り越えるトラウマみたいな扱いって中々だな
>>196じゃないが誰推しとかどのカプとか関係なく荒らし湧いた気がする ここ数ヶ月で虹の死ネタのSS複数読んだけどその時はケチ付ける奴なんていなかったし
今荒らしが複数回線で意味ガーカプガーって頑張ってんだろうな 邪魔だから死なせたこのSSと本当の死ネタじゃ話が違うべ 関係ないけどせつ菜が歩夢が死んだとことを調べてそれを侑に言うのは性格悪いなって感じちゃった
俺だったら突然こんなこと言われたら泣いちゃう ここ最近の死ネタ系は大体読んでると思うがこんなに死んだ本人に触れられない話あったっけ?
かといって荒らしていい理由にはまったくならないが 言うほど荒らされてるか?内容が内容なだけで正統な感想に見えるけど 俺は面白いと思ってるし、続きが気になるから気にせず書いて欲しい 歩夢だけじゃなくてせつ菜以外全員死んでても何も変わらなさそうなのがちょっと面白い IDコロコロ変えたりしてるし面倒臭いかもしれんがキチガイはNGもしくは無視で頑張ってくれ
>>1のSSだし自由にやればいい SSは書いてる奴が1番偉いんだし書き切ってしまえば後からケチ付けたって何も意味無いしな
本当に気にせず自分が書きたいもの書いてくれれば良いんだぜ 毎度お馴染みのSIMひとりのレスがきっかけでこんな流れになってるお前らの繊細さにビビるんだけど 悲劇が無理、とまで行かずとも
意味のある悲劇しか認めない、みたいな御伽噺の中の住人気取りな世間知らずがたくさん湧いてるな?それとも一人だけなの?
無印で廃校が決まったとこから始まったのと大して変わらんやろ。その決定に取り返しがつくかどうかの違いはあるけど 文句付けるつもりはないんだけど、歩夢邪魔だから消された感がしなくもない。
まぁこのss好きだからとにかく完結まで頑張ってほしい。 そもそもの話
生き存えた者たちの物語を既存のネームドキャラの死ネタとして描く限り
執着やオカルトの類を除いて、そのキャラがいない場合にしか描けないものを描きたくて書かれるものなんじゃないの? 少し拍子抜けだったかなという気はある
歩夢が死んでることを除いてアニメと展開がほぼ同じだし
続き待ってます >>226
せつ菜とのやり取りがその「いない場合にしか描けないもの」なんじゃないか
他のキャラも全員いなくてもいい展開になってるけど 続き気になるから早く書いて…
エタるのだけはやめて… せつ菜「────思い出してください。あなたがいてくれたから、私たちはここまで来れたんです」
せつ菜「侑さんが行動していなかったら、虹ヶ咲スクールアイドル同好会がこんなステージを開催することはなかったでしょう」
せつ菜「あなたが中心の歯車になって、それぞれ全く形の違う私たちを噛み合わせてくれるからこそ、私たちは歌えるんです」
せつ菜「……だから、お願いです。同好会に、戻ってきてくれませんか」
侑「でも……! 私がいたら、またこんなことが起きるかもしれない! それはれっきとした事実でしょうが!」
せつ菜「……確かに、そうですね。もしも、侑さんが変わっていなければ。もしも、侑さんが今のように物騒な性格ではなかったら」
侑「もっとこのお祭りが上手くいって、後悔なく侑さんは笑えたのかもしれません」 長文ですまん
続き、楽しみに待ってるので何卒…。
>>230
まぁ、それが原因でゆうせつのため〜とか言われてるのはわかるんだが
本質は侑にとってどれだけ故人、歩夢が大切であったか、そしてそれが起因とされる形での不良化とその更生物語じゃないかなーってほうが強く感じるから
実際は確かにせつ菜である生徒会長というポジ、そのポジであることが大事なのであって、ゆうせつをやりたい!みたいのが優先されてるとは思えないんだよな…
まぁ、その「誰でもいい」みたいな感覚がモヤモヤしてるって人は少なからずいるんだろうけどね >>233
侑は自分のことを侑さんて呼ばねえよカス
スタンド使いかよw
マジ才能ねえわ通報したから明日には
消えてるから別にいいがな ちょうど来てくれた直後にレス入れてしまったのか。なんか余計にごめんだな せつ菜「……それでも。たとえ、侑さんが自分のことを不完全だと思っていたとしても!」
せつ菜「私には、あなたが輝いて見えますよ」ニコ
侑「……………………私、が?」
せつ菜「はい。出会った頃は何も言うことを聞きませんし、いたずらに物を壊しますし、良いところが一つも見つかりませんでしたが……」
せつ菜「かすみさんと出会った頃から、侑さんは劇的に変わり始めましました」
侑「!」
せつ菜「確かに、侑さんの瞳には未だどこか翳りがあります。その傷は、きっと一生消えない類のものなんでしょう」
せつ菜「だとしても。砕けた宝石が、それでも輝きを失わないように、あなたは自分の意思で前に進もうとしている」
せつ菜「…………そんな人を、「いらない」なんて言えるわけがないじゃないですか」 いやぁゆうせつかどうかはともかく歩夢との関係が本質の話として受け取る人も受け取れる要素も大分少ないと思うが…
なんにせよ早くオチが見たい せつ菜「改めて聞きます。侑さんがやりたいことは……あなたの「大好き」は、なんですか?」
侑「……………………………………私、は」
せつ菜「」コクリ
侑「私は……それでも……歩夢がいなくなって、何もかも全部なくして、それでもっ……!」
侑「私は、せつ菜たちを応援したいよ……!」ポロポロ
せつ菜「……自分の「大好き」が分かっているのなら、迷わなくてもいいんですよ。走り出した想いを止めることなんて、誰にも出来ないんですから」
せつ菜「それに……好きなことを追い求める侑さんを、私はもっと見たいです!」ギュッ
侑「………………ま、待って!」
せつ菜「?」
侑「あ……あの、さ。最後に、聞くけど……本当にいいの? 私の性格なんてもう戻らないし、これからも迷惑かけるし、それから、色々……」 せつ菜「……ぷ、ふふっ。あははははははっ!」
侑「な、なんで笑ってんの! こっちはずっと真面目にやってるんだよ!」
せつ菜「だって、まるっきりあの時の焼き直しじゃないですか。本当に私達はそっくりなんだなと思って」
せつ菜「そんなことくらい、構いませんよ。だって、あなたが私の歌を「大好き」と言ってくれたように……」
せつ菜「私も、侑さんが大好きなんですから!」
侑「……………っ」
せつ菜「さあ、いきましょう! ステージで皆さんが待ってます!」 >>238
よぉ、ゴミ!明日ゴミの日だぞ!
早くゴミ捨て場いけよ! 久々に面白いSSで伸びてるから続ききたのかと思いきや
糞どうでも良い議論が半分以上で草
二次創作なんだから好きに書いて良いし
気に入らなければ見なきゃ良いだけなのに 良いゆうせつだ>>233がちょっと気の毒になってきた
死ネタか?とはなるけど書きたい話のためにキャラ始末すること自体はそもそも庇われることじゃない 侑(……本当に、ずるい)
侑(こんなことを言われたら、もう認めるしかない)
侑(そう。私は恐れていた。歩夢を喪って、心を預けた「大好き」が消えてしまうことが怖くなって、そうしたものを作らなくなった)
侑(でも、無理だった。痛みを忘れるために心を氷漬けにして、手の届かないところに放り込んでも)
侑(それでも、心は動いてしまう。大好きの気持ちを抑えきれずに、勝手に熱を帯びて走り出てしまう)
侑(…………だから、もう一度だけ飛び込んでみようと思う)
侑(スクールアイドル。私の心を預けてみようと思えた、「大好き」なものを、一番近くで応援したいと思う)
侑(……どうか、見守っててほしい。もう、私は昔のように笑えないけれど。いつかは本気で笑えるように、もう一度走り出してみる)
侑(歩夢のいない世界を、必死に走っていこうと思うから────────) 歩夢、ゆうぽむ推しだけど楽しませてもらってるで
根底に歩夢への想いがあるならこれも一つの有り様として楽しめる 歩夢が死んだとかで顔真っ赤なキモオタク湧いてるけど、スクスタのDDに比べたら遥かにマシな扱いで草 【数日後】
せつ菜「お墓のお掃除は終わりました!」ピッ
侑「そう。ありがと。お線香は買ってきたから」
侑「ライターライター……あった。よいしょと」シュボ
せつ菜「歩夢さんのお墓……こんなところにあったんですね」
侑「そこそこ遠いでしょ? 私たちの家の近く、墓地とか全然ないからさ」
せつ菜「でも、いいところだと思います。風が心地よくて、とても眺めが良くて」
侑「じゃあ、手を合わせようか」
二人「「────────────────」」 侑「……ふぅ。報告もこれでよし、と」
せつ菜「どんなことを報告したんですか?」
侑「そりゃ、近況報告とか……あ、それと」
侑「そうだ。せつ菜にも言っておかないとね」
侑「私、本格的に音楽始めてみようと思うんだ」
せつ菜「!」
侑「私の「大好き」とやらは、その道にあるみたいだから。転課試験を受けることにした」
せつ菜「そうですか……なんだか、自分のことのように嬉しいです」 酷い扱いだなぁと感じる自分がおかしいとは思わないけど続きは読みたい
俺はこれが両立するが歩夢推しで楽しめるのはローダンセ咲き誇りすぎだろ 侑「まあ、今までの素行がアレだから難しいかもしれないけどね……無理だったら無理だったで、なんとか頑張る道を探すよ」
侑「はぁ、勉強しないとな……」ゲンナリ
せつ菜「同好会の皆さんが協力してくれると思いますよ。当然、私もできることは全部やります」
侑「はは、ありがと」
侑「……さっ、そんじゃ学校に向かおうか」
せつ菜「あ、はいっ。これから練習ですからね、今日はあまり暑くならないといいんですけど」
侑「う〜ん。今の時間帯でこれだけ熱いと、今日も苦しい一日になりそうかな。ま、私は日陰でのんびり記録をつけさせてもらうけど」アハハ
せつ菜「…………侑さん、迷いがなくなりましたね」
侑「そう? せつ菜がそう言うならそうかもね」 侑「───────覚悟ができた、って言うのかな」
侑「私はね、歩夢とずっと一緒に育ってきた。私たちはいっしん……たい……しんたい……」
せつ菜「一心同体ですか」
侑「そうそれ。私たちは一心同体だったんだよ。それこそ幼稚園の時からずっと……二人で支え合って、一緒に歩いてきた」
侑「だから、今の高咲侑は、体の半分をもがれたみたいなものでさ。きっとこの先もずっと、片足と片手で這ってでも進まなくちゃいけない。私は一生半端なままだ」
侑「私にとって、歩夢を喪うっていうのは、そういうことなんだよ」
侑「それでも、さ。その痛みに負けてじっとしていたら、それこそ歩夢に怒られる気がするんだ」
侑「だから、進むよ。私はどんなに苦しくても、この痛みと一緒に生きていく」 せつ菜「……それくらい、侑さんにとって、歩夢さんは大切な人なんですね」
侑「大切なんてもんじゃないよ。文字通り、歩夢は私の半身だったんだから」
せつ菜「………………………………」
侑「あれ。せつ菜……もしかして妬いてんの?」
せつ菜「は、はいっ? ちっ……違います! 別にそういった感情を抱いたりしてません!」ワタワタ
侑「ははっ。あのねー、私にとって歩夢は唯一無二なの。あんたなんて百年……いや五億年くらい早いね。私の食の好みを全部把握するくらいはしてから頑張りなよ」
せつ菜「な、な、な……なんですか!! 別に私は歩夢さんになりたいわけじゃありません!!」プンスコ
侑「あーあ、歩夢がスクールアイドルになってくれたら、きっと滅茶苦茶可愛かったのになあ」
せつ菜「聞いて下さぁぁーい!!!」 侑「でもまあ、ありがとね。……せつ菜がいなかったら、私はきっとあのまま立ち止まったままだった」
せつ菜「それは……私も同じですよ。優木せつ菜は、あなたがいたからこそ立ち上がれたんです」
侑「うん。結局のとこ、人間ってそういうものなのかな」
せつ菜「そう簡単なものでもないと思いますよ」クス
侑「そっかぁ……まあ、そのうち分かるよね。このまま前に進んでたらさ」
墓前に誓った。
苦しくても辛くても、私はきっと進み続ける。
この今を必死で生きて、必死でもがいて、私の大好きを追い求めて、大往生して死んでやろうと思う。
そうして、天国の歩夢に会った時、胸を張って「やりきった」と報告するんだ。
侑「待っててね、歩夢」
立ち止まりそうになっても、多分大丈夫。
その時は、私よりもずっと「大好き」に素直な奴が、私の手を引いてくれると思う。
侑「──────────────行こっか、せつ菜」
せつ菜「はいっ!」
前を向いて、私は強く駆け出した。 乙
やさぐれてる侑ちゃん良かった
細かいことを言えばあの後不良子がどうなったのか気になった 歩夢は侑がやさぐれたことに謝りつつ
悪い侑ちゃんちょっとかっこよかったと言ってくれそう 乙
侑ちゃんやあなたがいない同好会は結構見てきたけど
歩夢がいないと侑ちゃんがどうなるのかってのは新鮮で面白かった 乙、面白かった
ヤンキー侑ちゃん不思議と違和感無いな 俺のコメ恐れて逃げやがったな
何をしたかったのか意味不明二度も書くなよ
クソつまらん この>>276は色々なSS荒らしてるやべぇやつだから無視安定 結局ゆうせつくっつきもせずアニメストーリーなぞっただけって何がやりたかったんだ?
真面目にこのSSの存在意義がわからん 歩夢いなくてもアニメなぞれるってことは、アニガサキに歩夢いらないってことじゃね?w そりゃなぞろうと思えば侑ちゃんだけ残ってれば誰消しても行けるわ よかったけど歩夢死んで1年で侑ちゃんやさぐれ過ぎやろ
クソザコフィジカルやったのに ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています