【安価】彼方「絞め技(スリーパー)でみんなの罪を裁くよ！」
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彼方「彼方ちゃんは絞め技の達人(スリーパーマスター)になったんだぜ…！」
しずく「えぇ…？」
しずく「な、何があったんですか…？」
彼方「ふふふ…それは彼方ちゃんがすやぴしてる時のこと…」
【回想・彼方ちゃんの夢の中】
彼方「ん…？」
彼方「ここは…？」
彼方「周りにロープが張られてて、まるでボクシングとかプロレスのリングみたいな…」
「ようこそ、道場へ」
彼方「！？｣ﾊﾞｯ
彼方「あなたは…？」
緑タイツ姿の男「俺はプロレスの神」
白ハチマキの巨漢「俺もプロレスの神だ」
緑タイツ姿の男「キミにはこれ以上無いくらいの絞め技の才能がある」
白ハチマキの巨漢「俺たちはキミの才能を開花させに来たんだ」
彼方「え…？」
緑タイツ姿の男「さぁ、早速特訓開始だ」
彼方「お…押忍…！」
彼方「…ってことがあって、彼方ちゃんは絞め技の達人になったってわけ」
しずく「は…はぁ…(困惑)」
彼方「彼方ちゃんは夢の中の特訓で手に入れたこの力を、罪を裁くために使うことにしたんだ」
彼方「というわけで、まずは >>3 ちゃんを断罪するよ！！」
彼方「罪状は >>5 ！！許せないね！」
しずく「ええ！？」 どちらかというと夢の中で彼方ちゃんと絞め技の特訓した男共が許せないが 彼方「まず手始めに侑ちゃんを断罪するよ！！」
しずく「ええ！？どうして侑さんを！？」
彼方「侑ちゃんは…！」
彼方「あのアマは…遥ちゃんをたぶらかしてラブホテルへ連れていったんだよ…！」
彼方「許せない…！極刑相当だよ…！！」
しずく「そんな…侑さんがそんなことを…！？」
〜ラブホテル〜
侑「遥ちゃん、こういう事するの…初めて？」
遥「…///｣ｺｸﾘ
侑「ふふ…｣ﾇｶﾞｼ
侑「遥ちゃん、可愛い下着だね…♡」
遥「あんまり…見ないでください…///｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
遥「恥ずかしいです…///」ｶｧｧ
侑「恥ずかしがる遥ちゃんも可愛いよ…♡」ｷﾞｭ…
侑「ん…♡｣ﾁｭｰ…
ｺﾝｺﾝ…
侑「お客さん…？」
侑「何…？これから良いところだってのに…？」
侑「ごめんね遥ちゃん、少しだけ待っててね」
侑「全く…空気読んでよ…！｣ｽﾀｽﾀ
侑「はい…？｣ｶﾞﾁｬ 遥「侑さん、どうしたんだろ…」
「ああああああ！！！痛い痛い！！！」
遥「！？」
「このォォ！！このアバズレがァァ！！」
「落ち着いて、彼方さん落ち着いて！！」
遥「えっ！？」ﾋﾞｸ
遥「お姉ちゃん！？」
侑「ぐえぇぇぇ……！！｣ﾊﾞｼﾊﾞｼ
彼方「この…このォ…！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
彼方「よくも遥ちゃんを…！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…!
スリーパーホールド
後ろから相手の首を片手で締め上げ、もう片方の腕でガッチリホールドする技。
気管を思い切り締める形になるので、プロレスでは禁止技となっている。
しかし、総合格闘技では正規の技として認められている。
侑｢ｶｯ…ｶﾊｯ……！｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
しずく「彼方さん！やめてください！！」
しずく「侑さん死んじゃいますよ！？」
彼方「このッ…このォッ…！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
遥「お姉ちゃん！やめてっ！！」
彼方「遥ちゃん！？その姿は…！！」
彼方「このアバズレェェェ！！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ!
侑「ぁ……｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
遥「待ってよお姉ちゃん！やめて！！｣ｸﾞｲｸﾞｲ
彼方「この…地獄に落としてやる…！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…! マスターしたならもっとあっさり落とせてると思うけどわざと苦しい締め方してるのか 『待て！やめるんだ！！』
彼方「！？｣ﾋﾟﾀ
彼方（頭の中に声が…！？）
彼方（この声は…緑タイツの人…？）
『俺たちは、君を人殺しにするために技を教えたんじゃない』
彼方（でも！侑ちゃんは遥ちゃんを…！）
『それに、もし君がその子を殺してしまったら』
『君はそれを後悔するはずだ』
彼方「っ…！」
彼方「…｣ﾊﾟｯ
侑「うっ…ケホケホ…」
侑「はぁ…はぁ…」
遥「侑さん！」
遥「お姉ちゃん、どうしてこんなことを…！」
彼方「…」
彼方「遥ちゃんは、侑ちゃんのことが好きなの？」
遥「…うん、好きだよ」
彼方「そっか…」
彼方「じゃあ、悪い事しちゃったなぁ」
彼方「自分の独りよがりな感情で、遥ちゃんの幸せを邪魔しちゃうなんて…」
彼方「ごめんね、遥ちゃん」
遥「！！」
彼方「…侑ちゃん」
侑「はぁ…はぁ…？｣ｾﾞｪｾﾞｪ
彼方「遥ちゃんの事、幸せにしてね」
彼方「もし泣かせたりしたら、本当に許さないからね」
侑「ヒッ…！は、はい…」
彼方「じゃ行こっか、しずくちゃん」
しずく「は、はい！」
彼方「じゃあね、2人とも｣ｽﾀｽﾀ ラブホになれた侑ちゃんが他に女がいないかだいぶ怪しい 彼方「はぁ〜疲れたぁ｣ｽﾀｽﾀ
彼方「今日はいつもよりぐっすり出来そうだよ〜｣ｶﾞﾁｬ
「っ！！｣ﾊﾞｯ
彼方「おっと」
彼方「あれ、何か入ってきた…？」
しずく「！？」
しずく「あれって！」
彼方「？」
「侑ちゃん…！！｣ｺﾞｺﾞｺﾞ
「侑先輩…！！｣ｺﾞｺﾞｺﾞ
侑「げえっ！歩夢！？」
侑「かすみちゃんまで！？」
遥「えっ！？」
歩夢「やっぱり浮気してたんだね…！」
かすみ「かすみんだけ愛してるって言ってくれたのは嘘だったんですか！？」
遥「そ…そんな…！！」
しずく「あ…あれ…！！」
彼方「…」
しずく「その、断罪しなくていいんですか…？」
彼方「…う〜ん、別に彼方ちゃんがやらなくても歩夢ちゃんたちがしっかり断罪してくれるんじゃないかな〜？｣ｽﾀｽﾀ
しずく「えっ」
彼方「撤収撤収〜｣ｽﾀｽﾀ
しずく「あっ、待ってください！｣ﾀﾞｯ
侑「か、彼方さん助けて！彼方さーん！！」
彼方「自業自得だよぉ〜｣ｽﾀｽﾀ
歩夢「…｣ｺﾞｺﾞｺﾞ…
かすみ「…｣ｺﾞｺﾞｺﾞ…
遥「…｣ｺﾞｺﾞｺﾞ…
侑「ひ…ひぃぃ…！｣ｶﾞｸﾌﾞﾙ
こうして、ひとりの罪深い女に裁きが下った… 〜彼方の部屋〜
彼方「おお…しずくちゃん、耳かき上手だねぇ」ﾍﾆｬｧ
彼方「太ももスベッスベだねぇ｣ｻｽｻｽ
しずく「きゃ…///」
しずく「彼方さん、触り方がやらしいですよ///」
彼方「いやぁ、幸せだぁ〜」ﾍﾆｬｧ
彼方「よぉし、この調子でジャンジャン断罪していこう｣ﾌﾆｬﾌﾆｬ
彼方「次は >>39 ちゃんかぁ」
彼方「罪状は >>42 …これは有罪だねぇ」 >>20
訂正
スリーパーホールド→チョークスリーパー
違いについては後で説明予定です 彼方「次のターゲットは果林ちゃん」
彼方「罪状はエマちゃんの独占」
彼方「果林ちゃんがエマちゃんを独占してるせいで、彼方ちゃんはエマちゃんの極上ひざ枕を堪能できない…」
彼方「これは重罪だよ、締め落とすのも仕方ないね｣ｳﾝｳﾝ
しずく「えぇ…？」
しずく「それって私怨じゃ…？」
彼方「私怨？バカ言っちゃいけないよしずくちゃん」
彼方「みんなのエマちゃんを、果林ちゃんはさも自分のモノのように独占しているんだよ？」
彼方「立派な罪ですよこれは…！」
しずく「う…う〜ん…？」
〜果林の部屋〜
エマ「もう、果林ちゃんったらまたこんなに散らかして…」
果林「う…ちょっと散らかってるぐらいが良いのよ…」
エマ「あ〜！こんなところにパンツ投げてるなんて…！」
果林「ちょっ、エマ！？」
エマ「シワになっちゃうよ…」
果林「もう…///」
エマ「ふふっ…」
ｽﾊﾟｰｰﾝ!!
果林「！？」
エマ「！？」
彼方「邪魔するぜぇ…！」
しずく「お…お邪魔します…」
果林「か…彼方？」 彼方「突然だけど断罪ターイム！｣ﾋﾞｼｨ!
果林「！？」
エマ「！？」
彼方「天誅！！｣ﾊﾞｯ
果林「えっ！？」ｶﾞｼ
彼方「セイッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
果林「ンンーーーッッ！！｣ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
エマ「果林ちゃーーん！！」
スリーパーホールド
掛け方は侑ちゃんにかけたチョークスリーパーに似ているが、スリーパーホールドは「前腕部ではなく肘が喉の前に来るようにして首を左右から締め上げる」とう技。
チョークスリーパーとの大きな違いは「気管ではなく頸動脈を締め上げることで相手を落とす」という点。
完全に極まると脳に十分な血液が行かなくなって相手は気絶する。
生命に関わるので、当然やりすぎは禁物。
彼方「さぁ、吐いてもらおうか…｣ﾊﾟｯ
彼方「エマちゃんを独占する理由を…！」
果林「…ッ！｣ﾄﾞｻ
果林「ぷはっ…はぁ…はぁ…！」
果林「…」
彼方「吐かないならば吐くまで絞めるよぉ！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
果林「んぎぃぃーーッッ！！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
エマ「彼方ちゃん！やめたげてよぉ！」 彼方「どう？そろそろ話す気になった？｣ﾊﾟｯ
果林「ぅ…｣ﾄﾞｻ…
果林「…」
果林「…じゃない」
彼方「？」
果林「仕方ないじゃない！！」
果林「私だって！私だってエマに甘えたいのよ！！」
エマ「！！」
果林「良いわよね彼方は！そういうキャラだから何も気にせずエマに甘えられて！」
果林「私だってエマに甘えたいのよ！独占したいのよ！！」
果林「私みたいなキャラが！エマに甘えるには！こうするしかないじゃない！！」
しずく「…」
果林「私だって…」
果林「私だって、エマのことが好きなのよ…！」
果林「誰よりも、誰よりも…！！」
果林「エマを…愛してるのよ！！」
エマ「果林ちゃん…！！」
果林「うっ…うぅぅぅ…！｣ｸﾞｽｸﾞｽ
彼方「…」
彼方「言えたじゃねえか…！」ｶﾞｼ
果林「…っ！！」ﾋﾞｸ
エマ「彼方ちゃん！？」
彼方「セイッ！(掴んだ果林をエマに向かって放る)｣ﾊﾟｯ
果林「きゃ…｣ﾌﾗ…
エマ「わっ…と｣ﾎﾟｽ
彼方「悲しいけど、今回は彼方ちゃんの負けだね」 彼方「さぁ、あとはお若い2人に任せて帰りますか…｣ｽﾀｽﾀ
エマ「えっ///」
果林「///」
しずく「あっ、待ってください彼方さん！｣ｽﾀｽﾀ
彼方「エマちゃん、もし果林ちゃんが浮気とかしたら遠慮なく彼方ちゃんに相談しておいで〜」
彼方「お仕置きしてあげるからね〜」
エマ「うん！」
果林「なっ！？私はエマ一筋よ！？」
果林「…彼方、ありがと｣ﾎﾞｿ
彼方「お礼ならエマちゃんのひざ枕で払ってくれなんだぜ〜｣ﾌﾘﾌﾘ
<ｹﾞｯﾜｰｲｴﾝﾀｰﾌ ﾋﾄｰﾘｰﾃﾞﾜｰ ﾄｹﾅｰｲｱｲﾉﾊﾟｽﾞﾙｦｰﾀﾞｰｲﾃｰ♪
しずく「えっ、何このBGM」
しずく「どこから流れてるの！？」
彼方「ふっ…｣ｽﾀｽﾀ…
しずく（あっ、何かすっごくやり遂げた感あるかも…！）
愛し合う者達よ、永遠なれ… 彼方「そういえば、こないだ夢で絞め技を教えてくれたハチマキの人が武勇伝を語ってくれたんだ〜」
彼方「後輩にスズメを料理して食べさせたとか、虫嫌いの後輩の部屋を蝉まみれにしてびっくりさせたとか…何というかえげつなかったね…」
しずく「えぇ…｣ﾄﾞﾝﾋﾞｷ
彼方「というわけで次は >>58 ちゃんを断罪しよう」
彼方「罪状は <<61 ！！」
彼方「コレは許されない…ギルティだよ…！」 その後も3股を続けているどころかりなりーを巻き込んで4股に発展させようとしている 彼方「というわけで次のターゲットは侑ちゃんだよ」
しずく「ええ！？もう侑さんは断罪しましたよね！？」
しずく「あの後歩夢さんとかすみさんと遥さんにもコッテコテに絞られたって聞きましたよ！？」
彼方「実はあの後4人で付き合うことになったんだって」
彼方「付き合うというか、侑ちゃんが他の3人の所有物みたいな感じだけどね」
しずく「あれ…これって断罪する必要あります…？」
彼方「あるか無いかで言ったら大アリだね」
彼方「だって考えてもみなよしずくちゃん…」
彼方「最低でも3股はしてる、もしかしたらそれ以上ヤってるかもしれないような、不純と破廉恥が服着て歩いてるようなアバズレがだよ？」
彼方「うちのラブリースウィートマイエンジェルシスターとキスとかしてるんだよ？」
彼方「マウストゥーマウスで！！」
彼方「許されないでしょ！？」
しずく「完全に私怨じゃないですか！！」
しずく「清々しいぐらいの私怨じゃないですか！！」
彼方「ふふふ…何とでもいうが良いよ…」
彼方「今日は遥ちゃんが侑ちゃんをお持ち帰りする日…！」
彼方「今まさに彼方ちゃんと遥ちゃんの部屋で乳繰り合ってる所だよきっと…！」
彼方「ヤるなら今しかない…！！」 〜彼方ちゃんの部屋〜
遥「ん…ちぅ…♡」
侑(首輪)「ちゅ…ぷは…♡」
遥「ん…｣ｻﾜｻﾜ
侑(首輪)「ん…あっ…♡」
遥「キスだけでこんなに濡らすなんて…♡｣ﾇﾁｮﾇﾁｮ
遥「侑さんのえっち♡｣ﾇﾁｮﾇﾁｮ
侑(首輪)「んんッ…♡｣ﾊｧﾊｧ
彼方「はい遥ちゃん没収ッッ！！！」ｸﾞｯ
遥「わっ！？」
侑「えっ！？彼方さん！？」
彼方「セイッ！！」ｶﾞｼｯ
侑「えっ！？何！？」
彼方「成敗ッ！！成敗ッッ！！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ
侑「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
遥「侑さーーーん！！」
ドラゴンスリーパーホールド
藤波辰爾が開発した技。相手の片腕を脇に挟み、もう片方の脇で相手の頭を締める。
「スリーパー」と名前に付いているが、厳密に言うとスリーパーホールドのように首を絞める『絞め技』ではなく、頭を締めるので『締め技』の分類になる。
彼方「このっ…この野郎ッ…！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
彼方「なんか言えコラッ…！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｨ
彼方「なんとか言えコラッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…!
侑「う…うぅ…！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
侑「 >>72 」 侑「暴力で解決するような人に…｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
侑「遥ちゃんは…渡さないッ！！｣ﾊﾞｯ
彼方「なっ…！？」
遥「侑さん…！」
しずく（すごい…！）
しずく（侑さん…すごくかっこいい…！）
しずく（3股してた人のくせに…！！）
しずく（というか現在進行形で3股してるサイテーな人のくせに…！！）
しずく（所有物のくせにっ…！！）
彼方「かっ……」
彼方「彼方ちゃんビックリだよ…」
彼方「まさか侑ちゃんがそんなかっこいい事言うなんて…」
彼方「ほんのちょっと、見直しちゃったじゃないの…！」
しずく「…えっ？」
彼方「…」
侑「…」
彼方「でも、侑ちゃんは今まさに3股してるんだよね…？」
侑「」
侑「…｣ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
彼方「…」 侑ちゃんの評価が最低値すぎる
そして
本当に3股しかしてないんだよな？ 彼方「滅殺！！滅殺ッッ！！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｨ
侑「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「ソイヤァッ！！｣ｽﾞﾃｰﾝ!
しずく「彼方さんが侑さんを締め上げたまま倒れ込んだ！？」
彼方「おらぁぁぁぁ！！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ!!
しずく「脇で頭を締めながら脚で侑さんの胴を締めてる…！？」
胴締め式ドラゴンスリーパー
先述したドラゴンスリーパーの状態からそのままマットに倒れ込み、脚で相手の胴を締める技。
新日本プロレスのSANADA選手のフィニッシュムーブ、「Skull End」はまさにこれである。
この技のように、絞め技や締め技の派生には腕で首や頭を締めながら足で相手の胴を締める「胴締め式」というものがある。
彼方「反省しろッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
彼方「反省しろオラァッ！！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｨ!
侑「がぁぁ…！」
侑「 >>84 」 実は璃奈ちゃんや愛さんにもてをだしててごめんなさい 侑「せ…」
侑「せつ菜ちゃん助けて…」
彼方「！？」
遥「！？」
しずく「！？」
彼方「な…！？」
彼方「なんでせつ菜ちゃんの名前が出てくるの！？」
侑「あ…」
しずく「ま…まさか…！」
遥「そんな…！｣ﾌﾙﾌﾙ
侑とせつ菜の関係
>>90 遥ちゃんラブな彼方ちゃんの前で遊び宣言はちょっと… 侑「ぐっ……せつ菜ちゃんとは…付き合ってない…｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
侑「でも…」
しずく「！？」
侑「でもせつ菜ちゃんは…本命だから…！！」
遥「」
しずく「は…？」
彼方「つ、つまり…？遥ちゃんたちとは…遊び…？だったって事かな…？」
侑「いや…遊びとはちょっと違うというか…｣ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
侑「いや、違わないのかなー？いや！遊びじゃ…ない！というか…？｣ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
遥「…｣ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ
遥「…あっ、歩夢さん？ちょっと急な用事が出来たので今からうちに来てもらえますか？」
遥「…はい、侑さん絡みです」
遥「かすみさんも一緒でお願いしますね、それじゃ…｣ﾌﾞﾂ
侑｢｣ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
遥「侑さん」
遥「侑さんが一体誰の所有物なのか、今からはっきりと教えてあげますね…！｣ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…
侑「ヒッ……！｣ﾋﾞｸﾋﾞｸ
彼方「おぅふ……」
しずく「帰りましょうか、彼方さん」
彼方「うん…」
侑「ええっ！？待ってよ彼方さん！しずくちゃん！！」
侑「助けてよっ…！！」
彼方「侑ちゃん…今回も自業自得だよ…｣ｽﾀｽﾀも
しずく「刺されないだけありがたいと思った方が良いですよ…｣ｽﾀｽﾀ
人の業は、尽きる事を知らない…
遥「侑さん…♡」ｳﾞｳﾞｳﾞ…
侑「ひぃ！？そんな大っきいの入んないよぉ！？」
侑「あっ…ンアァッーーー♡♡♡」
この世は因果応報… エマ「はい、あーん♡」
果林「あ、あーんっ///｣ﾃﾚﾃﾚ
果林「ふふっ、美味しいわ…///｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
エマ「じゃあ果林ちゃんのもちょうだい♡｣ｱｰﾝ
果林「もう…///｣ｽｯ
彼方「いやぁ、私たちの心のオアシスはここにあったんだねぇ…｣ﾇｯ
しずく「そうですねぇ…｣ﾇｯ
かなしず「あぁ…癒される……｣ｷﾗｷﾗ…
エマかり「わぁ！？」
果林「い、居たのなら言いなさいよ！」ｶｧｧ
エマ「い、今の見てた…？」ｶｧｧ
彼方「ええ、それはもう…」
彼方「眼福でございましたよ」
しずく「荒んだ心に沁みますよ本当に…」
エマかり「///」
しずく「そうだ彼方さん、今日は誰を断罪するんですか？」
彼方「今日断罪するのはねぇ、 >>101 ちゃんだよ」
彼方「罪状は >>104 だよ〜」 彼方「今日断罪するのはね、しずくちゃんだよ」
彼方「罪状は、いやらしすぎ罪だよ〜」
しずく「へぇー」
しずく「…」
しずく「…えっ？」
しずく「わ、私…？」
彼方「うん」
しずく「いやらしすぎ罪って何ですか！？」
彼方「読んで字の通りだね」
彼方「ってわけで、早速断罪といこうか！｣ﾊﾞｯ
しずく「えっ、ちょ…！？」ｶﾞｼｯ
彼方「くらえ、緑タイツの人の後輩の技！！」
【回想・彼方ちゃんの夢の中】
緑タイツ姿の男(回想)「これは俺の後輩で、タッグパートナーで、ライバルだった男の技だ」
緑タイツ姿の男(回想)「そいつとは最後はケンカ別れっぽくなっちゃったけどな…」
緑タイツ姿の男(回想)「関節技の才能も伸びてきた君なら、きっとうまく使えるだろう」
彼方「セイッ！！」ｸﾞｲｲｯ
しずく「ああっ…！」
ストレッチプラム
別名、顔面締め式あばら折り。ドラゴンスリーパーとコブラツイストを足したような技。
スタンディング式とグラウンド式の2つの型があるが、今回彼方ちゃんが使っているのはスタンディング式。
緑タイツ姿の男の正体に気づいている人ならば、この技の使い手が誰なのかもきっと分かるはず。
彼方「んぅ……！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
しずく「ん…ぃ……！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「…」
彼方（いや、しずくちゃんやらしいな…？）
彼方（技かけられてこんなやらしい声出る？）
彼方（これはいやらし過ぎ罪ですよ…！）
彼方「しずくちゃん…！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
彼方「やっぱりいやらしすぎ罪だよ…！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
しずく「んっ…ぁ……！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
しずく「…えぇ！？そんな！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ 彼方「断罪っ！！」ｸﾞｲｲｯ
しずく「んんっ……！」
しずく（あっ…いい匂い…）
しずく（彼方さんの匂い…落ち着くのになんだか心の奥底から何かが掻き立てられるような…）
しずく（それに、締められてるせいで彼方さんの柔らかい身体が容赦なく…！）
しずく（首筋と肩に押し付けられてるこの柔らかいのは…！！）
しずく（彼方さんの…！）
しずく（お…おっきい…！！）
彼方「断罪ッッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
しずく「くぅ……あっ…｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
しずく「わ…！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
しずく「私よりも彼方さんの方がいやらしすぎ罪ですよ…！」
彼方「なぁっ！？」
彼方「いやらしすぎ罪なのはしずくちゃんだよ！」
彼方「声もやらしいし、喋り方もやらしいし、なんか全体的に雰囲気がやらしいし…！」
しずく「なっ…///」
しずく「違います！いやらしすぎ罪なのは彼方さんです！」
しずく「締め技でやらしい身体を容赦なく押し付けてきますし、匂いもやらしいし、いろんな所で無防備にすやすや寝てますし…！」
しずく「寝息はやらしいし寝起きの雰囲気もやらしいし…！」
彼方「なぁっ…///」
彼方「む、むぅ〜！！」
しずく「むーっ！！」
エマ「あの…」
果林「なんか盛り上がってるのは良いんだけど、私たちもいるのよ…？」
彼方「えっ///」
しずく「あ…///」 彼方「…」
しずく「…」
彼方「ごめんね…」
しずく「いえ、私もちょっと熱くなってましたから…」
彼方「…｣ﾁﾗ
しずく「…｣ﾁﾗ
彼方「…っ///」
しずく「…///」
彼方（うぅ…何この気持ち…）
しずく（すっごくドキドキしてる…）
どれだけ行けばこの気持ちの正体に気づけるのだろう…？
友よ、「答え」は風に吹かれている…
しずく「…」
彼方「…」
しずく「彼方さん、もしよかったら今度うちに泊まりに来ませんか…？」
彼方「えっ…？」
彼方「い、いいんですか…？」
しずく「ふふっ…なんで敬語なんですか…♡」
果林「あれは2人とも無自覚ね」
エマ「うん…」
いや、答えは意外と近くにあるのかもしれない… 彼方「いやぁ、いい天気だねぇ」
彼方「最高の日向ぼっこ日和だよ…」
しずく「そうですね…」
彼方「今日は何もない、いい日だったね〜」
彼方「何も変な事はなかった、うん」
しずく「そうですよね…」
しずく「歩夢さんが裸靴下の侑さんの首にリードを繋いで、学校の人気の無い場所で犬の散歩みたいな事をしてたなんて…」
しずく「あんなの嘘ですよね…疲れで幻覚みたいなものが見えただけですよね…」
彼方「あんなのは幻覚だよ…」
彼方「やけに声とかもはっきり聞こえたけど、あれは幻覚だよ…」
しずく「…」
しずく「…気持ちいいのかな、ああいうのって｣ﾎﾞｿｯ
彼方「…」
彼方「しずくちゃん、やっぱりいやらしすぎ罪だよ…」
しずく「なっ！？違います！ただの好奇心です！」
彼方「ホントかぁ〜？」
彼方「…まあいいや」
彼方「今日は >>122 ちゃんを断罪するよ〜」
彼方「罪状は >>124 ！これはシメられても仕方ないねぇ〜！」 侑ちゃん完全に全県剥奪されてんな…
本命と会えてるのかな 彼方「今日は璃奈ちゃんを断罪するよ〜」
彼方「璃奈ちゃんは最近お姉さん達と遊びまくってる悪い子になっちゃったからねぇ」
彼方「これは断罪だねぇ」
しずく「ちょっと待ってください、ただ遊んでるだけですよね？」
しずく「断罪の必要ないんじゃ…？」
しずく「遊ぶ、っていうのがアレな遊びなら別かもですけど…」
彼方「それがねぇ、タレコミによると >>130 ちゃんと >>132 なんて事をしてたらしいんだ」
彼方「他にも >>134 ちゃんと >>136 とかやってたとか…」
彼方「璃奈ちゃん、悪い子だよ…！」 愛さん、彼方ちゃん、エマ果林
かなしず、エマかりの出来上がった世界でお姉さんに甘えるというのは愛さん以外は間女になるか… 侑ちゃん関係まとめ
肉体関係5
本命（付き合ってない） せつ菜ちゃん
遊び1（今は主人1） 歩夢
遊び2（今は主人2） かすみん
遊び3（今は主人3） 遥ちゃん
レズレイプされた1 愛さん
レズレイプされた2 璃奈ちゃん
侑ちゃんそこ変わって 彼方「タレコミによると、璃奈ちゃんは愛ちゃんと一緒に侑ちゃんをレズレイプしたらしいんだ」
しずく「れ、レズレイプ！？」
しずく「立派な犯罪じゃないですか！」
しずく「確かに侑さんはちょっとアレですけど、流石にひどすぎじゃ！？」
しずく「これって、璃奈さんだけじゃなくて愛さんも断罪するんですよね？」
彼方「それはもう当然断罪だね」
彼方「それから、璃奈ちゃんはエマちゃんと果林ちゃんと一緒におままごとをしてたとか…！」
彼方「璃奈ちゃんは娘役をやってたとか…」
しずく「微笑ましい光景じゃないですか…」
しずく「愛さんとは一緒にレズレイプやってたのに…やってる事の落差がもう…」
しずく「これのどこが罪なんですか…？」
彼方「璃奈ちゃんは…この彼方ちゃんをおミソにした…！」
彼方「エマちゃんと果林ちゃんとはおままごとやったのに、この彼方ちゃんをハブにしたんだよ…！」
彼方「これは許されない…許されないよ…！」
しずく「完全に私怨じゃないですか！！」
彼方「よぉし、断罪タイムの始まりだぁ…！」 この侑ちゃんならレズレイプしてたというタレコミが間違っててされたのほうが信じられる 愛「いや〜、ゆうゆ可愛かったね！」
璃奈「やられてる時の侑さんの声、すっごく良かった」
愛「歩夢とかすみんと遥ちゃんはゆうゆを3人でマワしてるんだよね〜」
愛「いいな〜！愛さんも混ざりたいなぁ〜！」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
愛「…？」
璃奈「何か来る…？」
彼方「セイッ！！｣ｶﾞｯ
愛「わ！？｣ｸﾞﾗｯ
スピアー
簡単に言えばラグビーとかアメフトのタックル。プロレスでは立っている相手を倒すテイクダウン技として使う選手もいる。
璃奈「愛さんが…！」
愛「ちょっ…！？えっ！？カナちゃん！？｣
彼方「オラァ！！」ｶﾞｼｨ
しずく「愛さんの片脚を両脚で固めて…」
愛「えっ…！？力強っ…！？｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
愛「いたたた！痛い、痛いって！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「オラ！エー！！｣ｷﾞﾁｷﾞﾁ
愛「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！？｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
しずく「覆い被さってそのまま顔面を締めたぁ！？」
STF
「ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・フェイスロック」の略称。
うつ伏せ状態の相手の片脚を両脚で挟んで足首と膝を極め、そのまま相手に覆い被さって相手の顔面を腕で締め上げる技。
大晦日でお馴染み、蝶野正洋の代名詞的な技。
愛「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛！！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「粛清！！粛清ッ！！｣ｷﾞﾁｷﾞﾁ…!
彼方「ガッ…デム！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｨ! 璃奈ちゃんにやっちゃうと骨とか折っちゃいそうだししゃあなし 愛「あ゛っ…がぁッ……！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「もうレズレイプはダメだからね！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
彼方「ダメ！だからね！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
愛「…！…ッ！｣ｺｸｺｸ
彼方「よし」ﾊﾟｯ
愛｢ｱｯ…ｶﾊｯ……｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
彼方「次は…」
璃奈「…！」
璃奈「いや…彼方さん……」
璃奈「やめて…お願い……！」
彼方（罪悪感がすごいけど…）
彼方「璃奈ちゃん…！」
彼方「璃奈ちゃんのやった事は、許されないことなんだよ」
彼方「だから…！」ｶﾞｼ
璃奈「っ！！｣
彼方「断罪ッッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
璃奈「ンーッ！ンンーーッ！！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
フロントネックロック
前屈みにした相手の首を前方から脇に抱え、両腕でロックしたまま後ろに反って絞める技。
プロレスではスリーパーホールドのように頚動脈を絞めるようにして使う。
彼方「…」ﾊﾟｯ
璃奈「はっ…はぁっ……｣ｾﾞｪｾﾞｪ
彼方「…璃奈ちゃん、もうレズレイプはやっちゃダメだよ？」
璃奈「うん、もうあんな事しない…」
彼方「それから、今度おままごとする時は彼方ちゃんも呼ぶこと！」
彼方「わかった？」
璃奈「うん…！」
「早く落とす」のではなく「ちゃんと手加減出来る」ことこそが、彼方がマスターたる証明…
しずく「彼方さん、流石です…！」
こうして学園の強姦魔は駆逐され、虹ヶ咲はまた少し平和になったのである… エマ（母）
果林（父）
しずく（姉）
璃奈（妹）
彼方（オフィーリア） 璃奈「彼方さん、このお鍋おいしい｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
エマ「お出汁がボーノだよぉ〜｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
彼方「でしょ〜？」
彼方「こないだ夢の中で白ハチマキの人にレシピ教えてもらったんだよ〜」
彼方「あの人、料理上手でねぇ」
しずく「そうなんですね…｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
果林「う…食べすぎちゃったわ…｣ｹﾞﾌｩ
〜翌日〜
彼方「いやぁ、お泊まり楽しかったねぇ…」
しずく「あのちゃんこ鍋、また食べたいです」
彼方「おお、嬉しいこと言ってくれるねぇ〜」
しずく「今日も誰か断罪するんですか？」
彼方「もちろん！」
彼方「さぁ！今日もバリバリ絞めちゃうよぉ〜」
彼方「今日断罪するのは… >>154 ちゃん！」
彼方「罪状は >>157 ！」 侑ちゃんの人権も一応まだ考えてくれてる彼方さん優しい 学内全裸犬散歩を歩夢がしても制裁されてないんだしそりゃあ 彼方「今日断罪するのは遥ちゃんだよ…」
しずく「えっ…？」
彼方「侑ちゃんを独占して調教してるんだって…」
彼方「はぁ…もうやだ……」
しずく「そういえば、この前かすみさんが侑さんに >>165 やってるのを見たんですよ…」
彼方「えぇ…マジ…？」
しずく「こないだ歩夢さんがやってた校内裸散歩とかも見逃さず断罪すべきだった気がしますね…」 侑 3股&全員遊びがバレて制裁&人権剥奪
歩夢 侑を変態調教する
かすみ 同上
遥 同上
エマ 果林といちゃつきつつ彼方しず璃奈と楽しくしている
果林 同上
しずく いやらし罪で制裁されるも楽しくしている
璃奈 レズレイプ制裁されるも姉活成功、楽しくしている
愛 レズレイプを制裁される
せつ菜 蚊帳の外
この同好会なら潰されても仕方ないって言える しずく「そういえばこないだ…」
しずく(回想)「…？」
しずく(回想)「空き教室の方から声が…？」
しずく(回想)（この声はかすみさん…？何してるんだろう…）ﾁﾗｯ
〜空き教室の中〜
かすみ(回想)「侑先輩っ♡コッペパンですよぉ♡｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
侑(猿轡&緊縛)(回想)「んんーーッッ♡｣ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ
かすみ(回想)「まだいっぱいありますからね♡♡」
侑(回想)「んんっ…んむーーッ♡♡♡｣ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ
しずく(回想)｢｣ﾄﾞﾝﾋﾞｷ
しずく(回想)「うわ…｣ﾄﾞﾝﾋﾞｷ
しずく(回想)「侑さんのお尻に…コッペパンを…｣ﾄﾞﾝﾋﾞｷ
しずく「って事があって…」
彼方「えぇ…マジ…？」
しずく「こないだ歩夢さんがやってた校内裸散歩とかも見逃さず断罪すべきだった気がしますね…」
彼方「うん…」
彼方「よし！決めた！」
彼方「全員制裁しよう！」
しずく「ええ！？」
彼方「侑ちゃんも、歩夢ちゃんも、かすみちゃんも…遥ちゃんもみんな悪い！」
彼方「まずは >>172 ちゃんからだよ…！」 全員をおびき寄せるためにせつ菜ちゃんを口説こうとしてる侑ちゃん 彼方「まずは…」
彼方「ん…？あれは…」
侑「せつ菜ちゃん…」
せつ菜「えっ…///」
せつ菜「その…ち、近いです…///」
せつ菜「あぅぅ……///｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
しずく「く、口説いてる！？」
しずく「命知らずにも程がありますよ侑さん！」
彼方「これはチャンス…！」
彼方「まずここで侑ちゃんをシメて、みんなをおびき出すとしよう…」
彼方「しずくちゃん、ほかの3人を呼ぶのは任せたよ」
しずく「ええ！？」
しずく「修羅場になっちゃいますよ！？」
彼方「大丈夫だ、問題ない｣ﾀﾞｯ
しずく「ちょっ、彼方さん！？」
せつ菜「うぅ…///｣ﾓｼﾞﾓｼﾞﾁﾗﾁﾗ
侑「せつ菜ちゃん、照れてるの？｣ｽｯ
侑「照れてるせつ菜ちゃんも、可愛いよ…♡｣ｷﾞｭ
せつ菜「ひゃっ…///｣ﾄﾞｷ
侑「ほら、もっと見せてよ…♡」
侑「せつ菜ちゃんの可愛い顔…」
「無防備な侑ちゃんも、可愛いよ…♡」ｶﾞｼｯ
侑「をっ！？｣ﾋﾞｸ
せつ菜「えっ？」 侑「ひっ…ひぃぃ！？｣ｸﾞｲｯ
せつ菜「えっ、ええっ！？」
せつ菜「彼方さん、どうしてここに…！？」
彼方「やあ、せつ菜ちゃん」
彼方「悪いけど、ちょっとばかりここに残っててもらえるかな？」
せつ菜「え…？」
せつ菜「わ、わかりました…(困惑)」
彼方「セイィッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
侑「うぁ……が…ぁ……！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
せつ菜「！？」
コブラクラッチ
右手で相手の左腕を掴んで首に巻き、さらに左腕を相手の左腕の隙間から差し込んで頸動脈を絞める技。
最近、新日本プロレスのオカダ・カズチカ選手(みもりんの旦那)がこれの変形バージョンを、「マネークリップ」と名付けてフィニッシュムーブに使うようになった。
彼方「セイッ！セイィッッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ…!
侑「あっ……んぎぃぃ……！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
せつ菜「ええっ！？」
せつ菜「ちょっ…彼方さん！？」 この感触ならせつ菜落とせただろうになんで3股で遊んでしまったのか しずく「彼方さん！連れてきましたよ！｣ﾀｯﾀｯﾀ
歩夢「侑ちゃん…！！｣ﾀｯﾀｯﾀ
かすみ「かすみんたちが目を離した隙にせつ菜先輩を口説きに行くなんて…！！｣ﾀｯﾀｯﾀ
遥「許しませんよ…！！｣ﾀｯﾀｯﾀ
せつ菜「しずくさん、歩夢さん、かすみさん！？」
せつ菜「遥さんまで！？」
彼方「おお、これで役者は揃ったみたいだねぇ…！｣ｸﾞｲｯｯｯ!!
侑｢ﾏ゜ｯ｣ｶｸｯ
彼方「さて…！｣ﾎﾟｲｯ
侑｢ｧ…｣ﾄﾞｻｯ
せつ菜「ああ！？侑さん！！」
彼方「まずは >>184 ちゃんから！｣ﾊﾞｯ
(シメられるキャラは歩夢、かすみ、遥の3人からお選びください） 彼方「まずは遥ちゃんから…！｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
遥「えっ！？お姉ちゃん！？」
彼方「変態調教なんてやっちゃう悪い子の遥ちゃんは…！」
彼方「お仕置きだよ！！｣ﾊﾞｯ
遥「ちょ…！？」ｶﾞｼ
彼方「ふんっ…！！｣ｷﾞﾁｷﾞﾁ…
遥「ンンンーーーーッ！！！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
しずく「飛びついて太ももで遥さんの首を締め上げてる…！！」
飛び付き前三角絞
立っている状態の相手の前方から飛びついて仕掛ける三角絞め。
三角絞めというのは、相手の片腕を巻き込みながら相手の首を脚でとらえ、太ももで頸動脈を絞めあげるという技。
ちなみに、後三角絞は白ハチマキのあの巨漢の得意技のひとつである。
彼方「ヌンッ…！｣ｸﾞｯ!!
遥｢ｲ゜ｯ…｣ｶｸｯ
遥｢ｧ……｣ﾄﾞｻ…
彼方「遥ちゃん、許しておくれ…！」
せつ菜「は、遥さーーん！！」
かすみ「えっ！？」
歩夢「ええ…？」
彼方「こんなのはまだ序ノ口だよ…」
彼方「地獄の一丁目だよ…！｣ﾀﾞｯ
彼方「次は >>189 ちゃん！」
(シメられるキャラは歩夢とかすみの2人からお選びください) 彼方「次は歩夢ちゃん！」
歩夢「ひっ…！！」
彼方「裸靴下の侑ちゃんにリードを繋いで校内を散歩なんて変態行為…」
彼方「お天道様が許してもこの彼方ちゃんが許さないよ！」ｶﾞｼ
歩夢「きゃ…！｣ｸﾞｲｯ
しずく「あの入り方はコブラクラッチ…？」
しずく「いや、少し違う…！？」
彼方「ぬぅぅん……！｣ｸﾞｯ
歩夢「い、嫌っ…！！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
彼方「セイッ！！｣ﾄﾞｻｧｯ!
彼方「断罪！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ…!
歩夢「んあぁっ…！あっ……！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
しずく「倒れ込んでそのまま締め上げてる…！」
アナコンダバイス
新日本プロレスの天山広吉選手オリジナルの絞め技。
相手の右半身側から自分の右腕を相手の首に巻きつけ、そのまま右手で相手の右手首を掴んでクラッチ。
そして自分の左腕をクラッチした相手の右腕を通して差し入れ、左手で自分の右手首をロックし、体を反るようにして締め上げるという、なかなか説明の難しい技。
仰向け状態の相手に対してかけるのが通常の入り方だが、スタンディング状態で腕を極めつつテイクダウンし、それから締め上げるという入り方もある。
天山選手は2003年と2004年にG1クライマックスを2連覇しているが、その時のフィニッシュはどちらもこのアナコンダバイスであった。
彼方「断罪ッ！！」ｸﾞｲｲｯ
歩夢｢ｱｯ｣ｶｸｯ
彼方「…｣ﾎﾟｲｯ
歩夢｢ﾝ…｣ﾄﾞｻｯ
かすみ「ひぃぃっ…！！｣ｿﾞｯ
かすみ「か、かすみんだけは許してもらえませんか…？｣ｶﾞｸﾌﾞﾙ
かすみ「先輩に変なことしたのは反省しますから…！｣ｶﾞｸﾌﾞﾙ
彼方「それは出来ない相談だね…」
かすみ「ひぃぃ…！？そ、そんな…！！」
しずく「ここに来て命乞いなんて、かすみさんらしいね…」 せつ菜「歩夢さんまで…！！」
せつ菜「なぜ彼方さんはあんな事を…！？」
せつ菜「というか、彼方さんってあんな速さで動けたんですね…」
しずく「彼方さんは、絞め技の達人(スリーパーマスター)になったんですよ」
せつ菜「スリーパーマスター…！？」
彼方「かすみちゃん、覚悟！｣ﾀﾞｯ
かすみ「うわぁぁ！！」
彼方「シッ！！｣ﾋｭﾝ…
かすみ「き…消えた…？」
彼方「後ろがガラ空きだぁ…！」ｶﾞｼ
かすみ「ひぃ！？」
彼方「セイッ！！」ｸﾞｲｲｯ!
片羽絞
相手の片腕を羽交い締めにした状態(レスリングで言う所のハーフネルソンの状態)で、もう片方の腕で相手の頸動脈を絞める柔道技。
かすみ｢ｷｭ…｣ｶｸｯ
彼方「ふぅ…｣ﾎﾟｲｯ
かすみ｢ｫ゛……｣ﾄﾞｻｧ
彼方「これでよし」
しずく「すごい…！」
侑｢ｧ…｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
遥｢ｩｩ…｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
歩夢｢ﾝｯ…｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
かすみ「…ｯ｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
しずく「侑さんを絞め落としてから3分も経ってないのに…！」
しずく「これが、マスターの力…！」
せつ菜「スリーパーマスター…」
せつ菜「か、かっこいいです…！！｣ｷﾗｷﾗ
こうして、1人の犯罪級ジゴロと愛に狂った3人の女はスリーパーマスターの手で裁かれ、スリーパーマスターのファンが1人生まれたのであった… 〜侑ちゃんの部屋〜
侑(正座)「…」
歩夢(正座)「…」
かすみ(正座)「…」
遥(正座)「…」
彼方「よぉし、それじゃ始めよう」
せつ菜「…何が始まるんですか？」
しずく「侑ちゃんの爛れた関係に終止符を打つんですよ」
彼方「これから侑ちゃんにはこの中から1人だけを選んでもらう」
彼方「言っとくけど、『1人だけ』だからね？」
彼方「よく考えて決めるんだよ〜？」
しずく（侑さんにまだチャンスを与えるなんて…）
しずく（彼方さん、なんて優しいんですか…！）
侑「…」
〜間〜
彼方「…決まったみたいだね」
侑「…うん｣
侑「私は…」
歩夢「…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
遥「…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑ちゃんが選んだのは…？
>>200 侑「私は、今まで間違ってた」
侑「彼方さんにシメられて、やっと気づけた…」
侑「3股してて、4股目までかけようとしてたなんて最低すぎるよね…」
侑「みんな、ごめんなさい…！」
侑「私は…」
歩夢「…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
遥「…っ｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「…遥ちゃんを、愛してる」
遥「…！！」 侑「遥ちゃん…」
遥「うっ…｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
侑「ああっ！ごめん…！」
侑「こんな私に好きだって言われても…迷惑だよね…」
遥｢ﾋｯｸ…ち…違うんです…｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
遥「わたし、嬉しいんですよ…！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
遥「侑さんに…好きって言ってもらえて！｣ｷﾞｭ
侑「遥ちゃん…！」
歩夢「え……」
かすみ「そんな……！」
彼方「…」
彼方「…侑ちゃん｣ｸﾞｯ
侑「ひゃ！ひゃいっ！？｣ﾋﾞｸ
しずく（彼方さん、まさか…！？）
彼方「…｣ｽ…
彼方「遥ちゃんを、大事にしてね…」
侑「…はい」
侑「もう、遥ちゃんを泣かせたりなんかしません｣ｷﾘｯ
遥「侑さん…///」
彼方「うん、その返事が聞けてよかった｣ﾆｺｯ
彼方「もしも遥ちゃんを泣かせたりしたら、今度は床にぶっ刺すからね」
しずく「うぅ…良かった…｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
しずく「これで…ハッピーエンド…！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
せつ菜「いい話ですね…」
かすみ「うぇぇん…｣ｼｸｼｸ
歩夢「…」 でもこの侑ちゃんケツコッペから全裸徘徊まで性癖破壊されててもおかしくないよな それから、しばらく経った頃…
彼方「…(スマホをじっと見ている)｣
彼方「…ふふっ｣ﾆｺﾆｺ
しずく「…？」
しずく「彼方さん、何見てるんですか？」
彼方「あぁ、コレだよ｣ｽｯ
スマホ画面「(遊園地で満面の笑みの侑と遥の写真)」
彼方「侑ちゃん、遥ちゃんを大事にしてくれてるみたいでねぇ…」
彼方「遥ちゃんも幸せそうだし、彼方ちゃんは嬉しいよぉ〜」
彼方「…」
しずく「彼方さん、何か心配事でも？」
彼方「…分かっちゃうかぁ」
彼方「流石、しずくちゃんだねぇ」
彼方「…歩夢ちゃんとかすみちゃん」
彼方「侑ちゃんのこと本気で好きだったみたいだから、その…」
しずく「ああ、あの2人なら大丈夫ですよ」
しずく「あの後、フラれたショックを2人で慰めあってたらなんか…『そういう雰囲気』になっちゃったらしくて…」
しずく「それで、『そういう事』に…」
彼方「えぇ…？」
しずく「で、それがきっかけで歩夢さんとかすみさんは付き合うようになったらしいです」
彼方「はぇ〜…」
彼方「運命ってのは分かんないねぇ…」
ｶﾅﾀｻﾝ!ｼｽﾞｸｻｰﾝ!!
しずく「あっ、せつ菜さんが呼んでます！」
せつ菜「もうエマさんも果林さんも、璃奈さんも着いてますよー！！｣ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
彼方「しまった、ゆっくりしすぎたかぁ」
彼方「わかった！今行くよぉ〜！｣ﾀﾀﾀ…
しずく「ふふ…｣ﾀﾀﾀ… エマ「今日はいい天気だね〜」
果林「ええ、いい散歩日和だわ」
璃奈「みんなでピクニック、楽しみ」
せつ菜「すみません彼方さん、1人でお弁当の用意をさせてしまって…」
せつ菜「私も手伝えれば良かったんですが…」
彼方「いやぁ！大丈夫だよ大丈夫！」
彼方「彼方ちゃん料理大好きだし〜！」
彼方「せつ菜ちゃんは気にしなくてダイジョブだよぉ〜」
しずく「彼方さん、今日のお弁当の具は何ですか？」
彼方「おお、しずくちゃんいい質問だねぇ〜」
彼方「今日はね……」
彼方（いやぁ…平和っていいですなぁ）
スリーパーマスター・近江彼方の断罪は、これからも続いていく…
だけど、たまにはこんな平和な日もあったっていいじゃないか…
頑張れ彼方！負けるな彼方！
いつか、学園から悪が滅び去るその日まで…
近江彼方サブミッション断罪編、完！！ 次回予告ッ！！
彼方「これでこのお話はハッピーエンド…」
彼方「3股かけるようなクズ侑ちゃんはもういない…」
彼方「だからもう侑ちゃんは許してあげて！！」
彼方「彼方ちゃんからもお願いしますから…！」
彼方「…ってわけで次回からは新章突入！」
彼方「新章はしずくちゃんがメインを張るって話だよ〜」
彼方「次回、『しずく、リングイン』」
彼方「すやぴ中のしずくちゃんが夢の中で出会った人物とは一体…？」
乞うご期待… しずくちゃんがリングに立ったら侑ちゃんをクズにしろというお告げかな しずく「すぅ…すぅ……｣ｽﾔｧ
【しずくの夢の中】
しずく「ここは…？」
しずく「プロレスのリングみたいな場所…」
しずく「もしかして、ここは彼方さんが言ってた夢の中の…？」
「ようこそ、道場へ｣ﾊﾟｯ
しずく「！？」
しずく「コーナーの上に人が！」
不死鳥仮面「俺はプロレスの神」
不死鳥仮面「そして空中殺法の神でもある」
不死鳥仮面「君にはルチャ・リブレの才能がある」
しずく「るちゃ…？」
不死鳥仮面「…メキシコのプロレスの事だ」
不死鳥仮面「…｣ｼﾞｰｯ
しずく「…？」
不死鳥仮面「なるほど、特に飛び技と投げ技のセンスがあるようだな」
しずく「私に、そんなセンスが…！？」
しずく「球技とかはからっきしですけど…」
不死鳥仮面「球技の上手い下手とかは関係ないから安心してくれ」
不死鳥仮面「雑談はここまでにして、特訓開始だ」
しずく「は、はい…！」 >>56で雀食わされてた人の技でぽむを断罪してて笑った
次回も楽しみ。乙です しずく「…って感じで、私は飛び技と投げ技をマスターしたんです」
しずく「まさか自分にもこんな才能があったなんて…」
彼方「へぇ〜」
彼方「じゃあ、彼方ちゃんの代わりに断罪できるねぇ」
しずく「ええ！？彼方さんの代わりですか！？」
しずく「そんな、出来ませんよ！」
彼方「いやぁ、それがやってもらう必要があるんだよ〜」
しずく「？」
彼方「こないだ、懸賞で石窯スチームオーブンを当てちまいましてね…」
彼方「それでテンション上がって狂喜乱舞してたら、腰をやっちまいまして…」
しずく「えぇ…何やってるんですか…」
彼方「しばらく派手な動きは出来そうにないんだ…」
彼方「ってわけで、お願い！」
しずく「もう…」
しずく「仕方ありませんね…」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
しずく「！？」
果林「た、大変よぉ！！」
果林「 >>223 が不良に連れて行かれて…！！」
果林「このままじゃ…！」
しずく「ええ！？」
彼方「さあ、行くんだしずくちゃん！」
しずく「わ、わかりました！！｣ﾀﾞｯ 不良モブA「ねぇ天王寺さん、ちょっとお願いがあるんだけどさぁw」
璃奈「っ…」
璃奈「な、なに…？｣ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ…
不良モブB「アハッ、この子めっちゃ怖がってんじゃんw」
不良モブC「ウケるーw」
璃奈（こ、怖い…）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
璃奈（誰か…助けて…！）
しずく(物陰)「…！」
しずく(物陰)「そんな…！」
しずく(物陰)「3対1で璃奈さんを追い詰めるなんて…！」
しずく(物陰)「ひどい…！」
不良どもの「お願い」とは一体…？
>>228 「お待ちなさい！！」
璃奈「！？」
不良モブA「！？」
不良モブB「！？」
不良モブC「柵の上に何かいる！」
しずく(仮面)「…｣ﾄﾞﾄﾞｰﾝ
璃奈「！？」
※しずくの付けてる仮面はアニメ8話のアレです
しずく「3人で寄ってたかって1人を脅すなんて…！」
しずく「恥を知りなさい！｣ﾋﾞｼ
しずく(決まりました…！)
しずく(こういうヒーローっぽいの、やってみたかったんですよね…)
不良モブたち｢｣ﾎﾟｶｰﾝ
しずく「とうっ！！｣ﾊﾞｯ!
不良モブB「うわぁ！？」ﾄﾞｶﾞｼｬ!
ダイビングボディアタック
コーナーポストとかの上から飛んで相手に体当たりするだけの至って単純な技。
ちなみに、立っている相手に対して仕掛けるのがダイビングボディアタックで、寝転がってる相手に仕掛けるのがダイビングボディプレスである。
しずく「はっ！！｣ﾊﾞｯ!
不良モブC「おわぁ！？｣ｺﾞｼｬ!
フライングボディアタック
その場飛びで体当たりするだけの実に単純な技。
この技をリング内から場外に向かって繰り出すと、「プランチャ・スイシーダ」という技になる。 しずく「あなたで最後ですね！｣ｸﾞｯ
不良モブA「ちょちょちょ、ちょっと待ってよ！」
不良モブA「アタシ達はただ、璃奈ちゃんのサインが欲しかっただけだから！」
しずく「えっ？」
不良モブA「アタシ達、実は天王寺さんのファンでさ…」
璃奈「え…！？」
不良モブB「なのにいきなりこんな事してくるとか、ひどくない！？」
不良モブC「イタタ…」
しずく「ご、ごめんなさい…」
しずく「…」
しずく「でも、璃奈さんをわざわざ連れて行かなくても…」
しずく「璃奈さん、怖がってましたよ？」
しずく「サインもらうにしても、もっと普通に出来なかったんですか？」
不良モブA「ええ！？」
不良モブA「もっと普通にって言われても、アタシ達はツッパる以外のやり方知らないし…」
不良モブA「それに、アタシ達みたいなキャラが普通にサインねだりに行くのってなんか…ハズいし…」
璃奈「…」
璃奈「私、みんなの事誤解してた」
璃奈「人は見かけで判断できないって、分かってるのに…」
璃奈「ごめんなさい…」
不良モブA「そ、そんな！天王寺さんが謝る必要なんか…！」
不良モブB「そうだよ！怖がらせちゃったウチらが悪いんだし！」
璃奈「サインなら、いつでも大歓迎」
不良モブA「いいの！？」
璃奈「うん」
璃奈「あと、呼ぶなら「天王寺さん」じゃなくて「璃奈ちゃん」の方がうれしい」
璃奈「…だめ？」
不良モブたち「！！｣ｷｭﾝ
こうして、桜坂しずくの空中殺法とスクールアイドル・天王寺璃奈の魅力によって3人のツッパリ少女は更生を決意したのであった… 申し訳ありませんが、一旦安価無しのエピソードを挟みます。
その後しず子が安価で来たキャラを断罪します。 8話仮面かｗ
うまよんのエルコンドルパサー思い浮かべてたわｗ 技を喰らいまくってるしずくを見てきたから、かける側になるのは新鮮だ しずく「そういえば、彼方さんの夢に出てきた人たちって、どんな感じなんですか？」
彼方「ん〜…まず1人は緑のタイツ姿で色白で、もう1人はちょっと色黒で白ハチマキしてて、黒と赤の長ズボンっぽいの履いてたね」
彼方「どっちも体は大きいんだけど、白ハチマキの人はさらにがっしりしてたなぁ」
彼方「でも、なぜか顔だけはいつも見えないんだよね…」
彼方「まぁ、夢の中だししょうがないけど」
彼方「しずくちゃんの方は？」
しずく「私の方の人はマスクをかぶってて、ヒーローみたいな格好でしたね」
しずく「彼方さんの方と同じで顔はよく分からないんですが、なんか目元にメイクみたいなのをしてたような…」
彼方「へぇ〜」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
彼方「おっと、また何かあったかなこれは」
エマ「た、大変だよ！！」
エマ「せつ菜ちゃんが不良に連れていかれて…！」
彼方「ええっ！？」
エマ「なんだか不良に弱みを握られてるみたいで…！」
しずく「どうやら、こないだの璃奈さんのファンみたいな微笑ましい感じじゃなさそうですね…！」
しずく「行ってきます！」
璃奈「待って」
璃奈「これ、使って｣ｽｯ
しずく「これは…璃奈さんを助けに行った時使ってた仮面？」
璃奈「認識阻害効果を付けてみたんだ」
璃奈「きっと役に立つと思う」
しずく「ありがとう、璃奈さん！｣ﾀﾞｯ
彼方「がんばってねぇ〜」 菜々「うぅ……」
不良モブD「ねぇ生徒会長｣ﾆﾔﾆﾔ
不良モブD「これ、何だか分かる？｣ﾆﾔﾆﾔ
菜々「…！！」
菜々「これは、副会長！？」
菜々「そ、そんな…///」
不良モブE「生徒会室に他に誰も居ないからって、1人でサカってるなんてねぇ…｣ｸｽｸｽ
不良モブF「この写真バラ撒かれたら、副会長の学校生活終わるだろうなぁ…！｣ｸｽｸｽ
菜々「…ッ！！」
不良モブD「実はまだあるんだよねぇ…！｣ｽｯ
菜々「えっ……！」
不良モブD「この写真に写ってる、スクールアイドル部の部室に入ってく人、誰だか分かるよね…｣ﾆﾔﾆﾔ
菜々「そ…そんな……」
不良モブE「まさか正体不明の謎のスクールアイドル・優木せつ菜の正体が生徒会長だったなんてねぇ…｣ﾆﾔﾆﾔ
不良モブF「これ、大スクープじゃない？｣ﾆﾔﾆﾔ
菜々「お願いします！副会長の写真も、私が優木せつ菜だという事も、バラ撒かないでください！！」
菜々「お願いします…！」
菜々「私に出来る事なら何でも…何でもしますから…！」
不良モブD「へぇ…｣ﾆﾔﾆﾔ
不良モブD「じゃあさ、脱いでよ｣ﾆﾔﾆﾔ
菜々「え……？」
不良モブD「脱げって言ってんの」
不良モブE「ほら、早く」
菜々「う…うぅ……///｣ﾇｷﾞﾇｷﾞ 菜々(上半身下着姿)「こ…これでいいですか……///」
不良モブD「は？」
不良モブF「普通下も脱ぐでしょw」
菜々「えっ…でも……！」
不良モブE「はい、ぬーげ！ぬーげっ！」
菜々「うぅ……ッ…///｣ﾇｷﾞﾇｷﾞ
菜々(下着姿)「ッ……///｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
不良モブE「おひょぉ〜ッw」
不良モブE「生徒会長、エロい身体してるぅw｣ﾆﾔﾆﾔ
不良モブF「何その下着wダサッww｣ｸｽｸｽ
不良モブF「子供みたいw｣ｸｽｸｽ
菜々「う…うぅ……///｣ｼﾞﾜ…
不良モブD「へぇ…」
不良モブD「じゃあ、次は下着も脱ごっか」
菜々「え…えぇ…？」
不良モブD「脱げないの？｣ﾆﾔﾆﾔ
不良モブD「じゃあ脱がしたげるよ…！｣ﾀﾞｯ
菜々「ひっ……！！」
菜々（誰か……）
菜々（誰か助けて……！！）
「お待ちなさい！そこの3人！！」
不良モブD「！？｣ﾋﾟﾀ
不良モブE「！？」
不良モブF「！？」
菜々「！！」 しずく(仮面)「人の弱みを握って、それをダシに脅すなんて…！」
しずく「許しません！！」
しずく「その下衆な根性、この私が叩き直して差し上げます！」
不良モブD「だ、誰よアンタ！？」
不良モブD「ダサい仮面しやがって！！」
不良モブE「手洗い場の上に立ってる…」
不良モブF「なんか声がやらしいな…」
不良モブE「というか、なんか雰囲気がやらしい…」
しずく「あなた方のような下衆に教える名などありません！」
しずく（まぁ、決めてないだけなんですが）
しずく「とうっ！！｣ﾊﾞｯ
不良モブF「ぐはぁ！？｣ｸﾞｼｬｧ
ムーンサルトアタック
リング上の相手に背を向け、コーナーポスト上から後方宙返りで飛んで相手に体当たりする技。
必殺級の威力があるド派手な技だが、仕掛ける側の膝への負担も半端ないので多用は禁物。
余談だが、「◯◯プレス」という技は寝転がっている相手に対して繰り出す技で、立っている相手に繰り出す場合「プレス」が「アタック」に変わる。
不良モブF「ぁ…｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
不良モブE「い、一撃でやられた…！」 不良モブE「こ、このォ！！｣ﾊﾞｯ
しずく「ふっ！！｣ｹﾞｼｯ!
不良モブE「がぁ！？｣ﾎﾟｺｰﾝ!
1回転式ドロップキック
両膝を折りたたむようにしてその場でジャンプし、そこから鋭く突き出した両足の裏で相手の顔面や胸板を蹴り飛ばす技。
プロレス技の中でもドロップキックは基本中の基本であり、派生技も数多く存在する。
1回転式ドロップキックはドロップキックをヒットさせた後、後方に一回転して前受け身を取る派生技。
不良モブE「ア゛ッ…鼻がァ……！！｣ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ
不良モブD「くっ…！｣ﾀﾞｯ
せつ菜「ああっ！！逃げた！？」
しずく「逃しません！！」ｶﾞｼ
不良モブD「ひっ！？」
しずく「それぇっ！！｣ﾌﾞﾝｯ
菜々「投げ飛ばした！？」
しずく「とどめぇ！！｣ｼｭﾊﾞ!
シューティングスタープレス(その場飛び)
リング内の相手に対して向き合った状態でコーナーポスト上に立ち、前方に向かって飛びつつバック転して相手に体を浴びせかける技。
獣神サンダー・ライガーがライガーになる前に開発した技。
コーナーに登って繰り出すのが普通だが、その場飛びで繰り出すバージョンもある。
不良モブD「あ゛あ゛ーッ！！｣ﾄﾞｺﾞｼｬｧ
不良モブD「ぅぁ……｣
しずく「制裁、完了…！」
せつ菜「す…」
せつ菜「すごい…！｣ｷﾗｷﾗ
しずく「…」
せつ菜「……！｣ｷﾗｷﾗ
しずく「…服、着なくていいんですか？」
せつ菜(下着姿)「あっ…///」 不良モブF(下半身裸)「…ッ！…ッッ！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
不良モブE(下半身裸)「う、動けない…！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
不良モブD(下半身裸)「ちょ…何すんのよ！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
しずく「悪い事をした罰です…！｣ｸﾞｯｸﾞｯ…!
しずく「…これでよし」
不良モブD「ちょ…！これ解きなさいよ！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
せつ菜「う、うわぁ……///」
パラダイスロック
相手の足を胡坐のように交差させてロックし、さらにそこに相手の両腕を絡ませてロックし、そのままひっくり返すことで完全に相手の動きを封じつつ全身にダメージを与える関節技。精神的ダメージもすごい。
ルチャ・リブレの古典的なジャベ、エル・ヌド(結び目固め)をもとにミラノコレクションA.Tが開発した技。
最近では新日本プロレスのSANADA選手が受け継いでバリバリ使っている。
ちなみに、ジャベというのはルチャ・リブレで使われる極め技で、一度に複数箇所を極める技が多く存在する。
しずく「さぁ、帰りましょうか｣ｽﾀｽﾀ…
せつ菜「は、はい…｣ｽﾀｽﾀ…
不良モブD「ちょ…！！」
不良モブD「せめて下履かせてから帰りなさいよ！！」
不良モブD「ちょっと…！！」
その日、不良生徒3人があられもない姿で洒落たインテリアのように並べられているのが発見され、校内は大騒ぎになったとか… その後もしずくは、腰をやってしまった彼方に変わって学園に蔓延る悪を次々に裁いていった…
そしていつしか、学園内ではある噂が飛び交うようになった…
「この学園で悪い事をした者は、「仮面をつけた何者か」に痛めつけられ、あられもない姿にされて裁かれる事になる」
「悪い事をした者を裁いて回っている「何者か」は、タ◯シード仮面のような仮面をつけていて、やらしい声とやらしい雰囲気をしている」
そんな噂が流れるようになった…
そして、その「何者か」はこう呼ばれるようになった…
「ヤラシード仮面」と… 仮面に認識阻害機能があるのはルパンレンジャーを思い出す 〜カフェテリア〜
「ねぇ、知ってる？こないだ盗撮魔が公開処刑されてたの…」
「うん、ヤラシード仮面でしょ？」
「そうそれ！」
彼方「…」
しずく「…」
彼方「ねぇしずくちゃん、あれって…」
しずく「はい…」
しずく「私です…」
しずく「はぁ…ヤラシード仮面って…」
しずく「こうなるんだったら、先にかっこいい名前を考えてからやるべきでした…」
彼方「そういうもんなの？」
しずく「そういうもんですよ！」
しずく「せっかくヒーローやるなら、せめてかっこいい名前の方がいいじゃないですか！」
彼方「そっかぁ」
彼方「あっそうだしずくちゃん、今日は >>259 ちゃんを断罪してほしいんだよ」
彼方「罪状は >>261 、まさかあの子がこんな事をしてるなんてねぇ…」
(安価は侑ちゃん以外でお願いします) 〜部室〜
彼方「今日はしずくちゃんにね、璃奈ちゃんを断罪して欲しいんだ」
彼方「璃奈ちゃん、露出オ◯ニーに目覚めちゃったらしくてねぇ…」
しずく「ええ！？」
しずく「璃奈さんが露出◯ナニーを…！？」
彼方「うん…」
彼方「このまま露出オナ◯ーをさせ続けたら、璃奈ちゃんがどうなるか…」
彼方「もしもアブナイ人に見つかったりしたらと思うと…」
しずく「分かりました、私が璃奈さんを止めてきます｣ｽﾁｬ
彼方「…正体を知っている人には認識阻害効果が効かないから、仮面は要らないんじゃ？」
ヤラシード仮面「もしも璃奈さんを断罪してる時に他の人に見られてしまうかもしれませんから…」
ヤラシード仮面「それに、仮面をつけると気が引き締まるんですよ」
ヤラシード仮面「ヒーローをやる時のスイッチが入ると言いますか…」
彼方「そっかぁ」
ヤラシード仮面「では行ってきます！｣ｼｭﾊﾞ!
彼方「がんばってね〜」 〜放課後、人のいない廊下〜
璃奈(半裸)「はぁ…はぁ…///｣ﾇｷﾞﾇｷﾞ
璃奈(全裸)「はぁ……///」
璃奈「は…裸になっちゃった…///」
璃奈「はぁ…ぅ…♡｣ｸﾁｭ
璃奈「もう…♡こんなに濡れてる…///｣ﾊｧﾊｧ
璃奈「うぁ…♡ふあっ……♡｣ｸﾁｭｸﾁｭ…
「お待ちなさい！」
璃奈「！？」ｸﾁｭ…
璃奈「この声は…しずくちゃん……♡｣ﾊｧﾊｧ
ヤラシード仮面「…っ///」
ヤラシード仮面「がっ、学校で露出オナ◯ニーなんて…！」
ヤラシード仮面「ダメですっ！！」
ヤラシード仮面「誰かに見られたらどうするんですか！！」
璃奈「誰かに見つかったら、きっと私の学校生活は終わっちゃう…///｣
璃奈「でも、誰かに見られても…それはそれで興奮する…♡｣ﾊｧﾊｧ
璃奈「はぁ…はぁ……♡｣ｸﾁｭ…
ヤラシード仮面「！？」
璃奈「はぁ…はぁ…しずくちゃん…♡」ｸﾁｭｸﾁｭ
璃奈「んっ…♡見てて…♡」ｸﾁｭｸﾁｭ
璃奈「学校でっ…♡裸になって…♡♡きもちよくなってるところ…っ♡♡」ｸﾁｭｸﾁｭ
璃奈「はっ♡♡はぁぁっ♡♡きもちぃっ…♡♡」ｸﾁｭｸﾁｭ…
しずく「う…うぁ……///」 璃奈「はっ…♡♡はぁっ……♡♡」ｸﾁｭｸﾁｭ
ヤラシード仮面「あ…あぁ……///」
ヤラシード仮面「ああーーッッ！！｣ﾊﾞｯ
璃奈「んぶぅっ！？｣ｺﾞｼｬｧ
ハイフライフロー
新日本プロレスが誇るエースにして100年に1人の逸材、棚橋弘至選手のフィニッシュホールド。
コーナーポスト上から相手に向かって飛び、空中で一度屈伸運動を加え、鍛え抜かれた腹筋をぶち当てる技。
このように、一度空中で屈伸運動を加えて飛ぶダイビングボディプレスは「フロッグスプラッシュ」とも呼ばれ、他の著名な使い手としては2代目ブラックタイガーの中の人であるエディ・ゲレロがいた。
璃奈「ぅ……｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
ヤラシード仮面「はぁ…」
しずく「…とりあえず服を着せましょう」
〜間〜
璃奈(着衣)「…」
ヤラシード仮面「…」
しずく「璃奈さん、どうして露出オ◯ナニーなんかしたんですか？」
璃奈「 >>267 」 しまった、 >>264 と >>265 で役名の「しずく」表記と「ヤラシード仮面」表記が混在しちまってる
そこは「ヤラシード仮面」で統一でお願いします 璃奈「…」
璃奈「…悪いことしたら叱ってくれるお姉ちゃんが欲しかったんだ」
璃奈「だから、こんな事しちゃった」
璃奈「それで、気がついたら癖になってて…」
ヤラシード仮面「…璃奈さん」
ヤラシード仮面「彼方さんも、エマさんも、果林さんも、せつ菜さんも、みんな璃奈さんの事を思ってくれてるはずだよ？」
ヤラシード仮面「璃奈さんが露出オナニーしてるって私に話してる時の彼方さん、璃奈さんのことが心配でたまらないみたいだった」
ヤラシード仮面「私だって、心配だった」
璃奈「しずくちゃん…」
ヤラシード仮面「こんな事しなくても、もし璃奈さんが悪いことしたらみんな叱ってくれると思うよ」
璃奈「…でも、ふと思ったんだ」
璃奈「本当に私が悪いことしたら、みんなは叱ってくれるのかなって」
璃奈「魔がさして、こんな試すようなことしちゃった…」
璃奈「ごめんなさい…｣ｼｭﾝ
璃奈「もうこんな事はしないようにするから…」
ヤラシード仮面「そっか…」
ヤラシード仮面「じゃあ、「みんな」の所に戻ろっか」
ヤラシード仮面「みんな心配してたんだから、私にだけじゃなくてみんなに謝らなくちゃ…ね？」 エマ「…」
果林「…」
彼方「…」
せつ菜「…」
璃奈「…っていうのが、私があんな事した理由」
璃奈「あんな事してごめんなさい…」
エマ「もう、あんな事しない？」
璃奈「うん、もうしない」
果林「でも、私たちのことをちょっと疑ってたなんて、悲しいわね」
果林「私たちはあんなに璃奈ちゃんのことを心配してたのに」
璃奈「っ…｣ｽﾞｷ
璃奈「ごめんなさい…」
せつ菜「璃奈さんには、少し分からせる必要がありますね！」
璃奈「え…？」
彼方「今日は私たちみんなで璃奈ちゃんを甘やかすからね〜」
果林「ふふっ、覚悟しときなさい？」
璃奈「…！」
璃奈「うん…！」
ヤラシード仮面「ふぅ…(仮面外し)｣ｽﾁｬ
しずく「これにて一件落着、ですね」ﾌﾌｯ
ずっと孤独だった「キミ」が、人のやさしさに疑いを持つのは仕方ないのかもしれない…
だけど、「お姉ちゃん」たちはずっと「キミ」の味方だ…！
いつか「キミ」が心の底から笑顔になれる日まで…
そして、その後も… 彼方「いや〜、楽しかったねぇ〜」
彼方「これで璃奈ちゃんも、私たちの思いに気づいただろうねぇ」
しずく「途中からダル絡みっぽくなってましたけどね…｣ｱﾊﾊ…
しずく「そうだ、彼方さん」
しずく「腰の調子はどうですか？」
彼方「だいぶ治ってきたけど、まだ戦線復帰は出来そうにないね…」
彼方「申し訳ない…」
しずく「いえいえ！気にしなくて大丈夫ですから！」
しずく「彼方さんが復帰できるまで、私が全力で頑張ります！」
しずく「今日は >>275 さんを断罪します！」
しずく「罪状は >>277 …」
しずく「許せませんね…！」 姫乃
これどこまでキャラ大丈夫なんだろう？
アニガサキ限定なのか、一応存在はしてそうなスクスタ出身のキャラもありなのか？ しずく「今日断罪するのは綾小路姫乃さんです」
彼方「姫乃ちゃんって…果林ちゃんファンの藤黄の子だよね？」
しずく「そうです」
しずく「その姫乃さんが、なんとエマさんを消す計画を立てているらしいんです…！」
しずく「これが本当だとしたら、エマさんに危害が加わる前に止めないと…！」
彼方「エ…エマちゃんを消す…！？」
彼方「みんなのエマちゃんを、消す…！？」
彼方「あの子がそんな計画を立てていたなんて…！」
彼方「これは許されない…許されないことだよしずくちゃん…！」
しずく「はい…！｣ｽﾁｬ
ヤラシード仮面「行ってきます！｣ﾀﾞｯ
>>275
一応アニガサキの世界観ベースで可能な限り安価には答えようと思っていますが、難しい場合は安価下か最安価します。 姫乃「…私がエマさんをうまく消せば、あとはあなた方がなんとかしてくださるんですよね？」
ヤラシード仮面(物陰)「…？」
ヤラシード仮面(物陰)「姫乃さんの他に人が3人…？」
ヤラシード仮面(物陰)「あの3人からは何やら妙な雰囲気を感じます」
ヤラシード仮面(物陰)「これは、迂闊に出ない方が良いかも…」
謎の人物A「そうです」
謎の人物B「……たちの現実改変能力で、あなたをエマのポジションに突っ込んであげる」
謎の人物A「しかし、エマさんを消すのは…」
謎の人物C「別に、エマの代わりにこいつが入れば特に問題はないだろ？」
謎の人物A「そうでしょうか…？」
謎の人物B「そうよ、何も心配要らないわ！」
謎の人物A「…それでは、私たちはこれで」
謎の人物A「あなたの計画の成功を祈っていますよ…｣ｽｯ
姫乃「はい！よろしくお願いします！」
謎の人物B「再見…！｣ｽｯ
謎の人物C「フン…｣ｽｯ
ヤラシード仮面(物陰)「あの3人が消えて、姫乃さんだけになった…？」
ヤラシード仮面(物陰)「これは、チャンス…！｣ｽ…
姫乃「ふふふ…」
姫乃「これであの邪魔なスイス女を消せば…！」
姫乃「私が果林さんのそばに…！」
姫乃「ふふふふ……」
姫乃「嗚呼、果林さん…！」
姫乃「待っていてください…いま私が…！」 「お待ちなさいっ！！」
姫乃「！？｣ﾊﾞｯ
姫乃「棚の上に人が…！？」
ヤラシード仮面「…｣ﾄﾞﾄﾞｰﾝ
姫乃「ヤラシード仮面！！」
ヤラシード仮面「くっ……！」
ヤラシード仮面「そうです…私がヤラシード仮面です！(ヤケクソ)」
ヤラシード仮面（この名前は嫌だけど、これで定着してるから仕方ない…！)
姫乃「まさか私の計画を嗅ぎつけていたなんて…！」
姫乃「あの赤毛乳牛女以外の犠牲は出さないつもりでしたが、仕方ありません！｣ﾁｬｷ
ヤラシード仮面「ほう、ナイフですか」
ヤラシード仮面「しかし…！｣ﾋﾞｭｯ
姫乃「ああっ！？ナイフが！！｣ﾊﾞｼｯ!
ｶﾗｰﾝ…!
ヤラシード仮面（璃奈さんが作ってくれた袖仕込み式の薔薇銃がこんな形で役に立つなんて…)
璃奈(回想)「しずくちゃん、これを」
しずく(回想)「これは…？」
璃奈(回想)「袖仕込み式の薔薇銃だよ」
璃奈(回想)「空気圧で薔薇を勢いよく飛ばす事ができる」
璃奈(回想)「袖の内側に仕込むタイプだから腕に着けてても目立たない優れもの」
璃奈(回想)「きっと役に立つと思う」
しずく(回想)「えぇ…？」
ヤラシード仮面（璃奈さんに感謝ですね…）
ヤラシード仮面「…これで終わりです！」
ヤラシード仮面「とうっ！！｣ﾊﾞｯ
姫乃「！！」
スターダスト・プレス
獣神サンダー・ライガーが開発した技。しかし、当のライガー本人は一度だけしか使っていない。
コーナーポスト上に立った状態からリング外を向いたまま後ろ向きに飛ぶまではムーンサルトプレスと同じだが、スターダスト・プレスはそこから体を左方向に180度捻った後、270度前方回転し更に180度左方向に錐揉み回転させてから相手をプレスする超ド派手な技。
新日本プロレスが誇る制御不能なカリスマにして史上初のIWGP2冠王者、内藤哲也選手が「スターダスト☆ジーニアス」なる二つ名で呼ばれていた頃のフィニッシュムーブとして有名。
最近の内藤選手はこれをあまり使わなくなったが、ビッグマッチではここぞという時に繰り出して場を沸かせる事がある。
姫乃「ああっ…！？｣ｺﾞｼｬｧ! 姫乃「ぁ……｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ
ヤラシード仮面「…」
ヤラシード仮面（これでエマさんを消す計画は阻止できた…）
ヤラシード仮面（だけど、姫乃さんと話してたあの3人は一体…？）
ヤラシード仮面「…帰りましょう」
ヤラシード仮面「おっと、その前に姫乃さんにパラダイスロックをかけておきましょう｣ｸﾞｲｸﾞｲ
姫乃「ぅ……｣ｷﾞﾁｷﾞﾁ…
ヤラシード仮面「…よし」
ヤラシード仮面「はっ！(退場)｣ﾊﾞｯ
謎の人物A(物陰)「…」
こうしてみんなのエマさんは守られ、果林は今日もいつものようにエマとイチャつくのであった…
しかし、しずくの胸には一つの大きな謎と胸騒ぎが残った…
暗躍する謎の3人はいったい何者で、果たして何を企んでいるのか…？ 彼方「う〜ん……？｣ｼﾞｰｯ
しずく「彼方さん、何読んでるんですか？」
彼方「ああ、プロレスラー選手名鑑だよ」
彼方「最近プロレスにちょっと興味が出てきてねぇ…」
彼方「それで同級生のプロレス好きの子に借りて、読んでたんだけど…」
彼方「この本に書いてあるこの人と、どっかで会った気がするんだよねぇ…」
しずく「なんだか男らしい感じの人ですね…」
彼方「あとこの人にも」
しずく「すごい体格の人ですね…
彼方「気のせいだと思うんだけど…」
しずく「この人もさっきの人も、すごく強いみたいですね…
しずく「何か王座がどうとか書いてますし…」
彼方「ん〜｣ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ…
しずく「あっ」
彼方「んん？」
しずく「そのページの人、なんだか見覚えが…」
彼方「へぇ、すごい格好の人だね…」
彼方「覆面レスラーってやつかな」
しずく「う〜ん…」
彼方「考えたって仕方ないや」
彼方「さてしずくちゃん、今日は >>286 ちゃんを断罪してもらうよぉ」
彼方「罪状は >>288 だって」
しずく「そ、そんなことを…！？」
彼方「これは許されないよねぇ…！」 彼方「今日断罪して欲しいのはかすみちゃんなんだけどね…」
彼方「罪状は…もうお察しだと思うんだ…」
しずく「はい…」
しずく「かすみさん、最近同好会のみんなへのセクハラがひどいですよね…」
しずく「こないだなんか、 >>291 さんに >>293 してましたし…」
しずく「実は私も…」
彼方「彼方ちゃんも…」
しずくが受けたセクハラ
>>294
彼方が受けたセクハラ
>>295 連レスは卑怯なので禁止にしよう
というわけで再安価
かすみんに下着を剥ぎ取られたキャラ
>>301 しずく「こないだ、璃奈さんが…」
かすみ(回想)「りな子〜！｣ﾀﾀﾀ…
璃奈(回想)「…？」
かすみ(回想)「えいっ！｣ﾋﾞｯ
璃奈(回想)「！？｣ﾊﾞｯ
しずく(回想)「！？」(←通りすがり)
璃奈(回想)「！！」ｶｧｧ
かすみ(回想)「へへへ〜！りな子のパンツゲット〜！！」
璃奈(回想)「か…かえして…！///」
かすみ(回想)「やだねぇ〜！｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
璃奈(回想)「あっ…！！」
璃奈(回想)「うぅ……///｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
しずく(回想)「璃奈さん…？」
璃奈(回想)「かすみちゃんに…パンツとられちゃった…///」
しずく(回想)「え、えぇ…！？」
しずく「…って事があって」
彼方「えぇ…？それってもうセクハラというか…」
しずく「しかも私、この前かすみさんにラブホに連れ込まれて一泊させられたんですよ…」
彼方「ええ！？」
彼方「ちょ…！？無事だったの… ？」
しずく「まぁ、一応無事でした…」
しずく「寝てる時に胸とかお尻とか触られましたけど…」
彼方「そ、そう…」
彼方「実は彼方ちゃんも、かすみちゃんにやられてて…」
彼方「遥ちゃんと前にお出かけしたとき、偶然かすみちゃんと会ってね」
彼方「3人で話してたら、話しながらかすみちゃんが彼方ちゃんの体の至るところを触ってきて…」
しずく「…」
しずく「これは、きつく制裁しないとダメですね…」
彼方「そうだね…！」
彼方「かすみちゃんはボコボコにされても仕方ないと思うよ…」 さぁ、制裁の時間だ…
セクハラ魔かすみは、これからヤラシード仮面にしばかれるとも知らずに >>306 をしていた… かすみ「うへへへ…｣ﾓﾐﾓﾐ
かすみ「すごい…指が沈み込みます…｣ﾓﾐｭﾝﾓﾐｭﾝ
エマ「あっ…やだぁ……///」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
エマ「かすみちゃん、やめてぇ……///」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
エマ「まだ果林ちゃんにもそんなふうに触らせてないのにぃ…///」
果林「そうよ！やめなさい！」
かすみ「むぅ…」
かすみ「じゃあ、果林先輩の揉みますね♡」ｶﾞｼ
果林「ひぅ！？」
エマ「ええっ！？」
かすみ「うひょ…たまりませんねぇ…｣ﾓﾐﾓﾐ
かすみ「この弾力…｣ﾓﾐｭﾓﾐｭ
果林「あうっ…///やめなさいかすみちゃん…！」
エマ「わ、私だってまだ触ってないのに！」
エマ「やめてかすみちゃん！」
エマ「果林ちゃんのを触らせるぐらいなら、私のを…！」
かすみ「…！｣ﾋﾟﾀ
果林「ええ！？」
果林「そんな！エマのを揉ませるなんて…！！」
果林「そんなことさせるぐらいなら…！」
かすみ「じゃあ、間をとってかすみんが両方揉みますね♡」
エマかり「ええっ！？」
かすみ「うへへ…」ﾜｷﾜｷ
果林「ひ、ひぃぃ……！」
エマ「誰か…助けて……！」
かすみ「助けなんか来ませんよぉ…♡」ﾜｷﾜｷ
エマ「うぅ…！｣ｷﾞｭ 「お待ちなさい！｣ﾊﾞｰﾝ
かすみ「！？」
果林「！！」
エマ「！！｣ﾊﾟｧｯ
果林「た、助かった…？」
ヤラシード仮面「かすみさん！度重なるセクハラ行為…もう許すわけにはいきません！」
かすみ「出ましたねヤラシード仮面…！」
かすみ「しかし！！」
ヤラシード仮面「！？」ｶﾞｼ
歩夢「ふふっ、捕まえたよ…｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
ヤラシード仮面「な…！？」
ヤラシード仮面（そんな…歩夢さんが共犯者だったなんて…！)
歩夢「えいっ｣ｶﾞｯ
ヤラシード仮面「あうっ…！｣ﾄﾞｻ
ヤラシード仮面（歩夢さん…羽交い締めにしたまま私を床に座らせて、何をするつもりなんです…？）
ヤラシード仮面（くっ、身動きが取れない…！）
かすみ「さて…」
かすみ「噂のヤラシード仮面の正体、暴いてあげましょう…！｣ﾆﾔﾆﾔ
歩夢「ふふっ…｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
ヤラシード仮面「くっ…！！」
ヤラシード仮面（万事、休すです…） 「そうはさせないよぉ〜？」ｶﾞｼ
歩夢「！？」ｸﾞｲｲｯ
彼方「セイッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
歩夢「んうぅっ……！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
バッファロースリーパー
片腕取り式のスリーパーホールド。
座っている相手の後ろから相手の左腕を取って自分の左脇ではさむ。そこから自分の右腕を相手の首に回し、自分の両手をガッチリ組む。そしてその状態からスリーパーホールドの要領で絞め上げる技。
新日本プロレスの天山広吉選手の得意技のひとつ。
実はこの技の考案者は天山選手の妻で、結婚する前に天山選手が喧嘩で妻にスリーパーホールドを掛けられた際、髪を掴んで抵抗しようと手を出したらその腕ごと固められてしまったのがヒントになっているとかいう話である。
ヤラシード仮面「彼方さん！？腰は大丈夫なんですか！？」
彼方「お昼寝してたら夢の中で例の人たちがテーピングについて教えてくれてねぇ｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
彼方「教わった通りに腰にテーピングしたら、絞め技をかけられるぐらいには何とかなったんだ｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
彼方「だからちょっと助けに来たってわけ〜｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｨ
歩夢｢アッ…カハッ……！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「制裁ッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘｯ!
歩夢｢ﾐ゛ｯ｣ｶｸｯ
かすみ「あ、歩夢先輩ーーー！！」 かすみ「あ、ああ……！｣ﾋﾞｸﾋﾞｸ
かすみ「に、逃げるが勝ち…！｣ｿｿｸｻ…
ヤラシード仮面「逃しません！！｣ﾊﾞｯ
かすみ「ぶへぇ！！？｣ﾄﾞｺﾞｼｬ
ヒップアタック
文字通り尻を相手にぶつける技。
一見効かないと思われがちだが、実際は尾てい骨がモロに刺さるため顔面とかに食らうと割とシャレにならない。
この技を得意とするレスラーは越中詩郎選手や田口隆祐選手などが有名。
特に越中選手の尻は実況では「軽い脳震盪を起こす威力」と紹介され、武藤敬司選手から「とんがってる」と評されるほどの威力。
かすみ「あ゛っ…あ゛あ゛……！｣ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ
ヤラシード仮面「はっ！｣ｼｭﾀ
果林「机の上に立った…？」
ヤラシード仮面「とうっ！！｣ﾊﾞｯ
ファイヤーバード・スプラッシュ
別名450°(フォー・フィフティー)スプラッシュ。
相手の方を向いてコーナーポストに立った状態から前に飛び、空中で前方1回転して浴びせるボディプレス。
この技の使い手としては、「不死鳥」のニックネームで知られたあの覆面レスラーが有名。
かすみ「ぐえ゛ッッ！！！｣ｽﾞﾄﾞﾑｯ!
エマ「す、すごい…！」
かすみ｢ｧ゛……｣ﾋﾟｸﾋﾟｸ ヤラシード仮面「…｣ｸﾞｲｯｸﾞｲｲｯ (←かすみと歩夢にパラダイスロックをかけている)
かすみ(ケツ出し)「ぐっ…うぅ……！｣ｷﾞﾁｷﾞﾁ
歩夢(ケツ出し)「うぅ……///｣ｷﾞﾁｷﾞﾁ
彼方「…｣ｶｷｶｷ (←かすみと歩夢のケツに何か書いてる)
彼方「これでよし」
かすケツ『私は同好会のみんなにセクハラしました』
ぽむケツ『私はかすみちゃんのセクハラに加担しました』
ヤラシード仮面「…帰りましょうか｣ｽﾀｽﾀ
彼方「そうだね〜｣ｽﾀｽﾀ
かすみ「え゛っ！？かすみんたちはこのまま放置！？｣ｶﾞｰﾝ
歩夢「……っ///｣ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
こうして、スクールアイドル同好会を脅かすセクハラ魔とその共犯者は断罪され、璃奈ちゃんのパンツはしっかりと返却された…
そして、かすみんのセクハラによってお互いの想いを再確認した果林とエマは、その夜そういう雰囲気になって一線を超えてしまったとかいう話である… 通りすがりでパンツ奪うって改めて考えるとすごいな
引きちぎったのか脱がせたのか 彼方「…｣ﾜｸﾜｸ ←PC画面見てる
しずく「…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ ←彼方と一緒にPC画面見てる
<ｵｰｲﾝｻﾞｽﾄｰﾑ♪ ｱﾗｰｼｰﾆﾑｰｶｰｯﾃｪｰ♪
彼方「来るよ来るよ…」
<ﾊﾊﾞｰﾀｰｸｩｰﾄﾘﾉﾖｳｰﾆｨｰ♪
しずく「はい…！」
<ｶｶﾞﾔｷﾉﾅｶﾃﾞｪ–♪
かなしず「かっぜにぃーなれぇー♪」
彼方「いやぁ、コーレスっていいねぇ」
しずく「そうですねぇ…」
彼方「まさかしずくちゃんがNJPW WORLD(月額999円)に加入していたなんてねぇ…」
彼方「それで鈴木みのる選手vs永田裕志選手の試合を見るなんて…しずくちゃんはいい趣味してるねぇ…」
しずく「自分でもこんなにハマるなんて思いませんでしたよ…」
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
璃奈「た、大変…！！」
璃奈「愛さんと果林さんが取っ組み合いの喧嘩を…！」
しずく「ええ！？」
しずく「いいところなのに…！」
彼方「仕方ない、止めに行きますか」
しずく「そうですね…｣ｽﾁｬ
ヤラシード仮面「行きましょう！｣ﾀﾞｯ
彼方「おっけ〜！｣ﾀﾞｯ
スリーパーマスター・近江彼方…
空中殺法使い・ヤラシード仮面こと桜坂しずく…
2人の平和な学園を守る闘いに終わりは無い…！
桜坂しずくエアリアル制裁編、完！！ 次回予告ッ！！
彼方「突然だけど、次回からは最終章だよ！」
彼方「平和だった彼方ちゃんたちの学園に、なんと大事件が！？」
しずく「ええ！？大事件！？」
しずく「もしかして、姫乃さんを断罪した時に現れた謎の3人も関わってくるんでしょうか…？」
彼方「そして明らかになる、彼方ちゃんとしずくちゃんの夢に出てきた人たちの正体！」
しずく「結局あの人たちは何者なんでしょうか…？」
彼方「わかんないけど、悪い人たちじゃなさそうだよね」
かなしず「次回、『お楽しみはこれからだ！つかめ希望の爆勝宣言(スリーカウント)！』」
乞うご期待…！ しずく「ん……｣ｽﾔｽﾔ
しずく「う…うぅ……？｣ﾑﾆｬﾑﾆｬ…
しずく「ん…ぁ……！｣ﾑﾆｬﾑﾆｬ…
しずく「……はっ！？｣ｶﾞﾊﾞ
しずく「はぁ…はぁ……？」
しずく「ゆ、夢……？」
しずく「はぁ…」
しずく（この変な夢を見るのも何度目になるでしょうか）
しずく（今までの夢の内容をまとめると…）
しずく（突然「三船栞子」という人が現れて生徒会長に立候補すると宣言）
しずく（そして演説でせつ菜さんの正体を暴露し、菜々さんは生徒会長の座を追われ、栞子さんは新しい生徒会長に）
しずく（生徒会長になった栞子さんはスクールアイドル同好会に何故か嫌がらせをしてきて）
しずく（その後スクールアイドルについて分かってもらうために栞子さんを同好会に体験入部させ）
しずく（スクールアイドルフェスティバルを開く時に一悶着あった後、栞子さんがスクールアイドルを良く思わなかった個人的な理由が明らかに）
しずく（そしてスクールアイドルについて考えを改めた栞子さんが正式に入部した後、栞子さんの幼馴染、「ショウ・ランジュ」さんとランジュさんが連れてきた作曲家の「ミア・テイラー」さんが虹ヶ咲にやってきて）
しずく（ランジュさんは「スクールアイドル部」を立ち上げて、同好会の活動をあらゆる手で妨害）
しずく（愛さん、果林さん、栞子さんがスクールアイドル部に移籍して、ひとつだった同好会にヒビが入ってしまった）
しずく（そして、私もスクールアイドル部に行ってしまった…）
しずく（同好会を裏切るような真似を、私がしてしまった…）
しずく「悪夢です…」
しずく「あんなのは悪夢です…！」
しずく「夢でよかった…」 しずく（しかし、学校に来た私の周りでは奇妙なことが起こっていたのです）
しずく（今朝の全校集会、生徒会長として演壇に立ったのは…）
栞子「みなさん、おはようございます」
しずく「え…？」
しずく（私が夢で見た「三船栞子」さんでした）
しずく（昨日までこの学校にそんな人はいませんでした）
しずく（そして、来月予定していたスクールアイドル同好会のライブは、「スクールアイドル部」のライブに変わっていました）
しずく（学校に掲示していたポスターも、全部…）
しずく（そしてカフェテリアでは）
果林「私はスクールアイドル部で、ランジュを超えてセンターになってみせるわ…！」
愛「かすかすも、エマも、スクールアイドル部に入ったらきっと今よりいいパフォーマンスが出来るようになるよ！」
しずく（スクールアイドル部に入ったという愛さんと果林さんと）
かすみ「何度言われても入りませんから！｣
エマ「果林ちゃん、そんなこと言ってるけど…果林ちゃんは歌えてないよね？(低音)」
しずく（敵意むき出しのかすみさん、聞いたことのないような低い声で責めるような口ぶりのエマさんが、何やら話していました）
しずく（私が見た「悪夢」が現実のものになっている…）
しずく（そう確信して、私は恐ろしくなりました）
しずく（昨日まで私が普通と思っていた世界が、今日は全く別物になっていたのですから）
「…ちゃん」
しずく「はぁ…」
「しずくちゃん」
しずく「…？」
璃奈「やっと気づいてくれた」
璃奈「しずくちゃん、ちょっとついてきてほしい」
璃奈「話したいことがあるから」 〜保健室〜
ｶﾞﾗｯ
璃奈「彼方さん、しずくちゃん連れてきたよ」
彼方「おお、ご苦労さま〜」
しずく「彼方さん…？」
璃奈「じゃあしずくちゃん、単刀直入に聞くね」
璃奈「しずくちゃんは最近、変な夢を見てたりする？」
しずく「…！？」
彼方「その反応はもしかして…？」
しずく「はい…」
しずく（私は、最近見ている変な夢について話しました…）
彼方「そっか…」
彼方「実はね、彼方ちゃんも璃奈ちゃんもしずくちゃんが見た夢とおんなじ夢を見たんだよねぇ」
しずく「え…？」
璃奈「3人とも同じ夢を見ていて、その夢の内容が今日いきなり現実になってた」
璃奈「この2つだけでもかなり奇妙だけど、奇妙なのはこれだけじゃない」
璃奈「こっちに来て、これを見てほしい」
しずく「ベッド…ですか？｣ｽｯ
しずく「！！」
侑「…」
しずく（カーテンで周りの空間と仕切られたベッドの上には、侑さんが横たわっていました）
彼方「今朝、学校で意識を失って倒れたらしいんだ」
璃奈「それから、学校のみんなと話してみたんだけど」
璃奈「侑さんについての記憶が、みんなの頭の中から欠落しているみたいなんだ」
璃奈「かすみちゃんも、せつ菜さんも、愛さんも、果林さんも、エマさんも」
璃奈「あの歩夢さんも…」
璃奈「みんな、侑さんを知らないって…」
しずく「え……」
しずく「そんな……！？」 璃奈「そして、私たちの見た夢の中には侑さんは出てきていない」
しずく「…！」
しずく「そういえばそうだ…！」
璃奈「私たちの見た夢の中に侑さんはいなくて、その夢は今日いきなり現実になって、侑さんは倒れて意識が戻らない…」
彼方「なんだか、全部つながってる感じするよね…」
璃奈「それから、今日突然現れた「あの3人」についてもいろんな人に聞き込みしてみたんだ」
璃奈「誰に聞いても、返ってくる答えは同じだった」
璃奈「まず「ランジュさん」と「ミアさん」は数ヶ月前に海外から転入してきたって」
璃奈「そして「栞子ちゃん」に至っては「入学式からずっといた」って答えばっかり」
璃奈「みんな「どうしてそんな事を聞くのかわからない」って顔で私の質問に答えるぐらいにはあの3人は虹ヶ咲に定着してるみたい」
しずく「え…？」
しずく「あんな人たち、昨日までうちの学校にはいなかったよね！？」
しずく「どうしてそんな事に…！？」
璃奈「もしかしたらだけど」
璃奈「私たちの周りの現実が改変されているのかも」
しずく「現実を改変する…？」
彼方「そんな事、できるの…？」
璃奈「あの3人がいつからいたかを証明できるのは、学籍簿とかの書類と、学校のみんなの記憶ぐらい」
璃奈「校内の文書や掲示物とかは誰も見てない隙に張り替えてしまっていると考えれば辻褄は合う」
璃奈「それからこの学校の人間全員の記憶を書き換えれば、「あの3人はずっと前からこの学校にいた」という現実の出来上がり」
しずく「でも、人の記憶を書き換えるなんて、出来るのかな…？」
彼方「とんだオカルトだよ…」
璃奈「とっても強い暗示を掛ければ、人の記憶に干渉できる」
璃奈「もしかしたらこの学校の人間は、みんな知らないうちに強い暗示をかけられて記憶を改ざんされてる」
璃奈「そして私たちが見た夢は、その暗示で植え付けられた偽の記憶が睡眠中に整理されて定着する過程で見たもの」
璃奈「というのが私の考え」 彼方「あれ、じゃあどうして彼方ちゃんたちは無事なんだろ？」
璃奈「私はこう言った類の暗示攻撃には耐性があるから無事で済んだ」
しずく「璃奈さん、そんな能力まで持ってたんですね…」
璃奈「彼方さんとしずくちゃんがこの暗示にかからなかった理由はわからない」
璃奈「だけど、この学校でトップクラスの戦闘能力を持つ2人が暗示に掛からなかったのは幸いだった」
璃奈「この暗示を仕掛けた黒幕を見つけて、2人になんとかしてもらえばきっと解決する」
しずく「そ、そうですかね…？」
璃奈「こういうのは黒幕を叩けば何とかなるって相場は決まってる」
彼方「黒幕を彼方ちゃんたちで断罪すればなんとかなりそう、ってのはわかったけど…」
しずく「肝心の黒幕はいったい誰なんでしょうか…？」
璃奈「これについては「例の3人」が怪しいと私は思ってる」
璃奈「暗示を受けたこの学校のみんなは、大体ランジュさんたちに肯定的な考えをしているみたいだった」
璃奈「監視委員会なんてものを作って、特定の部活動を差別するなんて事をしてるのに、みんなランジュさんたちに肯定的だった」
璃奈「否定的だったのは、ランジュさんの思想について言葉で強く「NO」と言ってるかすみちゃんとエマさん」
璃奈「それから、あまり強く言葉では言ってないけどランジュさんの思想について良く思わないと言ってる歩夢さん、せつ菜さんぐらいだった」
璃奈「だけど、この仮説も正しいと結論づけるにはまだ判断材料が足りない」
璃奈「これから判断材料を集めるためにみんなからもっと話を聞こうと思うんだけど、2人は協力してくれる？」
しずく「もちろんだよ！」
彼方「こんな事するような人はしっかり制裁しなくちゃねぇ…！」
璃奈「ありがとう、2人とも…！」
璃奈「じゃあまずは手近なところ… >>336 ちゃんに話を聞きに行こう」 璃奈「ひとつ、すっごく気になる事がある」
彼方「ん〜？」
璃奈「歩夢さんは幼馴染の侑さんについての記憶を失っていた」
璃奈「でも、私と話してた時歩夢さんは「幼馴染」についての話をしていた」
しずく「ん…？」
彼方「んん〜…ちょっとそれはおかしいねぇ」
彼方「歩夢ちゃんの「幼馴染」っていうのは侑ちゃんだよね？」
しずく「でも、歩夢さんは侑さんのついての記憶を失ってるんですよね…？」
しずく「ん〜…？」
彼方「歩夢ちゃんの幼馴染が侑ちゃんじゃなかったら誰なんだ、って話だよね」
璃奈「…歩夢さんに確認してみよう」
璃奈「「歩夢さんの幼馴染」というポジションが暗示で侑ちゃんから別の誰かに書き換えられていたとしたら、これは大変な事だから…」
しずく「もしもその「歩夢さんの幼馴染」に成り代わってる「誰か」がいるとしたら、その人がこの暗示を仕掛けた犯人…？」
璃奈「…その可能性は、十分ある」 しずく（そして私たちは歩夢さんをつかまえて、歩夢さんから色々聞く事になりました）
璃奈「歩夢さん、昨日侑さんと遊びに行った時何して遊んだの？」
歩夢「侑さん…？」
歩夢「璃奈ちゃん、さっきもその「侑さん」について聞いてきたけど、私は「侑さん」なんて人は知らないよ…？」
彼方「！？」
しずく「！？」
しずく（衝撃的です）
しずく（あの歩夢さんが、侑さんのことを「知らない」と言うなんて…）
璃奈「ああ、間違えちゃった」
璃奈「じゃあ、「歩夢さんの幼馴染のあの人」と昨日遊んだ時、何して遊んでたの？」
歩夢「…？」
歩夢「璃奈ちゃん、「あの子」の事そんなふうに呼んでたっけ…？」
歩夢「…まぁいいや」
歩夢「ふふ…「あの子」とは昨日ね…｣ﾌﾌｯ
彼方「！！」
しずく「！！」
しずく（それから歩夢さんは、愛おしそうに「あの子」と遊んだ昨日のことを話しました）
しずく（しかし、奇妙な事に歩夢さんはその「幼馴染」のことを名前では呼ばず「あの子」と代名詞でしか呼んでいませんでした…）
歩夢「…ぐらいかな」
璃奈「…なるほど」 璃奈「んー…｣ﾁﾗ
しずく（ここで、璃奈さんが私にアイコンタクトを送ります）
しずく（今回歩夢さんに仕掛ける作戦はこうです）
しずく（まず璃奈さんが歩夢さんに「幼馴染」についての話を歩夢さんに振る）
しずく（歩夢さんが話し終えたら璃奈さんが私に合図を送って、私の出番）
しずく（私の役目は歩夢さんから「幼馴染」が何者であるかを聞き出す事…）
しずく（彼方さんはもしも何か変な事が起きた時のために私たちの側で待機しています）
しずく「あの、歩夢さん」
歩夢「？」
しずく「ちょっと話変わるんですけど、「あの人」の名前ってどういう漢字で書くんでしたっけ…？」
歩夢「…え？」
しずく「いやぁ、ちょっとド忘れしちゃって…｣ｱﾊﾊ
歩夢「もう…」
歩夢「あの子の名前はね…」
しずく「…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「ん〜と…」
璃奈「…｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「ん〜……」
彼方「…？｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ 歩夢「……」
しずく（……？）
しずく（歩夢さんの様子がおかしい…？）
歩夢「あの子は……」ﾌﾙﾌﾙ
歩夢「あの子の…名前は……？」ﾌﾙﾌﾙ
歩夢「あの子の、名前は……」ﾌﾙﾌﾙ
歩夢「……ぃ」ﾌﾙﾌﾙ
歩夢「わからない…！」ﾌﾙﾌﾙ
璃奈「！？」
しずく「え……！？」
彼方「な……！？」
歩夢「あの子は…？」ﾌﾙﾌﾙ
歩夢「あの子は…誰…！？」ﾌﾙﾌﾙ
歩夢「う…うぁ……！！｣ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
歩夢「ああーーッッ！」ﾌﾞﾝｯ!
しずく「わっ！？」
歩夢「ああっ…！！ぅあぁ…！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
璃奈「歩夢さんが…錯乱して暴れ出した…！？」
歩夢「うぁぁ……！！ぁ……！？」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝｯ
彼方「くっ…｣ｶﾞｼｯ
歩夢「う…！あぁ…！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
彼方「歩夢ちゃん…！」ｷﾞﾘｷﾞﾘｯ!!
歩夢「ｧ……」ｶｸｯ
歩夢「ｩ…」ﾄﾞｻ…
彼方「歩夢ちゃん、ごめんね…」
しずく「こ、これは一体…？」
璃奈「これは推測だけど」
璃奈「歩夢さんの中から侑さんの記憶は消えても、歩夢さんの行動に直結するほどの「幼馴染」に対する強い思いは暗示でもかき消せなかった」
璃奈「だからしずくちゃんが「幼馴染」について聞いた時、プログラムが中身のないファイルを参照してバグるみたいに歩夢さんは存在しない「幼馴染」を参照してバグってしまった」
璃奈「…そんなところかな」 実は黒幕自体はもう決まってるので、 >>336 の安価をそのまま採用だと予定が狂ってしまうんですよ
なので、申し訳ありませんが少し改変して採用という形にしました 〜保健室〜
歩夢「ぅ……」ﾊﾟﾁﾘ
歩夢「ここは…？」ﾑｸﾘ
彼方「保健室だよ」
歩夢「…」ｷｮﾛｷｮﾛ
歩夢「…！｣ﾋﾟﾀ
しずく「ん…？」
しずく「はっ！？」
しずく（侑さんが寝ているベッドのカーテン、開いたままでした…！）
歩夢「侑…ちゃん…？」
璃奈「！！」
彼方「！！」
しずく「！！」
璃奈「侑ちゃんのこと、思い出したの…？」
歩夢「え？」
しずく「歩夢さん、今まで侑さんの事を知らないって…」
歩夢「ええ！？そんなのありえないよ！！」
璃奈「！！」
璃奈「…歩夢さん、「スクールアイドル部」について知ってる？」
歩夢「スクールアイドル部？」
歩夢「私たちの部活は「スクールアイドル同好会」だけど…」
歩夢「スクールアイドル部、っていうのは知らないなぁ…もしかして言い間違い？」
璃奈「…！」
彼方「あ、暗示が解けてる…？」
璃奈「じゃあ、「栞子ちゃん」と「ランジュさん」については…？」
歩夢「しお…？らん…？誰？」
しずく「…！」
しずく「やった…歩夢さん、元に…！」 璃奈「さて、暗示を受けてた歩夢さんに侑さんの事を聞いてみたけど」
璃奈「特にこれといった情報は得られなかった」
璃奈「だけど、予想外の大きな収穫があった」
璃奈「彼方さんが絞め落とせば、みんなにかかってる暗示は解けるってことがわかった」
璃奈「というわけで、今から2手に分かれて行動する」
彼方「彼方ちゃんとしずくちゃんのチームは、スクールアイドル同好会のみんなをスリーパーでオトして暗示を解いていく」
璃奈「それで、私と歩夢さんとで学校のみんなに聞き込み調査をする」
璃奈「彼方さん、もし全員絞め落としたら私に連絡して」
璃奈「それまで私たちは聞き込みするから」
彼方「おっけ〜」
璃奈「それじゃ…解散！｣ﾊﾞｯ しずく（彼方さんと私は同好会のみんなを探しました）
しずく（そして見つけると、彼方さんは音も立てずに素早く忍び寄って手際良く絞め落とすのでした）
彼方「セイッ！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
せつ菜「あっ……がぁ………！｣ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
せつ菜「ｳｯ……｣ｶｸｯ
彼方「せつ菜ちゃん…申し訳ない…！」
肩固め
柔道で使われる絞め技の1つ。寝転がっている相手の片腕と首をタスキのように自分の両腕でとらえ、肩ごと床に固めて抑え込む技。
技名に「固め」と付いているが、自分の腕と相手の肩を使って相手の頸動脈を絞めあげるれっきとした絞め技である。
彼方「ぬぅぅん…！！｣ｷﾞﾘｷﾞﾘ
エマ「んぎ……ぐぅぅ…！！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「ごめんよエマちゃん…！」ｸﾞｲｲｯ
エマ「ｱｯ……」ｶｸ
プルマ・ブランカ
制御不能なカリスマ、内藤哲也選手のオリジナル技。
うつ伏せ状態の相手に肩固めの体制で組み付き、自分の左脚を相手の顎の下に引っ掛け、その左脚と相手の首を両腕で抱え込むようにして相手の頸動脈を絞めあげる技。
プルマ・ブランカというのはスペイン語で「白い翼」という意味。
しずく（彼方さんは1時間もかけずにみんなを絞め落とし、保健室送りにしました）
しずく（流石は彼方さん、スリーパーマスターの名は伊達じゃありません） 〜保健室〜
璃奈「みんな暗示は解けたみたいでよかった」
愛「愛さん信じらんないよ…」
愛「まさかゆうゆの事を全部忘れて、しかも同好会を抜けて別の部活に入ってたなんて…」
果林「私も信じられないわ…」
エマ「果林ちゃん、ごめんねぇ…」
エマ「何だか私、果林ちゃんにキツイ言い方してたみたいで…」
果林「気にしなくて良いわよ…」ﾌﾌ
かすみ「ウチのライブのポスターが、「スクールアイドル部」とかいう人たちのライブのポスターに変わってたんですけど！？」
かすみ「なんなんですかアレ！？」
せつ菜「私はいつの間にか選挙に負けて生徒会長を辞めた事になっていました…」
せつ菜「一体どうして…？」
侑「…」
歩夢「侑ちゃん…」
歩夢「彼方さん、私にやったみたいに侑ちゃんにも技を掛けたら目覚めるかな…？」
彼方「…今の侑ちゃんは意識を失ってる」
彼方「そんな状態の侑ちゃんに技を掛けるのは、危険だよ…」
歩夢「そう、ですよね…」
歩夢「ねえ、侑ちゃん」
歩夢「お願いだから、起きてよ…！」
侑「…」 しずく「璃奈さん、聞き込みの結果はどうでしたか？」
璃奈「いろんな人に聞いてみたけど…」
璃奈「ランジュさんや栞子ちゃんについては肯定的な評価ばっかりで、批判とか陰口は一切なかった」
璃奈「それだけじゃない」
璃奈「あの「スクールアイドル部」は他の部活よりも優遇されている感じだった」
璃奈「予算面でも、設備面でも、他の部活よりかなり待遇の良い感じだった」
璃奈「なのに他の部活の人達は、それについて不満とか文句を言うどころか、むしろ当然とでも思ってる感じだった」
彼方「ん〜…1つの部活がエコヒイキされてたら、他の部活から文句の1つや2つぐらい出そうな感じだけどなぁ…」
璃奈「生徒の多いこの学校で肯定的な評価が100%なんて、私は不自然だと思う」
璃奈「暗示にかかっているみんなはランジュさん達を批判しない」
璃奈「ランジュさん達の「スクールアイドル部」は私たちの「スクールアイドル同好会」を表立って妨害してる上、学校からエコヒイキまでされてる」
璃奈「なのに、みんなそれについて文句や不満を言わない」
璃奈「この事から分かるのは…」
しずく「暗示で作られた「現実」は、あまりにもランジュさんたちと「スクールアイドル部」に都合の良すぎる…」
璃奈「そう」
璃奈「まるで出来の悪いなろう小説を見てるみたいだった」
彼方「という事は…！」
璃奈「この「現実」を仕組んだのは、「スクールアイドル部」の可能性が高い…」 しずく（こうして、私たちはスクールアイドル部の部室に乗り込みました）
しずく（私と彼方さんと璃奈さん、それからエマさんと果林さん、せつ菜さんの6人で乗り込みました）
しずく（愛さんと歩夢さんとかすみさんは、何かあった時のために侑さんの側にいてもらう事にしました）
ｶﾞﾁｬ
ランジュ「あら？」
彼方「…」
しずく「…」
璃奈「…」
エマ「…」
果林「…」
せつ菜「…」
ランジュ「あなたたちは…！」
ランジュ「果林！みんなを連れてきてくれたのね！」
ランジュ「嬉しいわ！」
果林「私はスクールアイドル部の仲間になんかなった覚えは無いわ」
果林「私たちを操って、自分の都合の良いようにするなんて…！」
ランジュ「…！？」
しずく「…単刀直入に聞きます」
しずく「ランジュさんは、昨日までこの学校にはいませんでしたよね？」
ランジュ「！！」
しずく「そこの栞子さんと、ミアさんも」
栞子「！！」
ミア「！！」
彼方「なのにこの学校のみんなはあなた達を、「ずっと前からいた」って言ってる」
彼方「不自然だよねぇ？」
ランジュ「な……！？」
彼方「今ランジュちゃんが思った事を当ててあげよう」
彼方「『どうして？暗示をかけたはずなのに…』」
ランジュ「！！」 彼方「おお、その反応はやっぱり…」
しずく「あなた達が犯人だったんですね」
ランジュ「…」
栞子「…」
ミア「…」
ランジュ「まさか、バレるなんて思わなかったわ」
ランジュ「完璧にやってるはずだったもの」
ランジュ「でも、あなた達の暗示が解けたとしてもランジュたちの勝ちに変わりはないわ」
ランジュ「この学園のみんなは、ランジュの暗示の中にいる」
ランジュ「あなた達が「これは暗示にかかってる」なんて騒いでも、なんの意味もないわ」
ランジュ「大人しく暗示にかかっていれば、あなた達もこんな無駄な事しなくて良かったのに」
エマ「どうして、こんな事を…？」
エマ「何の目的があって、みんなの日常をこんな風に…？」
ランジュ「目的？良い質問ね！」
ランジュ「ランジュの目的は「この学園でスクールアイドルをする事」よ！」
しずく「え…？」
しずく「それだけ、ですか…？」
しずく「それだけの為だけに、どうしてこんな暗示なんか…！」
ランジュ「んー…」
ランジュ「実はランジュ達は、別の世界から来た人間なの」
ランジュ「元々いた世界でもスクールアイドルをしていたけど、少し面倒な事になっちゃって」
ランジュ「だから、この世界に来てまたイチからスクールアイドルを始めようと思ったの」
ランジュ「でもいきなりこの世界に来てスクールアイドル始めてもアレだから、みんなに暗示をかけてランジュ達がやりやすいようにしたの」
ランジュ「ランジュ達は元々この世界にいた人間だ、ってね」
しずく「…！」
しずく（そんな、なんて自分勝手な…！！） せつ菜「じゃあ…」
せつ菜「じゃあどうして、侑さんについての記憶をみんなの中から消したんですか！？」
せつ菜「暗示をかけて、自分たちが元々ここにいた人間だという事にしてスクールアイドルをやりたいだけなら…」
せつ菜「侑さんをあんな風にする必要はなかったはずです！！」
ランジュ「侑…？」
ランジュ「あぁ、あの音楽科の子ね」
ランジュ「あの子は、ランジュにとっては要らない子なの」
ランジュ「ランジュ達が元いた世界で、スクールアイドル同好会からスクールアイドル部に部員を引き抜けなかった原因…」
ランジュ「それがあの「歩夢の幼馴染」で「かすみの先輩」だった子…」
ランジュ「この世界では、高咲侑が「その子」に相当するの」
ランジュ「あの子は、ランジュのスクールアイドル活動にとって邪魔な存在」
ランジュ「だから、高咲侑には消えてもらう事にしたの」
せつ菜「！！」
ランジュ「歩夢もかすみも、あんな何の取り柄も無さそうな子よりランジュと一緒にいた方が絶対良いのに…」ﾊｧ
彼方「…」
しずく「…」 彼方「…うん」
彼方「今のを聞いて、よく分かったよ」
しずく「はい…」ｽﾁｬ
彼方「ランジュちゃんは、とんでもなく悪い子だよ」
ランジュ「…？」
ランジュ「ランジュが、悪い子？」
ヤラシード仮面「それもただの悪じゃありません…」
ヤラシード仮面「自分が『悪』だと気づいていない、最もドス黒い『悪』です！！」
ヤラシード仮面「世界には色んな人がいます」
ヤラシード仮面「国際交流学科にいて、それをよく実感しています」
ヤラシード仮面「ですが、こんな自分勝手な人に会ったのは初めてです…！」
ヤラシード仮面「自分がただスクールアイドルをやりたいからといって、この世界の人たちをこんな風にするなんて…！！」
彼方「絶対に、許せないよね！！」ﾊﾞｯ
ヤラシード仮面「お覚悟！！」ﾊﾞｯ
ランジュ「…」
栞子「…」
璃奈（…何だろう)
璃奈（あの2人からは、変な感じがする…！） しずく（まず彼方さんはランジュさんに絞め技を、私は栞子さんに飛び技を仕掛けようとしました）
しずく（しかし…）
ランジュ「へぇ…？」ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「な……！？」ｸﾞｸﾞｸﾞ
栞子「……！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
しずく「え……！？」ｸﾞｸﾞｸﾞ
璃奈「技を仕掛けようとして、逆に捕らえられた…！？」
しずく（私たちは技をかけることが出来ませんでした）
ランジュ「この世界のしずくと彼方は、こういうスキルを持ってるのね…！」
ランジュ「でも、その程度じゃランジュたちには勝てないわね」
彼方「ぐぅぅ……！」
しずく「何を…！」
ランジュ「ふぅん、信じてないみたいね」
ランジュ「じゃあ思い知らせてあげるわ…！」
ランジュ「格の違いってやつを！！」ｼｭｩｩ…
彼方「周りの空間が…！？」
しずく「う…まぶしっ…！」
ｶｯ…
しずく「ぅ…」
しずく「ここは…？」
ﾜｧｧｧｧ…!
彼方「り、リングの上…！？」
しずく（気がつくと、私と彼方さんは超満員の会場の中央に設置されたリングの上に立っていました）
しずく（私たち2人といっしょに来ていたみんなは、観客席の最前列に座っています）
しずく（私たちの立っている青コーナーの向かい側、赤コーナーにはランジュさんと栞子さんが立っています）
ランジュ「さぁ、始めましょう」
ランジュ「私たちのステージを…！」
栞子「…」
彼方「くっ…！」ｸﾞｯ…
しずく「……っ！」ｸﾞｯ… 彼方（彼方ちゃんとしずくちゃんは、なんとか勝ってやろうと必死で戦った）
彼方（だけど…）
ランジュ「ふん！！」 ﾄﾞｺﾞｽｯ!
彼方「ぐぁ…！！」
エマ「ああっ！！彼方ちゃんの脇腹をパイプ椅子で！？」
ランジュ「このっ！！」ﾊﾞｷｨ!
彼方「がっ……！！」ﾄﾞｻ…
せつ菜「さ、さらに上から殴りつけましたよ！？」
果林「ちょっと！？凶器は反則でしょう！？」
凶器攻撃
会場のパイプ椅子や入場の時持ってきた竹刀などの凶器で相手をぶん殴る攻撃。
主にヒール(悪役)レスラーがよくやる。
反則なのでレフェリーの見ていない隙をついて行われる。
しずく「この…！」ﾊﾞｯ
ランジュ「…ッ！」ﾎﾟｲｯ
しずく「！？」
レフェリー「うわぁ！？」
璃奈「レフェリーに向かってしずくちゃんを投げた…！？」
レフェリー利用
ヒールレスラーがよく使う戦術のひとつ。
リング上で試合を審判するレフェリーを掴んで相手に向かって投げたり、相手レスラーをレフェリーに向かって投げたりする戦術。
そうして出来た相手の隙に乗じてヒールレスラーは攻撃を仕掛けたりする。
ランジュ「ラァッ！！」ｶﾞｯ!
しずく「あ゛っっ！！！｣ﾋﾞｸ
せつ菜「ああ！？しずくさんのお股が！！」
急所攻撃
いわゆる金的攻撃。当然反則なので、仕掛ける側はレフェリーの見ていない隙に仕掛ける。
命中すれば相手は悶絶して隙だらけになるので、ここから大技を仕掛けたり、締め技を掛けてタップアウトを狙ったりする。
しずく「あ゛……うぅ……！！(悶絶)」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
彼方「し、しずくちゃん…！！」
彼方（彼方ちゃんたちは、相手の反則技でどんどん追い込まれていったんだ…） 彼方「！？」ｶﾞｼｯ
ミア「フッ……！｣ｸﾞｸﾞｸﾞ
果林「リングの外から彼方の足首を掴んでる…！？」
彼方（う、動けない…！！）
栞子「はっ！！」ﾊﾞｷｨ
彼方「うぐ……！！」
ミア「ふぬぬ……！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ…
しずく「ぅ……ぐぁ……！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
エマ「今度はリングの外からしずくちゃんの首をチェーンで絞めてる…！！」
セコンド介入
主にヒールユニットのレスラーが使う戦術。
試合中、ロープ際に来た相手レスラーをリング外のセコンドがあらゆる手段で妨害する。
「あらゆる手段」というのは、竹刀でぶん殴ったり鉄のチェーンで後ろから首を絞めたり、時にはレフェリーを妨害したりと様々。
せつ菜「あんなの卑怯です！！」
せつ菜「私、ちょっと抗議してきます！！」
璃奈「…行っても、きっと意味ない」
せつ菜「どうしてそんな事…！！」
璃奈「この空間はランジュさんの作り出した空間」
璃奈「きっとランジュさんたちに有利に作られてる」
璃奈「だから、きっと私たちが何を言っても取り合ってもらえない」
せつ菜「そ、そんなの…！」
璃奈「ランジュさんは、自分のやる事成す事全部認められなきゃ気が済まない人なんだと思う」
璃奈「暗示をかけられたうちの生徒がランジュさんたちに否定的な意見を言わなかったのも、きっとそのせい」
璃奈「悔しいけど、どうにもならない」 栞子「…！」ｼｭﾙｼｭﾙ
果林「あれは何してるのかしら…？」
栞子「…」ﾊﾟｯ
せつ菜「コーナーマットが外れました！！」
ランジュ「ふんッ！！」ﾌﾞﾝｯ
彼方「うぁ…！！」
エマ「彼方ちゃんがコーナーに投げられたよ！？」
璃奈「でも、あのコーナーって…！」
彼方「ぐぅ…！！」ｶﾞｼｬﾝ!
彼方「ぐ…うぅ……！」ｽﾞｷｽﾞｷ
せつ菜「金具むき出しのコーナーに彼方さんが…！！」
コーナーマット外し
これもヒールがよく使う戦術。
文字通り、コーナーポストに付けてあるマットを外す技。
その後は金具むき出しになったコーナーに向かって相手を投げ込み、ダメージを与えるのがお決まりのコンボ。
彼方（結局、彼方ちゃんたちは手も足も出なかった）
彼方（彼方ちゃんとしずくちゃんは、この学校でもトップクラスに強い）
彼方（心のどこかに、そんな自信をずっと持ってた）
彼方（でも…）
ランジュ「ふっ…大したことないわね…」
彼方「くっ……」
しずく「ぅ……！」
彼方（完敗だった） ｼｭｩｩ…
彼方「あ……」
彼方（リングが消えて、元いたスクールアイドル部の部室の風景が戻ってきた）
彼方（…彼方ちゃんは、もう立てないくらいボロボロだ）
しずく「っ……」
彼方（しずくちゃんも、彼方ちゃんとおんなじくらいボロボロみたいだ）
ランジュ「今回はこのくらいで勘弁してあげる」
ランジュ「これに懲りたら、ランジュたちに楯突くのはやめて大人しく暗示にかかることね」
ランジュ「もしまたこんな風に楯突いたら…」
ランジュ「こんなんじゃ済まないから」
ランジュ「ふふ…あははっ…！」ｹﾗｹﾗ
栞子「…」
彼方「…ッ！」ｷﾞﾘｨ
しずく「……！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方（身体中痛くて、こんな風に負けたのが悔しくて）
彼方（こんな自分に、ただただ腹が立った） 〜保健室〜
ｶﾞﾗ…
果林「ほら彼方、保健室着いたわよ！」
彼方(満身創痍)「う……」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
エマ「しずくちゃん、しっかりして…！」
しずく(満身創痍)「くぅ……！」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
かすみ「！！」
かすみ「しず子、彼方先輩…？」
歩夢「な、何があったの…！？」
愛「とりあえず、早いこと手当てしないと…！」
璃奈「みんなに暗示をかけてたのは、ランジュさんたちだった」
歩夢「！！」
歩夢「もしかして、侑ちゃんをこんな事にしたのも…」
璃奈「…うん」
璃奈「しずくちゃんと彼方さんは、ランジュさんたちを断罪しようとした」
璃奈「でも…」
彼方「へへ…手も足も出ずに負けちゃった…」
彼方「…悔しい」
彼方「すっごく、悔しいよ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
歩夢「彼方さん…」
〜間〜
愛「…これで手当てはオッケーかな」
彼方「すやぁ……」
しずく「すぅ…すぅ……」
エマ「ふふ、寝ちゃってる」
果林「2人とも、ゆっくり休んでちょうだい…」 〜夢の中〜
彼方「ぅ…？」
「彼方さん…？」
彼方「この声は…しずくちゃん？」
しずく「はい、私です」
彼方「どこだろ、ここ…？」
しずく「分かりません…」
「やぁ、随分とひどくやられたみたいじゃないか」
彼方「この声は…！」
緑タイツ姿の男「久しぶりだな」
白ハチマキの巨漢「今日は2人で来たんだな」
しずく「彼方さん、この人たちは…？」
彼方「ああ、彼方ちゃんに絞め技を教えてくれた人たちだよ」
不死鳥仮面「俺もいるぞ」
しずく「！！」
彼方「えっと…？」
しずく「…あの人は私に飛び技を教えてくれた人です」
彼方「へぇ…」
彼方「…あれ？」
彼方「なんか汗かいてる…？」
緑タイツ姿の男「ああ、これか」
緑タイツ姿の男「君の精神に何か「悪いもの」が入っててたから、それと戦ってたんだよ」
白ハチマキの巨漢「俺たちにかかれば大した事ない相手だったが…」
白ハチマキの巨漢「ちょっと数が多かったな」
彼方「悪い何かって…？」
緑タイツ姿の男「見た感じ、あれは呪いとか精神攻撃の類だな」
彼方「…！」
不死鳥仮面「俺も、君の精神に入ってきた「悪い何か」と戦ってたんだ」
しずく「…！」
彼方「彼方ちゃんとしずくちゃんが暗示にかからなかったのって、もしかして…！？」 白ハチマキの巨漢「ああ、そうだよ」
白ハチマキの巨漢「それから、君が友達を絞め落として友達にかかった暗示を解くことが出来たのも…俺たちのおかげってわけだ」
彼方「…え？」
緑タイツ姿の男「君が友達を絞め落とした時、君は無意識のうちに友達の心に巣食っていた「悪いもの」を取り込んでいたんだ」
緑タイツ姿の男「それを俺とこいつの2人で倒してたんだよ」
しずく「彼方さんがみんなにかかってた暗示を解けたのはそういう理由だったんですね…」
彼方「…」
しずく「…」
緑タイツ姿の男「…悔しいか？」
彼方「…」
彼方「…うん、悔しいよ」
彼方「あんな負け方するなんて、本当に悔しいよ…！」
しずく「私も、悔しいです…！」
しずく「自分がこんなに弱かったなんて…！」
不死鳥仮面「そうか…」
不死鳥仮面「だが、これで終わったなんて思う必要はない」
不死鳥仮面「君たちには、まだ勝てる見込みがある」
彼方「！！」
緑タイツ姿の男「君たち2人はこれまでの戦いの中で着実に才能を伸ばしてきている」
緑タイツ姿の男「締め技や飛び技だけじゃない」
緑タイツ姿の男「受け身も、打撃も、投げ技も…プロレスに必要なセンスが、十分に育っている」
白ハチマキの巨漢「足りないのは技術だけだ」
白ハチマキの巨漢「それを今から教えてやる」
白ハチマキの巨漢「俺たちの持つ技術の全てを、教え込んでやるよ」
彼方「は、はい！」
しずく「よろしくお願いします！」 彼方（こうして、彼方ちゃんとしずくちゃんは「プロレスの神様」たちと特訓を始めたんだ）
緑タイツ姿の男「いいか、こういう風に肘を思い切り振り抜くんだ」ﾌﾞﾝｯ!
彼方「はい！」ﾋｭﾝ!
緑タイツ姿の男「いいぞ、そういう感じだ」
白ハチマキの巨漢「もっと鋭く打ち込め！」
しずく「はい！！」ﾋﾞｼ!
彼方（打撃技も)
白ハチマキの巨漢「今からDDTやってみせるから、よく見とくんだぞ」
彼方「はい…！」
彼方（投げ技も）
不死鳥仮面「この技はもう少し踏み切りを…」
しずく「ふむふむ…」
彼方（飛び技も）
緑タイツ姿の男「相手の技を受け切るには受け身が大事だ」
緑タイツ姿の男「ダメージを和らげるには…」
かなしず「なるほど…」
彼方（受け身も、全部夢の中で教えてもらった） 彼方（この「特訓」を何日か繰り返して、ついに…）
緑タイツ姿の男「…よし、これで俺たちに教えられるテクニックは全部教えた」
白ハチマキの巨漢「これできっと、あいつらにも勝てるはずだ」
不死鳥仮面「2人とも、ここまでよく頑張ったな」
かなしず「ありがとうございます！」
彼方「…あの、ちょっと気になったんですけど」
緑タイツ姿の男「ん？」
彼方「あなたたち3人は、プロレスの神様なんですよね？」
白ハチマキの巨漢「そうだが、それがどうした？」
彼方「いや…なんかみんな「プロレスの神様」だとちょっとこんがらかっちゃうな、って…」
しずく「確かに…」
緑タイツ姿の男「ん〜…」
白ハチマキの巨漢「良いんじゃないか？ここまできたんだし俺たちの名前教えても」
緑タイツ姿の男「…そうだな」
緑タイツ姿の男「じゃあ、俺のことは「ミサワさん」って呼んでくれ」
彼方「！」
白ハチマキの巨漢「じゃ、俺のことは「ハシモトさん」でいいぜ」
彼方「！！」
ハシモト「お前はどうする？「エザキ」でいいか？」
不死鳥仮面「いや、今の俺は「エザキ」でも「H」でも無い」
不死鳥仮面「今の俺は「ハヤブサ」だ」
ハヤブサ「ハヤブサと呼んでくれ」
しずく「！！」
しずく（この人たち…！）
彼方（プロレスラー選手名鑑に載ってた人たちだ…！）
ミサワ「おっ…！？」
ミサワ「その反応は、俺たちの事知ってる感じだな」 「プロレスわかんねえ！」って人のためのプロレスラー紹介コーナー！
ここに書いてある内容は大分まとめてあるので、気になった方はGoogle先生とかに聞いてみてください…
三沢光晴(1962-2009)
90年代の全日本プロレスで活躍したレスラー。
2代目タイガーマスクの中の人。
自分よりも体格の大きい選手と渡り合うために会得したエルボーと、学生時代に器械体操で身につけた身体能力と国体優勝レベルのレスリングの実力、天才と称されるほどの受け身の巧さを武器に、川田利明、小橋建太、田上明の3人と「四天王プロレス」と呼ばれる伝説的な死闘を繰り広げた。
プロレス四天王と呼ばれた上記4人の中でも、三沢は別格と言って良いほどの強さであった。
［得意技］
・エルボー
・タイガースープレックス
・タイガードライバー
・エメラルド・フロウジョン
・フェイスロック
他多数
橋本真也(1965-2004)
90年代の新日本プロレスで活躍したレスラー。
長州力ら当時の主力レスラーが集団離脱し、ピンチになった新日本プロレスから「闘魂三銃士」として売り出された1人。
他のメンバーである武藤敬司、蝶野正洋とは生涯ライバル同士であり続けた。
スーパーヘビー級の選手だが、このクラスの選手がよく使うラリアットやパワーボムは使わず、キック技主体のファイトスタイルであった。
その体重の乗った蹴りの威力は凄まじく、武藤や蝶野から嫌がられるほどであった。
リング上で真っ向から相手を叩き潰す姿から「破壊王」というニックネームで広く親しまれていた。
［得意技］
・各種キック
・袈裟斬りチョップ
・DDT
・三角絞め
他多数
ハヤブサ(1968-2016)
90年代、大仁田厚引退後の新生FMWのエースとして団体を引っ張っていた覆面レスラー。マスクを脱いで「H」という名前でリングに上がっていた時期もあった。本名は江崎英治。
90年代後半からは全日本プロレスのリングにも立っていた。
高難易度の飛び技を使いこなすそのファイトスタイルは、プロレスファンのみならず実際に対戦した獣神サンダー・ライガーなどの選手たちからも高く評価されていた。
［得意技］
・ファイアーバード・スプラッシュ
・フェニックス・スプラッシュ
・その他飛び技各種
・ファルコンアロー
他多数 彼方「す、すごい…！」
しずく「本物…ですか？」
ハシモト「ああ、本物だぞ」
ミサワ「サインでも書いてあげられたらよかったんだが、ここは夢の中だからなぁ…」
ハヤブサ「じゃあ握手！握手しよう！」
ミサワ「おお、そうするか」
ミサワ「…がんばれよ」ｸﾞｯ
彼方「…はい！」ｸﾞｯ
彼方（こうして彼方ちゃんとしずくちゃんは、伝説のレスラーさんたち3人と夢の中で握手を済ませて帰ったんだ）
彼方（夢から覚めたら、早速彼方ちゃんたちはランジュちゃんたちにリマッチを申し込んだ）
彼方（ランジュちゃんたちはリマッチを受け入れた）
ランジュ「良いわ！リマッチ、やってあげる！」
ランジュ「何度やっても結果は一緒だって事、思い知らせてあげるネ！」
彼方（…って言ってたけど、今度の彼方ちゃんたちはあの時の弱い彼方ちゃんたちじゃない）
彼方（今度こそ、断罪してみせる…！！） 〜体育館〜
彼方「…」
ヤラシード仮面「…」
ヤラシード仮面（ランジュさん達が用意した試合会場は、放課後の虹ヶ咲学園の体育館に作られたリング…）
ヤラシード仮面（体育館の中央に設置されたリングを囲むように客席が設けられ、そこにはうちの生徒が大勢座っています）
ヤラシード仮面（まさに超満員状態です）
ヤラシード仮面（客席の最前列、私たちのいる青コーナーに近いところには果林さん、エマさん、せつ菜さん、璃奈さん、それからわざわざこの学校に駆けつけてくれた遥さんが座っています）
ヤラシード仮面（残りのかすみさん、歩夢さん、愛さんはこの前同様侑さんに何かあった時のために保健室で待機しています）
果林「今回はどうして体育館なのかしら…？」
璃奈「ランジュさん達はきっと、彼方さん達を公開処刑しようとしているんだと思う」
璃奈「きっと、みんなが見ている場でコテンパンにして、私たちの抵抗する気を削ぎたいんだと思う」
遥「お姉ちゃん…！」
ランジュ「この前あれだけやられたのにまだランジュ達に向かって来るなんて…」
ランジュ「あなた達の強情さは褒めてあげるわ！」
ランジュ「でも、それも今日で終わりにしてあげるネ…！」
栞子「…」
彼方「今日の彼方ちゃんとしずくちゃんは、「あの時」みたいにはやられないよ〜」
彼方「今度こそ、勝ってみせるからね…！」
ヤラシード仮面「はい！」
ヤラシード仮面「特訓の成果、存分に見せてあげましょう！」
ヤラシード仮面（心の準備もできた）
ヤラシード仮面（あとはゴングを待つだけ…） せつ菜「いよいよ最終決戦です！！」
せつ菜「でもその前に、プロレスのルールをおさらいしましょう！」
せつ菜「まずは、どうやって勝敗を決めるかです！」
璃奈「勝ち負けの決め方はこんな感じ」
1. ピンフォール
2. タップアウト
3. ノックアウト(KO)
4. テクニカルノックアウト(TKO)
5. リングアウト
6.レフェリーストップ/ドクターストップ
せつ菜「相手の両肩をリング上のマットに付けて3カウントを奪ったら勝ち、というのがピンフォールです！」
果林「相手を絞め技や関節技で固めて、ギブアップを奪って勝つのがタップアウトね」
璃奈「相手の攻撃でダウンして10カウント以内に起き上がれなかったら負け、これがノックアウト」
エマ「味方のレフェリーが「これ以上試合は続行できない！」って判断したらリングにタオルを投げ込むんだ」
エマ「こうなったらもう降参、これがテクニカルノックアウトだよ」
せつ菜「リングの外、つまり場外に出て20カウント以内にリング内に戻ってこられなければ負けになってしまいます！」
せつ菜「リングアウト負けです！」
璃奈「レフェリーや待機してるリングドクターが試合続行不能と判断してその時点で試合を止めるのがレフェリーストップとかドクターストップだよ」
エマ「他にも、試合中に乱入とかみたいな予期せぬ事態で試合が続行不能になったら「ノーコンテスト」、つまり無効試合になるんだ」
果林「次は反則についての説明よ」
せつ菜「プロレスの反則には「レフェリーへの暴力行為」や「凶器の使用」がありますね！」
果林「それから、プロレスのルールには「ロープブレイク」というのがあるわ」
果林「このロープブレイクっていうのは、「関節技や絞め技を掛けている間、相手か自分の身体がロープに触れるかロープの外に出るかすると、掛けている技を解かないといけない」、ってルールなんだけど…」
エマ「ロープに触っているのに技をかけっぱなしにするのは反則だよ」
璃奈「それから、「グーで殴ること」「のど(気管)を絞める技」「サミング(目潰し)」「急所攻撃」も反則行為だけど…」
璃奈「さっき言った反則に共通するのは、「レフェリーが5つ数える間に止めないとその時点で負け」ってこと」
果林「言い換えると、「5つ数える前に止めるなら何をしたっていい」って事ね」
せつ菜「ですが、あまりにもひどい反則の場合は一発負け、という場合もあります！」
せつ菜「これだけ覚えていれば多分大丈夫でしょう！」
せつ菜「さて、彼方さんとしずくさんの最終決戦、一体どうなるんでしょうか…！」 リングアナ(放送部員)「赤コーナー、ショウ・ランジューー！」
ランジュ「ふふ…」ﾆﾔﾘ
ﾜｧｧｧｧ…!!
リングアナ「三船…栞子ーー！」
栞子「…」ｸﾞｯｸﾞｯ
ﾜｧｧｧｧ…！
エマ「すごい歓声…！」
リングアナ「青コーナー、近江…彼方ーー！」
Boooo…!!
ﾋｯｺﾒｰ!
彼方「…」
リングアナ「ヤラシード仮面ーー！」
Boooo…!!
ｶｴﾚｰ!
ヤラシード仮面「…」
せつ菜「なんですかあれ！？彼方さんたちにすごいブーイングが…！！」
璃奈「暗示のせいだね…」
璃奈「彼方さんたちは、これからきっと辛い戦いを強いられると思う」
果林「くっ…！腹立つわね！」
遥「お姉ちゃん、しずくさん…！」
ヤラシード仮面「…逆風ですね」
彼方「そうだね…」
彼方「でも…」
ヤラシード仮面「こっちの方が燃えますよね…！！」 ランジュ「はあっ！！」ｺﾞｼｬｧ!
彼方「うぐ……！？」
栞子「ふぬぬ…！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
ヤラシード仮面「くぅ…！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
エマ「彼方ちゃんとしずくちゃんがいきなり襲われたよ！？」
果林「ちょっと！！まだゴング鳴ってないわよ！？」
ゴング前の奇襲攻撃
ゴングが鳴る前にいきなり攻撃を仕掛けるというのは、プロレスではよく見かける光景。
大体レフェリーは特に止めたりもしないし、奇襲攻撃の後に普通にゴングが鳴って試合開始になる。
ｶｧｰﾝ!
璃奈「やっとゴングが鳴った」
璃奈「しずくちゃんはなんとか栞子ちゃんと一緒にリングの外に出たけど…」
ランジュ「…ッ！このっ…！！」ｹﾞｼｯｹﾞｼｯ
彼方「う…くっ……！」
せつ菜「リング上の彼方さんはボコボコに蹴られてますね…」
遥「お姉ちゃん…！！」
ランジュ「…フン！！」ﾌﾞﾝｯ
エマ「彼方ちゃんが向こうのコーナーに振られ…！？」
彼方「っ！！」ﾌﾞﾝｯ!
ランジュ「なぁ！？」
果林「でも彼方が逆に投げ返したわ！」
ランジュ「…ッ！」ｶﾞｼｬﾝ
彼方「オォォォォ…！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
彼方「セァ！」ﾊﾞｷｬ!
串刺し式エルボー
コーナーにもたれかかった状態の相手に対して走り込みながら繰り出すエルボー。
このように、コーナーに釘付け状態の相手に向かって走り込みつつ繰り出す技は「串刺し式」と呼ばれる。
串刺し式で繰り出す技は大体打撃技である。
ランジュ「がぁ……！？」
果林「やったわ！！」
せつ菜「その調子です！」 璃奈（そして、しばらくは彼方さんがリードする形で試合は進んだ）
彼方「シィッ！！シィッッ！！」ｹﾞｼｯｹﾞｼｯ!
彼方「……イィァ！！」ﾄﾞｺﾞｽｯ!
ランジュ「ぐっ……！！」ｶﾞｼｬﾝ!
ミドルキック
橋本真也が最も多用した蹴り技。
相手の胸めがけて放つ蹴り。
数発ミドルキックを叩き込んで相手を怯ませ、少しタメて更に強力なキックで蹴り飛ばすコンボを食らった相手は文字通り「吹っ飛ぶ」。
ちなみに、橋本選手のキック力は1000kgあったという話である。
ランジュ「はぁ…はぁ…」ﾖﾛ…
彼方「…」ｸﾞｯ
彼方「セイッ！！」ﾄﾞｻｧｯ!!
果林「彼方がランジュの首を抱え込んで…」
遥「そのまま後ろに倒れ込んで脳天から突き刺した…！」
DDT
相手の首を抱え込んで固定し、そのまま後ろに倒れ込んで脳天からマットにぶっ刺す技。
橋本真也の得意技にして代名詞的な技で、武藤敬司は橋本選手のDDTを「首をガッチリと抱え込まれ最後までロックを外さないので、ダメージが大きい」と評している。
ランジュ「あ゛……！！」ｺﾞｼｬ!
せつ菜「その調子です彼方さん！！」
璃奈（このまま彼方さんが決めると、みんな思ってた）
璃奈（だけど…）
ランジュ「…ラァ！！」ｺﾞｯ!
彼方「ぅあ゛っ゛……！！」
璃奈「急所攻撃…！！」
せつ菜「レフェリーさん！！あれは反則でしょう！？」
栞子「……！(パイプ椅子を持ってリングに上がろうとしている)」
レフェリー「ダメ！ストップ！」
璃奈「乱入しようとしてる栞子ちゃんを注意してるせいで彼方さんの方を見てなかったんだ…」
レフェリー妨害
主にヒールユニットのタッグパートナーやセコンドが使うテクニック。
レフェリーの目に着くような行為をしてレフェリーの注意を引きつけ、リング上の選手が反則攻撃をしやすいようにする。
彼方「ぅ…うぁ……！！」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
エマ「彼方ちゃんが一気にピンチに…！」 璃奈（ランジュさんは彼方さんを打撃でいたぶった後、赤コーナーに向かって投げつけた）
エマ「あ、あれ…！」
ミア「…(外したコーナーマットを持ってる)」
せつ菜「赤コーナーのコーナーマットが！」
せつ菜「いつの間に…！」
彼方「くっ…！」
彼方「うぁ……！！」ｶﾞｼｬﾝ!
璃奈（ここでランジュさんと栞子ちゃんがタッチ）
璃奈（金具むき出しのコーナーでダメージを負った彼方さんを栞子ちゃんがさらに痛めつけた）
栞子「ふん！！」ﾊﾞｼｨ!
彼方「ぐぁ…」
ランジュ「セァ！！」ｹﾞｼｯ
彼方「ッ…！！」
璃奈（ランジュさんも下がらずに彼方さんを痛めつけてた）
遥「お姉ちゃんッ！！」
果林「何よあれ…！」
果林「2人がかりなんて卑怯よ！」
せつ菜「レフェリーは相変わらずセコンドのミアさんに妨害されてます…」
エマ「最低…！」 璃奈（彼方さんは長いこと捕まってたけど、なんとか息を吹き返してランジュさんを場外に押しやって、栞子ちゃんに反撃できた）
彼方「セイッ…！！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ
栞子「う……！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
ステップオーバー式フェイスロック
座り込んでいる相手の背後から乗り掛かるようにして両腕で相手の顔面を締め上げる技。
三沢光晴の得意技の1つであり、あのジャンボ鶴田からタップアウト勝ちを奪ったこともある。
果林「やったわ！完全に極まってる！」
せつ菜「しかもリング中央ですよ！」
遥「いけーっ！お姉ちゃん！！」
璃奈（これで決まると思った）
璃奈（だけど…）
彼方「！？」ﾋﾞｸ
彼方「あっ！あぁ！？」
栞子「…！」ｶﾞﾌﾞｩｩ
エマ「八重歯で彼方ちゃんの手に噛み付いてる…！」
噛みつき攻撃
ただ噛み付くだけの単純な反則攻撃。単純にすごく痛い。
締め技からの噛みつきでのエスケープは、新日本プロレス所属の高橋裕二郎選手がよくやる技。
ヤラシード仮面「彼方さん！！」
彼方「くっ…！！」ﾎﾞｺ!
栞子「ッ…！｣ﾊﾟｯ
彼方「交代っ！」ﾊﾟｼ
璃奈（エルボーを食らわせて噛みつきから解放された彼方さんは、青コーナーに戻ってしずくちゃんと交代した…） 璃奈（交代して早々、しずくちゃんはスピーディな攻めを仕掛けていった）
ヤラシード仮面「せいっ！！」ﾌﾞﾝ
栞子「…っ！」
果林「ロープに振ったわ！」
ヤラシード仮面「ッ！！」ｺﾞｯ
栞子「あぐぅ…！！」ｶﾞｸｯ
璃奈「戻ってきた栞子ちゃんをラリアットで…！」
フライングラリアット
勢いよく相手に飛び付きながら放つラリアット。
三沢光晴がよく繋ぎ技として使った。
余談だが、ラリアットの使い手としてはスタン・ハンセンや長州力、小橋建太、現役選手では新日本プロレス所属の小島聡選手、プロレスリング・ノア所属の潮崎豪選手などが有名。
オカダ・カズチカ選手のレインメーカー(2021年1月現在封印中)もラリアットの派生技である。
ハルク・ホーガンや全日本プロレス所属の大森隆男選手、新日本プロレス所属のタイチ選手が使う「アックスボンバー」はラリアットっぽいが腕をL字型にして肘の内側をぶつける技なので微妙に違う。
ヤラシード仮面「たぁっ！！」ﾄﾞｺﾞｯ
栞子「ぐぅぅっ……！！」ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ
スワンダイブ式ミサイルキック
コーナーポスト上から飛んで繰り出すドロップキックをミサイルキックと言うが、この「スワンダイブ式」はトップロープの上から繰り出す。
トップロープ上から飛んで繰り出す技を「スワンダイブ式」と呼ぶようになったのは、プロレスリングZERO1の大谷晋二郎選手が繰り出したこの技を、実況の辻よしなりアナがそう呼んだせい。
ちなみに、プロレスリングZERO1というのは橋本真也が立ち上げた団体の後継団体で、橋本は大谷晋二郎選手の恩師と言える存在である。
栞子「うぅ……！」
せつ菜「栞子さん、場外にエスケープしましたね」
ヤラシード仮面「はぁ！！」ﾊﾞｯ!
エマ「しずくちゃんも場外に飛んだよ！」
プランチャ・スイシーダ
リング上から場外に繰り出すボディアタック。
「スイシーダ」というのはスペイン語で「自殺者」という意味。その名の通り、避けられたらこっちが大ダメージを受ける捨て身の技。
栞子「がはぁ…！！」ｺﾞｼｬｧ! ヤラシード仮面「この！！」ﾌﾞﾝ!
栞子「ああっ！！」ｶﾞｼｬﾝ!
鉄柵攻撃
リングサイドのフェンスに向かって相手を投げ付ける技。プロレスの場外戦じゃよく見る技。
ヤラシード仮面「このォ！！」ﾌﾞﾝｯ!
栞子「ぐぅ…！！」ｺﾞｽｯ!
エプロンサイド攻撃
エプロンサイドというのはリング上のロープの外に少しはみ出してる所の事。めちゃくちゃ硬い。
場外戦でここに相手をぶつけてダメージを与えるのもプロレスじゃよくある事。
果林「いいわよ！」
果林「そのままやっちゃいなさい！！」
ミア(パイプ椅子装備)「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
せつ菜「あれは…！」
せつ菜「しずくさん、後ろです！！」
ミア「F**k！！」ﾊﾞｷｨ!
ヤラシード仮面「がっ…！！」
遥「しずくさん！！」
ミア「この…！！」ﾄﾞｺﾞｯ!ﾊﾞｷｬ!
しずく「がぁ……！！」
しずく「ぁ……！」
璃奈（状況はしずくちゃん優位から一変、しずくちゃんは一気にピンチになった）
璃奈（しずくちゃんがミアちゃんにボコボコにされてる間に栞子ちゃんも復活）
璃奈（状況はさらに悪くなった）
栞子「ッ！！」ﾌﾞﾝｯ
しずく「う゛ぁ…！！」ｶﾞﾝｯ
鉄柱攻撃
場外でコーナーの鉄柱に相手をぶつける攻撃。当然めちゃくちゃ痛い。
鉄柵攻撃もエプロンサイド攻撃も鉄柱攻撃も、それに限らずプロレス全体に言える事だが、プロレスラーは特殊な訓練を受けたすごい人たちだから「めっちゃ痛い」程度で済んでるのであって、一般人がマネをするとこんなもんでは済まない可能性が高い。
璃奈（しずくちゃんは場外で散々痛めつけられ、すっかりダウンしてしまった）
ヤラシード仮面「……」ｸﾞｯﾀﾘ 璃奈（そして、場外にしずくちゃんを置き去りにしたまま場外カウントが始まってしまった）
栞子「どうしたんです？」
栞子「それで終わりですか？」
ヤラシード仮面「くっ…！」ﾌﾗﾌﾗ…
璃奈（栞子ちゃんは早々にリング上に戻って、必死に戻ろうとするしずくちゃんをあざ笑うように煽っている）
璃奈（彼方さんは何度もしずくちゃんを助けに行こうとしたけど、ランジュさんに邪魔されて結局行けなかった）
璃奈（場外カウントは、もう10を超えてしまった）
エマ「しずくちゃん……！！」
果林「何よあれ！！」
果林「腹立つわね…！！」
璃奈（しずくちゃんはなんとかエプロンサイドに手をかけ、あとはリングに上がるだけになった）
レフェリー「15！」
ヤラシード仮面「くっ…！！」ｸﾞｯ
ミア「Shit！！」ﾊﾞｷｨ
ヤラシード仮面「ああ！？」ﾄﾞｻｯ
エマ「ええ！？」
果林「なにしてんのよあのガキ…！」
レフェリー「16！」
ヤラシード仮面「はぁ…はぁ……」
遥「しずくさん！立って！！」
レフェリー「17！！」
ヤラシード仮面「くっ…！！」ﾖﾛﾖﾛ…
璃奈「た、立った…！」
レフェリー「18！！」
ヤラシード仮面「ッ！！」ｶﾞｼ
レフェリー「19！！」
ヤラシード仮面「ふっ…！！」ﾊﾞｯ
栞子「！！」
エマ「ふぅ…ヒヤヒヤしたよぉ…」
璃奈（しずくちゃんはなんとかギリギリでリングに戻ることができた） 璃奈（すっかりグロッキーになってしまったしずくちゃんは、リング上で栞子ちゃんが仕掛けてきた追い討ちを上手くかわして、彼方さんにタッチした）
璃奈（でも、彼方さんはすぐに劣勢に追い込まれた）
彼方「たぁぁっ！」ﾊﾞｯ
栞子「ふっ！！」ｽﾊﾟｧﾝ!
トラースキック
相手に背を向けた状態や横向きの状態から相手の頭部、特に顎先を狙ってカカトや足裏で鋭くまっすぐに蹴り上げる技。
考案者はザ・グレート・カブキで、今ではプロレスリング・ノア所属の丸藤正道選手などの多くの選手が使用している。
トラースキックという名称は「Thrust Kick(突き刺す蹴り)」が訛ったものなので、外国では「Super Kick」と言わなければ通じない。
彼方「ぁ……！」ﾌﾗ…
せつ菜「け、蹴りが思い切り顎に…！」
栞子「ふっ…はぁ！」ｽﾞﾀﾞｧﾝ!
裏投げ
「裏投げ」は柔道では基本的にバックドロップのような技だが、プロレスでは違う形の技を指す。
プロレスで言う「裏投げ」は側面から相手の脇下に頭を潜り込ませるような形で組みつき、片腕で相手の首の付け根あたりを掴み、もう片方の腕で相手の腰を掴んで投げ飛ばす技。
日本のプロレス界にこの技を持ち込んだのは、ロシアでのサンボ修業から帰ってきた馳浩と怨念坊主になる前の飯塚高史である。
果林「反則技だけじゃなくてあんな技まで使えたなんて…！！」
彼方「ぐぁ…！」
栞子「はぁ…はぁ…！」ｶﾞｼ
彼方「う……」ｸﾞｸﾞｸﾞ
遥「お姉ちゃんの髪を掴んで立たせた…！？」
彼方「…ッ！(エルボー)」ﾊﾞｼｯ!
栞子「！？(頭を掴まれる)」ｶﾞｼｯ!
彼方「へへへ…」ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方「流石の彼方ちゃんも、ここまでやられたら…」
彼方「しゃっきりさんになっちゃうよね…！！」ｸﾞｲｯ!
栞子「！！」
璃奈（さっきまで穏やかだった彼方さんの眼には、今では確かな「感情」の炎が燃え盛っていた） 彼方「フッ！フゥッ！！(ワンツーエルボー)」ﾊﾞｷｨ!ｺﾞｼｬ！
栞子「う…ぐぁ…！」ﾌﾗｯ
彼方「…ハッ！(エルボースマッシュ）」
栞子「がぁ…！？」ﾌﾗﾌﾗ…
栞子（一撃一撃が重い…！）
栞子（反撃しなければ…！）
栞子「シッ！！（ハイキック)」ｽｶｯ!
彼方「…はっ！！」ﾄﾞｶﾞｯ!
栞子「なぁ！？」ｽﾞﾍﾞｼｬｧ!
栞子（体勢を低くして私の蹴りを避けつつ、足払いを…！？）
水面蹴り
体を低く沈み込ませ、地を這うように回転しつつ相手に足払いをかける技。
橋本真也がボクサーと試合して負けた後、中国で修行して身に付けたと言われる技。
橋本は相手の技を避けてカウンターでこの技を見舞い、不利な形勢を逆転することも多かった。
彼方「さて、決めますか…！」ｶﾞｼ…ｶﾞｼｯ…
栞子「！！」
璃奈「あの体制は…！」
彼方「はっ！！」ﾌﾞｩﾝ!
栞子「ぎぃ…！！」ｺﾞｽｯ!
タイガースープレックスホールド
タイガースープレックスというのは、相手の両腕を背後から「ダブルチキンウィング」という形に極め、ブリッジしつつ後ろにぶん投げる技。
そして後ろにぶん投げた後、ブリッジをキープして相手からフォールを奪うのがタイガースープレックスホールド。
考案者は初代タイガーマスク・佐山聡。
2代目タイガーマスクであった三沢光晴もこの技を使っていた。
腕の極め方は2種類あり、背後から相手の腕を極めて相手の両肩に両手を添えるのが「佐山式」、背後から相手に腕を極めて相手の背中で両手を組むのが「三沢式」と呼ばれている。
レフェリー「ワン！」ﾊﾞﾝ!
レフェリー「ツー！」ﾊﾞﾝ!
栞子「！！」
遥「やった！！」
果林「これは決まったわね！！」
栞子（まずい…！！） ミア「フッ…！！」ｸﾞｲｯ!
レフェリー「スr…！？」ｽﾞﾙｯ
レフェリー「うぁ…！！」ﾄﾞｼｬｯ!
彼方「！？」ﾊﾟｯ
せつ菜「レフェリーが場外に引きずり落とされましたよ！？」
せつ菜「あんなのいいんですか！？」
璃奈「彼方さん、技を解いちゃった…」
レフェリー「ぁ……」ｸﾞｯﾀﾘ
レフェリー失神芸
ヒールユニット所属のセコンドによる妨害や、レスラーの打撃技の誤爆などによってレフェリーがダウンすることがある。
こうなるともうルールは機能しないので、リング上も場外も地獄絵図になる。ヒールにとっては天国である。
最近の新日本プロレスではよくある展開だが、ちょっとやり過ぎの感も否めない。
栞子「…！！」ﾋﾞｼｯ!
彼方「うぁ…！！」
果林「目潰し！？反則じゃないのあれ！？」
璃奈「レフェリーがあの状態だから、どうしようも無い…」
サミング
目潰し。もちろん反則技。
やられた相手は少しの間視界を奪われて隙だらけになる。
栞子「たぁ！！」ﾄﾞｺﾞｽｯ!
彼方「あぐっ……！！」
ジャンピングニーバット
助走をつけてジャンプしながら膝で相手の胸や顔面を蹴り飛ばす技。
日本での使い手としては、ジャンボ鶴田や坂口征二、現役では元全日本プロレスの秋山準選手がいる。
彼方「うぅ……」ｺﾞﾛｺﾞﾛ…
璃奈（彼方さんは場外にエスケープした）
璃奈（でも、この状況でリングの外に出るのは…） ミア「フッ！！」ｹﾞｼｯ
彼方「ぐへぇ……！」
璃奈（案の定、彼方さんはフェンス際に追いやられてピンチになってしまった）
栞子「…！」ｹﾞｼｹﾞｼ
彼方「ぅ……！」
遥「お姉ちゃん！！」
エマ「レフェリーがダウンしてるからってあんな事をするなんて…！」
ヤラシード仮面「…」
ヤラシード仮面「この状況から彼方さんを助け出すにはどうすれば…？」
ヤラシード仮面「相手はヒール…どんな手でも使って勝とうとしてくる…」
ヤラシード仮面「そんな「ヒール」に対抗するには…！」
せつ菜「しずくさん、何をしてるんでしょうか…？」
璃奈（彼方さんがやられているこの状況で、しずくちゃんはじっと何かを考えていた） ヤラシード仮面「…！！」ﾀﾞｯ
果林「しずくが動いたわ！」
せつ菜「相手の2人に後ろから近づいて…何をするつもりなんでしょう？」
ヤラシード仮面（悪に対抗するには…！）
ヤラシード仮面「はっ！！」ｶﾞｶﾞｯ!
ミア「ohhh！？」ﾋﾞｸｰﾝ!
栞子「あ゛っ！？」ﾋﾞｸｰﾝ!
遥「急所攻撃！？」
エマ「しかもダブル！？」
ヤラシード仮面（自分も「悪」のやり方を演じればいい！）
634(ムサシ)
レフェリーが見ていない隙に相手2人に同時に急所攻撃を仕掛ける技。
新日本プロレス所属の矢野通選手の数ある得意技のひとつで、今年2021年1月5日のレッスルキングダム15第一試合の4WAYマッチでもこの技からのコンボで勝利を奪っている。
技名は二刀流の剣豪、宮本武蔵にちなんで付けられた。
ランジュ「このぉぉーー！！｣ﾀﾞﾀﾞｯ
ヤラシード仮面「！！」
璃奈「しずくちゃんの後ろからランジュさんが…！」
ヤラシード仮面「…！」ｸﾙｯ
ランジュ「！？」
ヤラシード仮面「…ッ！」ﾌﾞｼｭｼｭｼｭ!
ランジュ「うゎ！？」ﾋﾞｼｬｧ
ランジュ「め、目がぁ…！！｣ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ
エマ「振り向いたしずくちゃんが何か吹きかけたよ…？」
果林「手に持ってるあれは…消毒スプレー？」
せつ菜「いつの間にあんな物を…」
消毒スプレー攻撃
相手の顔面に向かって消毒スプレーを噴きかけて視界を悪くする技。
口から液体を霧状に吹き出す攻撃は、ザ・グレート・カブキやグレート・ムタ選手が使う毒霧とか金丸義信選手が使うウィスキー噴射攻撃がある。
しかし2020年に色々と面倒な事になってしまったため、口から何かしらの液体を吹き出す攻撃はできなくなってしまった。
そこで、新日本プロレス所属の矢野通選手が情勢に配慮して使い出したのがアルコール消毒スプレーによる攻撃であった。
ヤラシード仮面「彼方さん！交代しましょう！」
ヤラシード仮面「後は私が！」
彼方「お、おっけぇ…！」 ルールが機能しないでお互いに手段選ばなくなったら、それもうプロレスどころかただの◯し合いだよね... 璃奈（その後なんとかレフェリーは復活して、リングは無法地帯じゃなくなった）
璃奈（だけど…）
栞子「ふっ…！！」ﾊﾞｷｬ!
ヤラシード仮面「はっ！！」ｺﾞｽｯ!
栞子「はぁ！！」ﾄﾞｺﾞﾄﾞｺﾞｯ!
ヤラシード仮面「くぅ…！！」ｶﾞｸ
栞子「……」ｶﾞｼｯ
ヤラシード仮面「！？」
璃奈（栞子ちゃんは、打撃戦に競り負けたしずくちゃんの仮面に手をかけた）
エマ「え…？」
せつ菜「何するつもりなんでしょうか…！」
栞子「はっ！！」ﾊﾞｷｨ!
しずく(仮面半壊)「な…！？」
果林「ああ！？」
彼方「しずくちゃんの仮面が…！」
璃奈（そして栞子ちゃんはしずくちゃんの頭をトップロープに据えつけ、足で押さえ込んだ）
栞子「皆さん！」
栞子「ご覧ください！これがヤラシード仮面の正体です！！」
栞子「正義を気取ってこの学園の生徒に暴力の限りを尽くしたヤラシード仮面の正体です！！」
しずく(仮面半壊)「ぁ…ぐぅぅ……！！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
エマ「正体をバラしちゃった…！」
璃奈（体育館に集まった、ランジュさんの暗示にかかった生徒みんなから嘲笑とブーイングが、しずくちゃんに浴びせられる）
璃奈（まるで、公開処刑だ）
レフェリー「ワン！ツー！スリー！」
栞子「…」ﾊﾟｯ
しずく(仮面半壊)「ッ…！」ﾄﾞｻｯ
璃奈（レフェリーの反則カウントのおかげでしずくちゃんは解放された）
璃奈（だけど、「ヤラシード仮面」はもう…）
しずく(仮面半壊)「はぁ…はぁ…」 >>406
目潰しって指突っ込むとかそういうのではないんだな
バレない目潰しってなんだって思ってたけど マスク剥ぎ草
スムーズに脳内再生できるけど重爆キックしてる彼方ちゃんはおもしろすぎる 某アトラスゲームも5作目は覚醒時に仮面剥ぎ取っていたな しずく(仮面半壊)「はぁ…はぁ……」
しずく（私はずっと、仮面で顔を隠して闘っていた）
しずく（そっちの方が、ヒーローみたいでかっこいいから）
しずく（でも、本当はそれだけじゃなかったんだと思う）
しずく（私はまだ、ありのままの自分をさらけ出して闘う事に抵抗があったんだと思う）
しずく(仮面半壊)「くぅ……！」ﾖﾛﾖﾛ…
エマ「立った！しずくちゃんが立ったよ！」
栞子「…まだ立ち上がる余力が残っていましたか」
栞子「しかし、仮面を壊されたあなたなど…」
しずく「……」ﾊﾞｯ…!
ｶﾗｰﾝ…
せつ菜「仮面を、脱いだ…！」
しずく（だけど、もう仮面は必要ない）
栞子「な……！？」
しずく「ありがとうございます、栞子さん…」
しずく「あなたのおかげで、やっと決心が付きました」
しずく「もう私は、自分を偽らない」
しずく「ありのままの自分で、闘います！！」
栞子「くっ…！！(ランニングエルボー)」ﾊﾞｯ
しずく「…！！」ｽｯ
果林「避けたわ！」
璃奈「しずくちゃん、さっきまでと動きのキレが全然違う…！」
しずく「フッ…！！」ﾊﾟｺｰﾝ!!
栞子「あぅ……！！」ｸﾞﾗｯ…
フックキック
相手の背後から弧を描くように側頭部を蹴り飛ばす変型トラースキック。
相手からすれば完全に死角から蹴られるのでたまった物ではない。
この技の元祖はプロレスリング・ノア所属の丸藤正道選手。
新日本プロレス所属のウィル・オスプレイ選手も「サイレント・ウィスパー」という名前でこの技を使っている。
しずく「さぁ、お楽しみはこれからです…！」
栞子「くぅ……！」 展開を考えてたらスレが落ちそうになってた…
ちょっとお待ちを 栞子「この…！！」ﾀﾞｯ!
しずく「セイッ！！」ﾊﾞｯ!
栞子「あぁっ！？」ｸﾞﾙﾝ
栞子「ぐぁ…！！」ﾊﾞｷｬ!
エマ「一回転した…！？」
せつ菜「な、なんですかあの派手な技…！」
ケブラドーラ・コンヒーロ
バックブリーカーと呼ばれる技のひとつで、風車式背骨折りとも呼ばれるルチャリブレの技。
走ってきた相手をそのままの勢いで270度旋回させて自分の膝の上に背中から落とす技。
主な使い手としてはタイガーマスクや獣神サンダー・ライガーなどが挙げられる。
2代目タイガーマスクだった三沢光晴もこの技を使っていた。
しずく「……」ｸﾞｲｯ
栞子「ぅぁ……！？」
ランジュ「栞子が垂直に抱え上げられた…！」
ランジュ「まさか…ブレーンバスター！？」
しずく「はぁ！！」ﾊﾞｧｰﾝ!
栞子「ぁ…！！」
ファルコンアロー
相手の頭を下にして垂直に担ぎ上げた後、自ら開脚しつつ尻もちを着くようにマットに落下して自分の足の間に相手を背中から叩きつける技。
ハヤブサが考案した技で、相手の受け身の技量に応じて落とす角度を調整できる優秀な技。
落とした後に相手の片足を掴み、片エビ固めでフォールを狙う場合もある。
しずく「くぅ……(片エビ固め)」ｸﾞｸﾞｸﾞ
レフェリー「ワン！」ﾊﾞﾝ
果林「いけっ！」
レフェリー「ツー！！」ﾊﾞﾝ!
栞子「…！！」ﾊﾞｯ
しずく「くっ…！！」ﾊﾞﾝ!
エマ「ああ！返されちゃった…！」
栞子「はぁ…はぁ…」ｸﾞｯﾀﾘ
璃奈「でも、栞子ちゃんはダウンしてる」
果林「チャンス到来ね…！」 しずく「すぅ…はぁ…」
せつ菜「しずくさんがコーナーポストの上に！」
しずく（この技は、「あの人」の必殺技…）
しずく（難易度の高い技だけど、今の私なら…！！）
しずく「はぁぁっ！！」ｼｭﾊﾞ!
栞子「な……！？」
フェニックス・スプラッシュ
ハヤブサの必殺技。
元々は初代タイガーマスクが考案したが、結局試合では使うことのなかった技をハヤブサが復活させた。
横180度、縦450度回転してのボディプレスで、ファイヤーバード・スプラッシュの進化系のような技。
コーナーポストから離陸直後に180度横にひねり、そこから450度前回転して体を浴びせるのが最初のバージョンで、これは新日本プロレス所属の飯伏幸太選手が受け継いでいる。
ハヤブサはその後、ひねりを加えずに離陸し、90度後回転して180度横ひねりと360度前回転を同時に行う難易度の高いバージョンを完成させている。
難易度の高いバージョンはドラゴンゲート所属のBxBハルク選手に受け継がれている。
栞子「がぁぁ……！！」ｺﾞｼｬｧｧ!!!
ランジュ「栞子っ！！」
せつ菜「す、すごい…！」
せつ菜「何がどうなってるのか訳が分からないですが、とにかくすごい技です！！」
彼方「いけッ！しずくちゃん！！」
彼方「カバー！！」
しずく「ッ…！！」ｸﾞｯ…
レフェリー「ワン！」ﾊﾞﾝ!
栞子「……！」
ランジュ「チィィッ…！！」
レフェリー「ツー！！」ﾊﾞﾝ!!
果林「これは決まったわね！！」
ミア「……」
レフェリー「ス…！？」ｺﾞｼｬｧ!
遥「あぁ！？またレフェリーが場外に引きずり落とされたちゃった！！」
ミア「フン…」
ランジュ「ナイスよ、ミア…！」ﾆｯｺﾘ
エマ「……」
璃奈「…セコンドを何とかしないと、こっちはきっと勝てない」
彼方「くっ……！」ｷﾞﾘｯ 栞子「…っ！！(急所攻撃)」ｶﾞｯ
しずく「あ゛っ……！」
璃奈（レフェリーが場外に引き倒されて、みんながそれに気を取られた隙を突いて、栞子ちゃんは赤コーナーへと戻った）
栞子「く……！」ﾊﾟｼｯ
ランジュ「お疲れ様、栞子…！」ﾊﾟｼ
ランジュ「このお礼はランジュがしてあげるわ！」
璃奈（栞子ちゃんはランジュさんとスイッチ）
しずく「これでしばらくは栞子さんも動けないはず…！」
しずく「彼方さん、後は任せました！」ﾊﾟｼ
彼方「りょーかい！」ﾊﾟｼｯ
璃奈（こっちも、彼方さんにスイッチした）
ランジュ「ラァァッ！！(ランニングエルボー)」ｶﾞｯ
彼方「！！」
ランジュ「この…このっ……！！」ﾊﾞｼﾊﾞｼｹﾞｼｹﾞｼ
せつ菜「か、彼方さんがボコボコに…！！」
ランジュ「ォラァ！！」ﾊﾞｷｨｨ!
遥「お姉ちゃんッ！！」
彼方「ぅ……」ﾕﾗ…
果林「あんだけボコボコにやられてたのに、全く動じてない…！？」
彼方「…それだけ？」ﾆｯ…
ランジュ「な…！？」
ミア「わ、笑ってやがる…！？」 ランジュ「バカにしないで！！」ｺﾞｼｬ‼︎
彼方「ッ…！！」ﾌﾗｯ
エマ「ああっ！！」
果林「何で避けないのかしら…？」
彼方（ミサワさんが言っていた…）
ランジュ「この！！」ﾊﾞｷｨ!
彼方「くっ…！」
彼方（相手の技を受けて、受けて…）
ランジュ「フッ…！」ｶﾞｼｯ
ランジュ「ハァ！！」ﾌﾞﾝｯ!
バックドロップ
相手の背後から片脇に頭を入れた状態から相手の腰を両腕で抱え、後ろに反って投げる技。
20世紀を代表するレスラーの1人、ルー・テーズが日本に持ち込んで以来多くの選手が使っている技。
彼方「くぅ……！」ﾄﾞｺﾞｼｬ!
彼方（受けて、受けて、受け切って…）
ランジュ「これで終わりにしてあげる…！」ｶﾞｯ
ランジュ「セァ！！」ﾄﾞｺﾞｽｯ!!
垂直落下式ブレーンバスター
相手を逆さに抱え上げた状態で後ろに倒れ込みつつ、相手を背中から落とすのが、現在「ブレーンバスター」と呼ばれている技。
そして、垂直落下式ブレーンバスターは、相手を逆さに抱え上げた状態で相手を「頭からそのまま真下に」落とす危険すぎる技。
実は垂直落下式の方が先に考案されたが、あまりに危険なので現在の背中から落とす形に改良された。
背中から落とすのに「脳天砕き」という別名なのはそのせい。
彼方「ッ……！」
遥「お姉ちゃーーんッ！！」
レフェリー「ワン！ツー！！」ﾊﾞﾝ!ﾊﾞﾝ!!
彼方「…！！」ﾊﾞｯ
ランジュ「返された…！？」
彼方（必殺技さえも受け切って…）
彼方「…ッッ！！！」ﾊﾞｷｨｨｨｯ!!!
ランジュ「がぁ………！？」
120%エルボー
三沢光晴のエルボーは不沈艦と呼ばれたスタン・ハンセンすらも一撃で沈めるほどのエゲツない威力であったが、犬猿の仲と言われた川田利明との試合においてはさらに強力なエルボーを繰り出していた。
この明らかに音の違う、感情むき出しのエルボーはファンから「120%エルボー」と呼ばれていた。
彼方（相手の持てる全てを引き出して、その上で勝つのがプロレスだって…！） ほしゅ
だけ入れてレスしようとしたら「本文が無いように見えますね」という謎のエラーがｗ
初めて見たけど本文あるよ！ ランジュ「あ……！？」ﾖﾛ…
ランジュ（何なの…あのエルボー…！？）
ランジュ（頭蓋骨が口から飛び出るかと思ったわ…！）
彼方「……」
ランジュ「ぅ……」
ランジュ（ランジュが負ける…？）
ランジュ（そんなの、ありえない…！)
ランジュ「くっ…！！」ﾊﾞｼﾊﾞｼｯ!
彼方「…！！」
ランジュ（ランジュは、絶対に勝ってこの世界でスクールアイドルをやらなきゃいけないの！）
ランジュ（どんな手を使ってでも、どんな事をしてでも…！）
ランジュ「このっ！」ﾊﾞｼｨｯ!
ランジュ（負けるわけにはいかないの！！）
ランジュ「このぉっ！！」ﾊﾞｼｨｨﾝ!!
彼方「…っっ！！」ﾄﾞｻｯ
ランジュ「今度こそこれで！！」ﾊﾞｯ
ランジュ「終わりっ！！」ﾄﾞｺﾞｫｯ!!
彼方「ぐぁ……！」
パワーボム
前屈みになった相手の胴体に両腕を回して抱え、背中を大きく反らして相手を自分の肩の高さまで持ち上げ、そのまま相手の背中をマットに叩きつけて押さえ込む技。
叩きつけた後は大体フォールの体勢に持ち込む。
この技を作ったのは全日本プロレスでも活躍したテリー・ゴディで、日本では天龍源一郎が使い手として有名。
レフェリー「ワン！ツー！！」ﾊﾞﾝ!ﾊﾞﾝ‼︎
彼方「…！！」ﾊﾞｯ
ランジュ「なぁ…！？」
果林「返したわ！！」
ランジュ「そ、そんな……！」
彼方「はぁ…はぁ……！」ﾑｸﾘ…
ランジュ（あれだけやったのにまだ立つの！？） ランジュ（こうなったら…！）ﾁﾗｯ
ミア「…」ｺｸﾘ
ランジュ（彼方を向こうのロープ側に誘って、そこでミアが彼方に一撃入れれば…！）ﾆﾔﾘ
ミア「…」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
果林「ちょっとあれ…！」
果林「向こうでミアが机を広げてるわよ…！」
せつ菜「絶対あの机で何かする気ですよ…！」
ランジュ「この…！」ﾊﾞｯ
彼方「セイッ！！(エルボー)」ﾊﾞｷｨｯ‼︎
ランジュ「がっ……！！」ｸﾞﾗｯ…
彼方「セイッッ！！(ハイキック)」ｺﾞｼｬｧ!!
ランジュ「ぁ゛……！！」ﾌﾗ…
彼方「おぉぉぉ…！｣ﾀﾞｯ
遥「お姉ちゃんがロープに走った！！」
エマ「でも向こうのロープ際には…！」
せつ菜「危ないですよ彼方さん！！」
ランジュ「フッ……」ﾆﾔﾘ
ミア「……」 ミア「…！」ｽｯ
ｶﾞｼｯ
ミア「！？」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
しずく「はぁ…はぁ…」ｶﾞｯｼﾘ
しずく「そう何度も何度も、同じような真似はさせません…！」ｶﾞｯｼﾘ
果林「しずくが！」
璃奈「あれは、羽交い締め(フルネルソン)…！」
ミア「は、放せ！放せよ！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
しずく「はっ！！！」ﾌﾞﾝｯ!!
ミア「がはぁ……！？」ﾄﾞｶﾞｼｬｧ!!!!
エマ「そのまま横の机に向かって投げ飛ばしたよ！！」
遥「うわぁ……」
ドラゴンスープレックス
相手を羽交い締めにした状態でブリッジしながら後ろにぶん投げる技。
「ドラゴン」という名前は開発者である藤波辰爾のニックネームに由来する。
かつて、新日本プロレス由来の技を敬遠していた頃の全日本プロレスでは、この技を「フルネルソンスープレックス」と呼んでいた。
新日本プロレスが誇るエース、棚橋弘至選手も藤波から直接伝授されたこの技を使っている。
ミア「shit…！」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
果林「これでもう邪魔はできないわね！」
ランジュ「ミア！？」
彼方「セァ！！」ﾄﾞｺﾞｽｯ!!
ランジュ「ぶっ…！！」ﾄﾞｼｬｧ!
フライングニールキック
自ら跳んで回転し相手にカカトを打ち込む、胴回し回転蹴りの一種。
かつては前田日明の代名詞的な技であったが、前田がUWFスタイルに移行して使わなくなってからは橋本真也の代名詞の1つとなった。
橋本は主にロープに走って勢いをつけてから繰り出していた。
橋本のフライングニールキックは食らった獣神サンダー・ライガーがリングの中心辺りから場外まで吹き飛ぶほどのエゲツない威力であった。
ランジュ「ぐ…ぁ……！」
彼方「よそ見してちゃダメだよぉ〜？」 ランジュ「う…ぐぅ…！！」ﾊﾞｷｬ!
彼方「ぎぃ……」
彼方「…ッ！！(エルボー×2)」ｺﾞｽｯ!ﾄﾞｽｯ!!
ランジュ「がぁ……！？」ｸﾞﾗ…
彼方「セイッ！！(ミドルキック)」ｺﾞｼｬｧ!!!
ランジュ「あ゛ッ……！！」ﾄﾞｻｯ…!
彼方「もういっちょ！！｣ｶﾞｼｯ
ランジュ「あぁ！？」
せつ菜「後ろから腰を抱えるあの構えは、まさか…！」
彼方「それぇ！！」ﾌﾞﾝｯ!
投げっ放し式ジャーマンスープレックス
ジャーマンスープレックスは相手の後ろから腰を抱え、ブリッジしつつ後ろに投げる技。
かつては投げた後そのままブリッジを崩さずにフォールの体勢に入るジャーマンスープレックスホールドが主流だったが、四天王プロレス以降は後ろに投げた後両手のクラッチを外して後ろにぶん投げる「投げっ放し式」も多く見られるようになった。
ランジュ「ぐぁ……！！」ﾄﾞｼｬｧ…!
エマ「す、すごい角度で落ちた…！」
ランジュ「はぁ…はぁ……」
ランジュ（…ランジュは、負けるの？）
ランジュ（そんな）
ランジュ（ありえない）
ランジュ（そんなの……！）
「がんばれ彼方ちゃーーん！」
ランジュ（！！）
「チャンスだ！やれぇーー！！」
ランジュ（！？）
果林「会場のみんなが彼方を応援してるわ！！」
せつ菜「もう彼方さんへのブーイングも聞こえません！」
璃奈「彼方さんの闘う姿に、きっとみんな惹かれたんだ…！」
ランジュ「ど、どうして…！？」
ランジュ（暗示は完璧だったはず…！！）
彼方「時は来た、それだけだよ」
彼方「……なんてね」 彼方「さぁ、もう終わりにしようか…！」ﾊﾞｯ
ランジュ「！！」
彼方（この技は、あの人の必殺技…！）
彼方（ランジュちゃんの罪、この技で裁くよ！）
ついに裁きの時が来た…！！
彼方ちゃんが使うフィニッシュは…
1.タイガードライバー
2.タイガードライバー‘91
3.垂直落下式DDT
4.エメラルド・フロウジョン
(上の4つの技の中から >>438 に選んで頂きます) 彼方「セイッッ！！」ｽﾞﾄﾞﾝｯｯ!!
ランジュ「ぐぇ……！」
垂直落下式DDT
橋本真也の必殺技。DDTの形から相手を持ち上げて垂直に頭から落とす技。
ぱっと見垂直落下式ブレーンバスターと同じに見えるが、橋本いわく「足のステップがDDTの形なのでブレーンバスターじゃない」らしい。
その威力はまさに一撃必殺と呼ぶに相応しく、橋本からこれを食らって自力でキックアウト出来た選手は1人しかいないとか。
彼方「これで…！」ｸﾞｸﾞｸﾞ
レフェリー「ワン！」ﾊﾞﾝ!
しずく「あの技なら…！」
レフェリー「ツー！！」ﾊﾞﾝ!!
レフェリー「スr……！？」
彼方「！？」ﾊﾟｯ
エマ「またレフェリーが！？」
果林「うそ！？ミアはもう…！」
栞子「……」
璃奈「彼方さんが長いこと闘ってた間に、栞子ちゃんが復活してたんだ…」
ランジュ「はぁ…はぁ……」
彼方（…どうしよう）
彼方（この技で仕留められないなら…？）
彼方（次はミサワさんの技を使う？）
彼方（タイガードライバー？エメラルドフロウジョン？）
ランジュ「……」ﾆﾔﾘ
ランジュ「フォールなんか、絶対取らせないから…！」
ランジュ「どんな手を使ってでも、勝つのはランジュ…！」
彼方（邪魔されてフォールが取れない…？）
彼方（それなら…！！） 彼方「セイッ！！」ｶﾞｼｯ
ランジュ「えっ！？」
彼方（今までどうして気づかなかったんだろう）
彼方（彼方ちゃんには「これ」があるじゃないか）
彼方「セイッッ！！！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ
ランジュ「ンンッーーーー！！？」ｸﾞｸﾞｸﾞ
彼方（彼方ちゃんには、絞め技(スリーパー)がある…！）
しずく「あれは、スリーパーホールド！！」
彼方（フォール出来ないなら絞め落としてKOすればいい！）
ランジュ「ぁ…がぁ……！！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
栞子「ッ…！！」ﾊﾞｯ
せつ菜「あぁ！栞子さんがリングに！！
果林「しかも彼方の真後ろから…！」
果林「邪魔するつもりね…！」 栞子「この…！」ﾀﾞｯ
彼方「…！(足払い)」ｶﾞｯ!
栞子「なぁ…！？」ﾄﾞﾃｰﾝ!
彼方「スリーパーマスターの名は…！」ｶﾞｼｯ
栞子「！？」
彼方「ダテじゃないッ！！」ｷﾞﾘｷﾞﾘ…!
栞子「んむぅーーー！！？」ｸﾞｸﾞｸﾞ
首4の字固め
相手の首を両脚で挟み、足首をもう片方の脚の膝裏に当てて両脚を4の字に組んで絞める技。
三角絞めと似ているが、首4の字固めは相手の腕を巻き込まないという点が異なる。
しずく「ランジュさんをスリーパーで絞めながら栞子さんに首4の字を！？」
彼方「セイッッッ！！！」ｸﾞｸﾞｯ!
ランジュ「ﾗｯ…！」ｶｸｯ
栞子「ｷﾞｯ……！」ｶｸｯ
しずく「すごい…！！」
しずく「やっぱり彼方さん、すごい…！！」
璃奈（そして、回復したレフェリーがランジュさんと栞子ちゃんが完全にダウンしているのに気づき、レフェリーは試合続行不可能と判断）
璃奈（試合はレフェリーストップで彼方さんとしずくちゃんの勝ちになった…） ネタSSだと思ってたのにまさかこんな激アツ展開を迎えることになるとは 〜決着から少し後〜
ミア「あんな真似して本当にごめん…」
しずく「気にしないで大丈夫ですよ」
しずく「ああするしかなかったんでしょう？」
しずく「なら仕方ありませんよ」
彼方「うんうん、そうだよ〜…」
彼方「あいたたた……」
彼方「いや〜…彼方ちゃん、あんなにやられて倒れなかったのが不思議だよ〜…」ｽﾞｷｽﾞｷ
彼方「果林ちゃん、ちょっと首の辺り冷やしておくれ〜
果林「わかったわ！」ｷﾞｭ
彼方「おお〜…ひゃっこい……」
しずく「あっ、私も膝の辺りがちょっと…」ｽﾞｷｽﾞｷ
璃奈「……(氷嚢をしずくの膝に当てる)」ｷﾞｭ…
しずく「あっ、ありがとうございます…」
璃奈「……(しずくの股間に氷嚢を当てる」ｸﾞｯ…
しずく「ひゃっ！？」ﾋﾞｸﾝ
しずく「璃奈さん、そこには当てなくても…///」
璃奈「急所攻撃いっぱい受けてたから冷やした方がいいかな、って思ったんだけど…」
ミア「2人とも、大丈夫なのか…？」
ミア「うぅ…なんか申し訳ない……」
璃奈「心配しなくても、2人は大丈夫」
璃奈「すっごくタフだから」
ミア「へ、へぇ……？」
ランジュ「う……？」
栞子「起きましたか、ランジュ」
栞子「…私たちの負けです」
ランジュ「……」
栞子「彼方さんの絞め技で2人ともダウンして、レフェリーストップで…」
ランジュ「…ない」
栞子「…？」 ランジュ「ランジュは、まだ負けてない…！」
栞子「ランジュ！？」
ミア「！？」
ランジュ「…！！」ｶﾞｼｯ!
彼方「なっ……！？」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
果林「ちょ…！離しなさいランジュ！」
ミア「やめろよ！もう終わったんだぞ！！」
ランジュ「終わってない！！」
ランジュ「まだ3カウント取られてない！！」
ランジュ「レフェリーストップで負けなんて、ランジュ絶対認めないわ…！！」
彼方「う…ぁ……！」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
しずく「彼方さん…！」
栞子「いい加減にしなさい！！」
ランジュ「！？」ﾊﾟｯ
彼方「うぁ……」ﾄﾞｻｯ
栞子「もう…」
栞子「もう終わったんです…！」
栞子「潔く認めて帰りましょう…！！」
ミア「大人げないぞ、ランジュ…」
ミア「もう高2だろお前…」
ランジュ「……」
ランジュ「嫌よ、こんなの…！」
ランジュ「こんな終わり方…！！」 ランジュ「ランジュは、天性の才能を持つスクールアイドルとして生み出されたのよ…？」
ランジュ「栞子は、みんなの事を考えて動ける新しい生徒会長として…」
ランジュ「でも、「あの世界」のランジュたちは何？」
ランジュ「栞子は生徒会長としてスクールアイドル同好会の邪魔をして…」
ランジュ「その後改心して同好会に入ったと思ったら今度はランジュスクールアイドル部に入って…」
ランジュ「監視委員会を使ってまた同好会の妨害し始めて、ずっと嫌なお邪魔虫のままじゃない！」
栞子「…」
ランジュ「ランジュはいきなり出てきてスクールアイドル部を作って、元々あった同好会のメンバーも、ファンも、実績も奪い取って…」
ランジュ「挙句、歩夢の幼馴染の「あの子」をいらない子扱いするし、ワガママだし、嫌われる要素盛りだくさんのぽっと出の嫌な奴よ…！！」
ミア「ランジュ…」
ランジュ「ミアはいいわよね…！」
ランジュ「なろう系主人公みたいな、ただの嫌なクソガキかと思ったら過去のトラウマに悩み続けてるなんてキャラをもらって…！」
ランジュ「それで璃奈と心を通わせるイベントまでもらって、改心したみたいな描かれ方して…！」
ミア「ぅ……」
ランジュ「スクールアイドルって何！？」
ランジュ「魅力的で、みんなから好かれるためにあるものじゃないの！？」
ランジュ「それなのにランジュたちは何なの！？」
ランジュ「嫌なお邪魔虫と、ぽっと出のただの嫌な奴じゃない…！」
ランジュ「どこが魅力的なの！？どうみんなから好かれるっていうの！？」
彼方「……」
ランジュ「あの世界の「神様」は私たちに微笑まなかった」
ランジュ「だから、この世界でもう一度イチからやり直そうとした」
ランジュ「でも、負けちゃった」ｼﾞﾜ…
ランジュ「もう、終わりよ…！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
ランジュ「何もかも、全部……！！｣ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
しずく「……」 うお…誤字ってた…
誤：ランジュ「その後改心して同好会に入ったと思ったら今度はランジュスクールアイドル部に入って…」
正：ランジュ「その後改心して同好会に入ったと思ったら今度はランジュのスクールアイドル部に入って…」 しずく「…そうでしょうか」
ランジュ「…！？」
ランジュ「さっき言ったじゃない…！」
ランジュ「神様にも見放されて、逆転しようとしたけど失敗したって！」
しずく「…何もかも上手くいかなくて、もう終わりだって思うランジュさんの気持ちもよく分かります」
しずく「でも…」
しずく「ランジュさんが本当に終わりだなんて、いったい誰が証明できるんですか？」
ランジュ「…！」
しずく「クライマックスの10分で、どうしようもないピンチから逆転してハッピーエンドになった映画もあります…！」
しずく「最初からずっと不幸だった主人公が、最後の最後で幸せを掴み取る物語だってあります！」
しずく「そんな物語の主人公は、きっと「もう終わりだ」って何度も思ったはずです」
しずく「でも、最後にはハッピーエンドを迎えてるんです！」
しずく「だから、こんなところで諦めないでください…！！」
しずく「どんなに負けても、どんなにやられても、最後まで諦めなければきっとランジュさんだって…！！」
ランジュ「でも……」
彼方「…彼方ちゃんも、しずくちゃんの言う通りだと思うよ」
彼方「神様が邪魔するなら、そんなのねじ伏せちゃえばいいんだよ」
ランジュ「え…？」
彼方「ランジュちゃんの運命は、ランジュちゃん自身が切り開くべきなんだよきっと…」
彼方「ちょっと疲れすぎててしずくちゃんみたいな事は言えないけどさ…」
彼方「結局何が言いたいかっていうと…」
彼方「人生、最後に笑えばそれで良いじゃん…ってこと…」
ランジュ「…！！」 ランジュ「……ふふっ」
ランジュ「あなたたちの言う通りだわ！」
ランジュ「こんなところで立ち止まるなんて、ランジュらしくないもの！！」
栞子「ランジュ…！」
ランジュ「…決めた！」
ランジュ「ランジュは、もう逃げない…！」
ランジュ「負けない…！」
ランジュ「諦めない…！」
ランジュ「裏切らない…！！」
ランジュ「そして、本当のスクールアイドルになるわ！」
ランジュ「ありがとう、彼方、しずく！」
ランジュ「……それから、ごめんなさい」
彼方「うんうん、良い目になったねランジュちゃん…！」
しずく「頑張ってください！」
しずく「きっとランジュさんなら出来ますよ！」
ランジュ「…」ﾆｺｯ
栞子「皆さん、本当にご迷惑をおかけしました…」
せつ菜「気にする事はありませんよ！」
せつ菜「栞子さんも、あっちの世界で頑張ってください！」
せつ菜「私も陰ながら応援していますから！」
栞子「…！！」
ミア「璃奈、こんなボクを見てきっと君は幻滅したよね…」
璃奈「大丈夫、幻滅なんてしてない」
璃奈「ランジュさんと一緒で、きっと何か理由があったんだと思うから…」
璃奈「ミアさん、頑張ってね」
ミア「璃奈…」
しずく（こうして、別の世界から来た3人は元いた世界に帰って行った）
しずく（観客として来ていた生徒も去って、私たちだけになった体育館に、少しばかりの微笑みを残して…）
しずく「ランジュさんたち、幸せになれると良いですね…」
彼方「なれるよ、きっと…」 でもランジュが勝っちゃうとあなたちゃん追放ENDになるんだよな 〜「あっち」の世界〜
あなた「留学から帰ってきたけど、みんな元気してるかなぁ…」ﾃｸﾃｸ
あなた「…うわぁ！？」ﾄﾞﾝｯ
「きゃ…！？」ﾄﾞﾝｯ
あなた「いたた……」
あなた「すみません、怪我とかしてませんか？」
「大丈夫よ…」
「って、あなたは…！」
あなた「！？」
「あなた、スクールアイドル同好会の部長ね！」ｶﾞｼ
あなた「えっ！？」
「あなたの事は聞いてるわ！」
あなた「えっ、えっと…あなたは？」
「私はランジュ！」
ランジュ「ショウ・ランジュよ！」
ランジュ「あなたの事、ランジュにもっと教えて欲しいの！」
ランジュ「デート、しましょ？」
あなた「えっ…ちょ…！？」ｸﾞｲｯ
ランジュ「さぁ、レッツゴーよ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
ランジュ（私は今まで、「あの子」の事をなんの取り柄もない、ランジュのスクールアイドル部にはいらない子だと思っていた）
ランジュ（でも、そんな「あの子」を、あのスクールアイドル同好会のみんなは心から信頼している）
ランジュ（それって、「あの子」には何かそう思わせる「何か」があるって事だと思うの）
ランジュ（ランジュはその「何か」に気づいていなかったから、「あの子」を否定することしか出来なかった）
ランジュ（だから今度はその「何か」を知るために、今までみたいに最初から「あの子」と対立せずに、向き合ってみようと思うの！）
ランジュ（ランジュはもう、与えられた運命には屈しない…！）
ランジュ（ランジュがこれから進むのはランジュだけの王道…「Way to the “true” school idol」よ！)
栞子(物陰)「…なんて事を言ってましたが、上手くやれてるみたいですね」ｺｿｯ
ミア(物陰)「あのベイビーちゃんの事をあれだけいらない子扱いしてたのに…」ｺｿｯ
ミア(物陰)「人って変わるもんだね…」 『な、なぜだ…！』
『ランジュはこれからスクールアイドル同好会の最大の敵として立ちはだかる運命のはず…！！」
『私の書いた運命になぜ従わない…！？』
白ハチマキの巨漢「へぇ、これがこの世界の「あの子たち」の本来の運命かぁ」
白ハチマキの巨漢「なぁ、どう思うよ？」
『な、なんだお前たちは！？』
緑タイツ姿の男「んん〜…」
緑タイツ姿の男「…ダメだなこりゃ」
緑タイツ姿の男「こんなの見るぐらいならアダルトビデオ見たほうがいいよ」
白ハチマキの巨漢「だよなぁ」
不死鳥仮面「俺もそう思う」
『な、なぁ！？』
『この私が書いたバカウケ間違いなしのシナリオに文句を付けるなんて…！！』
『私はこの世界の運命を司る神なんだぞ！！」
『お前たちが何者かは知らないが、この私のシナリオを侮辱してタダで済むと思うなよ…！』
緑タイツ姿の男「へぇ…」
白ハチマキの巨漢「奇遇だな、実は俺たちも神でね」
不死鳥仮面「まあ、神と言ってもプロレスの神なんだがな」
緑タイツ姿の男「実はこの世界から俺たちの世界に3人ほど逃げ込んで来た子たちがいてね…」
緑タイツ姿の男「その子たちが俺たちの世界に逃げ込んで来たせいで、俺たちの世界は下手すれば1度リセットされる所だったんだ」
緑タイツ姿の男「その世界に本来存在しないはずの人間がいると、世界は拒否反応を起こす」
緑タイツ姿の男「それで、最悪の場合リセットされてしまうってのは神であるお前ならわかってるだろ？」
緑タイツ姿の男「俺たち3人はそういうことが2度と起こらないよう、原因となったものに責任を取ってもらいに来たんだ」
緑タイツ姿の男「…まぁ、「そこの3人」は俺たちが技を教えた「あの2人」が責任を取らせたから、もう俺たちが責任を取らせる必要は無いな」
白ハチマキの巨漢「だから、俺たちは「あの3人」が俺たちの世界に来る原因を作ったお前に責任を取ってもらう事にしたんだ」ｶﾞｼｯ
『ひっ…！？』
『な、何をするんだ！やめろぉ！！』
不死鳥仮面「さぁ、お楽しみはこれからだ…！」
『う、うわーーっっ！！！』 〜「こっち」の世界〜
彼方（ランジュちゃんたちとの闘いが終わった後、暗示にかかっていたみんなは正気に戻った）
彼方（意識を失って倒れていた侑ちゃんも無事に目を覚ました）
彼方（みんな、ランジュちゃんたちの事は覚えてないみたいだった）
彼方（覚えているのは、彼方ちゃんとしずくちゃんと、同好会のみんなだけ）
彼方（彼方ちゃんたちは、今は何事もなく平和に過ごしている)
しずく「食ってみな、飛ぶぞ(長州力)」
かすみ「ちょwwwwんふっwwwww」
侑「んぷっwwwwんんwwww」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ
愛「ﾝwwwwﾝﾌｩｯwwwww」ﾊﾞｼﾊﾞｼ
しずく「ナ ニ コ ラ タ コ コ ラァ！！(長州力)」ｽﾞｲｯ
かすみ「やめてwwwそのモノマネのままwwwww詰め寄ってこないでwwwww」
侑「んぷぅうぇっへっへっへっwwwwwww」ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ
愛「ｱｯwwwwｶｯwwww」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
しずく「形変えてしまうぞ！！(長州力)」ｽﾞｽﾞｲｯ
かすみ「もうダメwwwww降参wwww降参だからwwwww」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
侑「んほぉっwwwほぉwwwwらめぇっwwww」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ
愛「────」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
璃奈「愛さんが笑いすぎて呼吸困難に…！」
彼方（こんな感じに、平和に過ごしている）
彼方（……しずくちゃん、楽しそうだなぁ）
彼方「……」ｽｯ
かすみ「彼方先輩…？」
彼方「オ”イ“！長“州”ッ“！！(天龍源一郎)」
しずく「天龍！ナニコラァ！！(長州力)」
かすみ「ちょwww彼方先輩までwww」
しずく「🍙💢☆△□★🏴☠€%βυπλ#！！(長州力)」
彼方「*”%“#”$“$”ρ“ν”γ”※“√“🕺”θ“\”&“！！(天龍源一郎)」
侑「わかんないwwww何言ってるか全然わかんない
wwwwww」
彼方・しずく（楽しい…！！） ｶﾞﾗｯ！(勢いよくドアが開く音)
せつ菜「た、大変です！」
せつ菜「空手部の部長とレスリング部の部長が学食で喧嘩を…！」
せつ菜「みんな止めようにも止められなくて困ってます！」
彼方「！！」
しずく「！！」
彼方「みんなの学食で喧嘩してみんなに迷惑をかけるなんて…」
彼方「これは彼方ちゃんたちの出番みたいだねぇ…！」ﾀﾞｯ
しずく「はい！行きましょう！」ﾀﾞｯ
彼方（このお話はこれで終わりですが、どうやら彼方ちゃんたちの断罪の闘いはまだまだ続くようです）
しずく（皆さん、今まで応援ありがとうございました！） 知ってるプロレス技やプロレスネタが沢山出て来て面白かった。乙です！ >>1愛してま〜す！！
設定ほぼ同じSS書こうとして断念したから完走したものを見れて勝手ながらありがたかったです ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
