彼方「侑ちゃんの寝相って独特だよねえ」侑「自分だとあんまり分からないんだけど」
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侑「睡眠のことで彼方さんに独特と言われるとは」
彼方「いやぁ、合宿初日は驚いたよ〜」
侑「そんなに?」
彼方「うん」
彼方「みんなより早めに目が覚めて、お手洗いでも行こうかな〜って外出ようとしたらさ」
侑『……zzz(1話冒頭の寝方)』
彼方『……』チラッ
彼方『……!?』……チラッ!
彼方「うつ伏せで、完全に枕に顔うずめてるんだもん」
彼方「彼方ちゃん、第一発見者になっちゃったかと思った〜」
侑「死んでるって思われてたってこと?」 彼方「そうなるのかなぁ」
侑「一大事なはずなのになんだかゆるいなぁ」
彼方「いまこうして侑ちゃんとお喋りしてるから」
侑「まあ、それはそうだね」
彼方「でも事件発生でないにせよ、窒息しちゃってないか心配になっちゃって」
彼方「思わず布団に手つっこんで脈とっちゃったよ〜」
侑「だいぶ本気の心配だったんだ……」
彼方「とはいえ7割くらいは『まあ大丈夫でしょ〜』って思ってたし」
侑「3割もとんでもないことを想定させて本当にごめん」 侑「あと、早めに目が覚めたって話だけど」
彼方「うん」
侑「眠りが浅かったとかじゃない? 大丈夫だった?」
彼方「ああ、それは平気へいき〜」
彼方「朝ごはんとお弁当作りがあるから、いつもちょっぴり早起きさんでね、体内時計ってやつかな」
侑「すごいなぁ。私は気を抜くとすぐ寝坊しそうになっちゃうから」
彼方「彼方ちゃん、朝はしゃっきりさんなのだよ〜?」ドヤ
彼方「寝起きにびっくりしたから、おめめもパッチリ冴えたしねぇ」
侑「それは良……いや、不幸中の幸い?」
彼方「心配してくれてありがと〜」ナデナデ
侑「こっちは死の心配をさせちゃったからね……」 彼方「合宿の間も起きる時間はおんなじだったから、初日以外も見てたんだけどね。お布団に入って」
彼方「誰かびっくりしないかなぁって」
侑「もしかしてだけどちょっと楽しんでた感じ?」
彼方「呼吸は確認してからだから」
侑「私、合宿のあいだ毎朝生存確認されてたんだ……」
侑「それは置いておいて、見てたらどうだったの?」
彼方「早めに起きたせつ菜ちゃんがめちゃくちゃびっくりしてた」
侑「ごめん。今いないけどごめんせつ菜ちゃん」 侑「……」
侑「……ちなみに」
彼方「ん?」
侑「……ちなみに、どんなリアクションしてた?」
彼方「ふふ、侑ちゃんも悪よのう」ニンマリ
侑「まあまあまあ、まあまあまあ」
侑「まあ……ね?」
彼方「よろしい、教えてあげよう〜」 彼方「起きて、伸びして、周りを見るじゃん」ノビッ
侑「うん」
彼方「で、侑ちゃんの方を見て、一瞬止まって」チラッ
彼方「目を逸らしかけて……もう一回見て」……チラッ!
彼方「息遣いだけで『えっ……!?』って」
侑「すっごく申し訳ないけど、あまりにも100点だね」
彼方「感情を動きで表現するとああいう感じになるんだろうねえ」
侑「悪いことしちゃったけどかわいいなあ」ホッコリ
彼方「そうだねぇ」ホッコリ 彼方「そのあと侑ちゃんの首に手を当てて、10秒くらいしてから胸を撫でおろしてたよ」
侑「せつ菜ちゃんにまで心配をおかけしてしまった……」
彼方「教えようかと思ったんだけど、布団の位置が遠かったし」
彼方「急に声かけてびっくりさせちゃうと、ついでにみんなを起こしちゃう可能性もあったから」
侑「せつ菜ちゃんの声、すっごく通りが良いもんね」
侑「それはそれとして今度謝っておこう」
彼方「そのときは彼方ちゃんも一緒にごめんなさいするよ」 彼方「そういえばエマちゃんも早起きだったけど、あんまり驚いてなかったよ」
侑「そうなんだ?」
彼方「『スイスの弟妹もこういう感じで寝てること、けっこうあるから』だって」
侑「そっかぁ」
侑「……あれ?」
彼方「どうしたの?」
侑「エマさんのご弟妹って……何才くらいだっけ」
彼方「あぁー……」 彼方「……」
侑「……」
彼方「彼方ちゃん、ど忘れしちゃったかも〜」
侑「優しさが痛いときってあるんだなあ」 彼方「まぁ……そうだねぇ……」
彼方「……」
侑「……」
彼方「エマちゃんとはその……ある程度、年が離れてるかな」
侑「オブラートにはね。包んでもらってるんだけどね」 彼方「その寝方ってクセだったりするの?」
侑「クセなのかなぁ。どうなんだろう」
彼方「枕投げで吹き飛んだあとも似た感じで寝ちゃってたし」
侑「プールではしゃぎ過ぎて体力が……」
彼方「それにあれはまあ、不意打ちかぁ」
侑「若干それもあるとは思う」
侑「なんでしずくちゃんが前に投げた枕が斜め後ろの私に直撃したんだろう……」
彼方「あの枕投げは不思議がいっぱいだったねぇ」
侑「ね。まさか最後に立ってたかと思ったせつ菜ちゃんが璃奈ちゃんに……」
侑「いや、今は寝相の話だっけ」 彼方「右上がいいとか、いや左がとか、仰向けがいいとか、いろいろ聞く気がする」
侑「それぞれメリットがあるって聞いたことあるなあ」
侑「ということは……うつ伏せにも?」
彼方「あるかもしれないねぇ」
侑「調べてみよう」スマホスッスッ
侑「……」
侑「……っ」
彼方「?」
侑「……」ジーッ
侑「……うん、うつ伏せにもメリットがあるって」
彼方「そうなんだ」 よくうつ伏せで寝るけど顎がたまに外れるくらいで特にデメリットないわ 侑「気道が確保されやすいとか、肩こりとか腰痛が和らぐって書いてあるよ」
彼方「ほうほう」
侑「私はみんなに比べると運動不足で座ることも多いから、こういう寝方も必要ってことで」
彼方「ふーむ」
侑「……」
彼方「……」スマホチラッ
彼方「……」
彼方「ねぇ、侑ちゃんや」
侑「な、なに?」ビクッ
彼方「まとめるんじゃなくって、意図的に教える情報を削るのは感心しないぜ?」
侑「……いや、そういう訳じゃ」 うつぶせだと腰に良いのか、今日はうつ伏せで寝てみよう 彼方「『お腹が温められて、抱っこされているみたいで安心する』」
侑「ぐわああぁ!!」バタン‼︎
彼方「急に倒れちゃった」 侑「……」
彼方「どうしたの〜?」ツンツン
侑「……」
侑「……いや……」
侑「恥ずかしさを勢いでごまかそうと思って……」
彼方「ぜんぶ白状しちゃったね」
彼方「まあまあ、内臓を守るのは動物の本能とも書いてあるし」
侑「……こうして倒れて分かったんだけど」
彼方「うん」
侑「抱っこはともかく、お腹を守る体勢は確かに安心するね」マルマリ
彼方「コンパクト侑ちゃんだ〜」 彼方「よしよし、手乗り侑ちゃんは彼方ちゃんが抱っこしてあげよう」
侑「手乗りじゃないし赤ちゃんじゃないもん」
彼方「抱っこじゃあれなら一緒にすやぴする? 部活始まるまで時間もあるし」
侑「先輩と抱き合って寝るっていうのは、さすがに恥ずかしいかな」
彼方「あれ? エマちゃんとはしてなかったっけ?」
侑「えっ」
彼方「ほら、PV撮影の合間に」 侑「……あぁー……」
侑「あれは……」
彼方「ん〜?」
侑「あれは……その……」
彼方「……」
侑「……」
侑「逆にあの状況で寝ない人いる?」
彼方「そうきたか〜」 彼方「確かにねぇ」
侑「でしょ?」
彼方「うん。彼方ちゃんだったら秒ですやぴだよ」
侑「だよね?」
彼方「侑ちゃんがっていうのは、意外だったけど」
侑「そう、かなぁ」
彼方「ふたりともかわいい寝顔だったよ〜」ニコニコ
侑「う……」
侑「……」
侑「……」マルマリ
彼方「さっきよりコンパクトになっちゃった」 彼方「ごめんね、反応が楽しくなっちゃって」
侑「……」マルマリ
彼方「愛ちゃんのダジャレで崩れ落ちてるときより丸いねぇ」ナデリナデリ
侑「……」マンマル
彼方「なにかご利益あるかなぁ」ナデリナデリ
侑「神社のありがたい石じゃないんだから」ヒョコ
彼方「おぉ、顔出してくれた〜」 彼方「まあ、いろいろ話したけど」
彼方「眠る姿勢自体は、なんでもいいと思うんだ」
彼方「でもね、枕に顔をぜーんぶずぶずぶ〜ってしちゃうのは、危ないんじゃないかなぁ」
侑「それは……そうかも」
彼方「息が苦しい寝方だとうなされちゃったり、怖い夢も見ちゃうって聞くよ」 ちなみにうつ伏せで寝ると高確率でよだれが垂れるので枕が臭くなる 侑「あんまり覚えてないけど、確かにそういうときも多いかも」
彼方「あらら、例えば?」
侑「うっすら覚えてるのだと……すっごい大きいコッペパンに沈んでっちゃう夢とか」
彼方「メルヘンだけど悪夢ではあるのかな?」
侑「あと、無限にそうめんを食べないと部屋から出られない夢」
彼方「悪夢の小麦粉率がすごいねぇ」 コンパクト侑ちゃん可愛い
ちっちゃい侑ちゃんを彼方ちゃんが抱きしめるとか幸せ効果配分オーラ出してそう 彼方「少しずつでいいから、首から上だけでも横向きにできると良いのかもね」
彼方「アレだとさすがに、彼方ちゃんでも息苦しくて起き……」
彼方「……」
侑「……」
彼方「起き、うぅーん……」
侑「……」
彼方「まぁ、それはいっか〜」
侑「断言はできないんだね」クスッ 彼方「彼方ちゃんもずーっと眠ってる侑ちゃんを見てるわけじゃないし」
彼方「なんなら合宿のときとか、たまに部室で見るときくらいしかないけど」
彼方「寝返りを打ってるにせよ、その中で長めに取ってる姿勢が危ないやつだと、心配だからさ」
侑「寝る前は仰向けになってるはずなんだけどなぁ」
彼方「気づいたら伏せちゃってるのかぁ」
彼方「抱き枕とか、使ってみてもいいかもね〜」
侑「あー、アリだね。探してみよう」メモメモ
彼方「それがいいよ。バスタオルを丸めて代用してもいいみたいだし」
侑「うん。色々試してみるね」
彼方「よしよし」ナデリ 侑「……」
侑「……彼方さんって、なんだか」
彼方「あれ、なにか引っかかっちゃった?」
侑「いや……からかったかと思えば真剣に心配してくれるし」
侑「彼方さんのテンポって不思議だなぁって」
彼方「どっちも本心だからね〜」
侑「ミステリアスっていうのかなぁ、こういうの」
侑「待って、からかったのも本心って言った?」 彼方「しずくちゃんの枕投げの軌道とどっちが不思議?」
侑「流されちゃった。まあいいや」
侑「うーん……」
侑「謎なのは……しずくちゃんかな」
彼方「ほう。そのこころは」
侑「彼方さんのことは、お喋りしていけば少しずつ知っていけると思うけど」
彼方「うん」
侑「あの枕投げはたぶん一生解明できないから」
彼方「人智超えちゃったかぁ」 侑「今日も、彼方さんと話してみて新しく感じたことがあったからね」
彼方「新しく?」
侑「うん」
侑「こうして改めて長話してみるとさ、えぇっと、悪い意味じゃなくて」
侑「なんというか……」
彼方「おぉ、なんだなんだ、意味深だなぁ〜」
侑「言葉が適切か分かんなくって」
彼方「彼方ちゃん、ぷんすかしないから言ってごらん?」ズイズイ
侑「あぁー……うん。言う、言います」
彼方「おらおら〜、吐け吐け〜い」ノシィッ
侑「だから言うって、あっこの角度で寄りかかられると倒れダメだこれ無理だ」ポテン 彼方「よし、容疑者確保〜」ナデワシャ
侑「っふ、くすぐった、あははっ! 言う、言うってば!」
彼方「うむ、聞こうじゃないか」
侑「何度も言うって言ったのに」
彼方「ごめんごめん、ついノっちゃったよ」
侑「二重の意味でね」
彼方「たしかに〜」
侑「絶妙な反応だぁ……」
侑「……」
侑「いや、なんていうか、良い意味で」 侑「私の寝相なんかより、彼方さんの方がよっぽど独特なんじゃないかなぁ」
彼方「えへへ、お褒めに預かり光栄だぜぇ」
おわり ゆるゆるリラクゼーション
彼方ちゃんはそのうちガンにも効いてくるな ただでさえちっちゃい侑ちゃんがさらに小さく…
持ち帰ってどんな顔をしてるか確かめなくては >>50
めちゃくちゃかわいい! ありがとうございます!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています