歩夢「侑ちゃんに美味しい晩ご飯を作るよ!」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
こういうのあまり見ないから
間違いなく需要しかない 侑「ふぁ〜」ノビー
歩夢「おはよう侑ちゃん」
侑「おはよう歩夢」ボケー
歩夢「今日もお寝坊さん?」
侑「違うよ。ちょっとだけ寝るの遅かっただけ」
歩夢「寝不足じゃない?大丈夫?」
侑「全然平気っ!」
侑「夢に向かって頑張ってればこれくらいなんて事ないよ!」
歩夢「ほんとに?」
侑「本当だってば!」
侑「それよりも共通授業の課題なんだけどさ」
侑「ちょーっとだけ見せてくれない?」
侑「お願いっ!いっしょーのお願いっ!」
歩夢「侑ちゃん、それ先週も言ってたよね?」
侑「一生は一生でもずーっと一緒の一生だからセーフ!」
歩夢「何それ意味わかんない」
歩夢「でもしょうがないなぁ」
侑「やった!」ピョンピョン 侑「あっ、あとわかんないところあったから聞きたい「
侑「バスに乗ってからでいいけど、先に聞きときたいから...」ゴソゴソ
歩夢「あっ...」
侑「ん?」
歩夢「侑ちゃん、耳の近くにニキビできてるよ」
侑「えっ!?本当!?やだニキビ!」
侑「どこどこどこ!?薬塗らなきゃじゃん!」
歩夢「右耳の下あたり。ほらここら辺。コンパクトで見る?」
侑「うわっ!本当だ!やだなぁニキビ」
侑「ちょっと手鏡借りるね、歩夢!」ヌリヌリ
歩夢「どういたしまして」
侑「はぁ...とりあえず一安心」
侑「それでここの問題がなんだけどさぁ...」 〜お昼休み〜
侑「歩夢ーっ!居る?」
歩夢「うん、今授業終わったところ」
侑「今日は愛ちゃんと一緒にご飯食べよう!」
歩夢「せつ菜ちゃんは?」
侑「生徒会のお仕事で一緒に食べれないんだって」
歩夢「そっか、残念」
愛「ちーっす!歩夢、一緒に食べよう!」
歩夢「うん!」 侑「今日はお母さんがいなくて、自分でおにぎり作ってきたんだ!」バクダンオニギリ
愛「あはは!何それ!昔話みたい!」
歩夢「侑ちゃん、またそれ?」
侑「はべれればもんふぁいはない!」モグモグ
愛「それじゃゆうゆに愛さんの特製糠漬け分けちゃう!」
侑「あふぃがほう!」モグモグ
歩夢「最近爆弾おにぎりばっかりだよね」
愛「マジ!?よくそんなので飽きないね」
歩夢「言ってくれれば何か作ってあげるのに....」
侑「ふぇもおふぃしいからいいんだもん!」モグモグ
侑「うっ...!」ドンドン
愛「お水お水!!このボトルだよね!」つボトル
侑「んく、んく、んくっ」プハー
歩夢「もう、急いで食べるから...」
愛「ってこれコーヒーじゃん」
愛「ゆうゆってコーヒー飲めたんだね」
侑「ああ、それ?」
侑「最近眠気覚ましにコーヒーとかカフェインのある物たくさん飲んでるんだ」
愛「具体的に?」
侑「レッ◯ブルとか◯ンスターとか」
歩夢「えっ!?」 歩夢「絶対それが原因だよ!」
侑「何が?」
歩夢「朝のニキビ!」
侑「えー!?違うって!」
愛「なになに?愛さんも気になる」
侑「あー、新しくニキビが出来ちゃってさ...それで」
愛「間違いなく爆弾おにぎりと変な飲み物のせいだね」
侑「愛ちゃんも!?」
愛「だってゆうゆ最近お肌ガサガサじゃん」
侑「うっ...それは夜更かしのせいで...」
愛「自覚あるんじゃん!てか夜更かしもしてるの!?」
侑「あはは、課題が多いのと考え込んじゃって寝れないのが....」
愛「これは重そうですよ歩夢さん」
歩夢「寝れないのまで...本当にほんとに問題ですよ侑さん!」
侑「あはは、大丈夫、大丈夫...」
愛歩夢「大丈夫じゃない!」 彼方「ってわけで彼方ちゃんと果林ちゃんが呼ばれたわけだね〜」
果林「対処する方法を考えるから、具体的に侑の食生活と生活リズムを教えてくれない?」
侑「は、はい」
侑「朝は大体7時ぐらいに起きて、8時過ぎぐらいに学校着いて...」
侑「あとは授業と同好会やって...」
侑「いつも夜の7時ぐらいに家戻ってくるかな?」
果林「ふむ、それまでは普通ね」
侑「お風呂入ったり、課題したりしたら寝るのは12時前かな?」
侑「作曲の課題とかで長引いちゃう日もあるけど、2時までには寝るよ」
果林「寝るのが遅い日もあるのが気になるけど、高校生の平均ぐらいね」
果林「侑は同好会でもよく動いてる方だし、運動も人並み」
果林「強いて言うならストレッチとか軽度の運動を少し増やしたらいいんじゃない?」
侑「うん、わかった!」 彼方「じゃあ今度は食生活だね」
彼方「朝昼晩、どんなのを食べたかな?」
彼方「過去3日ぐらいのを思い出せる範囲でいいから書き出してほしいな」
彼方「できれば、どんな水分をどんな形でどれぐらい取ったのかも」
彼方「たとえば、お茶、とか、コーヒー、とか」
侑「う、うん」カキカキ
侑「できた」
彼方「どれどれ...?」 3日前
朝 忙しいので食べてない
昼 コンビニ弁当
夜 親がいないのでファストフード
水分 コーヒー お茶 水
2日前
朝 納豆ごはん
昼 購買のサンドウィッチ
夜 カップラーメン
水分 エナジードリンク お茶
1日前
朝 トースター
昼 お弁当
夜 蒙◯タンメン
水分 お茶 コーヒー3杯 エナジードリンク
今日
朝 忙しいので食べてない
昼 爆弾おにぎり 具おかか
水分 コーヒー お茶 彼方「これはぁ...」
彼方「食生活が悪いのが明白だねぇ」
果林「2日連続カップラーメンね...」
果林「いくらスキンケアしてようが、そうなるのも確実ね」
彼方「ズバリ言うと黄色いもの、炭水化物が多くて、野菜が少ない!」
彼方「ご飯は誰かに作ってもらってる?誰かと一緒に食べてる?」
侑「実は...」
侑「実はお母さんが最近忙しくて、ファストフードとか楽な物作っちゃうんだよね」
侑「一人で食べてても、動画見たりテレビ見たりするからいいかな、なんて思っちゃったり...」
彼方「あー、それはあるあるだね」
彼方「じゃあ誰かに作って貰う、作ってあげるとかを意識して、自炊してみれば?」
侑「わ、私そこまで自炊得意じゃないし!!」
彼方「歩夢ちゃんが居るじゃん」
侑「ふぇ!?でも迷惑じゃないかって!」
彼方「じゃあ彼方ちゃんから後で話通しておくから」
侑「ありがとう、ございます」
果林「ところで」
果林「エナジードリンクとお茶も問題ね。あなた寝れない時があるって言ってなかった?」
侑「それは、たまに、だよ...」
果林「お茶はエナジードリンクやコーヒーと同等のカフェインを含んでいるの」
果林「飲み過ぎで寝れないので確実ね。これからは水そのものを多く飲むように気をつけるといいわ」ゴソゴソ
果林「これ、私が飲んでるミネラルウォーター一本あげる」
侑「わわっ!これ高い奴!」
果林「これはサービスよ」ウィンク 歩夢「あっ、侑ちゃん!」
歩夢「彼方さんからのLINE読んだよ。いつでも頼ってくれていいのに!」
侑「なんか悪いよ〜。今日は二人に言われたこと意識して作ってみるから大丈夫」
侑「それにこれ」オタカイミネラルウォータ
歩夢「これCMでやってた奴!高い奴!」
侑「そう、果林さんから貰っちゃったんだ!」
侑「水をたくさん飲む事。水も少しだけど眠気覚ましになるんだって」
侑「今の私が寝れないのはカフェインの取りすぎなんだって」
歩夢「あんなに飲んでれば誰だって当たり前だよ」
歩夢「ふぅ、ねえ、今日侑ちゃんのおうち行ってもいい?」
歩夢「侑ちゃんの手料理食べたいな」
侑「いいよ!今日明日はお母さんいないし、なんなら泊まってってもいいよ!」
歩夢「やったぁ!それじゃあ泊まってっちゃおうかな?」
侑「あっ、そういや部屋片付けてなかったんだ。だからやっぱなし!」
歩夢「んもー!」プク
侑「歩夢フグみたい」
歩夢「んもーそうじゃないでしょ!食生活改善だよ?」
侑「わかってますって」 〜スーパー〜
侑「今日は歩夢がくるし、貯金も叩いて奮発しちゃお〜」
侑「私はそんな複雑な料理作れないから...」
侑「あっ、このお肉高いけど買っちゃお〜!霜降りっ!」
侑「二人で食べるから、うーん、でももちょっと多めに」
侑「で、彼方さんから言われたことは...」
侑「食品は三つの種類に分けられるんだよな」
侑「筋肉を作る肉や魚の赤い物、身体のエネルギーになる炭水化物や脂質の黄色い物、最後に、身体の調子を整える野菜などの緑のもの」
侑「この三つをバランスよく取るといいんだっけ?」
侑「特に野菜については、五つの色の違う野菜を取ることを意識して...」
侑「五色って縛り結構キツくない...?」
侑「野菜って緑ばっかだし、緑の中の5色って何?」
侑「うーん、あっ、これ...」
簡単レトルトチャプチェ「やぁ」
侑「チャプチェかぁ、魅力的だな!お肉があれば簡単だって!」
侑「この包装紙の面に印刷されてるのってパプリカとピーマンだよね?」
侑「パプリカとピーマンで緑に黄色に赤!もうこれで3色!」
侑「あとはネギでも足しとけば5色になるかな?」
侑「お肉もあるしこれにしよっ!」
侑「るんるるんるるーん♪」 〜侑ちゃんのおうち〜
侑「うひょひょチャプチェ美味しそう」ヒョイパク
侑「うーん、ちょっと味が足らないかも。塩ふっちゃえ」フリフリ
侑「ん、ちょうどいいな。これをお皿に盛り付けてと」
侑「お味噌汁もいい感じ!」
侑「チャプチェを丼にして卵乗っけたら最高だろうなぁ...」
侑「いかんいかん。見てるだけで涎が」
ピンポーン
侑「歩夢だ」
侑「はーい、入ってどうぞ!」
歩夢「お邪魔しまーす」
歩夢「ご飯の匂いがする。早いね、もうできてたんだね」クツヌギヌギ
侑「いらっしゃい。彼方さんに言われた事意識した渾身の逸品だよ!」
侑「おっと、歩夢、玄関で止まって」
歩夢「ん?」
侑「私歩夢の事目隠しするね」スタタタタ
侑「テーブルに着くまでのお楽しみ」ギュッ
歩夢「ちょっと歩きづらいけど...椅子はここでいいかな?」
侑「うん、そのまま座って」
歩夢「よいしょっ」
侑「それじゃあご覧あれ〜」
チャプチェ「よろしく」
歩夢「ねえ、侑ちゃん?」
侑「ん?」
歩夢「彼方さんに言われた事もう一回復唱して」 侑「えーっと食材は大体三つの種類に分けられて...」
歩夢「その次は?」
侑「野菜は五色の色を目指すといい」
歩夢「五色って、五つの色の野菜を意識して料理に組み込んだら、結果的にそれなりの量を食べるって事になるって意味だよ!?」
歩夢「だけど!?だけど!?」
歩夢「このチャプチェは色はコンプリートできてるけど!?なに!?量は!?」
歩夢「こんなのパプリカのかけらじゃん!それに肉の量!?チャプチェの半分以上を占めてるよ!?」
歩夢「それにちゃっかり生卵までつけて」
歩夢「侑ちゃんは味覚おっさん!?私たちまだ女子高生!」
歩夢「唯一マシなのはネギ入ってる事だけど、ネギ一本分ぐらいだよ?一回の食事でネギ一本分だよ!?」
歩夢「彼方さんじゃなくてもわかるぐらい野菜の量少ないよ!?」
侑「まぁ、まぁまぁ、怒らないで歩夢」
侑「それは手軽にできるのだから、買った時はもっとたくさん入ってるのだと思ってて...」
侑「ね?ね?そう言う事ってあるでしょ?」
侑「とりあえず作れた事をよしとしよう?」
侑「問題は味だよ!あーじ!」
侑「いただきます!」
歩夢「はぁ...これは先が思いやられるよ」
歩夢「いただきます」パク
歩夢「!?!?!?」 バクダンオニギリ可愛い
ちっちゃい侑ちゃんがでかいおにぎり食べてるの想像したら可愛い 歩夢「しょっっぱい!」
歩夢「なにこれ塩分過多だよ!」
侑「なに言ってるの、これくらいが丁度いいんだよ!」
侑「ご飯にかけて...」トントンパカッ
侑「生卵をかけて...ウッヒョ〜ったまんねぇ!」
歩夢(ゆうちゃんが完全におっさんになっちゃった...)
侑「くぅ〜うまいっ!うますぎて優勝🏅」
侑「それではいこれ、お味噌汁!」ゴクゴク
侑「ぷはっ!うますぎて馬になったよ🐴」
歩夢(何言ってるんだこの子は...?)
侑「うん、モリモリ食べれるね!」モグモグ
歩夢(どうしよう、味が濃すぎてご飯進まないや)モグモグ
侑「あれ、歩夢全然食べてないじゃん!」
侑「じゃあその分ももらおっと」ヒョイパク
歩夢(これじゃあ侑ちゃんがぽっちゃりさんになっちゃう)
歩夢(どうにかしないと...) 〜次の朝〜
「ああああああ!」
歩夢「はっ!?何!?」
歩夢「この声は、侑ちゃん!?」
歩夢「侑ちゃん、どうしたの!?」ベランダヘ
歩夢「侑ちゃん!?侑ちゃん!?」
侑「あゆむぅ〜」
歩夢「そんなに大きな声出してどうしたの?」
侑「ニキビが...ニキビが...増えた...」
歩夢「は?」
侑「ニキビが増えちゃったの!!」
侑「ほら、ここに!」オデコ
歩夢「二つも新しいのができてる...」
歩夢「でもそれは...」
歩夢「あんな食生活してれば当然というか、なんというか...」
侑「どおしよ!?これからニキビだらけになっちゃう!私の柔肌がぁ...」オヨヨ
歩夢「食生活どうにかしようね?ね?」
侑「うぅ...自炊嫌だよぉ〜」シクシク
歩夢「はぁ、困ったもんだ」 〜同好会部室〜
歩夢「っていうことがあって...」
かすみ「全く、侑先輩も困ったものですね」
璃奈「私もよく自炊するから気持ちはわかるかも。洗い物溜めちゃうし、めんどくさいよね」
エマ「それすっごいよくわかる。自分で作る時はついつい惣菜パンとか買っちゃうんだよね」
歩夢「面倒臭いのは確かにありますね。侑ちゃん、毎日忙しそうだし」
かすみ「じゃあ歩夢先輩が毎日作ってあげればいいんですよ!」
歩夢「えあっ...やっぱり?」
しずく「いいじゃないですか、お母さんみたいで。誰だって学校からの帰りにお母さんの料理が出迎えてくれると嬉しいですし」
歩夢「やっぱり、そうだよね!」
歩夢「決めたっ。しばらくは侑ちゃんの為にご飯を一緒に作るよ」
璃奈「それなら、私たちも一緒にレシピを考えさせて」
エマ「私もやる!スイスだとキノコを使った料理がたくさんあるんだよ。それを教えるね!」
かすみ「かすみんだって負けてられませんよ!?」
しずく「それなら、湘南しらすとかどうですか?」
歩夢「待って、みんないっぺんに言わないで。少しずつメモ取るからちょっと待って!」 歩夢「こんな感じでいいかな?」
かすみ「パンじゃなくてご飯なのは気になりますがいいんじゃないですか?」
しずく「彼方さんや果林さんの言っていた事もきちんと守られてますし、これ以上にない出来です!」
エマ「それにしても、歩夢ちゃんの作る料理かぁ...私も食べてみたいなぁ」
璃奈「私も!私も!歩夢さんはお母さんみたいだから優しい味がしそう」
歩夢「お母さんってなにそれ...」
かすみ「でも、歩夢先輩は確実に侑先輩のお母さんですって!」
歩夢「そうかな?」
4人「うんうん」
歩夢「あ、あはは...」
歩夢「そうだ、一応侑ちゃんと侑ちゃんのお母さんにLINE入れとかなきゃ...えーっと、侑ちゃんのお母さんには事の経緯も説明してっと」ソウシン
エマ「歩夢ちゃんは外堀埋める系なんだね!」トウトツ
かすみ・しずく・璃奈「ブホォ!」
歩夢「そ、そんな日本語どこで覚えてきたんですか!?」
エマ「ん?」
歩夢「と、とぼけないでくださいよぉ!」
\あはははは〜/ 侑「うはーっ、練習終わりっと!」
侑「歩夢っ!一緒に帰ろ!」
歩夢「うん!」
歩夢「所で侑ちゃん、晩御飯の事なんだけど、見た?」
侑「うんうん見た見た」
侑「歩夢にはちょっと悪いかなって思っちゃったんだけど、ニキビの事とか、皆んなから色々聞いたらやっぱり食生活見直さなきゃだし」
侑「私も改善できるよう頑張るね!だから一緒に手伝う!」
歩夢「うん!それじゃあ、今日はバスに乗らないで歩いて帰ろう?」
歩夢「途中でスーパー寄って行こう?」
侑「そうだね!果林さんも少し運動を増やすといいって言ってたし!」
侑「らんららんららーん」
侑「買い物買い物楽しいな〜」 〜スーパー〜
侑「今日買うのはこれ?」
歩夢「そう。はじめに野菜とお魚を買うよ」
侑「うーん、どんなのを作ってくれるのか楽しみ!」
歩夢「もう、侑ちゃんも一緒に作るんだよ?」
侑「ああ、そうだったそうだった」ヒョイ
歩夢「ちょっと待って、侑ちゃんなにそれ?」
侑「ってこれはポテトチップ...はっ!?」
侑「ついつい無意識のうちにやってたよ。無意識って怖い」
歩夢「これは深刻だよ。毎回スーパーの買い出しもついてった方がいい?」
侑「本当は迷惑かけたくないけど...でもお願いします」
侑「多分次もこんな調子だと思うし...」
歩夢「それじゃあ買い出しのときは一緒に歩いて帰ろうね?」
侑「うん!」 〜侑ちゃんのおうち〜
歩夢「今日買ってきたのはこの具材だよ」
今日買ってきた野菜
にんじん
しめじ
白菜
ほうれん草
パプリカ
ネギ
シャケ
しらす
侑「今日はお魚がメインになるんだね!」
歩夢「次に、必要な調味料はこれかな」
歩夢「これはゆうちゃんのおうちに既にあったものを使うよ」
必要な調味料
麺つゆ
お酢
砂糖
バター
コンソメ
歩夢「侑ちゃんは日頃塩分過多みたいだから、塩分はちょっと少なめに」 侑「歩夢料理長!はじめになにをすればいいですか!?」
歩夢「そんな料理長って...」
歩夢「まずは白菜としめじとにんじんでスープを作るよ」
侑「イエスマム!」
歩夢「マムって...ええと、じゃあ具材を切ってもらいます」
歩夢「白菜は3、4枚取ってザク切りに」
歩夢「しめじは石づきをとってこれもザク切りに」
侑「はいでありますコック歩夢!」ザクザク
歩夢「さっきからそのノリなんなの?」
歩夢「にんじんはサイコロ状にカット」トントン
侑「すごい、手際がいい」
歩夢「次にお鍋とバターを用意して」カチッツカチッ パッ
歩夢「フライパンが温まったらバターを一欠片入れます」
歩夢「さっき切った材料を、にんじんから順に、少し焦げ目が付くまで炒めて...」
歩夢「侑ちゃん、お水少し用意して」
侑「了解!」ジャー
歩夢「しんなりしてきたところにお水を入れて、あとはコンソメで味を整えればオッケー!」
歩夢「どう?味見してみて」
侑「ありがとう...ズズッ」
侑「美味しい!」
歩夢「よかったぁ。じゃあ次のに移るよ!」 歩夢「次は鮭のホイル焼きを作ります」
侑「ワイワイパチパチ!」
歩夢「白菜を2、3枚取って、少し細めのザク切りに」
侑「ザク切りに」ザクザク
歩夢「パプリカも小さめのくし切りに」トントン
侑「今度のはパプリカのかけらじゃないね!」
歩夢「当たり前!侑ちゃん、口より手を動かす!」
侑「はーい」トントン
歩夢「ネギはみじん切りにするよ」トントントン
侑「なんかさ」
歩夢「ん?」
侑「最近ネギにシンパシー感じるようになったんだよね」
歩夢「いきなり唐突になに?」
侑「なんか生き別れの兄弟というかなんというか、他人じゃない気がする」
歩夢「髪色のせいじゃない?」
侑「髪色かぁ...たしかにそうかも」トントン 歩夢(なんか受け答えに困る会話だったな...)
侑「よしっ、切り終わったよ!」
歩夢「うん、いい感じだね!」
歩夢「それじゃあアルミホイルを用意して」
歩夢「白菜、パプリカ、鮭の順で置いていくよ!」
侑「あれ?私の半身は使わないの?」
歩夢「侑ちゃんの半身は...ネギは別に取っておくよ。ドレッシングに使うの」
侑「そうなんだ!一応置いたけど、こんなんでいいかな?」
歩夢「うん、最後に、お水を大さじ2杯入れて」
歩夢「畳んで、両端を包んで...」
侑「こう?」
歩夢「そうそう!できたら、フライパンに並べよう」
侑「あー、なんか出来上がるのワクワクしてきた!」
歩夢「このまま弱火で20分ぐらい待とう」
侑「うん!」 歩夢「最後に副菜のほうれん草のしらすおひたしを作るよ」
歩夢「これは簡単で作り置きできるから、今日はちょっと多めに作るね」
侑「やった!嬉しい!」
歩夢「まずお鍋に水をはって...」ジャー
歩夢「沸騰するまでの間、ほうれん草をよく洗おう」
侑「スーパーに売ってるのってあんまり洗わなくてもいいんじゃないの?」
歩夢「実は葉物野菜は土が残ってることが多いの」
歩夢「簡単に水に曝しただけだけど、ボウルの底をみて」
砂「こんにちはやで」
侑「あらま。結構残ってるんだね」
歩夢「根本の間を少し強めに洗ってあげると砂が落ちるよ」
侑「うん、やってみる!」ジャー 鍋「俺も見てや」ブクブクブク
歩夢「お鍋の準備万端。ほうれん草を茹でるよ」
歩夢「ここは特筆して言う事はないけど、根本から入れて、お湯に通す時間は1分ぐらいかな?」
歩夢「サッと通しでサッと水に潜らせる」
侑「これくらいは私でもできるな。お母さんのお手伝いでやってたもん」
侑「冷めたところを絞って」ギュギュ
侑「食べやすい大きさに切るんたよね」トントン
歩夢「希釈した麺つゆとしらすを用意して、合わせて」
歩夢「さっき切ったほうれん草を漬け込んでちょっと待つ」
侑「ねえ」
歩夢「ん?なに」
侑「なんだかほうれん草にもシンパシー感じてきた...」
歩夢「緑だったらなんでもいいの?」
歩夢「はぁ、待ってる間にさっき言ったドレッシングを作ろう...」 歩夢「さっきみじん切りにしたネギとお酢と砂糖と鮭にかけるドレッシングを作ろう」
侑「ドレッシングって大それてるけど、材料はシンプルなんだね」
歩夢「うん、ズボラな侑ちゃんでも作れるぐらい簡単だよ。それぞれ1:1:で混ぜるだけ」
歩夢「基本はこれ。三杯酢の麺つゆみたいなのかな」
歩夢「後は個人のお好みだよ。少し酸っぱいのが好きだなと思ったらお酢をちょっぴり足してあげて、甘いのが好きなら砂糖をほんのちょっぴり」
侑「ちょっと味見...私は酸っぱいのが好きかな?」
歩夢「じゃあお酢だね。ちょっとだけ足して」チョットダケヨ
歩夢「ここにネギを混ぜれば完成!」
歩夢「ホイル焼きも十分火が通った頃かな?」
ホイル焼き「焼けたで〜」ジョウキジュワー
歩夢「うん、いい感じだね」
侑「うひょひょ!美味しそう!もう待ちきれないよ!」
歩夢「じゃあお皿を用意していただきますしようね!」
侑「うん!」 侑歩夢「「いただきます!」」
侑「まずはスープから...」ズズッ
侑「キノコの風味が立ってて美味しい!」
歩夢「ふふっ、喜んでくれて何より。ちょっと焦げ目をつける事でいっそう風味が豊かになるんだよ」
歩夢「先に火を通す事で、白菜もしんなりしてくれるからホカホカだね」
侑「私鍋2日目の白菜大好きなんだよね!これしんなりしてていいね!」
侑「お次におひたしはどうかな...」パクッ
侑「うん、美味しい!王道って感じの味がする!」
歩夢「まあ、麺つゆだしね...」
歩夢「これは簡単だけど、栄養価の高いレシピなんだよ」
歩夢「鉄分も多く含まれてるから貧血気味って感じた時に積極的に取るといいかも」
侑「へー、今まで野菜の色のことしか考えてなかった...」
歩夢「しめじの茶、白菜の白と若緑、にんじんのオレンジとほうれん草の深緑、次のパプリカの赤で一応五色を意識してたよ」
侑「へー、こんなあっさりと取れるんだね。私は3色取ることすら難しかったのに」
歩夢「そうだね、3、4色ぐらいは簡単に思いつくと思う。侑ちゃんだってそうだったでしょ?」
侑「まあ、チャプチェは...」
歩夢「そういう時は根菜類とキノコを入れてあげるといいんだよ」
侑「キノコは野菜じゃなくない?」
歩夢「でも沢山の種類食べられた方が良くない?」
侑「それもそうか」パクパク 侑「最後にアルミホイル焼きだね」
侑「この銀幕の向こうに」ワシャワシャ
歩夢「ちょっと手つきがおかしいよ...」
侑「それではご開帳....」ペロン
侑「ウヒョ〜っ!美味しそうだね、美味しそうだね♪」
歩夢「言い方がなんかやらしい」
侑「さっきのドレッシングをかけて...」トットット
侑「いただきます!」パクッ
侑「んまぁ〜いっ!」
侑「ちょっと酸っぱいのがアクセントだね!」
歩夢「ネギの風味も加わっていい感じ!」
侑「スープみたいにクタクタってわけじゃないけど、こっちの白菜もいい感じ。パプリカのシャキシャキ具合もいいかも!」パクパク
侑「美味しい、あれもこれも美味しいよ!歩夢、最っ高だよっ!」パクパク
歩夢「喜んでくれたら何より。同好会のみんなで考えた甲斐があったよ」パクパク
侑「誰かと一緒に食べる、誰かのために作って食べるっていいね!」
侑「自炊トキメいちゃった!」
歩夢「ふふっ、それなら嬉しい!」
侑歩夢「「ごちそうさまでした!!」 〜それからちょっと経った日〜
侑「歩夢ーっ!ご飯一緒に食べよ!」
歩夢「うん!」
愛「ちーっす!愛さんも一緒だよ!」
愛「ゆうゆはまた爆弾おにぎり?」
侑「もー愛ちゃんってば、私が最近自炊してるの知ってるでしょ?」
愛「あはは、揶揄いたくなって」エヘヘ
歩夢「それにしても最近侑ちゃん元気になってきたよね」
侑「カフェインの取る量に気をつけ始めてからよく寝れる様になってね」
愛「おー、お肌も綺麗だよね」
侑「まあね!所で今日のなんだけどさ、せつ菜ちゃんに教えてもらったの作ったんだ!」
歩夢「そういやせつ菜ちゃんは合宿で美味しい料理作ってたもんね!」
愛「色々入れてたけどすごい美味しかったよね!」
侑「沢山具材が入ってるから美味しいの間違いない!」
侑「はいこっちが愛ちゃんので、こっちが歩夢」
愛「見た目はこんなんだけど、問題は味だよね!」
歩夢「今度せつ菜ちゃんにレシピ教えてもらおっ」
侑「それじゃあいっただっきまーっす!」
愛歩夢「「いただきまーす♪」」
おわり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています