【安価】かすみ「ぐふふっ、同好会の人にいたずらしちゃいます!」
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―――何が起きたのか、かすみにはすぐに理解できなかった。
ただ、気づけばしずくの顔がすぐ目の前にあって、唇に温かい感触。キス、されたのだと。頭では分かっていても理解が追いつかない。
なぜ、自分はしずくに唇を奪われているのか。
なぜ、体が固まってしまって動かないのか。
なぜ、生まれて初めての、しかも同性の友達との、不意を突かれた強引な口づけに、悪くない。と思ってしまっている自分がいるのか。 「んむっ……!」
幾度となく繰り返される、小鳥が餌を啄むような口づけに甘い声が漏れる。自分のものなのかもしずくのものなのかもわからない甘く扇情的な嬌声に、かすみは顔が熱くなるのを感じた。
未だ思考がまとまらず、しずくにされるがままのかすみだったが、突如口内に侵入した生温かい感触に体がビクンッと跳ねる。
「んむぅうっ!?」
にゅるにゅる。にゅるにゅると。身体の中を侵すそれがしずくの舌であることはすぐに分かった。
あまりに突然の感覚に、かすみは顔を引き離そうとする。しかし後頭部に添えられたしずくの手がそれを許さない。 描写に力入ってていい感じですね!!!!!
続きが楽しみです!!!!! 「ん、ふっ、ぅ……」
「はっ、んやぁっ……!」
上あごをなぞられ、体が跳ねる。頬の内壁を舐られ、甘い声が漏れる。舌を、掬い取られるように絡められ、体が熱を帯びる。
まるで唾液ごと、体の力を吸い取られてしまっているかのように体に力がうまく入らない。かすみは弱々しくしずくの制服の裾を握る。
「ひ、ひずこぉ……も、もぅ……」
やめて―――。そう言えば、言ってしまえば、きっと優しい彼女はやめてくれるだろう。
けれど、自分は本当にやめてほしいと思っているのだろうか。
ぴちゃぴちゃ、くちゅくちゅ。静かな部屋の中で響く水音に思考までかき乱されるようで、かすみは考えることをやめた。
桜坂しずく。同級生で、親友で、ライバルで。かっこよくて、かわいくて、やさしくて。
今でも、自分が彼女をどう思っているのか、わからないけど。
いつのまにか、自らも求めるように、舌を絡ませる自分がいて。
きっとそれが答えなのだろう。と。
「ふっ、かふみ、さん……」
「しずこぉ……」
じゅぷじゅぷ。口づけは激しさをまし、次第に空気を含んだ水音に変わる。
止めなきゃ。これ以上はダメだ。頭では分かっているのに、抑えることができない。
「……とぉ……」
もっと、もっと。もっと!
「もっとぉ……」
震える手でかすみはしずくの背に手を回し―――。
不意に、二人の唇が、離れた。 「ふぇっ……!?」
まるで、幸せな夢からたたき起こされたような感覚。ふわふわと微睡のような思考の中で、二人の口をつなぐ透明な糸が、現実であることを教えてくれた。
ぽかん。と、頬を赤く染めながら呆けるかすみとは対照的に、しずくは悪戯っ子のような笑みで、かすみの口元に人差し指を当てる。
「……これで、許してあげる」
明日からは、いつも通りね。そう言って立ち去ろうとするしずく。
ドクンッと、心臓が波打つ。
きっと、ここでしずくを見送れば、明日からはいつも通り、ただの親友としていられるのだろう。
けど、けれど。
自分は本当にそれを望んでいるのだろうか。
かすみの答えは―――
コンマ↓3
偶数→そのまましずくを見送る
奇数→しずくを引き留める
ゾロ目→「許さなくていいから、もっとシて……?」 「あっ……しず子……」
去っていく背中に声をかけると、しずくは振り返り、笑顔で手を振る。
「かすみさん。また明日ね!」
いつも通りの笑顔。いつも通りの言葉。それは言外に、これ以上踏み込むなと言われているようで。
「う、ん……また明日……」
呆けた顔のまま手を振りかえすと、しずくは満足げな笑みを浮かべその場を去った。
ポツンと一人教室に残されたかすみ。ポタリ、と。かすみの眼から流れ落ちた雫が教室の床にシミを作る。
「―――あれ?」
慌てて目をぬぐうが、ぬぐってもぬぐっても、それは止まらなかった。
なんで? どうして? 自分の中に生まれた名前を知らないその感情に胸が締め付けられる。
自分はどうすればよかったのだろうか。今となっては、懺悔も後悔もきっと意味をなさない。
ただ一つだけわかることは。
かすみとしずくは、これからもずっと変わらず、「親友」でいられるということ。「親友」でしか、いられないということ。
それはかすみにとって、とても嬉しくて、とても苦しくて。次第に嗚咽が漏れだし、やがてかすみは大声を上げて泣きはじめた。
「しずこ……しずこぉ……!」
なんども、なんども名前を呼ぶ。けれども、もう遅い。もう戻れない。
彼女の選択は間違いなのか、正解なのか。
それを知る者は、いない。 スレタイからは想像もつかない重い展開で涙を禁じ得ない 〜〜〜
かすみ「しず子のアイスおいしそー!一口ちょうだい!」
しずく「いいよ。はい、あーん」
かすみ「あーんっ! んーおいしー! はい、かすみんのもおすそ分け!」
しずく「んっ……こっちもおいしいね!」
かすみ「でしょでしょー! つぎはあっちの食べようよー!」
しずく「そんなに食べたら太っちゃうよ。もう……」
かすみ「……ねぇ、しず子」
しずく「なぁに?」
かすみ「……かすみんたち、ずーっと、『友達』でいようね!」
しずく「……うん! ずーっと、『大好き』だよ。かすみさん!」
終わり >>77
お前は悪くない
次で結ばれるように頑張ればええんや ノーパンかすみんの人だったか……
次回作期待してます 中須かすみ。同級生で、親友で、ライバルで。かわいくて、愛らしくて、やさしくて。
スクールアイドルに一生懸命な彼女はすごくステキで、輝いて見えて。
そんなかすみさんに特別な感情を抱くのに、そう時間はかからなかった。
「私、なんでもするから許して!」
チャンスだと、思ってしまった。
私の中の悪魔のささやきに、耳を貸してしまった。
かすみさんが悪いんだ。ビンタは普通に痛かったし、なにより、そう簡単に「なんでもする」なんて言ったら、私みたいな悪い人になにをされるかわかったもんじゃない。
だから、かすみさんのためを思って……そんな強引な言い訳を作って。
ほんの少しだけのつもりだった。すぐやめるつもりだった。
でも、罪悪感からかそれとも別の感情か、されるがままのかすみさんが、あまりにも可愛くて。
気づけば深く、彼女を求めてしまっていた。 かすみさん、かすみさん。
好き。大好き。愛してる。
言葉にできない感情が爆発する。貪るように彼女の口内を侵す。
目を開けば顔を真っ赤にして必死に舌を動かすかすみさん。その姿に理性が破壊される。
もう、どうなってもいい。
かすみさんのこと、めちゃくちゃにしたい。
悪魔なんて生易しい物じゃない。破壊衝動にも似たそれに、私は身を任せ―――。
「もっとぉ……」
熱を持った、弱々しい声。それが、私を正気に戻した。
いけない。これ以上はいけない。
私が求めれば、きっと彼女は受け入れてくれるだろう。
だって―――
『このまましず子と口もきけないなんて、やだよぉっ……」
彼女は私と『親友』でいたいのだから。どんなことをしても、されても、私に嫌われたくはないのだから。
今なら、まだ間に合う。
「ふぇっ……!?」
透明な液体を口からたらし、呆けた顔で見つめるかすみさん。また、暴れだしそうになる獣を、理性の折で閉じ込める。
大丈夫。できる。私は女優なのだから。
「……これで、許してあげる」
いつも通りの桜坂しずくを演じる。目をそらし、踵を返してその場から去ろうと足を動かす。
「あっ……しず子……」
呼び止められそうになって、体がこわばる。今になって思えば、この時私は、軽いパニックになってしまっていた。
絶交を切り出されるかもしれない。そんなありえないことを想像してしまって、私はかすみさんの言葉を遮るように、笑顔を向けた。
「かすみさん。また明日ね!」
「う、ん……また明日……」
ポケーッとした顔で、手を振りかえすかすみさん。
本当は、引き留めてほしかった。「大好きだよ」って、言ってほしかった。
私にそんなことされる権利も、思う権利もないというのに、いったい桜坂しずくは、どこまで勝手な人間なのだろう。
もうきっと、かすみさんと『親友』以上になることは、決してない。けれど、この気持ちを素直に消せるほど、私は大人じゃなかった。
だから、私はいつもの桜坂しずくを演じ続ける。
ただの『親友』としてなら、素直にこの言葉をいうことができるから―――。
「……うん!ずーっと、『大好き」だよ。かすみさん!」
終わり 蛇足でした。
こんどこそ本当にトキメキきったので、終わります。 悲しい終わりだが良かった
次回は結ばれて幸せになってくれ ビターエンドですが……これはこれで素晴らしいです!!!!!
また書いてくださるのを楽しみにしています!!!!! ビターだけど>>1が有能なもんじゃであることは確信した こういうのも良いんだよおじさん「こういうのも良いんだよ」 >>1
ハッピーエンドルートも書いてくれないかな?
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