ダイヤ「一年越しのクリスマス」
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ダイヤ「果南さんこんばんは」
果南「ダイヤ?どうしたの?」
果南「わざわざこっちまで来て」
ダイヤ「行きますわよ」
果南「は?」
果南「行くって、どこに?」
ダイヤ「鞠莉さんのお家ですわ」
果南「鞠莉の家?」 果南「クリスマスなら明日にするって話でしょ?」
果南「ダイヤまさか日付間違っちゃった?」
ダイヤ「いいえ、間違っておりませんわ」
ダイヤ「今年のクリスマスはサンタさんになるのです」
果南「ダイヤ、熱でもあるの?」
果南「ちゃんとご飯食べて良く寝なきゃダメだよ?」
ダイヤ「問題なく健康ですのでご心配なく」
果南「それで?急にどうしたの?」
果南「やりたいことはなんとなく分かったけどさ」 ダイヤ「やはり、鞠莉さんには感謝していますし……」
ダイヤ「鞠莉さんが帰ってくるという決断をしなければきっと今の私たちもないでしょうし」
果南「うん……そうだね」
ダイヤ「もちろん明日だって存分に楽しむつもりですが……」
果南「うんうん」
ダイヤ「童心にかえって楽しむのですから、ちょっぴりのいたずら心もあっていいでしょう?」
果南「そうだね、行こっか」 果南「たまにはいいかもね、あの時みたいにダイヤと2人であのお姫様をさらいにいくのも」
ダイヤ「人聞きの悪いことを言わないでください」
ダイヤ「私たちはただプレゼントを届けにいくだけです」
果南「分かってるって、言葉のあれじゃん」
ダイヤ「あれじゃなくて綾ですね」
果南「はいはい」
ダイヤ「はいは一回で結構です」 果南「それで?行ってまだ鞠莉が起きてたらどうするの?」
果南「それ以前にどうやって入るのさ」
ダイヤ「それについては抜かりありません」
ダイヤ「既にお家の方に連絡済みです」
果南「私が嫌って言ったらどうするつもりだったら?」
ダイヤ「果南さんがそんなこと言うはずありませんからね」
果南「まぁね、さすがだね」
ダイヤ「これでも長い付き合いですからね」
果南「ダイヤのことだから忍び込むとでも言うのかと思った」
ダイヤ「……」 果南「あれ?図星?」
ダイヤ「少しだけ、ほんの少しだけですが……」
ダイヤ「ですが、もう洒落にもなりませんからね」
果南「まぁ、そうだね」
ダイヤ「むしろ果南さんなら今でも言うと思ってましたが」
果南「私のことなんだと思ってるのさ」
ダイヤ「さぁね?」
果南「あ、誤魔化した」 果南「私だって傷つくんだからね?」
ダイヤ「はいはい、ごめんなさい」
果南「はいは一回じゃなかった?」
ダイヤ「そうではない時もあるのです」
果南「ずるじゃん」
ダイヤ「連絡が来たら出かけるんですから準備していてくださいね」
果南「話逸らした」
ダイヤ「そんなことありませんわ」 果南「まぁいいけどさ、誰に頼んだの?」
ダイヤ「鞠莉さんの……」
果南「あぁ、あの人ね」
果南「小さい頃から迷惑かけてたね」
ダイヤ「隠れて星を見に行った時もすごく探してくれていましたからね」
果南「あの後、めちゃくちゃ怒られたけどね」
ダイヤ「ふふっ、そうでしたね」 ――
ダイヤ「おじゃまします」
果南「こんばんは!」
ダイヤ「遅い時間に申し訳ございません」
果南「無理なお願い聞いてもらってすみません、ありがとうございます」
ダイヤ「それでは失礼致します」
果南「鞠莉の部屋なら分かってるから大丈夫ですよ!」
ダイヤ「ふふっ、少し驚いていられましたね」
果南「そうだね」 果南「ダイヤの変わりように」
ダイヤ「果南さんの成長に」
ダイヤ・果南「は?」
ダイヤ「果南さんなんて、昔、ありがとーって走りながら言ってたじゃないですか!」
果南「ダイヤだって同じペースで来てたじゃん」
ダイヤ「わ、私は一瞬立ち止まって……」
「どっちもうるさいです!」
ダイヤ・果南「はい!すみません!」 ダイヤ「ふふっ、また怒られてしまいました」
果南「怒られたのに嬉しそうだね」
ダイヤ「果南さんもでしょ?」
果南「まぁね」
ダイヤ「あの頃と変わらずいられることはとても幸せなことですからね」
果南「今回はダメな方だけどね」
ダイヤ「たまにはいいじゃないですか」
果南「ダイヤにしては柔らかいね」
ダイヤ「なんですか柔らかいって」 果南「でも、小さい頃の気持ちを思い出したね」
ダイヤ「まだ、ピースは足りませんけどね」
果南「そうだね」
果南「じゃあ、そのお姫様の寝顔でも拝みに行こうか?」
ダイヤ「そうですね、静かに開けてくださいね?」
果南「分かってるって」
ダイヤ「……」
果南「……」
鞠莉「……」 果南「うん、バッチリ……」
ダイヤ「ふふっ、ぐっすり眠っていらっしゃるわね」
果南「うん、じゃあプレゼント置いて帰ろうか?」
ダイヤ「そうですね、鞠莉さん……」
ダイヤ「鞠莉さん、いつもありがとうございます」
ダイヤ「貴女の重圧を少しでも背負ってあげられればといつも思うのですが……」
果南「そうだね……」
果南「改めてだけど、本当にごめんね」
果南「それから、また一緒にいられて本当に嬉しい、ありがとう」 ダイヤ「えぇ、本当に」
ダイヤ「貴女が眠っている時に言うのはただの自己満足かもしれませんがね」
ダイヤ「願わくば3人ずっと一緒に……」
果南「うん……そうだね、大好きだよ鞠莉」
ダイヤ「私も大好きです、鞠莉さん」
果南「さ、そろそろ帰ろうか」
鞠莉「あら、もう帰っちゃうの?」
果南「だってこれ以上いたら鞠莉起きちゃうかもしれないじゃん」
ダイヤ「へ?」 果南「だから……え?ダイヤ今……」
鞠莉「ダイヤ、果南、私も2人のこと愛してるよ」
ダイヤ「ま、鞠莉さん!?」
果南「なに、言って……」
鞠莉「あら、2人から愛を囁いてくれたんじゃない」
果南「そうだけどっ!そうじゃなくて……いつから」
鞠莉「そうね、入ってきたところからかな」
ダイヤ「たぬき寝入りということですか……」 果南「今鞠莉を寝かしつけたらきっと夢だと思うよね」
鞠莉「果南!STOP!STOP!!」
鞠莉「その振り上げた拳を下ろして!」
果南「冗談だよ、分かってるくせに」
鞠莉「まぁねー」
ダイヤ「鞠莉さん、その、さっきのは」
鞠莉「いいじゃない、クリスマスは愛のイベントよ」
鞠莉「私たちだってたまにはね?」
鞠莉「それに私はダイヤと果南を愛しているけど、2人の言葉は嘘だった?」
ダイヤ「……いえ、そんなことは」 鞠莉「でしょ?それならいいじゃない」
鞠莉「みんなお互いのことが大好きで大切に思ってるって、こんなに素敵なこと中々ないわよ?」
果南「まぁ……そうだね」
果南「それより、なんで起きてたの?」
ダイヤ「我々が側であれだけ話してたら確かに起きるかもしれませんね」
ダイヤ「その時は全く考えてなかったですが」
鞠莉「ううん、私ずっと起きてたよ」 ダイヤ「え?」
果南「ダイヤはずれー」
ダイヤ「別にクイズしてないでしょう!」
ダイヤ「で、どうして起きていたのですか?」
鞠莉「うーん、なんとなく?」
果南「曖昧だね」
果南「単純に眠れなかっただけじゃないの?」
鞠莉「そうかもだけど……ダイヤと果南のこと考えてたからかしら」
果南「そ、そうなんだ」 鞠莉「あれ?果南ってば照れてる?」
果南「別に照れてないよ」
ダイヤ「いえ、照れてますね」
果南「ダイヤ反撃してこないで」
鞠莉「うん、なんとなくだけど、騒がしいサンタさんが来る気がしたんだよね、2人」
果南「ふーん」
ダイヤ「でも、鞠莉さんがそう言うんでしたら、そうなんでしょう」
鞠莉「うん、私とっても嬉しかったよ」 果南「よーし!それじゃあ今から遊ぼう!」
ダイヤ「何言ってるんですか、ご迷惑でしょう?」
鞠莉「夜中に人の家に入ってきた人が何言ってるのかしら」
ダイヤ「うっ……」
鞠莉「まぁ、いいじゃない」
鞠莉「どうせ、後数時間したら会う予定だったんだし」
ダイヤ「まぁ、確かにそうですが」 果南「そうそう、時間は取り返せないけどさ、思い出は増やせるから」
果南「私が言えることじゃな……」
鞠莉「しー……果南?その話はもう済んでるでしょう?」
果南「……うん、そうだね!」
ダイヤ「さ、しんみりしてないで、パーティーの始まりですわよ!」
果南「なんだかんだ一番張り切ってるじゃん」
鞠莉「ふふっ、ダイヤらしいわ」 鞠莉「そうだ、シャンメリーで乾杯しましょ?」
果南「お、なんだか大人っぽい」
ダイヤ「それに窓から星も見えて、なんだか洒落た気分になりますわね」
鞠莉「でしょ?昔ははしゃげれば何でもよかったものね」
ダイヤ「そう思えるのは、それだけ長い時を一緒に過ごせた証なんでしょうね」
果南「そうだね、そしてこれからも、ね?」
鞠莉「うんっ!」
鞠莉「それじゃ、乾杯」
ダイヤ・果南「乾杯」
ダイヤ「美味しいですわ」
果南「うん、美味しい!」 果南「お、流れ星!」
ダイヤ「サンタさんがプレゼント届けに行ってるのかもしれませんね」
鞠莉「ダイヤにしてはロマンチックなこと言うじゃない」
ダイヤ「私にしてはってなんですか!」
果南「まぁまぁ、何かお願いした?」
ダイヤ「えぇ」
鞠莉「もちろん!」
「来年も一緒にクリスマスのお祝いができますように」 >>24
ごめんなさい
ちょうどおしまいでした。
連投規制でずっと書き込めませんでした。 10分ぐらい連投規制と戦ってました。
言い訳になってしまいますが…
中途半端で分かりにくいところで止まってすみませんでした。 そうか、煽って悪かった
とてもいい三年だった、お疲れ様でした
前作もよかったですよ
(家野さんか…?) >>28
いえ、私自身がやきもきしてたので…
書き込んでくださって正直ありがたかったし、嬉しかったです。
前作も読んで頂けてすごく嬉しいです。
ありがとうございます。
家野さん?はすみませんちょっと存じ上げないので、別人?かと思います。 ノξソ^ω^ハ6∬( c||^ヮ^|| |c||^.- ^|| 3人の互いを思う愛の深さが素敵
クリスマス連作良かった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています