【SS】歩夢「スクールアイドル…ラップバトル?」
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※一部変えてはいますが、マイクなどの設定はヒプノシスマイクからの流用です
※ヒプマイについてはアニメとゲームのストーリーを一部知ってる程度です。ナゴヤとオオサカは一応知ってます
※一部キャラディス要素を含みます。キャラディスが苦手な方、キャラ同士のディスが苦手な人にはおすすめできません
※作中の時期は特に決めてないです。μ'sとAqoursとニジガクはすでに顔見知りという設定です
※ラップ部分は各自いい感じのリズムで読んでもらえると助かります 歩夢「えっと…言葉からするとラップをするスクールアイドルの大会?」
侑「うん!なんか音ノ木坂で言葉の力を具現化するマイク?が開発されたみたいで」
歩夢「どこかできいた話だね」
侑「それの宣伝も兼ねてスクールアイドルを集めてラップバトル大会をするんだって」
歩夢「侑ちゃんがラップ…ちょっと見てみたいかも」
侑「ん…何言ってるの?」
侑「私はスクールアイドルじゃないから出ないよ」
歩夢「ええ…」
侑「あああああああ!楽しみだなぁ!みんなのラップバトル!ときめいちゃうよ〜」
歩夢(侑ちゃんが喜んでるならそれでいいか) 〜その日の夜・上原家〜
歩夢「えっと、これが侑ちゃんの言ってたスクールアイドルラップバトルのホームページだね」
歩夢「あ、告知動画とかもあるんだ」
ことりママ『お集まりのみなさん、この度は誠にありがとうございます』
歩夢(たしか音ノ木坂学院の理事長ってことりちゃんのお母さんなんだよね)
歩夢(見れば見るほどことりちゃんにそっくりだよ) ことりママ『まずは簡潔に、なぜ私たちがこのマイクの開発を思い立ったかについてご説明いたします。
人の歴史は争いの歴史…今も武力によって、不当な暴力によって多くの人々が苦しんでいます。
私は考えました。武力と暴力を排斥した、誰の命も脅かさない紛争解決の手段はないかと
そんな折、とある方々と出会い、その力を私の夢のために貸していただけることになりました。
その成果がこのマイクです。 歩夢(それからことりちゃんのお母さんはマイクについての説明をはじめた。私には難しくてよくわからなかったけど)
ことりママ『さて、皆さんも疑問に思っていることでしょう。なぜスクールアイドルなのか?
スクールアイドル…彼女たちはまさに武力に頼らずに願いを叶えようとする存在です
彼女たちの理念と私がマイクを開発した理念、それは同じです
私の夢を託すなら…彼女たちこそがふさわしい!
これが各学校をディビジョンとした、スクールアイドルによるラップバトルを考案するに至りました理由です。
まだ若い少女たちを広告塔として利用することに反感を持つ方々もいらっしゃることでしょう。しかし、信じていただきたい。これは人類にとって大きな一歩となることを』 歩夢("夢を託すならスクールアイドルに"か…私もその中に入ってるんだよね)
歩夢(侑ちゃんが楽しみにしてたし、私も頑張ってみよう)
歩夢(…μ'sやAqoursも出るのかな?) 〜翌日〜
〜オトノキディビジョン(音ノ木坂学院)〜
海未「というわけでこれからオトノキディビジョン作戦会議を始めます」
穂乃果「えー、練習しようよー」
凛「体動かすにゃ〜」
海未「何甘いことを言ってるんです!」
海未「いいですか?このラップバトルは音ノ木坂が言い出したことなんです。他の学校からしたら私たちは勝って当然なんです」 にこ「たかがラップするだけでしょ、もっと気楽に…」
海未「にこ…作詞担当としてはっきり言わせてもらいます。『たががラップするだけ?』…ははっ」
海未「あなたたちにはわからないですよね?たった一行の言葉に徹夜して、それでもまっっっったく筆が進まない生みの苦しみなんて!」
海未「生みの苦しみ知るのは海未のみ!」
海未「あなたちの甘さは浮き彫り!」
穂乃果「おお〜」
ことり「今日ものってるね〜」
絵里「たまにあなたたちのテンションについていけなくなるわ…」
花陽「これが大会規定だね」
凛「ちょっと見せて、どれどれ『チーム編成について』」 『チーム編成』
・1チーム3人までの編成とする
・チームメンバーは企画の告知時点でその学校でスクールアイドルとして活動していた者のみとする
・学校全体でのエントリーは3チームまで可 絵里「これならとりあえず9人でエントリーしてしまえばいいんじゃない?3人ずつの分け方は話し合うとして」
凛「じゃあ、くじでも引いて…」
海未「ふざけてるんですか?!!!」
花陽「ピャア!」
海未「チーム分けの段階でもう勝負ははじまってるんです!それぞれの実力、特性、あらゆる要素を考慮して最高のチームを編成しないと!」
真姫「私は海未に賛成ね。さっきの海未の話もそうだけど、普段から作詞してる海未はチームの柱にするとか個々の能力を考えた編成にした方が良さそう」
希「それに性格的に向き不向きもあるんじゃない?花陽ちゃんとかはあんまり得意そうじゃないし」
花陽「あ、えっと…」
海未「それではまず、各自の力がどの程度かを見せてもらいます!」
⇒to be continued 〜同日〜
〜ウチウラディビジョン(浦の星女学院)〜
千歌「ふっふっふ…」
千歌「ついにきたーーー!千歌の時代がぁ!」
千歌「Yo!Yo!気をつけやがれよ、そこのブラザーズ」
千歌「ノリノリヴァースでお前らリバース」
千歌「邪魔するやぁーつは即ぶっとばーす」
梨子「えっと…なに…あれ?」
曜「千歌ちゃんね、一時期ラップにはまっててて…」
梨子「簡単に想像できるわねそれ」
千歌「いやーまさかこんな形でラッパーちかっちが日の目を見ることになるとは」 千歌「というわけで、私たちAqoursはウチウラディビジョンとしてスクールアイドルラップバトルに参戦します」
果南「やるからにはやっぱり勝ちたいね」
花丸「らっぷってお皿に被せるやつだよね?それで戦うの?」
善子「…ぶれないわねずら丸」
ルビィ「…後で説明するね」
ダイヤ「チーム編成は後で決めるとして、やはりバトルの形式は気になりますわ」 『バトルの形式』
・バトルは先攻、後攻のターン制で行う
・先行後攻は主催者のコイントスで決定する
・ラップをマイクで具現化し終わった時点で1ターン終了とみなす
・1ターンは基本4フレーズだが場の盛り上がり次第で変動することもある
・マイクを用いない攻撃は禁止とする
・基本は1人でラップを行うがその場のノリで複数人タッグしたりしてもよい
・ラップバトルによって倒れた対戦者に対してはカウントを取る。10カウント以内に対戦続行の意思を示せない場合は失格とする
・バトル開始後に場外に出た場合は失格とする 梨子「つまり互いにラップし合っていくってことね」
ダイヤ「ラップを具現化…というのがまだしっくりとこないですわ」
曜「参加希望校には1本練習用のマイクが配布されるらしいからそれで感覚を掴もうか」
鞠莉「相手をみんな10カウントノックアウトするか場外にリングアウトさせればいいんでしょ?簡単簡単」
千歌「必ず勝つ!それがウチウラディビジョンの唯一のルールなのだ!」
⇒to be continued 〜同日〜
〜オダイバディビジョン(虹ヶ咲学園)〜
侑「…ということでスクールアイドルラップバトルに虹ヶ咲も参加したいんだけど」
果林「3人組でラップ…ねえ」
エマ「うーん、日本のラップはよく知らないんだよね」
かすみ「かすみんはラップもできますから問題ないですがね!」 歩夢「私は出たいなって思うよ」
しずく「璃奈さんや愛さんはソロ曲からしてラップが得意そうですね」
愛「『ダジャレもラップもノリが命』だからね…あとは…」
璃奈「しずくちゃんも韻を踏むのは得意そう」
しずく「セリフで韻踏みをしている戯曲もありますからね、多少の心得はあります」
歩夢「あ、ここ見て注意事項が書いてあるよ」 『注意事項』
・マイクでの攻撃によるダメージはあくまでも精神へのダメージです。身体的なダメージを負ったのように見える場合は、身体にダメージを負ったと精神が知覚しています
・ラップバトルの都合上、バトル相手への誹謗中傷が行われることがあるかもしれません。しかし、それはバトル内でのことでありバトル相手があなたを嫌っているわけでないことを忘れないでください
・前2項も含め記載はあくまでも原則であり、運営側の判断によっては規定から外れた事態も起こり得ることを了承した上でご参加ください。 エマ「これは苦情対策かな」
彼方「んー、結局どうする?」
せつ菜「個々人の能力に関しては心配ないかと思います…ただ」
全員(3人か)
侑「3人ずつ3チームがいいんだろうけど」
せつ菜「学年…でしょうか?」
歩夢「そこも詰めていかないとだね」
歩夢(侑ちゃんのためにも私が頑張らないと)
歩夢(大丈夫、私ならやれるよ) 歩夢(それから私たちは猛特訓をした)
歩夢(調べてみたらマイクはただラップを具現化するだけじゃなくて人によっては特別な効果を発揮したりするらしい)
歩夢(何人かはその効果もわかって)
歩夢(侑ちゃんはその度にすごいすごいって楽しそうで)
歩夢(それを見てると私も嬉しかった)
歩夢(時間はあっという間に過ぎて、気付いたら大会の日になっていた)
⇒to be continued 〜大会同日・朝〜
〜アキバドーム前〜
せつ菜「皆さん!今日は待ちに待った大会の日です!みんなで全力で楽しみましょう!!」
せつ菜「侑さんは一般入場整理券のため先に行ってしまいましたが…心は私たちと一つです!!」
彼方「お〜、せつ菜ちゃんは今日も元気だね〜」
果林「ちょっと彼方!寝ながら歩いたら危ないわよ!」
エマ「昨日みんなで夜遅くまで練習してたからかな?」 歩夢(ついに本番か…私の全力を出そう…侑ちゃんが楽しみにしてるんだもん)
かすみ「まあ、かすみんに任せてくれればみんな優勝間違いないですよ」
しずく「優勝できるのは1チームだけだし、みんなで優勝は無理じゃないかな?あと足の震えはどうにかしたほうがいいよ、かすみさん」
璃奈「弱さを受けいれるのも一つの強さだよ、かすみちゃん」
愛「かすみ見てると愛さんますますやる気になっちゃうなー、かすかすだけに!」
歩夢(侑ちゃん、見ててね私のラップ)
歩夢(でも…なんでだろう)
歩夢(なんで私はこんなにもやもやしてるんだろう) 〜バトルステージ脇・選手待機席〜
千歌「ふぅ〜やっと着いた〜」
曜「始発に乗って沼津からここまで2時間半…まあもう慣れっこだけど」
果南「ねえ!ここからステージが見えるよ!おー、いい眺めだ」
ルビィ「善子ちゃん!善子ちゃん!?大丈夫!?」
曜「…ん?」 花丸「善子ちゃん!しっかりするずら!」
善子「ん〜た゛ぃ…じょうぶ〜zzz」
梨子「そういえば電車の中でもずっと寝ていたような」
ダイヤ「昨日は夜通し生放送していたらしいですわ…」
果南「なんでまたそんな無茶を…」
善子「た゛って…千歌がそうしろって…zzz」
鞠莉「千歌っちが?」
千歌「これも作戦のうちなのだよ」
千歌「おっと、これ以上は控えるのだ」
千歌「他のディビジョンに聞かれたら困るからね…特に優勝候補には」
海未「…おや、ばれてましたか」 梨子「やっぱり音ノ木坂も出るんだね」
希「一応は言い出しっぺだからね。不参加というわけにはいかないかな」
穂乃果「浦女…じゃなかった!ウチウラディビジョンのみんな久しぶり!」
絵里「遠路はるばる参加してくれてありがとう。主催側として歓迎するわ」
ダイヤ「こちらこそ、貴重な経験をさせていただき光栄ですわ」
真姫「といっても学校が勝手にはじめただけで私たちはまったく何も聞かされてないんだけど…で…」
善子「た゛いじょぶもんだいなzzz」
真姫「…あれは本当に何なの?」
曜「あははは…」 せつ菜「あ!!ここが私たちの席ですよ!みなさーーん!」
穂乃果「おおお!オダイバディビジョンも到着だねっ!」
果林「まったく…会場が広すぎなのよ」
かすみ「果林センパ〜イ、迷わないでくださいね〜」
かすみ「って…げっ!ニジガクは音ノ木坂と浦の星の近くなんですか?」
にこ「ずいぶんな言いようね」
鞠莉「まあまあ袖振り合うもなんとやら、知らない仲じゃないんだしスマイルスマイル」
花陽「私、かすみちゃんのラップ楽しみにしてるよ」
かすみ「いいですとも。ふふふ…かすみんのラップで度肝ぬけちゃっても知らないよ」
ことり「ねえ!そろそろ始まるみたいだよ」
凛「うう…テンション上がってきたにゃ」 〜アキバドーム・バトルステージ〜
アキバレポーター「みんなー!はっちゃけてるかーい!?」
アキバレポーター「今日はスクールアイドルラップバトルの司会進行を担当しちゃうよー!」
アキバレポート「なんかルールとかあるっぽいけど要はシンプル!『ラップで相手をぶっ倒せ』以上!」
アキバレポーター「ではまず主催者から開会宣言どうぞ!」 ことりママ「会場へお越しの皆様、ならびにスクールアイドルの皆様、本日はご来場ありがとうございます。
スクールアイドルの皆様には今日という日が歴史に残るよう全力を尽くしていただきたく思います」
ことりママ「ここにスクールアイドルによるラップバトル、名付けてスクールアイドルラップバトルの開幕を宣言します!」
ウオオオオオオオオオオオオオオ!
アキバレポーター「お〜みんなはっちゃけてるね!ではでは第一試合の抽選開始だよ! 第一試合は…ジャン!
オトノキディビジョン!
チームprintemps!
VS
ウチウラディビジョン!
チームGuilty Kiss!
該当メンバーはバトルステージに出てこいやぁ!」 〜アキバドーム・選手待機席〜
穂乃果「printempsと」
梨子「Guilty Kiss」
海未「『ユニット編成』やはりお互いたどり着いた結論は同じでしたか」
梨子「いや…でも…」
善子「ん…いくぞぉzzz」
梨子「これ…どうする?」 穂乃果「私も手伝うよ!ほら!善子ちゃん起きて!」
千歌「善子ちゃんは私たちが起こすから心配しないでいいよ!printempsの三人は先にステージに行って!」
穂乃果「…わかった!じゃあ先に行ってるね!」
千歌「…………」
千歌「…計画どおり」ニヤリ
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「あ!善子ちゃんを起こさないとだねー。おーい、善子ちゃーん出番だよー」 〜バトルステージ〜
梨子「着いた…」ハァハァ
鞠莉「バトル前からとんだハプニングでーす」ハァハァ
善子「寝起きでこれはきついわね」ハァハァ
穂乃果「おっ、ギルキスの登場だね」
花陽「善子ちゃん…大丈夫?」
ことり「ラップできる?」
善子「まあ…できるくらいには目が覚めたわ」
アキバレポーター「さあ、両チーム揃ったところで先攻決めのコイントス」
ことりママ「では…」
ことりママ「出ました!先攻は…オトノキディビジョン・チームprintemps!」
アキバレポーター「では、これより第一試合開始だ〜」 穂乃果「printempsの一番手、高坂穂乃果いきます!」
穂乃果「ちょっと気が引けるけど…善子ちゃん、覚悟してね」
善子「いいわ、来なさい穂乃果」
善子(さてと…ここまでは千歌の言ったとおりね)
善子(ここからどうなるかしら?) 【穂乃果→善子】
さあさあ穂乃果のラップタイム
善子ちゃん夜更かしでそろそろ眠りたい?
穂むらは休まずに餡子売るよ
だからちょうだいもっとアンコール 善子「くっ!」
善子「本当…μ'sの高坂穂乃果らしい、真っ正面から相手にぶつかってくるラップ」
善子「でも…」ニヤッ
善子「出したわね"夜"と"眠り"」
善子「なら遠慮なく行かせてもらうわ」 【善子→穂乃果】
残念ねアンコールは二度と来ない
SUNNYDAYも覆うの夜の帳
グッドナイトもう目が覚めることない
最後の眠りを楽しんでねトゥナイト 穂乃果「あれ…なんかいきなり…ねむ…」
ことり「ほのかちゃん?」
穂乃果「ごめん限界…」ストン
『チームprintemps・高坂穂乃果ダウン』
ことり「え…」
『カウント開始、10、9、8…』
ことり「穂乃果ちゃん!起きて!」
花陽「早く穂乃果ちゃんを起こさないと!」 〜選手待機席〜
海未「な?穂乃果!?」
千歌「ふふふ…」
千歌「はーっはっは!穂乃果ちゃん敗れたり!」
海未「…!!なるほど、そうきましたか」
海未「たしかにこれは想定外ですね」 〜バトルステージ〜
『…3、2、1、0』
『10カウント経過、チームprintemps高坂穂乃果…失格』
ことり「そんな…」 〜選手待機席〜
海未「見たところ善子のスキルは言葉をキーにして相手を罠にかけるといったところでしょうか?」
千歌「ふふ…名付けて『TRAPPER』、あらかじめ善子ちゃんが考えていた言葉を相手が使ったならその言葉を使った罠を発動できるのだ」
千歌(先攻だと使いづらい上に制約多いから大抵は不発なんだけどね) 海未「迂闊でした。"ラップバトルによって倒れたらカウント"と書いてありましたがその方法についての指定は無かった」
海未「眠らせるなどしても広い意味では倒すことになる」
海未「こちらのラップを誘導した上で罠にかけるとはなかなかの策士ですね」
千歌「ラップ=ディスと安易に考える人ほど目に見える穴に食いつく…」
千歌「大会の前の日に夜通し生放送して、電車で眠りこけて、会場でもろくに起きてない、それどころかチームの足を引っ張る」 海未「ラップバトル前にそんなのを見たら…誰だってそこを攻撃したくなりますね」
千歌「しかし、穴は穴でもこれは落とし穴なのだ」
千歌「あと、うちの善子ちゃんはろくに寝てないのが平常運転なのだ」
海未「それ自体は誇るようなことではないのですが…ただ…」
千歌「ん?」
海未「寝不足なふりでも良かったのを本当に寝不足にしたのはなぜなのかと」
千歌「………」
海未「えっと、千歌?」
千歌「リ、リアリティの追求…なのだよ」 〜バトルステージ〜
穂乃果「ん…むにゃ…ほへ?」
花陽「穂乃果ちゃん!」
ことり「良かった起きたよ〜」
『チームprintemps高坂穂乃果選手、失格』
『自力での移動が可能ならば速やかにステージより退出してください』
穂乃果「えええっ!穂乃果失格してるの?」 善子「どうだ!まずは1アウト」
鞠莉「千歌っちが言ってたのはこれだったのね」
梨子「悪知恵だけは働くんだから…というか私たちまですっかり騙されたわよ」
梨子「さて、オトノキはどう出るのかしら?」
ことり「穂乃果ちゃんの分まで…ことりが戦うよ!」
ことり「いくよ!梨子ちゃん!」 【ことり→梨子】
ピアノ上手いねしちゃうよ尊敬
だけどことりは勝利を想定
マカロンふわふわお空を飛んで
心ぽわぽわさせちゃうもんね プワーン
プワーン
梨子「これは…」
善子「おっきなマカロン…が飛んでる?」
鞠莉「oh!プリティ…って」
ヒューン
ヒューン
梨子「マカロンが…落ちてくる?」
ことり「いっけぇ〜」
グチャアアアアアアア 梨子「うぅ…みんな大丈夫?」
善子「大丈夫よ…ただ」
鞠莉「これは精神的にこたえますね」
ことり「狙ったのは梨子ちゃんだけなんだけどな〜う〜んなんでだろ」
善子「あと一つ残念なお知らせなんだけど…」
善子「やっぱり眠いから…私もうダメっぽい」フラッ
梨子「ちょっと!しっかりして!」
鞠莉「善子は私が見てるから、反撃は梨子に任せていいかしら」
梨子「うん、任せて!」 【梨子→ことり】
おいしいマカロンごちそうさま
マカロンはきれい色もさまざま
元気になれた気がするよどうかな?
これは作戦ミスじゃないかなどうやら 〜バトルステージ〜
…………
梨子「あれ?」
ことり「何も…起こらない?」
〜選手待機席〜
海未「あれは…なんなのです?」
千歌「うーん、千歌もよくわからないんだけど…梨子ちゃんたまにああなるんだよね」
千歌「スカっていうの?何も起こらないんだよ」 〜バトルステージ〜
梨子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」
鞠莉「ノープロブレム!ノープロブレムよ梨子!」
善子「そうよ!むしろなんかやる気出てきたし結果オーライだから!」
花陽「次は私が…」
ことり「花陽ちゃんの出番はまだだよ…それに穂乃果ちゃんの仇は私がとる!」
ことり「このままいくよ!」 【ことり→鞠莉】
一発勝負と不発でお荷物
私たちの勝ちだねおそらく
ここらで一発景気づけにと
チーズケーキをご馳走です ことり「いっくよ〜」
鞠莉「あ、今度はマリー狙いでチーズケーキなのね…」
鞠莉(といってもまた3人とも潰されるんでしょうけど)
ドグシャアアアアアアアア 〜選手待機席〜
千歌「ねえ…一ついいかな?」
海未「ことりは何をやっているのか、ですよね?」
海未「…私にもわかりません。ただ、ことりにはまったく悪気がないんです」
千歌「えっと…」
海未「今はバトルなので攻撃の意思くらいはあるでしょう」
海未「ただ…ことりに相手に害を与える意図があろうとなかろうと、自分の好きなものについて話しているだけだろうと、それがマイクを通した瞬間ああいう風になるんです」
海未「そして、ことりの意思とは関係なく近くにいた人を無差別に巻き込んでしまう」
海未「それがことりの恐ろしいところなんです」 〜バトルステージ〜
鞠莉「善子!梨子!まだ戦える?」
善子「私はまだいけそうだけど…リリーはこのままだと心が折れそう」
梨子「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい」
鞠莉「やれやれ、ここは私のラップで勢いを取り戻すとしますか?」
鞠莉「マリーのラップはちょっぴりビターですよ」 【鞠莉→ことり】
人生はアジタート、苦難も味だよ
甘いだけでは飽きちゃうものね
それも知らない赤ちゃんどもめ
明日は無いわね、おととい来やがれ 鞠莉「吹き飛びやがれデース!」
ことり「きゃああっ!」
花陽「ぴゃあああ!」
鞠莉「これが人生の味でございやす…スイーツはほどほどにしましょう byマリー」
鞠莉「なんつって、てへぺろ」 〜選手待機席〜
凛「ねえ…真姫ちゃん。凛はやっぱり心配だにゃ」ヒソヒソ
真姫「そんなこと言っても花陽だけ出ないなんてできなかったじゃない」ヒソヒソ
かすみ「ちょっとお!そこ内緒話禁止!」
真姫「かすみ?ああ…そういえば近くにいたわね」
真姫「ねえ?ここまでのバトル、かすみにはどう見えてる?」 かすみ「ん〜どっちもなかなかの健闘じゃないかな?」
かすみ「まあ、ぱな子がラップしてないけど…ぱな子にラップは無理そうだし、そこはチーム戦だから助け合えばいいんじゃない?」
凛「……」
真姫「……」
かすみ「どうしたの2人とも」
真姫「そう…思うわよね。現に私たちもそうだった」
真姫「…ようやくギルキスの攻撃がprintempsに通ったのよね」
凛「くるにゃ…あれが…」
かすみ「???」 〜バトルステージ〜
鞠莉「さあ、来なさい!ことりがいくらスイーツを出そうとマリーが迎え撃ちますよ」
花陽「なるほど…明日(あした)…ですか…」
花陽「そんな言葉を使ったのがギルキスの敗因だよ」
ことり「花陽ちゃん…やるんだね」
花陽「では………」スウウウ
花陽「耳かっぽじってよく聞けやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」🖕
¶cリ˘ヮ˚)|!?
メイ*σ _ σリ!?
ノξソ` ; ω ; ‘ハ6!? 【花陽→鞠莉】
おぜぜで着飾った猿(ましら)の頭(かしら)が
お手手にマイクで明日とかマジかよwww
お目目にゃ涙、すくんでるぜ足が
座したるオハラへバスターコール 鞠莉「へ?ちょ…花陽?」
プオオオオオオオオオン!
鞠莉「なんの音…これ?」
ドゥァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアドゥァァァォアアアアアアンアアアアアアアン!
鞠莉「きゃああああああああ!」 善子「あれは…軍艦?」
ドゥァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアドゥァァァォアアアアアアンアアアアアアアン!
鞠莉「やめて!やめてええええ!」
ドゥァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアドゥァァァォアアアアアアンアアアドゥァァァォアアアアアアンアアアアアアアン! 善子「マリィィィィ!」
ドゥァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアドゥァァァォアアアアアアンアアアドゥァァァォアアアドグィアアアンアアアアアアアン!
ドゥァァァァアアアアゴゥアアアアアアアアアアアアアアアドゥァァァォアアアアアアンアアアドゥァァァォアアアアアアンアアアアアアアン!
善子(それはもはや拷問だった…何十隻もの軍艦、耳をつんざく砲音、よく見えないけど多分ものすごい数の砲弾がマリーに降り注いでた
倒れようにも爆風がそれを許さない…ただただ踏みにじられる…もしこの世に地獄が顕現したならこんな感じなんだろう…)
善子(もはや感覚すら麻痺してきたころにようやくそれは終わった) 『チームGuilty Kiss・小原鞠莉、リングアウトにより失格』
善子(無情なアナウンスで私はようやく自覚した)
善子(オハラは歴史から抹消されたのだと)
『同じくチームGuilty Kiss・桜坂梨子、リングアウトにより失格』
善子(…ついでにリリーも消えていた) 〜選手待機席〜
かすみ「……………」
かすみ「ぱな子…だよね…あれ…キャラが普段とは違うのもそうなんだけど…パワーがメチャクチャじゃない?」
真姫「…あの子、相手の韻にのっかる癖があるのよ」
真姫「そのせいか花陽自身の力に相手が攻撃したパワーも乗せて返してるっぽいのよね」
真姫「しかもどうやらのっかればのっかるほど相手のパワーものっかるみたいで…」
真姫「"あした"なんて山ほど韻踏めるわよね」
凛「凛はそんなかよちんも好きだけど、これからスクールアイドルとしてやっていけるか心配だにゃ」 〜バトルステージ〜
善子「…あははは」
善子「そっか、花陽はそういう方向性ねオーケーオーケー」
善子(ごめん正直ちょっと引いた)
善子「にしても何よ…これ…」
善子(さっきの花陽のラップ…私が予想した言葉なんてひとつも入ってなかった)
善子(それに残ってるのは私だけ…いや違う)
善子「やるしかないわよね」
善子「これで決める!」 【善子→花陽】
Guilty Kissはまだまだ健在
罪深いキッズよその不敬罪
一撃をもって制裁しましょう
せめてもの救済、ごめんなさいね 〜選手待機席〜
海未「なるほど!小細工を捨てて単純な一撃勝負にでましたか!」
千歌「その思い切り、やはりお前はAqoursの柱なのだ!」
かすみ「ねえ…あの二人なんだけど」ヒソヒソ
真姫「変なスイッチ入ってるわね」ヒソヒソ
凛「あまり触れないでほしいにゃ…」ヒソヒソ 〜バトルステージ〜
善子「やったか!?」
花陽「はぁはぁ、なんとか耐え…えっ!」
花陽(私が目にしたのは…)
ことり「…………」
花陽(わたしをかばうように、善子ちゃんの全力の一撃をその身に引き受けたことりちゃんだった…)
ことり「……」ドサッ
花陽「ことりちゃん!?わたしをかばって…」
『チームprintemps・南ことりダウン、カウントを開始します』 花陽「ことりちゃん!目を開けて!ねえ!」
花陽「また一緒にマカロン食べようよ!おにぎりと穂むらのおまんじゅうも食べようよ!」
花陽「ことりちゃんが着せたいお洋服何だって着てあげるから…だから…」
『…1、0』
『チームprintemps・南ことり失格です』
花陽「理解したよ…」
花陽「今…ことりちゃんの『覚悟』が」
花陽「『言葉』じゃなく…『心』で理解できたっっ!」
花陽「ぶっ殺すって思った時は!すでにラップは終わってるんだね!」
花陽「これが私の『覚悟』だよ!」 【花陽→善子】
は?なにが救済?小さい小さい
こちとら背負ってるでっかい期待
イロモノトリオが重大な勘違い
醜態さらして立ち去れや場外! 善子「きゃああああああ!」
『津島善子、リングアウト!』
『ウチウラディビジョン・チームGuilty Kiss、全名リングアウトにつき…』
『第一試合勝者、オトノキディビジョン・チームprintemps!』
ワアアアアアアアアアア 〜第一試合終了〜
〜対戦者退場口〜
善子「はあ〜〜〜〜」
梨子「初戦敗退か…」
鞠莉「まさか花陽があんなパッショーネ溢れるフローをかますとは予想外でした」
梨子「まだ浦の星…じゃなかったウチウラのバトルは残ってるしあとは客席で応援かな」
???「あ…あの!!!」
花陽「そ、そそそその…さっきはあの」
穂乃果「花陽ちゃん…ファイトだよっ!」
ことり「ことりたちがついてるからね」 花陽「あの…さっきはその場の雰囲気でイロモノとかいっちゃいましたけど私…Guilty Kissの世界観とか大好きだし、尊敬もしてます!あと、鞠莉さんがとっても苦労してることも知ってますしあと…」
花陽「とにかくごめんなさい!」
善子「……」
梨子「……」
鞠莉「……」
花陽「謝ってもだめですよね…」
鞠莉「はぁ…」
鞠莉「なぁーに言ってますか?バトルはバトルです。花陽がマリー達やギルキスのこと嫌いじゃないことくらいとっくに知ってます」
梨子「それにこっちもずるいことしたからおあいこかな?花陽ちゃんが私たちに全力でぶつかってくれたの嬉しかったよ」
善子「まあ…意外な一面ではあったけどね」
善子「いい?次は絶対この堕天使ヨハネとGuilty Kissが勝つんだからね」
花陽「う…うん!でも私も負けないよ!またいつか戦おうね」 〜一般観客席〜
侑(こ…)
侑(これがスクールアイドルラップバトル!)
侑(目が離せなかったよ!printempsもGuilty Kissもすごすぎてときめきが止まらないよ)
歩夢「侑ちゃん…」 侑「歩夢!?ここ一般観客席だよ!来ちゃって大丈夫?」
歩夢「少しくらいなら離れても大丈夫だよ」
歩夢「ねえ…どうだった?printempsとGuilty Kissのバトル」
侑「最高だったよ!うーん、ニジガクのバトルが楽しみだよおおおおお」
歩夢「ねえ…もし…私が次のバトルで勝てたら」
『第二試合の抽選を開始します。参加選手は選手待機席までお戻りください』
歩夢「……」
侑「歩夢?」
歩夢「戻るね、私のラップ…楽しみにしてて」
⇒to be continued ここで一旦切ります
あと一戦分は大筋ができてるのでそこまでは書くかと思いますがその先は未定です 歩夢(あんまり侑ちゃんと話せなかったな)
歩夢(私は勝つからね待ってて)
〜選手待機席〜
愛「歩夢ーっ!早く早く」
歩夢「ごめん、一般席行ってた!」
果林「侑のところ行ってたの?」
アキバレポーター「おーっと、選手がお揃いのようだ!」
アキバレポーター「ではでは第二試合の抽選を始めるよ」 第二試合は……
オダイバディビジョン
チームF
vs
ウチウラディビジョン
チームCYaRon!
メンバー出てこいやぁ! 曜「CYaRon!と」
千歌「…チームF?」
歩夢「ニジガクが今日のために考えたチームだよ」
歩夢(ニジガクの一番の問題であるチーム分け)
歩夢(3人ずつ分かれるには学年しかないと思っていたけど…) 〜虹ヶ咲学園〜
〜大会前・とある日の練習〜
侑「みんなぁ!できたよー!」
歩夢「侑ちゃん!?どうしたのそんなに嬉しそうに」
侑「できた!できたんだよ!」
侑「みんなのチーム分けが!見て…
歩夢、愛さん、璃奈ちゃんの「チームF」
かすみちゃん、果林さん、せつ菜ちゃんの「チームD」
しずくちゃん、彼方さん、エマさんの「チームS」
せつ菜「これは…何の組み合わせですか?」
侑「私ね…みんなを見てずっと考えてたんだ!最高の組み合わせを」
侑「その答えがこれ!」
歩夢「侑ちゃん、ずっとこれ考えてたの?」
愛「ユニットでも学年でもないっぽい」
せつ菜「これは…そうですね!これでいきましょう!」 〜第二試合直前〜
〜バトルステージ〜
歩夢(侑ちゃんの考えた最高の組み合わせ)
歩夢(一緒に戦ってるんだ侑ちゃんも)
愛「歩夢?おーい歩夢」
璃奈「もうすぐ始まるよ」
歩夢「…そうだね…行こう」
千歌「急ごしらえのチームになど負けぬ!年季の違いを見せるよ!」
曜「了解であります!」
ルビィ「が、がんばルビィ!」 アキバレポーター「ではコイントスよろしくお願いします」
ことりママ「コインは…先攻CYaRon!」
曜「うーん!先攻1発目とは、やりがいがあるね」
曜「CYaRon!の1番手、渡辺曜いくであります!」 【曜】
ようこそCYaRon!の陽気な船へ
誓うよ勝利を困難は承知だ
蒸気ふかして脅威を超えよう
見せるよ妙技、寄港地へヨーソロー プオオオオオオオオオン!
歩夢(ステージに船が現れた?)
曜「渡辺曜、乗船完了!さあ、行こう千歌ちゃん!ルビィちゃん!」
千歌「とぉーっ!」
ルビィ「とおーっ!」
歩夢(千歌ちゃんとルビィちゃんも船に乗り込んだ!?) 曜「CYaRon!全速前進!出発進行!」
千歌「勝てる!勝てるぞこの戦!」
ルビィ「いくぞ、オーッ!」
璃奈「船が出てきちゃった」
愛「おー、すげーふねーなんてね」 〜選手待機席〜
海未「」ソワソワ
果南「千歌が向こうに行っちゃって話し相手がいないってところかな?」
ダイヤ「わたくしたちで良ければお相手しますわよ」
海未「果南!ダイヤ!船が!船が!」
果南「一旦落ち着こうか…曜にとって船は特別なんだよ」
海未「…すみません。曜の父親はフェリーの船長をしていると聞いたことがあります」
ダイヤ「とくとご覧あれ…CYaRon!の戦いを」 歩夢「ねえ…あの船」
璃奈「うん、ぶつかられたら場外確実だし、まずは船をなんとかしないといけない…かな?」
愛「まっ、愛さんにまかせてよ」 【愛→曜】
「航海行こう」かい?おやおや兄弟
領海侵犯しちゃってないかい?
殲滅りょーかい!遅いぞ後悔
ダイバの砲台でうちほーだい! 愛「オダイバに船で乗り込もうなど百年早いわああああ!」
ドドドドドドーン!
千歌「くっ、敵ながらなかなかやるね」
千歌「だが!」
千歌「CYaRon!2番手、高海千歌!
ここからがCYaRon!の本領発揮なのだ!」 【千歌→チームF】
不条理ねじ伏せるこの船の矜持
沈めることなどできぬのだ笑止
ダイバ掃討しつかむのだ勝機
しめやかに葬儀、虹の向こうに 千歌「CYaRon!は…沈まぬ!」
千歌「撃ち方始めーーー!」
ドドドドドドーン!
璃奈「客船かと思ったら武器を搭載してたとは」
愛「もう空とか飛んでも愛さんは驚かないよ」 〜選手待機席〜
海未「なるほど…繋がっています。これがCYaRon!のコンビネーションというわけですか」
果林「曜が出した船というモチーフに千歌が合わせる…曜はだいたい船ネタだから千歌もやりやすいよね」
ダイヤ「その様子だともう一つの仕掛けにも気づいてますわね」 海未「曜と千歌の韻が繋がっていますね」
海未「曜は"ようき"から始めて"きこうち"」
海未「千歌は"ふじょうり"から始めて"そうぎ"」
果南「作詞担当は伊達じゃないってところかな」
果南「バラしたところで問題ないから答えるけどこれが曜のスキルだよ。後のメンバーが合わせればパワーが増す」
ダイヤ「後続が乗るための船を曜さんが用意するというイメージですわね。1番手にはうってつけのスキルです」 善子「ねえ…さっきからマリーがおかしいんだけど」
鞠莉「ひいっ!砲台はやめて…撃たないで…撃たないで!戦争はやめて!」
梨子「さっきのがトラウマになってるわね」 〜バトルステージ〜
愛「順番でいくと次りなりーなんだけど…いけそう?」
璃奈「ひとまず戻す」
璃奈「千歌さん、いくよ」 【璃奈→千歌】
根性論とか老害な脳内
古すぎて障害対応できない
じゃあ後退していく生え際みたいに
ロールバックしちゃえ初期状態に 璃奈「はい、戻した」
歩夢「すごい…」
愛「おおお!さすがりなりー」
曜「…ちょっとまってこれ千歌ちゃん相手だよね…千歌ちゃんの生え際…」
ルビィ「千歌ちゃんのオデコまた広がってるの!?」
千歌「またって何だよ!一度も広がってないよ!」 歩夢(すごいな…)
歩夢(愛ちゃんと璃奈ちゃんだけじゃない、曜ちゃんも千歌ちゃんも多分ルビィちゃんも)
歩夢(これがスクールアイドルなんだ)
歩夢(…だめだよ今は目の前のバトルに集中しないと)
歩夢(だって私には侑ちゃんが)
『私…侑ちゃんだけのスクールアイドルでいたい』
『私はみんなの夢とか、本当はどうでもいいの!』
歩夢(えっ!?) 『私だけの侑ちゃんでいて』
『スクールアイドルなんて好きじゃない…ばかっ!』
歩夢(これ…私の声?でもこんなこと私言ってない)
(これは別の私)
(私であり私でない私)
(私は侑ちゃんのために一生懸命やっているのに侑ちゃんが見てるのはみんななんだよ)
歩夢「みんな…?」 (悔しいよね…誰よりも私はあの子を想っているのに)
歩夢「みんなみんなみんなみんな…みんな?」
(私はあなたを否定しないよ)
(だからみんなよりも私の方が強いってあの子に教えてあげよう)
愛「歩夢?どうしたの?」
歩夢「…そうだね」 曜「璃奈ちゃんもなかなかやるね」
千歌「ルビィちゃん!頼んだよ!」
ルビィ「うん!」
歩夢「そんなことさせないよ」
愛「え?」
歩夢「負けない…」
璃奈「歩夢さん…?」 (そうだ…私にもできる)
歩夢「みんななんかに負けない」
(見せつけるんだ)
(ワタシノオモイヲ…) 【歩夢→CYaRon!・愛・璃奈】
お船めぐって戦争ごっこ?
いや、じゃれてるだけだよねずっと
ドット時代のクソゲー以下だよ
想いの重さでボッコボコ 千歌「ターン無視!?なんで」
ミシッ…ミシッ…
ルビィ「船が軋んでる?」
歩夢「ふふっ、私の想いの力だよ」
千歌「おお重力系か!想いと重いがかかって…」
曜「説明しなくていいから!」 ミシッ…ミシッ
璃奈「え?どうして…」
愛「歩夢、なんで私たちまで?」
ことりママ「チーム内で攻撃?マイクに異常は起きてないはず」
ことりママ「まさか…今の歩夢ちゃんには」
ことりママ「…ニジガクメンバーすら敵なの?」 歩夢「さてと、本来ならニジガクのターンだよね」
歩夢「ふふっ」
歩夢「ねえ、曜ちゃんならわかるんじゃないかな?私の気持ち」
歩夢「だからさ…潰れてよ」 【歩夢→曜】
曜ちゃんの望みはこんな展開?
違うよねなりたいのは唯一の存在
自分は代替と悩んで限界
目を背けた問題、遂げようよ本懐 ミシッ…ビシビシッ…
曜「まだ、こんなんじゃ私は潰れないよ」
曜「でも…」
曜「なんで…歩夢ちゃんがそれを知ってるの?」
歩夢「ははっ、私にはお見通しだよ
歩夢「…負けヒロインの渡辺曜ちゃん」
曜「…千歌ちゃん、次は私にやらせて」
曜「歩夢ちゃんこれだけは言わせて」
曜「私は負けたなんて思ってないよ」 【曜→歩夢】
否定はしないよあなたの指摘
だけどその先に待つのは悲劇
良き敵と書いてライバルと乗り合う
船で作っていくんだ私の軌跡 曜「古傷を抉られるのは結構きつかったけど、そんなのじゃ私は潰せないよ…絶対に」
歩夢「あー、そういうことか。曜ちゃんはそうやって折り合いをつけちゃったんだ」
歩夢「曜ちゃんは人気者だし、本命とどうなろうと大丈夫っぽいもんね」
歩夢「でもそれじゃ私には勝てないよ」 【歩夢→曜】
負け犬の癖になんで得意げ?
みんなとかライバルとかただの逃げ
どのルート選んでも想いが散華
する意味ないでしょそんなクソゲー ビシッ…ビシッ
曜「重力がますます強く」
ルビィ「ここはルビィにまかせてもらえないかな?」
千歌「ルビィちゃん」
ルビィ「CYaRon!3番手、黒澤ルビィ…遅まきながら参戦します」 【ルビィ→歩夢】
クソゲー?とんだ風評被害
痛いレビュアーに同意はできない
地雷女の被害妄想に
未来への期待を潰させはしない 千歌「これは…盾?」
曜「千歌ちゃんと私を守って」
ルビィ「ルビィにできるのはこれくらいかな…」バタッ
千歌「ルビィちゃん!」
歩夢「あーあそんなことしても無駄だよ」
歩夢「そろそろ終わりにしようか」 【歩夢→曜・千歌・愛・璃奈】
お笑い草だよこりゃ滑稽
負け犬守って犬死にだって
努力の方向すでにあさって
相当なバカはこぞって逃走 歩夢「はい」
パリーン
千歌「そんな…ルビィちゃんの盾が…」
歩夢「じゃあ潰れてね」
千歌「ぐぅっ!」
曜「いやぁっ!」
愛「歩夢っ!」
璃奈「歩夢ちゃん!」
千歌「…ルビィちゃんが勇気出して千歌がこのままとかカッコ悪いよね」
曜「千歌ちゃん!?」
千歌「あー、ちょっといいですかね!」
千歌「千歌ってリーダーじゃん?メンバーを負け犬だの犬死にだの言われてブチ切れちゃったわ」
千歌「覚悟してねー」 【千歌】
わんわん泣いてる犬はどっちだ
1 on 1 勝負でぶち込むぞ鬼籍
ときめき?とやで勝てるものか
常軌を逸した輝きと奇跡 千歌「どうだ!」
歩夢「とき…めき…」
歩夢「いやああああああああ」
曜「これは…」
歩夢「なんで?ときめきって何?わかんないよそんなのみんなって誰わたしじゃないのなんで?」
千歌「あれ?なんかやっちまったかな?」 【歩夢】
みんなが大事?みんなが大切?
聞きたくないよそんな御高説
私が知ってたあなたは消滅
ゆうせつ?銃殺だよそれで集結 千歌「攻撃が止んだ?」
愛「ていうより、さっきのは」
璃奈「私たちに対してのラップではない?」 〜選手待機席〜
せつ菜「……」
果林「どうしたのせつ菜?」
せつ菜「いえ…今の歩夢さんのラップからものすごい敵意を感じたもので」
果林「あなた歩夢と何かあったの?」
せつ菜「いえ、特になにも」 〜一般席〜
侑「今の…もしかして」
侑「私は何があっても見届けるよ歩夢」 〜バトルステージ〜
歩夢「いやだ…いやだよ私から離れないでよ」
歩夢「…消さなきゃ…私が…私の想いが」
千歌「おお…まだ来るのか」
曜「そろそろ決着にしたいけど」
???「良かった!間に合った!」
千歌「え?」
曜「梨子ちゃん…どうしてここに?」
梨子「私も協力することになったの!」
梨子「でもまずは、一回戦での汚名…ここで返上するわよ!」 【梨子→千歌・曜】
私は知ってるあなたちのstyle
涙を飲んでみせた強きsmile
海の上には果てしないblue sky
船は乗客を乗せてrestart 千歌「梨子ちゃんこれって」
曜「あと、なんでここに?」
梨子「そのあたりをまとめて説明しないとだよね…えっと…」 〜少し前・選手待機席〜
梨子(千歌ちゃん、曜ちゃん、ルビィちゃん…)
???「少し、よろしいですか?」
梨子「はい!…え?」
ことりママ「桜内梨子さん、あなたにお願いがあります」
梨子「ことりちゃんの…お母さん?」
ことり「お願いします。歩夢さんを止めるためにあなたの力を貸してください」 ことりママ「この度の歩夢さんの異常を私たちでは止めることはできない。そう判断せざるを得ません」
ことりママ「恥を承知でお願いします。あなたの力を貸してください」
ことりママ「私の見たところ、あなたと千歌さんと曜さんならばこの事態をどうにかできそうですが…やってくれますか?」
梨子「…やります…歩夢ちゃんの言っていたこと、私もわからなくはないから」
ことりママ「ありがとう。お礼と言っては何なのですが、恐らくあなたのスキルは…」 梨子「回復?っていうの?一回戦でもやってたみたい」
千歌「そういえば…」
『善子「そうよ!むしろなんかやる気出てきたし結果オーライだから!」』
千歌「とか言ってたね」
曜「ルビィちゃんが繋いで梨子ちゃんが駆けつけてくれた」
千歌「そっか…こりゃ負けてられないね」
梨子「見せてあげよう!歩夢ちゃんに」
曜「そうだね、これが私たちの選んだ道」
千歌「ウチウラ2年のセッションなのだ!」 【Aqours2年生→歩夢】
千歌:ここで見せるぞ私たちの誓い
梨子:不仲説とかとんだ勘違い
曜 :向かう先には三人で笑う未来
千歌:闇がどーのとか面倒な事態を
梨子:照らす絆の電灯が光り
曜 :さあ、上げるんだ前途洋洋に錨
千歌:怒り越えて作っていくんだ時代 千歌「まだまだ行くよ」
梨子「オッケー」
曜「私から行くよ!」 【Aqours2年生→歩夢】
曜 :確かなものがあるたった1つ
曜 :大大大好き伝えた気持ち
千歌:見せるよこれがウチウラ2年
千歌:暗闇ライブし見つけた光
梨子:暗い海だって私たち3人
梨子:恐れずダイブし聴こえた響き
よう!ちか!りこで!
どんな四苦八苦も常時すぐ粉砕 歩夢「きゃぁぁぁっ!」
歩夢「まだ…マダ…足りない…私の想いを…」
愛「ねえ?りなりー….なんか悔しくない?」
璃奈「そうだね…私たち歩夢さんのチームメンバーなのに何もしてない」
愛「じゃあメンバーを止めネンバー、なんっつて」
愛「おーい、Aqours2年トリオ!あとは愛さんたちに任せて休んどりーよ!トリオだけに!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『やったるで』」 【愛→歩夢】
歩夢よく聞けお前に説教
もう限界だぞ愛さん熱唱
ラップはノリと弾みとテンション
檻に籠っちゃアガれんでしょー
【璃奈→歩夢】
アガレナイ下がるそんなモード
そんな時には璃奈ちゃんボード
『逆に燃えるぜ(ドヤ)』どうよ?
内蔵ハートはもう熱暴走 愛「しゃあ!まだまだアゲてくよ!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『ムンっ!』」 【愛・璃奈→歩夢】
愛 :情けないぞー見せろよ根性
璃奈:もう閉じようよバグったウィンドウ
愛 :天上見上げろ!あるでしょレインボー
璃奈:シャドウコピーはデリートしちゃおう
愛 :何が想いだ!重いぞお前!
璃奈:心構えて見ようよ目の前
愛・璃奈:これで終いだ!つけろ落とし前! 愛「これがニジガクの」
璃奈「これがメンバーの」
愛・璃奈「力だぁぁぁぁぁぁ!」
千歌「おー、ぶっ放してるね」
曜「清々しいまでのフレンドファイアだね」
梨子「そうとう溜まってたわねあれは」
歩夢(ふふっ、すごい)
歩夢(千歌ちゃんたち3人のセッションもすごかったけど)
歩夢(それにも負けてない!さすがニジガクだね)
歩夢(あれ?何で私…こんなことしてるんだっけ?) 〜アキバドーム・医務室〜
歩夢「ん…たしか私…」
侑「歩夢ううううよかったよおおお」
歩夢「え?侑ちゃん!そんないきなり」
愛「ゆうゆったらずっと歩夢のそば離れなかったんだからね」
璃奈「歩夢さん、あれからずっと気絶してた…やりすぎだったかもごめん」 歩夢「いやいやいや!あれはどう考えても私が悪いよ」
歩夢「…バトルはどうなったの?」
侑「無効試合だって。歩夢がおかしくなったのもあるけどウチウラ側もメンバーの規定違反だし」
歩夢「そっか、私のせいでごめんね」
璃奈「歩夢ちゃんがおかしくなったのはマイクのせい、運営側も非を認めている」
愛「マイクが脳にフィードバックでどうたらこうたらってなんか難しい説明してたね」 愛「さてと、歩夢も目が覚めたことだし愛さんはもう帰るよ〜」
璃奈「私も帰るね。また明日」
侑「……」
歩夢「……」
歩夢「私たちも帰ろうか」
侑「うん、帰ろう」 〜帰り道〜
歩夢「ねえ、侑ちゃん」
侑「ん?」
歩夢「私がおかしくなってた時どうだった」
侑「…びっくりしたよ、あんな歩夢見たことなかったから」
侑「なんかすっごく強くなってたし」
歩夢「強かったっていうかみんなに迷惑かけちゃったね」 侑「やってたことは良くなかったけど…マイクのせいって話だし」
歩夢「マイクのせい…か」
侑「歩夢?」
歩夢「わたしがああなったのは本当にマイクのせいなのかな?もしそうじゃなかったら侑ちゃんやニジガクのみんなは私を軽蔑する?」 侑「しないよ」
侑「もし、あれが歩夢の一部なんだとしても私もニジガクのみんなも軽蔑なんかしない」
侑「今日歩夢が言ったことややったことが歩夢の本心だとしても私もニジガクのみんなも歩夢を嫌いにならない」
歩夢「そうだよね…侑ちゃんもニジガクのみんなも優しいもん。そうしてくれるよね」 侑「あ、でも一つ訂正」
侑「いきなり強くなっちゃうのは無しだよ」
歩夢「なんで?」
侑「夢へと一歩一歩進んでいくのが『歩夢』でしょ」 〜音ノ木坂学院・理事長室〜
ことりママ「はぁ…」
ことりママ「初回から暴走事故…しかもあれだけの人が集まった場で…」
ことりママ「あーあ、理事長の椅子ともこれでおさらばかな」
ことりママ「まあでもやりたいことはやれたし、しばらくは海外旅行でもしましょうか」
prrrrrrrr
ことりママ「おっと、噂をすれば西木野からか」 ことりママ「もしも〜し、久しぶり」
真姫ママ『ちょっと、あなた自分がどういう状況かわかってる?気楽なものね』
真姫ママ『でも、元気そうで安心したわ』
ことりママ「で、戦犯の音ノ木坂理事長はどんな処分を受けるのかしら?」
真姫ママ『それがね…実質お咎め無しらしいの』 ことりママ「……は?」
真姫ママ『あなたは無罪なの。適当な黒幕をでっちあげてそいつのせいにするから、あなたは悲劇のヒロインでも演じてなさい』
ことりママ「えっと、さすがにそれは話がうますぎないかしら?」
真姫ママ『もちろん条件はあるわよ。
今回の事例をふまえてマイクの改良を行うこと、ルールや運営を見直して同様の事態の発生に対処できる体制を作ること、先の2点が完了次第すみやかにスクールアイドルラップバトルを再開すること
この3点の遂行をするならばということらしいわ』
ことりママ「ケツ持ちはする、だから降りるなってことよね」 真姫ママ『あらいいじゃない。悲劇のヒロインが自らの意思で今度こそみんなの理想を実現する、大衆好みのストーリーよ』
ことりママ「もうヒロインって歳でもないんだけどな私」
真姫ママ『私は言われたことを伝えたわ。あとはあなたが判断して』
真姫ママ『私もあなたも選択肢なんて無いも同然だけどね』 ことりママ「あーあ、相変わらず西木野は犬の真似が得意ね」
真姫ママ『…褒め言葉として受け取っておくわ。』ガチャ
ことりママ「…さてと、まだまだやることがあるみたいね」
⇒to be continued? ここまで読んでいただきありがとうございました
まだまだ続くみたいな締め方してますがこの先は今のところ考えてないです
続きが浮かんだら作るかもしれないです このテンポ好き
ラップ作るのもそれに沿ったストーリー展開も大変よな
ヒプマイ好きだから続くなら待つわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています