侑「私は156だから……Mサイズでいいかな」歩夢「侑ちゃんそんなに背あったっけ?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
侑「!?」バッ
歩夢「あっ、ごめんね? 飲み物取りに来たら聞こえちゃって。何か見てたの?」
侑「うん、オンライン物販のTシャツのサイズ確認してて、身長的に着丈はどれくらいかなって」
歩夢「そうなんだ」
侑「それは置いといて、歩夢、いまなんて?」
歩夢「侑ちゃん、156センチじゃないよね?」
侑「156センチだよ?」
歩夢「そうなの?」キョトン
侑「そうだよ」
歩夢「でも明らかに私より3センチ以上小さくない?」
侑「そんなことないって! ほらっ」ズイッ
歩夢「向かいっこしても正確には分からないなあ」ニコニコ
侑「あ、歩夢ぅ……!」 侑「で、でも! 最後に測った数字は156だったんだよ? 高校上がったときの身体測定!」
歩夢「虹ヶ咲って新入生の数もすごいから、測定も結構ざっくりじゃなかったっけ」
侑「うっ……そうだったかも」
歩夢「保健室に身長計あるし、測ってみる?」
侑「い、いや、それは良いよ」
歩夢「そう?」
侑「うん」
歩夢「そっか」
侑「うん」
侑「それよりさ、今度からのランニングコースなんだけど、気分も変わるし別の─」
歩夢「なんならかすみちゃんより小さくなかった?」
侑「あれ? この話まだ続ける?」 歩夢「一回気にし出したらどんどん気になってきちゃって」
侑「まあそういうこともあるよね」
侑「……もしかしたら歩夢にはそう見えた瞬間があったかもだけど、逆のときも絶対あったでしょ?」
歩夢「言われてみれば確かに……?」
侑「多分かすみちゃんの方が背が高く見えたのって、私がちょっと屈んでたとか、そういうことだよ。ずっと背比べするために並んでる訳でもないし」
侑「それに、かすみちゃんは部活でトレーニングしてるぶん姿勢も良くなってるだろうから、そこでも違って見えるんだと思う」
歩夢「言われてみれば、そういう部分でも高さは変わって見えそうだね」 歩夢「……あと少ししたらかすみちゃんも部室来ると思うけど、比べっこしてみよっか」
侑「……わざわざ改めてするのも変じゃない?」
歩夢「そっか」
侑「うん」
歩夢「でも頼んだら喜んでやってくれると思うよ? かすみちゃん、侑ちゃんに懐いてるし」
侑「私にというか、みんなにじゃない?」
歩夢「初めて会ったときから人懐っこかったもんね」
侑「そうそう。そういうところも可愛いよね」
歩夢「そういえばせつ菜ちゃんよりも小さく見えるときない?」
侑「全然話題が逸れないね」 侑「ええっと、せつ菜ちゃんって何センチだったっけ、158とか?」
歩夢「ごめんね、確か154センチだよ」
侑「私とは2センチ差か。だったら、さっきかすみちゃんの話したときみたいにそう見えてもおかしくないと思うよ」
侑「それこそ、仮にせつ菜ちゃんの方が高く見えたときはあったとしても、その逆もあっただろうし」
歩夢「そっかぁ」
侑「うん」 歩夢「……」
歩夢「それにしても……って時がない?」
侑「すっごい食い下がってくる……」
歩夢「ごめんね、どうしても気になるの」
侑「……うーん、例えばさ」
侑「……」
歩夢「……」 侑「あー……っと、そうだ、そうそう」
歩夢「どう?」
侑「ほら、歩夢もそうだけど、みんなアイドルだからランニングシューズもちゃんとしたやつ履くでしょ? 怪我しないように、クッションもしっかりしてるやつ」
歩夢「うん。私のはふたりで一緒に買いに行ったよね」
侑「でも私は走ったり踊ったりしないから、学校措定の運動靴なわけで」
侑「だから、靴底の厚みの差じゃないかな?」
歩夢「そこまで厚みって違うかなあ」
侑「違うよ(即答)」
歩夢「……」
歩夢「……」ウーン
侑「響いてないなあ」
歩夢「実物が目の前にないから……」 侑「仮にね? 仮に靴でもないとするじゃん」
侑「私ほら、着縮みするタイプでさ」
歩夢「着痩せみたいに言ってるけど初耳だよ」
侑「黒って締まって見えるって言うでしょ? ウチのジャージって黒面積多いから……だからその……背もさ……ね?」
歩夢「それで言ったら、黒髪でロングのせつ菜ちゃんの方が小さく見えるんじゃ」
侑「……」ッスゥーーー
侑「待って今の無し。流石にめちゃくちゃだったのは認めるよ。156あるけど」
歩夢「うん」
侑「……」
歩夢「……」
侑「整いました」ハイッ
歩夢「どうぞ」 侑「せつ菜ちゃんはさ、虹ヶ咲でも一番スクールアイドルやってた時間が長いわけだよね」
侑「ステージも元気いっぱいでパワフル。立ってるときのオーラがすごい」
歩夢「……うん、そうだね」
侑「それでほら、存在感があるから」
侑「だからこう、実物よりも大きく感じるから偶然そういう風に見えたっていう」
歩夢「ごめんね侑ちゃん、無理があると思う」
侑「高校生だし運動したら急に背が伸びたんじゃないかな」
歩夢「急に雑になっちゃった」 侑「そうだ、もっと色んな視点で考えないと」
歩夢「色んな視点?」
侑「発想の転換だね」
侑「私の背が数字より小さいんじゃなくて、みんなの背が大きくなったんだよ!」
歩夢「えぇ……?」
侑「みんなすごいなぁ……自分のやりたいこと、しっかり分かってて」
侑「スクールアイドルとしてだけじゃなくて背まで大きくなるなんて」
侑「私も、何か……」
歩夢「身長測りに行こうかな」トコトコ
侑「待って待って待って待って」ガシッ 歩夢「今のオーラの話で言ったら璃奈ちゃんは?」
侑「さすがに私とでも8センチ差だからね。璃奈ちゃんも堂々としてるけど、あのちっちゃい感じも魅力だし」
歩夢「可愛いよね。でも挑戦するときはパワフルで強くて、頑張り屋さん」
侑「かっこいいよね! だけどやっぱりすっごく可愛くてときめいちゃう!」キラキラ
侑「あぁー、でも背が伸びてもっと動きが大きくなったダンスも良いだろうなぁ、決められない……」
歩夢「そうだね。数字なんて関係なくって、どっちだって素敵だと思う」
歩夢「だから別に侑ちゃんも気にしなくていいと思うんだけど」
侑「私からしたら気にしてるのは歩夢だよ?」 歩夢「そうかな」
侑「そうだよ。私たちの会話ってもっとコロコロ話題変わってなかったっけ」
侑「今日のはなんか、すごいと思う」
歩夢「私は本当のことが知りたいだけだよ」
侑「歩夢は哲学者になったの?」
歩夢「でも、侑ちゃんもすごくない? なんていうか、色々と」
侑「どんな可能性だってゼロとは言えないから」
歩夢「侑ちゃんのそういうところ、いいと思う」 歩夢「でも、どうしてそんなにこだわるの? 昔から特に気にしてなかったよね」
侑「いや、数字自体はなんでもいいんだけどさ」
侑「……歩夢に、ウソついてるって思われたくなくて」
歩夢「侑ちゃん……」
侑「あはは、それで色々こじつけみたいなこと言ってたらしょうがないよね」
歩夢「……あのね? 私、侑ちゃんがウソついてるなんて思ってないよ」
歩夢「でも自分の体のことだし、きちんと知っておいた方がいいと思う」
歩夢「ネットでお洋服を買うときとかも、ちょうどいいサイズが分からなくなっちゃうよ」
侑「うーん、そうなのかなぁ」
歩夢「という訳で、改めて測ってみない?」
侑「……いや、また今度でいいんじゃないかな」
歩夢「侑ちゃん?」 侑「今回はちょっと違ったけど、普段の服はだいたいメンズのSかユニセックスのMサイズだし」
歩夢「レディースのでもいつもオーバーサイズの着てるよね」
侑「動きやすいし好きなんだよね、ああいうの」
歩夢「うん、似合ってると思う」ニコッ
侑「ありがとう!」ペカッ
歩夢「あっ、服って言葉で思い出した」
歩夢「たまにジャージの袖通してないときあるけど……あれはなに?」
侑「え?」
歩夢「え?」 侑「え? ……今? え? なんで?」
歩夢「服の話になったから、ついでに気になってたこと聞こうと思って」
侑「確かにさっき『普段の会話だと話題がコロコロする』って言ったのは私だけど」
歩夢「あっ、止めようとしてるとかじゃないんだよ? まえ侑ちゃんが言ってくれたみたいに、好きなものを着ればいいし、好きなように着れば良いって思ってる」
侑「待って待って、同じことは思ってるんだけどその感じはやめよう?」
侑「『止めようとしてる訳じゃない』って前置きでもうどう思ってるか答え出ちゃってるし」
歩夢「私、そういう侑ちゃんも好きだから……」
侑「ありがとう歩夢。でも話戻そっか」
歩夢「そうだね、ちゃんと測るって話だったっけ」
侑「しまった……」 歩夢「数字の大きさが気にならないなら知っておいた方が良くない?」
侑「分かるよ。分かるけど、なんかハッキリはさせたくないみたいなことだってあると思うんだ」
歩夢「……」
侑「一回数字が出てるんだし、ここで測らなければ私は156センチであり続けるでしょ?」
歩夢「……」
侑「目にしない限りここには身長156センチの私とそうでない私がいるんだよ」
歩夢「……」
侑「いま別に困ってる訳でもないし、必要に応じてで良いんじゃないかな」
歩夢「……」
侑「それに数字が減ってたらなんか縮んだみたいになって嫌じゃん! 私まだ高校生なのに!」
歩夢「侑ちゃん」
侑「はい」 歩夢「保健室行こっか」ガシッ
侑「待っ……あゆっ……強っ……!? ああぁーっ!!」ズルズル 〜ちょっと後〜
歩夢「……」ニコニコ
侑「……」
歩夢「……」ニコニコ
侑「歩夢、なんか機嫌よくない?」
歩夢「え? そんなことないよぉ」ニコニコ
侑「ホントかなぁ」
歩夢「ほんとほんと」ニコニコ
侑「そっかぁ〜」 〜後日・放課後〜
学園内敷地
かすみ「うぅ〜、ランニング疲れましたぁ〜! 愛先輩に乗せられて走り過ぎちゃったぁ〜」ヘトヘト
侑「お疲れ様かすみちゃん! どんどん体力もついてきてるし、今日も頑張ったね!」ナデナデ
かすみ「侑せんぱぁ〜い!」
侑「はい、タオルとドリンク。クールダウン手伝うね」
かすみ「ありがとうございますっ!」
侑「どういたしまして♪ それじゃあこっちで……」トコトコ
かすみ「はーいっ……ん?」
侑「どうしたの?」
かすみ「いや、今ちょっと思ったんですけど」
かすみ「こうしてみると、かすみんって侑先輩より背高くないですか?」
侑「え?」
かすみ「侑先輩?」
侑「いや、あはは……どうだろうね?」 かすみ「一回気にし出したら妙に気になりますねぇ……保健室に身長計あるし、測ってみません?」
侑「い、いや、それは良いよ」
かすみ「そうですか?」
侑「うん」
かすみ「なるほど……」
侑「うん」
侑「それよりさ、曲の振り付けなんだけど、体力もついてきたしステップのところを──」 かすみ「なんならせつ菜先輩くらいじゃありませんでした?」
侑「あれ? この話まだ続ける?」
おわり こういうキャラの特徴捉えてて口調がしっかりしててテンポが良いSSずっとニヤニヤして見てられるわ 侑ちゃんがぶかぶかの服着てるのは見栄張ってMサイズとか買ってるからと思うと興奮する めちゃくちゃ面白いし
こんな会話が幕間やアニメ前であってもおかしくないと思うくらい臨場感がある 侑ちゃんちゃん身長盛ってて力よわよわだと興奮する
押し倒されても文句言えない >>16
ちっちゃ! りなりー位じゃん。これは完全にサバ読んでる奴だ。 会話のテンポ良いし内容もニヤニヤしながら読んじゃったw
乙でした! >>42
設定上は遥ちゃんよりちょっと大きいぐらいのはずの侑ちゃん @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リか゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛侑゛ち゛ゃ゛ん゛ 水着で並んでる所とかだとなんならりなりーより小さく見える テンポ良くて面白かったわ
>>42
>>47
これ150cmあるかないかくらいじゃ… 極めて理想的なゆうぽむ
至高のこういうのでいいんだよ @cメ* ◉ ᴗ ◉リ非力すぎる侑ちゃんには実力行使が一番だよ 今週はジャージがないこともあって大きめだった
でも打ち合わせの場面でせつなより小さくて少し補給できた 侑ちゃんもファンもどっちも大切にするよって話だからね
11話の侑ちゃんに抱きついたのから成長しとるん 一つしかない大切な人スロットが複数開放されて最優先に侑ちゃんが入ったさぁなぁ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています