せつ菜「しずくさん!菜々になってくれませんか!?」
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しずく「え?」
せつ菜「お願いします。しずくさんにしか頼めないんです」
しずく「あのせつ菜さん、すみません、話が読めないのですが……」
せつ菜「あぁっ、すみませんいきなり」
せつ菜「実は──」
せつ菜「今度、副生徒会長と一緒に優木せつ菜のライブを見に行くという約束をしてしまったんです……」
せつ菜「しかし、私は1人しかいません……私が副会長と一緒に私のステージを見ることなど出来ません」
せつ菜「彼女との約束を断るわけにもいかず、しかもあのせつ菜への熱意を向けられたら私は……!」
しずく「なるほど」 せつ菜「そこで思いついたんです!」
せつ菜「私の正体を知っていて、演劇部で、演じることが得意なしずくさんなら!この約束は果たせると」
しずく「えっと……」
しずく「つまり、私が菜々さんになって副会長さんと一緒にせつ菜さんのライブを見に行くということですか?」
せつ菜「そうです!」
しずく「無理があるのではないでしょうか……」
せつ菜「そんなことありません!しずくさんならば菜々に完璧になりきることが出来るはずです!」
しずく「うーん」
せつ菜「だって、しずくさんの演技力は素晴らしい。私は知っていますよ」
しずく「やりましょう!」
せつ菜(いきなりやる気になりました) しずく「せつ菜さんに褒められたら、私自信出てきました」
しずく「菜々さんにだって樹木にだってなりきってみせますよ!」
せつ菜「おおっ、その意気です!」
せつ菜「大好きがあれば」
しずく「なんでもできる!」
「「えいえいおー!」」 ー
ーー
しずく「まずはせつ菜さんに似たウィッグを見つけないといけませんね」
せつ菜「髪でしたら実は用意してあるんですよ」ガサゴソ
せつ菜「これです」スッ
しずく「確かに髪色も長さも近いですね。少し弄れば菜々さんの髪に近くなるかもしれません」
せつ菜「演劇部でもそういうことするんですか?」
しずく「はい、こういうことは得意なので任せてください」
せつ菜「頼もしいです」
しずく「あとは伊達眼鏡と……あっ!」
せつ菜「どうしました?」 しずく「菜々さんになることで1つ問題が……」
せつ菜「な、なんでしょう」
しずく「身長が違います……」
せつ菜「ええっ!」
しずく「せつ菜さん身長は?」
せつ菜「154です」
しずく「ということは3cm差……」
せつ菜「だ、大丈夫じゃないですか?3cmなんて微々たる差ですよ」
しずく「そうですよね、案外気付かないかもしれませんし」
しずく「では、ちょっと菜々さんになってみようと思います!」
せつ菜「楽しみです!」 〜30分後〜
「お待たせしました」
せつ菜「おお!」
菜々(しずく)「どうでしょうか?なるべく近づけてみたんですが」
せつ菜「おぉ……!わ、私がいます」
せつ菜「凄いですねしずくさん!」
菜々(しずく)「あとはカラコンを入れて伊達眼鏡を掛ければ」
せつ菜「あの、菜々を少しやってみてくれませんか?」ドキドキ
菜々(しずく)「はい」
菜々(しずく)「ンッ、ンンッ……ンーンンッ」 菜々(しずく)「……生徒会長の中川菜々です」
せつ菜「おおっ……おぉ……!声まで似てます!」
せつ菜「いけますよ!これなら副会長にも正体がバレません!」
菜々(しずく)「生徒会長たるもの、全校生徒の名前を覚えるのは当然のことです」
菜々(しずく)「カレーは一晩置いた方が美味しくなるのは常識ですが?あと私はシチューをライスにかける派です」
せつ菜「そんなこと言ったことありませんよ!!」
ー
ーー 当日
副会長「せつ菜ちゃんのライブだぁ〜……コーレスの予習はちゃんとしたしペンライトも準備したし」
副会長「……大丈夫だよね」
菜々(しずく)「おはようございます」
副会長「あ、会長。おはようございます」
菜々(しずく)→菜々
菜々「今日は天気が晴れてよかったですね」
しずく(副会長さんに気付かれずに演じ遂げてみせますよ!)
菜々「と、いうより……その格好は」
副会長「これですか?ふふっ、せつ菜ちゃんの缶バッジです。ファンは推しの缶バッジを身に付けると調べたら書いてありました」 副会長「さらにせつ菜Tシャツにせつ菜カラーラバーバンドです」
菜々「ふふ、すごい熱意ですね」
しずく(せつ菜さんの言った通りこの熱意はすごいですね)
菜々「あの会場に着くまで上着を掛けた方が……」
副会長「はっ///確かにそうですね」
菜々「では行きましょうか」
副会長「あれ?会長少し背伸びました?」
菜々「えっ」ギクッ
菜々「気のせいじゃありませんか?今日は私服なのでそう見えるだけですよ」
副会長「そうでしょうか」
菜々「そうなんです」 ライブ会場
ワイワイ
ガヤガヤ
副会長「はぁはぁ……!せつ菜ちゃんが見れる!生せつ菜ちゃんが現れる!」
副会長「今日は何歌うんですかね?」ワクワク
菜々「ふふ、なんでしょうね?」
副会長「会長はせつ菜ちゃんのなんの曲が好きですか?」
菜々「私はCHASE!でしょうか」
副会長「やっぱりCHASE!ですよね!分かります!初めて聴いた時もう何回もリピートしちゃって!」 菜々「……」
菜々「そんなにせつ菜さんが好きなんですね」
副会長「はい!せつ菜ちゃんファンの会長にもこの気持ちは分かる筈です!」
しずく(……せつ菜さんは歌もダンスも凄くて、練習の時もよく最後までポーズの練習をしてる)
しずく(よく暴走するけどいつも前を向いてて、スクールアイドルの知識を沢山持ってて──)
菜々「……」
副会長「会長?」
菜々「え、ええ!せつ菜さんのパフォーマンス、私も好きですよ」
副会長「パフォーマンス!分かります!あの燃えるような熱いステージはこっちまで上がるようで!」
副会長「力強い歌声もいいんですよねぇ〜!あのシャウトどっから出してるんでしょうね」
菜々「本当ですよね」 パッ
ワーキャー!
副会長「会長!せつ菜ちゃんが来ますよ!」
菜々「はい!」
せつ菜「……」バッ
「きゃー!せつ菜ちゃーん!」
「待ってたよー!」
「こっち向いてー!」
副会長「せ、せせせせつ菜ちゃんですよ会長」
菜々「えええ!緊張してるんですか!?さっきの勢いは何処へ!」 せつ菜(副会長にしずくさん、ちゃんと来てくれてますね)
せつ菜(副会長、見ててください!これが優木せつ菜の生のステージです!)
せつ菜「みんなー!!会いたかったよー!!」
「きゃー!きゃー!」
「私もーーー!」
「せつ菜ーー!」
副会長「せ、せつ菜ちゃー……ん///」
菜々「声出さないんですか?」
副会長「な、なんだか本人を前にすると声が出ないと言いますか……」
副会長「あ、あれ、おかしいな……ンっンっ」 菜々「……」
しずく(ここでせつ菜さんなら、本当の菜々さんなら何をしますか!私は演じきると言ったはず!)
副会長「あ、そうだペンライトだけでも……」
菜々「せつ菜さーーーーん!!」
副会長「っ!」ビクッ
菜々「ほら!一緒にせつ菜さんの名前を呼びましょう!」
副会長「は、はい!」
菜々「せつ菜さーーーーん!」
副会長「せつ菜ちゃーーーーん!!!///」 せつ菜「!」
せつ菜「ふふっ☆」ウィンク
ワーキャー!
キャーキャー
副会長「か、会長!いまこっちにウェイクンしました!」
菜々「ふふ、落ち着いてください。ウィンクって言えてませんよ」
副会長「せつ菜ちゃーーん!!」
菜々「ふふっ」 せつ菜「せつ菜☆スカーレットストオォォォオオム!!!」
オオオオ!
ウオオオオ!
副会長「会長!生スカーレットストームですよ!」
菜々「はい!燃えてきましたね!」
せつ菜「この勢いのまま一曲目いきますよ!聞いてください!!」
せつ菜「───CHASE!」
キャーキャー
ー
ーー
ーーー 副会長「はぁ〜……最高でしたねせつ菜ちゃんのライブ……」
菜々「そうですね〜……」
副会長「私、叫びすぎて喉痛いです……」
菜々「私もです……」
しずく(途中演じること忘れて私になってましたが、バレてませんよね)
副会長「会長、今日はありがとうございました」ペコッ
副会長「実は1人でライブ行くの不安だったんです。だから同志の会長がいてくれて助かりました」
菜々「いえ、私もありがとうございました。テンションの高いあなたが隣にいてくれたお陰で楽しいライブになりました」 副会長「会長……」
副会長「そうだ!帰りに私の家に来ませんか?」
菜々「ええっ?」
副会長「せつ菜ちゃんのグッズ買ったんですけどダブってしまって、同志の会長に渡したいと思うんです」
菜々「そういうことなら……」
しずく(これまでバレてきませんでしたし、大丈夫ですよね) 副会長の部屋
副会長「せつ菜ちゃんのグッズって最近までなかったらしいですね」
菜々「そうなんですか」
副会長「せつ菜ちゃん人気なので缶バッジも手に入れるのに苦労しましたよ」
副会長「はい会長、このアクリルキーホルダー差し上げます。今日付き合ってくれたお礼です」
菜々「わぁ、ありがとうございます。すごく嬉しいです」
副会長「また行きましょう」
菜々「ええ、是非」
しずく(もう菜々さんを演じるのは慣れましたし) 副会長「私、少し思ったのですが、会長とせつ菜ちゃんって似てますよね?」
菜々「え」
しずく(大丈夫!ここまで来たんだからバレないよ私!)
副会長「……眼鏡を取って見せてくれませんか?」スッ
菜々「!」
菜々「……眼鏡を?いいですよ」カチャ
副会長「ま、まるでせつ菜ちゃんですよ!髪をセットしてつり目にしたらそっくりです」
菜々「ふふ、私はせつ菜ですよ」ズイ
副会長「えっ///悪ふざけはやめてください会長」 菜々「いいんですか?あの優木せつ菜が近くにいるんですよ?」
副会長「だから会長……!」
菜々「私はせつ菜です」
副会長「せ、せつ菜ちゃん…?」
菜々「ほら、近くで見てください」グイッ
副会長「〜〜っ///」 エッ!ソコサワルンデスカ?
チ、チカイデス///
ナ、ナンデスカ?アゴニテヲ?
ア、アァ~~~/// 次の日
生徒会室
菜々「では、本日の生徒会をこれにて終わりにします。お疲れ様でした」
「「お疲れ様でした」」
副会長「あの、会長」
菜々「はい、どうしました?」
副会長「昨日はありがとうございました」
菜々「!」
菜々「はい、私も昨日は楽しかったですよ」ニコッ
副会長「それと、会長って結構大胆なんですね///」 菜々「え?なんのことですか?」
副会長「昨日はあんなことしてくれたじゃないですか///」
菜々「え、えっと、なんのことだか……」
副会長「もう、惚けないでください///」
菜々「……」
菜々「……」 部室
しずく「……っ!」ゾワ
璃奈「どうしたの?しずくちゃん」
しずく「えっと、ちょっと隠れさせて?」
璃奈「どうして?」
しずく「うん、その……」コソコソ
バーン!
せつ菜「……」
愛「おっ、せっつーおはよ!」
せつ菜「おはようございます……」キョロキョロ ラ!フェスのトロッコで目の前に来たともりが手を振ってくれた時俺も副会長だったわ 愛「どしたん?なにか探し物?」
せつ菜「しずくさんはどこですか」
璃奈「ここ」
しずく「!?」
せつ菜「しずくさん!!」
しずく「お、おはようございます。せつ菜さん」
せつ菜「昨日、菜々の姿で副会長と何をしたんですか?」
しずく「いえ、何も……」 せつ菜「そんなことありませんよね?ライブの後のことを話してください」
しずく「……」ダラダラ
ダッ!
しずく(私は世界陸上の選手……!)ピューン
せつ菜「待ちなさーい!!」ダッ
愛「なんだなんだ」
璃奈「楽しそう」 最初は巻き込まれて嫌々なのに、途中から調子に乗り始めるしず子すき 走力は部内でも1,2を争う設定のしず子
なおバストの3cm差はどうやって埋めたんですかねぇ… >>47
乳はむしろ一番どうとでもなる部分だろ
なければ詰めるし大きいなら潰すだけ とても楽しかったです
なりきり変装しずくちゃんはアニメとかでも見てみたいなぁ >>47
アニメのしずくはむしろせつ菜より巨乳だからセーフ こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」 2期があれば普通にこんな回ありそうなぐらい良ssだった おつ
こういうの見たいからアニメ2期も決まって、どうぞ しずくはせつ菜に何してたか教えるんだ
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