穂乃果「おはようございま〜す」凛「寝起きドッキリの時間にゃ」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
穂乃果「(小声)ただ今、朝の4時で〜す。穂乃果たちは真姫ちゃん家の別荘に合宿に来ていまーす」
凛「…でも穂乃果ちゃん、ただ寝るだけじゃつまらないよね?」
穂乃果「うん。合宿といえば、寝起きドッキリに限る!・・・というわけで、スマホで動画撮ってるよー」
凛「きっとこういうのが、将来良い思い出になるんだろうね」
穂乃果「その通り!いや〜良いこと言うね」
凛「えへへ・・・」
穂乃果「じゃあ早速行こう!誰から行く?」 凛「うーん、どうしよっか」
凛「正直なところ、怒られたくはないにゃ」
穂乃果「だよねぇ…海未ちゃんとか、見つかったら朝から普通にお説教されそうだもんね」
凛「何するかにもよるけどね」
穂乃果「なにって・・・やっぱり荷物漁ったり、歯ブラシ勝手に使ったりとか?」
凛「いやいやいや!無理だよ!殺される!」
穂乃果「えー?いくら海未ちゃんでも、そこまでしないって」 凛「穂乃果ちゃんは幼馴染みだから許されるんだよ!凛なんか、ユニット練習の時にどんな目に合うか…!」
穂乃果「あはは…海未ちゃんはやめとこっか」
凛「それがイイにゃ!」
穂乃果「じゃあ海未ちゃんとことりちゃんの部屋がダメとなると、残るは希ちゃんと絵里ちゃんのお部屋、真姫ちゃんと花陽ちゃんのお部屋…」
凛「後はにこちゃんの部屋だね…うーん、どうしよっか」
穂乃果「にこちゃんは朝ご飯作らないといけないから、睡眠を邪魔されにくい一人部屋を選んだ・・・」
凛「忍び込んで色々やるのは可哀想かにゃ・・・?」
穂乃果「うーん・・・」 穂乃果「・・・それにしてもさ、ツインベッドの客室が四つって、改めて凄い別荘だね」
凛「お陰でドッキリしやすいにゃ」
穂乃果「しかも私と凛ちゃん、上手い具合に同じ部屋になって。その時これは何か出来るって思ったんだよ!」
凛「そういえば組み合わせ決まった瞬間、穂乃果ちゃんも同じこと考えてるってなんとなく分かったよ!」
穂乃果「以心伝心ってやつだね!」
凛「なんか嬉しいにゃ〜・・・じゃあさじゃあさ!凛が今なに考えてるか分かる!?」
穂乃果「え?うーん・・・」
凛「・・・」 穂乃果「…にこちゃんの部屋に忍び込んで」
凛「あっ!うんうん!」
穂乃果「・・・変な顔面パックしたにこちゃんの寝顔を、カメラに収めたい?」
凛「凄い、当たった!」
穂乃果「うそ、本当!?」
凛「ほんとほんと!」
穂乃果「これは・・・」
穂乃果「もしかして穂乃果と凛ちゃんって、凄く仲良くなれるかも!?」
凛「もう十分なかよしだにゃ〜」
穂乃果「えへへ。よし、にこちゃんの所行こっか!」
凛「ラジャーにゃ!」 〜〜〜〜〜
穂乃果「(小声)いま、にこちゃんのお部屋のドアの前にいま〜す…」
凛「ここからは、慎重にいかないとね…」
凛「…あれ、そういえばドアの鍵は空いてるの?」
穂乃果「え?・・・(カチャカチャ)大丈夫、ドアノブは開くよ!」
凛「無用心だにゃー…ま、おかげで入り込めるんだけどね」
穂乃果「にこちゃんもまさか、身内に侵入者がいるとは思ってないんだろうね」
凛「そりゃそうだにゃ」 穂乃果「じゃあそう言うわけで、早速侵入したいと思いま〜す…」
凛「穂乃果ちゃん、落ち着いてね」
穂乃果「うん。取り敢えず部屋入ったら、洗面場のとこ入る事にしよっか」
凛「扉閉めちゃえば、話せるもんね」
穂乃果「よしっ、行くよ凛ちゃん!」
凛「了解にゃ!」
穂乃果「」ソーッ ガチャ
凛「」ソーッ サササッ にこ「・・・」
穂乃果「」ソーッ
穂乃果「」ガタッ
穂乃果(やばい、なんか蹴っちゃった!)
凛(もうっ、穂乃果ちゃん!)
穂乃果「」チラ
にこ「・・・」スピー
穂乃果「」ソーッ ガチャッ
凛「」ソーッ バタンッ 洗面場(トイレ付き)
凛「…はぁーっ・・・」
穂乃果「…危なかった・・・」
凛「…なんとか侵入成功だね」
穂乃果「…でも、ここからが本番。気を引き締めていくよ」
凛(こっちの台詞だにゃ)
穂乃果「…さて、にこちゃんが今日使った歯ブラシがある訳だけど・・・」
凛「…ドッキリの定番だね」
穂乃果「…どっちがやる?」
凛「・・・」 穂乃果「・・・」
穂乃果「…正直さ、ちょっと抵抗あるよね」
凛「…うん」
穂乃果「…これは普通に汚いんじゃない?」
穂乃果「…あ、にこちゃんが汚いって意味じゃなくて、常識的に」
凛「…うん」
穂乃果「…そもそもこれってさ、誰が得するんだろうね」 凛「…ファンの人?」
穂乃果「…見せるの?友達の歯ブラシ使ってるところ」
凛「…ばっちぃ集団だと思われるにゃ」
穂乃果「…だよねぇ」
凛「…やめる?」
穂乃果「・・・」 穂乃果「…でもこれをやらずして、寝起きドッキリは語れないよ」
凛「…いなめないにゃ」
穂乃果「…皆にこの動画見せたとして、その後にこちゃんに嫌われたりして」
凛「・・・」 凛「…でもにこちゃんだって、本気でアイドルになりたかったら避けられない試練だよ」
凛「…テレビで人気のアイドルは、みんな歯ブラシ取られてるにゃ」
穂乃果「・・・ん?あれって、ヤラセじゃないの?」
凛「…え?」
穂乃果「…穂乃果ずっと、ヤラセだと思ってた」
凛「…そうなのかな」
穂乃果「・・・」
凛「…だとしたら・・・」
穂乃果「・・・」 穂乃果「…ううん。」
穂乃果「ほのか、ファイトだよ!」パシッ
凛「…ちょ、ちょっと穂乃果ちゃん!」
凛「まさか・・・」
穂乃果「・・・」
穂乃果「えーい!」
穂乃果「」シャコシャコシャコシャコ
凛「す、すごい・・・」
凛(…穂乃果ちゃん、たまに良くわからないプライド見せるにゃ・・・)
穂乃果「」シャコシャコシャコシャコ 穂乃果「」シャコシャコシャコシャコ
凛「…その辺でいいんじゃない・・・?」
穂乃果「」ガラガラペッ
穂乃果「…よしっ」
凛「…どうだった?」
穂乃果「…んー・・・まぁ、別にって感じかなぁ」
穂乃果「にこちゃんの口が汚いってわけじゃないし・・・」
穂乃果「全然大丈夫!」
凛「…まぁそうだけど・・・」
凛「…汚い汚くないってよりも、人の唾が口に入るかもしれないにゃー」
穂乃果「・・・」
凛「…穂乃果ちゃん・・・」 穂乃果「・・・」
穂乃果「…凛ちゃん。今穂乃果がやったこと、絶対誰にも言っちゃダメだよ」
穂乃果「朝になったら歯ブラシ隠して、新しいの一階から持ってこよう」
凛「…うん」
穂乃果「…動画も一回消そう。万が一見つかったら大変な事態だよこれは」
凛「…録画止めたにゃ・・・勿体無いけど、今までのところは全部消しちゃうね」
穂乃果「…ごめんね、凛ちゃん」
凛「…こんなことで喧嘩になるよりマシだよ・・・」 凛「…はい、消したよ」
穂乃果「…最近削除した項目からも、ちゃんと消してね」
凛「…はーい」
穂乃果「…ありがと」
凛「気にしないでにゃ」
穂乃果「…突っ走っちゃうの、穂乃果の良くない癖だよね。ははは・・・」
凛「そんなこと・・・」
凛(…穂乃果ちゃん、かなり落ち込んでるにゃ) 凛(・・・)
凛「・・・こんな事なら、真姫ちゃんも連れて来るんだったにゃ」
穂乃果「…真姫ちゃん?どうして・・・」
凛「…真姫ちゃんなら、ノータイムで歯磨きしてくれたかも・・・」
穂乃果「そんなわけ・・・」
凛「ほら、にこちゃんのこと案外好きだから・・・私がやるわ、とか真面目な顔で言い出して」
穂乃果「・・・ぷふっ」
凛「・・・くくっ」
穂乃果「…ちょっと凛ちゃんやめてよ。ドッキリ中なんだから・・・」 凛「(声真似)にこちゃんの歯ブラシは、私が持ち帰るわ」
穂乃果「ーーwっ!」ブルブル
凛「(声真似)作曲に使えそうね。この歯ブラシ」
穂乃果「ーーーっ!!ふーっw!」ブルブルブル
穂乃果「はぁーっ・・・w」ブルブル
穂乃果「もうっ、凛ちゃん・・・」 凛「…まだドッキリは終わってないにゃ」
凛「…ここからが本番だよ」
穂乃果「・・・うん」
穂乃果「…そうだよね。まだ寝顔も撮れてないもんね」
凛「…行こ?穂乃果ちゃん」
穂乃果「…うん」
穂乃果「・・・行こう!」 穂乃果(…凛ちゃんって、こんなに頼もしかったんだ。花陽ちゃんが頼りにしたくなる気持ちも分かるなぁ)
穂乃果(…もしかしたら凛ちゃんは穂乃果なんかより、よっぽど良いリーダーになるかもしれない・・・)
穂乃果(…その日が楽しみだよ!)
穂乃果「…じゃあ凛ちゃん、扉開けて?」
凛「・・・行くよ」 凛「」キーッ バタン
凛「」ソローリ
穂乃果「」ソローリ
凛「」ソローリ
顔面パックにこ「・・・」ムニャムニャ
凛「・・・」
穂乃果「・・・w」
穂乃果(変な顔・・・w)フルフル
凛「・・・フフッw」
穂乃果「!?ンーッ、ンーーッw!、!、」
凛「ンフフフフwwww」
穂乃果「www」モドレ!モドレ!
凛「www」ガッテン!ガッテン!
穂乃果・凛「www」ダッダッダッダッ
バタン 穂乃果「・・・ぐふっw」
凛「ンナフフフw」
穂乃果「ゥクックック…w」
凛「…ふーーっ・・・」
穂乃果「・・・w」
凛「…ふーっ・・・」
凛「・・・穂乃果ちゃん、大丈夫?」
穂乃果「…うん。・・・よし、行こう」 凛「」ガチャ キーーッ
凛「」ソローリ
穂乃果(・・・あ、もうやばい)ソローリ
凛「」ソローリ
穂乃果「・・・w」ソローリ
凛「」ソローリ
穂乃果「・・・ンクッw」
凛「」ジーッ
穂乃果「」ダイジョブダイジョブ 凛「」ソローリ
顔面パックにこ「・・・」
穂乃果(凛ちゃんはスマホで舐めるようにしてにこちゃんを撮影している)
凛「」
穂乃果(駄目だ、凛ちゃんはもう慣れたっぽい・・・w)
穂乃果(年上の意地を、年上の意地を見せないと・・・)
穂乃果(・・・)
穂乃果(変なパックして寝てるにこちゃんが最年長かぁ・・・w) 穂乃果(なんか、口動いてるし…w)
穂乃果(そんなに口を動かすからほら、顎に貼り付けたキュウリが落ちそうだよ)
にこ「むにゃむにゃ・・・」
凛(穂乃果ちゃん、なんて言ってるの?w)
穂乃果(さ、さぁ・・・w)
にこ「うーん・・・」 穂乃果(あっ、駄目だ。あのキュウリが落ちたら、穂乃果絶対笑う)
穂乃果(凛ちゃん、一回引き返して・・・!)
凛「・・・wwww」
穂乃果(凛ちゃんの顔見たら悪化する!駄目だぁ・・・w)
にこ「うーん・・・」ムニャムニャ
穂乃果(…もうやめて!!!)
にこ「・・・」 にこ「…ぱぱ」
穂乃果(え?)
にこ「・・・ねぇパパ、いかないで…」
凛(・・・)
にこ「・・・」
にこ「いかないでよぉ・・・」
にこ「ムニャムニャ・・・」スピー
穂乃果・凛「・・・」 (・8・)ちゅんちゅん
にこ「…ちょっと、ちょっと!あんた達起きなさい!」ユサユサ
穂乃果「ん〜ん…あ、おはようにこちゃん」
凛「もっと丁寧に起こしてほしいにゃぁ〜」
にこ「もう朝ごはんの時間よ!冷めるからさっさと起きてきなさい!」
穂乃果「はーい…」
にこ「・・・って、そんなことより!なんであんた達がにこのベッドで寝てるのよ!」 穂乃果「事のなりゆきで・・・」
凛「なりゆきにゃぁ〜〜〜……ねむい」
にこ「はぁ…別に良いけど・・・」
にこ「…二人ともにこの寝込みを襲おうなんて、にこにー怖〜い♡」
穂乃果「」ギクッ
凛「・・・」
にこ「…ちょっと。何かしら反応したらどうなの?」
穂乃果「…あははー・・・」
にこ「何その反応・・・気持ち悪っ」 にこ(てっきりにこが一人で寂しいと思って来てくれたのかと思ってたけど…なんだ、違うのかしら)
にこ「ま、とにかく歯磨いたらさっさとリビング来てよね。ご飯冷めちゃうから」
凛「あ!!にこちゃんもう歯磨きした!?」
にこ「そりゃあしたわよ」
穂乃果「あちゃー・・・」
にこ「何が?」
穂乃果「…いや、なんでもないんだけど・・・」
にこ「…変なの。まぁいいや、先行ってるわよ」 穂乃果「・・・」
凛「・・・」
穂乃果「凛ちゃん」
凛「・・・なぁに」
穂乃果「これからちょっとだけ、にこちゃんに優しくしようね」
凛「…うん」
終わり 読みやすくていいSSだった……!
こういうのでいいんだよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています