曜「うわぁ〜……結構強く降ってきちゃったね……」梨子「そうね、もう髪の毛までびしょびしょ……」
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ザァー…
曜「それにしても災難だよね、まさか下校途中に夕立に遭っちゃうなんて……」
梨子「うぅ〜、制服もびしょびしょ、帰るまでに乾くのかなぁ……?」ポフポフ
曜「はぁ、早く止むといいんだけど……」
梨子「ええ、そうね……」フキフキ
曜「……」ボーッ
梨子「ほーら、曜ちゃんもちゃんと拭いとかないと、風邪ひいちゃうよ?」
曜「え?いいよ私は、そこまで濡れてないし、さっき急いで走ったから」
梨子「いいからいいから、私余分にタオル持ってきてたし、ほら!」
曜「じゃあ、ありがと……」
曜「……」フキフキ 曜「……」フキフキ
曜(焦って急いで雨宿りできる場所探して飛び込んだのはいいんだけど)
曜(ここ、勝手に入っていい場所なのかな?見たところお寺って感じの場所で……)
曜「……」キョロキョロ
曜(……まあ別にいいよね、ちょっとくらいなら。梨子ちゃんと二人で雨宿りするだけだし)
曜「……」
曜(梨子ちゃんと、二人っきりで……)
曜「……」チラッ
梨子「汗と湿気ですっごくベタベタして……うぅ〜、こんなことになるんだったら、着替えとか持ってきとくべきだったよぉ……」パタパタ
曜(………んなっ!?) 曜「……//」アワアワ
梨子「……?」
梨子「曜ちゃん、どうかしたの?」
曜「ふええっ!?え、いや、えっと、その……//」
曜「……//」チラッ
曜「!!?」
曜(り、梨子ちゃんの制服、雨で濡れてちょっと透けちゃってるっていうか……)
曜(し、下着、ちょっぴり見えちゃってるような気がするよぉ……//)
曜「……//」チラチラ
梨子「……?」 曜(えっと、私のは大丈夫だよね……)
曜「……」キョロキョロ
曜(……うん、大丈夫っぽい。さっき急いで駆け込んだから制服はあんまり濡れなかったし)
曜(でも……)
曜「……」チラッ
梨子「はぁ、早く止まないかなぁ……」
曜「……//」カァァッ
曜(べ、別に私さえよければそれでいいっていうわけじゃないっていうか!!梨子ちゃんのこんな姿誰かに見られちゃうのは困るっていうか……//)
曜(ど、どうしよ、それとなく梨子ちゃんに伝えてあげた方がいいのかな……?) 曜「……」チラッ
梨子「……」
曜「……//」カァァッ
曜(な、なんでだろ、梨子ちゃんの方、直視できないや……)
曜(だって梨子ちゃんの制服もう雨でスケスケなんだよ!!?ブラの形までくっきりしちゃってっるような気がするし……)
曜(み、見てるだけで、更衣室とかでちょびっと見てる、梨子ちゃんの下着姿思い出しちゃうっていうか……//)
梨子「曜ちゃん♪」
ボフッ♪
曜「わわっ!?梨子ちゃん!?」 梨子「んもう、まだ髪の毛こんな濡らして。ちゃんと拭かないとダメって普段から言ってるでしょ?」
曜「あ、いや、私のことはいいから
梨子「よくないの。もったいないよ?せっかく曜ちゃんこんなに綺麗でゆるふわな髪の毛持ってるんだもん。ちゃんとお手入れしてあげないと」
曜「えっと、そういう意味じゃなくて……//」
梨子「ほーら、動かない!じっとしてる!」
曜「わわっ!?梨子ちゃん!?」ポフポフ
梨子「〜♪」
曜「……」
曜(……ま、いっか) 曜「……」キョロキョロ
梨子「んしょ、んしょ……」フキフキ
曜「……//」カァァッ
曜(や、やっぱりだめっ!!//)
曜(梨子ちゃんが視界に入るたびに余計な事考えちゃうからっ!!しかも考えないようにしようって思えば思うほど頭の中に入り込んでくるし!!)
曜(べ、別にやましい気持ちがあるってわけじゃないけど……いやホントだから!!梨子ちゃんのちょっぴり破廉恥な姿を他の人に見られたくないってだけだから!!)
曜(だから、私が梨子ちゃんのこと守ってあげないと!!)
曜「り、梨子ちゃん!!」
梨子「わあっ!?曜ちゃん!?急に大声だして、どうしたの?」
曜「あ、あのねっ!!」
ガサガサ
曜「はい!こ、これ!!着て欲しいなって!!!」 桜内「お前さ渡辺さ…さっきからこっちチラチラ見てたろ?(因縁)」 梨子「え?どうして?」
曜「だって梨子ちゃんさっき服がじめじめして気持ち悪いって言ってたでしょ?だ、だから……」
梨子「あ、うん……」
曜「そ、それと……」
曜「……」チョイチョイ
梨子「……?」
曜「……//」
梨子「……」
梨子「……もう、曜ちゃんのえっち」
曜「んなっ!!?ち、ちがっ!!たまたま目に入っただけだからね!!見ようとして見てたわけじゃないんだからね!!」 曜「と、とにかく!!一応ここもお外だし、誰に見られてるかわからないっていうか……」
梨子「あ、うん、でも、それ……」
曜「大丈夫!!この後高飛び込みの練習に行った帰りに着替えようって持ってきてたものだから!ちゃんとまだ今日は使ってないやつだから!!」
梨子「いや、そうじゃなくて
曜「私は一端家に帰ってから行けばいいし!心配しなくて大丈夫だよ!」
梨子「えっとね曜ちゃん、そういうことじゃなくて……」
曜「……?」
梨子「えっと……//」
曜「……」
梨子「……わ、私が曜ちゃんのお洋服を着るってことだよね?」 曜「え?うん、そうだけど……」
梨子「それって……//」ウワメ
曜「……」
梨子「……//」カァァッ
曜「……!!?」
曜(んなっ!?)
曜(そ、そうじゃん!!なんかこれじゃあまるで恋人みたいっていうか……//)
曜(私が梨子ちゃんに自分の服着てみて欲しい人みたいになっちゃってるじゃん!!) 梨子「……//」ドキドキ
曜「……//」ドキドキ
曜(そ、そうだよね、いくら友達でも、他人の服は簡単には着られないよね……)
曜「ご、ごめん梨子ちゃん!今の話はなしってことで
ギュッ!
曜「えっ!?」
梨子「……//」
曜「梨子ちゃん……?」
梨子「……貸して」
梨子「上だけ着替えちゃうから、貸してよね」
曜「あ、うん……」 梨子「じゃ、じゃあ私、あっちの方でささっと着替えてきちゃうから……」
曜「うん、わかった……」
テクテク
梨子「……ってどうして曜ちゃんまでついて来ようとするのよっ!!」
曜「え、どうしてって
梨子「着替えくらい一人でもできるからっ!!曜ちゃんはここで待っててくれればいいの!!」ポカポカ
曜「うわあっ!?そ、そうだよね!!ごめんっ!!」 梨子「……いい?私が出てくるまで、このふすま誰にも開けさせないでよね」
曜「りょ、了解であります!!」ビシッ!
梨子「じゃあ……//」
ピシャッ!
曜「……」
ザァー…
曜「……」
ザァー…
曜「……」
梨子「……よ、曜ちゃん!!」
曜「はいぃぃぃ!!」
梨子「やっぱりこっち来てっ!!一人じゃ不安になっちゃうから!!誰か来ないか心配なんだから!!私のことひとりにしないでぇ!!!」ウルウル
曜「ご、ごめんっ!!梨子ちゃん!!」
梨子「ばかばか!!ほんとばか!!」ポカポカ 梨子「じゃあ私着替えちゃうから、誰か来ないかチェックしといてよね!!」
曜「わ、わかった!!」
梨子「それと絶対にこっちを振り向かないこと!女の子同士でも恥ずかしいものは恥ずかしいんだからね!!//」
曜「了解であります!」ビシッ!
梨子「……信じてるからね」
クルッ!
梨子「……んっ」
ファサッ! 梨子「んっ………」
曜「……//」
スルスル
梨子「……ふぅ」
曜「……//」
曜(えっと、誰もいない小さなお堂の中には梨子ちゃんと息づかいと衣擦れの音だけが響いていて……)
曜(ふえぇ、な、なんだかイケない気分になっちゃいそうっていうか……//)
梨子「んしょ、んしょ……」ポフポフ
曜(み、見えてない分だけ想像力が働いちゃうっていうか……//)
曜(落ち着け……落ち着くであります、出来るだけ変なことは考えないようにして……)
………
… 梨子「……」
曜「……」
曜(……っていうか梨子ちゃん、着替えるのに時間かかりすぎじゃない?)
曜「ね、ねえ梨子ちゃん、何か問題とか」クルッ
梨子「わああっ!?曜ちゃん!!大丈夫だから!!」
梨子「ちょっと体拭いてただけなんだから!!まだ着替え途中だからこっち直視しないでっ!!//」
曜「わああっ!?そ、そうだよね!!ごめん!!!!」クルッ!! 曜「……//」
梨子「……はい、終わったわよ」
曜「……ホントに?もういいの?」
梨子「嘘ついたってしょうがないじゃない」
曜「確かに……」
クルッ
曜「……」
梨子「……どう?似合う?」
曜「あ、うん、すっごく……」
梨子「そ、そう、なら、良かった……」
曜「……//」ドキドキ
梨子「……//」ドキドキ
ザアァー…
曜「……戻ろっか、さっきのとこ」
梨子「……ええ、そうね」 ザァー…
曜(雨、止まないなぁ……夕立だからすぐに止むって思ってたのに……)
曜「……」
梨子「……」スンスン
曜「……」
梨子「……//」カァァッ
曜「……梨子ちゃん?」
梨子「わああっ!?な、なに、曜ちゃん!!」
曜「もしかして私の服ちょっと変な匂いとかした?洗濯したばっかのやつ持ってきたつもりだから多分柔軟剤の匂いだと思うんだけど……」
梨子「あ、いや、そうじゃなくて……//」
曜「……?」
梨子「……そ、そうだ曜ちゃん!見て見て!」 曜「え?どうしたの?」
梨子「ほら!なんかこうやっていると曜ちゃんみたいじゃない?ヨーソロー♪」ビシッ!
梨子「……どう?」
曜「ど、どうって……」
梨子「……」
曜「す、すっごく可愛いと思う……」
曜「……//」
梨子「!?」
梨子「そ、そう、あ、ありがと……//」
曜「……//」
梨子「……//」
梨子「えっと、あのね曜ちゃん……さっきのはボケのつもりだったから、ツッコんでくれなくちゃ困るっていうか……//」
曜「ふえっ!?そ、そうだよね!!ごめん!!」
梨子「……//」
曜「……//」 ポツリ…ポツリ…
梨子「……雨、止んできたね」
曜「うん……」
シト…シト…
曜「……」チラッ
梨子「……」
曜(……そっか)
曜(雨があがったら、もう、二人っきりの雨宿りも終わり、なんだよね……) 曜(なんか長かったようで短くて、やっぱりあっという間だったような気がするなぁ……)
曜「……」
曜(まあ、梨子ちゃんだって早く帰りたいって思ってるだろうし、きっと、それに……)
曜「……」チラッ
梨子「……」パタパタ
曜(今日みたいに一緒に帰ろうって誘ってみたら、また一緒に帰ることもできるよね、きっと……)
曜「……」
梨子「……」
曜「……帰ろっか」
梨子「うん……」 テクテク
梨子「ありがと曜ちゃん、わざわざ家まで送ってもらっちゃって」
曜「いいのいいの!どうせ私の家も方向こっちだし、それに私から一緒に帰ろうって誘ったんだし」
クルッ!
曜「じゃあ梨子ちゃん、また練習でね!あ!そうだ!服は急がないから私はいつでもいいよ!返してくれれば!!」フリフリ
梨子「わかった、ありがと曜ちゃん」フリフリ
テテテッ!!
曜「……あっ!そうだ!!」 ギュッ!!
曜「り〜こちゃん!また今度一緒に帰ろうね!!」
梨子「うん!もちろん!」
曜「ばいばーい!!」フリフリ!!
梨子「うん、ばいばい、曜ちゃん♪」フリフリ
タタタッ!
曜「………ふふっ、言っちゃった♪」
曜(梨子ちゃんどんな反応してるのかな……?) 梨子「……」フリフリ
梨子「……」
梨子「……!!!//」ボフン!!
梨子(よ、曜ちゃん!!?急にどうしたの!!?さっきの!!?)
梨子(だって急に今度帰る約束するなんて、その……//)
梨子「……//」ドキドキ
梨子(うぅ〜、すっごく恥ずかしいんだよぉ……//もしクラスの娘たちに曜ちゃんと一緒のとこ見られたらどうしようって、私、今日だってちょっぴりドキドキしてたのに……//)
梨子「……って違うから!!別にそんなんじゃなくて!!曜ちゃんとはただの友達なんだから!!//」 梨子「……」テクテク
梨子(ふわぁ〜……今日の曜ちゃんも、すっごく可愛くてカッコよかったなぁ……)ポワポワ
梨子(それに……)
梨子(曜ちゃんの方から服貸してくれるなんて、そんな大胆な事、夢にも思ってなかったっていうか、ちゃんと女の子として見ててくれて嬉しいっていうか……//)
梨子「……」
梨子「すぅ……」スンスン
梨子「……!!?//」ボフン!!
梨子(あわわ……やっぱりすっごく曜ちゃんの匂いがするから、まるで曜ちゃんに包まれてるみたいで……//)
曜『ふふっ、りーこちゃん♪私がこうやってずーっと梨子ちゃんのこと、ぎゅーっ!ってしてあげるからね!ずーっと!!』
梨子「……//」キュン
梨子(……って何やってるの私!!?これじゃあまるで変態さんみたいじゃないっ!!!)ブンブン!!
梨子「だめなのっ!!いくら曜ちゃんでも、友達でそういうこと妄想しちゃうのは……//」
梨子「……」
スンスン
梨子「……//」
梨子「も、もうちょっとだけ着ててもいいわよね、ちゃんと最後に洗って返すから……//」 やっぱり…ようりこSSは…最高やな!
八つ橋兄貴にも黒ハート兄貴に日々感謝や ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています