果林「絵里ちゃんのかわいい秘め事」
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果林「さあ、そろそろ帰ろうかしら」
果林「久しぶりに練習が休みだっだし、買い物出来ていい気分転換になったわ」
果林「そういえば」
果林「ここの近くに、しずくちゃんが行ったってタピオカドリンクのお店があるのよね」
果林「…」
果林「……行ってみるだけ行ってみましょうか」 果林「……すごい行列」
果林「しずくちゃんが、せつ菜みたいに絶賛してたから気になっていたんだけど」
果林「さすがに、これは並ぶ気にはなれないわね」
果林「それに、カロリーの事を考えると…」 果林「私の事を太らせようとして、美味しいパンを作ってくる誰かのせいで、カロリー計算が大変なのよね」
果林「パンを作るなんて手間も時間もかかるのに、ホント困っちゃうんだから」
果林「そんなところが、かすみちゃんのかわいいところなんだけどね」
果林「たまにはこういうのもいいと思ったけど、またの機会に……あら?」 果林「……」
果林「私の気のせいじゃなければ」
果林「列の先頭で待ってる金髪の人、絵里ちゃんよね」
果林「今日はポニーテールじゃないし、眼鏡もかけてるけど」
果林「どこからどうみても絵里ちゃん…私服だとイメージが変わるわね」 果林「気のせいかしら」
果林「なんかそわそわして、周りを気にしてるようにも見えるし」
果林「でも、わくわくしてるような、普段の大人っぽい絵里ちゃんとは違う表情もしてる気がするし」
果林「……」
果林「……ふふっ」
果林「心配しなくても大丈夫よ、絵里ちゃん」
果林「私が、ちゃーんと買うところをみててあげるから」クスクス 果林「絵里ちゃんのお会計の番が来たわね」
果林「やだ……さっきまでそわそわしてたのに」
果林「店員さんの前になると、急にクールな絵里ちゃんになってる……」
果林「……だめよ」
果林「きっと、真面目な絵里ちゃんなんだもの、店員さんに喜んでる姿を見られたくないからああなっただけなのよ」
果林「だから、笑ったらダメよ…私…」 果林「これは、絵里ちゃんの見られたくないところよね」
果林「今日の事は私の胸の中にしまっておいて、見つかる前に帰りましょうか」
「あの、ニジガクの朝香果林さんですよね…?」
果林「えっ」 「応援してます…!握手してもらってもいいですか…?」
果林「えっ…もちろんいいわよ。いつも応援ありがとう」
果林(ちょ…ちょっと待って…)
果林(ファンの子が話しかけてくれるのは嬉しいんだけど、このままじゃ絵里ちゃんに見つかっちゃうわ……)
「よろしければ、写真も一緒に……」
果林「もっ…もちろんよ!」 絵里「写真、撮ってあげましょうか?果林?」ニコニコ
果林「うっ」
果林(絵里ちゃん、全く目が笑ってない……怖いわ…)
果林「おっ…お願いするわ…」 「ありがとうございました……あの、もしかしてμ’sの……」
絵里「良く間違われるけど違うわ。私、果林の同級生なの」
絵里「これから、果林と大切なお話があるから失礼するわね」
絵里「ね。果林」
果林「そっ…そうね。約束してたわね」
果林「いつも応援してくれてありがとう、今度ライブがあるから見に来てね」
「はっ…はいっ!ありがとうございました!」 絵里「…」
果林「…」
果林(き…気まずいわ…)
果林(せめて、何か言って…) 果林(絵里ちゃんの持ってるカップ、どこからどうみても特大サイズのカップよね)
果林(これ、絶対面白半分で見ちゃいけない、絵里ちゃんの内緒にしてた姿…)
果林(絵里ちゃんは、影のリーダーって感じだし)
果林(きっと、普段はこういうのは飲まなくて、他のメンバーの体型とかも気にしてあげてるのよね)
果林(そんな絵里ちゃんが、みんなには内緒でタピオカドリンクを飲みに来たところを私が見ちゃったって事かしら)
果林(まあ、なんというか)
果林(絵里ちゃんって、かわいいわ)クスクス 絵里「なっ」
絵里「い…今、笑ったでしょ…///」
果林「あっ」
絵里「その様子だと、ずっと見てたのね」
絵里「色々察した上で…」
果林「そ…そんな事ないわ」 絵里「いいのよ。好き勝手に言えばいいじゃない」
絵里「わざわざ変装して、周りの目線を気にしながらそわそわしながら並んでたとか」
絵里「でも、楽しみなのを隠しきれてないから、顔がにやけちゃってたりとか」
絵里「そもそも、変装してたつもりだったのに、果林のファンの子にバレバレだったとか」
絵里「どうせ、親に内緒でちょっと悪い事をしてる小学生と同じみたいねって思ってるんでしょ」
果林「そ…そんな事まで考えてないわっ!落ち着いて!」 絵里「体型維持は大事だし、みんなにも食べすぎとかには注意しなさいって言ってる立場なのに」
絵里「にことだけじゃなくて、しずくとも一緒に来ちゃってるし」
果林(しずくちゃんと……なるほどね……)
果林(でも、ちゃんと約束は守ってたのね。しずくちゃん、偉いわ)クスクス
絵里「そんなに笑わなくてもいいじゃない……私だってこういうの好きなんだもの……///」 果林「…ふふっ」
絵里「も…もう…笑わないで…こうなるのは分かってたんだから…」
果林「そういえば」
果林「今日、同級生と大事な約束をしていたことを思い出したわ」
絵里「約束…?あっ…引き留めちゃってるわね……」 果林「ニジガクの同級生の絵里ちゃんと、タピオカドリンクを飲みに行くってね」
絵里「果林……」
果林「もちろん、この事はスクールアイドルのみんなには内緒よ」
果林「これは、私と絵里ちゃんの内緒のお茶会なんだから」
果林「こんなにカロリーが高い物を飲んだなんて秘密にしないといけないものね」
果林「列も少なくなってきたし、私も並んでこようかしら」
絵里「……」 絵里「………よ」
果林「え?」
絵里「おすすめはチーズタピオカミルクティータピオカダブル……よ」
果林「…ふふっ」
果林「サイズは一番大きい物にしておくわ」
絵里「なっ…///」
果林「だからちょっとだけ、待っててね。かわいい絵里ちゃん♪」
絵里「もうっ…!!」 おわり
毎日劇場のタピオカにはまった絵里ちゃんほんとかわいくてすき もしかして以前にもこの絡みで書いてた人かな?
非常に良かった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています