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善子「マリー姉ちゃん!」ニコニコ 鞠莉「かわいい善子♪」ナデナデ
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0001名無しで叶える物語(しうまい)
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2020/06/22(月) 22:49:27.04ID:En0jeO3/
よしまり「うふふ」
0102名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/06(月) 00:08:58.62ID:aRIMCyo9
鞠莉「どうする?途中お菓子でも買った方がいいかしら?」

果南「んー、そうだね。連絡なしで突撃するわけだし、そのお詫びも兼ねて買ってった方がいいかもしれない」

鞠莉「じゃあ、松月でいいかしら?」

果南「そうだね、どら焼きでも買って行ってあげよう」

善子「にんぎょうは〜きゅう〜げつ〜!」

鞠莉「いいえ、しょうげつ、よ」

善子「しょうげつ!にんぎょうは〜しょうげつ〜!」

鞠莉「よし、じゃあ行きましょ」

善子「うん!」
0103名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/06(月) 23:53:54.51ID:oxmblAiA
善子「...疲れた」

鞠莉「あら...」

鞠莉「少し休みましょう」

果南「あそこのお店のベンチ借りよう」

鞠莉「もうちょっと我慢してね」

善子「...うん」
0104名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/06(月) 23:57:34.38ID:oxmblAiA
鞠莉「ダイヤの家も松月もまだまだ先だけど、歩ける?」

善子「...わかんない」

鞠莉「どうしようかしら...」

果南「鞠莉!ここは私に任せて!」

果南「はい善子バンザーイ!」

善子「??」バンザーイ

果南「うーん、よいしょ!」

善子「わーい、高い高い!」

鞠莉「すごい、善子を肩車しちゃったわ」

果南「いつも鍛えてるから、これぐらいどうって事ないよ」

果南「さ、行こう鞠莉!」

鞠莉「ええ!」
0105名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/07(火) 00:56:57.81ID:aN3ILlEp
善子「うーみーはひろいーな大きいなー」ユラユラ

果南「つーきは昇るし 日は沈むー」テクテク

鞠莉「着いたわ」

果南「善子、じゃあいっかい降りよっか」ギュ スチャ



「いらっしゃいませ〜」


善子「何かうのー?」

鞠莉「そうねぇ...?」

果南「ダイヤん家いつもお茶出してくるから和菓子がいいと思うな」

鞠莉「じゃあどら焼きにしましょ。お金は私が払うわ」

果南「サンキュー鞠莉。ここはお言葉に甘えて...」

果南「おーい、善子、こっちおいで!」

果南「あのね、今日は鞠莉が好きなもの全部買ってくれるんだって!」

善子「ほんと!?」

善子「じゃあこれ!おっきいチュークリームがいい!」

鞠莉「わかったわ!シュークリームね!」

鞠莉「すみませーん!」




「これ8つとシュークリーム一つお願いします」

「保冷剤もお願いします」

「えーっと、だいたい30分ぐらいなので...」

「ありがとうございます」
0106名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/07(火) 01:10:38.50ID:aN3ILlEp
果南「善子、後もうちょっとだけど、大丈夫?歩ける?」

善子「うん!歩ける!」

果南「じゃあよかった。行こうか!」

善子「ね!かんなちゃんも、マリーお姉ちゃんも一緒に手つなご!」

鞠莉「それなら善子が真ん中ね」

果南「私は海側歩こうかなん?」

善子「おててぎゅーってして!」

果南「こうかな?」

鞠莉「あ、善子!目の前に水たまりが有るわ!」

鞠莉「はいジャーンプ!」善子の腕を持ち上げる

善子「!!」ピョーン

善子「たのしい!!」

果南「善子、軽いなぁ。ちっちゃいから当たり前か!」

善子「またピョーンってやりたい!」キャッキャ
0107名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/07(火) 01:24:08.22ID:aN3ILlEp
鞠莉「いつ見ても立派ねこの門は...」

果南「いや、それ鞠莉が言うと嫌味にしか聞こえないんだけど...」

善子「ほぇー」

果南「そのまま呼び鈴押しちゃうけどいい?」

鞠莉「ちょっとWait!私にいい考えがあるの」

鞠莉「善子と果南はそのまま呼び鈴を鳴らして」

鞠莉「私はダイヤが見えない様に柱の影に隠れて...」ゴニョゴニョ


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0108名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/07(火) 01:35:30.98ID:aN3ILlEp
ピーンポーン

スピーカー「はーい」

果南「松浦です。ダイヤに用があって来ました」

スピーカー「あら、果南さんいらっしゃい。ダイヤね、今行かせるわ」






小さい門「ギィイイ」

ダイヤ「こんにちは果南さん。こんな暑い日に何の用事ですか?」

果南「ちょうど近く寄ったから、ついでにって思って」

ダイヤ「そちらのお子さんは?」

果南「親戚の子。善子っていうの」

善子「....」ギュ

果南「結果人見知りだからダイヤの事怖いってさ」ケラケラ

果南「あ、それでこれお土産」ズイ

ダイヤ「ありがとうございます」果南の近くに来る

鞠莉「今だわ!隙あり!!」ガバッ

ダイヤ「!?!?!?」

鞠莉「うーん、ちょっと肉付きが良くなったんじゃないかしら?でもおっぱいはまだまだね!」

ダイヤ「ぴぎゃあああああああ!」バチーン






「ちょっと!叩かないで!!」

「誰ですの!?セクハラ!破廉恥!犯罪で訴えてやる!」バシバシ

「痛い!痛い!私よ!」

「今度はオレオレ詐欺ですの!?無礼者めが!恥を知りなさい」バシバシ

「果南!見てないで止めてよ!」

「アハハハハハ!これは傑作!傑作!」
0109名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/07(火) 01:58:52.74ID:aN3ILlEp
鞠莉「....」顔に大きな紅葉

ダイヤ「まさか鞠莉さんだったとは、あら、もうそんな時期でしたのね!」

善子「マリーお姉ちゃん大丈夫?」

鞠莉「ダイヤのバカ!ポンコツ!ただの炭素!」

果南「いやー、こんな事になるとは。良いもの見れたよほんと。あの鬼気迫る表情はほんとに傑作だった」ニヤニヤ

ダイヤ「か、果南さんまでそんな事言わなくったって良いじゃありませんか!」

果南「まあともあれ私達はダイヤの所に遊びに来たの」

善子「ねーねー、この人ってるびいのお姉ちゃん?」

ダイヤ「まぁ!ルビィの事、ご存知ですの?」

鞠莉「本当はね、善子は私の親戚の子なの。沼津の〇〇幼稚園に通ってるんですって」

ダイヤ「あら、そうでしたの!今日は丁度国木田さんのところの住職さんがいらしていて、花丸さんも遊びに来ていた所ですわ」

ダイヤ「中へお入りなさいな」

果南「お邪魔しまーす」門を潜る

鞠莉「お邪魔しまーす。相変わらず入り辛いわねこの横の門は」

善子「ちっちゃーい!かっこいい!」

ダイヤ「善子さんには丁度良い大きさでしたね...」
0111名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/08(水) 00:29:06.60ID:mEeV72JW
鞠莉「お邪魔します」

善子「こんにちは!」

ダイヤ「ルビィ達はこっちに居ますわ。着いてきてください」スタスタ

善子「うん!」タッタッタッタ

鞠莉「なんだかダイヤのお家って落ち着くわ。藺草のお陰かしらね?」

果南「なんかこう、木造の匂いってのも有るよね」

ダイヤ「ルビィ、入りますよ」襖スー

善子「るびぃ!はなまる!」

ルビィ「えっ!?よしこちゃ!?」

花丸「どうしてここにいるの??」

ダイヤ「善子さんの親戚がこちらにいらしていて、それで着いてきたんですの」

善子「マリーお姉ちゃんって言うんだよ!」

善子「ほら!あそこにいるよ!」ユビサシ

鞠莉「Ciao!」テフリフリ

ルビィ「かみのけの色がきいろ!かっこいい...」

花丸「かわいい!」

ダイヤ「私達は隣の部屋にいますから、静かに遊ぶのですよ」襖スー

ルビィ「うゆ!」
0112名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/08(水) 00:36:38.54ID:mEeV72JW
善子「ねーねー、はなまるとるびぃは何して遊んでたの?」

ルビィ「お絵かきしてたんだよ!」

花丸「あとどうぶつ図鑑見てたずら」

ルビィ「これがライオンさんで、こっちがイルカしゃん!」

善子「すごーい!よしこもやる!」

花丸「じゃあさ、みんなでお絵かきして、お姉ちゃん達にいちばんうまい絵をね、決めてもらおうよ!」

ルビィ「わかった!紙持ってきたよ」

善子「みんな何かくかひみつね!」

花丸「うん!」
0113名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/08(水) 00:49:49.28ID:mEeV72JW
ダイヤ「今お茶入れてきますね。そこに座って待っててください」

果南「サンキューダイヤ」

鞠莉「じゃあゆっくりさせて貰うわ」

鞠莉「あー、歩くの疲れたー」

果南「そんな大した距離じゃなかったでしょ?」

鞠莉「そうね、ちょっと運動不足なのかも」

ダイヤ「お茶お持ちしましたわ」

鞠莉「いただきます。....んく、んく...プハー!」

ダイヤ「はしたないですわよ鞠莉さん」

鞠莉「いいじゃない、ここには私達しかいないんだから」

ダイヤ「それで、あちらでの暮らしはどうですか?」

果南「私も気になるかな、鞠莉の話」

鞠莉「...うーん、そうねぇ...」

果南「またあの頃みたくお天馬はしてないよね??」

鞠莉「ばっ、馬鹿!そんな事してないわよ!思い出すのも恥ずかしいんだから!!」
0114名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/08(水) 00:59:18.06ID:mEeV72JW
鞠莉「この前は夏至のお祭りとヨハネのお祭りをやったわ」

鞠莉「夏の到来を祝うお祭りなのだけど、沢山料理も出すのよ」

鞠莉「今年はね、私、宿舎でお料理を出す係に選ばれたの」

果南「えー、鞠莉が?適当に突っ込んで変な料理作ってないよね?」

鞠莉「失礼ねぇ!私だって料理ぐらいできるわよ!」

鞠莉「それでね、寮母さんや地域のお爺ちゃんお婆ちゃんと一緒に作ったの」

鞠莉「ほら!これ!」スマホ見せる

ダイヤ「まぁ、綺麗です事!これ本当に鞠莉さんが作りましたの?」

鞠莉「もう、ダイヤまでそう言う事いう!」

鞠莉「レシピ教えて貰ったから、今度みんなに作ってあげる!」

果南「それは楽しみ!」グー

果南「あ、美味しそうな料理見てたらお腹減って来ちゃった...」

果南「さっきのどら焼き食べてもいい?」

ダイヤ「仕方ないですわね...」

鞠莉「ああ、そうだった。多分さっきの袋の中にシュークリーム入ってるから、分けて持ってきてくれないかしら?」

鞠莉「あれ、善子のなのよ」

ダイヤ「わかりましたわ」
0115名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/08(水) 01:16:23.48ID:mEeV72JW
ダイヤ「どら焼きお持ちしました。ルビィ達の分も一緒に持ってきました」

鞠莉「ありがとう。早速いただくわ」パク

鞠莉「はぁ、あまーい...」モグモグ

鞠莉「あっちから帰って来たんだなぁって思う時は、やっぱり何か食べた時だと思うわ私は」

果南「そんなに食べ物って違い有るの?」

鞠莉「有るわよ十分。日本食レストランはあっても、あっちの人の好みに合わせているから味が全然違うわ」

果南「そうなんだ」

ダイヤ「果南さんも外国に旅行に行った時は同じことを思いますわ」

ダイヤ「さてと、ルビィ達も呼びましょう」

ダイヤ「ルビィ、おやつ持って来ましたので一緒に食べましょう」襖開ける



ルビィ「.....むむむ!」

善子「......うーん」

花丸「......」ジー
0116名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/08(水) 01:25:03.40ID:mEeV72JW
ダイヤ「どうしましたの、ルビィ?お菓子あるわよ?」

ルビィ「るびぃ達ね!今お絵かきしてるの」カキカキ

ルビィ「誰がいちばんうまいか、お姉ちゃ達に決めて貰うの!」カキカキ

花丸「できた!」

善子「よしこもできた!」

ルビィ「あとちょっと待って」カキカキ

ルビィ「できた!」

ルビィ「お姉ちゃ達、ちょっときて!」

果南「なになに〜?」

鞠莉「私達は審査員って事かしら?」
0118名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/09(木) 23:52:35.92ID:AV2FdHBn
ルビィ「誰が一番じょうずな絵か決めて欲しいの!」

ルビィ「るびぃはこれ!」

ダイヤ「あら、上手ね。これはどんなのを描いたの?」

ルビィ「アイドルだよ!この黄色いのがほうせき!それでね、こっちがマイク!」

ダイヤ「上手ですわね」頭ナデナデ

善子「つぎよしこ!」

善子「みて!これなんだかわかる?」

鞠莉「人の顔?」

善子「そう!マリーお姉ちゃん!」

善子「お姉ちゃんね、ご飯のまえに、ラーメンってやるでしょ?それ描いたんだ!」

鞠莉「あら、嬉しいわ。美人な所が私そっくり!」ナデナデ

花丸「最後はおらずら...これ...」

果南「あ、わかった!これシャチでしょ!」

花丸「正解!お姉ちゃんすごい!」

果南「だって、シャチの特徴がよく描かれてるからすぐにわかったよ」

花丸「昔ね、お父さんと一緒に行ったすいぞくかんで見たの。それからずっと好き!」

果南「うんうん!かっこいいよね!」ハグ
0119名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/10(金) 00:06:51.65ID:nZmnTuCU
ルビィ「ねえねえ、誰が一番じょうじゅ?」

ダイヤ「うーん、そうですわね....」

ダイヤ「やっぱり、そんなの決められませんわ...」ナデナデギュー

ルビィ「えー!」

鞠莉「だってみんな上手だもの。頑張ったなら一番を決める必要はないわ!」ナデナデギュー

善子「マリーお姉ちゃんあっつい!」

果南「君花丸ちゃんって言うんだっけ?」

花丸「....ずら!」

果南「はー、ちっちゃい子ってなんでこんなにかわいいんだろう〜」ギュー

花丸「ちょっと苦しいずら...」お腹グー

果南「んー?お腹減ったの?」

花丸「...ずら」コクリ

ダイヤ「ああ、忘れていました。ルビィ、お菓子の差し入れがあります。こっちの部屋へきなさい」

ルビィ「なになに?」スタッ

善子「どら焼きだよ!」スクッ

花丸「ほんとずら!?」シュタッ

果南「あー、行っちゃった...」
0120名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/10(金) 00:48:51.16ID:nZmnTuCU
ダイヤ「鞠莉さんが買ってきてくださいました。お礼をちゃんと言うのですよ」

ルビィ「ありがとう!」

花丸「ありがとうずら!」

善子「お姉ちゃんありがとう!」

善子「あれ?こっちの箱には何が入ってるの?」

ダイヤ「それはあなたのシュークリームですわ」

善子「やっぱりこっち食べる!」

鞠莉「でもそれは一つしかないから、持って帰った方がいいわよ?」

善子「食べるもん!食べるの!」

鞠莉「仕方ないわね...。ダイヤ、お皿いただけるかしら?」

ダイヤ「はいはい」
0121名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/10(金) 01:02:44.94ID:nZmnTuCU
善子「いただきます!」

花丸「....」ジー

ルビィ「....」ジー

鞠莉(まぁそうなるわよね...)

善子「二人とも欲しいの?」

花丸「...」ブンブン

ルビィ「....」ジー

善子「ほんとう?いただきまーす」あーん

ルビィ・花丸「...!!!」

善子「.....」モグモグ

善子「やっぱり食べたいんでしょ?」

善子「はいどうぞ!」モギモギ

花丸「よしこちゃいいの?」

善子「うん!」

ルビィ「じゃあルビィのどらやきもあげりゅ!」モギモギ

善子「こうかんね」

花丸「お、おらも!」

果南「微笑ましいなぁ...」

鞠莉「そうね....」

ダイヤ「ゆっくりよく噛んで食べるのですよ」
0122名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/10(金) 01:16:36.93ID:nZmnTuCU
三人「「「ごちそうさまでした」」」パチン!

善子「ねえ、これから何する?」

ルビィ「るびぃね、お飯事がしたい」

花丸「まるはお母さんの役やりたい!」

善子「私もお母さんの役やるの!」

ダイヤ「あらあら、喧嘩はよくありませんよ」

ルビィ「るびぃもお母さんの役!」

果南「わぁ、これは困った」

鞠莉「マリーに提案があるわ!」

鞠莉「ねえねえ、マリー達が子供の役をやるから、三人ともお母さんの役をやればいいんじゃないかしら?」

三人「!!」

花丸「ほんとう?」

鞠莉「ええ、本当よ」

ルビィ「お姉ちゃ、お姉ちゃなのに子供なんだね!!」

ダイヤ「今日はそうですわね」

善子「マリーお姉ちゃんこっちー!」ギュ

鞠莉「はいはい」ニコニコ

果南「花丸ちゃんよろしくね」

花丸「お姉ちゃんよろしくね!」


    \ワイワイ わちゃわちゃ/

「それまだ食べちゃダメだよ!」

「ごめんごめん、あはは、飯事なんて久しぶりだなぁ」

「るびぃ食べれないからピーマンあげう!」

「こら、お母さんが残してはいけませんよ!」

「これお魚のシチュー!」

「まぁとってもデリシャス!」



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0123名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/10(金) 01:26:29.22ID:nZmnTuCU
鞠莉・果南「お邪魔しました」

善子「バイバイ!」

ダイヤ「お土産ありがとうございました。家の者が送ってくれる様なので、表でしばらく待っててくださいな」

ダイヤ「そういえば鞠莉さんはいつまでこちらに滞在していますの?」

鞠莉「2週間こっちにいるわ」

ダイヤ「そうですの。予定を確認したらまた連絡を入れますわ」

鞠莉「忘れないでね」

果南「そうだ、今日の夜空いてるならこっちにおいでよ」

果南「見せたいものがあるんだ」

ダイヤ「あらなんですの?気になりますわね」

果南「それは見るまでのお楽しみ!」

ダイヤ「果南さんにしては粋な事しますわね」

果南「それじゃあよろしく!8時頃ね!」

ルビィ「あ、よしこちゃんまだいた!」

ダイヤ「どうしましたの?三人はもう帰りますのよ?」

ルビィ「さっきね、はなまるちゃんとお花とったの」

ルビィ「はなまるちゃんさっき帰っちゃったからルビィが渡すの!」

ダイヤ「奥の花園の奴ですね。綺麗ね」

善子「うわぁ〜きれい!ありがとう!」

鞠莉「車も来た事だし失礼するわ。今日はありがとうダイヤ」フリフリ

果南「ダイヤ車ありがとうね!また8時に!」フリフリ

善子「るびぃじゃあねー!」フリフリ
0124名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/10(金) 01:45:56.22ID:nZmnTuCU
善子「到着!」

鞠莉「船はもう慣れたかしら?」

善子「うん!」

鞠莉「それはよかったわ」

果南「それじゃあ私はこれで。ご飯作らなきゃ!」タッタッタッタ

鞠莉「バイバイ果南!」フリフリ

善子「バイバイかんなちゃん」ブンブン

鞠莉「うーん、まだ会合が終わるまでに時間があるわね...」

善子「マリーお姉ちゃん、お花!お花どうしよう?」

鞠莉「うーん、そうねぇ....」

鞠莉「お花...お花....私はオハラ...じゃなくてお花....」

鞠莉「ねえ善子、そのお花少し分けてもらってもいいかしら?」

善子「???」

善子「いいよ!」
0126名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/11(土) 01:00:42.35ID:NLUpvKCg
鞠莉「船着場のバケツを借りてきたわ」

鞠莉「そこに泉があるでしょ?その水をこのバケツに入れて」

善子「....」ジー

鞠莉「大分溜まってきたわね。それじゃあホテルへ帰りましょう」

善子「このお水何に使うの?」

鞠莉「2人だけのSecret festivalよ!」

善子「しーくれ?なに?」

鞠莉「2人だけの、秘密のお祭り」

善子「なにそれー!かっこいい!」

鞠莉「本当はちょっと前の時期にやるお祭りなんだけど...ま!気にしない!」

鞠莉「さ、帰ったらお祭りの準備をしましょう」

善子「うん!」
0127名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/11(土) 01:14:53.06ID:NLUpvKCg
in鞠莉ちゃんの部屋



鞠莉「arriving!」

善子「あいらびん!」

善子「わぁああ、広い!お姫様みたいなお部屋!」

鞠莉「善子、ちょっとそこで待ってて」

善子「うん!」

鞠莉「ハサミと桶っと...こっちだったかしら...?」

鞠莉「あったわ。これとあとハーブティーのハーブで...」

鞠莉「お待たせ」

善子「これでどうするの?」

鞠莉「今からやる秘密のお祭りは、聖ヨハネのお祭りって言ってね」

鞠莉「泉の水にお花とハーブを浸して、このお花と水に月の光を集めてあげるの」

鞠莉「それでね、次の日にその水で顔を洗うとその一年はいい事が起こるのよ」

善子「...?」

鞠莉「うーん、わかんないか!」ナデナデ

鞠莉「お祭りというより習慣みたいな物だけど、私はこの習慣が好きなの」ナデナデ

鞠莉「だって、それが過ぎたらもうすぐみんなに会えるから....」ナデナデ

善子「....」

鞠莉「ちょっとしんみりしちゃったわね。さあ、お花の準備しましょう」

鞠莉「お花の茎を、こうやって斜めにカットできる?」パチン

善子「やってみる!」
0128名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/11(土) 01:25:16.76ID:NLUpvKCg
鞠莉「それでね、カットしたお花をこうやって桶に入れてあげて...」パサァ

鞠莉「湧き水を入れてあげて...」ジョボジョボ

鞠莉「あとハーブを散らせば...、完成!」

善子「きれいだね!」

鞠莉「これをね、外に出して月の光を当ててあげるの」

鞠莉「また明日の朝いらっしゃい。桶の水で顔を洗えば、明日はきっといい事あるわよ!」

善子「ほんとお!?」

鞠莉「ええ!」

鞠莉「残りのお花は花瓶に入れて置いたわ。おじさんとおばさんに見せてあげるといいわ」

善子「ほんとだ!ありがとう!」






ドア「コンコン」

鞠莉「はーい」

ボーイ「お嬢様、もうすぐディナーのお時間です」

鞠莉「あらもうそんな時間だった?」

鞠莉「ごめんね善子。これで一旦お別れだわ」

善子「でもまた会えるよね!」

鞠莉「もちろんよ!」

鞠莉「ねえ?ディナーの前に善子を部屋に送り届けてもいいかしら?」

ボーイ「はいかしこまりましたお嬢様」
0129名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/11(土) 01:38:54.55ID:NLUpvKCg
-善子達の部屋の前-


鞠莉「はいお花。おじさん達にちゃんと見せるのよ」

善子「わかった!」

鞠莉「多分もう帰ってきてる頃だから....」コンコン

「はーい」

ドア「ガチャ」

善子父「あら鞠莉ちゃん。今日は善子を預かってくれてどうもありがとう」

善子母「この子悪さしなかった?」

鞠莉「いえ全然。むしろお行儀良かったです。ね?」

善子「うん!今日ね、かんなちゃんにあってね、るびぃのおうち行ったの」

善子「そしたらね、はなまるがいてね、一緒に遊んだの!」

善子「るびぃからね、お花もらったの!これ」💐

善子母「まあ綺麗ね。良かったね善子」ナデナデ

善子「ぱぱにもままにも、今日の事いっぱいはなしたい!」

善子父「どんな事聞かせてくれるんだー?楽しみだな!」ナデナデ

鞠莉「あの、果南からの提案なんですけど...」

善子母「あら何かしら?」

鞠莉「今日の夜、見せたい物があるって言ってて、善子連れてきて欲しいって言われたんです」

鞠莉「多分神社の方には行かないと思うんですが、連れだしても大丈夫ですか?」

善子母「そうねぇ...夜はちょっと心配だわ。連れ出すのはいいけど、私達も一緒に行こうかしらね」

鞠莉「ありがとうございます。果南は8時ごろって言ってたので、またお伺いします」

善子母「何見せてくれるか楽しみね」

鞠莉「それじゃあ私は失礼します」

善子父「じゃあね!鞠莉ちゃん!」
0130名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/11(土) 01:58:03.50ID:NLUpvKCg
-鞠莉ちゃんのお母さんの部屋の前-

ちょっと歩き疲れたせいもあって、足が重い。
でもそれはいつもの事だけど、なんだか今回は気持ちは前向きだった。

ドア「コンコン」

「どうぞ」

鞠莉「失礼します」ガチャ


今度はテーブルの上にかすみ草が生けてある。
大きくもなく、小さくもなく、丁度いい大きさ。

照明の暗さとも相まって、部屋の中にゆったりとした雰囲気が流れ始めた。


鞠莉ママ「今日はどうでしたか?」

鞠莉「果南と一緒にダイヤの家に行ったわ。途中で松月に寄ってお菓子を買って行ったの」

鞠莉「ダイヤにも日本にいるって連絡を入れてなかったから、びっくりさせようとして、隠れて驚かせたの」

鞠莉「そしたらね、逆ギレしたダイヤに叩かれてしまったわ」

鞠莉ママ「まあデスワったらなんて事を!」

鞠莉「そんな事は些細な事よ。それでね、善子達とね...」

鞠莉ママ(こんなに饒舌に話してくれるのはいつ以来でしょう...)ホロリ

鞠莉「善子とルビィってば、私にキムチを食べさせようとしたのよ!子供だから好き嫌いしちゃダメー!って」

鞠莉ママ「楽しそうデスね...」

鞠莉「あれ?どうしたのよ....」

鞠莉ママ「なんでもありまセン...もっと話を続けてください」

鞠莉「...まあいいけど、花丸って知ってるかしら?あの近くのお寺の....」



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0131名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/11(土) 02:03:57.44ID:NLUpvKCg
果南「よし、入ってるかな〜?」シャカシャカ

果南「おー!光った光った!」

果南「じゃあ次は水槽用意してっと」ピロン

果南「ん?ダイヤからだ。島に着いたって」

果南「家の前の歩道にいるっと...送信」

ダイヤ「お疲れ様です果南さん」

ダイヤ「今日は何を見せてくださいますの?」

果南「それはまだ言えなーい」

果南「それよりもさ、鞠莉と善子を迎えに行こう!」

果南「はいこれ」ポイ

ダイヤ「懐中電灯...?」

果南「せっかく帰って来てるんだし、やる事は一つじゃん?」

ダイヤ「そう、ですわね。いきましょう果南さん」
0134名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 00:45:22.77ID:le4VBjXr
ご飯を食べた後はなんだか少し眠くなる。
今日は一日が濃すぎた様な気がする。
日本にいる間、こんな日が続くという幸福感と少しの疲労感が襲ってきた。


鞠莉「コーヒーでも飲もうかしら...」

窓が一瞬明るくなる。はじめは見間違いかと思ったが、その後も一定の間隔を置いて明るくなった。


窓「ピカッ ピカッ」

鞠莉「!!」


鞠莉「....」ハァ

鞠莉「なんだ、みんなあの頃とちっとも変わってないじゃない...」

鞠莉「さて、善子の所に行かないと...」
0135名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 01:07:52.42ID:le4VBjXr
善子父「おー、夜の淡島は初めてだ」

善子母「お風呂入った時は夕暮れだったものね。内浦の夜の景色ってこんな感じなのね」

善子「ちょっと怖い....」ギュ

鞠莉「風も吹いてるから、足元気をつけてね。たまに蟹なんかが歩いているのよ」

善子「今日はかにさんいる?」

鞠莉「うーん、道の端っことかならいるかもね」

鞠莉「さて、果南とダイヤはどこかしら?」

果南「おーい、鞠莉!こっちこっち!」

鞠莉「普通に遊歩道の側にいるのね。海の中潜ってると思ったわ」

果南「いくらダイビングが好きでもそんなことはしないよ」

ダイヤ「果南さん、言われてた仕掛け、全部引き上げ終わりましたわ」

果南「ありがとうダイヤ。鞠莉、善子、これなんだと思う?」

善子「ビン?」

鞠莉「コーヒーの空き瓶かしら?中に海水が入っているけど、バケツ?」

鞠莉「仕掛けって言うから、もっと大層なものだと思ってたわ」

果南「ふっふーん、よーく見ててね」

果南「この海水を水槽に勢いよく注いであげると....」ジョボジョボ
0136名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 01:17:18.06ID:le4VBjXr
その時、水槽に幻想的な青い光が現れた。

果南とダイヤはすぐさま懐中電灯の光を消す。
そうすると、青い光が輪郭を持ち始める。

善子「わぁ〜!綺麗!」

善子父「俺初めて生で見た!」

ダイヤ「綺麗ですわね...」

鞠莉「ねえ、これって...!」

果南「そう!海ホタル!この時期は海流の関係でこの辺りにも住んでるみたいなんだ」

果南「海ホタルが本来住むのは浜辺だから、取れないかもって思ったけど今日はとれてよかった!」

鞠莉「私もここに住んでたけど、そんな事初めて知ったわ。それに果南から解説される日が来るなんて...」

ダイヤ「果南さんはこれでもちゃんと勉強してますのよ」

果南「なんだよ二人とも私を馬鹿にしてー!」

善子「かんなちゃん!よしこね、もっとみたい!」

果南「善子〜!君だけは私の味方だ〜」

果南「じゃあ次の仕掛け開けてみようか」
0137名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 01:39:31.61ID:le4VBjXr
善子「うむむむ、うーん蓋が開かない」

果南「どれどれ...よいしょっと」グリ

善子「かんなちゃん力持ち!」

善子「ねえねえ、これってどうして光るの?」

果南「それはね、敵から逃げる為なんだ」

果南「タコが墨吐くのと同じように海ホタルは光を吐いて逃げるんだよ」

善子「へぇ〜」

善子「じゃあどうして光るの...?」

果南「それは...私も知らないや!」

鞠莉「肝心な所はダメじゃない」

ダイヤ「確かホタルが光る原理と同じだと聞きました」

果南「じゃあ電気は使ってないみたいだね!」

鞠莉「なにそれ...」

善子父「はじめはピカーってしてても、だんだん消えてっちゃうんだな...」

善子母「でもそれも綺麗ね...」

善子母「善子、動画撮るからもう一回やって見ましょう」

善子「うん!」

善子「マリーお姉ちゃんビンかしてー」

鞠莉「はいどうぞ!」
0138名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 01:40:13.14ID:le4VBjXr
「ねえねえ、ホタルって食えるの...?」

「え....食べても美味しくないと思います」

「問題!海のダイヤモンドって何かわかるかしら?」

「昆布...ですか?」

「ノンノン、正解は Sea cucumber!なまこよなまこ!」

「えっ、黒いのにダイヤモンドとは...」

「善子、ほら蟹さんいたわよ」

「うう、ママこっちに向けないで。かにさん怖い...」


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0139名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 01:45:19.41ID:le4VBjXr
〜次の日〜

ドア「コンコン」

鞠莉「はーい」

善子父「鞠莉ちゃん、善子連れてきたよー」

鞠莉「はい、今開けます」ガチャ

善子「....」ジョボジョボ

鞠莉「あら、まだお眠むだったのね...」

善子父「善子ってば、鞠莉ちゃんとの約束すっかり忘れてたみたいでさ...」

善子父「俺には内緒だって言って、約束の内容は教えてくれなかったけど、朝鞠莉ちゃんのお部屋行くんだって言ってたから連れてきた」

鞠莉「ありがとうございます」

善子父「じゃあ俺は部屋の外で待ってるから、済んだら声かけてね!」バタン

善子「....まりぃおねえちゃ...」ギュ

鞠莉「あらあら、寝坊助さんはこれから顔を洗いましょうね」
0140名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 01:54:07.85ID:le4VBjXr
鞠莉「桶はこっちにあるから、バスルームに持っていって...」

鞠莉「善子、昨日の事覚えてる?」

善子「....うん」ジョボジョボ

鞠莉「昨日作ったこの水でね、顔を洗うと、その日一年はいい事あるのよ」

善子「ほんと?」

鞠莉「本当よ。顔を洗って目を覚ましましょう」

善子「うん!」シャバシャバ

鞠莉「気分はどう?」

善子「気持ちいい!それにこの水、いい匂いする!」

鞠莉「ハーブが入ってるからね。私も顔洗おう」シャバシャバ

鞠莉「気持ちいいわね」

善子「マリーお姉ちゃん、オデコに花びらついてる!」キャッキャ

鞠莉「あら、本当だわ...とってくれるかしら?」

善子「じっとしててね!」ノビー

善子「とれた!」

鞠莉「ありがとう。地味だけど、お祭りはこれでおしまい」

鞠莉「このお花、かわいいわね。善子、じっとしてて...」モゾモゾ

善子「...?」

鞠莉「ピンで止めてっと...はい、髪飾りの完成。鏡見てご覧」

善子「わぁ〜!かわいい!」

鞠莉「じゃあおじさん呼んでくるわ」

善子「やだ!やだ!」

鞠莉「どうしたの急に...」
0141名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 02:02:15.25ID:le4VBjXr
善子「だってぱぱが来たらおうち帰らなきゃいけないもん!」

鞠莉「善子....」

鞠莉「寂しいのはわかるわ。私も一緒よ」

鞠莉「でもね、私もいつかイタリアに帰らなきゃいけないの」ハグ

鞠莉「本当に寂しいわ、本当に。でもね、また必ず会えるってわかってるから頑張れるの」

善子「また会える...」

鞠莉「来年また会えるわよ」目線を合わせる

鞠莉「善子が寂しくないように、私からの贈り物」オデコにキス

善子「よしこ、がんばる...」ウルウル

鞠莉「じゃあおじさんの所にいきましょう」

善子「....うん」グスン



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0142名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 02:10:26.97ID:le4VBjXr
善子「船乗ったらマリーお姉ちゃんとお別れだね」

鞠莉「そうね。でもマリーはしばらく日本にいるわ」

鞠莉「その間は何度も私の所に遊びに来て頂戴!いつでもマリーは歓迎するわ!」

善子父「おーい、よったん!もうすぐ船が出るからこっちこーい!」

鞠莉「おじさんも呼んでるから早くいきましょう」

善子「マリーお姉ちゃん、あのね!」

鞠莉「何かしら?」

善子「よしこから、お姉ちゃんに寂しくないようにプレゼントあげゆ」

善子「これ」つ貝殻🐚

鞠莉「ありがとう。これでもう私も寂しくないわ」

鞠莉「さあ、船に乗りましょ」

善子「うん」





船「出航しまーす」



船が離岸する。
手を振り続けた。対岸についてもまだ手を振っていた。
少ししんみりする。次の便が来るまで、その場に立ち尽くしてしまった。
0143名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2020/07/13(月) 02:24:40.58ID:le4VBjXr
〜数年後〜

善子「はぁ、空港から抜け出すので精一杯ね...ぼられそうになったし、ミサンガ売りつけられそうになったわ...」

善子「このゲートね。こっちか...」

善子(あれからの数年、勉強も頑張って遂に夢のイタリア!)

善子「こっちかな...?」ドン

善子「痛っ!すみません...じゃあなくて... spiacente」

善子(何このお姉さん、サングラス掛けてて怖い!)

???「Mi dispiace. a proposito」

???「すっかり大きくなったわね、善子」

善子「へ...?」

???「あら、これでもわからない?」サングラスとメガネを外す

鞠莉「良い女になったんじゃない?」サファ

善子「...!マリーお姉ちゃん!」

鞠莉「ずーっと貴方の事を待ってたわ。貴方のくれた貝殻のお陰で私はいつも頑張って来れた」

鞠莉「ありがとうね」

善子「私だって同じよ。マリー、ちょっと顔をこっちに向けて」

鞠莉「こうかしら?」チュ

善子「あの時のお返し」

善子「さ、行きましょ!」テクテク

鞠莉「....///」ポカーン

鞠莉「...大胆さが誰に似たのかしらね..?」テクテク






おわり

途中で感想を書き込んでくださった方、保守してくださった方、長い間ありがとうございました
0150名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2020/07/17(金) 01:24:59.31ID:uALQ4Wiw
お疲れ様でした、とても癒されました
0152名無しで叶える物語(関西地方)
垢版 |
2020/07/18(土) 01:20:19.59ID:0QDd4VmN
善子ちゃんはもちろんなんだけど、本編より少し幼い鞠莉ちゃんたちもまた可愛らしい……
優しさに溢れた素敵なよしまりだった、いいもの読めて感謝
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